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【ラブライブ】西木野真姫の怪談事件簿
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:34:04 ID:8aXj.on6
ここまで
最終話書いた後に0話として真姫ちゃんとリリホワ姉妹の出会い的な話投下してこのssはしめる予定
あと少しお付き合いお願いします
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 01:35:01 ID:8aXj.on6
>>183
改行ミスってる 見にくくてすまん
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/24(水) 02:01:20 ID:mVMsVMI6
一番やばい人が闇堕ちしてるな・・・
次回も期待!
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/25(木) 00:41:07 ID:aZHRoqGU
最終話は全部まとめて投下するから少し日数いただきます
ごめんよ
今日はとりあえずえりち短編投下しとくからそっちで許しておくれ
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/26(金) 11:53:09 ID:ni.Y9h1o
まってるぞ
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/28(日) 01:18:06 ID:QTrFmB3M
まだかなー
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/29(月) 00:54:59 ID:FZscuy5k
一応、生存報告
書き溜めてるけど月末が仕事の都合で忙しいから金か土あたりを目処に仕上げる予定
待っててくれてありがとう
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/30(火) 22:05:07 ID:wjSdy3aU
楽しみにしてる
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:20:20 ID:stNF6cTU
〜神田明神・社殿内(猫魈討伐の翌日)〜
真姫「それじゃぬいぐるみについて聞かせてちょうだい」
希「せやね」チラッ
海未「では私は亜里沙の様子を見てきます」スク スタスタスタ
ス- パタン
真姫「海未には聞かせれない話なの?」
希「いや、きっと海未ちゃんは聞きたないやろなと思ってな」
真姫「ぬいぐるみに海未が関係してるってことかしら?」
希「まぁまぁ真姫ちゃん。慌てんでも全部を話すって約束は守るよ」
希「あれはどっかの誰かさんがここを飛び出してすぐやから3年程前の話やね。あの日は凛ちゃんが友達の家に泊まりに行っとってウチと海未ちゃんしかおらんかったな」
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:20:54 ID:stNF6cTU
〜3年前〜
ザッザッザッ
希「あー、近くにえらい厄介な気配があるなぁ」スッ
希「戦車の逆位置…混乱か」
希「触らぬ神に祟りなしやね」
タッタッタッ
海未「希姉さん!大変です!」
希「えらい慌ててなにかあったん?」
海未「階段の下に人が!」
希「それか…ボソッ 海未ちゃん…あかんよ」
海未「えっ?」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:21:28 ID:stNF6cTU
希「あれはあかん。関わったらあかん…カードもそう言うてる」
海未「いやしかし、倒れてるのはまだ私と同い年くらいの女の子です!このままほっとくわけには…」
希「先代が亡くなってもうここにはウチら姉妹しかおらへん。最近は周りに白百合三姉妹なんて呼ばれてチヤホヤされてるけどウチらはまだ子どもや」
希「人はやれることしかできへんのよ」
海未「っ…それでも私は!私は倒れてる人を見捨てたりはできません」クルッ ダッ
希「あ…。仕方ないか」テクテクテク
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:22:19 ID:stNF6cTU
〜階段下〜
海未「しっかりしてください!大丈夫ですか?」ユサユサ
???「うっ…うう…」
希「海未ちゃん、とりあえず社殿までその子を運ぼか」
海未「希姉さん…すみません。ありがとうございます」
希「ただしわかってると思うけど…この子が漂わせてる気配は相当ヤバイ。いざという時の為に警戒は解いたらあかんよ」
海未「はい…承知しました」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:22:53 ID:stNF6cTU
〜神田明神・社殿内〜
???「うっ…ここは…」
希「お嬢さん目が覚めた?」
???「どこ…?」
海未「ここは神田明神と言う神社の中です。近くに倒れてたあなたを偶然見つけて運んできたんですよ」
???「神社…っ!そうだ!これを隠して!」スッ
希「っ!なんやこれ…」
海未「うっ!!」ガクガクガク
希(人形の足…?なんちゅう禍々しい気配や。あの海未ちゃんが完全に当てられとる)
???「早く!あの子が来る前に隠さないと!」
希「あの子?とりあえずなにか器を用意せな…」キョロキョロ
希「凛ちゃんがほつれたから治してって言ってたぬいぐるみ…手近なもんがないから仕方ないか」グッ
希「The HERMIT」ポワッ
希「希パワー注入かんりょーっと」
海未「くっ…すみません希姉さん」
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:23:43 ID:stNF6cTU
希「とりあえずこのぬいぐるみに結界は張っといたから海未ちゃん縫い付けといてくれる?」
海未「はい…それにしてもこれは一体…」
希「色々とこのお嬢さんに教えてもらわんとね」
???「………」
希「とりあえず自己紹介からや。ウチは希…そっちの子は妹の海未ちゃんや」
???「希ちゃんと海未ちゃん…」
希「そうそう。お嬢さんのお名前は?」
???「私は…穂乃果」
希「穂乃果ちゃんかぁ。よろしくね!」ニコッ
穂乃果「…」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:24:15 ID:stNF6cTU
希「早速やけど穂乃果ちゃん、さっきの人形の足はどこで手に入れたかな?」
穂乃果「あれは…あの子の足…あの子の…あの子の?私の?あの子私あの子私私私私の私のあの子のあの子は私はあの子は…イヤーーーーーッ」コテン
海未「この子は一体…」
希「厄介なもんに憑かれとるな…念のため明日、凛ちゃんが帰ってから三人で祓おうか」
海未「はい…しかしさっきの足は一体…?」
希「全てはこの子のお祓いが終わった後や」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:24:55 ID:stNF6cTU
〜現在〜
真姫「…どこ?」ボソ
希「え?真姫ちゃんなんて?」
真姫「おねえちゃんはどこ!?」
希「え?おねえちゃん?え?」オロオロ
真姫「その穂乃果って人のことよ!ここにいたんでしょう?どこに行ったの!?」
希「ちょっと真姫ちゃん落ち着いてよ!」
真姫「はぁはぁ……ごめん」
希「いやええんよ?けど穂乃果ちゃんは翌朝にはぬいぐるみと一緒に消えてたんや」
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:25:30 ID:Tz1CasNY
希「外に出していい状態じゃない…それは海未ちゃんもわかっとったから必死で探したんやけど見つけられへんかったんよ」
真姫「そっか…手掛かりなしか…」
希「力になれんでごめんね。真姫ちゃんは穂乃果ちゃんの妹なん?」
真姫「幼馴染よ。ずっと探してた大切な人なの…」
希「ねぇ真姫ちゃん。真姫ちゃんは自分のことをなにも話してくれへんのはなんでなん?」
真姫「それは…」
希「真姫ちゃんがウチらと一緒に生活してる時に穂乃果ちゃんのことを知ってれば、あの日のあの場所に真姫ちゃんを呼ぶこともできた」
希「ウチは…いや海未ちゃんも凛ちゃんも、真姫ちゃんのことは家族と思ってる…力になりたいと思ってる」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:26:10 ID:Tz1CasNY
希「もっとウチらを頼ってよ…」
真姫「私だって…希も海未も凛も大切よ」
真姫「でもだからこそ巻き込みたくないのよ…」
希「大切に思ってくれる気持ちは嬉しい…けど真姫ちゃんになにかあった時、ウチらはなんもせんかったウチら自身を呪うやろね」
真姫「でも!じゃあ私のせいであなた達に何かあったら私はっ…!!私はどうすればいいのよ…」ウル
真姫「もう嫌なのっ!家族を失うのは私が嫌なの!!」
希「真姫ちゃん…」
真姫「はじめはあなた達なんてどうでもよかった。戦い方を教えてくれて衣食住を与えてくれる…ならそれを利用しておねえちゃんを見つけよう」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:26:55 ID:Tz1CasNY
真姫「そう思ってたのに…」
