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「ハイ!シガンシナ区出身、北野誠一郎です!」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 00:46:22 ID:zYV6pM9U
夢もなく、希望も失せ、情けは消えかかり、世紀という言葉すら無い混沌の時代において…
天使のように純朴で、澄みきった心を持つ少年がいた…
その少年の名は、北野誠一郎。
彼には顔のよく似た父がおり、恐ろしく美しい母がいる。
巨人が跋扈する世界を拒否するかのごとく、巨大な壁を備えた小さな国において…
父が駐屯兵団員として壁内の治安を守り、母は家庭を支えるという彼の家族環境は、さほど特殊という訳でも無かった。
むしろ普通とさえ形容できた。彼の家系に続く、ある特徴を除いて…
ともかく、天使の伝説は、彼の父がシガンシナ区に異動になった日から始まった。
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 01:03:54 ID:8u3sHUZM
なんだこれwww
3
:
VIP復活したらエタるかも
:2018/10/07(日) 01:25:42 ID:zYV6pM9U
兵団員1「新人?この時期にか?」
兵団員2「らしいぜ。お偉いさんからのお達しさ。なんでも、こういう所に向いてる人材らしいぜ?」
兵団員3「お偉いさんって…まさかピクシス司令からの通達か?」
兵団員2「そこまでは知らねえよ。上の考えなんて、俺たちにはどうでもいいだろ?しかもここに向いてるってよお……きっと俺らが何やってんのかも知らない連中の人事か、もしくはただの島流しだぜ?絶対」
兵団員1「島流しね……ま、そうだろうな。ここにいたってやること無いしな。たまにこうやって壁の上で酒飲むか、いつものように街で酒飲むかが俺たちの仕事。つまらんものさ」
兵団員2「おいなんだよ、忙しい方がいいのか?巨人と戦うなんてまっぴらだぞ」
兵団員1「そこまでは言ってねーよ。俺だってこの平和を死ぬまで享受したいさ。ただ冗談を抜きに言っても、毎日の仕事が酔っ払いボコるか、色恋沙汰の仲裁か、クソガキが泥棒しないよう見張ってるかだけってのも、なんかなって思ってよー」
兵団員3「はは、確かに…」
兵団員2「にしても、島流しか……なにやらかしたんだろうな、そいつ」クスクス
兵団員1「そんなの俺が知るかよ。どうせサボりすぎたか、着服でもしたんだろ」ハッ
兵団員3「上官の女でも寝取ったか?」
兵団員2「お、いーねー!好きだよそういう奴!大歓迎!」
兵団員1「おいおい」ハハハ
?「すみません、シガンシナ区に新しく配属された者なのですが、よろしければ挨拶のお時間を少々…」
兵団員1「ん?」
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 01:52:00 ID:zYV6pM9U
同時刻、シガンシナ区のとある路地裏…
不良少年1「へっ!またエレンか!アルミンを殴るといつも現れやがる!そいつの親でも気取ってんのか!?」
エレン「うるせぇ!てめぇら今度こそぶっ飛ばしてやる!」
アルミン「だ、ダメだよエレン!前もそう言って返り討ちに…」
ミカサ「そう、エレンだけではダメ。でも今度は私がいる」
不良少年2「またミカサに頼んのか?なっさけねぇ」
エレン「頼ってねえよ!」
ミカサ「いいや、エレンはもっと私を頼るべき。それに、あいつも仲間に頼ってる」
不良少年達「へへ…」ズラーン
不良少年1「俺たちはいいんだよ。ミカサは1人で4男人分だ。こういうのコーヘーって言うんだろ?」
エレン「ぐっ…」
ミカサ「エレン、今のは言い返してほしかった」
アルミン「汚いぞ……数に頼らないと何も言えないのか!?」
?(あれ?なにかモメてるみたいだ。何があったんだろう…)
5
:
かきまつがえ
:2018/10/07(日) 01:55:25 ID:zYV6pM9U
同時刻、シガンシナ区のとある路地裏…
不良少年1「へっ!またエレンか!アルミンを殴るといつも現れやがる!そいつの親でも気取ってんのか!?」
エレン「うるせぇ!てめぇら今度こそぶっ飛ばしてやる!」
アルミン「だ、ダメだよエレン!前もそう言って返り討ちに…」
ミカサ「そう、エレンだけではダメ。でも今度は私がいる」
不良少年2「またミカサに頼んのか?なっさけねぇ」
エレン「頼ってねえよ!」
ミカサ「いいや、エレンはもっと私を頼るべき。それに、あいつも仲間に頼ってる」
不良少年達「へへ…」ズラーン
不良少年1「俺たちはいいんだよ。ミカサは1人で男4人分だ。こういうのコーヘーって言うんだろ?」
エレン「ぐっ…」
ミカサ「エレン、今のは言い返してほしかった」
アルミン「汚いぞ……数に頼らないと何も言えないのか!?」
