したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

【プレイ日記】勇者「縛りプレイさせられた」【DQ3】

1お久しぶりですと言っておきます:2018/09/03(月) 15:55:27 ID:2Mcj1gYY
ーーアリアハン城、謁見の間

王様「よくぞ来た、勇者オルテガの息子よ!」

いっぴきおおかみ勇者「…どうも」

王様「さて勇者よ、早速だがそなたには魔王を倒す旅に出てもらう…が!」

勇者「…が?」

大臣「今まで数多の勇者が大魔王を倒すために旅をしてきた。成功した者もあれば、道半ばで倒れた者もおる」

勇者「成功した…?成功したなら、もう俺は旅に出る必要が…」

王様「故にじゃ!ただ魔王を倒すだけでは面白くないからのう。そなたには縛りプレイをしてもらうことになったのじゃ!」

勇者「なったのじゃ!と言われてもな…」

大臣「まず、勇者殿に大事なアイテムを渡そう」スッ

たびびとのふくを手にいれた!こんぼうを手にいれた!こんぼうを手にいれた!ひのきのぼうを手にいれた!

勇者「…これが、大事なアイテム?」

王様「さよう。今回の縛りは…『誰かが死んだら装備品を投げ捨てる』じゃ!」クワッ

勇者「………はあ?」

533以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/05(火) 08:22:59 ID:RPu0hNvI

使者さんが一番好きです!

534ーー98日目、ノアニール:2020/05/10(日) 19:56:12 ID:8Vr5nyLE
勇者「確かここから近いんだったな、オリビアの岬は」

戦士「なあ、せっかくここまで来るんならエジンベアから商人の町に行っちゃダメだったのか?」

盗賊「それは俺も考えたが…今あいつはあいつで頑張ってるだろうからな」

勇者「ああ、あいつは今町づくりをしながらオーブ探しもしてるんだろう。なら俺らは俺らがすべき事を全力でやるべきだろ」

戦士「そっかー。それもそうだな!」

盗賊「さてと。じゃあ進路は東へ、だな。このまま進めば…」

戦士「おっ、ホビットのアネキの家だぜー!」

勇者「今日はここにも寄っていく暇は無いけどな。さて、じゃあここの川か?あの岬に続いてるってのは」

盗賊「ああ、ここから遡ってみようぜ。…しかし、今更ながら凄い船だよなこいつは。川を遡るのも苦にせずグイグイ進みんだからな」

戦士「ポルトガの王様に感謝だな!」

勇者「ああ、改めて感じるな、俺らの旅がどれだけの人に支えられてるか…数えきれない恩に、報いなきゃな」

盗賊「へっ、いっぴきおおかみの勇者が成長したじゃないか。おっ、ほら見ろあの宿屋だ。って事はついたぜ、オリビアの岬に!」

戦士「っしゃー!オリビアとエリック、待ってろよー!」

535以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/10(日) 20:10:11 ID:8Vr5nyLE
勇者「さて、鬼が出るか蛇が出るか…進んでみるぞ」

戦士「おー!…ってなんだあ!?どこかから歌が…!」

盗賊「…哀しい歌声だな。いったいどの位これほどの哀しみに耐えてきたのか…」

勇者「言ってる場合かっ!船が…戻される…!」

戦士「うおおおっ!?…あー、戻されちまったなあ」

盗賊「聞いてた通りだな。さて、じゃあこいつを受けとれよ、オリビア!」ブンッ

勇者「さて、どうなるか?…光が、そしてあの二人は…!」

オリビア『エリック!私のエリック!ずっと会いたかった!』

エリック『愛しのオリビア、もう放さない!』

オリビア『エリックーー!』パアアア…

戦士「おお!?消えた…ぞ?これで、これで良かったんだよな!」

盗賊「ああ。永い時を経て、やっと再会出来たんだ。天国なんてものがあるか知らないが、ま、お幸せにって所だな。せめてあの世ではな…」

勇者「…これで、呪いは解けたはずだ。進むぞ」

戦士「おー!…で、この先何があるんだ?」

盗賊「それも、夜にあの宿屋で聞いたな。確かほこらの牢獄とか言ったはずだ。穏やかじゃない響きだが、さて何が待っているのか…」

536ーー夜、ほこらの牢獄:2020/05/10(日) 20:26:22 ID:8Vr5nyLE
勇者「ちっ、暗くてよく見えねーな。夜になっちまったからな…いや、あそこでなにかぼんやり光って…炎?いや…」

亡霊「ここはさびしいほこらの牢獄…」

盗賊「本当に寂しい所だな。ほこらの牢獄…以前にも聞いたことあったよな?」

勇者「サマンオサの北東にあった教会の神父だな。勇者サイモンがほこらの牢獄に追放されたとかいう話だったな」

戦士「じゃあここにそのサイモンってやつがいるのか?でもよお、そいつ生きてるのかこんなとこで?」

盗賊「まあ、生きちゃいないだろうな。生きてる人間の気配がまるでしねえよここは。飯だってろくに食べられないだろ」

勇者「まあ、外から見た感じそんなに広くもなさそうだ。くまなく探すのも難しくはないだろう…あれは、また亡霊か?」

魂「私はサイモンの魂。私のしかばねのそばを調べよ…」

戦士「死体のそば?どこにあるんだ死体?」キョロキョロ

盗賊「別の部屋だろうな。今まで探索して、残るのはあの部屋だけだ。行ってみようぜ」

勇者「…ここだな。見ろ、死体、骨だ。このそばを調べれば…これは、剣か!?」

盗賊「こいつは…噂に聞くガイアのつるぎじゃないか?覚えてるか?ルザミとかいう小さな島で、預言者とかいうじいさんが言ってた事を」

戦士「あー、確かどっかに投げ入れるとかなんとか…」

勇者「火山の火口に、だ。火山の火口、親父の最期の場所…いよいよ、いよいよ近づいてきたぜ、核心にな…!」

ーーガイアのつるぎをてにいれた!

537以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/12(火) 00:31:12 ID:Xn3LwcEg
幽霊船、オリビアの岬、ほこらの牢獄の一連のイベントは悲しいよな
ほこらのBGMがもの悲しいから余計に

538ーー98日目、オリビアの岬:2020/05/18(月) 19:39:53 ID:9XvROzF2
盗賊「…くあ、良く寝たぜ。しかし、もともと景色の良い宿屋だったが、呪いを解いたからか穏やかになって更に良くなったよな」

戦士「魚も捕りやすくなって飯のおかずが増えたぜー!」

盗賊「使者のおねーさんもまた来れば良いのにな。なあ?」

勇者「んなに暇じゃねーだろあの人も。さてと、ガイアのつるぎが手に入ったし、火山の火口に行かなきゃならないんだが…」

戦士「どこにあんだ?火山の火口って」

盗賊「火山の火口にガイアのつるぎを投げ入れるとネクロゴンドへの道が開けるって話だったよな?言葉の通りに受け止めれば、ネクロゴンドはテドンの北のはずだったから、イシス…いやあそこからだと岩山に阻まれるか?」

勇者「陸路では難しいのかもな。となるとバハラタか、あるいはアッサラーム辺りからテドン方面を探索する感じか」

戦士「言葉通りにってのはどういう事だ?」

盗賊「ネクロゴンドへの道が開けるってのがネクロゴンドへ直接道が繋がってるって意味の場合だ。もしかしたらオーブが見つかって空からの道が開けるって意味かもしれないからな」

勇者「そうなると火山の火口がネクロゴンドの近くにある意味もない訳だが…いずれにしろあの近辺を探索するしかないだろうな」

盗賊「他にあてもないしなあ。ま、行ってみれば分かるさ」

戦士「よっしゃー!早く飯食って出掛けようぜ!」

539ーーアッサラーム沖南:2020/05/18(月) 19:55:19 ID:9XvROzF2
盗賊「…と、まあ勇んで出てきたが、どうやら探索って程歩き回る必要もなかったかな。あのでかい山、露骨に怪しいぜ」

勇者「少し沖に出たら嫌でも目に入って来たな。時間がかからなくて結構な事だぜ」

盗賊「よし、じゃあ上陸の準備だな…さあ、行ってみようぜ!」

戦士「すげえ険しい山道だな!でも負けねーぞ俺は!」

勇者「勝ち負けの問題かよ…っと、頂上に着いたな。そしてこれが火口か。ここが…」

盗賊「親父さんの最期の地、だったな。でもまあ、分からないぜ?伝え聞いた話で、目撃者もいたのかどうかあやふやだしな」

戦士「ホビットのアネキも信じられないって言ってたよな!」

勇者「ああ、そうだな…さあ、ガイアのつるぎを投げ入れるか。結構良い剣で、名残惜しくはあるが…」

盗賊「俺らの手持ちの武器だとこの剣の攻撃力はそれなりみ魅力的なんだが、そうも言ってられないからなあ…そらっ!」ポーイ

ーーゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

盗賊「うおお!?なんだ!?どうなってる!?」

勇者「噴火してるのか…!気を付けろ!噴石と…溶岩が!」

戦士「おおおおお!?溶岩が川を埋めてくぞ!?」

盗賊「ああ、うめて埋めて…川の向こうに、行けるようになったな…」

勇者「正に道が開けたって訳だ。しかしこんな大掛かりな仕組みで道を隠してたとなると、この先にあるものは余程…そして親父がここに来た訳…いや、今考えても仕方ねえ、行くぞ!」

540以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/18(月) 20:03:59 ID:9XvROzF2
盗賊「夜になったな…結構険しい道のりのようだな、この先も」

ーートロルがあらわれた!

戦士「うおお!?でけー魔物だな!」

盗賊「サマンオサの偽王様に似てるな…先手必勝、おらっ!」ピシャッ

戦士「ぶった斬ってやるぜー!」ズバッ

トロルのこうげき!トロルのこうげき!

盗賊「ぐっ…はあ!?なんだこいつの攻撃力は!?」

戦士「いってええ!すげー力だな!」

勇者「でも耐えられねえ程じゃねえだろ、らあっ!」ピシャシャッ

戦士「うらあー!」ザグッ

ーートロル達をやっつけた!

盗賊「くそっ、ここから先のモンスターは桁が違いそうだな…ん?見てみろよ、あそこにあるのは…!」

勇者「あれは…洞窟か!どうやら次はあそこにいくようだな。だが今日は引き返すようだな…」

戦士「洞窟は明日か?ここのモンスターはつええけど、俺は負けねーぞ!」

盗賊「ああ、負けてたら先に進めないからな。しかし…へへっ、ここから先は今までにないスリルが味わえそうだぜ…!」

541以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/18(月) 20:32:05 ID:.QMKpqmE

3人でこの長丁場、大丈夫かな?