真姫「凛はうるさいくらいに心配してきて海未は厳しくも優しく色々教えてくれた」
真姫「あなたはっ!いつだって暖かく包み込んでくれた」
真姫「だからここを出たのよ…」
希「よかった…ウチらが嫌やったんやなかったんやね」
真姫「そんなわけないじゃない…」
希「真姫ちゃんが出てった後、ウチや海未ちゃんは何か事情があることはわかっとったけど凛ちゃんは大変やったんよ?」
希「真姫ちゃんに嫌われたって寝る時に毎日毎日ずっと泣いててな」クスクス
真姫「ごめんなさい…」
希「もうええんよ」
希「真姫ちゃん、改めて言うよ。ウチらにあなたの背負ってるものを一緒に背負わせて」
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:27:29 ID:Tz1CasNY
真姫「だからっ「タダでとは言わん」
希「ウチらになんかあったら一緒に死んで?」ニコ
真姫「はっ…?」ポカン
希「真姫ちゃんの命を賭けてウチらを巻き込んだらええんや」
真姫「いやちょっと何言ってるのよあなた…」
希「一緒に死んだら一人にならんですむ!どう?」
真姫「どう?ってあなたねぇ…」
希「それとも真姫ちゃんはウチらのために命を賭けるのはいやなん?」ニヤニヤ
真姫「なっ!それくらいいくらでも賭けてあげるわよ!」プイッ
希「なら決まりやね!」
真姫「それとこれとは話が別でしょ!だいたいあなたは…」ブツブツ
希「聞き分けの悪い子やね?そんな子にはぁ…」ワキワキワキワキ
真姫「ちょっ!わかった!わかったわよ!!」アセッ
希「もう遅い!東條流奥義!!ワシワシマーーークス!!」ワシワシワシワシ
真姫「イヤァァァァーーー!!!!」
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:28:04 ID:Tz1CasNY
〜廃校〜
穂乃果「んー?ないなぁ」キョロキョロ カツンカツン
穂乃果「黒猫ちゃんを消した人に持ってかれちゃったのかな」
穂乃果「だいたいあの黒猫ちゃんがわがままなんだよ」プンスコ
穂乃果「人のいない学校を守ってなんの意味があるんだろ」
穂乃果「カケラをあげるかわりに手伝ってもらう約束だったのにぃ」
穂乃果「めんどくさいなーもう!」カツンカツン
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:28:59 ID:Tz1CasNY
〜神田明神・社殿内〜
希「うーん満足!」ツヤツヤ
真姫 ピクピク
希「さ、真姫ちゃん話してもらえる?」
真姫「はぁ…仕方ないか」
真姫「私には一つ上の幼馴染がいたの。名前は穂乃果」
真姫「親同士が仲が良くてね…お互い一人っ子ってのもあってほんとの姉妹のように仲が良かったわ」
真姫「おねえちゃんと一緒!とかはしゃいで髪型を真似したりもして…」
真姫「その頃の私には二つ宝物があった…一つは大好きなおねえちゃん、もう一つはパパがくれた綺麗なお人形」
真姫「裕福な家庭で大好きなおねえちゃんがいて…毎日幸せだった」
真姫「けど小学二年生の時にあったピアノの発表会の日…」
真姫「私は全てを失った」
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:29:45 ID:Tz1CasNY
〜真姫の過去〜
穂乃果「真姫ちゃん!今日も一緒に寝ようね!」
真姫「うん!おねえちゃんとお人形さんと…あっ…」ウツムキ
穂乃果「お人形さん壊れちゃったもんね」
真姫「うっ…ヒック…真姫の宝物だったのに…」ウルウル
穂乃果「泣かないで真姫ちゃん!寝てる間穂乃果がずっとギューーってしてあげるから!」
穂乃果「真姫ちゃんが寂しくないようにずっとずっーーとギュってするから!」
真姫「…うん!おねえちゃん大好き!」ゴシゴシ
穂乃果「穂乃果も真姫ちゃんのこと大好きだよ!よーしムギューーー!!」ムギュ
真姫「ムギュ!!」ムギュ
ほのまき「「あはははは!」」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:30:40 ID:Tz1CasNY
〜真姫の部屋〜
穂乃果「真姫ちゃんのピアノ上手だったな!そうだ!今度、穂乃果にピアノを教えてよ!」
真姫「おねえちゃんと一緒にピアノ!うん!真姫ちゃんと教えるね!」
穂乃果「よーし!頑張って真姫ちゃんより上手になってやる!」
真姫「べーっ!負けないもんね!」
ドーーーーンッ ガラガラ!!!
ほのまき ビクッ
真姫「なに?なんの音?」ブルブル
穂乃果「え?なに?おいで真姫ちゃん!」ガシ
ゴンッ!! バギィ!! ドーーーーンッ!!!
真姫「怖いよ怖いよおねえちゃん」ガクガク
穂乃果「ひっ!だだ大丈夫だかね!おねえちゃんがいるからね」ガクガク
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:31:12 ID:Tz1CasNY
ガチャ ギィーーッ
真姫「いや!こわい!!」ガタガタガタ
穂乃果「誰!?真姫ちゃんママ!?」
スゥ
真姫「ひぃっ!」ギユッ
穂乃果「お、お人形…」ガクガク
人形「ユルサナイ…」スゥ-
穂乃果「真姫ちゃんに近寄らないで!!」バッ
人形「ユルサナイ…」スゥ-
穂乃果「逃げて真姫ちゃん!!」ガクガク
真姫 クビフリフリ
穂乃果「はやく真姫ちゃんママのところまで走って!!おねーちゃんは大丈夫だからはやく!!」
真姫 ダッ!!タッタッタッタッ
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:31:45 ID:Tz1CasNY
「ワタシハユルサナイ」
「タダノニンギョウダトオモイヤガッテ…」
「シロイドレスモモウボロボロ…」
「ハヤクアイツヲコロサナキャ…」
「アイツヲ…」
「イクラアヤマッテモユルサナイカラ…」
「タダコロスダケデスマセルモノカ…」
「イチバンタイセツナモノヲウバッテヤル…」
「ダッテワタシハウバワレタ…」
「ケッシテユルサナイ…」
「ナイテモユルサナイ…」
「ノロイコロシテヤル…」
穂乃果「い、いや…来ないで…」ガクガクガク
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:32:19 ID:Tz1CasNY
〜side 真姫〜
真姫「ママ!ママぁ!!!」ユサユサ
真姫ママ「」
真姫「ママっ!!うっ…うわぁぁぁぁぁん」
真姫「ママ!!おねえちゃん!!うわぁぁん!!」
真姫「こわいよ!起きてよママ!!!!」
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:32:53 ID:Tz1CasNY
〜神田明神・社殿内〜
真姫「その後は騒音を聞いた近所の人が通報した警察に保護されたわ」
真姫「両親と家政婦さん達…その家にいた私とおねえちゃん以外の人はみんな亡くなってた」
真姫「警察におねえちゃんがまだ私の部屋にいることを伝えて見に行ってもらったけど…誰も見つからなかった」
真姫「その後はたまたまその日に休みを取ってた家政婦さん…希も知ってる和木さんが弁護士さんを通して色々やってくれたみたい」
真姫「当時の私はそんなこと知らなかったけどね」
真姫「そしてパパが持ってた不動産で和木さんに面倒を見てもらいながらフラフラあてもなくおねえちゃんを探してるところをあなたに拾われたのよ」
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:34:01 ID:Tz1CasNY
希「…っ」ポロポロ
真姫「ゔぇえ、なんであなたが泣いてるのよ」
希「辛かったな真姫ちゃん。堪忍な、そこまで重たいものを抱えてたのに助けてあげれんでごめんな」ポロポロ
真姫「む、昔の話よ…」
希「大丈夫やで真姫ちゃん。ウチらがおるからな?真姫ちゃんは一人やない…ウチらや和木さんもそうや。」
希「絶対に一人にしたりせぇへん」ギュッ
真姫「も、もう!わかってるわよ!」テレ
希「だから探偵なんやね?」ゴシゴシ
真姫「えっ?」
希「穂乃果ちゃんを探すために探偵なんてやってるんやろ?」
真姫「ええ…やっと手に入れたのがこのぬいぐるみと人形の足よ」
希「それでぬいぐるみにかかってた封印に心当たりがないかウチを訪ねてきた…ってことやね」
真姫「そうね。まぁ辿ってた糸は切れちゃったみたいだけど」
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:34:33 ID:Tz1CasNY
希「他に手掛かりはないの?」
真姫「そういえばこの足を探すおかしな暗闇を倒したんだけど」
希「おかしな?」
真姫「ええ、暗闇なのに複数体いて更に意思まであった…しかも憑かれてる依頼人が暗闇と認識しても消えなかった」
希「なんやそれ…真姫ちゃんはどうやって対処したん?」
真姫「深夜のアキバドームを貸し切ってスポットライトの一斉掃射で消滅させてやったわ!」
希「え?わざわざアキバドームを?」
真姫「それしか思いつかなかったんだから仕方ないでしょ?」
希「暗い部屋に大量の光源を用意してーって方法じゃあかんかったん?」
真姫「あっ」
希「相変わらずやることのスケールが違うね真姫ちゃんは」ニガワライ
真姫「も、もう!解決したんだからいいでしょ!それよりよ!」
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:35:16 ID:Tz1CasNY
真姫「その暗闇が消える時にこれを落としていったの」スッ
希 !?
