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姉と僕と
63
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/18(火) 22:13:04 ID:se9nnExA
姉「ほら、せっせと歩く!」
男「なんでそんなに張り切ってるのさ」
姉「せっかく新しい服を買いに来たんだもん。楽しまなきゃ」
男「じゃあ俺はいつもの所で服見てるから、姉ちゃんも自分の好きな服屋さん行「却下」」
男「……」
姉「却下します」
男「……」
姉「単独行動は許しません」ニコニコ
男「試着回数は少なめで……」
姉「ふふっ、頑張って男にぴったりの服を選んであげるね」
男「着せ替え人形だけはやめてね」
姉「あっ、このお店見て行こう?」
男「俺そこで服買ったこと無いんだけど」
姉「じゃあ新しいところを開拓していこう」
男「……はい」
64
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/18(火) 22:13:54 ID:se9nnExA
姉「うーん」
男「ちょっと」
姉「少し待ってね……。こっちもなかなか」
男「いつまで悩んでんだよ」
姉「男はもっと派手な服着ても似合うと思って……、これとかどう?」
男「嫌いじゃないけど、学校へは着ていきたくない」
姉「えー? 格好いいのに……、買ったら来てくれる?」
男「あったら着ると思う」
姉「じゃあ買ってあげる。絶対に着てね」
男「母さんから服代貰ってるし、それを買わなくても」
姉「気にしなくていいの。着る服も増えた方が楽しいでしょ?」
男「……ありがと」
姉「〜♪」
65
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/18(火) 22:15:26 ID:se9nnExA
姉「これとかどう? 似合う?」
男「似合う」
姉「じゃあこれは?」
男「似合う」
姉「……」
男「……?」
姉「じゃあコレは?」
男「似合ってるけど、俺はあんまり好きじゃない」
姉「ふむふむ」
男「なんだよ、似合ってるのは本当だよ」
姉「まぁコレはいいや。じゃあ次、これとかどう?」ニコニコ
男「いいと思う」
姉「そっかそっか♪」
66
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/18(火) 22:16:12 ID:se9nnExA
男「あんまり買わなかったね」
姉「ピンと来た物しか買わないからねぇ。でもいい服も買えたし満足」
男「そっか、俺もいい服選んでもらえて満足」
姉「んふふ、ちゃんと着てね? 学校にも着てってね」
男「ん、頑張るよ」
姉「持ってる服のレパートリーが少し増えて良かったね」
男「涼しければパーカーとか買ったんだけどなぁ」
姉「パーカー大好きだもんね。夏が終わったらまた買い物行こうね」
男「うん」
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/18(火) 22:17:41 ID:se9nnExA
友2「ん? おーい」
男「友2じゃん。何してんの?」
姉「?」
友2「家族と買い物。 で、男の隣にいる美人さんは誰だ。 まさか、俺達に隠れて彼女つくってたのか!?」
男「ちげーよバカ、 俺の姉ちゃんだよ。 一緒に服見に来たの」
姉「男の友達なの? こんにちは〜」ニコッ
友2「はうっ」ズキューン
友2「こ、こんにちは! 友2って言います!」
姉「男がお世話になってます。この子、大学じゃどう? 楽しく過ごしてる?」ペコリ
友2「はい! いつもつるんでる奴らと一緒に楽しく過ごしてます!」
68
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/18(火) 22:19:27 ID:se9nnExA
姉「ふふっ、それは良かった。これからも仲よくしてやってね」ニコニコ
男「友2は家族が待ってんだろ。ほら、帰れ帰れ。 姉ちゃんも話してないで帰ろう」
友2「ちっ、おい男、今度遊びに行くからな! 絶対に遊びに行くからな!」
姉「遊びに来てくれるの? 友君以外に来るのは珍しいからなんか嬉しいわ〜」
男「いいから帰ろう! じゃあな友2、月曜日に会おう」
友2「おう、じゃあな男。お、お姉さんもさようなら!」
姉「うん、バイバーイ」ニコニコ
友2(うぉー! めっちゃ綺麗な人だった、緊張したー!)ドキドキ
友2「よし、遊びに行く決心がついたぞ!」
69
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/22(土) 11:36:25 ID:0XXsY.Pk
>>1
で語ってる「私」ってだれ?
男は一人称が「俺」だから違うよね?