542ーー99日目、ネクロゴンドの洞窟:2020/05/25(月) 20:21:12 ID:seMuB3SY
盗賊「くっそ、ここに来るまでにかなり消耗しちまったな…勇者、魔力は?」

勇者「もう半分も残ってねえ。くそ、洞窟攻略が本番なのに、辿り着くまでにこんなに消耗しちまったら…」

戦士「勇者、さっきレベル上がったんじゃないのか?新しい呪文とか覚えなかったのか?」

勇者レベル32「残念ながら、な。ベホマでも覚えりゃあ、多少は楽になったかもしれなかったんだがな」

盗賊レベル32「ベホマもだが、さっきザキを使う魔物が出たぜ。あの影みたいな…お前、ザオラルとか…」

勇者「覚えてねーよ、ザキが効いたら終わりだ。二人になったら引き返すしかねー」

盗賊「だよなあ。こいつは難所中の難所のようだな。洞窟内はそこまで魔物と出会わないっぽいのが不幸中の幸いだがなあ」

戦士「なんだよ!弱気だな二人とも!俺は負けねーぞ!」

勇者「もちろん諦めるつもりはねー。だが、今日はもう引き上げだ。もう少し洞窟内を探索したかったんだが…」

盗賊「まあ、探索は明日以降だな。それより朝になるまでに帰れるかどうかだよな」

戦士「っしゃー!アッサラームに帰るぜーー!」

勇者「…まあ、お前のうざい程の煩さも多少は救いになるか。ここが本当の正念場のようだからな…」

543ーー火山南部:2020/05/25(月) 20:30:04 ID:seMuB3SY
ーーフロストギズモはヒャダルコをとなえた!フロストギズモはつめたいいきをはいた!

勇者「ぐあっ!まずい、死ぬ…」

盗賊「勇者っ!先に倒す!おらあああっ!」ピシャシャッ

戦士「うおりゃー!」ザクッ

ーーフロストギズモたちをやっつけた!

盗賊「大丈夫か、勇者!?」

勇者「なんとかな…ベホイミ!…くそ、これで魔力はほぼ空だ」

戦士「もうないのか!?アッサラームまでまだまだだぜ!?」

勇者「ああ…仕方ない、ルーラで戻る。1日無駄になっちまうが…」

盗賊「全滅よりマシだろ。新しい場所到達に一日遅れても棄てるのは一個、全滅したら三個だ」

戦士「それに久しぶりに盗賊も武器盗んだだろ?」

盗賊「久しぶりは余計だろ!ただあの雲野郎が落とした剣、なんか不吉な感じがするんだよな」

勇者「まあ最悪捨てる候補になるなら良いだろ。よし、じゃあ戻るぞ…ルーラ!」ギュイーンギュイーン…

544ーー100日目、アッサラーム沖南:2020/05/25(月) 20:38:55 ID:seMuB3SY
盗賊「…とはいえすぐ宿に泊まるのは勿体ないからな。ギリギリまで経験値を稼ぐか」

ーーヘルコンドルがあらわれた!

戦士「おっ、前に盗賊が飛ばされた奴じゃねーか!」

盗賊「うるせえよ!今はもう敵じゃねえ!そらっ!」ピシャシャッ

勇者「っしゃあ!」ピシャッ

ーーヘルコンドルたちをやっつけた!

戦士「っしゃー!楽勝だぜー!…ん?あれ宝箱じゃねーか?」

勇者「こいつの宝箱っていったらーー」

なんと みかわしのふくをてにいれた!

盗賊「だよなあ。まあ、装備品はあって困るもんじゃないしな」

勇者「ああ。おそらくあの洞窟攻略には時間が掛かりそうだ。捨てなきゃならねえ装備品も多くなるかもしれねー」

盗賊「本当なら今日明日で突破したかったが、今日宿泊で明日中には次に行かなきゃ行けないからなあ。少し厳しいよな」

戦士「明日一日で突破すりゃ良いんだろ?やってみせるぜー!」

勇者「まあ、出来りゃそれに越したことはないけどな。まあ明日だ。昨日から寝てねーから何もかも空っぽだ。早く宿に行きたいぜ…」

545以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/26(火) 15:22:52 ID:RUXZPJ96
100日突破おめでとう〜
やっぱネクロゴンド三人じゃキツいなと思ったけど、女子パーティーの時は二人だったんだよな…

546以下、名無しが深夜にお送りします:2020/05/31(日) 05:48:18 ID:hPNAWg8M
種で強化とかは時間制約あるから現実的ではないのかな。

547ーー101日目、アッサラーム:2020/06/01(月) 19:56:43 ID:.xI9x0VY
戦士「くあーっ、良く寝たぜー」

盗賊「おい、まだ準備出来てないのか?時間ないんだから急げよな」

勇者「そういうお前はさっき出掛けてたみたいじゃねーか、どこ行ってたんだよ?」

盗賊「ああ、昨日盗んだ剣あっただろ?あれをちょっと店に持ち込んでな。あれはもろはのつるぎって言うらしいぜ」

戦士「へー、強そうだったよなあれ!」

盗賊「ただ、試しに値段を聞いてみたら渋い顔をされてな、あんまり良い値じゃなかったよ。つまりーー呪われてるな、これは」

戦士「呪われてるのか!?その剣が!?」

盗賊「まともな剣ならもっと値が張るだろうからな。ま、剣の話は終わりだ。今日はあの洞窟手前で経験値稼ぎか?」

勇者「いや…突破を目指そうと思う。おそらくこの後に控えてるのは魔王だろう。魔王の時にこそ、時間をたっぷりかけたいからな」

戦士「おお、あの洞窟抜けるのか!燃えてきたぜー!」

盗賊「…かなり無茶だな。ま、そうは言っても今日経験値稼いでレベル上がるのはせいぜい戦士だけだろうからなあ。俺と勇者はもう上がったしな」

勇者「そういう事だ。さあ、そうと決まったら行くぞ。あの洞窟まで結構距離があるからな」

戦士「っしゃー!やるぜやるぜー!」

548ーーネクロゴンドの洞窟周辺:2020/06/01(月) 20:04:28 ID:.xI9x0VY
ーートロルのこうげき!トロルのこうげき!

盗賊「くっそ、いてえなーーおらっ!」ピシャッ

戦士「うおおー!」ザンッ

ーートロルたちをやっつけた!

勇者「くっそ、こいつに一番会いたくなかったのに…回復するぞ、ベホイミ!」パラララ!

盗賊「アホみたいにタフだからな。他は最悪勇者のイオラでなんとか出来るんだが」

戦士「でもあれも魔力結構使うんだろ?」

勇者「結構どころじゃねーな、俺にとってはな。だが、ベホイミを2回使うよりはマシだ」

盗賊「どっちが効率良いか、だよなあ。魔力使わずに勝てるならそれに越した事はないけどな」

戦士「商人がいればなー」

勇者「それを言っても仕方ねえだろ。さあ、洞窟に着いたぞ。昨日よりは消費が少ないが、あのでかいの10体も相手しちまったのがどう響くか…」

549ーーネクロゴンドの洞窟、B1F:2020/06/01(月) 20:14:43 ID:.xI9x0VY
盗賊「…やっぱり洞窟の中はそこまで魔物が多くないようだな」

勇者「そうでなきゃ今日中に突破するとか言わねーよ」

戦士「バッタバッタ倒してレベル上げても良いけどな!」

盗賊「そんな余裕ないだろ今は。とにかく無事洞窟を攻略するのが第一だ」

勇者「大体お前外でレベル上がっただろ」

戦士レベル32「おう!俺も二人に追い付いたぜー!」

盗賊「じゃあしばらく誰もレベル上がらないだろ…っと、階段だ。まあ昨日もここまでは来たけどな」

戦士「そういや洞窟なのに潜らねーで上るんだな」

勇者「おかしいって程でもないが…言われてみれば今までの洞窟はみんな下に進んでたか?」

盗賊「確かな。魔王の居場所はネクロゴンドの山奥っていう話だったからな、言わば登山だろ」

戦士「この先に魔王がいるのか?この洞窟の最後に出てくるのか?」

勇者「分かるわけねーだろ。とにかく、俺達は進むだけだ」

盗賊「そうだな、この先に待ってるのが魔王でもオーブでも、俺達には進む以外の選択肢はないよな…よし、行こう!」

550以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/02(火) 20:55:34 ID:epndd7jw
乙!

551ーー1F:2020/06/07(日) 20:16:47 ID:hBEr5vpI
盗賊「この洞窟に入った所が地下1階で、上ったら1階か」

戦士「0階ってのはねーのか?」

勇者「聞いた事ねえな…お前ら、構えろ!」

ーーミニデーモンがあらわれた!

戦士「この階はこのチビばっかりだな!おらー!」ザクッ

盗賊「さすがにあのでかいのは洞窟内には入ってこられないらしいな、そらっ!」ピシャシャッ

ミニデーモンはメラミをとなえた!

勇者「くっ…そ、うらあっ!」ピシャシャッ

ーーミニデーモンたちをやっつけた!

戦士「体力がねーからぱぱっと片付くな!」

盗賊「呪文だけは痛いがな。大丈夫か?」

勇者「問題ねー…が、あんまり何回も喰らいたくはねえな。長丁場だろうしな」

盗賊「ああ、なるべくさっさと進みたい所だな」

戦士「っしゃー!ガンガン進むぜー!」

552ーー2F:2020/06/07(日) 20:29:06 ID:hBEr5vpI
勇者「2階は…特に問題なく進めたな」

戦士「あの宝石袋みたいなの早かったなー!早いだけで弱かったけどな!」

盗賊「呪文を2つ唱えた上に攻撃までしてきたからなあ。まあ攻撃力はてんで大したことなかったが」

勇者「あのレベルのモンスターだけだったら楽なんだが…階段だ」

盗賊「これで3階か。ここまでは順調だよな…んん?これは…」

戦士「おいおい、亀裂だらけで全然進めねーじゃねーか!」

勇者「上に上る階段自体はあるだろ、あそこに。ただ、亀裂を越えないと辿り着けないんだが、こういう時は…」

盗賊「亀裂や穴から落ちてみて活路を見いだす、だよな。今までも散々ロープとかから落ちた先に道があったりしたよな」

戦士「よし、飛び下りるぜうおおおおー!」ピューン…

勇者「行くか………っつう!結構な落差だな、さて…」

盗賊「お!ほら見ろよ、あの階段を上ってみれば…」

戦士「おおー、またすぐに階段があったぜ!さっき亀裂の向こうにあった階段か?」

勇者「だな。これで次は4階か、このまま出口まで辿り着ければ良いが…」

553ーー4F:2020/06/07(日) 20:37:50 ID:hBEr5vpI
盗賊「ーーこの階は少し複雑なようだな。慎重に、かつ素早く…」

ーーじごくのきしがあらわれた!ガメゴンロードがあらわれた!

戦士「おお!?どっちも見たことねーぞ!とりあえずカメくたばれー!」ガギン!

ガメゴンロードはスクルトをとなえた!じごくのきしのこうげき!じごくのきしのこうげき!

盗賊「ぐはっ…!?この手数と攻撃力、まずいぞ…!」

じごくのきしはやけつくいきをはいた!

戦士「あっ!?が、が、が…」ビクビクッ

勇者「戦士!麻痺か!?」

じごくのきしのこうげき!じごくのきしはやけつくいきをはいた!

盗賊「かっ!?あ、くっ…!」

勇者「盗賊!くそっ、動けるのは俺だけ…」

じごくのきしのこうげき!戦士はしんでしまった!じごくのきしのこうげき!盗賊はしんでしまった!

勇者「くそっ、つええ…!引くか戦うか、どう…」

ガメゴンロードはもえさかるかえんをはいた!

勇者たちはぜんめつした!

