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【ラブライブ】西木野真姫の怪談事件簿
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:55:41 ID:oeezHQ3E
にこ「やったわね絵里!アンタのファン第一号よ!」
絵里「ファン…私の?」
にこ「そうよ!大切なファンからのプレゼント、大切にしなさいよ!」
絵里「私のファン…」ポロッ
にこ「ちょっとアンタ何泣いてるのよ!あの子を笑顔にするためにもアンタが笑顔でいなきゃダメじゃない」
にこ「にっこにっこにー!ほら、やってみなさい」
絵里「ふふ…それは嫌よ。でもありがとうにこ」
にこ「ふ、ふん!ファンが一人できたからって調子に乗っちゃだめよ?にこなんて既に3人も熱狂的なファンがいるんだから!」
絵里「3人ってこころちゃんとここあちゃんとこたろう君でしょ」ウフフ
にこ「そうよ!悪い!?アイドルにこにーはあの子達のためにもとまれないのよ!」
絵里「そうねにこ。私もさっきの子のために止まれないわね」
にこ「わかったら家に帰って新曲考えるわよ!」
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:56:18 ID:oeezHQ3E
〜現在〜
絵里「って流れで渡されたんだけど実はファンからのプレゼントじゃなくて呪いだったなんて…」
真姫「その子がエリーにぬいぐるみを渡した意図はわからないじゃない。ぬいぐるみの中の足をその子が知らなかった可能性もあるわけだし」
絵里「だといいんだけど…結構ショックだわ」
真姫「まぁその子の意図は想像の域を出ないわ。それより外見的な特徴を教えてもらえる?」
絵里「えっと…フラフラで俯き気味だったから顔色が悪いってことはわかったけど顔はあまり見えなかったの」
真姫「何歳くらいでとか来てた服とか分かる範囲でいいのよ」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:56:54 ID:oeezHQ3E
絵里「流石に2年以上前だから服装は覚えてないわ。歳は当時の私より少し下に見えたから今は15〜17…高校生くらいの歳かしら?」
真姫「ほとんど手掛かりなしね」ハァ
絵里「あ!そういえば特徴的なサイドテールだったわ」
ガタァ ガチャン
真姫「どんな髪型!?ちょっとやってみて!!」
絵里「ちょっと落ち着いて真姫!コーヒー溢れちゃったじゃない」
真姫「そんなのいいからはやくして!」
絵里「もう…いきなりどうしたのよ…」ンショ パサァ ギュ
絵里「こんな感じのサイドテールよ?変わった髪型だから間違いないわ」
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:57:27 ID:oeezHQ3E
真姫「…おねえちゃんなの?」ボソッ
絵里「真姫…?」
真姫「そのファンの子はそれ以降は?」
絵里「一度も見てないわ」
真姫「そう…」
真姫(あの人形の物と思われる足が入ったぬいぐるみ)
真姫(そのぬいぐるみを渡してきたおねえちゃんと同じ髪型の女の子)
真姫(おねえちゃんが生きてればエリーの一つ下)
真姫(おねえちゃんは生きてる…?)
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:58:01 ID:oeezHQ3E
絵里「…き!真姫ってば!」
真姫「え!あ、ごめんなさい。少し考え込んでたわ」
絵里「その子に心当たりがあるの?」
真姫「もしかしたらってレベルだけど。まぁとりあえずは今晩のことに集中ね」
絵里「じゃあ私は準備してくるわね」
真姫「ええ。よろしく頼むわね」
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:58:34 ID:oeezHQ3E
〜PM7:00〜
真姫「さてと、そろそろ湧いてる頃かしら?」ガラガラ
ドコォ…アシドコォ… ワラワラ
真姫「五匹か…昨日も暗闇の中で五匹だったわね」
真姫「もしかしたら五匹が上限なのかしら?」
プルルルプルルル
真姫「もしもしエリー?」
真姫「そう、さすがね!なら0時過ぎにそっちに着くようにするわ」
真姫「ええ、大丈夫よ。またあとで会いましょう」プツ
真姫「あと5時間か…コーヒーでも入れようかしら」
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:59:06 ID:oeezHQ3E
〜???〜
にこ「本当にそんな方法でアンタのストーカー問題は解決するわけ?霊感商法に引っかかってるだけじゃないの?」ジト-
絵里「真姫は本物よ?今は信じられないかも知れないけどお願い。協力して」
???「大丈夫だよ絵里ちゃん。にこちゃんも絵里ちゃんのことが心配だからここまで来てくれてるんだよ」
???「おかあ…社長にも絵里ちゃんのためにお願いしますって言って今回の件の後押ししたのもにこちゃんだよ?」
絵里「にこ…ありがとう」
にこ「適当なこと言ってんじゃないわよ!私はうじうじしてる絵里を見てると気が参るから好きにやらせたらって言っただけよ!」
にこ「だいたい暗闇だかなんだか知らないけどなんで宇宙ナンバーワンアイドルのにこを差し置いてアンタのストーカーになるわけ?」グチグチ
???「ふふふ…ほんとにこちゃんは素直じゃないね」
絵里「ほんとにね」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 09:59:40 ID:oeezHQ3E
〜西木野探偵事務所〜
真姫「11時半、そろそろ行かなきゃ」
真姫「使役者の名に於いてウイングハートを解放するわ!おいでパープル!」
ピカッ スタッ
真姫「行き先はわかるわね?」
パープル「ガウ」コクッ
真姫「よしいい子」ナデナデ
真姫「それじゃいくわよ」
パープル「ガルゥ!」ダンッ
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:00:13 ID:oeezHQ3E
〜西木野探偵事務所前〜
ドコォ…アシドコォ…
スタッ
真姫「ぬいぐるみから足を出してっと…」スッ
アシダ…ミツケタ…ミツケタ…ツカマエル
暗闇「ミツケタァ…」ニタァ
真姫「食いついたわね?お探しのものはここよ!付いて来なさい!」タッタッタ
ニガサナイ…ミツケタ…ツカマエル… ブワァ
真姫「相変わらず速いわね!このまま逃げ切るわよパープル」
パープル「ガル!」
ニガサナイィィィィ…
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:00:45 ID:oeezHQ3E
〜???付近〜
真姫「12時3分!ベストタイミングで目的地が見えて来たわね!」
真姫「パープル!このままアキバドームの中へ!!」
アシィィ…ヨコセェ…アシィィィィ…
〜アキバドーム〜
エリ-!!!
絵里「真姫!!!準備はできてるわ!はやくステージに」
にこ「なっ?あたりの空気がいきなり重たくっ…」
???「きゃっ!寒いっ!」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:02:13 ID:oeezHQ3E
タッタッタッタ!!
