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村長「今日からお前は勇者じゃ!」勇者「え、嫌ですけど」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/11(火) 16:31:58 ID:WPTDJn9k
村長「なぜじゃ」

勇者「勇者になった覚えはない」

村長「勇者とはお前の意思でなるものではない・・・」

村長「皆の思いによって勇者となるのじゃ」

勇者「意味分からねえ・・・」

村長「さあ、旅に出るのじゃ」

勇者「出るわけねえだろ」スタスタ

村長「ほう」

32以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/13(木) 21:07:26 ID:TwPpfxeM
男「さてと・・・店に戻って電話するか」

謎「・・・」

男「ん?」

謎「・・・」サッ

男「・・・気のせいか」

謎(何とかせねば・・・)

33以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/13(木) 21:08:19 ID:TwPpfxeM
男「さてと・・・店に戻って電話するか」

謎「・・・」

男「ん?」

謎「・・・」サッ

男「・・・気のせいか」

謎(何とかせねば・・・)

34以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/06(日) 20:21:09 ID:bm4NuTbM
男「俺だけど」

男母「詐欺ですか?」

男「詐欺って・・・そりゃないだろ」

男母「その声は男!どうしたの!」

男「今日は大事な話があるんだ」

男母「また彼女に振られたの?」

男「できてもいないし振られてもいないわ!」

男母「それはざぁんねん」

35以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/06(日) 20:28:34 ID:bm4NuTbM
男「実は森の見回りをすることになったんだ」

男母「森って誰」

男「木がいっぱいある森じゃ!」

男母「なんだ、てっきり浮気調査でもするのかと思った」

男「だから付きあってねえって」

男母「付きあってたらやるの?」

男「やらん!」

男母「それで、大事な話って何なの」

36以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/06(日) 20:36:06 ID:bm4NuTbM
男「さっき言っただろ」

男母「森の見回りのこと?」

男「聞いてんじゃねえか!つーかもっと驚けよ!」

男母「別の意味で驚いてる」

男「は?」

男母「見回りを、それもあんな広大な森の中でするのは・・・」

男母「けっこう重労働だよ」

男「おいおい、バカにしてんのか?俺はこう見えても体力には自信があるんだぜ」

男母「へえ、ただの三流職人なのに」

37以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/06(日) 20:43:59 ID:bm4NuTbM
男「るせぇ」

男母「それに家にも帰れないんでしょ?」

男「まあな」

男母「あんたヘタレだから精神を病んじゃうんじゃない?」

男「もうあの頃のようなヘタレじゃないぞ」

男母「あの頃ねぇ・・・女の子にかけっこで負けて泣いてたっけ」

男「そマ、トラウマだからやめて・・・とにかく・・・」

男「俺は本気です」

38以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/06(日) 20:49:30 ID:bm4NuTbM
男母「まあ、がんばりなさいな」

男「ありがとう!」

男母「男弟にかわろうか?」

男「いるのか?」

男母「今日は学校が臨時休校になったのよ」

男「嵐でもあったのか」

男母「先生が急死したんだって」

男「マジで?」

男母「うん。明日、代わりの先生が来るみたい」

男「死因は?」

男母「聞いてないわね」

39以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/07(月) 09:46:30 ID:Q9dyoBYk
支援

40以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:18:14 ID:gNMpRYnk
男弟「兄貴?」

男「おう、元気か」

男弟「いやー・・・それが今骨折してて・・・」

男「また何かバカなことしたのか?」

男弟「実は彼女に蹴られたんだ」

男「彼女S?」

男弟「俺にそんな趣味はない!」

男「だってお前、注射が気持ちいいとか言ってたから」

男弟「あれは皮膚を突き破られる感触が好きなだけだよ、Sな女は絶対嫌だ」

男「わかるーってわからん!」

41以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:25:32 ID:gNMpRYnk
男弟「なあ・・・もう薄々気づいてるんだろ?」

男「多分・・・振られたんだろ?」

男弟「うう・・・」

男「まあ振られるとは思っていたけど」

男弟「ひどい!自分だって大した男じゃないくせに!」

男「なっ何だと!」

男弟「兄貴はバカでケチだし・・・」

男「お前だってちょっと毒吐かれたくらいで落ち込むじゃねえか!」

男弟「しかも兄貴はドジでずるくてその上ほ・・・」

ブチッ ツーツー

男「あいつの電話番号削除するわ」

42以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:33:17 ID:gNMpRYnk
少年「おーい!包茎マン!」