?(あれ?なにかモメてるみたいだ。何があったんだろう…)
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 02:16:49 ID:zYV6pM9U
不良少年達「………」ズラーン
?(うっ、なんか大勢で3人組の前に立ちはだかってるぞ。3人組は僕と同い年くらいだろうか)
?(どうしよう…この大勢の人だかりに声をかけるべきだろうか……でもいきなり後ろから声をかけられたら、きっとみんな驚くんだろうな…)
?(ぼく、結構怖い顔みたいだし…)
?(………)
?(でも、ここで僕がウジウジしてるせいで、あの3人組がいじめられてしまうかもしれない)
?(怪我だってするかもしれないじゃないか…そんなの、ダメだよ…3人のうち2人は女の子じゃないか…)
?(女の子なんだよ?それを集団で虐めて、何になるっていうんだ。そんな事のどこに楽しみを見出せるっていうんだ)
?(よ、よし、決めたぞ。後ろからこの集団に話しかけて、僕が囮になろう!そうすればきっと、あの3人組は逃げてくれるはずだ!)
?(せーので行くぞ!せーのっ…)
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 02:35:49 ID:zYV6pM9U
シガンシナ区にやって来た、1組の家族。
彼らとのファーストコンタクトによって、シガンシナ区に住むごく一部の人々は思い出した。
いや、正確に言えば思い出すという表現は適さない。それは恐らく、最終的には思い込みと言えるような思考であろう。
だが、それは確信のようであり、本能に刻まれていたような異様な真実味を帯びていたのだ。
だからこそ、彼らを見た者はみな、思い出すのだ。
?「「あの、ちょっといいですか?」」
奴らに支配されていた恐怖を…
鳥籠に囚え、羽を毟り、火を投げ入れる者の無慈悲さを…
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 03:00:34 ID:zYV6pM9U
北野龍一郎「エルミハ区出身の北野龍一郎です。よろしくお願いします」
兵団員1「!!!!」
北野誠一郎「やあ……なに、してるのかな?」
不良少年1「!!!!!」
彼らの目は、極端に黒目が小さい。
生来の肌の色白さは、年中ある目の下のクマとともなって麻薬中毒者のようであり…
眉毛も異常に薄く、寝癖の酷い髪はポマードでビッシリと固められているのである。
そんな貌をした同年代から見ても長身の男に対して、剥き身の闘争などには縁もゆかりも無い人間がかける言葉は、たったひとつ。
「なな、なんだお前はーーっ!!」
それなりの年数を生きた彼らが月に一度は聞いている言葉が、今日も2人に投げつけられた。
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 03:03:46 ID:zYV6pM9U
首めっちゃ痛いからもう寝る。
速報VIPで書いてたSSがサーバー復旧作業中に期限来て落ちたから、ここで息抜き執筆。
速報VIP復活したらエタるかも。でも結末までは考えてる。
おやす
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 03:05:01 ID:zYV6pM9U
つーかここ書きにくすぎる。
寝る
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 03:11:02 ID:MhGJSB6M
乙
書きにくいというかs速が鯖への負担考えないどころか書き込み過多によるセーフ機能すら備えてないが故の書き込み易さなだけだぞ
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 03:41:16 ID:ZK1kJG9s
進撃のエンジェル
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 09:08:48 ID:zYV6pM9U
誠一郎「え?あ、ちょっと誤解してると思うんだけど…」
不良少年1「がが……」
不良少年2「ごご、誤解だぁ!?ななな、なん…」
エレン「は?……はぁ?…」ガクガク
アルミン(巨人だっ!!!)ガクガク
ミカサ「う、うわああああああああ!!」ダッ
誠一郎「あっ、ちょっ…」
悲しきかな、子供全員が自分を見て凍りつくことも誠一郎は予想していた。
だが悲しきかな、凍りついた子供達の1人、それも助けようとしていた3人組の1人が駆け出して、自分に向かって拳を振り上げてくることは予想外だった。
内気で心優しく、自分を臆病者だと思っている男が、そんな突発的な危機に正しく対応できるはずもなかった…
誠一郎「きいいいやへえええええ!!!」(やめてー!)