スタッ
真姫「エリーまだよ!」
アシヲヨコセェェェェ…
真姫「よし暗闇がドームに入ったわ!パープル戻りなさい!」シュン
暗闇 ニタァ
真姫「勝ちを確信するには早すぎるんじゃない?」
アシヲ…アシヲヨコセェェェ!!! バッ
真姫「今よエリー!!!!」
絵里「せーのっ!」
にこ「おりゃっ!」
???「えいっ!」
ガチャン パッ
真姫「っ!まぶし!」
グアアァァァ ギャァアァァアァ
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:02:46 ID:oeezHQ3E
真姫「これだけの光の中なら形を保てないでしょ!」
グアァァァ…アシィィィ…アシヲカエ…
コロン コロン コロン
真姫「このカケラは…まさか人形の…」
真姫「カケラが五個…なるほど。これがあったから混じり合わずに済んだってことね」
真姫「足を求めたのもこのカケラの意思か」
絵里「真姫ーーー!」タッタッタッ
真姫「エリー。終わったわよ全部」
絵里「怪我してない?ほんとにありがとう真姫!!」ダキッ
真姫「パンサーに乗って移動してきただけよ。大袈裟ねもう」ハァ
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:03:17 ID:oeezHQ3E
にこ「アンタが真姫?今回はうちのポンコツな相方が世話になったわね」
真姫「相方…?エリー、あなた小学生とユニット組んでたの?」
にこ「だぁれが小学生よ!!!にこは絵里と同い年!!」
真姫「え?嘘でしょ…」
にこ「アンタ初対面のくせに失礼すぎるわよ!だいたい宇宙ナンバーワンアイドルのにこのこと知らないわけ!?」
真姫「ごめんなさい。あんまりテレビとか見ないのよ」
真姫「飴あげるから機嫌なおして?」ガサゴソ
にこ「ナチュラルに小学生扱いしてんじゃないわよ!!だいたいアンタっドンッ
にこ「にごぉぉ」パタン
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:04:19 ID:oeezHQ3E
???「かわいいぃぃぃ♪真っ赤な髪にツンとしたツリ目!!!や〜〜ん♪お人形さんみたい!」
真姫「えっ?ちょっとなによ?誰なの?」アタフタ
???「あ〜〜〜ん♡困った顔も素敵ぃ!!真姫ちゃんだよね?真姫ちゃんって呼ぶね?ことりのことはことりん♪って呼んで♡」
真姫「なによそれ!いきなりなんなの?イミワカンナイ!!」
ことり「もう真姫ちゃん見てるとインスピレーションが止まらない〜♪持って帰ってことりのおやつに…」
絵里「こらことり!真姫が困ってるでしょ。落ち着きなさい」
ことり「だってぇ〜♡」
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:04:52 ID:oeezHQ3E
絵里「ごめんなさい真姫。とりあえず紹介するわ」
絵里「あっちで白目向いて倒れてるのが矢澤にこ。私のパートナーよ」
絵里「そしてこっちのあなたを持ち帰ろうとしてる猛禽類がデザイナーのことり」
ことり「もう!ことりは猛禽類じゃありません!」プンスコ
真姫「性格面で難あり…納得だわ…」
絵里「とりあえず社長に無理言って借りて貰ったからそろそろ出ないと」
ことり「あ、じゃあことりからお母さんに終わったって連絡しときます♪」
真姫「なんかどっと疲れたわ…とりあえず私の事務所に行きましょう」
えりことまき スタスタスタ
にこ「ナチュラルに置いていくんじゃないわよ!待ちなさい!!」ダッ
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:05:33 ID:oeezHQ3E
〜西木野探偵事務所〜
真姫「ってなんであなた達も付いてくるわけ?」
にこ「アンタ達が置いていこうとするから追いかけて来たのよ!」
ことり「可愛い子の影にことりあり!だよ♪」
真姫「イミワカンナイ!」
絵里「あはは…騒がしくてごめんなさい」
真姫「まぁいいわ。とりあえずエリーにお願いがあるの」
絵里「お願い?私にできることならなんでもするわ」
絵里「真姫は私の恩人だもの」
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:06:09 ID:oeezHQ3E
真姫「ありがとう。お願いって言うのはこのぬいぐるみとぬいぐるみから出てきた足、暗闇が落としたこのカケラを私に譲ってもらいたいの」
にこ「ダメよ!その足とかカケラは何かわからないけどそのぬいぐるみだけはダメ!」
絵里「にこ…ありがとう。でもいいのよ」
にこ「いいわけないでしょ!私達がここまで来るまでにどれだけあのぬいぐるみに支えられたと思ってるの!」
にこ「あのぬいぐるみを貰った時の気持ちを支えにしてここまで来たんじゃない!」
絵里「そうね。じゃあ真姫に預けることにするわ。必要なくなった時に返してちょうだい?」
真姫「ありがとうエリー。大切に扱うことを約束するわ」
にこ「絶対返しなさいよ!失くしたりしたら許さないんだから!」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:06:46 ID:oeezHQ3E
真姫「あなたに言われなくてもわかってるわよ!エリー、預けてるネックレスだけどぬいぐるみを返す時まで持ってて!担保よ!」
絵里「そこまでしてもらわなくても大丈夫よ?私は真姫のことを信用してるもの」
真姫「担保は冗談よ。アフターケアじゃないけどあなたについた足の気配が消えるまでつけときなさい」
真姫「変な気配をつけたままだと何が寄ってくるかわからないしね」
絵里「こ、怖がらせないでよ!わかったわ。私も大切に預かっておくわ」
真姫「さてと、今回の依頼の報酬について話させて貰ってもいいかしら」
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:07:20 ID:oeezHQ3E
にこ「ぬいぐるみ持ってくんだから安くしなさいよ!」フンッ
絵里「にこっ!いい加減にしなさい!」
ことり「ごめんね真姫ちゃん。にこちゃんは素直じゃないだけでこう見えて大切な絵里ちゃんを助けてくれた真姫ちゃんにちゃんと感謝してるんです」
真姫「なんとなく素直じゃないのはわかるから大丈夫よ」
にこ「なに勝手ににこのことわかった気で…ガシッ
ことり「にこちゃん?そんなにことりのおやつになりたいのかなぁ〜♪」ニッコリ
にこ「にごぉ…そうにこ!にこは絵里ちゃんのこと大好きで真姫ちゃんに感謝してるにこ!!」アセアセ
ことり「うんうん♪おりこうさんだね〜」
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:07:55 ID:oeezHQ3E
真姫「…話を進めていいかしら?」
絵里「腰を折ってしまってごめんなさい。続けて」
真姫「とりあえず事務所の窓の修繕費を必要経費とさせてもらって報酬は花陽と写真を撮ってあげて」
絵里「え?窓の修繕費と写真だけ?それじゃあなたは商売にならないじゃない」
真姫「お金のためにやってるんじゃないからいいのよ。それに今回は収穫があったしね」
真姫「どう?この内容で請求させてもらっていいかしら?」
絵里「ええもちろんよ。あの子にはメジャーデビューから支えてもらってるしね」
にこ「花陽ってもしかしてBiのファンクラブNo.001の小泉花陽!?」
絵里「ええ毎回ファンレターをくれてるあの小泉花陽さんよ」
にこ「ふふふ!ファンのためなら仕方ないわねぇ!このにこにーも一肌脱いであげるわ!」
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:08:29 ID:oeezHQ3E
〜西木野探偵事務所〜
絵里「じゃあ花陽ちゃん。私とにこの間に」
にこ「花陽ちゃん!ポーズはにっこにっこにーよ?わかるわね?」
花陽「任せてください!」
ことり「撮影はことりにまかせて!」
にこ「いくわよ〜せーのっ」
にこえりぱな 「にっこにっこにー!!」
パシャッ
真姫「まぁ今回もハッピーエンドね?」
第2話 絵里×暗闇 完
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:08:59 ID:oeezHQ3E
第2.5話 花陽×アイドル
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:09:37 ID:oeezHQ3E
〜西木野探偵事務所〜
にこ「真姫ちゃん!早速小泉花陽に連絡しなさい!」
ことり「もう深夜の一時すぎだよ?流石にその子も寝てるじゃないかな?」
真姫「そうね。とりあえずトークでいつがいいか聞いてみるわ」
maki 事件が片付いたからエリーと相方のにこちゃんが花陽と写真を撮ってくれるらしいわ
都合がいい日を教えてちょうだい
ピロン
小泉花陽 今すぐ行きます
真姫「即レス…今すぐ来るって…」
絵里「今すぐって…夜も遅いし危険だわ」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:10:11 ID:oeezHQ3E
にこ「そうよ。後日ちゃんとにこ達も時間作…」
バアァァァン
花陽「ピャァァァァァァ!!!!!」
にこまきえりこと ビックゥ!!!