男「お前、勝手に俺の家に入るなよ!しかも土足!」

少年「お前、見回り任されたんだってな」

男「そうだけど」

少年「お前がいなくなれば皆喜ぶぞ」

男「残念ながらそれはないな」

少年「だってお前、その年でまだ童貞なんだろ?」

男「だから何だ」

少年「俺なんてもう8歳なのに女とセックスしてるんだぜ!」

男「なっ・・・生意気なっ!」

43以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:38:10 ID:gNMpRYnk
少年「お前みたいな童貞は村の恥だ!」

男「テ〜メ〜エ〜!」

少年「でも俺、パイ作ったんだ」

男「パイ?鼻くそでも入ってるんじゃないか」

少年「ほら・・・その・・・記念にさ!とにかく食べてみてよ!」

男「まあ食べてやるか・・・ブッ!?」

少年「残念!パイ投げでしたー!」ダダダ

男「ぶっ殺す!」

44以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:46:11 ID:gNMpRYnk
男「待てー!」

少年「あと、この棒はもらっておくからな!」

男「あいつ、俺の棒を!」

少年「この棒さえあれば何でも手に入るぞ」

男「そうはさせるかー!」

少年「この棒が目に入らぬかー!」

男「おい。マジで殺すぞ」

少年「ここまでおいでー!」ダッ

45以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:51:46 ID:gNMpRYnk
男「畜生!こうなったら魔法使いに頼むしかない!」

魔法使い「やだね」

男「いつの間に!しかも嫌なのかよ!」

魔法使い「男なら力ずくで奪い返してみろ!」

男「そんな無茶な・・・」

魔法使い「男よ、そこに柄杓があるだろう」

男「これのことか?」

魔法使い「それで棒を弾き飛ばすんだ」

46以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 13:56:29 ID:gNMpRYnk
男「そんな!」

魔法使い「戦いの練習だと思って頑張れよ・・・」

魔法使い「ワープ」シューン

男「・・・やってみるか」

少年「ハイー」チョン

男「・・・」

少年「残念だったなぁー」

47以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 14:00:57 ID:gNMpRYnk
女性「じゃあ、隣村までお願いしますね」

御者「はい」

少年「ほい」チョン

御者「・・・」

女性「何?何なのあなた!」

少年「うっせぇババア」チョン

女性「・・・」

少年「馬車ゲットー!」

48以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 14:06:37 ID:gNMpRYnk
ヒヒーン

少年「オラオラ走れやー!」

男性「うわっ!」

老人「危ない!」

少年「どけどけカスどもー!」

少年「よし着いたぞ!止まれ!」

馬「ヒヒィン!?」ズザザーッ

少年「男を乗せてっと・・・さあ、走れ!」

49以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 14:10:25 ID:gNMpRYnk
少年「フフフ・・・馬車ごと崖から落とせば・・・」

男「・・・ん?」

少年「俺が勇者になれるかも!」

男「えっ・・・この先って崖じゃないのか!?」

少年「起きるなよー」チョン

男「うわああ!・・・・・・あれ?」

少年「え」

男「全然眠くならないぞ」

少年「う、うそ」

男「ほーうそうか」

50以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 14:18:04 ID:gNMpRYnk
男「これは勇者以外は使えないんだな」

少年「ど、どゆこと」

男「村民から認められた本物の勇者だけが使えるんだよ」

少年「でもさっき眠ったじゃねえか!」

男「あれはたぶん気絶してただけだな」

少年「そんな・・・!」

男「それとお前、馬車はそんな急には止まれないぞ」

少年「・・・」

男「じゃあ一人で死んでね」ピョン

少年「と・・・止まれ!」

馬「ヒッヒィーン!」キュルルルル

少年「止まれ止まれ止まれええええええええ!」

馬「ぎゃあああああ!」

51以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:09:49 ID:gNMpRYnk
少年「・・・ん・・・」

村長「おお、気づいたか」

少年「ここは・・・?」

村長「公会堂じゃよ」

少年「俺は男に殺されたはずじゃあ・・・」

男「こいつに蘇生してもらったんだ」

僧侶「どうも」

少年「誰だこいつ、知らねー」

僧侶「男さん・・・殺すのはさすがにやりすぎです」

52以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:19:20 ID:gNMpRYnk
少年「ところでお前ら、集まって何してるんだ」

