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【ぼく勉】成幸 「桐須先生と結婚か…」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/06(木) 20:44:05 ID:TrYEpSoQ
成幸「はあ…何だか騒がしい風呂だったなあ」
和樹「今日は面白かったなー。兄ちゃん」
成幸「こっちは色々大変だったけどな! 先生の下着を返すのにどれだけ苦労したと思ってんだ」
和樹「ごめんなさーい! …でも本当にキレイだったな真冬ちゃん。おっぱいもでかかったし、兄ちゃん頑張ってお嫁さんにしよーぜ」
成幸「(おっぱい…)バカ言うな、相手は先生だぞ。俺なんか相手にされねーって」
葉月「えーでも真冬ちゃんはお嫁に来てくれるって言ってたよ」
成幸「ブッフォ! げほっげほっ。お前らなー。ラムネ吹き出しちまっただろ! ったく…本当に先生が言ってたのか?」
葉月「うん、いつか嫁に来てくれるって」
成幸「そうか(ああ、葉月に気を遣ってくれたんだな)」
葉月「良かったね。兄ちゃん」ニコッ
和樹「そうだな…」ハハ…
てくてくと家路を歩いていく三人。
成幸(葉月の事はともかく、桐須先生と結婚か…絶対有り得ないだろうけど、何となく想像がつくよなあ…)フフッ
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:34:23 ID:dZYike.M
先生の話は隙を生じぬ二段構え!
ということで、もう1本投下いきます
【ぼく勉】真冬「こ、これがル〇バなのね」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:34:56 ID:dZYike.M
--真冬の部屋
『俺……もうクリスセンセーの家に来ない方がいいのかもな』
『結人くん! お願い、待って!』
真冬(ゆ、結人くんが。こ…これから
うなってしまうのかしら)ドキドキ…
真冬「……」ペラッ
--ピンポーン
真冬「……カレエゴがいいところだったのに」ムスッ
真冬(この時間なら宅急便は…ないわね。唯我くんかしら?)ガチャッ
成幸「こんにちは先生。今日もよろしくお願いします」ニコッ
真冬「ええ。どうぞ上がって」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:35:29 ID:dZYike.M
成幸「お邪魔します…今日もいつも通りの惨劇ですね」
真冬「さ、惨劇は辛辣。これでも日々頑張っているのよ」
成幸「す、すみません…あ、でも最近はこの状態がかえって安心できるようになったというか…」
真冬(フォローになってないわよ。唯我くん…)ズーン
成幸「前に来たのが3日前でしたっけ…やっぱりこれくらい(の日数)がベストですね。これ以上間隔が空くと掃除も大掛かりになってきちゃいますし…」ハハッ
真冬「そこまで部屋の状態を完璧に把握されていることに、何とも言えない屈辱を感じるのだけど…」
成幸「とりあえずいつものように片付けてしまいましょうか。えーっと」
真冬「あ、ゴミ袋なら--」
成幸「キッチン横の引き出しでしたね。確か買い置きが…ああ、あったあった」
真冬「……」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:36:02 ID:dZYike.M
--拭き掃除中
真冬(不覚…最近はますます唯我くんに頼りきりになってしまってる気がするわ…)
真冬(とはいえ私一人ではなかなか掃除が捗らない…何とかならないかしら)フキフキ ーーピッ
『--さあ始まりましたショップテレビ! 今日もさっそく素敵な商品を紹介していきたいと思います』
成幸「先生、テレビがつきましたけど」
真冬「リモコンが触れてしまったのね。すぐに消すから--」
『さあまず最初の商品はこちら! 全自動で動く掃除機。ルソバのニューモデルです!』
「ーーっ?」ピタッ
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:36:48 ID:dZYike.M
『もうすっかりお馴染みのルソバ。今回も更なる進化を遂げて帰ってまいりました。見て下さいこの吸引力。余裕の音だ。馬力が違いますよ』
『取り扱いも至って簡単。充電器を床にセットし、コンセントに繋いでおくだけ! あとはルソバが全てやってくれます。この通り、段差も絨毯も何のその。そして部屋をきれいに掃除したあとは? そう、賢いワンちゃんと同じ、充電器まで戻ってくるのです。あなたはただ見ているだけ』
真冬「……こ」プルプル…
成幸「あの…先生?」
真冬「これ! これよ! 唯我くんっ!」ビシィッ
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:38:40 ID:dZYike.M
--数日後
ゴゴゴゴゴゴ…
成幸「こ…これがルソバですか」ゴクリ…
真冬「ええ…ルソバよ唯我くん」ゴクリ…
成幸「思ったよりこじんまりしてますね。本当にこれだけで大丈夫なんでしょうか?」
真冬「試験。さっそく作動してみましょう。このために既に部屋は散らかしてあるわ」
成幸「それ絶対意図的じゃないですよね」
真冬「発進! 行きなさいルソバ」ポチッ
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:39:12 ID:dZYike.M
ウイイイイン ズゴゴゴゴ
成幸「お、おお……!」
真冬「み、見なさい唯我くん! ルソバが塵芥を次々と飲みこんでいくわ!!」
ウイイイイン サッ
真冬「え?」
ウイイン サッ
真冬「不可解…何故途中で曲がるのかしら? 故障?」
成幸「大きいゴミは障害物だと判断してしまうのかもしれませんね」
真冬「そ、そうなの。ならこのゴミを撤去してみれば…」ヒョイッ
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:39:52 ID:dZYike.M
ウイイイイン ズゴゴゴゴ
成幸「やっぱりそうでしたね。今度はちゃんと進んでいきますよ…って、あ、また」
真冬「承知。これも回収ね。どう? 唯我くん」
成幸「だめです。今度はこっちが」
真冬「こ、これかしら?」
成幸「そっちも」
真冬「それね」
成幸「ete」
真冬「…」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:40:22 ID:dZYike.M
--30分後
ウイイイイン ズゴゴゴゴ
真冬「こ、今度こそ大丈夫かしら…唯我くん」ゼェ…ハア…
成幸「は、はい…もう大丈夫みたいです。というか…」ワナワナ…
ピカッ キラキラー
真冬「こ、これは…?」
成幸「凄いです先生! はじめて…はじめて先生一人だけの力で掃除ができたじゃないですか!!」ジーン
真冬「こ、これを私が…一人で?」プルプル…
成幸「ええ! ルソバの進路を妨げないようゴミを撤去していったのが、結果的に掃除に繋がったんですよ!」パアアア
真冬「なんてこと…たったそれだけで部屋がきれいになるなんて。私…天才かもしれないわ」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:41:10 ID:dZYike.M
成幸「天才かどうかはともかく、解決策を見つけられたのは大きいですよ先生! これならもう--」
成幸(…え?)