554以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/07(日) 23:54:30 ID:NJjQ9HIM
アチャー
やけつく息はザラキより怖い

555ーー102日目、イシス:2020/06/14(日) 19:50:41 ID:0PMO31vo
戦士「んあー、負けちまったー…」

盗賊「強かったな最後の奴ら。しかも数が多かったしな。にしても戦士、見たことねーじゃないだろ、前の日にあの骸骨は見てただろ」

戦士「ああ?あー、そうだったな!」

盗賊「まああの時はあっさり倒したからなあ…さて、どうするよ?全滅して城に戻ると魔力回復するんだったか?」

勇者「ああ、魔力は戻ってる。このまま再挑戦も選択肢ではあるが…」

戦士「ちなみにいくつ装備捨てるようなんだ?」

盗賊は三人死んで1日オーバーだから4つだな。今日あの洞窟を突破出来なきゃもう1つだ」

戦士「そんなにかー!とりあえず捨てるぜとげのむちにみかわしのふくにてつのつめにたびびとのふくー!」ポイポイポイポーイ

勇者「かなり厳しくなっちまった。だが…今日の再挑戦は難しいな。いくらある程度あそこにいる魔物の特徴が掴めたとはいえ…」

盗賊「もう1つ捨てるのは確かに痛いが、まあ仕方ないだろうな。今日はレベル上げだ」

戦士「おっ、じゃあどこ行くんだ?」

勇者「そうだなーー」

556以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/14(日) 19:57:56 ID:PBlhtL6A
この旅は宝石狩りとかあまり意味なさそうだな

557ーーガルナの塔、5F:2020/06/14(日) 20:02:35 ID:0PMO31vo
戦士「うおおー、くたばれー!」ガギン!

メタルスライムをたおした!まもののむれをやっつけた!

盗賊「ふう、やっぱりレベル上げといったらここだよな」

勇者「ああ、あの銀色以外にもドラゴンなんかもまずまず経験値くれるからな」

戦士「ちょっと攻撃が痛い奴らもいるけどなー!」

盗賊レベル33「ドラゴンと金の鳥は厄介だよな。でも俺と勇者はレベル上がったよな」

勇者レベル33「やっとベホマを覚えたぜ。これでーーあの洞窟も抜けられるはずだ」

盗賊「やったな!あとまんげつそう3つといのちのきのみ1つを盗めたぜ。まあ、無いよりはまし程度だが」

戦士「まんげつそうはつかうだろ!めっちゃマヒしたじゃねーか!」

勇者「麻痺も厄介ではあるんだが、麻痺すると手数が足りなくなるからな。まんげつそうがたくさんあっても解決しない事も多いからな…」

盗賊「まんげつそうはあります、使う暇がありませんじゃなあ。まあ、次は麻痺しないように気を付けないとな」

勇者「麻痺せず死なずに進めれば、そう難しくもないとは思うんだがな。もちろん、俺らが昨日進んだ所が出口に近いなら、だが」

戦士「大丈夫だろ!明日は突破しかないぜー!」

勇者「もう捨てる装備品が底を尽きかけてるからな。明日は突破出来ないと…いや、突破する。絶対にな…」

558以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/14(日) 22:55:08 ID:oHUnDJdI
大正義あなほりで装備品補充できないから厳しいな
盗賊が盗んでくれればねぇ…

559ーー103日目、アッサラーム郊外:2020/06/21(日) 20:24:38 ID:LXs9hWdY
勇者「………」フウ…

盗賊「なんだ勇者、緊張してるのか?」

勇者「そんなんじゃねーよ。ただ少しな…」

戦士「大丈夫だ!俺が全部ぶっ飛ばしてやるぜー!」

勇者「はっ、出来るならそうしてもらいてえもんだな。さて…一応せいすいを撒くか」サアッ

戦士「んー?せいすいなんて効くのかー?」

勇者「さあな。ただ海の魔物を避けられるだけでも多少はマシになるだろ」

盗賊「少しでも消耗を避けたい所だからな。さて、じゃあ出港だ!今日こそーー」

ーーマーマンダインがあらわれた!

戦士「おいおい、いきなりモンスター出てきたじゃねーかよお!」

盗賊「…せいすいってこんなもんなのか?役立たずだろこんなの」

勇者「どうせザコだから良いものの…あてが外れたな…」

560ーーネクロゴンドの洞窟周辺:2020/06/21(日) 20:33:34 ID:LXs9hWdY
ーーフロストギズモはつめたいいきをはいた!フロストギズモはヒャダルコをとなえた!

勇者「くっそ…!ーー力よ来たれ!集い、破裂し、世界を歪め蹂躙せよ!イオラ!」ドガポーン

ベホマスライムをたおした!フロストギズモをたおした!フロストギズモをたおした!

ーーまもののむれをやっつけた!

戦士「おおー!1発で片付いたな!」

盗賊「その前に俺が鞭で一撃入れてたからだからな!」

勇者「あんまり攻撃呪文は使いたくないが…モタモタしてたら余計に魔力を消費しちまうからな」

盗賊「回復呪文連発するよりはマシってか?そうかもな…お、着いたぜ忌まわしい洞窟に」

戦士「この前よりは魔力使わなくて済んだんじゃねーのか?」

勇者「まあな。レベルアップで魔力が上がったのもあるしな」

盗賊「残ってた2つのかしこさのたねも使ったしな」

勇者「ああ、ここまでしたんだ。今日こそは…」

戦士「ここを突破してやるぜー!」

盗賊「だな。よし、行くぜ!待ってろよモンスターども!」

561ーーネクロゴンドの洞窟、1F:2020/06/21(日) 20:42:08 ID:LXs9hWdY
トロルがあらわれた!じごくのきしがあらわれた!ホロゴーストがあらわれた!

戦士「おお!?あのでけーの洞窟の中に出ないんじゃねーのかよ!?」

盗賊「こんな狭い所に入ってくるなよな!とはいえ一番怖いのは…そらっ!」ピシャッ

勇者「らあっ!」ピシャッ

ホロゴーストをたおした!

じごくのきしのこうげき!じごくのきしはやけつくいきをはいた!トロルのこうげき!

盗賊「ってえな…!しかし麻痺はしなかったな!おらっ!」ピシャッ

戦士「うおおらー!」ザンッ

ーーまもののむれをやっつけた!

勇者「よし、ここまではまずまずだ。だが少なくともあと三階層上があるからな、油断は出来ねえ」

盗賊「どんどん魔物が強くなるみたいだしな。ま、それでも今日こそはなんとかなるだろ。つーか、なんとかしないといけないんだよな」

戦士レベル33「おおー!レベルも上がったしもう負けねーぜー!」ウオー

562以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/24(水) 01:03:09 ID:5cV816Fg
ガンガンいこうぜ

563ーーネクロゴンドの洞窟、3F:2020/06/28(日) 20:13:14 ID:waUSB17c
戦士「くっそー、上ったり落ちたり面倒くせーな!」ウガー

盗賊「お前が先走って落ちる所間違えたんだろ。しかしここの魔物は本当に強いな」フウ…

勇者「魔力も余裕が無くなってきた。ここからはより慎重に…っと、階段だな」

ーー4F

盗賊「前回もここまでは来れたよな。ここからはーー」

ーーじごくのきしがあらわれた!

勇者「あいつらか…逃げるぞ!」ダダダダ…

戦士「ええー!?おいおい、戦わねーのかよ!」

勇者「無駄な戦闘は出来ねえんだよ!…逃げ切れたか?」

盗賊「なんとかな…魔力、そんなに無いのか?」

勇者「半分ってとこだな。面倒そうな奴らからは逃げて…」

ーーおどるほうせきがあらわれた!

勇者「よし、そいつは倒すぞ!」

戦士「よっしゃー!おらおらー!」

盗賊「強敵からは逃げて弱そうな奴を倒す勇者…まあ、四の五の言ってられないか。ここを突破しなきゃいけないんだからな…」

564以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/29(月) 16:04:48 ID:nVJS9P8.

一度全滅を味わってる敵は怖いよなー

565以下、名無しが深夜にお送りします:2020/06/29(月) 19:38:20 ID:b7EY9xlo
ーーじごくのきしがあらわれた!

勇者「くっ!逃げるぞ!」ダダダダ…

ーーライオンヘッドがあらわれた!ガメゴンロードがあらわれた!

勇者「1匹ずつか…やるぞ!」

戦士「うおおらー!」ザンッ

フロストギズモがあらわれた!

勇者「4匹いるが…やるぞ!」

盗賊「俺と勇者のムチ攻撃で大体倒せるから…なっ!」ピシャシャシャシャッ

ーーフロストギズモたちをやっつけた!

盗賊「ほら見ろよ、今度は盗みで手に入れたぜもろはのつるぎ!…どうした勇者?」

勇者MP4「ちっ…もうほとんど空だ」

戦士「大丈夫かあ?また…あー!見てみろよ!階段!」

盗賊「おおっ!しかも光が見えるぜ!出口だ!」

勇者「やっと…か。長かったな。しかしまだこの先に何があるか分からねえ、気を引き締めないとな…」

566ーーネクロゴンドの洞窟、出口周辺:2020/06/29(月) 19:47:19 ID:b7EY9xlo
盗賊「…さて、出たは良いが夜の森の中だ。とはいえ、どうやら東に進むしかないようだけどな」

戦士「なんか嫌な雰囲気だなー」

勇者「ああ、どうやら本当に魔王の居場所が近いらしい…あれは…!」

盗賊「ほこら、か?どうする?…って、ここまで来て入らないって選択肢はないよな。行くぜ!」

戦士「うおおー!…お?おっさん一人だけか?」

男性「おお、ここまで辿り着く者がいるとは!そなたらにシルバーオーブを授けようぞ!」

戦士「オーブ!?すげー!」

勇者「話が早くて助かるが…」

男性「そなたらならきっと魔王を討ち滅ぼせるであろう!伝説の不死鳥ラーミアもそなたらの助けになるであろう!」

盗賊「そういえばオーブを集めると不死鳥が復活するとかいう話だったな。じゃあラーミアの力を借りて魔王の所まで行くって訳か」

戦士「おお、ついに魔王と対決だな!」

勇者「待てよ、まだオーブは5つしか集まってねえ。とはいえ商人が見つけてるかもしれねえからな。次はあの町に行ってみるか」

盗賊「ああ、このオーブを見せて商人をびっくりさせてやろうぜ!」

567ーー104日目、商人バーク:2020/07/05(日) 19:41:10 ID:Vyod1lP2
戦士「おー、エジンベアからここまで1回もモンスターに遇わなかったな!」

盗賊「アッサラーム出るときに撒いたせいすいの効果が残ってるんだろ。にしても休息無しか…」

勇者「休んでる暇はねえし、この辺の魔物なら魔力が無くても負けねえからな。にしてもこの町…」

戦士「立派になったよなー。商人めちゃくちゃ頑張ったんだな!」

盗賊「それはそうだろうが、あいつがパーティー抜けてから何日だ?いくらなんでも早すぎだろ」

勇者「別れたのは95日目だな。10日足らずでこんな町が出来るものなのか…?」

戦士「すげーよなー!…お?あのじーさん、最初からここにいたじーさんだよな?」

老人「おお、私のこと覚えているか?…商人、とても良く働く。だがやり過ぎ良くない。町の者達も良く思ってない」

盗賊「………だろうなあ。一体どれだけのペースで働かせればこんな町が短時間で出来るのか考えるとな」

勇者「…少し、あいつと話をするか。あいつは何処に?」

老人「屋敷にいる。私案内する」

戦士「久しぶりだなー商人に会うの!あいつもオーブ見つけてるかな?」

盗賊「能天気だなお前は。でも、その能天気さが今は少し羨ましいぜ…」

568以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/07(火) 07:02:15 ID:QtIJRFFg
何回やってもこのイベントはやだよ…