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/22(土) 13:45:15 ID:L9u9q6Uk
>>69
oh……気付かなかった
これは自分のミスです。許してヒヤシンス
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/22(土) 23:59:03 ID:L9u9q6Uk
『うぅ、どこ……』
『そんな泣いてどうしたの? 』
『お、お姉ちゃん……』
『そんなに服汚して、何か探してるの?』
『……うん』
『じゃあ一緒に探してあげる』
『そ、それは……うぅ』
『よしよし、泣かないの。大丈夫だから、何を無くしたの?』
『お、お姉ちゃんが作ってくれたキーホルダーを、無くしちゃって……』
『あら、ランドセルに付けてたのに落としちゃったの? それも公園端の草むらで?』
『うぅ……』
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/22(土) 23:59:50 ID:L9u9q6Uk
『大丈夫だから、言ってごらん?』ナデナデ
『と、友達が、女の子みたいなキーホルダーだなって、取られて、投げ合って、そのまま草むらに飛んでいって……うぅぅぅ』ブワッ
『そっか……』
『僕は、何も出来なくて……。それで今探してるの』
『もうすぐ暗くなるし、どうしよう……。 新しいの作ってあげようか?』
『あれがいい…… 』
『そっか、じゃあ頑張って探そう!』
『いいの?』
『お姉ちゃんに任せなさい!』
─────
───
─
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/23(日) 00:30:59 ID:9V8jHWdE
随分昔の夢だ。小学一年生頃か?
あの時の俺は、気弱で泣き虫で、回りの奴らに苛められていた。すぐ苛めは無くなったけど、あまり思い出したくはない。
「……」
体を起こし、机の上に置いてある財布を見た。
高校生の時、誕生日プレゼントとして、姉が選び、母が買ってくれた財布。
その財布には、少し黒ずんだピンク色の小さなビーズで作られたウサギのストラップが付いている。
姉ちゃんが俺に作ってくれたキーホルダー。
小さい頃の記憶の中でも鮮明に覚えている物の一つ。
保育園へ行っていた記憶もあるが流石に曖昧だ。だが、このウサギだけは、姉ちゃんが作ってくれたこのウサギだけは覚えている。
とても嬉しくて、はしゃいで、心から大切にしようと思えた。
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/23(日) 00:32:00 ID:9V8jHWdE
無くした時も、新しいものを作ろうかと勧められたが断ってコレを探した。
日が暮れるまで探し続け、なんとか見つけ出したのを覚えている。
「起きるか」
姉ちゃんは、このストラップが付いている財布を見る度に
『まだ付けてくれてるの? ありがと。でも、もう汚いでしょ? 』
と笑いながら言う。
姉ちゃんは外してほしいのかも知れないが、俺は壊れるまで使い続けてしまうだろう。
愛着と言えばいいのか、ただ使っていたいのだ。
よく友達からシスコンと言われる事があったが、全くもってその通りだなと実感する。
「姉離れしなきゃなぁ、機会があった何かやってみっか」
独り言を呟きながら、いつもと同じ朝が始まった。
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/23(日) 00:48:54 ID:9V8jHWdE
男「姉離れをするぞ!」
友「ははは、冗談が上手いな」
男「冗談なんかじゃない、俺は本気だ」
友「いやいや、考えろって。 お前が姉さんから離れられるか?」
男「……」
友「な? 諦めろ」
男「い、いや、俺はやるぞ! 」
友「お姉さん大好きでもいいじゃない。どうしたんだよ急に」
男「俺は物事の基準に姉が入っている。それをなんとかしたいと思って……」
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/23(日) 00:49:29 ID:9V8jHWdE
友「基準って、例えば?」
男「姉が早く帰ってくるから友達の誘いを断る」
友「うん」
男「女性の基準が姉になっている」
友「あー」
男「持っている物のセンスが姉のチョイスによるもの」
友「ホッケの形した筆箱とか凄いよな」
男「とても深刻だと思わないかね」
友「別にいいと思うけどな」
男「くっそう、反対意見は許さん! 何をすればいいか話し合うから付き合え」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/23(日) 00:50:08 ID:9V8jHWdE
友「面倒くさい」
男「……妹ちゃんとは最近どうなんだ?」
友「うっ……、あんまり会話しない」
男「もうすぐ誕生日だな。何かプレゼントは?」
友「……」
男「妹ちゃんと仲のいい俺が聞いてやらんでもない」
友「……わかった。手伝うよ」
男「流石は友だ。信じてた」
友「まず、お姉さんから離れる方法をいくつか挙げていこう」
男「おう」
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/29(土) 00:10:09 ID:5arDJfuE
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
姉「んー」ピコピコ
男(友と話し合ったのはいい、後はちゃんと実行出来るかどうか……)
姉「おとこ、このボス強くて勝てない」ピコピコ
男 (友が色々な方法を考えたけど……。まずは、『距離を置く』から始めるか)
姉「この攻撃がズルい」
男(でも、距離を置くってなんだよ! 何をすればいいのか分かんないぞ…… )
姉「ねぇ、聞いてる?」
男(うーん)ウムム
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/29(土) 00:11:13 ID:5arDJfuE
姉「……」
男「ん? なに?」
姉「このボスが倒せない」
男「あー、そいつ強いよね。コツはね──」
男 (あ、ここでコツを教えなければ『距離を置く』の第一歩になるのでは?)