真姫「心当たりがあるの!?」
希「これ…」スッ
真姫「カケラ!これはどこで手に入れたものなの!?」
希「昨日の猫魈が消える時に落としたんよ」
真姫「猫魈が…」
希「これは一体…」
真姫「多分だけど…これは車に潰された人形のカケラ」
真姫「きっと人形はこのカケラを暗闇に与えて自分の足を探さしてたのよ」
希「黒猫の守り神を猫魈に昇華させたのもこのカケラの力ってことなんかな」
真姫「猫魈に力を与えた理由はわからないけどきっとそうね」
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:36:07 ID:Tz1CasNY
希「話を少し整理してみよっか」
希「全ての始まりは真姫ちゃんの持ってた人形…これはどういったもんなん?」
真姫「私も詳しくは…ここを出た後、和木さんに挨拶に行った時に少し聞いた話ではパパの古い友人が持ってたものらしいわ」
真姫「子どもの私にあまり聞かせたくなかったのか伏せられたけど、どうやらパパはその人にお金を貸してたみたいなの」
希「担保ってことになるんかな?ってことはそれなりの値打ち物やったんやねその人形」
真姫「そこまではわからない…ともかくパパの友人から私に渡ってきた白いドレスを着た西洋人形ってことくらいかしら。そのパパの友達も今となっては誰かすらわからないし」
希「それが車に潰されたって言ってたな。潰された怨念を所有者である真姫ちゃんに向けた…と」
真姫「それをおねえちゃんが庇ってくれたせいでおねえちゃんに憑いた…」
希「その後どういう流れか穂乃果ちゃんが片足だけ盗んだのかなんなのかウチのところに持ってきてウチが封印」
真姫「翌日に封印の器になったぬいぐるみとおねえちゃんは失踪」
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:36:50 ID:Tz1CasNY
希「真姫ちゃんはどこでそのぬいぐるみを?」
真姫「Biの絢瀬絵里って知ってる?」
希「ああ、にこっちの相方さんのえらいべっぴんな子やろ?」
真姫「にこっち?え?にこちゃんと知り合いなの?」
希「中学の時に一回だけ同じクラスやってな…向こうは覚えてないかもしれないけどね」
真姫「へぇー世間は狭いわね」
希「その絢瀬さんがどうしたん?」
真姫「暗闇の時の依頼人なの。まだにこちゃんとエリーが路上ライブをやってる時にぬいぐるみを手渡されたらしいの」
真姫「二人は自分達のファンからの贈り物と思ってたんだけど渡してきた子の特徴がおねえちゃんと一致するわ」
希「消えた穂乃果ちゃんが理由はわからんけどその子にぬいぐるみを託したと」
真姫「そして封印が弱まって暗闇が寄ってきたことで私に依頼した」
希「んで今に至るってことやね」
真姫「ええ。また情報を集めるしかないわね」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:37:25 ID:Tz1CasNY
希「真姫ちゃん、しばらくここで生活することはできる?」
真姫「なによ突然…」
希「待ち伏せや。ここには人形が探してる足がある…足を探してるってことはこのカケラも回収にくるやろ」
真姫「なるほど、けどそれじゃここのみんなが巻き込まれるじゃない!」
希「雪穂ちゃん達はみんなしばらく修行を兼ねて他所のところで面倒見てもらえる」
希「久しぶりに『白百合四姉妹』水入らずでゆっくりしよ?」
真姫「でも」
希「はい決定!異論は受け付けませーん!!」
真姫「もうっ…勝手なんだから」カミクル-
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:38:36 ID:Tz1CasNY
〜神田明神・社殿内〜
希「さーて、みんなでお肉やくよ!」
凛「やっきにく♪やっきにく♪うっれしぃにゃー!」
海未「こら!凛、はしたないですよ」
希「まぁまぁ海未ちゃん、凛ちゃんは久しぶりに真姫ちゃんと一緒におれてうれしいんよ」
凛「まっきちゃーーーん!!一緒にお肉いっぱい食べようね!」ダキ
真姫「はいはい…凛は相変わらずね」ハァ
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:39:12 ID:Tz1CasNY
海未「しかし、呑気に焼肉なんてしてていいのでしょうか?」
希「ん?」
海未「先程、希姉さんと真姫から聞かされた話…その人形の怪談がいつ現れるかもわからない状況でこれは…」
凛「大丈夫だよ海未ちゃん!真姫ちゃんの敵は凛が倒すよ!」
希「凛ちゃんは頼もしいなー。けど大丈夫や」
希「人形本体が来るとしたら明日になるはずや」
海未「根拠は?」
真姫「明後日が私の両親の命日…あいつの覚醒の日だからよ」ギリッ
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:39:46 ID:Tz1CasNY
海未「待ってください。確かに覚醒の日にいつもより力が膨らむ性質を持つ怪談は多数います」
海未「しかし、聞けばその人形は、そんな日をあてにせずとも相当な力があるはずですが…」
希「暗闇、黒猫と手下を排除されとるんや…本人が動くなら少しでも勝率をあげて明日やろうね」
真姫「まぁまたカケラを与えられた何者かが来る可能性はあるけどその程度ならこのメンツだったら不意を突かれようが問題ないでしょ」
凛「その通りにゃ!凛がバシッとやっつけちゃうからそろそろ難しい話は終わってお肉お肉!!」
希「ふふふ…せやね。じゃあみんな手を合わせて」
「「「「いただきます!」」」」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:40:39 ID:Tz1CasNY
〜side 穂乃果〜
穂乃果「やっと完成する」
穂乃果「やっとだよ…」
穂乃果「ヤットダ…」
穂乃果「ソノアトハアイツヲ…」
穂乃果「バラバラニシテヤル」
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:41:38 ID:Tz1CasNY
〜神田明神(2日後)〜
希「そろそろ日が暮れる…心の準備はいい?」
真姫「…ええ」
凛「真姫ちゃん…凛がついてるから大丈夫だよ!」
海未「私も希姉さんもいます。そんなに力んでは本来の力が発揮できませんよ」
真姫「みんな…巻き込んでしまってごめんなさい」
希「真姫ちゃん?まだワシワシされ足りないんかなー?」
真姫「ちょっ!ちょっとなんでよ!私はただ…」
希「ウチらが聞きたいのはごめんやなくてありがとうや。この件が片付いたら美味しい焼肉奢ってくれたらそれでよし!」
真姫「ふふ…ありがとう」
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:42:13 ID:Tz1CasNY
ザワザワザワザワ
海未「この気配…来ますよ!」
カツン カツン カツン カツン
「こんばんはー!」
真姫「え…おねえちゃん…?」
穂乃果「あれー?真姫ちゃんがなんでここにいるの?」カツン
真姫「ほん…ものなの…?本当におねえちゃんなの!?」
希「真姫ちゃん落ち着くんよ」サッ
穂乃果「えっと、確か希ちゃんだっけ?」
穂乃果「そしてあなたは海未ちゃん…だったよね?そこのショートカットの子ははじめましてだね」
穂乃果「とりあえず邪魔だから下がってくれるかな」ニコッ
凛「っ!?」ゾワゾワ
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:43:30 ID:Tz1CasNY
