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【安価】咲-Saki- [貴方]と[彼女]の物語

1 ◆ZtWnOYWL/U:2018/09/23(日) 01:22:08 ID:K5aNQv3.
注意 
原作ブレイクの短編集。
キャラが違う?想定の範囲内。 
麻雀?そんなモン雰囲気で誤魔化せば良い。 
女子校?知らんな。みんな共学や!(永水は除く) 
ノリと勢い優先。 
でもグロいのとか胸糞系は勘弁な。
飽きたら終わり。
塞さんと縁側でお茶飲みたい。

181 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/06(火) 01:44:49 ID:twTDwCGI
その場で即入部を決めた[貴方]。互いに自己紹介をし、まずはパソコンの前に座らせられた。

「それじゃあ、一度ネットで打ってみて。」

そう言って竹井久が[貴方]の後ろから覗き込む。フワッと[貴方]の鼻を温かい日差しのような香りがかすめた。なんだただの女神か。

さっそく始まったネット麻雀。最小限打ち方やルールは知っている[貴方]。それだけでなく意外と頭の回転もよく、デジタル打ちとしての才が早くも開花し始めている。

(へぇ。なかなかやるわねこの子。)

最初ノックの音を聞いた時にはドキッとした。でも、扉が開いた時にはもっとドキッとした。目の前に自分が想像できる理想的な異性に限りなく近い男性が立っていたからだ。自己紹介した時の態度や行動も理想的。なんだただの王子様か。

「おっと、既に先客がおったか。」

染谷まこが部室へと入ってきた。[貴方]より先に入部していたまこは、既に久とある程度親しくなっており、口調も既に崩している。そんな態度に[貴方]が立ち上がった。部長である先輩にそんな生意気な態度で良いのかと。

「いいのよ。[貴方]君ももっとフランクで良いのよ?」

久が笑いながら[貴方]の肩を軽くたたいた。

182 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/06(火) 01:47:07 ID:twTDwCGI
それから数週間。まこは部室で溜息を吐いた。[貴方]も部活になれ、基本は三人打ち。たまに各々の友人を巻き込んで四人打ちをしていたなかで気が付いたことがある。

(この二人、めちゃくちゃ面倒くさい。)

ある時、まこが[貴方]と話をしていた。二人は同じ二年なので、当然クラスの事や授業の内容などで話をすることがある。そのたび、久がハイライトの消えたような目でこちらを見てくる。本当にただの日常会話でもだ。いつか刺されるかもしれない。

またある時、久が廊下で同級生の男の子と話しているのを見かけたことがある。話の内容を聞く限り、次の授業が何だとか、移動教室がどうだとか他愛のない話だ。そんな平和な日常を見ていたまこの背後から黒い気配。振り返ると、やはりハイライトの消えたような目をする[貴方]。暗黒面に落ちそうだ。

だが、会話を終えた久がこちらに気が付き笑みを浮かべると同時にパァっと黒い気配は四散する。

(・・・何だかんだと仲はええんじゃろうが、間にいるこっちの身がもたん。)

今も、部室で二人が互いにイチャ付いている様だけを見れば、ブラックコーヒーがまるで砂糖のように感じるが、一度スイッチが入れば鍋焼きうどんがも凍るような寒気が襲い掛かってくる。

(これ、来年新しく部員が増えたらどうなるんじゃろうなぁ・・・。)

まこの心配は杞憂では済まないのだが、それは来年、ピンク髪の少女や金髪の青年が入部してからのお話。

183 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/06(火) 01:52:17 ID:twTDwCGI
ヤンデレ難しいです。

愛宕ネキ、かじゅ、すこやん、シロ、泉
透華、りゅーか、宥、テル、エイスリン
あわあわ、塞、小蒔、哩、久

>>160 で書いた通り、試しにR-18行ってみますか?
スレッドタイトルにR-18って書いてないけどいいんですかね?

184以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/06(火) 02:03:37 ID:c3szcVS2
禁止にはなってないからいいんじゃないの?