花陽「エリーチカと写真!!!ピャァァァァァァ!!!!!生にこにーーー!!!!そのお隣の方は!!!可愛い!!!花陽の知らないアイドルがまだいたなんて!!!!まだまだ勉強不足でした!!!!推していきます囲います!!!お名前を教えてください!!!!」
真姫「花陽!!いきなり叫びながら入ってこないで!何時だと思ってるの!だいたいあなた来るの早すぎない?」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:10:45 ID:oeezHQ3E
ことり「や〜〜〜ん!!!!天使降臨!!!」
にこまきえり ビクッ!!
ことり「真姫ちゃんだけでお腹いっぱいだったのにこんなデザートまで出てくるなんてぇ♡私はことりです♪花陽ちゃんでいいのかな?あ〜〜ん♡」
絵里「ことり!急に大声ださないでよ」
ことり「だってぇ〜」
真姫「もう!静かにしないと追い出すわよ!!」
にこ「なによこのカオス…」
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:11:16 ID:oeezHQ3E
〜10分後〜
真姫「ぜぇ…はぁ…やっと落ち着いた…」
絵里「お疲れ様…」
にこ「この二人に囲まれたら脳が溶かされそうだわ…」
ことり「ごめんねぇ〜つい興奮しちゃって」
花陽「うぅ…すみません」
真姫「もういいわよ…とりあえず花陽は写真撮ってもらいなさいよ」
絵里「じゃあ花陽ちゃん。私とにこの間に」
にこ「花陽ちゃん!ポーズはにっこにっこにーよ?わかるわね?」
花陽「任せてください!」
ことり「撮影はことりにまかせて!」
にこ「いくわよ〜せーのっ」
にこえりぱな 「にっこにっこにー!!」
パシャッ
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:11:47 ID:oeezHQ3E
にこ「Biとして最後の写真よ!現像したらサイン入れたげるから持ってきなさい」
花陽「えっ…。エリーチカさんの問題が解決したのに解散しちゃうんですか…」
絵里「ふふ…エリーチカさんって。絵里でいいわよ花陽。あのね、解散は私の問題とは関係ないのよ」
にこ「あ、ネットに書いてる不仲説とかも信じちゃダメよ!」
花陽「なんで解散しちゃうんですか…今や誰も追いつけないアイドル界のトップまできたのに」ウルウル
にこ「花陽ちゃ…いや花陽。にこ達のファンのあなたにそんな顔させてごめんなさい。でもね、あなた達を笑顔にするためににこ達は駆け抜けてここまできた」
にこ「そしてこれからもそうよ」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:12:19 ID:oeezHQ3E
絵里「私達の解散は発展的なものなのよ。あなたほどアイドルに詳しいなら私達の所属するプロダクションがどれほどこの世界では小さく脆いところかわかるわよね?」
花陽「確かにミナミプロは今のところBiという柱で支えられている芸能事務所…」
絵里「そう、うちの社長…まぁことりのお母様なんだけどね。私達の路上ライブを聴いて私達の才能を信じて会社を立ち上げてくれたのよ」
にこ「自分の持ってるもの全て使ってにこ達に賭けてくれたのよ。それがあったからここまでこれた」
ことり「ことりには留学や有名デザイナーとの交流会をいろんなところに頭を下げてセッティングしてくれたの」
絵里「だから三人で話して決めたのよ。Biという一本の柱じゃなくて…」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:12:59 ID:oeezHQ3E
にこ「私は矢澤にこという大銀河宇宙ナンバーワンアイドルという柱になる」
ことり「ことりはミナリンスキーというデザイナーとして柱になる」
花陽「あの有名ブランドprintempsの天才デザイナーのミナリンスキーがことりさん!?」
絵里「そして私は絢瀬絵里というトップモデルとして柱になってみせる」
絵里「アイドルからモデルへの転向はまだ未発表なんだけどね」ウインク
花陽「じ、事件です!!!これは芸能界の歴史に刻まれる事件です!!!」
にこ「私達の大切なファンのあなたに誓うわ」
絵里「今あなたの前で宣言したことを私達は絶対に成し遂げてみせる」
ことり「だから笑顔で応援してくれるかな?」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:13:55 ID:oeezHQ3E
花陽「はいっ!みなさんのファン代表としてずっと笑顔で応援することをお約束します!」
絵里「今までBiを支えてくれてありがとう。そしてこれからもよろしくね」
にこ「花陽みたいな子がいてくれるからにこ達はこれからも走り続けれる」
ことり「よーし、じゃあここで再出発記念にもう一枚写真とろう?」
花陽「ぜ、ぜひお願いしますぅ!真姫ちゃんも!!早くこっちに!」
真姫「私はいいわよ…芸能なんて興味ないし」カミクルクル
絵里「うふふ…会話を置いてけぼりにされて拗ねてるのかしら」ヒソヒソ
ことり「や〜〜ん♡拗ねてる真姫ちゃんもかわいぃ♪」ヒソヒソ
にこ「仕方ないわねぇ」ヒソヒソ
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:14:30 ID:oeezHQ3E
にこ「ま、このにこにーと並んで写るのが恥ずかしいならしょうがないわ!」
真姫「なっ!そんなこと言ってないでしょ!」
にこ「にこにーと比べられるのが怖くないならこっちにくるにこ!」
真姫「ふんっ!にこちゃんこそ私の引き立て役にならないようにがんばんなさい!」
にこえりことぱな(チョロい!!!)