誠一郎は自分の欠点を自覚していた。緊張した状態で大声を出すと、呂律が回らなくなるという欠点を。
その欠点を毎日直そう直そうと努力はしているが、その努力は毎日無駄に終わるのである。克服できないからこそ欠点なのだ。
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 09:40:46 ID:zYV6pM9U
底知れぬ闇から響く、世にも恐ろしい金切り声を聞いて、誠一郎のすぐ目の前にいた不良少年達は失神した。人のモノとは到底思えない咆哮に、彼を襲った女の子さえも急停止して、その拍子に尻もちをついた。
誠一郎(な、なんてことだ…驚くだろうなとは思ったけど、まさかこの人達全員が気絶するなんて…そこまで怖がらせてしまったなんて…)
誠一郎(マフラーの子も焦点が合ってない…お医者さんを呼んだ方が…いやでも、連れて行った方がいいのかな…)
誠一郎には欠点が多くある。1つは顔が怖いことで、2つ目は緊張に弱いこと。
だが3つ目の欠点は、誠一郎本人にも自覚できない…
というより、本来なら人として当たり前のことなので、それは欠点にさえもなり得ないはずなのだ。
考えていることを無闇に声に出さないことなど、誰しもが日々行なっているのだ。
ただ、運命が彼の日々の行いに、なかなか報いてくれないだけなのだ。
誠一郎「さぁ……病院に行こうか…」
誠一郎の言葉を聞き、走馬灯でエレンと遊んでいたミカサは、自分はこれから病院送りにされるんだなと静かに確信した。
15
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 10:08:45 ID:zYV6pM9U
エレン「ミ……」
エレン「ミカサから離れろっ!!小型巨人野郎!!」
誠一郎「え!?小型の巨人がいるの!?」はわっ!
エレン「とぼけんじゃねぇ!巨人の分際で人間様の真似ごとかよ!」ダッ
ミカサと誠一郎の間に割って入ったエレンの瞳は、恐怖に抗っていた。
巨人への敵意が、警告を発するエレンの理性を押しのけているのだ。
ミカサはそのエレンの背中を見ることで、ある危機を共に切り抜けたことを思い出し、思考を取り戻した。
そして、ミカサは冷静に考えることができた。
ミカサ「……待ってエレン。その人は巨人じゃない」
エレン「はぁ!?どう見ても巨人だろうが!!」
誠一郎「どう見ても人間でしょ!?」
ミカサ「今のエレンは冷静さを欠いている。巨人はこんなに小さくないし、喋れない。服だって着てないはず。アルミンの本に書いてあったから間違いない」
アルミン「で、でも…本が間違っている可能性も…」
ミカサ「アルミンも冷静ではない。私の知ってるアルミンは、もっと本を信用してる。だからアルミンはいじめられても本の内容を元に反論できるし、本をいじめっ子から守ってる」
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 10:38:53 ID:zYV6pM9U
アルミン「それは…確かにそうだね…ごめん。冷静じゃなかった…」
ミカサ「分かってくれればいい。エレンにも分かって欲しい」
エレン「分かれって何をだ!こいつは人類の敵…」
ミカサ「敵ではないし巨人でもない。巨人なら、私達はとっくに食べられているはず」
エレン「!」
アルミン「そ、そうだよエレン。そこのいじめっ子達も食べられてないだろ?巨人は本来、無防備な人間であっても食べるって、この前一緒に読んだ本にも書いてあっただろ?」
エレン「………」
アルミン「そ、そりゃ人間とほぼ同じ体格の巨人もいるらしいけど、それなら今頃壁の中は大騒ぎだよ。それに彼が服を着てるってことは……その事実自体が、彼が壁の中の流通の恩恵に預かっているって証拠になるはずだよ。買い物をする巨人なんて、駐屯兵団が見逃すはずないじゃないか」
