レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
モバP「雪美さんといっしょ」
-
このスレは膝神様に監視されています
あと、割となんでもありです
-
モバP「まあ俺が自然の摂理を捻じ曲げてTS出来たとしても、年齢と身長肉体的に……」
ちひろ「ついでに若返らないとですね」
モバP「若いってええなあ……」
雪美「……私は……Pみたいに……大きく……なりたい……」
モバP「おっと話が逸れてすまない。雪美のその格好は誰が?」
ちひろ「久しぶりの私です」
モバP「GJ……結構そっち系の趣味がおありだったりするんですか?」
ちひろ「そっち系って何だよ」
モバP「でも良いですね。雪美がかなみなら自分はクーガーになりたいです」
ちひろ「カズマじゃないんかい」
モバP「では、せっかくなんで千秋に見せびらかしに行くか!」
雪美「……おー」
千秋「……クッ! この悪寒は……?」ゾクッ
-
217
モバP「雑誌を見ていたら”姉にしたいし妹にしたいアイドルランキング”というのが載っていました」
ちひろ「姉妹どっちの役も親近感あっていけるって貴重かもしれませんね」
雪美「……私だと……姉には……なれない……」
モバP「二十代向けのやつだからな。俺は雪美が姉でも一向に構わんが」
モバP「家族構成次第では年上の妹や年下の姉ができることだってあるしな(雪美がそうだとは言ってない)」
雪美「……年下なのに……姉……? ???」
ちひろ「例えばの話、プロデューサーさんが成人した莉嘉ちゃんと結婚したら、美嘉ちゃんは年下の義姉になります」
雪美「……」 ←分かったような分からないような
モバP「ちなみにランキングの1位はな……なんと……驚きの……」
雪美「……?」
ちひろ「誰ですか?」
モバP「高垣楓さんでした」
ちひろ「……あー……わかるわ」
-
今日はここまで
そのひとつは希望
-
218
モバP「雪美の変な写真を親御さんから預かって参りました」 エー
ちひろ「何の為に持ち出したんですか」
雪美「……そうだそうだ」
モバP「選挙のアピール材料にできないかとね。雪美には内緒ですまない」
雪美「……それで……何の……写真……?」
モバP「これですな」ピラッ
雪美「………………」
雪美「」プシュー
ちひろ「えっ、ちょっとどんな恥ずかしい写真ですか私にも見せてください」
モバP「食いつき良いですね……はい。布団で簀巻きになっている雪美さんのエレガントなお写真ですよ」
ちひろ「ああ〜」
ちひろ「藤和エリオみたいですね。でも顔が隠れているので支援に使うには微妙ですねえ」
雪美「……返して……これは……だめ……///」 アッハイ
-
219
モバP「日常の一風景」
モバP「マットで前転する雪美さん」
ピー
雪美「……いきます……」
ゴロンゴロンゴロン
雪美「はいっ……!」バッ
モバP「フィニッシュポーズが決まっていますね」パチパチパチ
雪美「……」キラキラ×2
モバP「半袖とハーフパンツの体操服も麗しい」
モバP「でも、さすがに髪はしっかりまとめて結んでいるか」
雪美「……体育で……長いと……大変……」
モバP「じゃあ次はこの跳び箱なんてどうです?」
ちひろ「その体育用具はどこから持ってきたんですかね?」
-
220
雪美「……P」ヒシッ
モバP「……雪美」ヨシヨシ
ちひろ「人目を憚らずイチャつきおって」
モバP「しばらく会えないのでこうして。忙しい身はなかなか辛いものですよ」
雪美「……」
モバP「そうだ、俺がいない時の身代わりにこれをあげよう。チューインガムだ」
ちひろ「これまたテキトーな身代わりですね」
モバP「ところがどっこい、このチューインガムは特別でな。そのまま持っていても結構だが」
モバP「緑色になるまで噛んでから土に埋めると、なんとガムの木が生るんだ」
雪美「……ふふっ……もう……嘘ばかり……」
ちひろ「エルマーのぼうけんかな?」
モバP「晴にも一発で看破されたよ」
-
雪美「P……いないと……さみしい……」
モバP「暫しの別れだが悲観せずとも良い。良い子で待っていろ」
雪美「……待ってる……だから……必ず……戻ってきて……」
モバP「ああ……約束するよ」
雪美「約束……重ねて……私とP……もっと……近く……」
モバP「幾重にも絡みついた糸の中にいるように、段々と離れられなくなっていくな」
ちひろ「……」イライラ
モバP「なお、あまり一つに依存しないように多角的に物事を見ることも大事ですね」
ちひろ「ですね」
雪美「……行ってらっしゃい……。おみやげ……忘れずに……」
モバP「行ってくるよ。グンマーとサイタマでの仕事にな」
ちひろ「そんなに遠くないじゃないですか。何を今生の別れみたいな寸劇やってるんですか」
雪美「……楽しいから……ねー?」 ネー?
ちひろ「……雪美ちゃんは可愛いから許す」
-
221
モバP「♪♪♪」
ちひろ「おやまあえらく上機嫌ですね」
モバP「雪美が俺にお弁当を作ってきてくれまして♪」
ちひろ「いよいよもって内縁の妻か何かですか」
モバP「それだけで事実婚になるんだったら今頃何重婚ですか」
ちひろ「そういえば他のアイドルにも時々手作り弁当貰ってますね。爆ぜろ」
モバP「このお昼ごはんの時間が楽しみで楽しみで仕事が手につかないのなんの!」
ちひろ「道理でハッピー状態なんですね。爆ぜろ」
モバP「という訳で開けてみましょう玉手箱」パカッ
モバP「おおおお」
ちひろ「ご飯の上に鮭フレークでハートマークですか」
ちひろ「敢えて桜でんぶで来ない所が個性ですかね? この幸せ者め」
-
モバP「……自分で自分の弁当を作る時はこういう凝り方しないですから、新鮮ですよね」
モバP「しかもハート。雪美の愛情が伝わってきますね。嬉しい、実に嬉しい」
ちひろ「良かったですね。爆ぜろ」
モバP「それに、鮭フレーク大好きなんですよ」
モバP「昔から好きなご飯のおかずベスト3は辛子明太子・鶏そぼろ・鮭フレークですからね」
ちひろ「男の子してますね」
ちひろ「ほう……野菜も肉も簡単ではありながら彩り豊か。そして玉子焼き」
モバP「玉子焼きは定番ですね。これ一品でランチタイムの満足感が一気に上がりますよ」
モバP「果たして雪美は甘い派でしょうか甘くない派でしょうか。これは楽しみな一番です」
ちひろ「そして別の容器にデザートまで。ああ妬ましい」
モバP「イチゴですね。一から十まで手を抜かない構成、グッドです」
モバP「じゃ、ワシは食べます。悪く思わんでください!」
ちひろ「では私は外でヘビーなロブスターでも食べてきてやりますよ」
モバP「豪勢だなあ。いただきます」パチ
-
――
モバP「雪美」
雪美「……?」
モバP「お弁当、ごちそうさま。とても美味しかったよ」
雪美「……良かった……」クス
モバP「また、時間がある時で良いから雪美の手作りが食べたいな」
雪美「今度は……二人で……出かけた時に……」
モバP「お弁当を作ってピクニックか……良いな。行楽にはちょうど今くらいが良いし」
雪美「……花嫁修業……にもなる……」ボソリ
モバP「え? なんだって?」
雪美「……何でも……ない」
モバP「まあ聞こえているんですがね」
雪美「……もう……ふふっ」
-
222
モバP「がさつで当たりが強い関西弁の少女って良いと思いませんか。猿柿ひよ里みたいな」
ちひろ「ストライクな属性のデパートですかあなたは」
雪美「……」
ちひろ「しかもそれを雪美ちゃんを膝に乗せた上で平然と言っちゃうんですから」
モバP「それだけ信頼しているしされているということです。手は今ちょっとニギニギされていますが」
雪美「……」ボー
ちひろ「はいはいごちそうさま」
ちひろ「所属アイドルにはいないタイプですね。関西弁でなければ……失礼ですけど、巴ちゃんとか?」
モバP「巴とか晴とか、分かるんですがやっぱり何かクールなんですよね、基本」
ちひろ「何ですか、そういうツンな子を自分色に染めたい的な願望でもおありで?」
モバP「いや、染めずにそのまま戯れたいですね。罵声貰ったり噛みつかれたりしながら」
ちひろ「好き者ですね全く」
雪美「……P……なでて……ほしい……」 ハイヨ
-
223
モバP「事務所に爆弾が仕掛けられるなんて、こんなことってあるかよ」
雪美「……」
モバP「それも俺と雪美だけ取り残されて……晶葉の電話指示で解除は進めてきたが」
カチ カチ カチ
モバP「……最後に青い導線と赤い導線が残ってしまった。これは晶葉に聞いても分からない」
モバP「残り時間は3分46秒……もう悩んでいる時間はないが」
雪美「……P……」
モバP「赤にするか……」
雪美「……Pと……繋がっている……赤い糸……切る……の?」
モバP「……ううむ」
モバP「ヒントとして犯人らしき人物の置手紙があるが、”青を切れ”――これは罠かもしれない」
朋『Pの今日のラッキーカラーは赤ね!』
モバP「今朝、朋はそう言っていた。ラッキーカラーを切るのが正解か切らないのが正解か」
-
カチ カチ カチ
モバP「ダメだ……運の二択に失敗は再送じゃ済まん。どうしたら……」
モバP「……雪美」
雪美「……?」
モバP「雪美の好きな色は何色だ?」
雪美「…………ピンク……」
モバP「探してもピンクはどこにも無いんだ、すまない」
モバP「青と赤ならどちらの方が好きだ?」
雪美「青と赤……両方好き……選ぶことなんて……できない……」
モバP「……」
雪美「……」
カチ カチ カチ
-
モバP「……分かった」
雪美「……?」
モバP「どちらも切らない」
雪美「でも……それだと……爆発……する……」
モバP「俺も蒼と紅、どちらも好きだからな。これが凛とまゆだとしたら、どちらも切れん」
雪美「……P……」
モバP「優柔不断でごめんな。でも俺は第三の選択をしてみることにするよ」
雪美「……分かった……最後まで……付いて行く……」ギュッ
カチ カチ カチ ピー!