穂乃果「足と真姫ちゃん、探してたものが同時に見つかるなんて本当に運がいいや」
真姫「おねえちゃんなのよね?私もずっと探してたの!」ダッ
希「あかん!」ダキ
真姫「やめて!離して!」ジタバタ
希「凛ちゃん!真姫ちゃんを連れて下がって!」
凛「わ、わかった!いくよ真姫ちゃん」グイ
真姫「ちょっと凛!離してってば!そこにおねえちゃんが!」ズルズル
穂乃果「もう!真姫ちゃんをどこに連れてくのさ?せっかくの再会なんだから邪魔しないで欲しいな」
希「真姫ちゃんとの再会の前にウチとの再会も喜んで欲しいんやけどなー?」
海未「あなたは…本当にあの時の子なんですか?」
穂乃果「失礼だなぁ。ちゃんと本物だよ?」
希「本物なんやったらなんでウチにあの足を持ってきたん?」
穂乃果「んー、説明するのめんどくさいから心変わりってことにしといてほしいな!」
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:44:08 ID:Tz1CasNY
希「意地悪やなー。じゃあ真姫ちゃんを探してた理由は?」
穂乃果「それは簡単な理由だよ!」
穂乃果「殺すために決まってる」ギロ
海未「うっ…なんていう殺気。完全に取り憑かれてしまったのですね」
メンドクサイ…
穂乃果「うっ…!」プルプル
希「海未ちゃん、様子がへんや。警戒解いたらあかんよ」
海未「はい。ですが、いきなりなにが…」
穂乃果「オマエガアシヲカクシタヤツカ」
希「あー、完全に乗っ取られてるパターンやね」
穂乃果「アシハドコ?」
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:45:05 ID:Tz1CasNY
希「海未ちゃん、狙える?」ヒソヒソ
海未「ええ、しかしどこを狙えば?」ヒソヒソ
希「杖をついとる方の足は多分パーツが揃ってないせいで支配できてなくて使われへんのやろ」ヒソヒソ
海未「なら逆の足を抜いて動きを止めます」ヒソヒソ
穂乃果「キイテル?アシヲカエセ」
希「それは無理な相談やね!使役者の名に於いてカードの力を解放するよ!The CHARIOT」ブン
穂乃果「ン?コレハ?」
希「戦車の逆位置は停止…そう長い時間は抑えられへん。海未ちゃん!」
海未「はい!使役者の名に於いて心氣を解放します!ラブアローシュート」バシュ
ブシュッ!!
穂乃果「ぎゃっ!痛い!!痛い痛い!!」ガクン
海未「え?なぜ肉体に傷が?」
希「完全に同化してしまってる…もう穂乃果ちゃんは陰に落ちてしもたんやね」
海未「では…人形を倒せばあの子も…」
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:45:46 ID:Tz1CasNY
穂乃果「痛いな!なにするのさ!」プンスコ
マッテマキチャン オネェチャン!!
タッタッタッ
真姫「はぁ…はぁ…おねえちゃん怪我っ!」
凛「ごめん希ちゃん、止めれなかったにゃ」
希「気にせんでいいよ。真姫ちゃん、あの傷は海未ちゃんの矢が当たったんや」
海未「私の技で人の肉体が怪我を負う…あなたならその言葉の意味がわかりますよね」
真姫「そんなっ…」
穂乃果「帰ってきてくれなんだね真姫ちゃん!おねえちゃんを怪我させる人達なんてほっといてこっちにきなよ!」
真姫「…っを…か…せっ…」ボソ
穂乃果「ん?なんて?」
真姫「おねえちゃんをかえせっ!」カチャ
穂乃果「ふーん。真姫ちゃんも敵なんだね?」
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:46:32 ID:Tz1CasNY
真姫「おねえちゃんの体から出て行きなさい!」
穂乃果「撃ってみれば?それが当たる瞬間に…コイツカラデレバスムダケダ」
希「落ち着いてや真姫ちゃん。今の穂乃果ちゃんがそんなもの食らったら即死や」
真姫「…っ!じゃあどうしろって言うのよ!」
希「よっしゃ!穂乃果ちゃん、取引しよっか?」
海未「希姉さん…?」
希「ウチらが持ってる足とカケラを全て渡す。だから穂乃果ちゃんを返してくれへん?」
穂乃果「ハナシニナラナイ。コチラハゼンインコロシテウバエバスムダケノコト」
希「本気でやれると思ってるん?真姫ちゃんは兎も角、ウチらは穂乃果ちゃんごとあなたを消すことも躊躇わんよ?」
真姫「希っ!」
凛「真姫ちゃん、ここは希ちゃんに任せるにゃ」ボソ
真姫「くっ…」
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:47:05 ID:Tz1CasNY
希「正直あなたがまだ存在できてるのは穂乃果ちゃんって言う人質がおるからや。本気でウチら全員を相手にできると思ってるなら…」
希「ちょっと舐めすぎとちゃう?」ギロッ
穂乃果「…」
希「どう?あなたは体が完成する。ウチらは穂乃果ちゃんを取り戻せる…これこそウィンウィンやろ」
穂乃果「…」
希「あ、穂乃果ちゃんを取り戻したら一斉に襲うなんてことせえへんから安心し。あなたが何かに害を与えるなら仕事として対峙する機会が来るかもしれんけどその時はお互い戦えばええやん」
穂乃果「ワカッタ」
希「お、話がわかるやん。んじゃ早速…」
穂乃果「タダシ、ヒトツジョウケンヲツイカスル」
希「条件?」
穂乃果「ソイツ…マキモモラウ」
希「飲めん条件やね…大人しく自分の体が完成する事で良しとしとき」
穂乃果「ケツレツダナ?」
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:48:13 ID:Tz1CasNY
真姫「まって!」
海未「駄目ですよ真姫!」
真姫「私が行けばおねえちゃんを返してくれるのよね?」
凛「真姫ちゃん!!」
穂乃果 ニヤァ
真姫「ならそれでいい…だからおねえちゃんを解放して」ザッザッ
希「行かさんよ?」バッ
真姫「どいてよ。これしかおねえちゃんを助けられないの」
希「言ったよね?真姫ちゃんに何かあったらウチらはウチら自身を呪うって」
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:48:49 ID:Tz1CasNY
真姫「希…ありがとう」ギュ
希「ま、真姫ちゃん?」
真姫「あなたに会えたからここまでこれた。おねえちゃんを助けられる。ほんとにありがとう」
希「離さんよ?絶対に行かせへん」ギュ
真姫「おねえちゃんと違って私はそれなりに耐性がある…完全に呪い殺される前に助けに来て」ボソッ
希「そんな危険な事、真姫ちゃんにさせれるわけないやろ」ボソッ
真姫「私は自分の家族を信じてるわ。頼んだわよ?希姉さん?」ボソッ
希「…っ」
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:50:21 ID:Tz1CasNY
穂乃果「ワカレノアイサツハスンダカ?」
真姫「ええ。あなたのパーツも持ってる」スッ
穂乃果「ナラコッチニコイ」
真姫「わかった…希、離して」
希 パッ
海未「希姉さん!!」
凛「希ちゃん!!」
真姫「希…海未…凛…大好きよ。おねえちゃんをよろしくね」スタスタ
真姫「さぁおねえちゃんを解放して!」
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:51:16 ID:Tz1CasNY
穂乃果「」バタン
真姫「ハハハハハ!ヤットスベテテニイレタ!!」
希「海未ちゃん、凛ちゃん。やるよ?」
海未「はい!」
凛「うん!」
真姫「オット、ヘンナマネヲスレバコイツヲコロス」グイ