エレン「……どーだかな。ハンネスさんは今日も飲んでただろ」ジロリ
アルミン「そ、それとこれとは別だよ!ハンネスさんだってきっと、巨人が壁を超えてやってきたら戦うさ!僕らが壁の兵団を信じてあげないでどうするの!?調査兵団をバカにしてる人達と、エレンは違うだろ!」
エレン「………」
17
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 11:30:35 ID:zYV6pM9U
エレン「…分かったよ。調査兵団に免じて、コイツを人間だって思ってやるよ」
誠一郎(それってようするに、僕まだ巨人扱いされてるってことじゃ…)
エレン「おい、お前、名前なんて言うんだよ。人間だったら名前もあるだろ」
誠一郎「あ、北野…北野誠一郎です」
エレン「キタノ…セイーチロウ?変な名前だな」
アルミン「名前の響きじゃないかな?なんというか…ミカサの苗字と発音の形が似てる気がする…」
ミカサ「全然似てないと思う」
アルミン「そう、かな……考えすぎかな」
エレン「似てるとか似てないとか、そんなもんどうでもいいだろ?それよりお前、またアイツらに殴られてたろ。怪我とか大丈夫なのか?」
アルミン「あ、大したことはないと思うよ…痣は何日か残るかもしれないけど…」
エレン「ちくしょう、あいつらが起きたら今度は俺が寝かしつけてやる」
誠一郎(なんか…暴力的だぁ…)
18
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 12:14:15 ID:zYV6pM9U
誠一郎と3人組が出会い、しばらくして…
エレンは未だ誠一郎への警戒心を解いていないものの、ミカサとアルミンは、誠一郎に対してそれなりに平常心を保って接するくらいには、雰囲気を柔らかくしていた。
会話の力を信じているアルミンは、話せば分かる人だと思った人物とは打ち解けることができる。
ミカサにとってエレンは宝物であり、愛情と保護の対象ではあるが、ミカサにとっての友情と信頼の対象はアルミンだ。
明らかな間違いを犯していない限り、ミカサはアルミンを信用するのだ。
もちろん、そのアルミンと会話している人物についても…
ミカサ「それで、シガンシナ区に来たの?」
誠一郎「うん。父さんは元々憲兵だったんだけど、なんか仕事先で誤解されちゃったみたいでさ。駐屯兵団に転属になったうえで、ここに送られたんだ」
アルミン「所属兵団が変わることってあるんだ……一体、きみの父さんはどういう誤解を受けたの…?」
誠一郎「それは知らない。父さんもあんまり気にしてないから、深く追求しなかったみたいなんだ。父さんも色々誤解されるタイプだから、もう慣れっこって感じなんだろうね」
アルミン「は、はは…」
誠一郎「まぁ、いつかみんな分かってくれるよ、うん」
19
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 12:57:07 ID:zYV6pM9U
ドドドォーーン!!!
誠一郎「うわわっ!?」
エレン「うおっ!?」
グラグラグラ…
ミカサ「地震…!?」
アルミン「いや、違う……多分…」
20
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 13:33:39 ID:zYV6pM9U
少し時間をさかのぼり、北野龍一郎はというと…
龍一郎「なんだお前とは、随分失敬ですね。私は今日からあなたがたの同僚ですよ」
兵団員1(こ…こいつ…この顔…この風体!こんな巨人みたいなヤツがこんな僻地に送られる理由なんて、たった1つしかないっ!)