村長「男・・・いや勇者様の送迎会じゃよ」

少年「男の送迎会!?なんでわざわざ・・・」

勇者「何か文句あるのか?」

少年「なんでこんなやつを祝ってあげないといけないんだ!」ペッ

僧侶「あーそうですか。じゃ、帰ってどうぞ」

勇者「せっかくジュースついでやろうと思ったのに」

少年「ジュースだと・・・!バカにすんな!」

僧侶「二度と帰ってくるんじゃねえぞクソガキ!」

勇者「こわっ」

53以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:23:02 ID:gNMpRYnk
村長「さあ勇者様、お酒を・・・」ジョボボ

勇者「あ、どうも」

村長「僧侶様、あなたも・・・」ジョボジョボ

僧侶「私はお酒はちょっと・・・」

村長「いいから飲みなさい」

僧侶「んっ・・・ゴクッ」

村民「まだお酒はありますからね〜ヒック」

54以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:28:13 ID:gNMpRYnk
村長「さあ!ここでダンスの時間です!」

村長「ではダンサーの登場です。まずは勇者!」

勇者「どうだ俺の肉体!」

村長妻「裸踊り!?なんて破廉恥なっ!」

勇者「それ!それ!はい!」バッバッ

村民「おーすげー!」

僧侶「・・・」ソロソロ

村長「・・・」グイ

僧侶「!」

55以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:31:16 ID:gNMpRYnk
村長「次は僧侶です!」

僧侶「嫌です!人前で服を脱ぐなど・・・!」

村長「そんなこと言わずにさあ脱いで!」

村長妻「あなたもうやめてー!」

勇者「脱げよー」ビリビリ

僧侶「嫌だー!」

村長「脱ぐんだよー!」ビリィッ

56以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:35:56 ID:gNMpRYnk
僧侶「はっ・・・恥ずかしい!」

勇者「手足にロープを付けてっと」

僧侶「何をするのですか!やめ・・・」

村長「それヒックそれでは人間マリオネット僧侶の裸踊りをどうぞ!」

僧侶「ああっ!体が勝手に!」ポロン

村長妻「今、見えた!」

勇者「でかっ!」

村民「いいぞー!」

僧侶「・・・もう・・・」

57以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:40:26 ID:gNMpRYnk
僧侶「もう・・・」ブチッ

僧侶「嫌だあああ!」ブチブチブチィッ

僧侶「私、帰りますから!」

警官「なんかあの建物が騒がしいな・・・ってええっ!」

僧侶「あっ」

警官「なにやってんだ!」

僧侶「これには深いわけがあって・・・」

警官「言い訳するな!お前を巨根露出禁止法違反容疑で逮捕する!」

僧侶「こ・・・これは修行なんです!」

58以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 16:44:24 ID:gNMpRYnk
警官「修行?」

僧侶「そう・・・すっぽんぽんになり邪念を捨て修行に集中するために・・・」

僧侶「あえて服を着ていないのです!」

警官「だったらなおさら脱いだらダメじゃないか!」

警官「だいたい・・・そんな人が見て引くような巨大なちんこを見せびらかすな!」

僧侶「でも・・・お金はあります。まけてください」

警官「そうか・・・じゃあしょうがない。今回は見逃してやろう」

僧侶「よかった・・・」

59以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 20:42:10 ID:gNMpRYnk
村長「よし!次はお待ちかね・・・」

村民「誰だ?」ザワ

村長「ワシの踊りじゃ!」

村民「ええー・・・」

勇者「デブの村長が・・・」

村長「それっ!」ヒョイ

村民「お盆を投げながら踊ってる!?」

村長「ハッハッハどうじゃ!」ボロン

村長妻「キャアアア!」

村長「しまった・・・!」サッ

村民「・・・・・・」

モウカエロウゼー

アンナモンミタクネーヨ

60以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 20:53:22 ID:gNMpRYnk
村長妻「何やってんのよ!」ピシャン

村長「すいません・・・調子乗りすぎました・・・」

村長妻「村長ともあろう人が!」ゲシゲシ

勇者「あんな小さいチンコよく人に見せられるな」

村長「これで村民の信頼を失ってしまった・・・ワシはどうすればいいんじゃ・・・」

勇者「まず村長を続けるのは無理だな」

村長妻「まあ村長なんて別にいなくてもいいんだけどね」

村長妻「実際に仕事してるのは私のほうだから」

勇者「村長ぼろもうけかよ」

61以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 21:00:35 ID:gNMpRYnk
村長妻「勇者さん」

勇者「なんすか?」

村長妻「何か、嫌な思いさせてしまって・・・ごめんなさい」

勇者「いやいや、俺は楽しかったぜ!」

村長「ありがとう!」

村長妻「お前に言ってないから」

勇者「じゃ、俺はこれで」

村長「もう旅に出てしまうのか?」

勇者「村長落ち着けよ、家に帰るだけだって」

62以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 21:06:21 ID:gNMpRYnk
勇者「いよいよ明日だな・・・」

勇者「今まで応援してくれた村の皆、ありがとう・・・」

勇者「よし、工房に戻って作業すっか!」

旅人「あ、あのー・・・」

勇者「ん?」

旅人「一晩だけ泊めていただけないでしょうか・・・」

勇者「あー・・・まあいいよ、どうせ俺一人だし」

旅人「フフッ・・・ありがとうございます・・・」

勇者(ん?こいつ今笑ったような・・・?)