姉「コツは?」
男「コツは、お、教えない」
姉「……なんで?」
男「えーっと……」
姉「姉がこんなに困っているのに?」
男「そ、それは」
姉「そっかぁ、困っている姉を見捨てるんだぁ」
男(何だこれ)
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/29(土) 00:12:02 ID:5arDJfuE
姉「わたし、男に見捨てられちゃうんだぁ」
男 (笑顔でなんてことを……。しかし、耐えろ……耐えろ……)
姉「悲しいなぁ」
男「ほ、ほらもう少し頑張ってみなって」
姉「ふーん?」
男「通常攻撃は見えてたし、もう少しやれば簡単に倒せそうな気がする」
姉「そう? じゃあ、もう少しだけ頑張る」
男「うん」
姉「それでも勝てなかったら手伝ってね」
男「あい」
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/09/29(土) 00:12:38 ID:5arDJfuE
─────
───
─
友「で、姉の圧力に屈したと?」
男「はい」
友「もう諦めよう。 男に姉離れは無理だ」
男「ばか、そんなに早く諦めてどうする」
友「てかさ、遊んでたゲームってお前の部屋のゲーム機で遊ぶやつだろ?」
男「そうだけど」
友「お姉さんがお前の部屋で遊んでたって事だよな?」
男「あぁ、急にどうした」
友(お姉さんが部屋に居ることが当たり前となっている。これが一つの問題か、なら──)
友「姉が部屋に遊びに来るってのが、まず普通じゃないと思うんだ」
男「え、そうなの?」
友「俺は妹しか知らないけど多分」
友「だから次は──」
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/06(土) 07:50:15 ID:sfbHgjfc
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男 (『お姉さんを部屋から追い出してみよう』か……)
男 (うーん、どうやって追い出せばいいんだ……)
男(変にやっちゃうと怒る……? いや、悲しそうな表情するんだろうなぁ)ウーン
男「これはもう無理かもなぁ」
姉「何が無理なの?」
男「姉離れ」
姉「へっ?」
男「そうそう……ん?」
姉「……」
男「い、いつから俺の部屋にいた?」
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/26(金) 01:22:52 ID:ESN5PaTM
姉「ついさっき」
男「……」
姉「そう……」
男「ち、違う。その、あの」
姉「昨日少し変だったのは……それが原因?」
男「……ハイ」
姉「で、無理だろうという結果がでたと」
男「……ハイ」
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/26(金) 01:23:38 ID:ESN5PaTM
姉「……」
男「……」
男(ぬぅぅぅ! 恥ずかしいし辛い!)