185 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/06(火) 02:18:44 ID:twTDwCGI
じゃあ良いという事で。
基本的には各ストーリー後の話みたいな感じでいきます。
こちらの技量的に出来そうにないのが何人かいるので、とりあえず以下のメンバーから。
なお、R-18は初挑戦なので、もしかしたらうまく書けず無かった事にされる可能性もありますが、悪しからず。


安価下1 
加治木ゆみ 小瀬川白望 龍門渕透華 松実宥 大星淡 臼澤塞 竹井久
この中から一人。

186以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/06(火) 02:22:51 ID:c3szcVS2
白望

187 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/17(土) 23:56:09 ID:sP8C33N2
ここから R-18注意。

188 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/17(土) 23:57:12 ID:sP8C33N2
[貴方]が一人暮らしを始めてから数か月。あれ以来、定期的に白望が来るようになった。その理由としては、『学校から家に帰るより近い』かららしい
(実際の距離としては、[貴方]の家を経由せずに帰るほうが速いのだが)。いつの間にか合鍵まで作られており、完全に出入り自由となっている。


最近では小瀬川家公認となったのか、[貴方]の家に白望の私物の数が日に日に増えていっている。[貴方]自身としては、白望の事は決して嫌いではない。むしろ好意的に思っている。だからこそ、白望の行動に困っていた。

「・・・お邪魔してるよ。」

この日も、夕方に[貴方]が帰ってきたらすでに白望がソファーで寝っ転がっていた。返事をしつつ、視線を逸らす[貴方]。
靴下を脱ぎ、放り出される生足。スカートがめくれ、そこから見える太ももと白い下着。タイを外し、緩められた首元からわずかに見える谷間。一つ一つが煽情的に色気を醸しだす。

頬を赤らめながら白望へと注意を促すが、白望はプイッと顔を逸らす。とりあえず手を取って立たせ、風呂を進めた。白望は面倒そうな顔をしながらも風呂場へと向かう。悶々とする頭を軽く振り、[貴方]は軽く手荷物や部屋を整理し始めた。

189 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/17(土) 23:57:52 ID:sP8C33N2
しばらくして風呂を終えた白望が戻ってきた。呼ばれて振り返った[貴方]の目には、Yシャツを一枚着ただけの白望。思わず生唾を飲み込んでしまう。多少取り乱しながらも[貴方]は逃げるように風呂へと向かった。その後ろ姿を見て、白望は小さなため息を漏らす。

「別に良いのに・・・。」

むしろ、いつまでたっても手を出してこない[貴方]に対して、不安に思ってしまう。『もしかして自分は嫌われているのではないだろうか』。

(・・・がんばろう。)

明日は学校は休みだ。両親にも、泊まると伝えてある。母にいたっては、「がんばれ」と、小さな薄くて四角い何かを持たせてくれた。なら、あとはもう、覚悟を決めるのみ。

風呂で冷静さを取り戻した[貴方]。首にタオルをかけた状態で部屋に戻る。相変わらずソファーで横になっている白望に目を向けつつ、冷蔵庫から飲み物を取り出して飲む。残りを冷蔵庫にしまい、振り返ると同時に白望が抱き着いてきた。硬直してしまう[貴方]。そんな[貴方]の耳元で白望が囁く。

「ベッドまで運んで。」

190 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/17(土) 23:58:35 ID:sP8C33N2
言われるがままに、白望をベッドまで運ぶ。互いに顔が赤いが、ここまでは今までにも何度かあった。だが、この日の白望はここから更に一歩、踏み出す。

「ん・・・。」

ベッドに降ろされたところで[貴方]の手を引っ張った。思わず体制を崩してしまい、まるで白望を押し倒してしまったような状態になる。
慌てて立ち上がろうとする[貴方]の腕を白望がつかんだ。