希「穂乃果ちゃんは解放する約束やろ?神前での契約を違えたらどうなるかわかってるん?」
真姫「チャントカイホウスルサ。ココヲブジニデタラナ」
希「くっ…」
真姫「ジャア、サヨナラ」スッ
凛「消えた…」
海未「真姫っ!」
希「まだ時間はあるはずや。とりあえず二人は穂乃果ちゃんを運んで!」
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:51:47 ID:Tz1CasNY
〜神田明神・社殿内〜
海未「希姉さん、なぜ真姫を行かせたのです…」キッ
希「あの場ではあれしか打つ手はなかった…それとも海未ちゃんは穂乃果ちゃんごとやる覚悟があったの?」
海未「それは…」
凛「海未ちゃん、大丈夫だよ?希ちゃんが真姫ちゃんを見捨てるはずない。なんとかなるんだよね?」
希「正直な話、微妙なとこやけどな。真姫ちゃんなら人形の呪いに対して多少は対抗できるはず」
希「今すぐに殺されたりはせんやろ。すぐに見つけて真姫ちゃんを助け出す…これしかない」
海未「ですが、真姫の体に入られていては今回と同じことになるのでは?」
希「それは大丈夫。穂乃果ちゃんの時と違ってこんな短時間でそれもあの真姫ちゃんを堕とすなんてどんな力があるやつでも無理や」
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:52:21 ID:Tz1CasNY
「うっ、ううん」
希「穂乃果ちゃん、気が付いた?」
穂乃果「ここは…あれ?私は…」
海未「ここは神田明神です。わかりますか?」
穂乃果「神田……そ、そうだ!真姫ちゃんは!」キョロキョロ
凛「あなたの代わりに連れてかれたよ!真姫ちゃんは…死ぬかもしれないんだ!!」ウルッ
希「凛ちゃん!」
凛「だって…真姫ちゃんが…」ウルウル
希「穂乃果ちゃんだって被害者や。人形に憑かれてただけのな」
希「穂乃果ちゃんはどこまで覚えてるん?」
穂乃果「全部…覚えてる…」
希「そっか。じゃあ今の真姫ちゃんの状況もわかるよね」
穂乃果「助けなきゃ!あの子は…人形は真姫ちゃんを殺す気なの!」
希「もちろん助けに行く…けど手掛かりがないんや。穂乃果ちゃん、なにか知ってたら教えて欲しいんよ」
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:52:52 ID:Tz1CasNY
穂乃果「あの子はきっと廃校にいる…黒猫ちゃんの様子を見に言った後はそこにあの子のほかのパーツを隠したから」
海未「あそこですか。他に人形に関しての情報はありませんか?些細なことで構いません」
穂乃果「えっと…なにから話せばいいか…」
希「じゃあまずはあの人形が壊れた日、真姫ちゃんの家でなにがあったかを教えてくれる?真姫ちゃんを逃したとこまでは聞いたんやけどその先を」
穂乃果「うん…真姫ちゃんを逃した後、穂乃果はあの子に殺されるって思ってたら意識を失ったみたいで気が付いたらあの子が車に壊された場所に立ってた」
穂乃果「意識はあるのに自分の体が自分の物じゃないみたいな…自分の意思ではなにもできないのに勝手に体が動いてあの子の部品を探し回った」
穂乃果「それからずっと長い間、毎日毎日あの子の体を探させられてた」
穂乃果「何年もいろんなところを探し回った…」
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:53:27 ID:Tz1CasNY
穂乃果「そして全部集まったあの日、一瞬だけあの子の支配が緩んだの。その時に一つの部品を取って逃げたんだ…」
穂乃果「けどあの子の意思を抑えようとしてるだけですごい気分が悪くなって倒れちゃって…」
海未「そこを私が見つけた…」
穂乃果「あ、あの時は本当にありがとう。見つけてくれてなきゃ穂乃果は死んじゃってたかもしれないよ」
海未「い、いえ!それよりもなぜここから居なくなったんです?」
穂乃果「あの日の夜、ここで夢を見たの…あの子があなた達を殺す夢を…」
穂乃果「慌てて飛び起きてぬいぐるみを探して逃げたんだけどその時にはほとんどあの子に意識を奪われかけてて」
穂乃果「近くで歌を歌ってたお姉さんにぬいぐるみを渡したんだ。誰かわからない人に渡せば探しようがないかなって」
希「なんで穂乃果ちゃんは人形の完成を邪魔したん?完成させたら解放されるとは思わんかったん?」
穂乃果「あの子に支配されてる間、ずっとあの子の記憶や考えてることが流れ込んできてたんだ」
穂乃果「あの子は体が揃ったら真姫ちゃんを殺す気だったからそれだけはさせちゃダメだって思って…」
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:53:58 ID:Tz1CasNY
凛「ごめんなさい!」
穂乃果「え?あなたはえっと…凛ちゃんだっけ?」
凛「うん…穂乃果ちゃんごめんなさい。真姫ちゃんが連れてかれたことを責めたりして。穂乃果ちゃんはずっと真姫ちゃんを守ってたのに…」
穂乃果「ううん。いいんだ…結局、真姫ちゃんは穂乃果のせいで…」
希「今は誰のせいとか考えてもなんも好転せんよ。真姫ちゃんを助けるためになにができるかを考えんと」
海未「そうですね。今の話を聞けば真姫が殺されるのも時間の問題です。ただでやられる真姫ではありませんが急ぐ方がいいでしょう」
穂乃果「お願いします…真姫ちゃんを助けて!」
希「ウチら白百合三姉妹に任せとき。絶対に助ける」
穂乃果「ありがとう。もし可能ならあの子の事も救ってあげて」
希「人形を救う?」
穂乃果「うん。あの子もただ一つの願いのためにこんな事をしてるだけなの」
海未「願い…それは一体…?」
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:54:32 ID:Tz1CasNY
〜廃校〜
「ヤットカナウ」
「ヤットコイツヲコロセル」
「クルシメテ…クルシメテ…コロシテヤル」
「ソウダ」
「コイツノカラダデコイツノタイセツナニンゲンヲコロシテヤロウ」
「アハハハハ」
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:55:02 ID:Tz1CasNY
〜廃校前〜
希「いくよ?準備はいい?」
凛「もちろんにゃ」
海未「はい」
希「相手は真姫ちゃんの体で襲ってくることが予想される…動揺せんようにね」
凛「わかってる」
海未「では行きましょうか」
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:55:32 ID:Tz1CasNY
〜廃校〜
真姫「ハヤカッタネ」
希「さぁ真姫ちゃんを返してもらおか」
真姫「トリカエセルナラナ?デテオイデ」
ゾロゾロゾロ
凛「真姫ちゃんのパンサー…」
海未「これは厄介ですね」
真姫「コイツガタイセツニシテイルオマエラヲ…」
真姫「コイツジシンノテデコロシテヤル」カチャ
海未「霊筒まで…」
希「気は抜けんけどいくら恨みが強くても真姫ちゃんと式神を操ってる状態でそう何発も打たれへん」
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:56:04 ID:Tz1CasNY
希「問題は真姫ちゃんの式神やね」
海未「そうですね。倒してしまえば真姫に反動が行ってしまいます。なんとか無力化しなければ」
真姫「サァイケ!」
パンサーズ「ガァッ!!」ダッ
希「いくよ海未ちゃん!凛ちゃんは集中して!」
うみりん「「はい!」」
希「使役者の名に於いてカードの力を解放するよ!The MOON」ブンッ
ガァッ!?