姉「したい?」
男「何を?」
姉「姉離れ、したい?」
男「……」
姉「わ、私は……」
姉「姉弟として仲がいい方だとは思ってるけど、男にとって迷惑なら、離れたいなら私も努力する」ポロポロ
姉「何かきっかけがあったんでしょ? 男のためになるなら私は──「待って!」」
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/26(金) 01:24:14 ID:ESN5PaTM
男「俺が姉離れしようと試みたのは事実だぇど!」
姉「……っ」
男「経緯を話すから、泣かないで一旦落ち着いてくれ。 えーっと、牛乳温めて来るから待ってて」
姉「……ん」
─────
───
─
男「──という事でして」
姉「やっぱり私のせいで」
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/26(金) 01:24:49 ID:ESN5PaTM
男「まぁ、好きなものとか考え方が姉ちゃんに影響されてるしのは事実だけど。 その……」
姉「……?」
男「少し距離を置こうとして気づいたんだけど、別に嫌いじゃない。この事に対して引け目を感じたりもしてない」
姉「……」
男「確かに俺の中で姉ちゃんが軸になっている所もあるけど、それでもいいかなって」
男「無理に離れて悲しむ姉ちゃんなんか見たくないし……」
男(姉ちゃんが泣いてる姿が一番キツかった……。もう見たくない)
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/26(金) 01:25:22 ID:ESN5PaTM
姉「……じゃあ姉離れしなくていいの?」
男「うん」
姉「私は……迷惑じゃない?」
男「迷惑なんかじゃないよ」
姉「そっか」
姉「……」
男「ごめん、俺のせいで悲しませちゃって」
姉「お風呂入ってくる」
男「え、うん」
男(やっぱり怒ってるよな……)
姉「あとで仕返しするから覚悟しておくこと。これでチャラって事にしてあげるから」
男「ん」
姉「じゃあ、また後でね」
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/26(金) 01:26:26 ID:ESN5PaTM
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
友「よう男、実践してみた……か?」
男「おはよう友」
友「えっと、何かあったのか?」
男「何もなかった」
友「凄い目が腫れているのは?」
男「気のせい」
友「……姉離れの方はどう?」
男「姉離れは諦めた。お前の言った通り、姉が大好きというこをと胸に刻んで生きていくよ」
友「そ、そっか、よかった……な?」
男「あぁ、お前のお陰だ」
友「じゃあ行くか」
男「ん」
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/27(土) 08:37:55 ID:mHQ6HNCI
やったのか?
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/27(土) 12:42:46 ID:ytsU9Pew
>>85
修正前
男「俺が姉離れしようと試みたのは事実だぇど!」
修正後
男「俺が姉離れしようと試みたのは事実だけど!」
誤字ユルヒテ
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/30(火) 16:43:30 ID:b2vu83zs
姉友「気のせいだといいんだけどさー」
姉「なに」
姉友「少しね、少しだけ目が腫れてない?」
姉「……そう?」
姉友「何かあったでしょ」
姉「……感動する映画を見て泣いたの」
姉友「姉は映画で泣いたりしないって知ってるよ。うーん、あんたが泣くことと言えば……」
姉「……」
姉友「弟くん絡みでしょ?」
姉「……」ビクッ
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/30(火) 16:44:12 ID:b2vu83zs
姉友「分かりやすい。喧嘩でもした?」
姉「喧嘩はしてない」
姉友「じゃあ何か言われちゃった? 」
姉「え、えーと、その……」
姉友「ここじゃあ言いにくい? 正直気になって仕方がないんだけど」
姉「うっ……、仕方ない。 仕事終わりご飯食べに行こう」
姉友「そこまで周りに聞かれたくない事なのね……。じゃあ、今日は私が奢ってあげる」
姉「ん」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/30(火) 16:44:57 ID:b2vu83zs
姉「──っていう事があって」
姉友「姉離れしようとする弟くん凄いじゃん。それに比べてあんたは泣くほど悲しかったのか」
姉「よくわからないんだけど泣いちゃって……」
姉友「まぁ、お互いに軽く依存しあってるみたいだしねぇ」
姉「わ、私はそんなに依存してない……と思う」
姉友「どの口が言うんだか」
姉「うぅ……」
姉友「で、そのあとの仕返しは何したの?」
姉「へ?」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/30(火) 16:45:34 ID:b2vu83zs
姉友「弟くん大好きなあんたがどんな仕返ししたのかなーと思って」
姉「そ、それは……」
姉友「ここじゃ誰にも聞かれないしいいじゃん。聞かせてよ」
姉「……かき」ボソッ
姉友「ん、なんて? もう一回」
姉「……耳かき」
姉友「耳かき?」
姉「そう」
姉友「耳かきが仕返しなの? ご褒美とかじゃなく」
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/10/30(火) 16:46:18 ID:b2vu83zs
姉「仕返しというか、お仕置きというか」
姉友「それがお仕置きになるの?」
姉「うん。男は耳かき嫌いだから」
姉友「流石に嫌いといってもお仕置きって……」