真冬「どうしたの? 唯我くん」
成幸「……あ、いえ、何でもありません。あとは今の状態をキープできるかですね。3日後くらいにまた様子を見に来ます」
真冬「了解。感覚だけど、今回は何だか上手くいきそうな気がするわ。期待して待っていなさい。唯我くん!」メラメラ
成幸「はは…わかりました」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:42:00 ID:dZYike.M
--3日後
成幸「お、おお……!」
キラキラ… ピカー
成幸「か、変わってない。3日前と同じ状態ですよ! 先生!」
真冬「ええそうね。軽く本気を出してしまったもの。造作もないわ」ファサッ
成幸「(すっかり調子に乗ってるなこの人は…)そ、そうですか。良かったです。これなら、もう俺が出る幕は無さそうですね」
真冬「ええ、そうなるわね。今まで掃除してくれたこと、本当に感謝しているわ。唯我くん」
成幸「ええ。なら、もう先生の部屋に来ない方がいいですよね」
『俺……もうクリスセンセーの家に来ない方がいいのかもな』
真冬「え…?」ドクン
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:42:36 ID:dZYike.M
成幸「あ、いえ、もともと教師と生徒の関係ですし、先生が一人で掃除できるようになったのなら、控えた方がいいんじゃないかな、と…」
--私達はあくまで教師と生徒ッ!!
真冬「あ…」
成幸「先生…?」
真冬「……そ、そうね。はれて掃除ができるようになったのだし、これ以上君に迷惑をかけるわけにはいかないものね」
成幸「そ、そうですね……じゃあ、俺はこれで。今までお世話になりました。先生」クルリ
『結人くん! お願い、待って!』
真冬「ゆ、唯我くん! 待って!」
成幸「え?」
真冬「あ……」
成幸「…先生?」
真冬「あ…その……い、今までありがとう。しっかり勉強するようにね」
成幸「はい、ありがとうございます。それじゃあ」バタン…
真冬「……」ズキン
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:43:25 ID:dZYike.M
--1週間後
成幸「……」カリカリカリ
成幸「……」カリカリカリ
葉月「わーい」ダダダダ
和樹「待て待て--」ダダダダ
水希「こらー! あんたたち、お兄ちゃんが今勉強中でしょ!」
葉月「はーい」
和樹「なあなあ、お絵かきしよーぜ。これなら兄ちゃんの邪魔にならないし」
葉月「うん、そうだね」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:43:56 ID:dZYike.M
成幸「……」カリカリカリ
和樹「♪〜」
葉月「♪〜」
水希「もう! お絵かきしていても歌いながらじゃ、お兄ちゃん集中できないじゃない!」
葉月「できた!」
和樹「何書いたん?」
葉月「ほら、怒ってるときの水希ねーちゃん」
和樹「はは、似てるー」
葉月「やったー!」
水希「あ、あんたたち…! 今日という今日は許さないわよー!」
和樹「水希ねーちゃんが怒ったー」
葉月「逃げろー」
ドッタンバッタン…
成幸(し…集中できん。こ、こうなったら…)
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:45:15 ID:dZYike.M
--風呂場
成幸「……」カリカリカリ
成幸「うん。久しぶりだけどやっぱりここなら集中できるな。よし、本腰入れていくか…は……はーっくしゅんっ!」ブルルッ
成幸「湯が温くなってきてるな。ちょっと足すか…」ドバー
--5分後
成幸「う……」ブルルッ
成幸(や、やっぱりあかん。最近寒くなってきたもんだからすぐに冷めてしまう。かと言って気軽に足し湯できるほど我が家に経済的余裕はない……くっ!)
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:45:49 ID:dZYike.M
--次の日
成幸「おはよう」ゲッソリ…
理珠「おはようございます成幸さん。何やらすごく眠たそうですが?」
文乃「目の下、すっごいクマだよ成幸くん。どうしちゃったの?」
成幸「あー…ちょっと馴染みの勉強場所が閉鎖してしまってな。うちは何かと騒がしいから、夜中だけしか集中して勉強できなくてさ」フワァ~ア…
理珠「そうですか…な、なら今日は私の家で勉強してみてはどうでしょう?」
文乃(わっ! りっちゃん大胆)
成幸「い、いいのか?」
理珠「ええ。成幸さんにはお世話になりっぱなしですから。これくらいは」
成幸「緒方…サンキュー。じゃあ悪いけど今日さっそく--」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:46:29 ID:dZYike.M
--緒方うどん
理珠父「--さっそくで悪いけどよセンセイ。何時ごろ家に帰るのか教えちゃくれねーかな? ウチのアルティメット天使(エンジェル)理珠たまに、もしものことがあっちゃならねーからよお」ゴゴゴゴゴ
成幸「ごめん…やっぱり帰らせてもらうわ」ズーン…
理珠「すみません成幸さん。あとお父さんは調理場に引っ込んでもらえますか。とりあえず10時間ほど」ゴゴゴゴ
理珠父「それもう営業終わってるよね!? 理珠たま!!」ガーン!
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:47:18 ID:dZYike.M
--次の日
成幸「というわけでな…」フラフラ…
文乃「あはは…大変だったね。じゃあ私の家はどうかな? うちならお父さん帰ってくるの遅いし」
成幸「そ、それは…かえってまずくないか?」
文乃「え? あっ…だ、大丈夫! だってほら、成幸くんだから…」カァア
成幸「(どーいう意味で言ってるんだ…)わ、わかった…じゃあ厄介にならせてもらえるかな」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:47:50 ID:dZYike.M
--文乃の家
成幸「……」カリカリカリ
文乃「……」カリカリ…
成幸「……」カリカリカリ
文乃「……」
成幸「……」カリカリカリ
文乃「……うう」ズーン
成幸「……手が止まってるけど、どっかわからないところでもあるのか?」
文乃「あ、うん…ここの問題なんだけど…」
成幸「ああ、これはまずこの公式を頭に入れたうえでだな--」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:48:32 ID:dZYike.M
--数時間後
成幸「--ってなるわけだな」
文乃「そっかあ…ようやくわかったよ。ありがとう成幸くん」ニコッ
成幸「ああ、お安いご用……で」
文乃「……」
成幸「……」
成幸「しまったあああああ! 教えるのに夢中で自分の勉強がちっともできなかったあああ!!」ズガーン
文乃「ごごごごめんね成幸くん。私が余計なこと訊いたから…」ハワワワ…
成幸「い、いや古橋が悪いわけじゃない。完全に俺のせいだから…」
成幸(だめだ…一緒にいるとついつい教えることに気がいってしまう。ほ…ほかにどこか良い場所は…)
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:50:39 ID:dZYike.M
--七緒図書館
成幸「……」カリカリカリ…
成幸(さすがにここなら集中できるけど…家から結構遠いんだよなあ)
成幸「っと、また間違ってた…どうにも効率が悪いよなあ」
--誤謬。そこ間違っているわよ唯我くん
成幸「えーっと、どこに載ってたっけ…」パラパラ…
--いい? 歴史は暗記の前にまず出来事の因果関係を捉えなさい
成幸「……」パラ…
成幸(そうか……)
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:52:57 ID:dZYike.M
--某アパート・201号室
成幸(結局、ここに戻ってきてしまった…)
--私たちはあくまで教師と生徒ッ!!