――
晶葉「バーチャルテスト終了だ。お疲れ様、P」
モバP「それで、バーチャルとは言っても結局正解は何だったんだ?」
晶葉「そんなものはないぞ。あの時限爆弾は偽物、という設定だからな」
モバP「なんだ……まあ爆発オチなんてサイテーだからね」 ソウイウコトダ
-
224
雪美「……」プクプク
モバP「雪美さんがシャボン玉を吹いている」
プカプカ
モバP「辺り一面シャボン玉――ティーンや大人ではまず見かけない微笑ましい光景よ」
雪美「……」プクーッ
モバP「おお、大きい」
モバP「ファンタジーの世界なら大きなシャボン玉に包まれた人が空に浮かんだりするが」
ポテン
コロコロコロ
モバP「浮かばないし割れなかった」
雪美「……? ……P…………見た……?」
モバP「えっ、見ちゃいけないものだった?」
雪美「……バルーン……触ってみる……?」 エッ サワッテイイノ?
-
225
モバP「出会った頃の雪美は大変でしたよ」
ちひろ「どんな所が?」
モバP「異性に抱き着かれるとね、猫になっちゃうんですよ」
ちひろ「フルーツバスケットの物の怪憑きかな?」
モバP「契りを交わしたおかげで呪いは解けて今のように膝に乗せても平気になりましたがね」
雪美「……」(*゜-゜*)
ちひろ「つくならもうちょっとまともな嘘をつきましょうね」
モバP「今でもたまにこうやって耳生えたりしますが」サッ
Λ....Λ
雪美「……」(*゜-゜*)
ちひろ「咄嗟に猫耳カチューシャ被せて言いなさんな」
モバP「いやいや、耳だけでなく尻尾も――」パシッ
ちひろ「雪美ちゃんのどこに触ろうとしてるんですか」
-
今日はここまで
鯛やひらめの舞踊り
-
そ、それはシンデレラガールズ劇場1263話のポリバルーンネタ!
おつー
-
226
雪美「……すー、すー」
モバP「晩春のお昼寝、か。実に幸せそうな寝顔をしておる」
雪美「……」コロン
モバP「おっと、こっちに寝返りを打ってきた」
雪美「……」バフッ
モバP「そんなに密着して大丈夫か? 息苦しくならないか?」
雪美「……」ダキッ
モバP「抱き枕に全身埋めているようなものかね? 俺なんてそんなに柔らかくないのにな」
雪美「……」スリスリ
モバP「起きてるな貴様」
雪美「……残念……ばれたか……」
ちひろ「春眠暁を覚えず」
-
227
モバP「日常の一風景」
モバP「割烹着を着た雪美さん」
雪美「……」キラキラ
モバP「雪美さんは結構和装のお仕事が多いが、やっぱり似合うんですねぇ」
雪美「……そうだとしたら……うれしい……」
モバP「ハハハ、自信を持って良いぞ! 雪美はどこに出しても恥ずかしくないアイドルだ」
雪美「……うん……!」
モバP「それにしても割烹着は昭和のお母さん的なイメージが乗る。雪美も少し大人びて見えるな」
雪美「……これで……ひざに乗ったら……少し……変……?」
モバP「お母さんを膝の上に乗せると考えると……」
雪美「……?」
モバP「少し新鮮だな!」
ちひろ「やだアブノーマル」
-
228
モバP「思えば、杏はよく俺の相談に乗ってくれるよなあ」
杏「感謝したまえ」
モバP「気分が悪ければ休みなさい、横になってなさいと言ってくれるし」
杏「働き過ぎは良くないからね」
モバP「ちょっとした心のケアもしてくれるし」
杏「話を聞くだけだけどねー」
杏「って杏は保健室の先生じゃないぞ」
モバP「でも他のアイドルからもそういう所、割と頼られているでしょ?」
杏「……そういえばそうかなぁ」
モバP「自覚がないということはごく自然にやっているということか」
杏「プロデューサーの話は割と聞き流しているよ」
杏「杏は自分のことで手一杯なのさ。親身に付き合うなんてないない」
モバP「とか言いつつこうして二人でキャンディブレークしてるがな」
-
杏「プロデューサーの飴チョイスが絶妙だからついつい釣られるんだよねー」
杏「何だかいつも見たことない知らない飴をくれるよね。どこで見つけてくるのさ?」
モバP「コーヒーと輸入食材の店とかだな。海外のお菓子がズラッと並んでいて楽しいぞ」
モバP「暇な時はそういう場所によくいるのが俺だからな」
杏「えー、良いなー」
モバP「ちなみに玩具売り場のレゴブロックのコーナーなんかもそこだけ欧米の空気感があって好きよ」
杏「でも積極的に海外に行きたい訳じゃないんだね」
モバP「一庶民としてぼんやりと憧れているくらいが一番楽しい気がするんよ」
杏「……賛成しかねるようなちょっと分かるような」
雪美「……P……ちひろさんが……呼んでいる……」
モバP「おっと、休憩も終わりか。ほいじゃ、お互いもうひと頑張りと行きましょうか」
杏「いや、杏は頑張らないけど」
雪美「……」
杏「まあ少しは頑張るよ、うん」
-
229
モバP「GW明けたし働くぞ働くぞ働くぞ」
ちひろ「ワーカホリックかな」
モバP「世の中には仕事してないと落ち着かない、休むと不安になるって人もいるようですね」
ちひろ「並行世界のあなたのことかもしれませんよ」
モバP「何を仰います、仕事人間になりきれない従順な社畜とは私のことですよ?」
ちひろ「収まりが悪い社畜ですね……まあ休日も有って無かったようなものですしね」
モバP「業界人はその分、ちょっと遅めのGWとか休暇を取られる方もいますね」
ちひろ「アナウンサーとか一週間ほど普段と違う人が入ったりしますね」
モバP「自分も一週間くらい代理立てても良いですかね」
ちひろ「一週間経って帰って来たらすっかり立場乗っ取られていたりして」
モバP「こわやこわや」
-
ちひろ「で、あなたの代理とは? Y内さんとかT内さんみたいな名字ですか?」
モバP「いえ、池袋博士が作ったロボットですね。人工知能搭載ですがベースは自分と同じくらいです」
ちひろ「さすが21世紀だなあ」
モバP「今は研究室でメンテナンス中なのでお見せできませんが、ちなみに雪美型もいますよ」ハイ
ヤァ
ちひろ「何ですかこの茶筒に目と手と足が生えたメカ沢くんみたいな何かは」
モバP「雪美の影武者です」
ちひろ「それは無理があるやろ。手乗りサイズですし」
ワタシ……ココニイル…… キコキコ
モバP「ほら、実に雪美でしょう?」
ちひろ「それを雪美ちゃんと言い張るのはやめましょう」
雪美「……」ジーッ
-
モバP「おっ! 雪美サンテレビ」
ちひろ「何じゃそりゃ」
……
雪美「……」
ワタシジャナイ!