63以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 21:53:48 ID:gNMpRYnk
村長「さあ勇者様、お酒を・・・」ジョボボ

勇者「あ、どうも」

村長「僧侶様、あなたも・・・」ジョボジョボ

僧侶「私はお酒はちょっと・・・」

村長「いいから飲みなさい」

僧侶「んっ・・・ゴクッ」

村民「まだお酒はありますからね〜ヒック」

64以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 21:55:26 ID:gNMpRYnk
↑誤爆すまん

65以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 22:21:59 ID:gNMpRYnk
旅人「おじゃまします」

勇者「飯はこれからか?」

旅人「いえ、もう食べたんで風呂に・・・」

勇者「風呂か。分かった、今から沸かそう」

旅人「勇者さんはもう寝てください」

勇者「そういうわけにもいかないんだ。うちの風呂は薪で沸かしてるから」

旅人「そ・・・そうなんですか」

勇者「それに俺は今日やっておきたい仕事があるんだ」

66以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 22:27:56 ID:gNMpRYnk
旅人「無理をなさらないで早くお休みに・・・」

勇者「おいちょ待てよ」

旅人「ハアハア・・・」

勇者「お前、ドロボーしようとしてるだろ」

旅人「失礼なっ!いくらお金が無くてもドロボーなんてしませんよ!」

勇者「じゃあお前が先に寝ろ」

旅人「では別室で・・・」

勇者「部屋は一部屋しかないんだ」

旅人「もう・・・もう私は外で寝ます!」

勇者「通報するわ」ピポパ

67以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 22:32:13 ID:gNMpRYnk
旅人「ちょ・・・待ってくださいよ!」

勇者「離せ!」

旅人「あっ、マスクが・・・」ポロッ

勇者「マスク!?」

旅人「これはまずい・・・さ、さよならー!」

勇者「おい待てよコラ!くそっ!」

勇者「あの顔・・・どこかで見覚えがあるぞ」

68以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 22:37:12 ID:gNMpRYnk
カリカリ

勇者(親父の木彫りの店を継いだのはいいけど・・・)

勇者(これを商売にするのもなかなか大変だな・・・)

勇者(今でも親父には到底及びそうもないな・・・)

勇者(・・・最近はまともな物を食ってないしな・・・)

勇者(この手帳には毎日の食事が記録されている・・・)

勇者(・・・)パラッ

69以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 22:46:07 ID:gNMpRYnk
勇者(月曜日は小魚と煮豆・・・)

勇者(捨てられてた雑魚を拾ってきたんだっけ・・・)

勇者(火曜日は粥とゆで卵・・・)

勇者(といってもクズ米だからうまくはないけど・・・)

勇者「よし、できたぞ」

ドン

勇者「ん?上から音が・・・」

ニャーオ

勇者「ネコか」

旅人(危ねえ・・・)ドキドキ

70以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 22:52:17 ID:gNMpRYnk
勇者「さあ、明日に向けて眠るぞ!」

旅人「・・・消灯したな」

勇者「ぐおおおお・・・」

旅人(寝るの早っ!バカだからか?)

旅人(・・・とにかく。あの棒を奪わないと)

旅人(どこにあるんだ・・・)キィ

ガン!

旅人「イッ!テ」

旅人(たらいが落ちてきた・・・)

勇者「」ズンッ

旅人「!」

71以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 22:59:01 ID:gNMpRYnk
勇者「お・・・おまおまおまえなな何でおっ俺のへへっへへ部屋に・・・」ガクブル

旅人「トイレを借りようと思って・・・」

勇者「公衆トイレに行けばいいだろ!とっとにかく外に出ろ!」

旅人「もう漏れそうなんです!」

勇者「漏らせ!」

旅人「はい」

旅人「うわあああうんこ漏れたあああ!ブリブリッ!ブスゥゥゥゥ!」

勇者「漏れてないじゃん。匂いでわかんだよ」

旅人「ぱ、パンツをください!」

勇者「いい加減にしろ」チョン

72以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/10(木) 23:03:05 ID:gNMpRYnk
旅人「うわあ!・・・・・・ってあれ?」