成幸(わかってます。だけど…俺はやっぱり--)ギュッ…
バターン! ドガシャーン!
成幸「は?」
シーン…
成幸「え? ちょっ! せ、先生!?」バターン!
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
成幸「せ、先生ーーー!!(ゴミ袋と本の山に押し潰されとる!)」ズガーン!
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:54:03 ID:dZYike.M
--数分後
真冬「感謝…助かったわ、唯我くん」
成幸「いえ…それよりも」
グチャアアア…
成幸「この部屋の惨状はいったい…(すっかり元に戻っとる)」
真冬「そ、それが…」カァア
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:54:41 ID:dZYike.M
--数日前
ウイイイイン ズゴゴゴゴ
真冬「今日も部屋がきれいだわ…これならもう唯我くんに頼ることもないわね」
真冬(これで良かったのよ。私たちは教師と生徒。漫画とは…違う)
ウイイイイン ズゴゴ…ゴゴ…ゴ……
真冬「? 異変。ゴミを吸わなくなったみたいだけど…」ヒョイッ
真冬「……ああ理解。ダストボックスが一杯になってしまったのね。なら、これを掃除すれば--」
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:55:34 ID:dZYike.M
--現在
真冬「不可解…ダストボックスを水洗いしたら、その後なぜか動かなくなってしまって…」
成幸「いえ…モーターが付いてるから水洗いしないで下さいと、思いっきりラベルが貼ってあるんですが…」タラーッ
真冬「あ、後で気付いたのよ。それで…動かないから少しばかり放置していたら、気付けばこんなことに…」ズーン
成幸「……」
真冬「……」
成幸「……ふ、ふふっ」
真冬「し、失礼! 何がおかしいの? 唯我くん」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:56:11 ID:dZYike.M
成幸「す、すみません。その、可笑しくって。本当に、桐須先生らしいなあって…」ハハハッ
真冬「わ、笑わないで頂戴。今回は失敗したけど、また新しくルソバを買えば…」プイッ
成幸「……それなんですけど、先生」
真冬「?」
成幸「ルソバじゃなくて…また俺が掃除しに来るのはダメですか?」
真冬「え……?」トクン
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:56:59 ID:dZYike.M
成幸「あんなことを切り出しておいて虫がいいのはわかってます。でも…ようやく気付きました。俺が一番勉強できて落ち着けるのは、やっぱりここしかないんだって」
真冬「!!
だから…お願いします。またここで…勉強させて下さい!!」バッ!
真冬「〜〜〜〜っ!!」
成幸「……やっぱり、ダメ…ですか?」シュン…
真冬「い、いえ、違っ……違うわ!」
成幸「!?」
真冬「そ…そうね。そこまで勉強熱心な生徒を、教師として放っておくわけにはいかないわ。だから、その……い、いい…わよ」カァアア
成幸「せ、先生…! ありがとうございます!」パアアア
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/07(月) 23:58:58 ID:dZYike.M
真冬「コホン…じゃあ勉強するためにも、至急この部屋を片付けなければいけないわね。唯我くん。悪いけど手伝ってもらえるかしら?」
成幸「はい先生。また…よろしくお願いします」ニコッ
『色々面倒かけたけど……またよろしく頼むよ、クリスセンセー』
真冬(やっぱり、リアリティに溢れてるのね。カレエゴは。なら…この後に言う言葉は--)
真冬「--ええ! こちらこそ。唯我くん」
了
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/08(火) 00:00:50 ID:bW0PeBLY
>>165
訂正です
真冬「!! ×
真冬「!!」〇
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/08(火) 00:15:25 ID:bW0PeBLY
以上です。完全な思いつきのためネタ元はありません。カレエゴネタを使ったので84話が該当するかも
先生とル〇バが結びついた瞬間、大体の流れが思い浮かびました。カレエゴを用いれば先生を如何様にも動かせるので書いていて大変楽しかったです。
原作は子育てまでいったので離婚→復縁といった感じでしょうか
次もまた頑張ります。それではまた
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/08(火) 00:19:14 ID:bW0PeBLY
>>140
訂正です。毎回すみません
真冬(ゆ、結人くんが。こ…これから
うなってしまうのかしら)ドキドキ… ×
真冬(ゆ、結人くんが。こ…これから
どうなってしまうのかしら)ドキドキ… 〇
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/08(火) 01:17:35 ID:oD3tShy6
おつんこ
更新多くて嬉しいわ
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/08(火) 03:00:56 ID:3jjwBv7s
乙
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/08(火) 06:44:33 ID:ycS0nM66
乙です
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/08(火) 23:46:18 ID:79lOWXDo
おつおつー
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/09(水) 23:53:14 ID:f9GyCHmI
おつ
175
:
sage saga
:2019/01/10(木) 11:43:57 ID:2s6f0s4g
また誤字脱字が…度々すみません
>>127
真冬(…もし応援を呼んだら? 当然…騒ぎが大きくなるでしょうね。そうなってしまえば緒方さんには厳しい処分を下さざるを得ない。成績が著しくない彼女にとっては致命的に…)×
真冬(…もし応援を呼んだら? 当然…騒ぎが大きくなるでしょうね。そうなってしまえば緒方さんには厳しい処分を下さざるを得ない。成績が良くない彼女にとっては致命的に…)○
>>165
だから…お願いします。またここで…勉強させて下さい!!」バッ! ×
成幸「だから…お願いします。またここで…勉強させて下さい!!」バッ! ○
おわびも兼ねて投下します。
【ぼく勉】あすみ「ドハっちゃん祭りだって!?」
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 11:48:22 ID:2s6f0s4g
--メイドカフェ・ハイステージ
あすみ「じゃあ。先にあがりまーす。お疲れでしゅみー(はあと)」ニパッ
マチコ「あしゅみーお疲れさま。唯我くんもそろそろ上がってくれたらいいよ」
成幸「わかりました。それじゃお先に失礼します。お疲れさまでした」ペコリ
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 11:50:13 ID:2s6f0s4g
--帰り道
あすみ「さて、と。バイトも終わったことだし、気合入れないとな」スタスタ
成幸「そうですね。…あ」
プラーン
成幸「そのカバンに付けてるドハっちゃん。俺の作ったやつですよね。嬉しいです」
あすみ「ん? ああ、ちょうど手頃なサイズだったからな。彼氏からの手作りプレゼントなんだから、身近に置いとくのがベストだろ?」ニヤー