「私の事・・・嫌いなの?」

そんな事はないと答える[貴方]。白望が自分のシャツのボタンを外した。あらわになった二つの大きなふくらみから目が離せなくなる。

「じゃあ・・・なんで手、出さないの?」

返答に困る[貴方]。白望が[貴方]の頬へと両手を伸ばす。

「好き。だから・・・して欲しいし、面倒だけどしてあげたい。」

[貴方]を引き寄せ、口づけを交わす。ここまで来てしまえば、もう[貴方]も白望も止まれない。どちらからかわからない内に、互いに抱きしめあい、求めあう。

191 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/17(土) 23:59:56 ID:sP8C33N2
「ん・・・ちゅ・・・ぷは・・・ん・・・。」

互いの口から甘く、熱を帯びた息が漏れた。そっと白望の胸へと手を伸ばす。触れると同時に白望がビクッとするが、もう止まれない。そのまま欲望のままに揉みしだく。

「うん・・・は・・・あんっ!」
乳首に触れると、それに合わせるように声を上げ、体が震える。体をよじるが、そのまま胸の周り、脇、腹へと手を滑らしていく。

「ん・・・そこは・・・んんっ!」

そのまま下へ伸ばされた手が、割れ目を撫でる。既にほんのり湿り気を帯びていたそこへ、指を少しずつ押し込んでいく。

「ッ・・・・・・!」

差し込まれた指が動く。僅かに動くたびに感じる快楽を目を閉じ、唇をかみしめるようにこらえる白望。だが、その口を[貴方]の舌で無理やりこじ開けらられていく。

(こんな、これ、我慢、できるわけが・・・!)

満たされる幸福感。自分でない、別の手によって与えられていく快感。どちらも生まれて初めての物だ。グッと閉じられた瞳の奥がはじける。声にならない声をあげながら、体がビクッとはねた。

「・・・はぁ・・・。」

手足をぐったりとさせ、声を漏らす白望。その頭をそっとやさしくなでる[貴方]。そんな[貴方]を見て笑みをこぼす白望だが、その足に当たる硬くて熱い物。

「いいよ。でも、もう疲れて面倒だから、そっちの自由にして。」

そういって両手を伸ばし、グッと強く[貴方]を抱きしめた。

192 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/18(日) 00:03:11 ID:Tq.57m1g
やっぱりさ、やるもんじゃないね、キャラじゃないことは。

って事で次のR-18回は30人終わったときかな?
なので、ここからは今まで通り健全(?)で行きます。

今まで済んだのは以下の15人。
愛宕ネキ、かじゅ、すこやん、シロ、泉
透華、りゅーか、宥、テル、エイスリン
あわあわ、塞、小蒔、哩、久

R-18 シロ

別に二回目とかは禁止してないので安価
下1
原作キャラから1人。

193以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/18(日) 00:14:20 ID:6p/zx3Po


194 ◆ZtWnOYWL/U:2018/11/18(日) 00:44:23 ID:Tq.57m1g
「なんかバイオレンス感たりなくねー?」


なにかキーワード又はシチュエーションを1つ。
例 「扇子」 「猫」 「存じ上げぬ」などなど

ただし、相反する場合は先着順。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女」が後輩」とか

また、同じ様な物もカウントしません。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女]が先輩」みたいな

とりあえず下1から3つ程ください。

195以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/18(日) 05:30:12 ID:ptSfg1/.
貴方が干支一回り年下

196以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/18(日) 20:15:48 ID:6p/zx3Po
光源氏計画

197以下、名無しが深夜にお送りします:2018/11/18(日) 22:22:44 ID:u.WIINFU
着付け

198 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/09(日) 23:05:26 ID:wrguko9g
貴方が干支一回り年下
光源氏計画
着付け
 
 
「お疲れ様でしたー。」
「はいはい、お疲れサーン。」
 
とある試合の解説を終えた三尋木咏が扇を振り、解説部屋を後にした。そのまま軽い足取りで向かうのは控え室。扉を開くとそこには一人の少年とその母親。
 
「お疲れ様でした、三尋木さん。」
 
「おう。そんじゃあ早速よろしくね。」
 
その咏の言葉に頷き、その少年と母親が咏の着ている着物に手を伸ばす。
咏は普段から着物で生活している。だが、仕事の解説や麻雀を打つときの勝負服と普段の私服は違う。ゆえに、このように仕事の前や後は、贔屓にしている呉服屋に着付けて貰う事が多かった。
自分でもちゃんと一人で着付け出来るが、ここ最近咏が特に気にかけているのがこの少年、[貴方]である。