姉「男は綿棒で耳の入り口を少しだけ掃除したりはするよ? でも、綿棒もそうだけど耳かき棒とかで奥から掻き出すのはダメみたいなの」
姉友「自分でやるからじゃなく? 人にやってもらうのもダメなの?」
姉「昔はお母さんの膝上で泣きわめきながら耳かきされてたわ」
姉友「家族でも拒絶するってよっぽどね……。 え、えーと、じゃあお仕置きしたときの弟くんはどうだった?」
姉「それは──」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/01(木) 10:03:48 ID:4SkcN7M6
おつ
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:48:22 ID:zhMGwYhU
─────
───
─
お風呂を上がり、自分の部屋へ戻った。
蛸の形をした座布団に座り、小さい頃から居る犬のぬいぐるみをぎゅっと抱き寄せる。
「よかった……」
ふと安堵の声が漏れる。
男から"姉離れ"という言葉が出た瞬間、自分の中から何かが溢れてしまった。
感情をコントロールするという事を忘れて、無我夢中に男の気持ちを勝手に汲み取り、男から離れようと頭を回転させていたのを思い出す。
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:48:57 ID:zhMGwYhU
「なんで泣いちゃったかなぁ」
一人で焦って慌てて、そして泣いてしまった。
小さい頃から今まで沢山触れ合ってきた。その全てが、男にとって迷惑と思われていたら……。
少し考えただけでも涙が溢れてしまう。
しかし、男は迷惑だとは言わなかった。
その言葉で凄く救われた気がする。
「でも、いつかは離れていくんだよね……」
いつかは離れていく。
これはお互いに言える事だ。私も、男も、いつかは結婚して自分の家庭を持つ日が来る。
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:50:09 ID:zhMGwYhU
でも、もう少しだけ男に甘えていたい悪い自分が居る。
姉という力を行使して、男と遊んでいたい。そんな関係をもう少し、もう少しだけ続けても……。
「……」
考えていると、コンコンと扉を叩く音が鳴る。
そして扉が開き──
「姉ちゃん、来たよ」
「ん」
男がやって来た。
少しだけ怯えているように感じる。仕返しとは言ったがそこまでビクビクされるとは思わなかった。
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:50:50 ID:zhMGwYhU
仕返し。
何をするかまったく考えていなかった。
お風呂に入っている時も男の事で頭がいっぱいで、姉友に重度のシスコンと言われても仕方がない。
「姉ちゃん?」
「あっ、ごめん。 仕返しの内容を考えてて」
「俺が姉ちゃんに酷いことしたのは事実だから……。どんなのでも受けるよ」
どんなのでも受けてくれるらしい。
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:51:41 ID:zhMGwYhU
男が嫌がる事と言えば何だろう。
一週間ぐらい会話しないとか、私から男へ近付かないとか……。
無理だ。
私が耐えられない。
さっきまで男から嫌われているかもと思い悩んでいたのに、考え付くのはこんな下らない事ばかり。
今日、今この場で終わるような事をしよう。
「……!」
ふと、机の上に置いてあるペン立てに視線がいく。そこに刺さっている一つの棒を見て、そして決めた。
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:52:34 ID:zhMGwYhU
「久々にアレしよっか」
「あ、アレってなに?」
私は立ち上がり、自分の机へ近づく。
そしてペン立てに刺さっている棒を手に取り、満面の笑みを浮かべながら男へ見せる。
「これ」
「そ、それはちょっと……」
「んー?」
「う、あ、あの」
慌てる男をジっと見つめる。
そうだ、これはいい機会だ。
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:53:17 ID:zhMGwYhU
男へ甘えたい私の悪い部分が顔を出す。
これは、仕返しというよりお仕置きだ。
悪事を働いた弟へ贈る躾。
「私は耳かきの準備してくるから待っててね」
「いやっ、その」
「……」
「はい、待ってます」
「よろしい。楽しみに待っててね」
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 20:54:03 ID:zhMGwYhU
凄く気分が高ぶってきた。
理由は明確、男をいじめる事が出来るから。
悪い自分が、私の理性を崩し始めている。もう、誰にも止められない──
「ふふっ」
徹底的やってやろう。
男に耳かきの、私がやってあげる耳かきの素晴らしさを教えてあげなきゃ。
耳かきが嫌いでも蕩けるくらい、全力で尽くして、虜にしてしまうくらい──
そんな事を考えながら、私の部屋には無い綿帽子付きの耳かきと綿棒、そして細長いピンセットを手に取り、自室へ戻った。
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 21:06:22 ID:zhMGwYhU
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
折り畳み式の小さなテーブルを出し、その左側に座る。
テーブルの上には持ってきた耳かき、部屋にあったティッシュとデスクライトを置いた。
「はい、頭乗っけて」
ポンポンと膝を叩く。
男はこわばった表情のまま、私に背を向けてゆっくりと膝の上に頭を乗せる。
太もに男の頭の重さを感じると共に、短い髪がチクチクと刺さり、こそばゆい。
体がガチガチになり大きく震える男を見て、少し頭を撫でる。