成幸「またあんたはそうやって…」ハア…
あすみ「ひっひっひ。ま、半分は本気だから安心しろよ、後輩」
成幸「それって半分は冗談ってことじゃないですか。大体--ん?」クルリ
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 11:51:53 ID:2s6f0s4g
あすみ「……」ワナワナ…
成幸「どうしたんですか先輩? ゲームセンターの前なんかで止まっ…て……」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ…
『ドハっちゃん祭り開催中! UFOキャッチャーをはじめ、店内アミューズメント景品に大人気のドハっちゃんを大量入荷! ぜひこの機会にゲットしよう!』
成幸「こ、これは!?」
あすみ「……ふ、ふ」
成幸「せ、先輩?」
あすみ「ふおおおかわいすぎるううう! 後輩すまん! ちょっとだけ、ちょっとだけ付き合ってくんねーか? 頼むよ、なあ」ギュウッ
成幸「(う、かわいい…)わ、わかりました…」
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 11:53:15 ID:2s6f0s4g
成幸「……で、どうするんですか?」
あすみ「とりあえず軍資金はなけなしの千円を両替してきた。店内を見たら色々なゲームでドハっちゃんが景品になってるみたいだが…素人のアタシらでも手を出せそうなのはこれくらいしかねーな」
成幸「UFOキャッチャーですね」
あすみ「ま、早速やってみるか。穴近くに転がってるやつを上手いこと拾えれば……」ウイーン
成幸「やった。掴んだ!」
あすみ「うっし! このまま穴まで持っていければ……って、ああ!」
成幸「惜しかったですね。でも、あと少しでしたよ。もう一回やればもしかしたら…」
あすみ「そ、そうだな。次だ。次。今度こそ--」
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 11:54:58 ID:2s6f0s4g
--七百円投入後
あすみ「よ、よし…そのまま行け…行けえ…ってあああああ!」ガクーッ
成幸「い、今のは本当に惜しかったですよ先輩! つ、次こそ絶対に!」アセアセ…
あすみ「後輩お前…天然で人を破滅に導こうとしてるんじゃないだろーな?」ギロリ
成幸「い、いや! 滅相もないです!」
あすみ「わかってる。冗談だよ。悪かったな」ハア…
あすみ「しっかし取れねーもんだな。気付いたらあと三百円しか残ってねーし。こりゃ諦めるしかねーか…」
成幸「そ、そうですか…残念でしたね。俺が作ったやつよりよっぽどいいものが手に入りそうだったのに」
あすみ「は? 何言ってんだよ?」
成幸「へ?」
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 11:57:18 ID:2s6f0s4g
あすみ「どんな高級なもんだろうが、彼氏にもらったものより勝るものなんて、無いに決まってんだろ?」ニコッ
成幸「!!」ドキッ
成幸「そ、それも冗談…ですよね。先輩?」
あすみ「さあな。自分で考えてみたらどうだ?」ニヤニヤ
成幸「はあ…(本当に掴み所のない…)あ、でもそれなら何で新たに取ろうなんて思ったんですか?」
あすみ「あー…その」
成幸「?」
あすみ「まあ…アタシは一人っ子だったからな。こんなぬいぐるみでも、やっぱ一人だけじゃ寂しい思いをしてるんじゃないかって思ったんだよ…」
成幸「……」
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 11:58:37 ID:2s6f0s4g
あすみ「ったく…この年にもなってガキくせーこと考えるよな。アタシも」ハハッ
成幸「いえ、そこまで先輩に想われて、きっとぬいぐるみも喜んでると思います。作ってあげましょう。家族を」グッ!
あすみ「っても残り三百円じゃなあ。到底取れそうにないんだが…」
成幸「ひとつ方法があります。俺たちでダメなら、助っ人に頼むんです」
あすみ「助っ人?」
成幸「はい。クレーンゲームが得意なやつに、一人心当たりがあるんです。ちょっと待っててください」スマホスマホ…
プルルル… ピッ
--もしもし?
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:00:27 ID:2s6f0s4g
--30分後
紗和子「来てやったわよ。唯我成幸」
成幸「すまん関城。ほんっとーに恩に着る」ペコリ
紗和子「まあちょうど予定も無かったし別にいいけど…。で、こっちの小さい女の子は誰?」
あすみ「あ?」ゴゴゴゴ
成幸「せ、先輩。抑えて」ギュウッ
成幸「あー…この人は小美浪あすみ先輩。うちの学園のOBで緒方や古橋とも顔見知りなんだ」
あすみ「なんだ、あんた緒方たちの知り合いだったのか」
紗和子「いえ、知り合いじゃないわ。私は関城紗和子! 緒方理珠とは共に認め合った、かけがえのない親友よ!」キラーン
あすみ「ああ、なんつーか…一言でキャラがわかる自己紹介だな」ハハ…
成幸「ま、まあ、緒方が好きすぎること以外は普通の奴なんで」ハハ…
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:02:10 ID:2s6f0s4g
紗和子「それで、用件はこのクレーンゲームのぬいぐるみが取りたいんだっけ? こんなの簡単じゃない」
あすみ「ま、マジか!?」
紗和子「ええ。小美浪先輩…でいいのよね? 一度やらせてもらえないかしら? 失敗したらお金は返すわ」
あすみ「別にいいよ。わざわざ来てもらったんだ。気にせずやってくれ」チャリン
紗和子「…………うん、ここがいいわね」ポチッ
ウイーン ガチッ
成幸「お、おお!」
あすみ「いや、持ち上げるまでは上手くいくんだ。そこからが…」
紗和子「大丈夫よ。上手くいくわ」
ガーッ ポイッ ゴトン
紗和子「ほら、問題ないでしょ」
あすみ「お…おおおおお!? 関城といったか? すごいなあんた!」
紗和子「どういたしまして。お役に立てて良かったわ」
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:04:17 ID:2s6f0s4g
成幸「ありがとう関城。助かったよ」
紗和子「ええ。それよりちゃんと約束は守ってね? 唯我成幸」
成幸「緒方と三人で遊ぶ約束だっけ? 本人に出会ったら聞いてみるけど…それくらい直接誘ったらどうなんだ?」
紗和子「も、もももちろん誘うことくらいわけないんだけど…ほら、緒方理珠にもサドゥンリーな予定が入ってるかもしれないじゃない!? だ、だから念には念を入れてね!」
成幸「わかったわかった。今日は世話になったからな。何とか緒方に来て貰えるよう頼みこんでみるよ」
紗和子「--!」パアアアッ
成幸「上手くいって良かったですね。先輩」
あすみ「ああ。関城と、後輩のおかげだよ。ありがとな! ほーらドハっちゃん。家族ができたぞー」ニコニコ
成幸「ははは。--ん?」
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:05:33 ID:2s6f0s4g
女子大生1「今日はツいてたねー」
女子大生2「まさかの大ドハっちゃん人形ゲットだもんねー。やるねーあんた」
女子大生1「そりゃまーあんだけつぎ込んだらねー。あ、取れた記念のインスタしよっか?」スタスタ
女子大生2「あ、いいね。やろやろー」スタスタ
成幸「もっと大きいやつがあったんですね…」
あすみ「コンビニの景品だったのと同じくらいのサイズだったな」
成幸(前に先輩が子供にあげたやつか。まさかの葉月へのプレゼントになって返ってきたけど…)
紗和子「〜♪」クルクル~
成幸「………ご機嫌なところ悪いけどさ、関城」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:07:30 ID:2s6f0s4g
紗和子「ななな何!? 唯我成幸」