569以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/12(日) 20:22:02 ID:Y9XDQEsw
大男「商人様、商人様に話があると複数の見慣れぬ男達が…」

商人「…?まだ約束の時間には…」

戦士「おおーい!商人、いるんだろー?」

商人「あの声は…!今すぐその人達を通して下さい!」

大男「良いんですか?では…」

戦士「おおー!久しぶりだぜ商人ー!」

商人「皆さん!お久しぶりです!3人とも元気そうですね!」

盗賊「ああ、なんとかな。見ろよ、オーブだぜ、銀色だ」スッ

商人「これは…!シルバーオーブですね!凄い、ネクロゴンドの山奥にあると聞いて、どうしたものかと思ってたんですよ!」

勇者「まあ、1回全滅したがな。それよりお前は…」

商人「ああ、僕の方もあと少しで…すみません、せっかく来ていただいたのに、これから商談がありまして…」

盗賊「…ずいぶん忙しいみたいだな」

商人「ええ、でももうすぐ、もうすぐですから。皆さん、今日はこの町に泊まって行かれませんか?この町の宿屋はなかなかのものですよ!」

勇者「そうだな、正直洞窟を突破してから休んでねえからこの辺で休みたい所だな」

商人「良かった!では今日はゆっくり休んでください。積もる話はまた明日にでも…」

570ーー夜:2020/07/12(日) 20:30:28 ID:Y9XDQEsw
戦士「うーん、明日より今日喋れねーかと思ったけど、もう寝ちまったんだな商人」

盗賊「門番の大男は帰れ帰れの一点張りだ。ま、明日があるなら明日で良いさ。ほら、宿に着いたぜ」

宿屋「お帰りなさいませお客様。もう夕飯が出来てますよ」

勇者「ああ、悪かったな。よし、今日はもう休むか。流石に疲れたしな」

戦士「おおー!飯だ飯だー!」

宿屋「…」

ーー商人の館

商人「…よし、これはここに隠しておいて…すみません。何やら外が騒がしいようですが…」

大男「さあ?なんでしょうねえ?」ニヤニヤ

商人「…分かってますよ、隠さなくても。さあ、皆さんを入れてあげて下さい。僕は抵抗しませんから」

大男「え…?おお、はい、分かりました…」

商人「…ふう。これで、良かったんだ、きっと…」

571ーー105日目、商人バーク:2020/07/12(日) 20:40:39 ID:Y9XDQEsw
盗賊「…くあ、よく寝たなあ。疲れてたにしても、全員日があんなに上るまで眠ってたなんてな」

戦士「ぐっすりだったぜー!」

勇者「ああ、まだ少し眠い気がするが…なんだ?騒がしいな…」

盗賊「外で何かあったか?出てみるか…んん?なんだ?様子が…」

戦士「おお?みんな殺気だってどうしたんだ!?」

老人「おお、貴方達ここにいたか。大変、革命、起こった」

勇者「…革命?」

老人「そう、ついに革命起こった。商人、牢屋の中。なんてこと…」

盗賊「なに!?そりゃどういう…いや、そうか、そういう事か…」

戦士「なんだ!?どういう事だ!?」

勇者「…とにかく商人の所に行こう。牢屋は商人の屋敷の向かいだったな」

盗賊「あいつ…心配してた事が現実になっちまったな…!」

戦士「どういう事だよ!?分からねーぞ!?」

盗賊「町の連中を働かせ過ぎたツケが廻ってきたんだろうよ。くっそ、あいつは無事なんだろうな…?」

572以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/13(月) 04:13:59 ID:mCgQfq9Q
女商人より覚悟が決まっててかっけぇな

573以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/19(日) 19:43:39 ID:yOnnXaDk
戦士「おーい、商人!おーい!」

商人「戦士さん…皆さん…」

盗賊「おい、無事か?怪我はないのか?」

商人「ええ、大丈夫です。皆さん紳士的で…」

勇者「ざっと見た感じ、町の連中に怪我してるヤツはいなかった。お前が抵抗しなかったから、あっちも手を出さなかったんだろう」

盗賊「にしてもお前…いや、どうしてこうなったかは分かってるよな?お前なら」

商人「ええ、少々…いや、とてもやり過ぎました。とても」

盗賊「そんなに焦る必要は…」

商人「それより、僕の屋敷だった所の椅子の後ろに、大切な物があります。それを皆さんに持っていって貰いたいんです」

戦士「お前、牢屋から出ないのか!?カギあるんだから出してやるぞ!?」

商人「ええ、気持ちは有り難いのですが…」

勇者「反省しなきゃいけない、ってか?」

商人「はい…」

盗賊「その大切な物ってのは…オーブだな?」

574以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/19(日) 19:56:06 ID:yOnnXaDk
商人「はい。やっと…見つけたんです。ただ高くて…」

盗賊「それでこんなムチャしたのかよ」

商人「…」

勇者「結局、どんなに繁栄しても、どんなに豊かになっても、魔王に滅ぼされたらおしまいなんだよ」

戦士「?どーしたんだ急に??」

勇者「だから、この町の連中に多少の無茶を強いた。オーブは絶対に手に入れなきゃならねえ。でもチンタラやってたらいつ手に入るか分からねえ。その間に魔王が本格的に動き出すかもしれねえ」

盗賊「…そうか、それでお前、こんな無茶を…!」

勇者「確かに無茶だが、滅びるよりはましだからな。かと言って、連中に無茶をさせた事実に違いはねえ。だから牢屋に残る。こんな所だろ?」

商人「勇者さん、なんで…」

勇者「なんで分かったのか、か?付き合いも…長いとは言えねえが、共に死線をくぐってきた訳だし、何より…俺は勇者だからな。パーティーの事なら分かる」

戦士「おおー!なんか分からねーが説得力すげー!」

商人「勇者…さん…」

勇者「お前の事だ、ハナから最後はこうなる覚悟でやったんだろ。だから今は連れ出しはしないが…すぐに迎えに来るからな。町の連中だって、この町をここまででかくした功績がおまえにあるのは分かってるはずだ、そんなに長く牢屋にぶち込みっ放しにはしないだろ」

商人「はい…はい…」

575以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/19(日) 20:08:15 ID:yOnnXaDk
盗賊「さて、じゃあオーブを取りに行くか。にしてもいっぴきおおかみのお前が、パーティーの事なら分かる、なんてな。成長したよなあ」

勇者「うるせー。んな事よりオーブを…っと」

大男「おい、ここはもう商人の屋敷じゃないぞ!部外者を入れる訳にはいかねえな!」

戦士「なにー!?ここには…」

盗賊「黙ってろ!…とはいえ、せっかく商人が見つけたオーブだ、なんとしても通してもらわないと…」

老人「皆、待つ。ここ、通して欲しい」

大男「あんたは…」

老人「この者達、最初にここを、私を見つけた。この者達居ないと、この町出来てない。この町の、恩人」

大男「…ちっ、分かったよ。あんたに言われたんじゃな…おい!荒らすんじゃないぞ!」

勇者「ああ、悪いな…椅子の後ろ、だったよな」

戦士「ここだな!…おお!?何もねーぞ!」

盗賊「待ってろよ、床を叩いて…ほら、ここだけ音が違うだろ?この床板をはがせば…」

戦士「おおー!黄色いオーブだぜー!これで揃ったな!」

勇者「ああ、あいつの…あいつと、あいつの作ったこの町のおかげでな」

ーーイエローオーブを手に入れた!

576以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/20(月) 00:46:50 ID:zhSm/7pk
勇者もかっこいい

577ーー海上:2020/07/27(月) 20:10:11 ID:eKppc6Dk
盗賊「ったく、あいつも真面目が過ぎてなあ」

勇者「まあな。だが、だからこそ町の連中は今まで我慢してたのかもしれないけどな」

戦士「あいつが真面目にやってるんだから、みんなも真面目にやらないとな!」

勇者「ああ。そしてあいつは賭けに勝った。考えても見ろよ、下手すりゃイエローオーブを手に入れる前に反乱される可能性だってあった」

盗賊「まあな。あいつとしても賭けだった訳だ」

勇者「そして賭けには勝った。あいつの真面目さがひきよせたんだろう…多分な」

戦士「流石商人だよな!…んで、今俺ら何処に向かってるんだ?」

盗賊「そりゃ、オーブが揃ったんだからレイアムランドのほこらに向かってるんだよ。あの町から北東に向かえば着くはずだ…多分な」

勇者「不確定だらけだな…っつーかあれ、見えてきた大陸、レイアムランドじゃねえぞ?」

戦士「おお!?たしか海賊達がいた所だよな?」

盗賊「てえと…かなりずれてるなこれは…くそっ、時間がむだになったぜ…」

578ーー106日目、レイアムランドのほこら:2020/07/27(月) 20:20:10 ID:eKppc6Dk
勇者「ちっ、1日経っちまった」

戦士「みかわしのふくを捨てるぜー!」ポーイ

盗賊「それはともかく、ついにここまで来たな」

勇者「ああ。さて、とりあえずはオーブを祭壇に捧げるか…」ボッ

戦士「うーん、あの巫女の二人、飯どうしてるんだろうな?」ボッ

勇者「この大陸には鳥も熊もいる。そいつら狩ってるんだろ」ボッ

盗賊「ああ見えて肉食なのかよ…」ボッ

戦士「肉は美味いからな!」ボッ

勇者「さて、これで最後だが…」ボッ

カタカタカタカタカタカタカタカタ…

戦士「おお!?なんだなんだ!?」

盗賊「卵が…震えてる…!」

巫女「「私たち この時をどれだけ待ちわびた事でしょう」」

勇者「…一体どれだけの時を待ったのか、想像もつかねえが…いよいよなんだな、巫女達の悲願と、俺達が魔王をぶっ倒すって悲願が叶う時がな…!」

579以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/27(月) 20:37:09 ID:eKppc6Dk
巫女「「大空はお前のもの。舞い上がれ 空高く!」