199 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/09(日) 23:07:14 ID:wrguko9g
「坊やもなかなか板についてきたじゃないか。なんなら私専属の着付師にでもなるかい?」
 
咏の問いかけに、少年は顔を赤らめながらしどろもどろしていた。
 
「もう、三尋木さん、あまりからかわないでくださいな。」
 
そういって笑みを浮かべる母親に対して咏も笑みを浮かべるが、内心は割と本気である。
 
(年の割に器量よし。容姿も申し分なし。家柄も上等。将来、間違いなく良い男になるね。)
 
容姿が幼く見られる事が多い咏だが、内面は当然大人。生々しい話になってしまうが、打算的な所はある。もっとも、それを抜きにしても彼の事は気に入っている。そして、自分の相手には大人っぽい人物が好ましいと思っているが故に、今の幼いうちからつばを付けておく方が良い。というより、そうしないと周りが黙っていないだろう。
 
「まあ、考えといてくれよ。この子だったら、何の問題も無いさ。冗談じゃなく、こちらから頼みたいくらいなんだ。」
 
そう言う咏の発言を社交辞令ととった母親は笑顔のまま頭を下げる。そして着替え終わって、着物をしまっている[貴方]のそばによってきた咏が後ろから[貴方]の両肩に手を置く。

200 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/09(日) 23:08:33 ID:wrguko9g
「で、そろそろ役も覚えてきただろう?試しに一度打ってみないかい?先ずはネット麻雀でもいいからさ。」

咏が相手に求めるものの一つとして、麻雀の強さがある。だが、別に自分以上とか、インターハイとかまでは求めていいるわけではない。ある程度の腕前を持ち、オカルト的なことにも理解があれば尚よし。

「そう緊張しなさんな。私が手取り足取りしっかり教えてやるさ。」

チラッと母親の方に視線を向けると、微笑みながら荷物を抱えて部屋を出て行った。それを確認し、ノートのパソコンを開いて[貴方]を膝の上に乗せた。顔を真っ赤にして縮こまる[貴方]の頭を笑いながら咏が撫でた。

今はまだ咏のほうが体が大きいがすぐに追い越されるだろう。その時は、今とは逆で咏が[貴方]の膝に腰掛けるように座ろう。その日を楽しみにしながら、今はこの幼い子を愛でることにした。

201 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/09(日) 23:08:36 ID:wrguko9g
「で、そろそろ役も覚えてきただろう?試しに一度打ってみないかい?先ずはネット麻雀でもいいからさ。」

咏が相手に求めるものの一つとして、麻雀の強さがある。だが、別に自分以上とか、インターハイとかまでは求めていいるわけではない。ある程度の腕前を持ち、オカルト的なことにも理解があれば尚よし。

「そう緊張しなさんな。私が手取り足取りしっかり教えてやるさ。」

チラッと母親の方に視線を向けると、微笑みながら荷物を抱えて部屋を出て行った。それを確認し、ノートのパソコンを開いて[貴方]を膝の上に乗せた。顔を真っ赤にして縮こまる[貴方]の頭を笑いながら咏が撫でた。

今はまだ咏のほうが体が大きいがすぐに追い越されるだろう。その時は、今とは逆で咏が[貴方]の膝に腰掛けるように座ろう。その日を楽しみにしながら、今はこの幼い子を愛でることにした。

202 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/09(日) 23:10:39 ID:wrguko9g
干支一回り年下が難しすぎで・・・orz

安価
下1
原作キャラから1人。

203以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/10(月) 00:58:26 ID:/XqmvZO.
豊音

204 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/10(月) 01:18:45 ID:GYyqq7Q6
「まだまだ続けたいので、負けるわけにはいかないよー。」