成幸「あと一つだけ取ってもらいたいのがあるんだけど…だめかな?」
あすみ「!?」
あすみ「お、おい後輩。余計なことすんなって。これだけでもう十分だから」
紗和子「私は構わないわよ。緒方理珠がお世話になっている先輩を無碍にすることなんてできないしね」
成幸「せっかく『家族』を作るんですから。やっぱり夫婦そろっていた方がいじゃないですか」ニコッ
あすみ「わかったよ…ったく、こういう時だけやたら強引になるよな。お前」
成幸「はは…すみません」
あすみ「ま、そこがいいんだけどな…」ボソッ
成幸「え?」
あすみ「何でもねー。早く店内に入ろうぜ」スタスタ
成幸「あっはい」
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:08:39 ID:2s6f0s4g
紗和子「…で、今度はあれを取ればいいのね?」
成幸「ああ、あの大きいドハっちゃんだ」
あすみ「あ、金はアタシが」
成幸「いや、俺が言い出したことですから。俺に出させて下さい。つーわけで頼むな。関城」チャリン
紗和子「まあ、とりあえずやってみるけど……うん、ここね」ポチッ
ウイーン ガチャン
あすみ「おお! がっちり掴んだ!」
ウイーン ポロッ…
成幸「あっ!」
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:09:52 ID:2s6f0s4g
紗和子「あー…やっぱりダメね」
あすみ「やっぱりって、何がだ?」
紗和子「おそらくクレーンの掴む力を弱めてあるのよ。これを取ろうと思ったら何回もチャレンジして偶然にかけるしか無理ね」
あすみ「マジか。そんな金もう持ってねーよ。後輩だって似たようなもんだろ?」
成幸「う、その通りです。すみません先輩…あんなこと言っておいて」ズーン
紗和子「私も…期待に応えられなくてごめんなさいね」
あすみ「何言ってんだよ。既に一個貰ってんだし十分だって。二人ともありがとな」ニカッ
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:12:01 ID:2s6f0s4g
--ゲームセンター入口
紗和子「じゃあ私はこれで。約束の件忘れないでよね」
成幸「ああ、わかってる。今日は助かったよ関城」
紗和子「ええ。あ、ちなみに日取りはいつでも構わないから。あと当日は割と歩くことになりそうだから動きやすい服装をした方が良いと伝えておいて。途中でネット評価の高いスイーツ店にも寄るつもりだから朝ご飯も控え目にしておいた方が--」キラキラー
成幸「ああもう心配し過ぎだろ! 母親かお前は! …って聞いてないなこりゃ」
紗和子「〜♪」スタスタ…
あすみ「…さて。帰るか。お前らのおかげで家族も増えたことだし、こいつも喜んでるだろ」ポンッ
成幸「そうですね。できれば『父親』も加えてやりたかったんですけど」
あすみ「まーだ気にしてんのかよ。仕方ねーな。キスして励ましてやろうか? 今回でまた借りを作っちまったしな」キラーン
成幸「アンタまだ引っ張ってたんかい! いいって言ってるでしょう? そもそもキスというのはもっと神聖なもので、特別な人とですね--」
あすみ「…それがお前だ、って言ったら。どうする?」
成幸「え!?」ドクン
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:14:00 ID:2s6f0s4g
あすみ「お前がアタシの特別だったら、問題は無いってことだよな…」ポッ…
成幸「え…えええええ!?」
あすみ「ほら…神聖なものなんだろ? 目、瞑れよ」ググッ…
成幸(せ、先輩が俺のこと? 何で? じゃあ今までのことは? も、もうよくわからないーー」
--チュッ
成幸(う…柔らか…それに何だかふかふかしてて……ふかふか?)パチッ
あすみ「お、どうだった? 柔らかかっただろー」ニマ~
成幸「柔らかいも何も! これぬいぐるみでしょーが! キスってあーもうそーいうことですか!」
あすみ「お、もしかして期待してくれてたのか? じゃあ次は本番いっとくか?」クイッ
成幸「もうその手には乗らないですからね。まったくアンタって人はーー」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:16:24 ID:2s6f0s4g
真冬「--稀有。こんなところで出会うなんて珍しいわね。唯我くん、小美浪さん」
成幸「え?」
あすみ「ま、まふゆセンセ?」
真冬「何をしていたの…って聞くまでもなかったわね。そのキャラクター、テレビで見たことがあるわ」
あすみ「ま、ちょっとした息抜きってところで。センセの方はどこに行くんですか?」
真冬「図書館に借りていた本を返しにいくところよ。早めに返さないとつい忘れてしまうもの」
あすみ「あーありますよね。そういうこと」
成幸(……そういえば先生って確か)ハッ!?
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:17:23 ID:2s6f0s4g
真冬「不便。車を点検に出しているものだから、一苦労で」
あすみ「だからその荷物なんですね。ってか、かなり重そうじゃないですか。それ」
真冬「ええ、けど問題ないわ。図書館までもう少しだから」フウ
成幸「あの…良かったらその荷物持ちましょうか? 先生」
真冬「え?」
成幸「そのかわり一つお願いしたいことが」
真冬「?」
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:19:09 ID:2s6f0s4g
--ゲームセンター店内・射撃コーナー
パンッ パンッ パンッ パンッ
ビシッビシッビシッビシッ--コロン…
真冬「……」フゥ…
あすみ「す、すげえ…」ポカーン
真冬「はい、これで良かったのかしら。小美浪さん」ポン
あすみ「あ、ありがとうございます。センセ」
成幸「すみません先生。助かりました」
真冬「ええ。でも言っておくけどこれっきりよ」
成幸「わかってます。ちょっと事情があって、どうしてもこれだけは手に入れたかったもんです。本当にありがとうございました」ニコッ
真冬「……」チラッ
あすみ「……」パアアア
真冬「(まあいいか…)……ええ、じゃあ約束通り、荷物の方はお願いするわね。唯我くん」
成幸「はい、先生」
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:20:58 ID:2s6f0s4g
--七緒図書館
真冬「じゃ、私は本を返したら先に帰るから。二人ともしっかり勉強しなさい」
あすみ「ありがとうございますセンセ。また今度ウチの店にも来て下さいよ」
真冬「…考えておくわ。それじゃあ」スタスタ…
あすみ「さてアタシたちもやるか。悪いな後輩。今日はアタシのわがままに付き合ってもらって」
成幸「いえ、俺もモヤモヤしてたことでもあったんで。何より、今日は先輩の喜んでる顔が見られて嬉しかったです」ニコッ
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:23:59 ID:2s6f0s4g
あすみ「……///」カァアア
成幸「先輩?」
あすみ「あ、いや。なんでもねー。それより、せっかくだからこのぬいぐるみたちに名前を付けてやらないとな」
成幸「あ、それ葉月もやってましたね。女の子ってやっぱりそういうのが好きなんですね」
あすみ「そうだな。じゃ大きいのが『成幸』で小さいのは『あすみ』な?」ニヤッ
成幸「ブフゥッ! あんた何言ってるんですか!」
あすみ「いやいやアタシは本気だぜ。で、後輩にもらった手作りはアタシたちの子供だな。名前は何にしよっか? ダーリン」ニヤニヤ
成幸「あーもうこの人は! 勉強しますよ! 勉強!」
了
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:24:54 ID:2s6f0s4g
幕間
受付員「申し訳ございませんが、お貸ししていた本はこれだけのようです。残りはお客様の私物のようですのでお持ち帰りいただけますでしょうか?」