しかし、震えは収まらない。
まぁ、これは仕方がないのだ。男は昔から耳かきが嫌いで、泣きながら耳かきをしてもらっていたのだから。
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/03(土) 21:09:28 ID:zhMGwYhU
そっと顔を覗き込むと、男の視線は定まらず、今にも泣き出してしまいそうだ。
その姿を見て、私の体は火照り始めていた。
お腹の奥からじわっと熱が溜まり、少しだけ息が荒くなる。
いつもなら、『嫌なら、止めようか?』とでも言っているところなのだろう。
しかし、今回は違う。
───これは、私を泣かせたあなたへのお仕置き
───姉として、弟へ贈る躾
「じゃあ始めるね」
「なるべく早く終わらせて……」
男は涙を浮かべながらそう言った。
だが、その願いは届かないであろう。
虐めたい訳じゃないのに、涙を流しながら悶える男の姿を想像し、それを望んでいる。
可哀想と思っていても、頭と体が言うことを聞かない。
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/23(金) 23:48:55 ID:bdoq8KMc
左手で耳たぶに優しく触れる。
男の体が少し反応したが気にせず触り続け、耳全体へ指を滑らせた。
外側の溝は思っていたより綺麗だ。
しかし、耳の中はそうでもなく、取りがいのある耳垢が見える。
「じゃあ外側からやっていくね」
そう言って、溝を耳かきで優しく掻いていく。
外側だけはある程度綺麗にしてるだけあってあまり手応えは無いが、カリカリと掻いているうちに垢が集まってきた。
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/23(金) 23:49:31 ID:bdoq8KMc
「入り口は綿棒で掃除してるだけあって綺麗だね」
「き、綺麗だったらやる必要無いでしょ……!」
「でも少しずつだけど耳垢が集まってるよ」
垢を匙の先に溜め、耳の溝全体をゆっくりとなぞりながら掬い上げる。
すると男の体がガクッと揺れた。
「んっ……!」
「男……? あんまり動くと危ないよ」
「はぁ、んぐっ……はぁ」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/23(金) 23:50:06 ID:bdoq8KMc
聞こえていないのか、それとも余裕が無いのか男は呼吸を乱しながら震え続けてる。
目尻からは涙が溢れだし、頬を伝って私の太ももへ流れ出す。
手足は伸びきらず、少し曲げた状態で力み、震える体を無理やり押さえ付けている。
「耳の中を掃除するんだから、もう少し落ち着いて欲しいな」
「うぅ……」
「もう泣き始めちゃったの? 仕方ないなぁ……」
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/23(金) 23:59:59 ID:bdoq8KMc
「危ないから暴れちゃ駄目よ。大丈夫だから、怖くないから……ね?」
「……っ、うん」
耳元で囁かれた瞬間、自分の知らない謎の感覚に襲われた男。
震えは収まり、力んだ四肢が脱力し始め、温かい何かが身体全体を覆う。
体を覆った謎の感覚が腹部へ向けて流れだすと、そこを中心に心地よい快感へ変わり、全身へ広がり出す。
それは一瞬にして全身を駆け巡り、意識が奪われそうになる。
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 00:00:35 ID:ZbfdEkas
「落ち着いた?」
「だ……い、じょうぶ」
そんなわけない。
男はひとり驚き混乱する。
耳かきに怯えて震える体と、逃げ出したい気持ちを必死に抑えていた筈なのに、一瞬だけ恐怖から解放され、全てを受け入れてしまった。
姉からの言葉に対し、体が無意識に動き頷いていたのだ。
まるで催眠術にでも掛かった人のように、まるで自分が操り人形にでもなったかのように。
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 00:01:19 ID:ZbfdEkas
「ふぅ……、ふぅ……」
「ん、よしよし」
そっと男の頭を撫で続ける。
これほど素直に受け入れるとは思ってなかった。
相変わらず涙を流してはいるけど、さっきよりは震えも軽くなって、呼吸も落ち着きてる。
『怖い、無理』と言いながら逃げ出すと思っていたけど……、流石にそんなことないか。
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/24(土) 00:03:53 ID:ZbfdEkas
肺に穴空いて入院してたら遅くなりました
痩せすぎには注意しましょう。
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/25(日) 13:56:44 ID:PY8e6lFA
気をつけてな
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/30(金) 23:28:03 ID:Vacj9YTc
落ち着いたところで耳穴を除き込む。
ある程度自分で掃除しているだけあって、間近で見ない限りは綺麗に見える。
「外側は綺麗だけど奥が汚い」
「耳かき嫌いなんだし……。仕方ないじゃん」
「ふふっ、でも今回は耐えてね」
「わかってるよ。お、お仕置きだから」
「ん。綺麗にしてあげる」
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/30(金) 23:28:48 ID:Vacj9YTc
耳たぶを摘まんで引っ張り視界を広げる。
耳かきをそっと耳孔の内側へそっと近付け、匙となっている先端を内壁へ当て、優しく皮膚の部分をそっと撫で上げる。
するとまた、男の身体がビクンと跳ねる。
「大丈夫? 痛かったら言ってね」
「大丈夫……だから、気にしないで」
怖すぎて体が拒否反応でも起こしているのか?