なにかキーワード又はシチュエーションを1つ。
例 「山女」 「帽子」 「サイン」などなど

ただし、相反する場合は先着順。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女」が後輩」とか

また、同じ様な物もカウントしません。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女]が先輩」みたいな

とりあえず下1から3つ程ください。

205以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/10(月) 08:55:12 ID:K4uwcSR6
貴方が彼女よりでかい

206以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/10(月) 11:05:41 ID:zxEILIHc
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207以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/10(月) 19:56:49 ID:mDVrKsNc
冬服でお出かけ

208以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/11(火) 07:25:21 ID:H53nmt0k
彼女が貴方に片思い

209 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/16(日) 01:33:03 ID:IdJeBcFw
貴方が彼女よりでかい
冬服でお出かけ
彼女が貴方に片思い


とある駅前。約束の時間よりも一時間近く前だが、少女が一人、いや、少女というには少し大きい。黒のロングスカートに、ファーのついたベージュのロングコート。いつもの黒い帽子をかぶり、その手には小さな手提げかばん。

近くを通る人が皆思わず目を向ける。その視線を受けている姉帯豊音だが、だれが見てもわかるほどに、楽しそうな笑顔を浮かべていた。

季節は冬。卒業間近の休日。麻雀部の仲間と共に出かける約束をしていた。だが、豊音が嬉しそうにしている理由はそれだけではない。

「あっ!」

思わず声を上げてしまった視線の先には一人の男性。小走りで走り寄って来るその男性は、豊音よりも少しだが背が高かった。[貴方]は豊音より二つ年上で、熊倉トシの依頼で外部コーチとして宮守女子に指導に来てくれていた、所謂オカルトに特化した数少ないフリーの男性雀士だ。たまに大会に出るときは、一流の女子プロに勝るとも劣らないほどの成果を出している。

210 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/16(日) 01:33:58 ID:IdJeBcFw
待たせてしまっていた事に[貴方]は頭を下げるが、待ち合わせの時間にはまだ30分近くある。はっきり言って、豊音が早く来すぎているだけだ。

「だ、大丈夫ですよ。まだ、全然待ってないですし、ほかのみんなもまだ来てないので・・・。」

ほんのり頬を赤く染めながら豊音が両手を振った。[貴方]がそれでもと、缶のカフェオレを差し出してきた。ホットで、豊音が好きな奴だった。

「あ、ありがとうございます!」

笑みを浮かべ、受け取る豊音。ちょうどその時、携帯が鳴った。ポケットから取り出し、画面を見る。

211 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/16(日) 01:34:43 ID:IdJeBcFw
差出人 さえ

私→えーっと、家の用事・・・かも?
シロ→だるい
エイちゃん→ワタシ、ニホンゴ、ワカリマセーン
胡桃→えーい、理由なんてどうでもいいじゃん!
熊倉先生→あとは若いお二人で

って事だから、二人っきりでデートだね!がんばって!!

212 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/16(日) 01:36:14 ID:IdJeBcFw
「ええええっ!?」

目を見開き、しどろもどろしてしまう豊音に、[貴方]は驚きながらも、たずねた。豊音は少し大きめに深呼吸し、[貴方]を見る。ボンッと音が出そうな勢いで顔を真っ赤にしてしまう。

「えっと・・・みんな、急な用事が入っちゃった・・・みたいな?」

困ったように、段々と声が小さくなる。それを聞き、思わず苦笑いしてしまう[貴方]。なら、今日は中止にしようかと提案するが。

「え、えっと・・・あの!」

豊音が[貴方]へと声をかける。

(インターハイでは、みんなと一緒だから頑張れた。)

でも、この場には自分一人しかいない。

(自分みたいに、大きくて可愛くない子が、[貴方]さんに近づくなんて、迷惑かもしれない。)

でも、みんなが後押ししてくれた。

(ここでかんばらないと・・・。思い出だけで、終わらせたくない!)