真冬「え”!?」
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 12:31:52 ID:2s6f0s4g
>>194
誤字です。今回はないと思ったらorz
射撃×
射的○
以上です。ネタ元は94話。ドハっちゃんと成幸にとろとろな先輩がもっと見たくて書いてみました。
先生の射撃ネタもついでに出せて満足です。ではまた
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/10(木) 19:25:46 ID:Vqd8/O9o
乙です
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/12(土) 01:25:31 ID:0Y0Jaolc
乙
幕間笑ったww
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/12(土) 02:25:05 ID:uWc/XS6A
先輩もかわいいっすな
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/21(月) 12:52:06 ID:L08PPvpU
先生と先輩と文系がかわいい
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/22(火) 01:30:16 ID:4hgKH4tU
みんな可愛い
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/23(土) 01:49:43 ID:Gc9tOhZM
更新待ってる
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:36:47 ID:zhT3IHVw
>>204
待ってていただきありがとうございます
なんとか間に合った…(3話の成幸風に)
100話の先生回を記念して投下します
【ぼく勉】真冬「占いカウントダウン?」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:37:38 ID:zhT3IHVw
--朝・真冬の部屋
『--では、きょうのお天気です。今日は発達した雨雲が東日本を中心に広がり、午後から天気が崩れる見込みです。傘を持ってお出かけして下さいねー』
真冬(…いつもより家を出る時間が遅いわね。急いで身だしなみを整えないと)サッサッ
真冬「完了。問題ないわね。あとはテレビを消して--」スッ
『それでは、最後に今日の占いカウントダウンです』
真冬(占い?)
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:39:36 ID:zhT3IHVw
『さて今日の1位は--おめでとうございます。□□座のあなたです。運気は絶好調。積極的に人と関わることにより更にハッピーなことが起きるかも。とはいえ羽目の外し過ぎには注意してくださいね! では2位以下の発表でーす』
真冬「くだらないわね。こんなもの、なんの根拠もないじゃない」ハア…
『--そして今日の最下位は? ごめんなさい。〇〇座のあなたです』
真冬「!」ピクッ…
『今日は何をやってもイマイチな日。数々の災難があなたに襲いかかるかも。失敗が続かないようくれぐれも注意してください。そんなあなたに送るラッキーアイテムは--』
真冬「(私の星座か…)不愉快。特に理由もなく朝からイマイチと言われるなんて…気分が良くないわね」
『以上、今日の占いカウントダウンでした--では次』プツン
真冬「無為。時間を無駄にしたわね。急がないと」スタスタ…
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:40:54 ID:zhT3IHVw
--駐車場
真冬「(シートベルトはよし、と)…今からだと生徒達の通学時間帯と被ってしまうわね。失策。明日はもう少し早くに--」キュルルル プスン…
真冬「?」キュルルル プスン…
真冬「おかしいわね。どこにも異常は--ああ理解、ガス欠だったのね」
真冬「……」
真冬「ろ、論外! 教師が遅刻なんてあってはならないわ」サアーッ
--今日は何をやってもイマイチな日。数々の災難があなたに襲いかかるかも
真冬「!?」ハッ!
真冬(…た、単なる偶然。そんなこと非科学的なことが起こり得るはずないわ!)ブンブン
真冬(と、とりあえず急がないと。走っていけば何とか間に合うはず…)タッタッタッ…
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:42:30 ID:zhT3IHVw
--一ノ瀬学園。職員用玄関
真冬「ま、間に合ったわ…」ゼエ…ハア…
真冬(ひ、久々に走ったものだから足が…もう少し運動した方が良いのかしら…)フラフラ…
ツルッ! ドテーン!!
真冬「…ったあ! な、何事…?」バッ!
『注意 ワックス塗り立てです。気を付けて歩いて下さい。 byガリオレ清掃会社』
真冬「……」プルプル…
--今日は何をやってもイマイチな日(ry
真冬「ぜ…絶対に違うわよ! 信じるものですか!」
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:43:44 ID:zhT3IHVw
--2時間目終了後・職員室
鈴木先生「では今日の出前は緒方うどんで。頼まれる方は注文票とお金をこちらに渡して下さい」
ワイワイガヤガヤ
真冬「こちらでお願いします」スッ
鈴木先生「ああはい。ええっと桐須先生は大葉天うどんだから…640円ですね」
真冬「ええ、では」ゴソゴソ
真冬「……」ゴソゴソ…
鈴木先生「桐須先生?」
真冬「……撤回。うどんは昨日食べたことを思い出したので。失礼しました」クルリ
鈴木先生「そ、そうですか…」
真冬(不覚。まさか財布を忘れてしまうなんて。出前どころか何も食べられないじゃない…)プルプル…
--今日は何をやっても(ry
真冬(まさか…本当だというの? あの占いは…)ズーン
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:46:45 ID:zhT3IHVw
--放課後
真冬「よ、ようやく終わったわ…」ヨロヨロ…
真冬(結局あれからも、授業中にゴ…が現れて大騒ぎになったり、プリントを落として廊下にばらまいてしまったり…本当に散々な一日に)
--数々の災難があなたに襲いかかるかも。失敗が続かないようくれぐれも注意して下さい
真冬(占いを信じるわけではないけれど…今日は速やかに家に帰るほうが良さそうね…)スタスタ
ザザアアア--
真冬「……」
--発達した雨雲が東日本を中心に広がり、午後から天気が崩れる見込みです。
真冬「傘のこと…すっかり失念していたわ…」ズーン
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:48:02 ID:zhT3IHVw
真冬(待機。雨がましになるまで校内にいるしかないわね。図書室辺りで時間を潰していようかしら)スタスタ…
成幸「あ、お疲れさまです桐須先生」
真冬「ゆ、唯我くん? …ええ、お疲れさま。これから彼女たちと勉強を?」
成幸「あ、はい。今日は図書室でみっちりやろうと思って。準備もあるんで俺だけ先にやって来たんですけど。先生の方も図書室に用事が?」
真冬(…私がいると邪魔になってしまうわね)
真冬「…いえ、ちょうど済んだところよ。それじゃ失礼するから。勉強頑張りなさい」
真冬(図書室は駄目…と。仕方ない。職員室に戻って今度の小テストでも作成しようかしら…)スタスタ…
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:49:11 ID:zhT3IHVw
--数時間後。職員室
真冬「ふう…完成ね」トントン
真冬「あとは保存するだけね。今回はコンセントもきちんと刺さっているし、問題ないわ--」カチ…
--ドオオーン ブツンッ!