兵団員1(人類憲章…違反者っ!!それも明確な証拠の上がらん、一番タチの悪い野郎だ!!)
兵団員1(きっとどこかの貴族を殺すなり、身代金でも要求するなりを下っ端にやらせ、そいつを始末したうえで保身の為にここに移りやがったんだっ!!それ以外に、こんなデカい産業なんかも無いところに、こんな大悪党が現れるわけがない!!)
兵団員2「武装解除しろてめぇーっ!!立体機動装置を捨てて手を広げ、腹ばいになれっ!!」ガチャッ
兵団員1「なっ!?」
龍一郎「お断りします」
兵団員3「さ、さすがに銃を向けるのは…」
兵団員2「うるせえ!!やらなきゃやられるんだよ!!テメェも死にたくねえだろうが!!お前はそいつを取り押さえて立体機動装置を取り上げろ!!腕章も剥がせ!!」
21
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 16:24:42 ID:zYV6pM9U
兵団員3「わ、分かったよ…ほら、装備を渡せ」
龍一郎「上官命令なら分かりますが、あなたは私と同階級です。お断りします」
兵団員3「いいから、ほら渡せって!」ガシッ
兵団員3「!?」
兵団員2「おい、なにしてんだ。早く引っぺがせよ」
兵団員3「だ…だめだ…ビクともしない…」グググ…
兵団員2「は、はぁ?おいおいふざけてる場合かよ。早くぶんどっちまえって…」
兵団員3「クッ…!!」グググ…
兵団員1「おい、マジかよ…」
兵団員2「クソッ!どけ!俺がやる!」ダッ
龍一郎の同僚達は、それからも交代で龍一郎から装備一式を奪おうとしたが、龍一郎の手からは立体機動装置が離れることは無かった。
仕方なく腕章だけを取り上げたものの、それでも臆さない龍一郎に、とうとう…
22
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/07(日) 22:07:25 ID:zYV6pM9U
兵団員2「はぁ、はぁ、そうかい…ま、いいだろう…」
兵団員2「そっちがそのつもりなら俺たちとしても考えがある…この件は出すところに出してやるからな…」
兵団員の1人が、龍一郎の何某かを報告すると言い出した。
龍一郎はそうなることも想定していたが、態度を変えようとはしない。
何せ本当に何も悪いことはしていないのである。
龍一郎「私を開拓地送りにでもするつもりですか。罪状はなんです?」
兵団員2「そんなもん探せば見つかるだろ。デチ上げたっていい。お前の顔は分かりやすいからな。お前のやってきたであろう数々の罪に…」
龍一郎(ああ、またこういう流れか。仕方がない。こういう問題は時間が解決してくれるのを待つしかない)
龍一郎がうっすらと、自分の今後について思いを巡らせ始めた時…
ドドドォーーン!!!
黄色い稲光と、激しい縦揺れの地震が、誠一郎を含めた兵団員達を…
いや、シガンシナ区全土を揺らした。
23
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/09(火) 17:57:06 ID:i3dQk.Lc
龍一郎「ごほっ!ごほっ!」
龍一郎(何が起きた?…大砲の誤爆か?いや、今は作戦行動中ではない。弾も装填されていないはず…)
兵団員2「てっ、てめえ!やっぱり反乱分子かーっ!!」
龍一郎「いえ、だから違いま……ん?」
龍一郎(煙が晴れていく……風も無いのに、どうしてだ?)
兵団員3「あっ!!!」
兵団員2「なんだ!?どうした!?」
兵団員3「きょ…巨人……巨人だ…」
兵団員2「ああ!?巨人なんて壁の外にごろごろ…」
兵団員2「!!!」
24
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/15(月) 19:57:11 ID:ICxrrBNI
速報VIPが復活したので終わります
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