ことり「セルフタイマーセットしたよ」
にこ「じゃあいくわよ!せーのっ」
「「「「「にっこにっこにーーー」」」」」
パシャッ
花陽「最高のハッピーエンドです!」
第2.5話 花陽×アイドル 完
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 10:16:02 ID:oeezHQ3E
ここまで
3話も出来るだけ早くまとめるけど日が開いたらすまん
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/18(木) 22:40:03 ID:RZ6S8Ubs
好きなノリのssだわ
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:37:48 ID:jEDsU6Ms
〜???〜
ザッザッザッ
ビュ---ガサガサガサ
???「あらあら、せっかく纏めたのに風が強いなぁ」
???「こんな日は風に誘われて珍しい来客がありそうやね」
ザッザッザッ
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:38:26 ID:jEDsU6Ms
〜西木野探偵事務所〜
真姫「とりあえず今ある情報を整理してみましょう」
エリーのファン第1号のサイドテールの女の子
年齢、特徴、なによりもあの足が入ったぬいぐるみの元の持ち主
真姫「これでおねえちゃんと無関係…ってことはないわよね」
真姫「次に足と暗闇が落としたカケラ」
カケラを持ってた暗闇は足を求めてた
普通に考えるならこのカケラは砕けたあの人形の破片よね
ただしこれがおねえちゃんに繋がるとしても情報が足りないわね
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:38:57 ID:jEDsU6Ms
真姫「最後はエリーから預かってるぬいぐるみ」
見た目は普通のぬいぐるみだけど2年もの間あの足の気配を抑える封印
この封印を施した人は只者じゃないわね
真姫「当たるならぬいぐるみからね。仕方ないわ…久しぶりに師匠のところに顔出すしかないわね」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:40:00 ID:jEDsU6Ms
〜???〜
真姫「ふぅ…相変わらず急な階段ね」
???「これは変わった来客ですね」
???「元気そうですね真姫」
真姫「久しぶりね海未。早速で悪いんだけど希を呼んでもらえるかしら?」
海未「希姉さんでしたら…」
???「東條流奥義!ワシワシマーーックス!!!」ワシワシワシワシ
真姫「キャーーーーーッ!!」
海未「あなたの後ろに…といってももう遅いですね」ハァ
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:40:32 ID:jEDsU6Ms
真姫「希!!あなたって人は相変わらず!!」プンスコ
希「風が教えてくれた来客は真姫ちゃんのことやったんやね。真姫ちゃんも成長しとるやん…海未ちゃんとは大違いや」
海未「のーぞーみーーねぇーーさーーん?」ヌゥ
希「す、スピリチュアルジョークやん?」
海未「ハァ…ところで真姫は希に何か用があってきたのでは?」
真姫「ええ。希に聞きたいことがあってきたのよ」
希「それはその手に持ってるぬいぐるみの封印のことやない?」
真姫「やっぱり!?心当たりがあるのね!」
希「まぁまぁこんなとこで長話もあれやし中いこか」
希「海未ちゃん、お茶の用意お願いね」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:41:03 ID:jEDsU6Ms
〜神田明神・社殿内〜
海未「どうぞ」コトッ
真姫「ありがとう。いただくわ」
希「ありがとう。海未ちゃんは少し外してもらってええかな?」
海未「はい。何かあれば呼んでください」スッ スタスタ
スゥ- パタン
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:41:45 ID:jEDsU6Ms
希「さてと、何から話せばええやろ。真姫ちゃんはぬいぐるみの何が知りたいん?」
真姫「とりあえず希がこのぬいぐるみに封印がかけられてることを知ってたのはなぜ?」
希「簡単な話や。その封印を施したのがウチやからや」
真姫「なっ?じゃああのぬいぐるみの持ち主を知ってるの!?その人は今どこ!」
希「まぁまぁ真姫ちゃん。そんな慌てんでもウチが知ってることはちゃんと伝えるんよ」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:42:26 ID:jEDsU6Ms
希「あれは3年ほど前やったかな。その日は…」
シャ-ッ バタン!!
海未「の、希姉さん!」
希「海未ちゃんらしくないなぁ。えらい慌ててどないしたん?」
海未「り、凛が…」
希「凛ちゃんなら今頃、廃校になった少学校に住み着いた猫の怪談の処理に行ってるんやない?」
海未「凛がその怪談の処理に失敗して行方不明です…」
希「っ…なんで…」プルプル
真姫「嘘でしょ…?凛だってあなた達と同じ血を引いた神田明神の白百合三姉妹の一人でしょ?」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:42:57 ID:jEDsU6Ms
真姫「発生してたかだか数年程度の怪談に遅れを取るわけないじゃない」
希「すぅーーーはぁーーーー。よし!」
希「動揺してごめんな。もう大丈夫や」
希「わかってる範囲で今回の経緯を聞かせてもらってもええかな?」
海未「はい。すみませんが真姫…」チラッ
真姫「あ、気が利かなくてごめんなさい。外すわね」
希「いや真姫ちゃんにも同席してもらう」
海未「いや、でも真姫は…」
希「凛ちゃんを倒す程のやつや…人手は多いに越したことないやん?」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:43:39 ID:jEDsU6Ms
希「真姫ちゃんの実力は姉弟子の海未ちゃんもよーく知っとるやろ」
海未「え、ええ…しかし今の真姫は部外者です」
海未「その真姫をこの件に巻き込むわけには…」
真姫「私が今生きてるのはあなたたち姉妹のおかげよ?変な気使わないでいいから聞かせてちょうだい」
希「ありがとね真姫ちゃん。話の続きは凛ちゃんの件が終わってからでええやろか?」
真姫「もちろんよ。まずは凛を助けなきゃ」
海未「真姫…ありがとうございます」
海未「まずは今回、うちに来た依頼の内容から説明させてもらいます」
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:44:10 ID:jEDsU6Ms
第3話 白百合×黒猫
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 01:44:44 ID:jEDsU6Ms
ここまで!