真冬「…え?」
佐藤先生「何だ!? 停電か?」
鈴木先生「さっきの雷が原因っぽいですね」
パッ パッ
鈴木先生「あ、復旧したみたいですね。どうやら問題は無さそうです」
佐藤先生「パソコンの方は…と。こっちもどうやら大丈夫のようですな。他の先生方はどうですか?」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:51:11 ID:zhT3IHVw
藤田先生「私の方は大丈夫です」
滝沢先生「こっちも問題ありません」
佐藤先生「そうですか。どうやら皆大丈夫のようで--」
真冬「いえ…相違」
佐藤先生「ん? 桐須先生?」
真冬「故障…電源がつかなくなってしまったみたいで。すみませんが修理に出してもらえますか」
佐藤先生「災難でしたなあ。わかりました。作成中のデータなんかは大丈夫でしたか?」
真冬「ええ、問題ありません。USBメモリの方に保存を」
佐藤先生「さすがは桐須先生。バックアップも完璧といったところですかな」ハハハ
真冬(…しているわけがないわ。うう…数時間の努力がパーに…)ズーン
--数々の災難があなたに襲いかかるかも
真冬(占いも…さすがにここまで続けば当たっていると言わざるを得ないわ。雨も弱まってきたようだし、このまま帰りましょう)トボトボ…
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:52:27 ID:zhT3IHVw
--同時刻・図書室
文乃「はあーすっごい雷だったね」
成幸「光と音がほぼ同時だったから、すぐ近くに落ちたんだろうな。というわけで緒方、そろそろ離れてもらえるとありがたいんだが…」
理珠「も、もう暗くなったりしませんか?」ギュウウ
成幸「ま、また近くに落ちない限りは大丈夫だろ。(というか緒方さん、当たってますから!)」
文乃(うんうん、わかるよ成幸くん。ついでにそのまま雷に打たれるといいんじゃないかな)ピキピキ…
うるか(い、今からでも成幸にしがみついたら…うん、やっぱ不自然だよね…タイミング逃したああ)ズーン…
理珠「わ、わかりました。では……」スッ
成幸「ふう…とりあえず、今日のところはこれくらいにしとくか。また夜にかけてがっつりと降ってくるらしいからな」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:53:46 ID:zhT3IHVw
理珠「この天候では仕方ありませんね。ではこれにて解散ということで」
うるか「うんオッケー! ねえねえリズりん。帰りにうどん食べに寄っていい?」
文乃「うるかちゃん…成幸くんの話聞いてたよね?」タラーッ
成幸「ったく…まあ窓の外を見るに、止めといた方が無難だと思うぞ。またぽつぽつと降り始めているみたいだし…ん?」
うるか「どうしたの? 成幸」
成幸「あ、いや何でもない…」
成幸(今窓から見えたのって…桐須先生だよな。傘もささずに走って行ったけど…)
成幸「……」
理珠「どうしました? 成幸さん」
成幸「あ、ああ! そういや今日母さんに早く帰って来るよう言われてたんだった!」アセアセ
文乃「そ、そうなの?」
成幸「すまん、そういうわけで先に帰るから。お前らも気を付けて帰れよ!」ダッ!
うるか「あ、うん! また明日ねー成幸」
成幸(とりあえず傘の用意だな。取り越し苦労ならいいんだけど…)
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:55:54 ID:zhT3IHVw
--バス待合室
真冬「っくしゅん」
真冬「……」チラッ
ザアアアアー
真冬(全然止みそうにないわね…)
真冬「はあ……」
真冬(不覚。雨が強まってきたから走って転んでしまうなんて。しかも足を捻ったうえにヒールまで取れて…)
真冬(あの占いの言うとおりね。今日は最悪の1日だった…)
真冬(他の人だったらこんな時…誰かに助けてもらうのかしら。けど…私にそんな人なんて…)
真冬「……」グスッ…
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:56:05 ID:GlpTgLRg
来たか
予告の文句が同じだったことから、やっぱ先生人気なんだろうな
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/24(日) 23:57:59 ID:zhT3IHVw
--俺がいなきゃ、先生いつも大変なことになってますからね!
真冬(唯我くん…なら?)
真冬「--!?」カァアア
真冬(ろ、論外! 生徒に何を期待しているというの? 大体彼は勉強中で…)
真冬「…………」ハア…
真冬(でも…私が困っていたとき、いつも唯我くんが助けてくれたのは事実。なら…もしかしたら今回も?)
真冬「…なんて、考え過ぎね」
「何をですか?」
真冬「だから唯我くんのことを--え?」
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:01:03 ID:HQ7xIc.A
成幸「ど、どうも。先生」
真冬「ゆ、唯我くん!?」ドキッ
成幸「すごい雨ですよね。ところでその…俺のことって一体…」
真冬「そ、空耳よ。忘れなさい」コホン
真冬「それより…どうしてここに? みんなで勉強をしていたんでしょう?」
成幸「雨が強くなりそうなので早めに切り上げたんですけど…先生が傘も無しに歩いて帰るのが見えたので…その…」
真冬「私を…探して…?」
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:02:03 ID:HQ7xIc.A
成幸「ええ。近所だし家に帰りがてらならそれ程手間でもないですから」ニコッ
真冬「--っ!」
真冬(やっぱり、君は…)トクン…
成幸「どうかしましたか? 先生」
真冬「…何でもないわ。その……ありがとう」///
成幸「ええ。じゃあ帰りましょうか。あ、これ予備の傘です」スッ
真冬「ええ、助かるわ…うっ!」グラッ
成幸「先生危な!? うわっ--」ドンッ
バターン!!
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:03:28 ID:HQ7xIc.A
成幸「---!」プルプル…
真冬「---!」プルプル…
成幸「あ、あの…大丈夫ですか? 先生…」アセアセ
真冬「え、ええ…ごめんなさい。さっきこけた時に足を捻ってしまって。と、とりあえず離れるから…」
成幸「は、はい……」
成幸「…………(あ、危なかった…あと数センチ近付いてたら、先生と…キスを)」チラッ
真冬「…………(あ、あと数センチ近かったら…唯我くんと…)」チラッ
成幸・真冬「----っ!」カァアア
成幸「(おおお落ち着け…こんなこと前だってあったろ? ど、どうにか平常心で)と…とりあえずここを出ましょうか。俺が何とかしますから」
真冬「(ど、どうにか落ち着いたわ…)え、ええ。でも…どうやって」
成幸「えっと、それは--」
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:05:10 ID:HQ7xIc.A
--ザアアアア
真冬「お、重くないかしら? 唯我くん」
成幸「先生は軽いから大丈夫ですよ。それより傘のほう、しっかり支えてて下さいね」
真冬「と、当然。けど…また生徒におんぶしてもらうだなんて…」ズーン…
成幸「(実際はおんぶだけに留まらないけど)ま、まあ他に方法も無かったですし。仕方ないってことで」
真冬「…………そうね。仕方ないこと…ね」
成幸「……もしかして、何かあったんですか?」
真冬「何でもないわ。ただテレビで今日の運勢が良くなかったことを思い出しただけよ」プイッ
成幸「あ、先生もそういうの気にするんですね」
真冬「そ、相違! 今日はたまたまで。何か問題かしら?」ムスッ
成幸「あ、いえ…気にしたって全然いいと思いますよ」
真冬「?」
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:12:57 ID:HQ7xIc.A
成幸「ほら、今日はついてないなと思うときって、大体の場合は慌てていたり疲れていたり…自分に原因があることが多いですよね」
--いつもより家を出る時間が遅いわね
真冬「……」
成幸「だからまあ…テレビで警告してくれてるんだから、いつもより慎重に行動していれば失敗することもないんじゃないかな…と」
成幸(って! それって『先生はできてないですね』って言ってるも同然じゃねーか! 何言っちゃってんの俺!)