勇気を振り絞り、豊音が[貴方]の手を取った。そしてズイッと顔を近づける。

「せっ、せっかくなので、[貴方]さんがめ、迷惑でないなら・・・その・・・わ、わたしと一緒に・・・このまま、お出かけしま・・・せんか?」

真っ赤な顔で段々俯きながら、なんとか声を絞り出す。小さくなる声とは対照的に、心臓の鼓動が速く、大きくなる。

断られたらどうしようか。嫌われたらどうしようか。そんなネガティブな事が頭をよぎる。そんな豊音の頭に、ポンと[貴方]の手が置かれた。そして優しくなでられる。

213 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/16(日) 01:37:16 ID:IdJeBcFw
「・・・えっと・・・本当に?」

豊音の問いに[貴方]が頷いた。

「迷惑じゃ・・・ないですか?」

寧ろ役得だど[貴方]が微笑んだ。

「私みたいな大きくて可愛くない子と一緒でも?」

自分のほうがでかいだけで、カッコよくないと[貴方]が苦笑いする。

「そ、そんな事ないです![貴方]さんはすごくカッコいいです!」

思わず声を荒げてしまう豊音に、[貴方]が頬を赤くしながら視線を逸らす。

「あ・・・えっと・・・その・・・。」

思わず出てしまった本音に、豊音も顔を赤くしながら俯いてしまった。それを見て、[貴方]が微笑み手を差し出して言葉を紡ぐ。

「は、はい!」

太陽の様に輝く満面の笑みで、豊音はその手を取った。

214 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/16(日) 01:39:06 ID:IdJeBcFw
豊音ってちょーかわいーですよね。

安価
下1
原作キャラから1人。

215以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/16(日) 06:36:45 ID:oLuCi1Os
すばら

216 ◆ZtWnOYWL/U:2018/12/16(日) 11:11:42 ID:IdJeBcFw
「それはエースになれる力じゃないけど、必要とされてる。 そんなすばらなことはない。捨てゴマまかされました!」

なにかキーワード又はシチュエーションを1つ。
例 「すばら」 「クワガタ」 「鋼メンタル」などなど

ただし、相反する場合は先着順。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女」が後輩」とか

また、同じ様な物もカウントしません。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女]が先輩」みたいな

とりあえず下1から3つ程ください。

217以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/17(月) 06:52:03 ID:X50hJxsk
依存

218以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/17(月) 21:19:37 ID:idc1pnc2
貴方が餌付け

219以下、名無しが深夜にお送りします:2018/12/18(火) 00:26:39 ID:B.LvjnoQ
弱音を吐く

220 ◆ZtWnOYWL/U:2019/10/04(金) 16:09:10 ID:L.43klQY
久々すぎるけどいけるかな?

221 ◆ZtWnOYWL/U:2019/10/04(金) 16:11:04 ID:L.43klQY
大丈夫そうでよかった。

依存
貴方が餌付け
弱音を吐く


「おー、流石だね。今日のも、すごくおいしそう!」

差し出されたパンケーキの乗った皿を見ながら、花田煌は目を輝かせていた。その隣で鶴田姫子も笑顔でフォークを手にしていた。
幸せそうな顔でパンケーキを口に運ぶ二人を見て、[貴方]も笑みをこぼす。

「幸せそうなとこ悪いけど、ここ部室ばい。」

そんな三人を見て、白水哩は小さなため息をはいた。

「そげな事言わんで、部長もどうぞ。えらい美味しいですよ。」

そう言って口をもぐもぐさせながら、姫子がパンケーキの刺さったフォークを差し出した。一瞬戸惑いながらも、甘い匂いの誘惑には勝てず、哩もパクリと口にした。そして思わず笑みがこぼれる。
すでにこの部活は[貴方]のつくるお菓子の虜になってしまっていた。

222 ◆ZtWnOYWL/U:2019/10/04(金) 16:11:40 ID:L.43klQY
そんなある日の事。いつもの様に一緒に帰っている煌と[貴方]。そしていつもの様に、腰掛けながら部活や[貴方]が作るお菓子の話をしていると、後ろから声が聞こえた。その内容に思わず二人は息をのむ。