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 03:33:17 ID:e1U69Qyc
乙
毎回楽しみ
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/19(金) 07:33:22 ID:in4ksZbo
ほう…リリホワ姉妹ですか
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:09:07 ID:sQSSZzKQ
海未「今回の依頼は廃校になった小学校に住み着いた猫の怪談の供養もしくは駆除です」
海未「依頼主からの情報ではその怪談の猫は元々は学校の敷地内に住み着いた野良猫だったみたいです」
海未「いつの間にか学校の敷地内に住み着き当時の学生達からは学校のマスコットとして可愛がられてました」
海未「でも猫も生き物です…次第に老衰していきある日、校舎裏で冷たくなっていたのを当時の職員に発見されました」
真姫「まさか学校側はその猫の死体を野晒しにしたとか言うんじゃないでしょうね」
海未「いえ、逆です。学校は当時の職員達と猫を可愛がっていた卒業生の寄付で丁寧に埋葬し校舎裏に小さいながらも立派な祠を建てて祀りました」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:09:45 ID:sQSSZzKQ
海未「その学校で猫の怪談…いえ、不思議な話が広まり出したのは猫を祀ってすぐだったと言います」
海未「階段から足を滑らせて落ちた生徒が体を地面にぶつける瞬間に‘何か’柔らかいものがクッションになり痛みもなく無傷だった。不思議に思いながら辺りをキョロキョロしていたら猫の鳴き声が聞こえた」
海未「熱が出た生徒が保健室で寝込んでるとお腹の上に‘何か’が乗ってきて猫の鳴き声と共にお腹の上の‘何か’と熱がスッと引いた」
海未「そんな噂が広まる中、全校生徒がその猫の存在を信じる事件が起きたのです」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:10:19 ID:sQSSZzKQ
海未「その学校の給食は給食センターで作られ学校に搬送、学校職員が確認後に各クラスに配られるという流れでした」
海未「その日も同じ流れで職員が中を確認した後、取りに来た生徒達に食缶を配り各クラスへ行き渡りました」
海未「そしてほぼ同時に響き渡る生徒達の悲鳴…職員も確認したはずの食缶の中が真っ黒な動物の毛に変わっていたらしいです」
海未「まぁその後の流れは関係ない話になりますので省きますがその日、同じ給食センターから配られた給食を食べた他校の生徒や職員達が集団食中毒を引き起こしました」
希「Lー252集団食中毒事件…やね」
海未「はい。感染者の中には残念ながら亡くなってしまった生徒もいました」
海未「しかしこの学校では誰も口にしていなかったため感染者は0」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:10:52 ID:sQSSZzKQ
海未「この事件をキッカケに猫は学校の守り神として全校生徒に認識されました」
海未「真姫も知っての通り、怪談と呼ばれる者達は人からの認識や信仰の大きさ、存在している時間によって力が変わります」
真姫「確かに学校で広まる噂や怪談にしてはあり得ないレベルの認識や信仰を受けてるわね」
海未「はい。そしてその猫はその力を生徒達を守るために使ったのでしょう」
海未「しかし学校も生徒がいなければ成り立ちません。少子化の煽りを受けこの学校も廃校になり数年…」
海未「その学校跡地を一旦更地にして老人ホームを建設する事が決定しました」
希「そこでウチらが祠の扱いの相談を受けたんよ」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:11:26 ID:sQSSZzKQ
希「学校が廃校になって数年…普通に考えると猫はもう消えてるくらいの時間は経っとる」
希「もし残ってたとしても悪いもんやない…むしろ老人ホームに居着いてくれるならそんじゃそこらの座敷わらしじゃ太刀打ちできんくらいの守り神や」
希「だからウチらは祠を残して建設するようにアドバイスして終わったと思ったんやけどね…」
真姫「その流れで供養や駆除なんて依頼が来るんだから工事がうまくいかなかったってことよね?」
海未「はい。主に工事の場で起こったことは点呼の際に人数が合わない。職人さんがいきなり猫の鳴き声を発して倒れる…とかですね」
真姫「数ある猫の怪談でも一番メジャーな化け猫ね。人数が合わないのは猫が人に化けて混じってたんでしょ」
希「せやね。猫の鳴き声を発して倒れたのも化け猫に憑かれたんやろってウチもそう見とった」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:11:59 ID:sQSSZzKQ
真姫「けど凛は…。確かに私が思ってたよりも古く、力もあるかもしれない。けどそれでも凛が化け猫に遅れを取るとは思えない」
海未「今回、凛は二人の見習いを連れて三人で依頼をこなすために向かいました」
海未「見習いといっても真姫ほどじゃありませんがセンスもよく力もある子達です」
海未「そして三人がかりで凛は行方不明に、一人の見習いは意識不明の結果に終わりました」
真姫「後の一人はどうなったのよ?」
海未「意識不明の仲間を担いでその場から離脱…そうですね。現場で起きたことは本人に語ってもらった方がいいでしょう」
海未「入りなさい!」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:12:31 ID:sQSSZzKQ
サ-- パタッ
???「失礼します」
希「真姫ちゃん、この子が凛ちゃんと一緒に行動していた雪穂ちゃんや」
真姫「はじめまして。一応あなたの姉弟子にあたる真姫よ」
雪穂「はじめまして。東條流見習いの雪穂です」ペコッ
海未「雪穂、あなたも疲れていて辛いでしょうがもう一度今回の流れを」
雪穂「はい。私達が現場に到着すると一匹の黒猫が現れました」
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:13:01 ID:sQSSZzKQ
雪穂「まずは凛さんが対話を、そして私ともう一人の見習い…亜里沙は猫が敷地の外に出ないように結界を貼る作業を行いました」
〜〜〜
凛「こんばんは!凛はね!東條流師範代の星空凛っていうんだよ!よろしくね猫ちゃん」
黒猫「シャッーーー」フシャァ!!
凛「いきなりきてごめんね?少し凛とお話してくれるかな?」
〜〜〜
真姫「定石通りの対処ね。化け猫…というか動物の怪全般は対話によって力の差を理解させて屈服させるのが一番効率がいいし」
雪穂「はい。特に凛さんは動物系統との対話を得意とされてますので私達は結界を維持することに集中してました」
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:13:42 ID:sQSSZzKQ
雪穂「対話が始まって5分ほど経った頃に猫に異変が起きました 」
希「異変?」
雪穂「はい。猫の尾が裂けて人語を話し始めたんです」
〜〜〜
バリバリバリ
凛「尻尾が…猫ちゃんは化け猫じゃなくて猫又だったのかにゃ?」
猫「わっちがにゃんだろうがおぬしには関係あるみゃい?」
凛「雪穂ちゃん!亜里沙ちゃん!」メクバセ
ゆきあり コクン
〜〜〜
真姫「猫又…?よく猫又と化け猫は同一視されてるけど全くの別物。猫又には人に化けたりする力はないわ」
希「二匹の猫の怪がおった…って考えるのが自然やね」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:14:22 ID:sQSSZzKQ
雪穂「…違います」ガクガク
希「大丈夫やで雪穂ちゃん。ここにはウチらがおる…怯えんでええよ?」
雪穂「は、はい。ありがとうございます。私達も目の前の猫又の他に化け猫が隠れてる可能性を考え警戒してはいたんです」
雪穂「そしたら猫又が急に笑い出して…」
〜〜〜
猫「にゃはははは!そんな警戒せんともよいのにゃ」
バリバリバリ
猫「どうせ警戒しても無駄にゃ」
亜里沙「尻尾が増えた!?」
凛「猫魈…やばいにゃ!雪穂ちゃん亜里沙ちゃん逃げてっ!」
亜里沙「…っ!イヤァァァァ!!!」ジタバタ
雪穂「亜里沙?どうし…いたっ…落ち着いて亜里沙!」ギュッ
亜里沙「イヤァ!コナイデ!!」ジタバタ