真冬「……」
成幸「あ、あの先生、今の言葉は…」ビクビク…
真冬「……そうね」
成幸「え?」
真冬「自分の行動次第で結果が決まる。本当にその通りよ。運なんて非科学的なもので片付けてしまおうなんて、どうかしてたわね」
成幸「そ、そうですよ先生」
真冬「…でも」ギュッ
成幸「せ、先生!?(せ、背中に何やら当たってますけど!?)」
真冬(今日だって、困っていた時に来てくれたのは君だった…運勢じゃなく、運命であれば存在するのかもしれない…)
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:15:05 ID:HQ7xIc.A
--マンション・201号室玄関前
真冬「感謝。今日は本当に…面倒をかけたわね」
成幸「いえ、先生が無事でよかったです。風邪をひかないように暖かくしてくださいね。あ、そうだ」サッ
真冬「ハンカチ?」
成幸「そのまま部屋に入ったら床が濡れちゃいますから。これで髪の毛を拭いてもらったら」
真冬「あ、ありがとう…」
フキフキ…
真冬「完了。問題ないわ」
成幸「よかった。じゃあハンカチを」
真冬「…………」
成幸「先生?」
真冬「拒否。これだけ話になっておいて、汚れたものを返すわけににはいかないわ。新しいのが家にあるから少し待ってなさい」ガチャ
成幸「は、はあ…」
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:16:24 ID:HQ7xIc.A
10分後
真冬「待たせたわね…」
成幸「いえ…多分これくらいはかかるだろうなと予測してたので。また近いうちに掃除しにきます」
真冬「お、お願いするわ。で、これを」
成幸「わ、これ有名なメーカーのやつじゃないですか。いいんですか?」
真冬「当然。君には世話になったもの。遠慮せずに受け取りなさい」
成幸「わかりました。ありがとうございます」
真冬「……」フゥ…
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:17:48 ID:HQ7xIc.A
翌日・昼休み教室にて
大森「なあ放課後本屋に寄ってこうぜ。最近知識欲が抑えきれなくってさあ」
成幸「お前の知識欲はエロ限定だろうが。ったく…わかったよ」
小林「成ちゃんほんっと付き合い良いよねえ」
成幸「まあ、参考書も買うついでにな。ん?」
スタスタ…
うるか「やっほー成幸」
成幸「うるかか。どうしたんだ? 勉強でわからないとこでもあったか?」
うるか「ううん、用事があるのはあたしじゃなくて--」
228
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:19:35 ID:HQ7xIc.A
海原「あ、あの…陽真くん」
小林「どうしたの? 智波ちゃん」
海原「うん、突然ゴメンね…余ったペンとか消しゴムとかあったら欲しいんだけど…駄目かな?」
小林「ん、ちょっと待っててね」ゴソゴソ
小林「はいこれ。買い置きしていたボールペンだけど、これでいい?」
海原「うん、ありがとう! 大事にするね」パアアア
229
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:20:12 ID:HQ7xIc.A
うるか「--てなカンジで」
大森「う、うらやましい…けど何でボールペン?」
川瀬「今日のテレビでやってた占いであの子の星座が最下位だったのよ。で、ラッキーアイテムをゲットしに来たってわけ」
うるか「でもあのアイテムって、いつも同じこと言ってるよね」
川瀬「そうそう『大切な人からもらった物』だっけ? まあそれがあれば多少落ち込んでも元気が出るってことなんだろうけど。ね、うるか?」
うるか「な、なんであたしに聞くわけ?」
川瀬「そりゃあもちろん、ねえ? 海原隊員」
海原「一番効果がありそうな人物がすぐ近くにいるからで。川瀬隊員」
うるか「うがー! 二人ともからかうなー!」
ワイワイガヤガヤ…
成幸「ラッキーアイテム…か」
--汚れたものを返すわけににはいかないわ
成幸(まさか…な)フフッ
了
230
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:22:48 ID:HQ7xIc.A
幕間
佐藤先生「あ、桐須先生」
真冬「何か?」
佐藤先生「これ、こないだお預かりしたノートパソコンです。無事修理が終わったみたいですよ。データの方も綺麗に残っていたそうです」
真冬「そうですか。ありがとうございます」
佐藤先生「いえいえ、じゃあ机に置くのでスペースを空けて下さい。そこのハンカチは片付けなくても?」
真冬「ええ、これはそのままで。大事な…お守りですから」
231
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 00:32:52 ID:HQ7xIc.A
以上です。ネタ元は49話の海回より
先生のハードラックとダンスしてしまうトラブル体質とピンチになれば成幸を召喚する運命力にフォーカスを当ててみましたが、オチが少々弱かったかも?
とりあえず書き終えたので今週の先生回をじっくり堪能したいと思いますw
ではまた
232
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 01:30:49 ID:Juohh4pU
乙です
233
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 12:24:02 ID:QYQX.Fks
おつんこ
234
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/25(月) 21:23:05 ID:0iVrVbpw
よきかな
235
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/26(火) 00:57:15 ID:Qw7IPcpk
おつ。今回も最高だった
236
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/11(月) 23:06:59 ID:SuORx1XY
今週の先生、控えめにいって最高だった…
237
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/01(月) 16:20:53 ID:Tfu534GU
お久しぶりです。新元号一発目のssを投下します
【ぼく勉】成幸「お姉さんを助けたいんです!」
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/01(月) 16:21:32 ID:Tfu534GU
美春「で、でも姉さまは諦めると約束してくれるなら…ッ」///
成幸「お姉さんとのことで協力してほしいんです!!!」
美春「へっ!?」
成幸「お姉さん、今もマンションにこもっているんですよね。ならこのまま悩み続けるよりも、とりあえず一度滑ってみれば考えもまとまると思うんです」
美春「そ、それで私が協力…ですか?」
成幸「はい! 美春さんならフィギュアができる場所も衣装も詳しいと思って」
美春「〜〜〜っ!」プルプル…
成幸「美春さん?」
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