雪美「……私の……そっくりさん……」
ちひろ「いやおかしいですから! 既に雪美ちゃんが言わないようなこと喋ってますし!」
モバP「感動的な邂逅だな」ウンウン
ちひろ「分かったように頷くな」
カタカタカタカタ カタッ
雪美「……? P……、止まった……」
モバP「この子はゼンマイ式だから背中のネジを回してあげればまた動くぞ」 ワカッタ
ちひろ「くそぅ、二人して私をからかってる気がする……!」
-
230
モバP「にゃんみくってさ、かつお節は大丈夫なんでしょ?」
みく「ニャンポコみたいに言わないの」
みく「そりゃあ、お好み焼きやたこ焼きにだって入っているもん」
モバP「最近ね、高菜チャーハンにかつお節をかけて食べると美味しいことが分かったんだ」
みく「Pチャンはシンプルなご飯が好きだにゃあ」
モバP「で、今度みくにひとつ、かつお節を使った料理を作ってほしいと思いまして」
みく「良いけど……でも何でまたかつお節にゃ?」
モバP「乾物は長持ちするからか贈答品や仕送りで結構貰う割に、俺こんななんで余らせていまして」
みく「なるほど」
モバP「で、かつお節と言えばねこまんま、ねこまんまと言えば一緒にねこまんま食べたいアイドルのみくを誘おうと」
みく「変なものにノミネートしないでよ」
-
モバP「ちなみに雪美は一緒にツナマヨトーストを齧りたいアイドルです」
雪美「……わたしです」エッヘン
みく「嫁さんにも変なことを吹き込みまくるのはやめようね!」
モバP「そういやみく、元々はご飯奢るって話だったのがいつのまにかご飯作るにすり替わっているな」
みく「Pチャンにご飯奢るのは何か違うと思ったの」
モバP「未成年年下にご飯を奢られるのもなかなか格好つかないものではあるからな」
みく「アイドルをまとめるプロデューサーだからね」
モバP「まあご飯を作って胃袋から掌握するやら餌付けするやらってのもされる側の格好がつくかは別の話」
みく「でもそういう姉さん女房はいるにゃ」
モバP「雪美もある意味では心の姉さん女房みたいなものでもあるんだよね」
雪美「……そうなの?」
モバP「そうです」
みく「それはどうかと思うよ?」
-
231
モバP「……」
雪美「……」
モバP「雪美、今日こそどちらが立場が上かはっきりさせようじゃないか」
雪美「……のぞむところ」
モバP「いざ、勝負!」
――
ポスン
雪美「……これで……34勝……6敗……」
モバP「……俺の勝率1割5分か……雪美さんには敵わないなあ」
ちひろ「また負けたのか」
ちひろ「まあ、大の大人が本気出す訳にもいかないでしょうけど」
モバP「分かっていても男には勝負しないといけない時があるんですよ」
ちひろ「でもちょっと男の勝負を安売りしすぎじゃないですか?」
-
232
モバP「ほれほれ」フリフリ
ペロ「ウニャッ!」ガバッ
モバP「おあっ! ……まただ、おかしいなあ」
雪美「P……どうしたの?」
モバP「いや、ペロの前で猫じゃらしを振ってみるんだがな」
モバP「このようにじゃれてくれずに俺の腕に巻きついてしまうんだ」
ペロ「ニャー」
雪美「…………」
雪美「……P……変な……暗示をかけてる……」
モバP「そんなことは意図していないぞ? ただこうやって普通に振ってさ」フリフリ
雪美「……P……!」ガバッ
モバP「って、雪美までどうした抱き着いてきて」 スリスリ
ちひろ「偶然暗示をかけてしまうって危ないですねこれ」
-
今日はここまで
おかげで今夜も
-
233
モバP「おう雪美さん、いないと思ったらこんな所に」
雪美「……P……また……見つけてくれた……」
モバP「だが、探してもらう為に隠れていた訳じゃないんだろう?」
雪美「……」コクン
モバP「隣に失礼しますよっと……狭くてごめんね」
雪美「……かましまへん……」
モバP「……」ホー
モバP「なるほど。雪美さんは暑いと涼しい場所を、寒いと温かい場所を見つけるのが上手いな」
雪美「……私の……得意技……」
モバP「まるで猫みたいだ」
雪美「猫だ……にゃー」
ちひろ「若干一名、たむろしてタバコ吸ってるヤンキーみたいな座り方してますね」
-
234
モバP「仕事する」
雪美「……一休みする」
モバP「そして仕事する」
雪美「……遊ぶ」
モバP「更に頑張って仕事を片づける」
雪美「……デート、する」
モバP「うん、実に健全な日々だ」
ちひろ「結構コンプライアンスがクライシスだと思いますけど」
モバP「逆に考えればメリハリをつけることでこれ以上爛れなくて済んでいるのでは」
雪美「ただれると……どうなるの……?」
モバP「二人の世界に閉じこもって他を顧みなくなったりするかもな」
ちひろ「今でも結構一心同体でしょうあなたたち」
-
235
モバP(普段通る道が工事で通行止めときた)
モバP(急いではいないんでちょっと遠回りして行くか……ん?)
モバP(おや、ここの壁にぎりぎり通れそうな穴が……)
モバP(って、通る訳ないだろ。こんな分かりやすいトラップあるか。閊えるのがオチだ)
――
モバP(ほう……こっちの通りはあまり通らなかったが……良いな)
モバP(小さな店が出来ている……ケーキ屋さんかな? 外観はなかなか良い雰囲気だ)
モバP「へぇ〜」
モバP(おっ、フェラーリが停まっているな。くぅ〜、憧れるなあ)
モバP(運転したいかどうかは別として、見た目がやっぱり心を掴んでくるね)
モバP(あの丸いテールランプ……)
モバP(怪しい人みたいになるのでジロジロ見たりはしないが)
-
モバP(おや、女の子が立っている)
モバP(雪美に何となく雰囲気が似ているな。……雪美と触れ合いすぎて認識までジャックされている?)
モバP(変なことを考えていないで行くか)
少女「……あの」
モバP「……はい?」
少女「……が、いつも……お世話になっています」
モバP「……??」
少女「……今度は……私とも……遊びましょう……?」
――
モバP「……事務所に来る前のあれは何だったんだろう? 人違いって雰囲気ではなかったが」
ペロ「ウニャー」スリスリ
モバP「おっ、ペロ。どうした? いつになく甘えてきて」
雪美「……好きな人を……褒められて……うれしい……って……」
-
236
ガチャ
ちひろ「プロデューサーさん、休むだなんて一体どうしたんですか? 様子を見に来ま――」
グニャア
ちひろ「あっ、SUN値とヒューム値がピンチだ」
モバP「テケリ・リ」
ちひろ「ああ、なんてこと。黒ずんだスライム化してるじゃないですか。目も口もどれがどれやら」
雪美「……」
ちひろ「雪美ちゃんも一緒ですか。これは、どういうことです?」
雪美「闇に飲まれて……いる……」
ちひろ「これ以上ない説明をありがとうございます」
ちひろ「冷静を装っている私が言うのも何ですけど……この状態で平然として見える雪美ちゃんが怖い」
モバP「テケリ・リ、テケリ・リ」
-
雪美「……P……ちょっと……頑張り過ぎた……だけ……」
雪美「……だから……大丈夫……」
ヌチャ
ちひろ「……!」
雪美「……元に戻るまで……私が……そばにいる……」ダキッ
モバP「……」フシュルルル
ちひろ「ああ……これが……無償の愛、ですか……」
ちひろ「触手が雪美ちゃんを包み込んで……っっ」ゾクゾク
――
ちひろ「雪美ちゃんは、プロデューサーさんがどんな姿になっても、拒絶しないでしょうか?」
モバP「どんな姿とは?」
ちひろ「それはもう冒涜的な」
モバP「……変な夢でも見たんですか?」 ゴメイトウデス
-
237
モバP「ピクルスを使ってハンバーガーを作るのに最近ハマっていましてねえ」
ちひろ「美味しいですよね、ピクルス」
モバP「あの酸味が良いですね。最初食べた時は外国原産の食材かと思いましたが、キュウリでした」
ちひろ「でもピクルスって酢漬け野菜という意味みたいですね。キュウリのイメージが強いですけど」
モバP「その点は浅漬けと似ているかもしれませんね。大根やニンジンを使ったりもして」
ちひろ「で、他には何を挟むんです?」
モバP「シンプルにパティ、レタス、トマトですか。PLTサンドです。ピクルス入れたらPPLT」
ちひろ「PPAPじゃないんですから」
雪美「Pの、ハンバーガー……おいしかった……」
モバP「材料費と人件費他を考えたらこれ一個いくらで売れるかな? なんて話をしながら家で作ったな」
雪美「……300円……くらい……?」
ちひろ「小学生とする話にしては現実的過ぎる」
-
238
モバP「ここにドクロマークの描かれた青い液体の入ったフラスコが置いてあるのは何ですか?」
ちひろ「他人からの好感度をゼロにする薬です――と言ったらどうします?」
モバP「物騒ですね」
ちひろ「まあゼロなんで嫌いになる訳ではなく、初対面状態にリセットされるだけですけど」
モバP「いずれにせよ飲みませんよ。そんな都合の塊みたいな薬を飲んだら頭が正常作用しなくなりそうです」
ちひろ「信じていないんですね。信じられるなら、飲みますか?」
モバP「メリットが無いです……でも、周りが仮に好感度マイナスな人だらけなら良いのか」
モバP「そもそも好感度なんてものが共通で数値化できるものなのか」
ちひろ「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる――ジュール・ヴェルヌ」
モバP「で、本当は何の薬品ですか?」
ちひろ「新しいエナジードリンクの試作品です。志希ちゃん共同開発で」
モバP「それでこの見た目は遊び心あるなあ」
-
ちひろ「で、飲んでみます? 勿論毒じゃありませんけど、強制はしませんよ」
モバP「それならば飲んでみます」
ゴクゴク
モバP「んー……いつものよりは甘酸っぱくて良い感じですね……ん?」クラッ
バタン
――
雪美「……P……起きて……」
モバP「……ん……おう……ああ、いつの間にかすっかり寝てしまっていたようだ」
モバP「んん〜……雪美が起こしてくれたおかげで最高の寝起きさ。体も軽い」
雪美「……」
モバP「どうした?」
雪美「……別に……。……早く……行こう……」
モバP「お、何か意味深だな――って、待ってくれよ〜」
ちひろ「プロデューサーさんは、一人じゃないですからね」
-
239
雪美「……」
モバP「……」
雪美「……P……起きて……」
モバP「……」
雪美「……」
雪美「……目を……覚まして……」
モバP「……」
雪美「…………」
雪美「…………好き、だから……大好きだから……約束……したのに……こんなの……いや……」ギュッ
モバP「そこまで言われたら起きるぜ」
雪美「! ……はぁ……そこで起きたら……練習に……ならない……」メッ
ちひろ「現金な奴だ」
-
240
モバP(今日は雪美は両親と水入らずの時間を過ごしている)
モバP(俺は夜からは会社に戻らないといけないが、今は家で一人で夕飯の支度だ)
モバP「……エビフライ」
ジュワジュワジュワ
七海「タルタルソース〜」
シャカシャカ
茜「キャベツの千切り!」
トントントントントントントントン
モバP(今は家で一人で夕飯の支度だ――ったはずなのに気づいたらアイドルが来ている)
モバP「何か、ありがてえなあ」
七海「どうかしたんれすか〜? はい、レモンとトマトも切っておきました!」キラキラ
茜「今夜はエビフライだと聞いて黙っていられずに来ました! お腹が空きませんか? 空腹は最高の調味料ですねっ!」ドバーン!