雪穂「痛い!落ち着いて亜里沙!どうしたの!」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:14:56 ID:sQSSZzKQ
凛「亜里沙ちゃんに何をしたにゃ…」ギロッ
猫魈「にゃはははは!あの子は心が弱そうだったからちょーっとかき混ぜてやっただけにゃ」ケラケラ
亜里沙「タスケテ…ゆき…ほ…」カクン
雪穂「亜里沙!しっかりして亜里沙!!」
凛「落ち着けっ!!」
雪穂 ビクッ
凛「雪穂ちゃんは亜里沙ちゃんを連れて離脱。希ちゃんと海未ちゃんを呼んできて」
雪穂「凛さんは!?」
凛「凛はこいつをどうにかするにゃ」
猫「にゃはははは!にゃっははははは!!」
猫「その女の心が壊れるまでにどうにかできたらいいにゃ」ケラケラ
凛「早くいって!」
雪穂「は、はい!すぐに戻ります!」ダッ
〜〜〜
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:15:35 ID:sQSSZzKQ
雪穂「そして私は少し離れたところに雪穂を寝かして凛さんのところに戻ったんですが…」
海未「凛と猫の姿はなかったと」
雪穂「はい…すみませんでした!」ガバッ
雪穂「お二人の大切な妹である凛さんを見捨ててしまい本当に申し訳ありません!」ドゲザ
海未「雪穂!顔を上げなさい!」
雪穂「ううっ…」グスッ
希「雪穂ちゃんが気にすることやあらへん。雪穂ちゃんだけでも無事でよかった」
雪穂「でも…でも凛さんと亜里沙が…」ウゥゥ
希「後はウチや海未ちゃんに任せとき。絶対に凛ちゃんも亜里沙ちゃんも助けたる」
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:16:08 ID:sQSSZzKQ
海未「あなたはやれることをきちんとこなしました。血の繋がりは無くともあなたも亜里沙も私達からすれば凛と同じ可愛い妹です」
海未「雪穂…帰ってきてくれてありがとうございます」
雪穂「う、海未さん…」ポロッ
希「任務ももう終わったんや。そんな気をはらんでええんや。おいで」バッ
雪穂「希さ…う、うわぁぁぁん!!のぞびぢゃーーん、りんぢゃんとありざを…二人を助けてっ…!!」ダキッ
希「任せとき…」ヨシヨシ
ウワァァァン…
159
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:16:47 ID:sQSSZzKQ
〜神田明神・社殿内〜
真姫「あの子は?」
海未「泣き疲れて眠ってしまいました」
希「可哀想に。依頼の難易度を計り違えたのはウチやのに…あの子にいらん責任感じさせてしもたなぁ」
真姫「まさかこんなことになるなんて誰も思わないわよ。過ぎたことよりこれからのことを考えましょ」
希「せやね。しかし猫魈(びょうしょう)とはまた厄介やね」
真姫「今回の件、ちょっとおかしいことが起き過ぎじゃないかしら?もう少しその辺りを話し合ってから行動しましょ」
海未「そうですね。凛と亜里沙を救うためにも私達は万が一の失敗も許されませんから」
160
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:18:08 ID:sQSSZzKQ
ここまで
週末は忙しくて日が開いてしまって申し訳ない
161
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 08:23:07 ID:sQSSZzKQ
>>157
雪穂を寝かして
じゃなく
亜里沙で脳内変換頼む
162
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/21(日) 13:02:39 ID:3lAlC6zg
猫だって老人より若い子の方が良いわな
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:09:21 ID:svyp/FUg
希「猫魈についてやけど…真姫ちゃんはどれくらい知っとる?」
真姫「大したことは知らないわ。三本の尻尾をもつ猫又の上位互換ってことくらいかしら」
希「だいたいの認識はあっとるよ。猫又の上位互換というよりも猫の怪談の最上位に位置する怪談やね」
海未「力で言えば九尾狐や鵺などと並ぶ天災と呼ばれるレベルの怪談です」
希「今回の猫魈は九尾や鵺なんかと違って文献などに名があるわけじゃないから知ってる人も一握りや…だからそこまで飛び抜けた力を持っとるわけやないと思うんやけどね」
真姫「まず学校の守り神くらいの信仰しか集めてなかった猫がその学校の廃校後にそこまで昇華することがそもそも不自然よ」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:10:06 ID:svyp/FUg
海未「それに猫は白猫の方が昇華しやすいはずなんですが今回は黒猫…」
真姫「そこも不自然だし一番不自然なのは守り神として祀られてたのに完全に堕ちてることね」
希「猫も守るならしわいわよりぴちぴちな子がええんやろか」
海未「そんな希姉さんみたいな思考なら楽なんですがね」タメイキ
真姫「全く…冗談言い合ってる場合じゃないでしょ?早く猫魈を倒して凛と亜里沙ちゃん?って子を助けなきゃ」
希「せやね。とりあえず猫魈と対峙した時やけど真姫ちゃんは式神は出さんようにね」
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:10:40 ID:svyp/FUg
真姫「なぜ?あの子達が使えないなら私は多分あの雪穂って子と変わらないくらいの力しかないわよ?」
海未「真姫の式神は言ってしまえば猫ですから…猫魈に支配されると思っていいでしょう」
希「猫魈と戦闘になった場合はウチと海未ちゃんで対処するから真姫ちゃんは結界と凛ちゃんの保護をお願い」
希「あと二人ともこれを胸元に入れといてな」スッ
真姫「昔から思ってたけど巫女がタロットってどーなのよ」
海未「このカード…寛大な精神ですか」
希「せや…雪穂ちゃんの話を聞くと精神的な攻撃もあるみたいやしな。とりあえずこのカードがあれば亜里沙ちゃんみたいな形での1発KOは防げるやろ」
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:11:13 ID:svyp/FUg
海未「そうですね。とりあえず猫魈と対峙した時ですが希姉さんが近接で相手して真姫が結界、私が弓で希姉さんの援護でいきましょう」
希「海未ちゃんは一応、霊剣も持っといてな。得意のラブアローシュートが効かへん可能性もあるし」ニッシシ
海未「希姉さん!!人の技に変な名前つけるのはやめてくださいって何度も言ってるでしょう!!」
希「なんだかんだ気に入ってるくせにぃー」
海未「うっ!と、とりあえずその話は置いておいて今の真姫の装備を教えてもらえますか?」
真姫「装備って言っても今日は希と話をしに来ただけだからウイングハートと数枚の封印符程度しか持ってないわ」
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:11:40 ID:J2lBW3ew
海未「では真姫にはこちらを」スッ
真姫「これは…銃?銃なんて効く相手じゃないでしょ?」
希「それは霊筒って言うて真姫ちゃんの氣を弾にして放つ霊具やね」
真姫「へぇ…便利じゃない。一つしかないわけ?全員これもてばいいじゃない」
希「先代がお遊びで作ったもんやからね。それに誰でも使えるわけやないんよ」
海未「氣で矢を作って飛ばす私の技と要領は同じなんですが、その…消費量が違いすぎてお恥ずかしい話ですが1発放てば私はダウンします」
希「ウチでも2発くらいが限界なんや。実戦で使えたもんやない」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:12:13 ID:J2lBW3ew
希「けど式神の同時使役を涼しい顔でこなす真姫ちゃんはなら使いこなせるやろ」
真姫「なるほど。けど銃なんて使ったことないから後ろから撃ったらあなた達に当たるかもしれないわよ」
海未「それは心配いりません。私たちに当たったところで冷水をかけられる程度の感覚です」
希「簡単に言えば陰陽みたいなもんや。陽の真姫ちゃんの氣が陽のウチらに当たったところでちょっとひんやりする程度なもんでダメージにはならんよ」
真姫「なるほどね。じゃあありがたく使わせてもらうわ」
海未「わからないことはまだありますがとりあえずそろそろ向かいましょう」
