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【安価】ヤンキー「異世界転生だァ?」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:20:44 ID:/NG1Oij.
ヤンキー「っべーな、マジかよ」ゲラゲラ
取り巻き「マジマジwww」
取り巻き「やっくんホントだってー!」
いつもと同じ仲間。
いつもと同じ会話。
いつもと同じ日常。
いつからか、俺はそんな毎日に飽きていた。
ヤンキー「...けっ」スパー
2
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:25:47 ID:/NG1Oij.
高校に入学したばかりの頃は、周りの全てが輝いて見えた。
そして自分もその輝きの中の一つだと思ってた。
だが、現実を知った。
挫折を知った。
そして、道を外した。
兎に角他人の気を引きたかった。
「誰かに知られた人」に成りたかった。
かっこつけで始めたタバコの臭いが自分の制服に染み付くにつれて、入学した頃の純真な気持ちも薄れていった。
いつのまにか、ただ退屈で怠惰な日々を送るだけの底辺に成り下がっていた。
3
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:29:34 ID:/NG1Oij.
ヤンキー「...」フゥ
喧嘩を重ね、身体は傷にまみれた。
悪行を重ね、両手は罪にまみれた。
言い訳を重ね、心は嘘にまみれた。
最早、自分自身が、こんな自分が嫌いで。
こんな自分として生きるのに飽きていた。
ヤンキー(つまんねぇな...もう、なんもかんもよ)スタスタ
4
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:31:44 ID:/NG1Oij.
ヤンキー(いっそ死んじまったら...どうなるかな)スタスタ
ヤンキー「はあ、一回死んでみるってのもアリだよなァ」ゲラゲラ
そんな冗談を一人口に出し、虚しく笑う。
ヤンキー「...」
ヤンキー「つまんね」スタスタ
5
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:35:29 ID:ggVz.l8g
帰り道の交差点。
交通量も多く、事故が多発している。
そういや先月もここでどっかの坊主が跳ねられたよな...と、考えていると。
ふと、道路の真ん中を歩く少女を見つける。
ヤンキー「...!?」
目測だが歳にして5、6歳ほどか。
青の信号が点滅し、赤に変わろうとしているのにまだモタモタと歩いている。
ヤンキー(なにやってんだあのガキ...)スッ
6
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:39:01 ID:aM/ZETz2
いつもなら放っておいて帰るのだが、この日はなんだか心が不安定でいたので、ふと「ちょっと手伝ってやるか」と足が少女へと向かった。
それがいけなかった。
ヤンキー「オラ、嬢ちゃん。アブねぇから早く...」
プゥオオオオオオオオオッッ!!!!!!
ヤンキー「っ!?」ビクゥッ
ヤンキー(トラック!?まだ信号青ンなってねぇだろ!?)
7
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:43:34 ID:Z/QB4V2w
ヤンキー「っべ、逃げろ、ガキ...!」バシイッ
咄嗟に少女を突き飛ばす。
その数瞬後に強烈な衝撃が自分の身体を襲い、そして大きく空中へと飛ばされた。
回転する視界から見える風景。
歪に曲がった自分の右腕。
交差点の向こう側から何かを叫ぶ数人の人。
呆然とした少女の顔。
徐々に近付く硬いアスファルト。
8
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:48:09 ID:RiraCoaI
ヤンキー(まさかホントに死ぬってこたァ...ねぇ、訳ねぇか)ゴシャアッ
アスファルトに頭から着地。
スピードを緩めないトラックが既に瀕死の自分に追い討ちをかけようと迫り来る。
ヤンキー(...あ、アイツにまだ金返してねーや)グシャッ
ふとどうでも良い事が頭に浮かんだと同時に、トラックのタイヤが俺の頭を踏み潰した。
_____
___
_
9
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/04(火) 23:56:33 ID:RiraCoaI
____
天使「ふーんふふーん!今日は楽しい時空旅行!」ピョンピョン
私は天使!165年9ヶ月18日連勤を終えて、待ちに待った51年3ヶ月6連休!
しっかりリフレッシュするために、時空旅行の途中なのです!