先鋒は捨てる。

それは、すなわち「花田煌は捨て駒である」という事だ。二人の会話をきく限りでは哩と姫子も悔しそうだが、とくに哩自身もその方針は情けなく、そしてそれ以上に申し訳なさを感じているという事が分かった。

[貴方]が煌を見る。俯いていた。泣いているのかもしれない。せっかくレギュラーの、しかも栄えある先鋒をまかされた。だが、実との頃捨て駒だ。くやしい……。

「嬉しいことです。」

だが、顔を上げた煌の顔は笑顔だった。

「私には誰かに必要とされる力がある。それはエースになれる力じゃないけれど、必要とされているそんなすばらなことはない。」

そう言って胸をはる煌。しかし、[貴方]は気がついた。気がついてしまった。その煌の手が震えている事に。

223 ◆ZtWnOYWL/U:2019/10/04(金) 16:12:23 ID:L.43klQY
そして時は進み、大会準決勝。控え室を出た煌の前に、[貴方]が立っていた。

「何か用かな?いまから準決勝なんだけど。」

いつもと変わらない様子で[貴方]に笑顔を向ける煌。だが、やはり[貴方]は気がついていた。僅かだが、煌の手が震えている事に。

[貴方]は煌にたずねた。大丈夫なのかと。

「大丈夫!二回戦はひどかったけど、何とかなったんだし!」

偽りの笑顔で答える。それはおそらく誰にも気づかれない筈の心。だが、[貴方]だけは気がついていた。だから、煌を抱きしめた。

「ええっ!?ちょ、ここ控え室の真ん前だよ!?」

慌てる煌の言葉を無視し、ギュッと抱きしめる。押しとどめていた煌の思いは、溢れ出てしまった。

224 ◆ZtWnOYWL/U:2019/10/04(金) 16:13:02 ID:L.43klQY
「……怖い……。」

[貴方]の胸に顔を埋め、震える指でぐっと背中を掴む。

「……先鋒が怖いんじゃないの。……捨て駒が嫌なんじゃ無いの……。」

ずっと隠していた、弱い心。

「皆の役に立てないかもしれない……。」

相手はチャンピオンで、二回戦でも手も足も出なかった。任された役目を全う出来ないかもしれない。
ただただ、それが怖かった。

「私なんかより強い子がいる。なのに、私なんかが先鋒なんて……。」

大丈夫。きっと、大丈夫だから。

[貴方]が一言、耳元で優しくつぶやいた。

[貴方]は知っている。煌が頑張っていた事を。1人で悩んでいた事を。そして1人で苦しんでいた事を。そして、とても強い子だという事を。だからきっと大丈夫だという事も。

「ありがとう……。」

[貴方]から離れ、笑顔を向ける煌。もう、手の震えは止まっていた。

そしてスッと少しだけ背伸びをし、本当に一瞬だけ、[貴方]と煌の唇が重なる。

「それじゃあ、行ってきます!」

225 ◆ZtWnOYWL/U:2019/10/04(金) 16:14:05 ID:L.43klQY
依存度が低い。でもこれが限界だった。済まぬ。
先鋒が終わって、控え室に戻った所でメンバーに弄られる所までがテンプレ。

安価
下1
原作キャラから1人。

226以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/04(金) 16:54:28 ID:9OwG/w92


227 ◆ZtWnOYWL/U:2019/10/04(金) 17:46:51 ID:L.43klQY
「だって私がいつも通りなら、いつかくるかもしれないから・・・。誰かがまた、あの頃みたいに。」

なにかキーワード又はシチュエーションを1つ。
例 「おもち」 「常連客」 「ドラゴタイマー」などなど

ただし、相反する場合は先着順。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女」が後輩」とか

また、同じ様な物もカウントしません。
例 「[貴方]が後輩」と「[彼女]が先輩」みたいな

とりあえず下1から3つ程ください。

228以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/05(土) 16:06:56 ID:7DL0B1gA
びしょ濡れ

229以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/05(土) 23:34:41 ID:87Ge1zQQ
貴方が一目惚れ

230以下、名無しが深夜にお送りします:2019/10/15(火) 07:14:23 ID:7RQvc6g.
勘違い


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