希「視界を奪ったよ!ウチはこの子らを抑えるから海未ちゃんは凛ちゃんを守りつつ本体を」
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:56:52 ID:Tz1CasNY
海未「わかりました!使役者の名に於いて心氣を解放します!ラブアローシュート!」シュバッ
真姫「クダラナイ」ブンッ スッ
海未「私の矢を消した…さすがですね」
希「それでいい。凛ちゃんを守ればって ガブ!!
海未「希姉さん!!」
希「っ!やっぱり視界を防ぐだけじゃあかんか。STRENGTH」ポワッ
ガルルル ガァッ!!
希「くっ!」バシッ ガッ
海未「希姉さん!」ダッ!
希「きたあかん!力のカードを使ってるからしばらくは大丈夫…」
海未「ですがこのま「シネ」ブンッ ガツン!
海未「っ…!ハッ!!」シュバ
真姫「フン」サッ
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:57:22 ID:Tz1CasNY
海未(思ってたよりも強い…心氣の矢は通用しない。小夜啼鳥では真姫の肉体を傷付けてしまう)
真姫「フンッ」ブン
海未「ハッ!フン!」ガッガッ
海未(式神を希姉さんが抑えてくれてる以上、決め手がないのはあちらも同じ…)
ガン ガシ ブン
海未(このままなんとか時間を稼げれば「ぐあぁ」
海未「希姉さん!」ダッ
希「っ!海未ちゃんあかん!凛ちゃんがっ!」
真姫 ニヤ ガチャ
バン!!!
のぞうみ「「凛(ちゃん)!!」」
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:57:57 ID:Tz1CasNY
凛「使役者の名に於いて大氣の力を解放するにゃ!Beat in Angel!」バサァ ブン
海未「よかった…」
希「間に合ったみたいやね」
真姫「テンシノ…ツバサ…?」
凛「おっまたせにゃー!!」フワッ
バサァ プスブスブス
「「「ガアァァァ!!」」」シュン
海未「凛!式神を消してしまっては真姫が!」
希「大丈夫。凛ちゃんの浄化の羽根で人形の支配から逃れて自分らで戻っただけや」
真姫「クソ!」ガチャ
バン!バン!
凛「今の凛にそんなもん当たらなによ!」バサァ ヒュヒュヒュ
真姫「グアァ!コロシテヤル!!」
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:58:35 ID:Tz1CasNY
希「もうええやろ?自然の力を取り込んでる凛ちゃんには勝たれへん」
真姫「マダダ!ワタシハウバワレタ!!」
真姫「ウバイカエスマデ…オワレルカァ!!!」
バン!バン!バン!
凛「無駄だってば!」バサッ
海未「それ以上打てばあなたが消えてしまいますよ」
真姫「カマウモンカ!オマエラヲコロセルナラ!コイツノタイセツナモノヲウバエルナラ!」
希「“あの子”に会えなくてもええの?」
真姫「ッ!」
希「穂乃果ちゃんが教えてくれたんや」
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:59:11 ID:Tz1CasNY
〜〜〜
穂乃果「あの子といた時にあの子の記憶が流れてくることがあったんだ」
穂乃果「あの子の事をずっと大切にしててあの子もその持ち主のことが大好きだったの」
穂乃果「でも持ち主の女の子は病気で…手術の為にお金が必要だったみたい」
穂乃果「それで持ち主の子の両親は色んなものを売ってお金を作ろうとした」
穂乃果「あの子自身にすごい価値があったわけじゃないみたいなんだけど、持ち主のお父さんと真姫ちゃんパパが友達だったから助けるためにって何倍もの金額で買い取ったの」
穂乃果「あの子も自分の存在が持ち主の子を助けれるならって思ってたんだけど一つだけずっと願ってた…」
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 01:59:42 ID:Tz1CasNY
『元気になったあの子を一目だけでも見たい』
穂乃果「本当は願いが叶わなくてもよかったんだって。叶うかもしれないって思えるだけでよかったって」
穂乃果「でもあの子が壊れたことで“叶うかもしれない願い”が“絶対に叶わない願い”に変わってしまった」
穂乃果「それで心も壊れちゃったんだよ」
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:00:42 ID:Tz1CasNY
ワタシハユルサナイ
タダノニンギョウダトオモイヤガッテ…
シロイドレスモモウボロボロ…
ハヤクアイツヲコロサナキャ…
アイツヲ…
イクラアヤマッテモユルサナイカラ…
タダコロスダケデスマセルモノカ…
イチバンタイセツナモノヲウバッテヤル…
ダッテワタシハウバワレタ…
ケッシテユルサナイ…
ナイテモユルサナイ…
ノロイコロシテヤル…
穂乃果「“願い”の強さが“恨み”に変わってからも」
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:01:12 ID:Tz1CasNY
ワ
タ
シ
ハ
ア
イ
タ
イ
ダ
ケ
ナ
ノ
穂乃果「捨てることができなかった願い」
穂乃果「お願いします。あの子を救ってあげて」
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:01:46 ID:Tz1CasNY
〜〜〜
海未「消えてしまってはあなたの願いは本当に叶わない」
真姫「アノコニ…マタアエルノ…?」ポロポロ
希「それは真姫ちゃん次第やね」
真姫「コノコガ…」
凛「だって真姫ちゃんは探偵だからね!」
真姫「オネガイ…アノコニアワセテ…」スッ ガクン
凛「真姫ちゃん!」ダキッ
希「うまくいったみたいやね」
真姫「うっ…うぅん」
海未「真姫!」
真姫「助かったわ。ありがとう」
凛「真姫ちゃん!」ギュ-
真姫「もう!とりあえずあいつの本体のとこにいくわよ!」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:02:30 ID:Tz1CasNY
〜廃校・屋上〜
人形「アノコニ…」ボソボソ
希「もうほとんど力が残ってないんやね」
真姫 カチャ
凛「真姫ちゃん!?」
海未「真姫!いけません!」
人形 ボソボソ
真姫「お前が私の家族を…」
希「恨みだけでその引き金を引いたらもう戻れんよ」
人形 ブツブツ
バン!