モバP「でも君たちエビフライってキャラだっけ?」 ウミノサチレスカラ セヤナー
-
今日はここまで
まあエンヤでも聴けや
-
エビフライ系アイドルか成る程……(豚バラ串の着ぐるみを桃華に着せつつ)
-
241
雪美「……」ボー
モバP「……」ポケー
ちひろ「選挙が終わり雪美ちゃん大躍進というのに、燃え尽きですか?」
モバP「五月病です」
ちひろ「そうですか」
ちひろ「……くたびれたマリオ的な?」
モバP「懐かしいですね。あんなに絵が上手になりたいものです」
ちひろ「私たち、ただでさえ仕事をしているシーンがあまりなく雑談ばかりしている風に見えますし、もう少しやる気を出せませんか?」
モバP「メタなこと言わないでくださいよ」
雪美「……やる気……出す……」
ビシッ! クタッ ビシッ! クタッ
モバP「雪美さんが膝の上でストレッチを始めましたね」
ちひろ「とりあえずお二人は分離する所から始めませんかね?」
-
242
雪美「P……」コッチコッチ
モバP「おや、何かな雪美さん」
雪美「耳……貸して……」
モバP「内緒話かな?」スッ
雪美「……」コショコショコショ
モバP「……っっ!」ゾクゾクッ
雪美「……!?」
モバP「おおう、驚かせてすまない。雪美の声があまりに透き通っていて身震いした」
雪美「……話は……聞いていた……?」
モバP「すまん、もう一回言ってくれ」
雪美「……」コショコショコショ
モバP「……っっ!」ゾクゾクッ
ちひろ「いつから君らはコントをするようになったのかなあ」
-
243
モバP「ちひろさんちひろさん」
ちひろ「その話しかけ方は若干気になりますけど何ですか」
モバP「5月23日ってキスの日なんですね。奏に教えてもらうまで忘れていました」
ちひろ「覚えていたらプロデューサーさん、アイドルにちょっかいをかけていたでしょうから良かったです」
モバP「いや、さすがに”なのでフリーキスしましょう”なんてことはやりませんよ」
ちひろ「あなたはこのドリンクの飲み口とキスをしていてくださいな。フリーではありませんけどね」
モバP「ちひろさんは厳しいや。いただきます」
ちひろ「どうぞ」
キュリッ ゴクゴクゴク
モバP「うん、おいしい!」
ちひろ「暑くなってくると喉が渇きますからね」
-
雪美「……P……私のも……ふた……開けて……」
モバP「雪美も一本飲むのかな? と思ったら違うようで」
モバP「ジャムの蓋か。待ってろ、こんなのはちょちょいと……ぬぐぐぐぐ」
ちひろ「何で事務所でジャムの蓋を開けるようなことになっているんでしょう?」
モバP「しょうがない、滑り止めにハンカチを使うか」
カポッ
モバP「開いたぞ」
雪美「……ありがとう……」
雪美「これは……お礼……」チュッ
モバP「」
ちひろ「」
雪美「……また……ね……」
モバP「…………相手から頂いたのでこれはセーフですねえ」
ちひろ「私は何も見ていない」
-
244
モバP「ファイナルファンタジーのイベントで未央がⅧのガーデン制服を着ることになった」
モバP「……学校が採用している制服としてはミニスカ過ぎねえか?」
未央「私は慣れている方だけど、これはなかなか……鉄壁スカート技術が要りますなあ」
モバP「あれは技術なのか……まあスカートで踊るアイドルなんかは不必要に捲れないような動き方ってのはあるよな」
未央「そこはプロとしてね」グッ
モバP「よっ、本田プロ」
未央「何か女子ゴルフみたいな響きだなあ」
モバP「まあモデルとなっているセルフィは私服もミニな訳で、何ともね」
モバP「だが未央とはイメージカラーも髪型も若干近い所があるね」
未央「うん! だからしっかりセルフィやるよ〜! ヌンチャクだってこの通り!」クルクル
雪美「……おおお……!」
-
モバP「そして美波はSeeD服か。こっちは少しスカートの丈が長いんだよね」
美波「うふふ、似合います?」
モバP「ああ。でも何かシュウ先輩っぽい雰囲気が出ているな」
美波「先輩、かぁ……良い響きですね」
美波「でも、なれるのであれば、人並に弱さも見せられる先生も良いものですね」
モバP「分かるぞ。キスティスか……美波が先生なんてその生徒が羨ましいが」
美波「もしプロデューサーさんも生徒なら私に、壁にでも話してろよ、とは言わないでしょうね?」
モバP「俺が壁だ」ドン!
美波「あら、良い壁♪」
雪美「カッコいい……!」
モバP「雪美もいつかは制服やこのスーツのような服がフィットするようになる時が来るのかしら」
美波「作中では年少の子は制服を着ていないようですからね」
雪美「……今でも……ガールスカウト……くらいなら……似合う……」フンス
-
モバP「そしてアーニャは風神か。クールの塊ですね」
アナスタシア「хорошо……そうですか?」
モバP「見ているこっちはСпасибоだがな」
アナスタシア「そういうもの……ですかね」
モバP「眼帯は気にならない?」
アナスタシア「Да……でも、蘭子は、目を輝かせていました」
モバP「邪王心眼的な何かかと思ったのかな?」
モバP「しかし、こういう本来非攻略対象のサブヒロインやライバルヒロインが味を出してる作品は良いな」
モバP「例えばアマガミの塚原響やポケモンのムサシに根強いファンがいるように」
美波「一方、プロデューサーさんは私たちの攻略対象ですけど、ね」スッ
アナスタシア「Я согласна」ギュッ
未央「輝く星になるまで、私のことも見ていてくれないとダメだよー? えへへっ」ダキッ
モバP「しまった、囲まれた!」
雪美「……にげる」ササーッ アッマッテユキミサーン
-
245
モバP「瓶ピクルスを見ていると、皮を剥いたキュウリがぎっしり漬けてあるじゃないですか」
ちひろ「パッと見はワーム的な生物のホルマリン漬け感はありますよね」
モバP「それがよくよく考えると何か言い知れぬ恐怖を感じます」
ちひろ「プロデューサーさんには懐かしい光景なんじゃないですか?」
モバP「ああ、僕は培養槽生まれのクローンですからね――って違うわ!」
モバP「何か動き出したりしそうじゃありませんか?」
ちひろ「結構妄想力逞しいですね。教室で授業受けていたらテロリストがとか考えていませんでした?」
モバP「あり得ないような活躍でテロリストをとっ捕まえてヒーローになりたい願望でしょう?」
モバP「現実的には淫らな行為や銃乱射の被害者という凄惨なことにしかならない気がします」
モバP「で、同級生が犠牲になるのを間近で見たPTSDで、何も出来なかった自分の無力感に打ちのめされて――」
ちひろ「暗い! 今日はやけにネガティブじゃないですか?」
モバP「元々はそういう性格でしたよ。雪美に出会って変わりましたがね」
ちひろ「一体どこに変わる要素を見出したんだろう……?」
-
246
モバP「運動会とか体育祭のシーズンですね。アイドルからそんな話をよく聞きます」
ちひろ「最近は気温が高いですから大変でしょうね」
モバP「自分の時はまだ秋開催でしたが、日中は結構日差しも強いですからね」
雪美「……」チョコン
ちひろ「雪美ちゃんも膝の上でややお疲れ気味ですか」
モバP「当時は暑くて自分たちばかり苦労したような気でしたが、今思えば」