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:12:49 ID:J2lBW3ew
〜廃校〜
猫魈「にゃはははは」
猫魈「さっきの奴にゃの仇討ちかにゃ?」
希「えらい流暢に話する猫やね」
海未「真姫、今の間に…」ヒソヒソ
真姫 コクン
猫魈「こそこそ何してるんだにゃ?」クイッ
猫魈「にゃにゃ?三人とも見た目より精神が強いみたいだにゃ」
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:13:51 ID:J2lBW3ew
希「そんな楽して終わらそうとしても無駄よ?対策くらい取ってるからね」
真姫「希!おっけーよ!」
希「ありがと真姫ちゃん。んじゃぱっぱとはじめよっか」スッ
猫魈「にゃはははは!流石のわっちも三人同時相手はきついにゃー」
希「の、割に余裕そうやん?なんか手があるみたいやけど速攻で行かせてもらうで!」シュッ
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:14:23 ID:J2lBW3ew
希「使役者の名に於いてカードの力を解放するよ!The Fool」
グワァン ユラ〜
猫魈「にゃっ!足場が!」
希「愚者の逆位置は不安定!今や海未ちゃん!!」
海未「使役者の名に於いて心氣を解放します!ラブアローシュート!!」バシュ
猫魈「にゃんてにゃ」ヒュッ スタッ
希「なっ!」
猫魈「にゃはははは!わっちに幻術なんて効かないにゃ」
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:15:43 ID:J2lBW3ew
猫魈「次はわっちの番かにゃ?えっと使役者の名に於いてだったかにゃ?下僕を召喚するにゃ!」
ヒュッ スタッ
真姫「えっ…」
海未「凛…」
希「最悪のパターンやね…」
猫魈「そういえばそんな名で呼ばれてたにゃ。凛、とりあえず手初めにあのトマト娘をやっちゃうにゃ」
凛「…」ダッ
希「真姫ちゃんっ!!」
真姫「くっ!」
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:16:15 ID:J2lBW3ew
真姫(ここで戦ったら猫魈を狙おうにも凛を盾にされるかもしれないわね)
真姫「この真姫ちゃんと戦いたいなこっちに来なさい!凛は任せて二人はあいつを!」ダッダッダ
凛「…」ダッダッダ
猫魈「分断させようたってそうはいかにゃ…っ」ピョンッ
ストッ ストッ
海未「あなたは行かせませんよ!はっ!」バシュ バシュ
猫魈「にゃっはははは!やるにゃぁ」ピョンッ
希(凛ちゃんは真姫ちゃんを信じるしかない)
希「海未ちゃん、行くよ!」
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:16:47 ID:J2lBW3ew
〜side 真姫〜
真姫「この辺りまで離れたらいいわね」
凛「…」
真姫「久しぶりね凛!こんな形で再開するなんて思って…ッ!」ガッ
真姫「もう痛いじゃない!相変わらの馬鹿力ね」ハァ
凛「…」ダッ ブンッ
真姫「凛!目を覚ましなさい」バシッ
真姫(下手に攻撃できない…凛の体術相手にいつまで凌げるかしら)
真姫「早くしてよ希、海未」ボソッ
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:17:49 ID:J2lBW3ew
〜side のぞうみ〜
猫魈「にゃっ!にゃっ!にゃっ!」ピョンピョンピョン
希「The TOWER!」ガラガラガラ
猫魈「瓦礫が…浮いてるにゃ」
希「ただの瓦礫やと思っとったら痛い目みるよ!海未ちゃん合わせて!」
海未「放ちます!ラブアローシュート」シュバッ
希「The CHARIOT!いけっ!」ブォン
ガガガガガガ モクモクモクモク
海未「躱したようには見えませんでしたが…」
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:18:27 ID:J2lBW3ew
希「手応えはあったんやけ…」グチャッ
希「ガッ…」バタン
海未「希姉さん!!!」
猫魈「ペッ!良く熟れた身体してるから美味しそうに見えたのに食えたんもじゃにゃいにゃ…まぁこれで一人脱落かにゃ?」
海未「姉さん!希姉さんっ!!」
猫魈「にゃはははは!にゃっはははは!もう手遅れにゃ!」
希「がっはっ…ゴポごほっ…」
希(やばい…油断したわけやないのに見えんかった…)
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:19:06 ID:J2lBW3ew
海未「姉さん!これを!!」スッ
希「ぐっ…がっは…」(さすが海未ちゃんや。DEATH…逆位置で解放…)ブン
猫魈「にゃにゃ?にゃにをしたのかにゃ?」
海未「敵にわざわざ解説してやるほど親切にみえますか?」
猫魈「まぁにゃんでもいいにゃ。どっちにしろその茄子娘はリタイアにゃ!あとはまな板娘!お前だけにゃ」バッ
海未「くっ!弓が!」バキッ
猫魈「終わりかにゃ?」
海未「まだです!」シャキン
猫魈「付け焼刃の剣術なんかじゃ相手ににゃらにゃいのはわかってるはずにゃ」
海未「私はこっちが本業です!東條流師範、園田海未!参ります」ダッ
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 05:19:46 ID:J2lBW3ew
ここまで
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 06:40:23 ID:wE8xmduY
まきちゃん
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/23(火) 09:29:24 ID:wXsL7F6E
これは強敵やな・・・
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:17:59 ID:8aXj.on6
〜side 真姫〜
真姫「はぁ…はぁ…」ポタッ
凛「…」
真姫(なんとか致命傷は避けてるけどもう時間の問題ね…)
真姫(何か手を打たないと…)
真姫(この距離ならパンサー達も支配されないんじゃ…いえダメね。ここまで離れてる凛を操れてるし万が一支配されたら海未や希まで危ない)
真姫(考えろ…考えなさい真姫…)
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:18:44 ID:8aXj.on6
凛 ダッ! ブン
真姫「くっ!」バシッ フラッ
真姫「やばい」
バタン ドン!
凛 ニタァ ドス ドス ドス
真姫「ッ…がはっ…」
真姫(やばっ…マウントから抜け出さないと…)
ドス バキ ゴキ
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:19:17 ID:8aXj.on6
真姫(もう…意識が…)
〜〜〜
真姫「なるほど。けど銃なんて使ったことないから後ろから撃ったらあなた達に当たるかもしれないわよ」海未「それは心配いりません。私たちに当たったところで冷水をかけられる程度の感覚です」希「簡単に言えば陰陽みたいなもんや。陽の真姫ちゃんの氣が陽のウチらに当たったところでちょっとひんやりする程度なもんでダメージにはならんよ」
〜〜〜
真姫(もしかして…)
真姫 プルプル スッ
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:20:21 ID:8aXj.on6
凛 ガッ ドス ドス
真姫「……くら…えっ…」ガチャ
バンッ!!!!
凛「ぐうっ…」
真姫「ハァ…ハァ…効いてる…」
凛 ギロリ
真姫(見たところ凛に外傷はないわね。いける)
真姫(ただし1発で思ったよりガッツリ持ってかれる…)
真姫(満身創痍の私じゃ撃ててあと2発が限度かしら)
凛 ダッ!!
真姫「調子に乗るんじゃないわよ!!」
バンッ!!!
真姫「なっ!外したっ!」ハァハァ
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:21:01 ID:8aXj.on6
凛 ニヤ ジリジリ
真姫(次は外せない…)
ジリジリジリ
真姫 ブン ポイッ
凛 !?チラッ
真姫(よし!上に投げた銃に凛が釣られた!今しかないわ!)
〜まずは左手で相手の袖を掴み外に力一杯引きなさい〜グッ
〜重心がズレた相手の後ろに自分の足をかけ…〜スッ
〜そしたら右手で喉を掴んで…押す!〜ガシッ ブン
ドンッ!!