凛「真姫ちゃん…」
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:03:08 ID:Tz1CasNY
真姫「おねえちゃんに感謝しなさい!」
人形 ブツブツ
希「よう堪えたね」ギュッ
海未「偉いですよ真姫」ナデナデ
真姫「もう!子ども扱いしないで!」カミクル-
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:03:41 ID:Tz1CasNY
〜西木野探偵事務所〜
ことりえり「こんにちはー」
にこ「きてやったわよ!」
真姫「三人とも、来てくれてありがとう」
希「お、にこっち久々やん?」
にこ「げっ!なんであんたがここにいるのよ!」
絵里「にこのお友達?」
希「はじめまして!ウチは東條希。にこっちの中学の同級生」
絵里「あ、私は絢瀬絵里、よろしくね」
ことり「や〜〜〜〜ん♡かわいい♪ねぇ!あなたのお名前は〜?わぁ〜こっちにも美女が♪」
海未「な、なんですかあなたは!?」
凛「フシャッーーー!!」
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:04:12 ID:Tz1CasNY
にこ「猛禽類の捕食タイムが始まったわね…」
真姫「はぁ…全く。希、許可するわ」
希「よーし!ウチのかわいい妹を怯えさす悪い子には〜」
ことり「ん?わぁ♡こっちのお姉さんもすっごい美人!!真姫ちゃーん早く紹介して♪」
希「東條流奥義!!!」ワキワキワキ
ことり「えっ?ちょっ…まって…」
希「ワシワシマーーーックス!!!」ワシワシ
ことり「やーーーーーーーーん!!!」
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:04:45 ID:Tz1CasNY
ガチャ
花陽「真姫ちゃん、きたよーって」キョロキョロ
花陽「どう言う状況なのかな?」ニガワライ
真姫「花陽!急に呼びつけてごめんなさい。猛禽退治も済んだみたいだしそろそろ話をはじめるわ」
真姫「まずは紹介から、こっちの三人が私の…えっと、か、家族の東條姉妹よ」
希「どうもウチが長女の希です」ニコ
海未「次女の海未です」ペコリ
凛「三女の凛だよ!よろしくね!」
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:05:18 ID:Tz1CasNY
真姫「そしてこっちの三人が…」
にこ「にっこにっこにー♡あなたのハートににこにこにー♡笑顔届ける矢澤ニコニコ♡にこにーって覚えてラブニコ♡」
凛「寒くないかにゃー」
にこ「なんですってぇ!」
絵里「もうっ…にこったら。こんなにこのパートナーの絢瀬絵里です。よろしく」ニコ
ことり「ミナリンスキーって名前でデザイナーをやってる南ことりです♪」
真姫「そして最後は私の友人の花陽よ」
花陽「は、はじめまして!小泉花陽っていいます」ペコリ
真姫「紹介も終わったしとりあえず今までの経緯から話すわ」
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:05:48 ID:Tz1CasNY
〜〜〜
花陽「真姫ちゃんの過去にそんなことが…」
絵里「でもお姉さんが見つかってよかった。あっ、このネックレスを返しとくわ」スッ
真姫「ありがとう。ぬいぐるみも返すわね」サッ
にこ「結局そのぬいぐるみはプレゼントじゃなかったのね」
希「穂乃果ちゃんはにこっち達の歌声に希望を感じて預けたんやと思うよ」
にこ「いいこと言うわねあんた」
花陽「それで人形の元の持ち主を探すんだよね?」
真姫「ええ、それで本題なんだけど、ことりには人形のドレスを作ってもらいたいの」
ことり「それぐらいお安い御用だよ!とびっきり可愛くしちゃう♡」
真姫「持ち主がわかるように元の感じでいいから!それで花陽、なんていうか人形のリペアとか作成とか詳しい人達に心当たりはないかしら?」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:06:23 ID:Tz1CasNY
真姫「なんていうかアイドルファンとかってグッズとか自作したりするんでしょ?」
花陽「そういうのを手掛けるショップに心当たりがあるから当たってみるよ」
真姫「ありがとう。花陽だけに人形を任せるのは危険だから凛はそっちの付き添いをお願い」
凛「わかったよ!えっと花陽ちゃん?よろしくにゃ!」
花陽「よ、よろしくおねがいします!」
真姫「そしてエリーとにこちゃんにはライブとかでファンに心当たりがないか呼びかけてもらいたいの」
絵里「協力したいんだけど私は今はモデルだからライブで呼びかけるとかはできないからSNSで情報を集めてみるわ」
にこ「仕方ないわねぇ。この大銀河宇宙ナンバーワンアイドルのにこにーがライブでみんなに伝えてあげるわ!」
真姫「にこちゃん、エリーありがとう」
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:07:10 ID:Tz1CasNY
にこ「閃いた!」
絵里「にこ?」
にこ「真姫ちゃん、にこ達もプロよ?それなりの対価を払ってもらうけどいい?」
真姫「ええ、それはもちろん。いくらぐらい用意すればいいの?」
にこ「お金はいらない…そのかわりあんたも一緒にライブするわよ!」
真姫「ヴェエ?なによそれ!イミワカンナイ!」
にこ「にこだけのファンより絵里のファンにも直接声が届いた方が効果はある…けどBiは解散した手前、こんなすぐに復活するのも印象が悪いじゃない?」
にこ「幻の新ユニットとしてなら話題も出るし注目度も高い!絵里もライブに出れて人形の持ち主が見つかる確率もあがる!いい事づくしよ!」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:08:54 ID:Tz1CasNY
絵里「ナイスアイデアじゃない!さすがにこね!」
真姫「ちょっ、ちょっとまって!いきなりそんなこと言われても無理よ!」
にこ「ライブって言ったって、にこのライブに友情出演って形であんたと絵里との三人の曲を一曲用意するだけよ」
にこ「それとも真姫ちゃんは歌の一曲すら覚えれないのかしら?」ニヤニヤ
真姫「そ、それぐらいできるわよ!見てなさい!にこちゃんのファンを全員取っちゃうんだから!」
一同(チョロい)
希「あははは!これは絶対見ないとあかんね」
真姫「こなくていいわよ!」
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:09:31 ID:Tz1CasNY
希「それで?ウチと海未ちゃんは何をすればいいん?」
真姫「あなた達はおねえちゃんを…長期間、憑かれてた影響も出てるでしょうし浄化をお願い」
海未「任せてください。あの日、あの子を救えなかったのがずっと引っかかってましたので今度こそきっちり救ってみせます」
真姫「頼んだわよ。希、海未」
希「真姫ちゃんは穂乃果ちゃんに会わへんの?」
真姫「全て終わらせてから会いにいくわ。二度とおねえちゃんを危険に晒さないために…」
希「よっしゃ!穂乃果ちゃんのことは任せとき」
真姫「ありがとう」
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:10:08 ID:Tz1CasNY
〜控え室〜
絵里「似合ってるわよ真姫」フフフ
真姫「と、当然デッショー!」カミクル-
ことり「ほんと二人ともかわい〜♡ことりの見立て通りです!」エッヘン
真姫「それよりことり、例のものは間に合ったの?」
ことり「もちろん!こんな感じに仕上がったんだけどどう?」スッ
真姫「すごい…ありがとうことり」
ことり「お礼なら採寸の時に前払いしてもらったから大丈夫です!」チュンチュン
絵里「真姫も猛禽の洗礼を受けたのね…」
真姫「思い出したくもないわ…」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:10:42 ID:Tz1CasNY
バァン!!
凛「おっまたっせにゃーー!!」
ことえりまき ビクッ
花陽「ちょっと凛ちゃんおいてかないでー」
凛「えっへへ、ごめんねかよちん」
真姫「ちょっと凛!もっと静かに入って来なさいよ!!」
凛「ごめんごめん!それよりほらこれ」ガサガサ
花陽「手足と顔のパーツはそのままでボディのカケラは新しく作ったボディの素材として混ぜてもらいました」
真姫「二人ともありがとう。ことりドレスを」
ことり「うん!」ゴソゴソ
絵里「綺麗…ステキな人形ね」
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:11:16 ID:Tz1CasNY
人形「…ありがとう」
絵里「キャーーー!!しゃ…しゃべっ…」ガクガク
真姫「だからそういう類のものって言ってあったでしょ」フフフ
コンコン
「絵里さん、真姫さんスタンバイお願いします」
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:11:49 ID:Tz1CasNY
〜ライブ会場〜
ニコニ-!ニコチャ--ン!!
にこ「ありがとー!次の曲に行く前ににこの友達を紹介するにこ♪」
キャ---!!