モバP「当日のテントや連続旗や入場門の設営をしてくれる方々がいたことに感謝です」
ちひろ「アイチャレ大運動会等のイベントにも言えるかもしれませんね」
モバP「ですが、運動会モードの雪美も見てみたいですね。頭にハチマキしてね、クルーネックのシャツとブルマで」
雪美「……?」
ちひろ「小学生の雪美ちゃんにブルマなんてこのプロデューサー筋金入りである」
モバP「短パンでも良いです(震え声)」
雪美「……学校のは……ハーフパンツ……」 デスヨネー
-
247
モバP「人も物も外見をちょっと飾るとあら不思議、一気に高級感がってのはよくある話でして」
芳乃「でしてー?」
モバP「本日はお仕事を頑張ったご褒美として、みなさまのためにぃ〜、こんなお菓子をご用意しました」
モバP「瓶プリンです」
雪美「……びん……!」
こずえ「びん……?」
芳乃「これはまことに高級品ですねー。そのようなものをそなたから頂いてもよろしいのでー?」
モバP「笑顔と引き替えならお釣りが来るぜ。遠慮しないでどうぞ」
こずえ「いただきまーす」アム
こずえ「んん〜……おいしいよぉー、ぷろでゅーさー」ニコ
雪美「……いつもと……違う……ふしぎ……」ニコニコ
モバP「良い笑顔いただきましたー!」
-
芳乃「では、わたくしもー」パクッ
芳乃「……!」
ゴクン
芳乃「……瓶……恐るべし……なのでしてー」トロン
モバP「良かった、限定品でこれだけしか買えなかったんだ。みんなには内緒な?」
こずえ・雪美「……はーい」
芳乃「なんとー、そなたの分も無いではありませぬかー」
モバP「俺は別にいいんだ。ほら、さっさと食っちまいな」タハハ
芳乃「わたくしの分を一口あげますゆえー、そなたも笑ってくださいませー」
雪美「私のも……あげる……。苦笑いは……ダメ……」
こずえ「こずえもー。ぷろでゅーさーは……さいごにわらわなきゃ、いけないんだよー?」
モバP「芳乃、雪美、こずえ……お前ら何て優しいんだ」ホロリ
ハイ、アーン キャッキャ
ちひろ「でも私の分はしっかり確保してくれているのがずるいなあ。……おいしい」
-
おまけ3
モバP「ところでSUN値って何です? SAN値なら知ってますが」
ちひろ「ぷよぷよSUNのゲージでしょ(適当)」
モバP「太陽ぷよを消すんですね。紗南とレトロゲームを漁っている時に見ました」
モバP「ドラコケンタウロスみたいなスポーティーなハイネックビキニが似合う娘いないかなあ」
ちひろ「どうせ私は似合いませんけどね」
モバP「んなこたー言っとらんです」
おまけ4
雪美「……」クンクン
プイッ
モバP「雪美はスタドリエナドリ系には興味を示しませんね」
ちひろ「味や匂いの若干のケミカルさはどうしても隠せませんからねえ」
モバP「……普通の人に飲ませちゃいけないものなんじゃないですよね?」 マサカー
-
今日はここまで
ここまでったらここまで
-
248
モバP「雪美さんワンシーン」
サラサラサラ
雪美「……」ジーッ
サラサラサラ
雪美「……」ジーッ
サラッ
雪美「……」
雪美「……」チラッ
モバP「砂時計の砂が落ちきって何か訴えかけるように俺に視線を向ける雪美さん」
モバP「そういう何気ない仕草が好きなんです」
雪美「……」ツンツン
ちひろ「雪美ちゃんの気持ち、ちゃんと伝わっていますか?」
-
249
雪美「Pの……ワンシーン……」
モバP「あっ、くしゃみ出そう」
モバP「は……は……は……っ」
モバP「……」
モバP「……はー」
モバP「うう、出そうで出ないと何か気持ち悪い」
モバP「…………」
モバP「………………」
モバP「ふぇっくしゅっ!!」
ビクッ ガタッ フニャッ!?
雪美「……びっくりした……でも……かわいい」
ちひろ「プロデューサーさんの気持ちは分からんなあ」 フェックシュ!
-
250
モバP「雪美はお手玉が上手だな。実に器用だ」
雪美「……ん」ポンッ ポンッ ポンッ
モバP「自分はどうも上手くできない。特に高さ調整?」
雪美「……?」ポンッ ポンッ ポンッ
モバP「球技もあまり得意じゃないんだよな。テニスのサーブが長らく上手く出来なかった」
雪美「……あっ」ポトッ ポトッ ポトッ
モバP「空間認識能力とかも関係しているのかなあ。それにしても実に良いテンポを刻んでいて見惚れるな」
雪美「……もう……止めてる……」
モバP「おっと、残像が見えていたぜ」
雪美「……お手玉は……芳乃に……教えてもらった……」
モバP「芳乃は伝承遊びはお手の物のようだからな」
モバP「何事も練習によってある程度は上達するものだと思うが、上手い人にはそう敵わない」
-
モバP「昔の遊びとは違うが、意外にフラフープが上手い人っているよな」
雪美「……法子……?」
モバP「意外、は失礼か。法子の場合はリング状の物に愛されているというか愛しているというか」
雪美「……ドーナツの……ちからって……すごい……」
モバP「それでフラフープもな、上手くできないんだ。回らずにすぐ落ちてしまう」
モバP「まず男性がフラフープで腰を振っているのをあまり見ないな。元が女性向きなのかな?」
モバP「……」
雪美「……」
モバP「ちひろさんはフラフープとか出来ます? シャンティみたいにセクシーに」
ちひろ「シャンティみたいな腰振りじゃフラフープ回らない気がするんですけど」
ちひろ「私ですか? 以前やった時は出来ませんでしたね」
ちひろ「逆にプロデューサーさんは何だったら得意なんですか?」
モバP「んー……因数分解?」 ナンジャソリャ
-
251
晶葉「できたぞ、ドリームキャスト(仮)だ」
モバP「おおー! これ、どうやって使うんだ?」
晶葉「この装置が起動中、自分が他人の夢の中に登場すると、一回につき500円」
晶葉「何とギャラが振り込まれるんだ!」
ちひろ「なにそれすごい」
モバP「相変わらず池袋博士の技術は凄いなぁ」
晶葉「そうか? もっと褒めてくれても良いんだぞ? ん? ん?」
モバP「褒めてやるさ。いくらでもな」
モバP「ただしその前に、雪美が分身できるようになったのは君の仕業?」
「……P」 「……ふふふ」 「……っ」 「……ねむい」 「……うう」 「……!」 「……♪」
ちひろ「うわあ……」
晶葉「正直すまなかった」
-
252
モバP「晶葉の発明した才能開花マシンとやらで雪美が遊んだ結果」
あやめ「結果――?」
モバP「雪美が分身できるようになっちまった!」
雪美「……影分身の……術」 「……ふしぎ」 「……うん」 「……変な顔」
「……Pも分身……しよ」 「……それいい……!」 「……え……できない……?」
モバP「ごめん。面白いけど収集つかないから収納してもらって良いかな?」
雪美「……マーモリー……シューノー……」スッ
雪美「……できた」
モバP「タンスかな?」
あやめ「羨ましいです! P殿、あやめもリアル分身しとうございます!」ユサユサ
モバP「そうは言っても晶葉いわく、想定外のことらしいぞ? 謎の適性があったとしか」
モバP「代わりにあやめはほら、隠れ身の術が使えるじゃないか。電柱とかに」
モバP「これで”殿中でござる”とでも言えば流行語間違いなしだぞ」 ウルサイデス!