カタカタカタカタ…パキッ

戦士「おおっ!?鳥が生まれたぜー!」

盗賊「でかいな!そしてこいつは…!」

勇者「神々しい…な」

巫女「「ラーミアは神のしもべ。心清き者だけをその背に乗せるといいます」」

盗賊「へっ、俺らの為の鳥みたいじゃないか、清い心の持ち主を乗せるなんてな」

戦士「盗賊、フラグってやつかあ?」

盗賊「どういう意味だ!?おら、とっとと外に出てラーミアに乗ってみるぞ!」

戦士「おおー!楽しみだぜー!」

勇者「ったく、遊びじゃねーんだぞ…じゃあ、悪いがラーミアは俺らに着いてきてもらう」

巫女「はい。よろしくお願いいたします。お気をつけて」

勇者「…あんたらも達者でな。さて…これでいよいよか。魔王を倒す。準備はこれで整った。待ってろよ…」

580以下、名無しが深夜にお送りします:2020/07/28(火) 07:07:17 ID:/czPQxmo

カニバってる女盗賊も乗れたんだからヘーキヘーキ

581ーー上空:2020/08/02(日) 19:37:05 ID:RmQAaJGM
戦士「おっほほー!飛んでる飛んでるー!」ヒャッホー

盗賊「はははっ、こいつは凄いな!世界を上から見られるなんてなあ!」

勇者「そして障害物も無いから目的地まで早え。直線で移動できるからな」

戦士「よっしゃー!じゃあ商人のとこ行くかあ?」

盗賊「ああ、あいつに見てもらおうぜ!」

勇者「…あいつの所行くともう1日経つだろ。また1つ装備品捨てるようだぞ」

戦士「じゃあどこ行くんだよ?」

勇者「…でも、それでも商人の所だよな…」

戦士「だよなあ!勇者はそう言うと思ったぜー!」

盗賊「はっ!心配すんな、俺がガッツリモンスターから盗んでやるからな!」

戦士「商人が戻って来ればまたあなほりで武器とか見つけられるもんな!」

盗賊「おい!?俺の話聞いてたのかよ!?俺が盗むっつってんだよ!」

勇者「ったく、騒がしいったらないぜ。こいつらの相手するにも商人が居た方が楽だからな…」

582ーー107日目、商人バーク:2020/08/02(日) 19:48:07 ID:RmQAaJGM
商人「み、皆さん!」

戦士「お、商人ー!牢屋から出れたんだな!」

盗賊、元気そうで良かったぜ。なあ?」

勇者「あれから何日も経ってねーだろ。…もう、良いのか?」

商人「ええ、もうこの町に僕は必要ないので…今、引き継ぎも終わった所ですよ」

盗賊「せっかくここまでの町にしたのに、作った本人はお役御免か」

商人「良いんです。町に名前が残るだけでも。それにしても、凄いじゃないですか!あれが不死鳥なんですよね!」

戦士「おお!商人のお陰だぜ!また商人も一緒に冒険出来るんだよな?」

商人「はい!でも一旦ルイーダの酒場に戻って登録し直さないと…」

勇者「ああ、面倒だが仕方ねーな。じゃあルイーダの酒場でまた落ち合うか」

商人「ええ、では先に失礼します!」

盗賊「おお、またな…っておい!ラーミアに乗ってけよ!」

戦士「行っちまったぞ。ずいぶん慌ててるなあ商人!」

勇者「………まあ、また冒険出来るのが待ちきれないんだろ」

盗賊「かもな。よし、俺らも急ごうぜ!っと、まずはてつのよろいを捨ててっ、と…よし、行くぜ!」

583以下、名無しが深夜にお送りします:2020/08/03(月) 01:58:26 ID:Nj.kyDjI
装備品捨ててでも会いに行くっていいな
仲間だもんな

584ーー上空:2020/08/10(月) 20:05:43 ID:MJd785uI
戦士「よっしゃー!じゃあアリアハンに行くぜー!」

盗賊「…と言いたい所だが、ここからアリアハンは今日中には着かないよな」

勇者「かと言ってネクロゴンドにだっておそらくは着かねえ。さて、どうしたもんか…」

盗賊「別の新しい場所を探さなきゃいけないんだが…こんな上から見られるからな、地上からだと見えない所まで見えるぜ。ほら」

戦士「んんー?…お!なんか城みたいなの見えるぜー!」

勇者「あそこは…カザーブの東辺りか?地上からだと分からなかったが、あんな所に城があるのか…」

盗賊「ああ、空から見たからこそだな。高い高い岩山に囲まれた場所にある城。何があるか気になるよな?」

戦士「魔王の城じゃないんだよな?」

勇者「可能性がゼロではないだろうが…あれだけいろんな所で魔王はネクロゴンドに居るって情報があって、実はこんな所に居ましたってのはな…」

盗賊「つまり、魔王以外にもこんな誰も知らないような所にある城に住んでる奴がいるって訳だ。こいつは俄然気になってきたぜ」

戦士「だな!じゃあ行ってみようぜー!」

勇者「お気楽だな…安全な所とは限らねーだろ。まあ、怪しい雰囲気も無いし大丈夫だとは思うが…」

585ーー夜、竜の女王の城:2020/08/10(月) 20:19:29 ID:MJd785uI
戦士「おい、なんか、ここ…」ヒソヒソ…

盗賊「ああ、お前みたいながさつの塊でも思わず声を落すようなこの雰囲気…」

勇者「魔王の城じゃねえな。むしろ逆…神聖な雰囲気って奴を感じるぜ」

戦士「魔王の逆って何だよ!?神様とかか?」

盗賊「もしかしたら、な。しかしおねんねの頃から魔王の話は聞いてたが、神様が本当にいるなんて話は聞いたことないけどな」

勇者「居る居ないで言ったら居るんだろうが、こうやって現実の世界に居るってのはな。ちょっと信じられねえな」

盗賊「まあ神様が本当にいるかはまだ分からない…何だ?城の中に…馬?」

馬「ここは天に最も近い、竜の女王様の住まう城です」

戦士「竜の女王様!?どんなヤツなんだ!?」

勇者「分からねえ、竜の女王様なんて聞いたこともねえぞ…?」

盗賊「どうやら俺達の想像も、この旅で得た知識や情報も遥かに超えた存在がここには居るらしいな。へっ、スリルを超えた未知の誘惑に俺は耐えられそうにないぜ!」

戦士「だよな!会ってみてー!竜の女王様!」ワクワク

勇者「とは言うが…俺らに、人間に会えるような存在なのか?まあ、この城を進んでみれば分かるか。ここに何が待ってるか分からないが、俺らには進むしか道は無いからな…」

586以下、名無しが深夜にお送りします:2020/08/11(火) 12:56:16 ID:gJ1zBJno
乙!

587以下、名無しが深夜にお送りします:2020/08/16(日) 20:01:56 ID:sQei3kKM
盗賊「…しかし、いくら神聖な雰囲気って言っても、静かすぎやしないか?人が、生き物が居ないって訳じゃなさそうだが」

戦士「そっちの部屋入ってみようぜ…お?えーと、ホビットっていう奴かお前?」

ホビット「おいたわしや、女王様はご病気で余命いくばくもないらしい」

勇者「病気?それでか…」

ホビット「しかし、自らのお生命と引き換えに卵を産むおつもりらしい」

盗賊「そうか、ドラゴンは卵からか…じゃあ俺ら余所者が余りウロウロしない方が良いだろ…っ!?」

勇者「この…部屋は…!」

竜の女王「…貴方方魔王に立ち向かうが真の勇者であるならば、このひかりのたまを授けましょう」

戦士「おおお、ドラゴン…!ひかりの…たま?」

竜の女王「このひかりのたまで、世界に平和が取り戻せるよう祈っています……生まれてくる赤ちゃんの為にも…」

勇者「…これは………女王様っ!」

竜の女王「………………」

ホビット「…ああ、おいたわしや、女王様!」

戦士「死んじまった…のか…?」

盗賊「………託されちまったみたいだな、俺ら。しかし、この玉はいったい…」

588ーー108日目、アリアハン、ルイーダの酒場:2020/08/16(日) 20:14:56 ID:sQei3kKM
商人「ああ、皆さん!遅いじゃないですか!どこに行ってたんですか?」

盗賊「悪い悪い、でも仕方ないんだよ。ほら、2日ごとに新しい場所に行かなきゃいけないっての、覚えてるだろ?」

商人「ああ、そうか、そうでしたね、すみません…それでどんな所に行ってきたんですか?」

戦士「竜の女王様がいる城に行ったんだぜー!」

商人「ええっ!?す、凄いじゃないですか!」

勇者「それで、今際の際にこれを渡されたんだが…なんだか分かるか?」

商人「これは…す、凄い力を感じますよ!でも、これが何かは…すみません」

勇者「いや、良いんだ。城の連中にも分からなかったみたいだからな。ただ、魔王を倒す勇者ならば、って渡されてな」

商人「では、魔王の攻略に役立つアイテムなんでしょうか?」

盗賊「それも分からないけどな。ま、魔王まであと少しだ。会えば分かるだろ」

戦士「いよいよ魔王の城に乗り込むぜー!」

商人「そ、そうか、いよいよですもんね…足を引っ張らないようにしないとなあ。レベルもずいぶん差がついてしまったようですし…」

勇者「まあ、それはすぐ埋まるだろ。それより目下の課題は、装備品が底を尽きかけてるって事だ」

戦士「あともろはのつるぎ2つとルーンスタッフしか余裕が無いぜ!全滅したら誰かが装備してるの捨てなきゃならないぜー!」

商人「なるほど、それなら早速あなほりで役に立てそうですね!よし、じゃあ早速行きましょう!」

589以下、名無しが深夜にお送りします:2020/08/16(日) 23:31:36 ID:lyOPfUck
久々に商人のあなほりが火を噴くか

590ーーアリアハン城、謁見の間:2020/08/23(日) 19:28:56 ID:zJ3LFLmg
王様「…では、いよいよ魔王に挑むのだな。良い報告を期待しているぞ。では、行け!勇者よ!」

勇者「はっ」

盗賊「…まあ前回ああ勇んではみたものの、アリアハンに来て王様に挨拶なしって訳にはいかないからな」

商人「ですよね…挨拶するのは勇者さん一人ですけれども」

勇者「ふう、待たせたな…ああ」

使者「久しぶりね。いよいよみたいね、魔王討伐も」

戦士「おー、いよいよ城に突入だぜー!」

使者「貴方は大変だったらしいわね。もう良いの?」

商人「ええ…よく知ってますね…」

盗賊「これが前科一犯の男の顔ですよ!男前になったでしょう?」ニヤニヤ

商人「盗賊さん、ひどいですよ…」

使者「ふふっ、貴方達は相変わらずね…気を付けるのよ」

勇者「ああ、問題ねー。今までの魔物と同じ、ぶっ倒すだけだ」

盗賊「へっ、おねーさんにも会えた事だし、俺らは元気全快ですよ!さあ行こうぜ!」

戦士「おおー!魔王倒すぞー!」

591ーーネクロゴンドの洞窟、4F:2020/08/23(日) 19:40:16 ID:zJ3LFLmg
勇者「…とはいえ、魔王の城に乗り込むのは明日だけどな」

盗賊「さっきイシスからラーミアで見えたが、やっぱり魔王はここの北、湖と岩山に囲まれた城にいるようだな」

商人「どうやってあんな所に城を作ったんだろうって思うような所にありましたね…世界中探しても見つからない訳ですよね」

戦士「あれが魔王の城で決まりなのか?」

勇者「だろうよ。世界中のいろんな人間が、ネクロゴンドの山奥に魔王が居るって言ってたからな。あそこしかねーだろ」

盗賊「で、乗り込む前に恒例のレベル上げだが、やっぱりここの魔物は強いよなあ」

商人「僕びっくりしちゃいましたよ。よくこんな洞窟を3人で抜けられましたね」

戦士「すげー大変だったんだぜー!」

勇者「魔力が切れたりしてな。まあ、今日は経験値を稼ぐだけだ、いざとなったらリレミトで帰るし、そう危険ではないだろ。お前もいるしな」

商人「き、期待に応えられるよう頑張ります」ゴクリ…

盗賊「んなに緊張するなよ、今まで通りで良いって」

商人「は、はい…でも、僕にしか出来ない事で皆に貢献しないとなあ…」

592ーー夜、イシス城下町:2020/08/23(日) 19:50:01 ID:zJ3LFLmg
戦士「ううー、夜は冷えるぜー…」ブルッ

商人「昼間はあんなに暑いんですけどね…不思議ですよね」

盗賊「そう、暑いんだ。みんなも熱中症には気を付けろよ」

勇者「誰に言ってんだよ…にしても、今日はレベルも上がったしアイテムも手に入ったし、上々だったな」

商人レベル23「流石に1日で差は埋まりませんでしたけど、レベル21から2つも上がりましたよ。もろはのつるぎとすばやさのたねもあなほりで見つけられましたし…」

盗賊レベル34「レベルが上がったのは俺と商人だけだったけどな。俺はもろはのつるぎとラックのたね、それにこの町の外にいたミイラからやくそうも盗んだぜ。僅差で俺の勝ちだな!」ドヤドヤッ