にこ「みんなご存知!にこの相方、絵里ちゃん!」
絵里「かしこいかわいーー?」
「「「エリーーーチカーー!!」」」
絵里「ありがとーー!」フリフリ
にこ「そしてこちらはにこと絵里ちゃんと一緒に次の曲を盛り上げてくれる真姫ちゃん!」
キャ--!!!
真姫「よろしく」ペコ
にこ「曲の前に真姫ちゃんからファンのみんなにお願いがあるから聞いてあげてほしいにこ!」
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:12:24 ID:Tz1CasNY
真姫「この人形の持ち主を探してます」スッ
真姫「わかってる情報は現在中学生くらいの女の子、過去に海外で生活してて手術を受けたってことだけです」
真姫「些細なことでも構いません!なにか情報があればお願いします!」ペコ
パチパチパチ
にこ「というわけでみんなおねがいね」
絵里「じゃあそろそろいくわよ!聞いてください」
BiBi「「「cutie panther」」」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:12:59 ID:Tz1CasNY
〜控え室〜
真姫「疲れた…」
にこ「一曲だけでだらしないわねぇ」
絵里「まぁまぁにこ…うまくできてたわよ真姫」
花陽「凄かったよ真姫ちゃん!」
凛「凛も踊ってみたかったなー」
ことり「ふふふ。じゃあ早速、舞台衣装の採寸を…」
凛「フシャッーーー!!凛に近付くにゃーー!!!」
ワイワイ ガヤガヤ
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:13:34 ID:Tz1CasNY
コンコン カチャ
???「あのー」ヌッ
凛「あれ?亜里沙ちゃん。なんでここにいるの?」
亜里沙「凛さん!凛さんこそなんでここに?」
凛「凛はちょっとお仕事の都合でね!それでどうしたの?」
亜里沙「えっと、私はずっとBiのファンで今日のにこにーのライブでBiが復活って噂を聞いて…」
絵里「あら?こんな可愛い子が応援してくれてたのね!」
亜里沙「え、エリーチカ!!」
にこ「えーと?亜里沙ちゃんだっけ?応援ありがとにこ!」
亜里沙「にこにー!ハルァショォー」
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:14:12 ID:Tz1CasNY
ことり「やーーーーーん♡かわいぃぃぃ!!まるで絵里ちゃんを幼くしたこの感じ♡そうロリーチカ!ねぇねぇ?可愛いお洋服とか興味ない?まずは採寸から…」
亜里沙「え?あ?いえ亜里沙は…」
真姫「それよりファンがこんな自由に入ってきていいの?ここの警備はどうなってるのよ」
亜里沙「あ、そうだ!真姫さんですよね?」
真姫「え?ええ、そうだけど」
亜里沙「雪穂にききました。助けてくれてありがとうございます」ペコリ
真姫「猫魈の件ね。気にしなくていいわよ?猫魈を倒したのは希と海未だし」
亜里沙「いえ!本当にありがとうございました!それで実はさっきのライブでの人形なんですが…」
真姫「何か知ってるの!?」
亜里沙「少し実物を見せてもらってもいいですか?」
真姫「ええ、どうぞ」スッ
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:14:49 ID:Tz1CasNY
亜里沙「やっぱり…少し衣装の感じとかは違いますが多分私の人形です!」
人形「やっと…会えた…」
絵里「キャア!!」
真姫「いい加減慣れなさいよ…間違いなさそうね」
亜里沙「この子…やっぱり付喪化してる…?」
真姫「ずっと…長い間この子はあなたを探してたのよ」
亜里沙「そんな…」
真姫「まさか希のところのあなたが持ち主だったなんて…灯台下暗しとはこのことね」
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:15:27 ID:Tz1CasNY
亜里沙「幼い頃から私は体が弱くて…手術を受けなきゃ助からないって言われてました」
亜里沙「ずっと部屋から出れない私の唯一のお友達がこの子でした。でも手術が近付いてきたある日、起きたらいなくなってしまってて…」
亜里沙「パパがあのお人形は亜里沙の手術が成功するためにお祈りに行ってくれたんだよって」
亜里沙「手術が無事終わってしばらくして両親と共に事故にあって私だけ残されて…」
亜里沙「その事故の影響かいろんなものが見えてしまい参ってたところを東條のお姉さん達に助けてもらいました」
亜里沙「希さん達に色々教えていただいた中に付喪化ってのを聞いてこの子もきっとそうなんだ!って思って亜里沙もずっと探してたんです!」
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:16:02 ID:Tz1CasNY
真姫「あなたを探してる間、色々なことがあってこの人形にはもうそんなに力は残されてないわ」
真姫「けど…一度壊してしまった私が言うのもあれだけど大切にしてあげてね」
亜里沙「はい!これからはずっと一緒だよ」ギュ
人形「あ り が と う」
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:16:32 ID:Tz1CasNY
〜神田明神・社殿内〜
希「まさか人形の持ち主が亜里沙ちゃんとはな」
真姫「ほんとにね」ソワソワ
希「ふふふ、そんなソワソワせんでも穂乃果ちゃんは逃げへんよ」
真姫「わかってるわよ!」ソワソワ
コンコン
真姫 ビクッ
希「アハハ、真姫ちゃんたら…どうぞー!」
ス-- パタン
穂乃果「真姫ちゃん…」ウルウル
真姫「おねえちゃん…」ウルウル
穂乃果「会いたかったよ真姫ちゃん!!」ダッ ギュ
真姫「おね…グス…おねえぢゃんーー!!」ウワァン
希「さてと、お邪魔虫は退散しとこか」スッ
オネェ-ヂャン---マギヂャ--ン!!!
290
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:18:13 ID:Tz1CasNY
〜epilogue〜
真姫「もう!またここ間違えてる」
穂乃果「無理だよこんなの!毎日毎日勉強ばっかりもう飽きた!」
真姫「おねえちゃんは義務教育すらまともに受けてないんだから人一倍勉強しないとダメよ!」
穂乃果「あの子の記憶とかで最低限の知識はあるんだから許してよー」
真姫「ほらあと少しで今日の分終わるんだからしっかりしなさい」
穂乃果「これじゃどっちがおねえちゃんかわかんないよーーー」
291
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:18:43 ID:Tz1CasNY
コンコン ガチャ
「すみませーん」
穂乃果「あ、ほら依頼人だよ!はーーーい!今いきまーす!!」バタバタ
真姫「あっ、こら!全くもう!」
マキチャ---ン イライダヨ-----
真姫「はぁ…まぁこれはこれで…」
真姫「ハッピーエンドね!」
最終話 穂乃果×人形 完
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 02:20:39 ID:Tz1CasNY
待ってくれてた方ありがとう
一応これで本編は終わりです
約半月間もお付き合いいただきありがとうございました
来週末には0話と題して真姫ちゃんとリリホワ姉妹の出会いから日常を投下できると思います
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 10:53:20 ID:tBvaV8Cc
乙
最後まで面白かった
別スレに移動するようだったら出来れば誘導お願いします
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 19:42:11 ID:vHgRRvNc
完結乙
おもしろかったー
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/04(日) 02:53:23 ID:P3HzHpUU
このままここに書こうと思ったけどキリ良くおわったし新しく建てて2.3話くらいにして書きますわ
ちょっと話考えてからスレ立てる
一応ここと似たタイトルにしますが建てたらここにまたタイトル書きにきますね
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/04(日) 15:56:10 ID:4Ex9BaCQ
乙
面白かった
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/04(日) 22:54:35 ID:lgktwrsU
>>295
報告ありがたい
待っとります
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/08(木) 21:20:36 ID:KgwlQkB6
おまたせ
ざっと内容考えたんで
深夜くらいに
【ラブライブ】東條希の怪談事件簿
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