-
253
モバP「雪美の良さの一つは”いじらしさ”だとファンは言う」
雪美×7「……」ジーッ
モバP「それに反して素の雪美は自己主張が激しくなってきた気がする」
――
清良『P教授の総回診です』
雪美
雪美 モバP 雪美 ザッザッザッザッ
雪美
奈緒『あれがインペリアルクロスか』
加蓮『斬新な並びだね』
――
モバP「この前もこんなことがあったしなあ」
ちひろ「どんなシチュエーションだ」
-
254
雪美「すぅ……すぅ……」
朝目が覚めると、雪美が俺の布団の中に潜り込んでいた。
何故か全裸でな。俺が寝てから入ってきたんだろうが、まあギョッとしたね。
とりあえず俺は寝巻の上を脱いで雪美に着せ、朝食を作りに台所に出た。
別の雪美「……起きたのね……ふん」
モバP「おう……おはようさん」
雪美は最大で六人、自分の分身を作ることができる。
人懐こいキュート、元気なパッション、賢いクール、ツンデレなホワイト、臆病なロスト、危険なアウト。
今、目の前に居るのは、銀髪のホワイトだ。
ホワイト雪美「……今……あなたの好きな……玉子焼き……作ったところ……」
モバP「どれどれ?」パクッ
ホワイト「こら……! つまみ食い……ダメっ」ピシッ
モバP「切れ端だったから良いかなと……悪かった。そう怖い顔をするな」
ホワイト「……ふん」
-
今は実験的に雪美の分身の内、例外側の三人を自宅で預かって様子を見ているところだ。
分身を元に戻す時には情報の集合処理が行われる。
フィードバックの誤差が大きいほどオリジナルが混乱するので、気を付けないといけない。
ちなみにキュートはちひろさんに、パッションは芳乃に、クールは千秋に預かってもらっている。
モバP?「君は……素直じゃ……ない……ふふっ」
ホワイト「……何?」
俺の口を勝手に動かして、雪美の一人が喋る。
彼女はアウト。某ネメシスや忍野忍のように人の体に憑依ができる。
アウト雪美(……あなたも……”私”に……手を出さない、から……)
モバP(手を出しちゃいかんでしょ)
今は思考も共有状態なので俺の考えていることが筒抜けになる。
一方、アウトが深い所で何を考えているのか、俺には読み取ることができない。
アウト(……起こしに……行かない……の? もう一人の……かわいそうな……私を……)
モバP「あ、最後のお寝坊さんも起こしてくるよ」
ホワイト「そう……」
しかし身近なだけでも雪美が三人も同時に存在しているとか天国である。
本物の嫁艦隊デッキを拝めるなんて夢のようだ。
-
モバP「雪美、起きろ。朝ごはんだぞー」
ロスト雪美「ん……? うあ……P……?」
モバP「そうだ。あなたのPさんですよ」
ロスト「……だっこ」(つ゚-゚)つ
ロストは他の雪美より甘えんぼうだ。
神経質で内向的な割には物理的な距離が近く、よく俺に抱き着く。
思えばそれぞれの雪美が元の雪美の成分を少しずつ受け継いでいるのかもしれない。
モバP「どーら、どっこいしょ! っと」
ロスト「……わーい……」
ホワイト「……どっこいしょは……おじさんくさい……」
アウト(……どっこいしょは……おじさんくさい……)
モバP「何だよ! あ、何でもないよ雪美」
ロスト「……うん……」ダキッ
-
彼女たちには如何わしいことはしていない。敢えて言うなら番号確認だ。
オリジナル以外の雪美の体にはそれぞれ番号が振ってある。
右の肩口に1ならクール、臍の左に2ならキュート、左胸に3ならパッション。
ロスト「……Pの温度……快適……」スリスリ
俺の上着に隠れた背中の右肩甲骨に4ならロスト。
アウト(……いやらしいこと……考えてる……?)
右の太腿にXならアウト。
ホワイト「……少しは……手伝いなさい……ばか……」
ホワイトには番号がないが、彼女は銀髪なので見分けられる。
――
モバP「そんな雪美さんに囲まれた生活がしてみたい」
ちひろ「できたとしてもさせねえよ」
雪美「P……分身に……そこまでは……できない……」
ちひろ「まあ分身できるだけでもおかしいですけど」
-
255
モバP「六月は学校のプール掃除の季節ですね」
ちひろ「何ですかそのとても限定的な季節感は」
雪美「……一年に……一回だけ……」
モバP「そうなんだよ。毎夏プールの授業はたくさんあるが、まとまった掃除は一度しかない!」
モバP「教室・校舎なんかは毎日掃除するから印象に残りにくいが、特別行事は数が少ないからぼんやりとでも残るものだ」
雪美「……Pの……思い出は……どんなの……?」
モバP「それこそぼんやりとだが、みんなで水着の上に体操服・シャツなど着まして」
モバP「水を張っていないプールに下りてびしょ濡れになりながらブラシでチャンバラしたり滑ったり」
ちひろ「そこは真面目に掃除しろ」
雪美「……楽しそう」
モバP「そして女子たちの水着姿が印象的だったなあ。うちの学校では授業だと男女別だったから」
雪美「……P……プール……行こう……。……その印象は……上書き……する」
ちひろ「さて、仕事しますか(現実逃避)」
-
今日はここまで
甘さは此処に置いて行け
-
256
モバP「アイドルにはいろいろなユニット活動がある」
モバP「一人がある時はA、ある時はBを掛け持つなんてことも珍しくない」
雪美「……みんなと……いっしょ……楽しい……」
モバP「合同イベント以上に他の子と交流もできて、良い経験になっているだろうな」
モバP「でも複数のグループに籍を置いていると混乱したりしないかい?」
雪美「……そんなことは……ない……」
モバP「平気そうだな。俺は考えすぎなのか、よくこんがらがる」
モバP「学校で部活動(クラブ活動)、委員会、選択授業、掃除当番、給食当番、日直などいろいろな役割を当てられ、それが時に都合まで絡み合う」
雪美「ん……よく考えると……多い……」
モバP「当時の自分はこんなのをよくやり過ごしていたなと」
雪美「……そのおかげで……今のPが……あるのかも……」 ナルホドナァ!
ちひろ「やり過ごしたらいかんのでは」
-
257
J( 'ー`)し「タカシ(仮称)、今日の昼ごはんは冷麦だよ」
モバP「カーチャン、また素麺? 夏の昼飯は何か冷やし中華とか素麺多くない?」
J( 'ー`)し「そんなことないよ? 素麺は在庫がいっぱいあるけどね」
モバP「お米とお肉が食べたいなあ」
J( 'ー`)し「しょうがない子だねえ。夕飯を楽しみにしときなさい」 ワーイ
――
雪美「P……、今日は……そうめん……食べよう……」
モバP「……素麺、か」
モバP「……あっ……」ホロリ
雪美「! P……そうめん……いやだった……?」オロオロ
モバP「嫌なもんですか。何か、元気な頃のカーチャンを思い出しただけさ」ナデナデ
ちひろ「ふとしたフレーズと条件一致がノスタルジーを呼び起こすこと、ありますね」
-
258
モバP「やあ雪美」
雪美「……P」
ヒョイ ポスン
雪美「やっぱり……ここが……好き……」
モバP「出会って三秒で合体とは正にこのこと」
ちひろ「いかがわしい慣用句を用いるな」
モバP「しかし色白美人さんな雪美さん」
雪美「……///」グリグリ
モバP「こらこら、頭でぐりぐりは反則ですよ。何ですかこの尊い小動物は」
ちひろ「私はプロデューサーさんの頭をぐりぐりしたくなってきたなあ。げんこつで」
モバP「規制があまり厳しくなかった頃のみさえですか」
-
モバP「それはそうと、そんな雪美さんもこんがり日焼けとかしてみたいと思ったりするのかな」
雪美「……私は……似合わないと……思う……」
モバP「そんなことはない。普段整った黒髪ロングのお淑やかな子が大胆に変身していると男子は気になるぞ」
モバP「短髪で活発な子が日焼けしているのも夏の風物詩感はあるが、ギャップが大きいと更に目を惹く」
雪美「……Pも……気になる……?」
モバP「ああ。雪美の仕事の性質とかを考えると肌管理は必要だから、敢えて焼くことは望まないが」
モバP「日焼けしてちょっと開放的な服を着た雪美と一緒にいたら……テンションが上がり過ぎると思う」
ちひろ「日焼けした薄着の少女って魔力ありますからね。服にもよりますけど」
モバP「小中学校は一夏休み越えた九月の始業式に小麦色になって学校に来る同級生も多いことだろう」
雪美「……うん……多い」
モバP「アウトドア派なら海に行ったりプールに行ったりそれでなくても野外活動が多くなりがちだからな」
雪美「……私も……Pと、いっしょなら……海……プールは……行きたい……にゃー」
モバP「なんと! 雪美に誘われたなら行くしかないっしょ! よし行こう!」 ウン ヤクソク
ちひろ「うっかり焼けて帰ってきそう」
-
259
ニャー
モバP「おう、最近よく黒猫と出くわすなぁ。どれどれ、観察してやりますか」
ミャミャ
雪美「……あなたが……P? ……私は……豆助……って言ってる……」
モバP「名付け親さんはこの子が風呂敷巻いた柴犬に見えたのかな?」
ナーウ
雪美「……あなたは……黒猫の……素質……あるって」
雪美「P……評判……みたい……」クス
モバP「黒猫のネットワークで今話題の人になってるなんてにわかには信じがたいな」
ニャン
雪美「…………! ……分かった……」
モバP「えっ何」
雪美「……秘密」
-
260
ソナター
モバP「んっ、どこからか芳乃の声g」
芳乃「そなた、捕まえたのでしてー」ギリッ
モバP「うげげ、やめて芳乃、チョークスリーパーはやめて」タップタップ
芳乃「仕方ありませぬー。では」ストッ
モバP「ふひー、いきなり何しやがるんですか」
芳乃「わたくし、そなたを召し捕えに参ったのでしてー」キラキラ
モバP「くっ……ミニスカくノ一衣装とはやりおるな。誰の差し金じゃ」
芳乃「はてー? ところでそなたー、この服は似合いますー?」
モバP「破廉恥です。似合っています。というか何で清楚な子に限ってそんな恰好で攻めてくるのか」
芳乃「知れ渡っておりますよー。そなたの弱点はー」ワキワキ
モバP「おのれ邪鬼王!(錯乱)」
雪美「……」ジーッ
-
モバP「ぐぬぬ、こうなったら逃げるしかない」
芳乃「おっとそちらはー」
モバP「!」
雪美「あっ……!」キラキラ
モバP「って、雪美までミニスカくノ一だとぉ?」
雪美「///」カァッ
モバP「……!」ボシュー
BOMB!!