ヒュ- パシッ
真姫「…上下逆転ね」ハァハァ
凛 ジタバタ
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:22:04 ID:8aXj.on6
真姫「終わりよ…冷たいヤケドを教えてあげる」ニコッ
バンッ!!!!
凛「ぐあぁぁっ…ぐうぅぅ…」
真姫「いい加減目を覚ませ!!バカ凛!!」パチ-ン
凛「うっ…つっ…ま、真姫ちゃ…?」
真姫「ふぅ…久しぶりね凛」ハァハァ
凛「真姫ちゃん…だ…」カクン
真姫「はぁ…海未に体術習っててよかったわ。私も…もう限界…ね。」バタン
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:22:59 ID:8aXj.on6
〜side のぞうみ〜
ガキッ カン ガキン
猫魈「わっちの爪を受けて欠けないにゃんていい剣だにゃ」
海未「当たり前です。東條の霊剣・小夜啼鳥(さよていちょう)がそう簡単に欠けるはずありません」
海未(強がってみましたが猫魈の動きを追うのでやっと…希姉さんの回復まで凌がなければ…)
猫魈「にゃっははは!剣がいくらすごかろうと扱う人間がポンコツじゃ意味ないにゃっ!」ビュン
ガキン グググ
海未「うっ!ハァッ!!」グイツ
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:23:57 ID:8aXj.on6
ガキッ ガキン ガキン
希(あ、あかん…海未ちゃん一人やったら無理や…)
猫魈「にゃはは!にゃっはは!!」ブンッ ブンッ
海未「うっ!くっ!」キン ガキン
希(血はなんとか止まった…あと少しや…)
ガキッ グググ
海未「ぐぅぅぅ」グググググ
猫魈「鍔で受けたのは失策にゃ」ブスッ
海未「えっ…」ゴポッ
海未「がっ…はっ…ゴホッ」バタン
猫魈「にゃっはは!腕は2本あることを知らなかったかにゃ?」ケラケラ
海未「ゲホッ…ゴポッ…」
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:24:34 ID:8aXj.on6
猫魈「これでまな板娘も終わりだにゃ」ブワッ
希(あかん!今しかない!)
希「…っ…じゃ…JUSTICE!」ブンッ
猫魈「にゃっ…ガホッ…な、茄子娘ぇ!!にゃにをしたぁ!!」ガクガク
希「はぁ…はぁ…天秤の正位置は…平等や…」
希「死にかけの…ウチと同じダメージを押し付けたんや…」
猫魈「にゃ…はぁ…くそっ!」
希「The HANGGED MAN!」ポワァ
海未「くっ…のぞ…ねぇさ…」ハァハァ ポワァ
希「もう大丈夫や。海未ちゃんがカード使えるまでの時間を稼いでくれたおかげや。ちょっと小夜啼鳥借りるね」チャキン
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:25:32 ID:8aXj.on6
猫魈「ま…まつにゃ!わっちが死んだらあの凛とか言うやつも引きずってやるにゃ!」
希「下手な脅しやね…凛ちゃんからあなたの気配が消えてるのにウチが気付いてないと思ってるん?」
希「辛いやろ?苦しいやろ?寒いやろ?怖いやろ?けど死ねないんよ?」
希「天秤のカードが移したのはダメージのみ…うちと違って傷があるわけやないから回復もできん」
希「選んでええよ?永遠にその苦しみを背負ったまま封印されるか」
希「ウチの家族に手を出したこと後悔しながら消滅するか」
猫魈「ぐっ…がはっ…にゃんでもするにゃ…だから許して…」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:26:18 ID:8aXj.on6
希「この剣で刺されて消滅する時はこの世のものと思えん程の苦痛を伴うらしいわ」
希「夜に巣食う怪奇な者が啼き喚く小鳥の用に絶叫する様から小夜啼鳥って呼ばれ出したんやと…まぁウチには確かめようないからちょっと確かめてみてや」スッ
猫魈「いや…にゃ…消えたくにゃい…にゃ」ガクガク
希「堪忍やで。家族を傷付けた奴だけは許さんことにしとるんや」
ブンッ!!
猫魈「ぎやぁぁぁぁっっっがぁっぎゃぁぁぁ!!!!」
シュンッ!! カランカラン
希「終わりやね…ん?このカケラは…」スッ
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:27:11 ID:8aXj.on6
希「とりあえずウチも海未ちゃんももう動かれへん…こっちに来んってことは凛ちゃん達も似たような感じかな」スッ
トゥルルル トゥルルル
希「もしもーし。うん。全部終わったよ」
希「ちょっと悪いんやけどウチらのこと回収頼んでもええかな?あはは。ちょっとだけ無理してもうてな」
希「うん。頼んだで雪穂ちゃん」
プツッ
希「あかん…ウチももうばたんきゅーや」バタン
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:27:45 ID:8aXj.on6
〜神田明神・社殿内〜
凛「みんなごめん!凛がもっと強かったら…」
雪穂「凛さん…」
海未「凛、顔をあげなさい。誰もあなたを責めたりしませんよ」
凛「でもっ!凛がしっかりしてないから亜里沙ちゃんは…真姫ちゃんのことを傷付けたのも凛なんだよ!」
凛「海未ちゃんや希ちゃんがこんな大怪我したのも…うっ…ぐすっ」ポロ ポロ
希「凛ちゃん」ギュッ--
凛「の、のじょみちゃん…う…うわぁぁぁん!」ギュ
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:28:19 ID:8aXj.on6
希「よしよし。凛ちゃん、ウチらみんな凛ちゃんのこと大好きなんよ?大好きな凛ちゃんを助けるためのこんな怪我なんてなんともあらへん」ナデナデ
真姫「私は久しぶりに会ってボコボコに殴られたこと怒ってるけどね」
凛「うぅっ…ヒック…ごめんなさい…」ウルウル
真姫「許して欲しかったら早く泣き止んでいつも通りの元気な姿見せなさい!それまで許してあげないんだから!」
凛「真姫ちゃん…グスッ…ありがとう」
コンコン
海未「私が対応してきます。どうしました」スッ
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:30:18 ID:8aXj.on6
エッ?ホントデスカ
ワカリマシタ アリガトウゴザイマス
サガッテケッコウデスヨ
スタスタスタ
希「海未ちゃん、なんやったん?」
海未「亜里沙が…目を覚ましたみたいです」
ゆきりん !?
海未「うふふ、早く行ってあげなさい」ニコッ
ゆきりん「は、はいっ!!」ダッダッダ
スッ- バタン
ユキホ!!ユキホチャン!!
ワ-ワ- キャ-キャ-
真姫「もうっ!騒がしいわね」タメイキ
希「ほんまやね」ウフフ
海未「でもこう言うのがハッピーエンドって言うんでしょうね?」
第3話 白百合×黒猫 完
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:30:59 ID:8aXj.on6
???「およ?せっかく手駒にしようとした黒猫ちゃんも消えちゃったよ」ハァ
???「こうなったら仕方ないよね…」
197
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:31:33 ID:8aXj.on6
次回最終話 穂乃果×人形
198
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:32:07 ID:8aXj.on6
穂乃果「穂乃果が直接取りに行くしかないね」
to be continued...
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