勇者「眠らない・・・だと・・・」

旅人「・・・」

勇者「・・・帰れよ」

旅人「で、でしたらその棒もらいますよ」

勇者「誰がやるか!」

旅人「だってもう持っている意味がないでしょう?」

勇者「きっとこれは明日から使えるようになるんだ」

73以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:03:26 ID:X9yU7R6I
勇者「俺はまだ勇者として活動していないからな」

旅人「なるほど」

勇者「それにこれは勇者以外は使えないんだ」

旅人「それなら仕方ありませんね」

勇者「な?だからどっか行けって」

旅人「分かりました」

勇者「行ったか・・・」

勇者「だけどあいつ何か怪しいな・・・」

勇者「どうやらこの棒を狙ってるらしいが・・・」

74以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:10:03 ID:X9yU7R6I
翌日

勇者「ぐおお・・・」

勇者「ん・・・こんな早朝に電話か・・・?」

勇者「何だよ・・・せっかくいい夢見てたのに・・・」スッ

勇者「もしもし?」

村長「ワシじゃ」

勇者「村長お前時間を考えろよ。まだ朝の4時だぞ」

村長「すまんすまん。実はな、お前の見送りをしようと思ってな」

75以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:18:50 ID:X9yU7R6I
勇者「何だそんなことか。うん、すれば?」

村長「それが今しないとダメなんじゃ。至急、広場まで来てくれんかのう」

勇者「だから今は・・・おい!」プチ

勇者「こんな朝早くに呼び出さなくても・・・」

勇者「なんで皆こんな時だけ早起きなんだよ・・・」

勇者「でも約束は果たすのが俺の性分なんだなあ」

76以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:23:54 ID:X9yU7R6I
勇者「えーと・・・棒は持ったし・・・お。あとこの木彫りもだな」

勇者「じゃあ、行ってくるよ」ガチャ

村長妻「勇者くん」

勇者「あっ、どうも」

村長妻「行こう」

勇者「おう」

77以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:28:23 ID:X9yU7R6I
村長妻「ねえ、勇者くんってさ」

勇者「ん」

村長妻「昔から正義感が強いよね」

勇者「そうかな」

村長妻「私はそう思うわ」

勇者「ありがとうございます」

村長妻「だから勇者には向いてると思う」

勇者「光栄です」

78以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:35:58 ID:X9yU7R6I
村長妻「いつ頃だったかしら・・・村に魔物が迷い込んだの」

村長妻「私はその魔物に捕まって人質にされたんだけど・・・」

村長妻「その時、勇者くんが助けてくれたのよ」

勇者「俺もよく覚えてるよ」

村長妻「私正直、勇者くんに惚れてしまったわ」

勇者「そ、そんな・・・本当かよ」

村長妻「ええ、村長よりかっこいいと思ったわよ」

勇者「それ村長が聞いたら怒るだろうな」

村長妻「逆に委縮しちゃうかもよ?」

勇者「それもありえるな」

79以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:44:57 ID:X9yU7R6I
村長「勇者は遅いのう」

勇者「おーい、ダメ村長ー!」

村長「な、何ですと!?」

勇者「何で昨日言ってくれなかったんだよ」

村長「いや・・・急に思いついてな」

勇者「村長、何か隠してるな?」

村長妻「ふふ、実はね」

村長妻「本当は皆で見送るつもりだったのよ」

村長妻「でもね、昨日パーティーの準備をしてる時に・・・」

村長妻「みんな、口をそろえて言うのよ。勇者くんを引き留めようって」

勇者「・・・へぇ」

村長妻「だから・・・」

村長「ワシらだけで見送ることになったんじゃ」

80以下、名無しが深夜にお送りします:2019/01/12(土) 08:51:55 ID:X9yU7R6I
勇者「みんなは知ってるのか?」

村長妻「ううん、皆には内緒よ」

村長「では勇者くん、行ってきなさい」

勇者「ありがとう・・・では、行って___

村民「待ってください!」

村民「行かないで!」

村民「危険ですよ!戻ってきてください!」

村長「だまれええ!」

僧侶「これは勇者様のご決断だ!」

村民「みんな、追いかけるぞ!」

魔法使い「そうはさせるかっての」

81以下、名無しが深夜にお送りします:2019/02/06(水) 17:47:54 ID:BCP/bPAA
保守


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