バタン
芳乃「おやおやー、やはり溜まっておられましたかー」
雪美「……P……猫に……なった……」
芳乃「雪美さんを普段から抱かれていて、それゆえの望みでもありましょうー」
-
――
モバP(……うう、何てこった。いくら何でも急に気を失うなんて)
モバP(ん?)
雪美「……?」ナデナデ
モバP(何か気持ち良いと思ったら撫でられてるし、俺が座ってるのって……)
ニャア!!
雪美「……P、気がついた……の?」
モバP(うわ、雪美の生膝の上だよ。そして俺の体は真っ黒だ)
雪美「…………」ナデナデ
モバP(……慈愛にあふれた雪美の手が気持ちいい)
雪美「……P……ようやく……私に……座って……もらえた……」
雪美「いつも……ありがとう……」ナデナデ
モバP(ああ)
モバP(こっちこそ)ニャ
-
261
ゴクゴク
モバP「ふぅ……スタドリエナドリ掴み取りも良いが、たまにはこれも良かろう」
雪美「P……ジュース……飲んでいる……の?」
モバP「おや雪美はん。……これは甘酒だよ」
雪美「……お酒……?」
モバP「特殊なお酒、かな」
モバP「物によってアルコール分が強いのもあるから要確認だが、未成年でも飲んでも良い”お酒じゃない甘酒”も多い」
モバP「これはノンアルコールな甘酒。まあそれでも飲むと酔った風になったり顔が赤らむ人もいる」
雪美「……」スッ
モバP「……?」ハイ
雪美「……」ソーッ
-
クンクン
雪美「……」
ブンブン
モバP「ダメそうか。まあちょっと微妙な感じだよな」
雪美「……Pは……これが……好き……?」
モバP「特にそういう訳でもないけど自分の舌には合っている方かな。甘さと酸味が」
雪美「……お返し……する……」ハイ
モバP「どうも。で、飲む点滴などと言われ熱中症や夏バテ対策に良いらしい」
雪美「……外は……暑くなって……きたから……」
モバP「ああ。だからこれ飲んで元気出していきますよっと」グビッ
モバP「……んー、今日の雪美さん、いつもより色気……というかフェロモンが出ていません?」
雪美「……P……酔ってる……の……?」
ちひろ「世の中にはジュースやお茶で酔っ払う人もいますからね」
-
262
モバP「水着を買いに行こう!(提案)」
ちひろ「念の為お伺いしますけど誰と行くんですか」
モバP「雪美と千枝とこずえとナターリアと芳乃と唯と裕子と……あと予定では」
ちひろ「もういいです。役得そうで良いですねプロデューサーさん」
モバP「女性の服選びにかける時間を甘く見ちゃいけませんよ?」
モバP「アイドルと連れ立ってショッピング、しかも試着なんて見れたりして羨ま血涙、なんてのは幻想です」
ちひろ「はいはい。で、どんな水着をお買いになるんですか?」
モバP「普通のボクサー型にしようかと」
ちひろ「ボクサー型!? あ、自分のも買われるんですね」
モバP「まあアイドルたちの意見も頂戴しますから、最終的にどんな水着になるやら知れませんが」
ちひろ「変なテンションでギャグに走ってワンショルダーとか買うのはやめてくださいよ? 多分捕まりますよ」
モバP「際どいのはさすがに自重しますから」
-
モバP「というかブーメラン程度なら分かりますが、ワンショルダーとか何でそんなに詳しいんですか」
ちひろ「えっ」
モバP「えっ」
ちひろ「ああ水着のことでしたら仕事柄そういう話題も先方としたりするでしょう」
モバP「なにそれこわい」
ちひろ「で、雪美ちゃんにはどんな水着を選んで差し上げるおつもりで?」
モバP「そうですね……んー、283の八宮めぐるちゃんが着ていたようなタイプを探したいですね」
ちひろ「満場一致でアウトでしょそれ」
モバP「いや、それそのものって訳ではなく、要するにビキニをと」
ちひろ「大ざっぱかい! それならクーリッシュスタイルがあるのでダメとは言いませんけど」
モバP(よし、楽しく話せたな)
ちひろ(でもそのオチはダメです)
雪美「……Pの水着……選ぶの……楽しみ……♪」
-
おまけ5
ちひろ「プロデューサーさんは最近やらかしたことってあります?」
モバP「”収拾をつける”を収集と変換しちゃった問題に収拾をつけたいです」
ちひろ「……まあ、良いことありますよきっと」
雪美「……」テクテク
モバP「あ、雪美がミニスカートだ。良いことありましたね」
ちひろ「それでいいのか」
おまけ6
モバP「最近ナターリアのスキンシップが激しくて嬉しいです。こちらも健全な男子なもので」
ちひろ「建前だけでもそこは嬉しむんじゃなくて困っときましょうよ」
モバP「日焼けとか褐色系にも実は弱いってバレたんでしょうかねえ」
ちひろ「あなたは何にでも弱いでしょ」
-
今日はここまで
書き込みに失敗したので初投稿です
-
乙
黒猫の素質のエピソードは夢オチでも何でもなく本当に黒猫になってるのか……(困惑)
-
263
雪美「……」テクテク
モバP「雪美ぃ!」
雪美「えっ……P……?」
モバP「……はぁ、はぁ……雪美……やっと見つけた……はぁ」
雪美「どうしたの……? そんなに……息を切らせて……」
モバP「俺は、どうしてもお前に、伝えなきゃいけないことがあるんだ」
雪美「……落ち着いて……はい……深呼吸……」
スゥー ハァー
雪美「それで……私に……伝えること……って……?」
ガシッ
モバP「雪美の作ってくれたフルーツサンド……美味かった。天にも昇るほどにな……」ガクッ
雪美「……ふふふ……ありがとう。……それだけのために……探してくれたの……ね」
事務所のちひろ「一切れ食べるなり飛び出していきましたけど何だったのかなー?」モグモグ
-
264
モバP「天才の私がふと気づいたことがありまして、草食動物の肉は実質野菜ですよね?」
ちひろ「んな訳ないでしょう。ピザは野菜だとかカロリーゼロ理論並のガバガバですよ」
雪美「ピザは……野菜……? 赤、黄色、緑……バランスは……良い……?」
キャシー「ピザは一部野菜だねー! おっと、ならば割合的にハンバーガーも野菜か♪」
加蓮「ポテトは野菜。これは疑う余地もないね」
ナターリア「スシは野菜カナ? ネギトロのネギ、タコワサグンカンのワサビ!」
モバP「たこわさ軍艦って通やなナターリア」
ちひろ「……皆さん、普段の食事でしっかり野菜を取ってますか? 結構心配です」
モバP「まあ、あまり食生活が乱れるようならウチで自炊合宿させますから」
ちひろ「一番心配なのはあなたですよ」
モバP「いやね、これでも健康志向の一環で自家菜園でも始めてみようかなあとは思っているんですよ。あまり世話をする時間がないですが」
キャシー「朝摘みキュウリやトマトを齧りながらいなせに会社に来るPさんは見てみたいね!」
ちひろ「これ以上この人の個性を増やすつもりですか」
-
265
雪美「……こんな所に……帽子……? P……これは……?」
モバP「よくぞ聞いてくれた。これはな、晶葉が作ってくれた組分け帽子だ」
雪美「組分け……帽子……?」
モバP「何と、被った人をキュート・クール・パッション・それ以外のどれかに判定してくれるんだ」
ちひろ「ホグワーツ魔法魔術学校かな?」
モバP「被ってみるか?」
雪美「……」コクコクッ
モバP「はい、どうぞ」
スポッ
帽子「……」
帽子「……レイブンクロー!」 ビクッ
ちひろ「どれだよ」
-
モバP「えーっと……レイブンクローはクールですね。取扱説明書にそう書いてあります」パラパラ
雪美「……ドキドキ……した……」
モバP「ちなみにキュートはグリフィンドール、パッションはハッフルパフとなっております」
ちひろ「何か一つ欠けていませんか」
モバP「それは我々が被ってみれば分かります」ハイ
ちひろ「……」スポッ
帽子「こいつぁスリザリンだな! 純度100%のスリザリン!」ケラケラケラ
ちひろ「誰が狡猾で野心家やねん!」ペシッ
帽子「いてえなオバハン!」 ダレガオバハンジャ!
モバP「……それ以外はスリザリンになります」
雪美「これ……誰がかぶっても……元のタイプに……なるの?」
モバP「それが意外とそうでもなさそうで……李衣菜とかどうなるか」
オフの李衣菜「へっぷちっ!」 ダリー、カゼカ?
-
266
ピカッ!
雪美「!」
ドシャーン!! ゴロゴロゴロ
雪美「!!!????」
モバP「わー、結構近くに雷が落ちたなあ」
雪美「P……こわい……」ギュー
モバP「大丈夫だぞ、と言いたいところだが落ちるときは落ちるもんだ」
モバP「とりあえず直撃の可能性を考えたら、屋内でも壁際、蛇口、コンセントからは1m離れてようか」
雪美「……ここに……落ちる……の……?」
ピカッ!