戦士「ほとんどやくそう一個の差じゃねーか!」

盗賊「うるせえ!一個でも勝ちは勝ちなんだよ!」

勇者「まあ、全滅しても余裕が出来たのは良い事だ。これからも頼むぜ二人とも」

盗賊「おう、どーんと任せとけ!」

商人「ぼ、僕も頑張ります」

戦士「なあなあ、もう寝ようぜ。明日は魔王の城なんだろ?」

勇者「ああ、じゃあ宿に行くぞ。明日に疲れを残さないようにな」

盗賊「ああ。いよいよだな、過去最高のスリルが待ってるぜ…!」

593以下、名無しが深夜にお送りします:2020/08/23(日) 20:01:28 ID:/aJEno8Q

復帰してすぐアイテムゲットとはさすが商人さんやでぇ
あと砂漠でぬいぐるみだから熱中症はマジで怖い

594ーーバラモス城上空:2020/08/31(月) 20:51:35 ID:tcMRsD3g
戦士「おおっ、見えてきたぜー!魔王の城ー!」

勇者「おそらく、だけどな。実際行ってみねえと魔王が居るかは分からねえ」

商人「そうは言っても、あの禍禍しい雰囲気は…盗賊さん、どこ見てるんですか?」

盗賊「あっちを見てみろよ。なんだろうな、あのでかい穴は」

戦士「うおっ!?ホントにでけー!底が見えねー!」

勇者「あっちはあっちでただならない気配を感じるな。だがまずはこっちの城だ」

盗賊「ああ、だが都合が良いだろ、これから魔王に挑むって時にーー」

商人「あ、行ったことのない場所!」

勇者「これで2日余裕が出来るって訳か。悪くないな」

盗賊「だろ?相手が魔王だからな、準備期間は長い方が良いだろ」

商人「ですね、正直レベルも不安だし…」

勇者「暫定だが魔王の城だ、嫌でも上がるだろ。よし、行くぞーー」

595ーーバラモス城、1F:2020/08/31(月) 21:02:14 ID:tcMRsD3g
商人「…魔王に会わない事には魔王の城かどうか分からない、とは言いますけど…」

盗賊「この雰囲気、禍禍しい気配…間違いないだろうな」

戦士「そうかー?立派な城じゃねーか!」

勇者「確かに、立派な城ではあるな。この邪気さえ無ければアリアハンの城なんかよりずっとな」

商人「そもそもこんな山奥にこれだけの城を造るなんてどれだけの財力があるのか…」

盗賊「魔王に必要なの金か…?いや、誰かが造ったのを魔王が乗っ取ったのかもしれないな。だとすると確かに恐ろしい程の財力だな」

勇者「もしそうだとしたら、これだけの城をこんな場所に造れる相手を滅ぼして自分のモノにしたーーこんなのが相手じゃ、アリアハンなんかひとたまりもないな」

戦士「やっぱり魔王は倒さねーとな!」

商人「ええ、ですが、これだけの強力な相手を向こうに廻すというのは、覚悟はしていましたが…」

盗賊「ああ、とんでもないスリルだぜ。さあ、進もうじゃないか」

戦士「おー!魔王やっつけるぞー!」

勇者「今日は闘わないからな?まずは城内部の偵察と、平行してレベル上げだ。魔王が相手だからな、レベルは上げすぎて悪いって事はないだろうからな…」

596以下、名無しが深夜にお送りします:2020/08/31(月) 21:13:16 ID:tcMRsD3g
ーーエビルマージはメラミをとなえた!エビルマージはマホトーンをとなえた!エビルマージはもえさかるかえんをはいた!エビルマージはマヒャドをとなえた!

盗賊「うおおっ!?凄まじいなおい!」

勇者「耐えろっ!ーー大いなる神よ、完全なる姿のその一欠片をこの者に!ベホマ!」パアアアア…!

商人「凄い…!我は静寂を望む者!多弁な禍に沈黙を!マホトーン!」パラララ!

盗賊「あまり効いてないようだが…速攻倒すだけだ!そらっ!」ピシャシャシャッ

戦士「うらあー!」ザグッ

ーーエビルマージたちをやっつけた!

盗賊「ふう、この城は強敵揃いだが、こいつが一番恐ろしいな。スリルあったぜ」

商人「今の僕は補助呪文を駆使して戦うのが一番だと思ってたのに、イマイチ効果がないのばっかりで…」ガックリ

勇者「全く効かねえ訳じゃなかったろ。それに勝てる事がわかったんだ、それは収穫だろ」

戦士「あいつに負けなきゃ、他の連中には負けないよな!」

盗賊「ああ、それに強敵を相手にしてるって事は順調に経験が積めてるって事でもあるな。今日いちにちでかなりレベルがあがるんじゃないか?」

商人「そ、そうですね。もっと強くなって、呪文以外でもパーティーに貢献しないと…」

597以下、名無しが深夜にお送りします:2020/08/31(月) 23:12:01 ID:TYXKOQvw

子供の頃は補助呪文なんかめんどくさいって思ってたなぁ

598以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/04(金) 15:42:21 ID:hgGvOpFQ
バラモスさんはバシルーラを使ってくる鬼畜。でもルカニ、マヌーサー、マホトーン、ラリホーがそこそこ効いてくれる優しさもある。あの見た目でツンデレなのかもしれない。

599以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/05(土) 20:30:37 ID:MNbmli2E
ニフラムが効いたり、ホイミでダメージとかそんな噂もありますね。

600すみません…:2020/09/07(月) 20:34:35 ID:0RjaezFA
???「こーしんがおくれるんだぞ!もくようびくらいまでにはしたいとおもってるんだぞ!」

601以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/08(火) 08:07:51 ID:74faxhEk
キャー!
??ちゃん丸かじりしてー!(うちわ)

602以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/09(水) 17:47:13 ID:/PRwN1zk
勇者「ここは…これは、玉座?この城の謁見の間か…」

戦士「おおっ!?王様ガイコツになってるじゃねーか!?」

商人「やはり、このお城は魔王に滅ぼされたという事なんでしょうか…?」

盗賊「滅んでたのを再利用しただけかもしれないけどな。どっちにしろ、しかばねをそのままにしておくなんて良い趣味してるぜ」

商人「…僕達は勝てるでしょうか…?」

勇者「勝てるか、じゃねー、勝つんだよ。必ずな」

戦士「おおっ!負けねーぞ俺らは!」

商人「そ、そうですよね。すみません…」

盗賊「不安になるのは分かるがな。ただ、まだ何日かレベルアップに使えるんだ、今勝てなくても明日、明後日にはなんとかなるさ。今までだってそうだったしな」

戦士「この城で銀色のやつも何体か倒したしな!」

商人「ええ、強くなってるって実感はあります。すみません、変な事言って…」

勇者「…何度も言うが、必ず勝つ。絶対にだ。世界の為にも、この城の連中の為にも、俺ら自身の為にもな…」

603以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/09(水) 17:54:56 ID:/PRwN1zk
盗賊「…おい、見てみろ。あのバリアに囲まれた階段…」

商人「怪しいですね。もしかしてあそこに魔王が…」

勇者「この城も大体探索したからな。もう残ってるのはあそこくらいしかねえ」

戦士「おっしゃー!突撃…」

盗賊「待て待て待て待て、今日は闘わないって言っただろ!突撃すんなよ!偵察だ!」

商人「じゃ、じゃあ階段を下りてみましょう…うわあ…」ゴクリ…

盗賊「はっ、趣味の良い装飾とは言えない部屋だな。まあいかにもって感じではあるがな」

戦士「お、おおおっ!?あそこにいるでかいのって…」

商人「あ、あれが魔王…!?」

盗賊「っぽいな。ついにここまで…おい、勇者!?」

勇者「あいつが…」ギリッ

盗賊「勇者!今日は闘わないぞ!お前自身が言った事だろう?」

勇者「…!ああ、悪かった…」

盗賊「いや、ついに、ついに逢えたんだもんな。気持ちは分かるぜ。だが今日は引くぞ。お前らも…」

商人「ええ、気付かれないように…やっぱり強そうだったなあ…でも、でも…!」

604ーー夜、イシスの宿屋:2020/09/09(水) 18:06:39 ID:/PRwN1zk
商人レベル27「いやあ、魔王は怖かったですけど、今日は収穫も多かったですね!僕レベル4も上がっちゃいましたよ!」

戦士レベル34「俺も1つ上がったぜー!勇者は新しい呪文覚えたんだよな!」

勇者レベル35「ザオラルだな。まあ、蘇生呪文はあって困ることはないだろうな。結局死んだらアイテムは捨てなきゃならねえが…」

商人「アイテムといえば、今日はそっちも大漁でしたね!いのちのきのみ1つ、いのちのいし3つ、せかいじゅのは1つ、しあわせのくつ2つ、だいちのよろい1つ…」

戦士「それ全部あなほりだもんな!やっぱりすげーぜ商人!」

勇者「ついでにイシスの近くで戦ったモンスターがどくばり落としたな。こっちは宝箱だが…」

商人「ええ、本当に今日は…って痛い!?なんで蹴るんですか盗賊さん!?」

盗賊レベル35「お前は…何がパーティーに貢献しないとだ!何が…!」ゲシゲシッ

勇者「おい、止めろ『ゼロ』!」

戦士「そうだぞ!暴力は良くないぞ『ゼロ』!」

ゼロ「てめーら…変なコードネーム付けてるんじゃねえよ!くそっ、明日は負けないからなっ!」タタタ…

605以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/10(木) 00:38:55 ID:0OWDFq9E
ゼロさんそれザコ敵の捨て台詞ゥ!!

606ーー110日目、バラモス城:2020/09/14(月) 14:36:38 ID:QzmQYJTA
勇者「昨日は戦闘に集中しててどうやって魔王の居場所まで辿り着いたか良く覚えてなかったからな。今日はきちんと道順を確認して…」

ーーエビルマージがあらわれた!はぐれメタルがあらわれた!

盗賊「これは…!お前らは魔法使いをやれ、俺がどくばりで銀色の奴を…」

はぐれメタルはにげだした!