天使「楽しいのでーす!いえーい!」スッタカスッタカ
まずは手始めにすっごいワーカーホリックな日本って国がある時空に来て、働いてる人間どもを尻目に5年ほど遊びまくるのです!
天使(それにしてもこの姿で来たのは失敗だったかなぁ、ちょっと幼すぎたな)フム
10
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 00:00:03 ID:.XIwwBCw
天使達は皆、自分の見た目年齢?を、ある程度自由に操作できるのです!
じゃないと天界がしわがれたババアばっかりになっちゃいますからね!
天使「でも、いくら若い方が楽しめる国って聞いてても...こんなに小さくなっちゃったら駄目ね」
天使「明日からは...うーん、そう!あそこの建物からワラワラ出てきてる子供くらいの見た目にしとこうかな」ワクワク
11
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 00:03:09 ID:.XIwwBCw
そんなプリティでオチャメな楽しい考え事をしてると、ふと男の子に声をかけられちゃいました!
ヤダヤダ、ナンパ!?
でもでも、天使と人間の恋なんて...!
ヤンキー「オラ、嬢ちゃん...アブねぇから早く...」グイッ
天使「きゃっ!!」
やだ、結構ゴーイン...!
せっかくの休暇だし、男の子楽しむのもアリかな〜?
なーんて思ってたら、横から下品で大きいな音が...
12
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 00:05:51 ID:r6gc4jaU
天使(あれは...トラック、て言うんだっけ?わざわざ突っ込んでくるなんて死にたいのかしら)ニコニコ
せっかくラブストーリーが始まるってのに邪魔するなんて!天使ちゃんに蹴られて死んじゃえ!って思って蹴り飛ばしてあげようとしたんだけど...
ヤンキー「っべ、逃げろ、ガキ...!」ゴギャッ
天使「ちょっ」ストンッ
13
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 00:08:06 ID:r6gc4jaU
天使「...」
ゴシャアッ
グシャッ
キャアアアアーーーッ!!
天使「やっべ...え、私のせい............?」
男の子が車に轢かれて死んじゃいました。
天使「と......とりあえずセンパイに言わなきゃ...」ハァ
14
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 00:08:40 ID:r6gc4jaU
_______
15
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/05(水) 00:09:13 ID:r6gc4jaU
今日はここまで
16
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/05(水) 17:58:33 ID:QtLtDC1s
乙
きたい
17
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/05(水) 20:45:01 ID:SDPEEDEE
_____
ヤンキー「...」
ヤンキー「.......こ...こ...は?」
目を開けると、そこは真っ白な空間だった。
ふわふわと身体が浮くような感覚、ぼうっとしたままの頭...
ヤンキー(死んだ...ん、だよな?)
戸惑いながらも、仰向けになっていた自らの身体を起こしてみると、遠くから声が聞こえることに気づいた。
ヤンキー「...?」
18
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/05(水) 20:54:14 ID:SDPEEDEE
大天使「ったく何やってんのよアンタは!馬鹿じゃないの!?」
天使「だからちゃんと謝ったじゃないですかセンパイぃ...!」
金髪の、同い年か少し上ほどの女性が小さな少女に激しく怒って...
ヤンキー(まて、あのちっこいの...!)
見覚えのある顔。
よく見れば、自分が死ぬ直前に見た顔だ。
ヤンキー(まさか死んじまったのか...?アイツも...)
19
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/05(水) 21:06:24 ID:SDPEEDEE
大天使「だからはしゃぎすぎんなって言ったのに!!はぁホント...馬鹿!」
天使「だって久しぶりの休みですよ〜!?羽目外さずして何が休みですか!?そんなんだから昇格できないんですよ!!!!」
大天使「ぶっ殺すどワレ」グイッ
天使「ぐえっ...」
大天使「はぁもう、これバレたら女神様になんて言われるか...!」ワナワナ
天使「どうせ私達死ぬこたぁねぇんですし、女神のババアがどうとか良いじゃんすか」ケラケラ
大天使「アンタ堕天してじゃないの?」
20
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/08(土) 22:12:40 ID:BeJGM0xU
ヤンキー「おい、お前ら...」ヌッ
天使「あっ...」
大天使「目覚めましたか...ヤンキーさん」
ヤンキー「...てめぇ」
ヤンキー(なんで俺の名前を...)