雪美「!!」
ズーン! ゴゴゴゴゴゴ
-
雪美「……」ヒシッ
ちひろ「ふぅ……雷は嫌ですねえ」
モバP「大きな音がするのでそれだけでも面食らいますね」
ちひろ「音だけなら良いですよ。身の危険もありますし、停電が起きれば厄介です。夏場は冷蔵庫の中身が……」
モバP「後は雷サージでPCがやられたら死活問題ですね。うちは可能な範囲での対策はしていますが」
雪美「……早く……遠ざかって……ほしい……」
モバP「そうだな。まあ雪美に限らず、雷は皆苦手だろう。得意な人なんていたら特異ですよ」
ピカッ
モバP「あふんっ」
「……」
ゴロゴロゴロ
ちひろ「一度大きいのが通るとしばらく稲光だけでも過剰に反応してしまいますね」
雪美「……あふん……って……ふふふ……」
モバP「べ、別に怖くなんてねーし?」
-
ちひろ「それにしても、急な落雷とか通り雨が来ると夏なんだなって気がします」
モバP「ですね。自分が学生の時、初夏でしたか……学校に雷が直撃したことがあります」
モバP「その時は周りが黒雲に覆われて昼間なのに夜並の暗さになって皆と騒いでいました」
ちひろ「仲間が多いと異常事態で謎にテンション上がるのは分かります」
ちひろ「ところで」
雪美「行った……かな……? 手は……まだ……離さないで……」ギュッ
輝子「プロデューサーのおしりが、こんな近くに……」サワサワ ヤメーヤ
幸子「ボクがカワイイばっかりに雷さんもはりきってしまいましたかね」ブルブル
小梅「えへへ……みんなでこうしていると、楽しい」グイグイ
乃々「雷はイヤなんですけど、ここにいるのも何か暑いんですけど……」ヒシッ
美玲「そろそろ離れるぞ……ってコラッ、どこ触ってんだ、この手はプロデューサーかっ!」ガウッ
まゆ「年長のまゆがしっかりしないと……! でもプロデューサーさんと対面で密着……///」ポーッ
ライラ「あっ、おしくらまんじゅうですねー。ライラさんも混ざりますですよー」ピトッ
ちひろ「これはヒナをハドリングするコウテイペンギンの群れか何かですか?」 ゴランノアリサマデス
-
267
モバP「創作で記憶喪失もののストーリーはよくあるが、実際になったらどうしようと思うことがある」
雪美「……私のこと……忘れる……?」
モバP「俺が雪美のことを忘れるはずがない! と言いたいが人間何があるか分からんからな」
モバP「特に怖いのは、元と違う新しい記憶で上書きされて本来あるべき記憶が取り戻せなくなることだ」
ちひろ「タイムトラベルもので時間軸・世界線が分岐するアレみたいな?」
雪美「Pが……Pじゃなくなるのは……イヤ……」
モバP「俺もだ。ただ、どうしようもなくなった時の最後の手段で雪美に託している物があります」
雪美「……これ」つ◎
ちひろ「これは?」
雪美「……リカバリー、ディスク……」
ちひろ「プロデューサーさんはOSか何かなんですか」
モバP「これをPヘッドの後部にあるドライブに差し込むと、初期化をすることができます」 ヘースゴイナー
-
ごしゅじんさまの、もってる、えむいーのディすく、すてないでください。
あたしが、はいっています。いまのあたしじゃ、ないけど、あたしです。
ときどきみたり、さわったり。、してくれるとうれしいです。
モバP「このディスクはこういうことです。しかし泣けてくるコピペですね。物を大切にしようという気になります」
ちひろ「何の話や」
雪美「Pがもし……消えてしまったら……、これが……形見で……Pの……心の……かけら……」ギュッ
モバP「俺なのに俺じゃないものがあるって何か変な感じね」
モバP「まあ、ヒトは大切な物が壊れても頑張って作り直す逞しい生き物だ。何かあった時は俺を――頼んでおくよ」
雪美「……P……」
ちひろ「何かヘビーな話題になってきたなあ」
モバP「それは1985年型のスラングですか?」
ちひろ「私はマーティ・マクフライじゃありませんよ」
雪美「……デロリアン……好き……」
ちひろ「あのガルウィングが斬新ですよね……って雪美ちゃんよく知っていますね?」
モバP「仕事の合間、移動中に映画とか見せていまして。タイムトラベルものの定番ですね」
-
ちひろ「ところでプロデューサーさんってイラストでよく見かけるデフォルメのようなPヘッドだったんですか?」
ちひろ「どこをどう見ても普通の人の顔ですけど?」
モバP「ホムンクルスのフラスコやタワー型デスクトップPCみたいなものでPヘッド(本体中枢)は独立しています」
ちひろ「理解が追いつきませんよ」
雪美「P……未来の……サイボーグ……、顔は……やわらかい……」グニグニ
モバP「一体何者なんでしょう?」
ちひろ「こっちが聞きたいですよ」
モバP「まあそれらは全部冗談としてですね」 オイ
モバP「記憶喪失と言ってもいろいろですが、地味に困るのがPCの復帰パスワードを忘れることです」
ちひろ「急に現実的な話になったな……確かに困りますけど」
モバP「ふとしたことでも度忘れすることがあるくらいですからね。かと言って書き置きは防犯意識欠如ですし」
ちひろ「心配しなくてもプロデューサーさんのPCを覗こうなんて人が………………」
ちひろ「やっぱり何でもないです」 エッ チョッ
-
268
楓「プロデューサー」
モバP「楓さん。温泉ロケ、お疲れ様でした」
楓「撮影も早く終わって、ゆっくり浸かれて疲れが取れました……ふふっ」
モバP「ご機嫌も良さそうで何より」
楓「余は非常に満足であるぞー」
楓「そういえば、貴方が欲しいと言っていたアレはどうなりました?」
モバP「アレですか? まだ手に入っていないんですよ」
楓「あれあれ……」
モバP「まあ、突発的に欲しくなっただけで、無くて困る物じゃないので」
モバP「自分にもし家内がいたなら、また変な物買ってきて! どこに置くのよ! とか言われそうです」
楓「貴方の奥さんになる人はそんなこと言いませんよ、きっと♪」
-
雪美「……P……何か……欲しい物……あるの……?」
モバP「聞かれたか。いや、大したことじゃない。温泉に置いてあるアレが欲しいだけだ」
雪美「……あれ?」
楓「足つぼボードですよ」
雪美「……?」 ←ピンとこない
モバP「今度買ったら見せてあげるよ。いつになるか分からないが」
楓「美優さんとか早苗さんとか菜々ちゃんとか、プロデューサーがそれを欲しいのは知っていて」
楓「見かけたら買ってプレゼントしてあげようかな、なんて言いながらお互いに遠慮して踏み出せず」
雪美「恋の……ライバル……!」キラリ
楓「ではなく、多分もう誰かが買ってあげてるか、自分で買っているだろうから要らないかなという」
モバP「えぇ……、傍観者効果ですか」
モバP「ただ、プレゼントって何気に渡したのが被っていると凄く悔しいですからね」
楓「そんなわけで、私たちには期待しないで、自分で買うのが一番早いと思います♪」 ゴモットモデス
-
269
乃々「プロデューサーさん、あの……今日のお仕事について話があるんですけど……」
モバP「おっ? ずいぶんと積極的だな。良いぞ、聞こうじゃないか」
乃々「それで……ここはこうで……はい……はい……そこは……がんばります……」キラキラ
モバP「……」
乃々「……」
モバP「乃々、大丈夫? おっぱい揉む?」
乃々「私は愛海さんじゃないんですけど……」
乃々「その代わり……親愛度? が100になったら指輪が欲しいんですけど」
モバP「ウチにケッコンカッコカリ制度はないぞ」
乃々「……!? もりくぼのレベルキャップ解放、隠された底力的なものはないんですか……!?」
モバP「欲しいのはそっちか。いや、パワーリストを外して体が軽くなる的な展開には期待しないで地道に……」
乃々「じゃあ帰ります……やっぱりアイドルむーりぃー……」 オイィ!
雪美「分身すれば……いいと思う……」 ソレヲイウナ
-
270
モバP「日曜朝、家族とまったりアニメを見る幸せ」
奈緒「ああ、平和だな。何に急かされるでもなくのんびりと、朝食でも取りながら」
モバP「ただ女の子向け枠はそんなに見たいものじゃなかった。男子としては何となく恥ずかしいしな」
モバP「姉や妹がいたから俺も、多分親も、付き合って仕方なしに一緒に見ていたりして」
モバP「……あの時間も今となっては良い思い出だ」
奈緒「Pさんって姉妹いたんだな。アイドルは一人っ子も少なくないからなあ」
雪美「……」ハラハラ
仁奈「……」ドキドキ
薫「……」ワクワク
光「……意外と面白いなこれ」 ←普段特撮だけ見ている
モバP「今みんなとこうして、隔たりなしにアニメを鑑賞しているのもいつか追憶する日が来るのだろう」
奈緒「でもこの構成だと、Pさんがお父さんであたしがお母さんみたいだな……な、なんだよ? ニヤニヤすんな!」
ちひろ「プロデューサーさんの姉妹って全国に200人くらいいそう」
-
今日はここまで
わかっちゃいるんだ妹よ
-
乙
奈緒とかいうグリフィンドール
|
|
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板