さっきから男の流す涙が私の太ももに伝って少しくすぐったい。
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/30(金) 23:29:48 ID:Vacj9YTc
先ほどと同じ所へ匙を当て、同じ力で撫でるように掻くと、ボロボロと細かい耳垢が取れていく。
男の耳の中ではジャリジャリという音が響いていたりするのだろうか。
掻いてる付近を同じストロークで何度か往復した後、少し奥へ進んでいく。
少し大きめの耳垢が発見した。
気合いを入れよう、本番はここから。
ここからは、もっと残酷に男をいじめるとする。
耳かきを耳垢と内壁の隙間に滑り込ませペリペリと剥がしていく。
しかし、全部は剥がさない。内壁に少しだけ張り付いた状態で残し、棒を耳孔から引っ込め、ピンセットと持ち換える。
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/30(金) 23:30:49 ID:Vacj9YTc
私が思うに、男は耳掻きが嫌いという訳ではなく、耳のなかで感じる異物感が苦手なのだ。
今この瞬間も不快感に耐えているのだろう。しかし、それと同時に耳かきの気持ちよさも感じている気がする。
このまま虜にしてしまおう───
ピンセットを差し込み、耳の中で細い先端をカチカチと鳴らす。
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/30(金) 23:31:34 ID:Vacj9YTc
「ね、姉ちゃん!」
「なに?」
「それ怖いからやめて」
「カーチカチ、カチカチ……」
「やめてって……。あ、あと、耳元で囁くのもやめてほしい」
「ふーん、耳元で囁かれるのも嫌いなんだ?」
「き、嫌いじゃないよ。 でも、なんか変だから、その……」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/30(金) 23:35:05 ID:Vacj9YTc
あぁ、本当に可愛くて、愛しい。
男はきっと何かをはぐらかしたのだ。
しかし、私には分かる、分かってしまう。
きっと男の耳はそういう事なのだ。敏感で、誰にも触れられたくない、そういった意味の込められた場所。
私は、その領域に足を踏み入れ弄り倒している。
「……」
「どうかした?」
「ちょっとニヤニヤしてた。 気にしないで」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/11/30(金) 23:40:27 ID:Vacj9YTc
優越感か、それとも男を支配している事への喜びか、少しだけ悦に浸ってしまう。
切り替えなくちゃ。
この事はまた別に日にとっておこう。
手に持つピンセットに力を入れ直し、剥がれかけの耳垢を目指す。
「サクッと取っちゃうから、おとなしくしててね」
「りょ、了解」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 22:15:23 ID:rvAhrP1c
耳垢を摘まみ、そっとピンセットを引き抜き、そのまま横にあるティッシュへと運ぶ。
「おっきいの取れたよ。もう少しで終わるから頑張って、ね?」
「ぁい……」
またこれだ。
男は思う。
耳元で囁かれた瞬間、絶対的な安心感を得てしまう。
深く、消える事の無い多幸感に満たされ、恐怖から解放される。
自分ではどうしようもない。
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 22:16:00 ID:rvAhrP1c
「あとは、綿棒で軽く拭き取っておしまい」
「はぁ、はぁ、頑張った」
「いっぱい泣いたね。私の脚がこんなに濡れちゃってるよ」
「ご、ごめん」
「いいよ。んっ……」
私は綿棒をそっと口につけ、唾で先端を濡らす。
なぜ唾をつけるのかは知らないが、母がやっていたのでつい真似をしてしまう。
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 22:16:35 ID:rvAhrP1c
「ひっ」
男が悲鳴をあげる。
触れた場所が冷たくて驚いたのだろう。
「冷たい?」
そう聞きながらも手は止めない。
男はキョロキョロと目を動かしながらコクコクと頷く。
あぁ、可愛い。
本当に可愛い。
こんな表情を浮かべる男を知っているのは私だけ。