大天使「ああ、落ち着いて下さい。私は大天使...そしてここは天界、まあ死後の国ですね」
ヤンキー「死後...」
自分が死んだという事実を改めて確認する。
だが、不思議と暗い感情は沸かなかった。
21
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/09(日) 14:12:34 ID:VekL5/gw
大天使「そして私はこの天界の管理を任されている大天使です」ペコッ
天使「部下の天使でーす」ヒラヒラ
ヤンキー「天使...」
大天使「ヤンキーさん、この度は私の部下の不手際で本来まだ迎えるべきでなかった死を迎えさせてしまい...誠に.....申し訳ありませんでした....!!」ドゲザー
ヤンキー「いや...その、ンなことどうでも良いわ。別に生きててもつまんなかったしよ」
22
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/09(日) 14:16:44 ID:VekL5/gw
天使「えっ!!じゃあもう解決じゃん!ほら先輩、どうでもいいですって!!」ピョンピョン
大天使「馬鹿っ!」ボカッ
大天使「ヤンキーさんが良くとも、私の気が収まりません...どうか、お詫びとして............『異世界転生』など如何でしょうか?」
ヤンキー「...異世界転生だァ?」
大天使「ええ、はい...本当はすぐにでも元の世界で生き返らせてあげたいのですが、色々と不都合がございまして...ならばせめてと、出来るだけ良い環境の世界で第二の人生を歩んでいただきたく...」
23
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/09(日) 14:19:55 ID:VekL5/gw
ヤンキー「ふぅん、どーでも良いけどよぉ......」
少し考える。
『てんせい』と言うのが何なのかはよく分からないが
どうせ生き返っても、同じような世界ならまた退屈をするだけだ。
ヤンキー「どうせなら、退屈しねぇ場所にしてくれよ」
大天使「退屈、しない場所...ですか」
ヤンキー「おう」
24
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/09(日) 14:24:30 ID:VekL5/gw
天使「あっ!それなら『アレ』あるじゃないですか!センパイ!」グイッ
大天使「はぁ?アレって...まさか」
天使「そう、センパイが処理に困ってたアレですよ!!」
ヤンキー「...?」
ヤンキー「なんでも良いからさっさと決めてくれよ」
何やら決めあぐねているようだが、こっちにとってはどうでも良い。
ただ待たされるだけというのは退屈だ。
25
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/09(日) 14:28:18 ID:VekL5/gw
大天使「でも、アソコは...!」
天使「センパイか私の加護つけときゃ早々死ぬこたぁないでしょ!うまく行けば『処理』済みますし...ハイ!決まり!ヤンキーさぁーんっ!!」
大天使「ちょっ...」
ヤンキー「なんだ?」
天使「ヤンキーさん、退屈しない世界が良いって言ってましたよね!それならぴったりの場所があるんです!!全てが新鮮!スリルとアクションの世界です!!そこにしましょう、そうしましょう!ね!?」グイグイ
ヤンキー「何でも良いから揺らすなや...」カクンカクン
26
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/09(日) 14:30:26 ID:VekL5/gw
天使「ほらぁ!センパイ!『良い』って言いましたよ!あとは加護つけて転生点せるだけです!!」ピョンピョン
大天使「はぁ、もう...」
大天使(でもホントにうまく行ったら仕事も捗るし女神様にも叱られずに済むかも...)ゴクリ
大天使「分かりました、準備にとりかかります...」ニコッ
27
:
◆e.SQKdgQgc
:2018/09/09(日) 14:33:54 ID:VekL5/gw
天使「ところで君、なんか能力?とか欲しくないです?」
ヤンキー「はァ?」
天使「今から転生する世界は君が居たとこに比べてちょっと危険な所だから...ちょっとした能力持ってったほうが困らないと思うんですよ!」
天使「
>>28
、
>>29
みたいな、役に立つ能力!持ってった方が良いですよ!ね!!」
28
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 14:36:22 ID:HzHM/2P.
命をストック出来る
29
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/09(日) 14:47:04 ID:e2frx1lM
自由に舎弟を産ませられる(母体は自前で準備)
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