商人「逃げた!じゃ、じゃあ魔法使いに集中して、まずはあんまり効かないけどマホト…」

エビルマージはラリホーをとなえた!勇者をねむらせた!商人をねむらせた!

戦士「おおっ!?まずくねーかこれ!?」

エビルマージはもえさかるかえんをはいた!エビルマージはマヒャドをとなえた!

盗賊「くそっ、まずいぞ!戦士、ここは…」

エビルマージはラリホーをとなえた!戦士をねむらせた!

盗賊「おいおいマジかよ、くそっ、逃げるっきゃねえ!」ダカダカダカ…

しかしまわりこまれてしまった!エビルマージはマヒャドをとなえた!エビルマージはラリホーをとなえた!盗賊をねむらせた!

盗賊「あ…しまっ…」zzz…

エビルマージはメラミをとなえた!エビルマージはマヒャドをとなえた!エビルマージはマヒャドをとなえた!…

607ーー111日目、イシス近郊:2020/09/14(月) 14:45:22 ID:QzmQYJTA
戦士「全滅だー!もろはのつるぎ3つとルーンスタッフ捨てるぞー!」ポポポポーイ

勇者「痛いな…痛い。装備もそうだが、1日無駄になっちまった…」

商人「魔王戦を前に、とても厳しい事態になりましたね…」フウ…

盗賊「確かに厳しいが…あっという間に全滅したから魔力をほとんど使わなかったのは不幸中の幸いだろ」

商人「そうですね、今日はこのまままた魔王の城に行けますね。それくらいですけど良い事って…」

勇者「宿に泊まったら更にもう1日だからな。まあ…最悪1日2日捨ててもレベルアップに時間を割く必要があるかもな」

戦士「とりあえず今日は新しいとこ行かないといけないんだろ?」

商人「ですね。魔王城の東にあったあの大穴に…」

勇者「あそこも何かありそうな場所だからな、もしかしたら危険があるかもしれねーが、行かなきゃいけねえからな」

盗賊「だな。よし、切り替えて行こうぜ!」

戦士「おー!何が待ってようがもう負けねーぞ俺らは!」

608以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/15(火) 20:07:12 ID:gVurPaC2

エビルマージさんマジエビル

609以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/15(火) 20:15:44 ID:IcsCPF92
エビルマージさんは見た目弱そうなのにな

610以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/18(金) 07:47:36 ID:dxqeGarU
エビルマージさんの通常攻撃は凄く弱そう

611以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/19(土) 07:03:36 ID:HMxpMISM
怒濤のエビルマージさんレスで草

612ーーバラモス城:2020/09/21(月) 20:09:19 ID:K/RQi9rw
勇者「さて…今日は昨日出来なかった魔王の居場所までの道順の確認だ」

商人「一昨日は魔物に手一杯で道順をちゃんと覚えられませんでしたからね…」

盗賊「昨日はあのザマだしなあ。ま、一回は行って帰ってこられたんだ、何とかなるだろ」

勇者「昨日は全く何ともならなかっただろ…」

戦士「でももう負けねーぜー!」

勇者「負ける余裕がねえんだよ。余裕を作るためにも…」

商人「ええ、ここは階段での上り下りがたくさんありますから、またあなほりで装備を…」

盗賊「はっ、今日はまた勝たせてもらうぜ、俺の盗みがな!」

戦士「ほんとかー?『ゼロ』」

ゼロ「その呼び方は止めろ!だいたい今日は山ほど盗むからゼロじゃねえんだよ!」

勇者「まあ、流石に一昨日みたいに装備品もその他も大量に、って訳にはいかないだろうが、期待はしてるぜ」

商人「はい、頑張ります!」

盗賊「おう、大船に乗ったつもりでいろよ!」

613ーーバラモス城:2020/09/21(月) 20:18:32 ID:K/RQi9rw
ーーうごくせきぞうがあらわれた!ホロゴーストがあらわれた!まものたちはいきなりおそいかかってきた!ホロゴーストはザラキをとなえた!

商人「う…う…ああ…!」パキーン!

戦士「商人!大丈夫かあ!?」

勇者「なんだ…!?何かが壊れた音…いのちのいしか!」

商人「ええ、石が身代わりになってくれて助かりました…」

盗賊「よっしゃ!後はたおすだけだ!そらあっ!」ピシャッ

戦士「うおおおー!」ザンッ

ーーまもののむれをやっつけた!

商人「た、助かった…でもいのちのいしが…」

盗賊「へっへっへっ、こんなこともあろうかと、盗んでおいたぜ、ほらっ!」ポイッ

商人「うわっ!?な、何を投げて…これ、いのちのいし!?盗んでくれたんですね…」

盗賊「へっ、これでゼロとは呼ばせねえぜ!」ドヤッ

戦士「やるな盗賊ー!結局数では商人に負けたけどな!」

勇者「商人がいのちのいし1つにいのちのきのみ2つ、盗賊がいのちのいし1つだけか。やっぱり一昨日みたいにはいかないな…」

盗賊「おい!結果発表しなくても良いだろ!俺も商人も頑張ったで良いんだよ!」

614ーーギアガの大穴:2020/09/21(月) 20:28:11 ID:K/RQi9rw
勇者「魔王の城の事ばかり考えてて、危なく今日新しい場所に行く事を忘れそうになったな…」

商人「見て下さい、外でもろはのつるぎが掘れましたよ!1つでも装備品が…」

盗賊「しっ!静かにしろよ、何がいるか分からないぜ、ここは」

戦士「んー?商人が更にアイテム見つけたのが悔しいのか?」

盗賊「そ、そうじゃねえよ!断じて!…しかし、それにしてもでかい穴だな」

勇者「ああ…どちらかというと、こんな所に人が居たってのの方が驚きだがな」

兵士1「ここはギアガの大穴だ。我々はここを見張っている。時々いるのだ、世を儚んで身を投げに来るような者がな」

商人「こんな所まで…!?」

兵士1「天国に繋がっているようには思えんがな、こんな穴」

戦士「んな事より俺らでさえラーミアがいなきゃ来れなかったこんなとこにどうやって人が来るんだ??」

兵士2「この穴に入って出てきた者は居らぬ。穴の中がどうなっているのか、誰にも分からんのだ」

勇者「まあ、出てくる以前に落ちて生きていられるとも思えねえが…生きるにしよ死ぬにせよ、何処に辿り着くのか…」

戦士「なあ、お前たちはここにどうやって来たんだ?世をはかなんだ?奴らはどうやってここまで来たんだ?なあなあ…」

615以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/22(火) 02:29:00 ID:qtj8qc/E
死ぬためのガッツが物凄い奴ってたまにいるからな

616ーーバラモス城:2020/09/28(月) 19:26:23 ID:Pg05lQ12
盗賊「…よしっと。この階段を下りたら魔王のいる場所だな」

勇者「道順はもう覚えたな」

商人「ええ、何回も来ましたから。次は最短距離で来られますよ」

戦士「いつでも魔王と戦えるな!」

勇者「そうだな…あの厄介な魔法使いの群れの対処法も分かってきたしな」

商人「結局、全員で直接攻撃するのが一番でしたね…」

盗賊「ムチで攻撃する俺と勇者の攻撃力、それと勇者の素早さがあればなお良し、って所だな。種使うか?」

勇者「そうだな、すばやさのたねは俺が使う。ちからのたねは…」

盗賊「そっちもお前が、と思ったが、これからも力が伸びるのはお前だろうし、俺が食った方が良いかもなあ」

商人「戦士さんは状態異常の呪文にかかりやすいですから、ラックのたね食べた方が良いですよ」

勇者のごうけつのうでわ付けてるから、しあわせのくつ履けねえんだよな」

戦士「じゃあラックのたね全部もらうぜー!」

盗賊「全部かよ!…まあ、最終目的が魔王なんだから問題ないか。盗みやあなほりで集めてきた種がやっと役に立つ時がきたな。あとは決戦だ。良いスリルが待ってそうだぜ…!」

617以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/28(月) 19:39:37 ID:Pg05lQ12
盗賊「ーーおらっ!どくばりをくらえっ!」プスゥ

ーーはぐれメタルをたおした!まもののむれをやっつけた!

戦士レベル36「おっしゃー!今日銀色2匹目だな倒したの!」ウオー

商人レベル32「みんなレベルアップしましたね!僕は3つアップしましたよ!」

盗賊レベル37「やっぱり銀色だな。効率が段違いだ」

勇者レベル37「ネクロゴンドの洞窟の方が安全に稼げるんじゃないかとも思ったが、こっちの方が断然銀色が出るからな。危険を冒す価値はあるぜ」

戦士「よっしゃ!じゃあ明日いよいよ魔王か?」

勇者「そう思ってたが…もう少しレベルが必要かもな。明日もとなると装備を捨てるようだが、全滅で4つ捨てる方が痛え」

盗賊「今日装備を見つけられたらまた違ったんだけどなあ。俺も商人もいのちのいし2つずつだけだもんな」

商人「初日が何だったのかって位に何も見つけられなくなりましたね…」ガッカリ

戦士「商人は頑張ってると思うぞ!」

盗賊「『は』って何だよ!俺も頑張ってるよ!」

勇者「まあ、そんな訳だ。明日もレベル上げに専念するが、出来れば装備も集めたい。鎧がもう1つ手に入れば言うことないが…」

商人「なかなか上手くいかないですよね…」

盗賊「なあに、明日は俺の大活躍で装備品集まりまくりだ、お前らもお前らも期待してろよな!」

618以下、名無しが深夜にお送りします:2020/09/29(火) 01:14:18 ID:x/lQvFY.
>>616
商人が急に荒っぽい喋りになったみたいで草

619ーー113日目、バラモス城:2020/10/05(月) 19:12:08 ID:NgYNadxk
勇者「出たぞ、銀色だ!逃がすな!」

盗賊「おお、任せろ!」プスッ

戦士「うおりゃー!経験値よこせー!」ガギン

ーーまもののむれをやっつけた!

商人レベル35「やりましたね!今日はレベル3つ上がりましたよ!」

戦士レベル38「俺は2つ上がったぜー!」

盗賊レベル38「俺だけ1つしか上がらなかったな。勇者は2つ上がって凄い呪文も覚えたんだろ?」

勇者レベル39「ベホマズンだな。確かに強力だが、魔力の消費がとんでもなくてな。2発しか撃てねえし撃たなきゃならないような闘いは負け戦だろうな」

商人「切り札って感じですよね」

戦士「商人のあなほりは今日もすごかったな!いのちのいし2つにしあわせのくつまで見つけたんだろ?」

商人「装備が見つけられて良かったですよ。あと、イシス周辺でかしこさのたねも見つけました」

盗賊「俺だっていのちのいし、あとイシス周辺でかしこさのたねとやくそうを見つけたぜ。ま、今日は商人の勝ちって事にしといてやるぜ」

勇者「今日は…?」

商人「さあ、明日はいよいよ魔王と対決ですね!僕らも強くなったけど、魔王も強そうですよね…」

盗賊「やるしかないだろ、いつだって俺達は成し遂げてきた。明日だって、魔王にだって勝ってやるさ!」

620明日といっても来週ですが:2020/10/05(月) 19:22:55 ID:NgYNadxk
勇者「よし、じゃあ今のステータスだな。並び順でいくぜ」

盗賊 レベル38
すばやさ242 うんのよさ168攻撃力136 守備力146
最大HP323 MP157

戦士レベル38
すばやさ30 うんのよさ47攻撃力261 守備力78
最大HP400 MP0

勇者レベル39
すばやさ92 うんのよさ110攻撃力156 守備力115
最大HP373 MP159

商人レベル35
すばやさ95 うんのよさ130攻撃力130 守備力84
最大HP282 MP167

盗賊「いつのまにか勇者がレベル一番高くなってたよな」

商人「盗賊さんは全体的に数字が高いですね…」

勇者「逆に戦士は攻撃力とHPだけ高いまさに戦士ってステータスだな」

戦士「この数字は俺はごうけつのうでわ、他の3人はしあわせのくつの補正が付いてるぜー!これで明日魔王に挑むぜー!」

商人「明日はやりますよ、見ていて下さいね…!」

621以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/06(火) 06:29:39 ID:EtU7RdmQ

装備が貧弱でもここまでレベル上げればいける…か!?

622ーー114日目、バラモス城、玉座の間:2020/10/11(日) 17:53:28 ID:IFv5uzNE
勇者「ついに…ついにここまで来たぜ魔王!」

魔王「ついにここまで来たか、盗賊よこのバラモスに逆らうとは、身の程知らずの者達だな」

盗賊「さあて、身の程知らずはどっちかな?」

魔王「ここに来た事を悔やむが良い。そなたらのハラワタを食らいつくしてくれるわ!」

商人「そうはさせない!僕らが…勝つ!」

戦士「おおー!俺は、俺らは負けねーぞ!」

勇者「ああ…!行くぜお前ら!」

ーーバラモスがあらわれた!

623以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/11(日) 17:59:45 ID:IFv5uzNE
商人「行きます!まずスクルトを…」ギュウウウ…!

盗賊「俺は準備が整うまで防御してるぜ、俺の攻撃なんてたかが知れてるからな」

バラモスはイオナズンをとなえた!

勇者「…っ!すげえ呪文だが、耐えられねえ程でもねえ!おらっ!」ピシャッ

商人「もう一度スクルト!そして…ルカナン!」ヒョロロロロ…

戦士「効いたな!よっしゃ!斬るぜー!」ザクッ

バラモスのこうげき!バラモスはメラゾーマをとなえた!

盗賊「うっ…おお!?はっ、なんだよ、耐えられるじゃないか、魔王といっても大したこと…」

バラモスはバシルーラをとなえた!戦士ははねとばされた!

勇者「おい…おいぃ!?バシルーラって、お前、お前なあー!」

商人「こ、これは…かなりまずいですよ…まさかバシルーラなんて…」

624ーー115日目、アリアハン、ルイーダの酒場:2020/10/11(日) 18:11:36 ID:IFv5uzNE
盗賊「まあ………残念だったな…」

戦士「くそー!飛ばされちまうなんてよー!」ダンッ

勇者「戦士のうんのよさが低いって懸念が現実になったな。仕方ないが…くそっ」

商人「最後盗賊さんも混乱してましたよね。あれだけ運が良い盗賊さんが…」

盗賊「悪かったな商人、死なせちまって」ガッカリ…

商人「で、でも収穫もありましたよ!ルカニと、あとラリホーも効きましたよ、あの魔王!」

勇者「結構眠らせられたな。ラリホーを上手く使って、寝てる間に戦士が攻撃出来れば…可能性は低くなさそうだ」

盗賊「戦士が飛ばされたってのは、考えようによっては悪くないぜ。捨てる装備品が1つ減ったんだからな」

商人「とはいえ、1日経ったし4つは捨てるようですけどね。いよいよ装備してるモノまで捨てるようです…」

勇者「まあ、嘆いてても仕方ねえ。次は勝つ、それだけだ」

戦士「おおー!次こそは負けねーぞ!」

625以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/12(月) 03:19:07 ID:pJWKXR4U
期待を裏切らない男、戦士

626ーーバラモス城:2020/10/19(月) 19:52:07 ID:/INXv6Yc
戦士「じゃあ早速魔王にリベンジしようぜ!」

盗賊「とはいえ、勇者はともかく商人は魔王戦で使った魔力が回復してないだろ」

商人「そう…思ってたんですけど…」

勇者「回復してるのか?」

盗賊「回復?宿にも泊まってないのにか?」

商人「多分、女王様に報告して休んだ時に…」

戦士「んー?なんで報告して休むと回復するんだ?」

商人「分かりませんけど…もしそうなら僕ら今までかなり損してたような…」

盗賊「書いてる奴がセーブする前に宿に泊まる習慣があるから気づかなかったんだな…」ボソッ

勇者「なら…すぐにリベンジしに行くか。魔力が減ってるなら1日経験値稼ぎにと思ってたが…」

戦士「おおー!行こうぜ魔王の所によおー!」

商人「な、なんかなし崩し的に…大丈夫なのかなあ…?」

627ーーアリアハン城内:2020/10/19(月) 20:03:28 ID:/INXv6Yc
倉庫番「さっき勇者殿達が酒場に来てたそうだが、何かあったのか?」

使者「それが…どうやら仲間が魔王にバシルーラで飛ばされたらしくて」

倉庫番「へ?勇者殿はもう魔王と戦ってるのか!?」

使者「昨日が初戦だったみたいね。負けてしまったようだけれども…」

倉庫番「…やはり魔王は…」

大臣「やはり魔王は手強い、という訳だな」ウオッホン!

使者「大臣…お暇なんですか?」

大臣「なんの、王座を奪い取る計画を進めてる最中だからな、多忙も多忙よ。ところでお前達…そう、お前達だ、よく聞いてくれよ」

倉庫番「?一体誰に…」

大臣「勇者達は身に付けてるモノまで捨て始めて、もう後がない状況であるのは分かってくれていると思う。もしあと1回か、多くてもあと2回負けたならーーおそらくパーティーは再起不能となるであろう。その時はこのSSも打ち切りとなる。この世界は魔王に負けて終わりじゃな」

使者「縁起でもない事言ってませんか…?」

大臣「そうならないよう最大限の努力はするが、まあ…覚悟はしておいて欲しいのだ。こんな事を言うのは忍びないのだが、仕方ないのだ…」

???(えっ!?じゃあ私石像のままですか!?そんな、ひどい…)

倉庫番「ん?何か言ったか?」

使者「いえ?貴方こそ…いえ、今のは誰の…?」

628以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/20(火) 00:35:44 ID:WnK2vZII
大ピンチじゃねーか!
救済措置用意してくれよ…

629ーーバラモス城、玉座の間:2020/10/25(日) 19:22:50 ID:Mu.fCI2Y
盗賊「救済措置か…そういう融通が効くならそもそも商人を一時離脱させたりとかしてないんだよな」

商人「町作り用の人を用意しますよね…」

戦士「問題ねーぜー!今日俺らが勝てば良いだけだからなー!」

盗賊「まあ、今日負けてもそれぞれの装飾品…しあわせのくつやごうけつのうでわを捨てればなんとかなるだろ?」

勇者「素直に全滅すればな。せかいじゅのはで生き返らせた後全滅したりすれば日数のペナルティと合わせて6つ以上捨てることになるかもしれねえ」

商人「その場合はせかいじゅのはも失っていよいよ大ピンチですね…」

戦士「だから今日勝つんだよ!なんで負けた時の話してんだよ!」

勇者「ああ、こればっかりはお前の言う通りだ。今日は勝つ。行くぜ…!」

商人「はい!全力を尽くします!」

盗賊「つう事でだ、覚悟しろよ魔王!」

魔王「身の程知らずにも程があるわ!何度でも返り討ちにしてくれるわ!」

ーーバラモスがあらわれた!

630以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 19:31:16 ID:Mu.fCI2Y
商人「序盤は前回とおなじですよね、まずスクルトを…」ギュウウウ…

盗賊「俺は防御に徹するぜ!さあ来い魔王!」

勇者「俺は…試しに使ってみるか、マホトーン!」パラララ!

戦士「効かねーな!でも関係ねー、斬るぜー!」ザクッ

バラモスのこうげき!

盗賊「はっ、防御してればなんともないぜ、商人の呪文のおかげもあるけどな!」

商人「ではラリホーを…ううっ、効かない!」

バラモスはイオナズンをとなえた!バラモスのこうげき!

勇者「戦士、ベホマだ!商人は盗賊にベホイミを…」

バラモスはバシルーラをとなえた!

商人「ひっ…!な、なんともなかった!よーし、またラリホーだ!」ポワワーン

盗賊「くそっ、今日は眠らないな!前回は寝不足だったのか?」

バラモスはメダパニをとなえた!商人はこんらんした。

勇者「…ちっ!面倒な事になりやがったぜ!」

631以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 19:44:09 ID:Mu.fCI2Y
商人はバギをとなえた!

盗賊「くそっ、ダメージは大したことないが、商人のサポートと魔力が無くなるのはきついぜ!」

戦士「でも混乱する前にルカニしててくれてたぜ!さっさと倒しちまうぜー!」ザンッバラモスはメラゾーマをとなえた!バラモスははげしいほのおをはいた!

勇者「くそっ、まずいぞ…俺一人じゃ回復しきれねえ。しかも…」

商人はヒャダルコをとなえた!

戦士「いてー!つめてー!撃つならあっちだろ商人ー!」

盗賊「言っても仕方ないだろ。しかし、商人が虫の息になっちまってるが…」

勇者「…悪いが、1回死んでもらおう。その後に…」

バラモスのこうげき!バラモスはイオナズンをとなえた!商人はしんでしまった!

盗賊「よし、じゃあせかいじゅのはだ!生き返れ商人…!」

商人「……はっ!?え、えっと…?」

勇者「混乱して死んで生き返ったんだ!回復を!」

商人「は、はい!え、えっと、盗賊さんにベホイミ!」パアアア…

盗賊「サンキュー!…本当に生き返るんだなせかいじゅのはってヤツは。初めて使うから実は不安だったんだが…」

632以下、名無しが深夜にお送りします:2020/10/25(日) 19:50:36 ID:Mu.fCI2Y
戦士「うおおおー、どんどん攻撃するぜー!うらあー!」ガッ

勇者「もう一度マホトーンを…くそっ!効かねえ!」

バラモスはメラゾーマをとなえた!バラモスははげしいほのおをはいた!

勇者「ちっ、戦士、ベホマだ!くそ、なかなかラリホーやマホトーンをかける暇がねえ…」

盗賊「メダパニやバシルーラを封じられればかなり不安を取り除けるんだが、なかなか上手くいかないな…」

商人「ぼ、僕がラリホーを…ああっ、やっぱり効かない!」

バラモスのこうげき!

盗賊「へっ、攻撃を俺にしてくれるのは助かるぜ!ほとんど効かないからな!」

勇者「商人が混乱して攻撃した時無傷だったからな…」

商人「ぼ、僕そんなことしてたんですか!?」

盗賊「ああ、後で一杯おごれよ、この戦いに勝ったらな!らあっ!」ピシャッ

戦士「うおおおー、会心のおおお、一撃いいい!」ズドガン!

盗賊「はっ、良いの入ったじゃないか戦士!」

勇者「搦め手は上手くいかねえが、ダメージは順調に入ってる…勝負はこれからだ、気を引き締めろよ!」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板