男の耳を掃除しているだけなのに私はこんなにも幸せに包まれている。
だけど、その時間もあと半分。
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 22:17:14 ID:rvAhrP1c
「はい、左耳おしまい」
「うぉぉ、耐えた……、耐えたぞ……」
「うん。じゃあこっち向いて?」
「……」
「ほら、頭をこっちに向けて。」
男は無言で身体を動かし、私の体へ顔を向けた。
「お仕置き」という言葉が効いているのか、この言い方は少しズルいが、私を泣かせた事に対しての反省なのか、すごく素直。
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 22:18:08 ID:rvAhrP1c
─
───
─────
姉友「えぇ……」
姉「そ、そんなに引かなくてもいいじゃん!」
姉友「いやいや、だってそんな……。今、私には受け止めきれない程の何かが押し寄せて来てる」
姉「い、今の話、そんなに酷かった……?」
姉友「誰が聞いても引くレベルよ」
姉友「簡単に言うとさ、耳かきして、弟君が悶え苦しむ姿に興奮したって事でしょ?」
姉「」
姉友「しかも、ドが付くほどのSって事も判明しちゃって……。弟君が可愛いのも分かるけど程々にしなさいよ。」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 22:18:57 ID:rvAhrP1c
姉「はい……」
姉友「ところでさ」
姉「なに?」
姉友「今度、家に行った時に私も弟君に耳かきしてみても──」
姉「ダメ」
姉友「だってだって、話を聞く限りじゃ耳の感度凄いんでしょ? 私も、弟君をいじめたいし触りたい!」
姉「絶対にイヤ。触らせないし、あれは私の──」
姉「……」
姉友「私の特権的な?」
姉「……そう」
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/17(月) 22:21:17 ID:rvAhrP1c
姉友「はぁ、次に弟君と会ったら感想でも聞いてやろうかしら」
姉「聞くときは私の居ないところで聞いて。そして感想を私に伝えてくれると嬉しい」
姉友「少しは恥ずかしがるか嫌がってよ……。いいよ、その時は教えてあげる」
姉「ん」
姉友「あぁー疲れた。そろそろ帰ろうか」
姉「姉友……」
姉友「なーに?」
姉「ありがと」
姉友「どういたしまして!」
姉「ふふっ、ごめんね」
姉友「まったく……」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/20(木) 00:00:41 ID:xWCouO2s
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
姉「ただいま」
男「おかえり」カチャカチャ
姉「何してんの?」
男「知恵の輪」
姉「……」ポチポチ
男「……」カチャカチャ
姉「あと5分ね」ピッ
男「えっ」
姉「じゃあ私は着替えてくるから、頑張れ」
男「……分かった」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/20(木) 00:01:25 ID:xWCouO2s
─────
───
─
姉「できた?」
男「うん。ほいスマホ」
姉「ありがと、40秒も残して解いたんだ。凄いじゃん」
男「時間内に出来たけどなんかくれるの?」
姉「なにも無いけど」
男「……なんでタイマーつけたの」
姉「なんとなく」
男「ぬぅ……」
姉「じゃあ男の好きな料理を作ってあげる」
男「ん」
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/20(木) 00:01:58 ID:xWCouO2s
姉「何食べたい?」
男「……パスタ以外」
姉「いいよ」
男「……ミネストローネ食べたい」
姉「よし、じゃあ週末にでも作ってあげる」
男「今日じゃないの?」
姉「朝に母さんから餃子作れって言われてるから」
男「そういえば……」
姉「よし、じゃあ餃子作るよ」
男「手伝う」
姉「ありがと。私は具材出すから、男はボウルとか手袋持ってきて」
男「りょーかい」
姉「うん」ニコニコ
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/20(木) 00:03:43 ID:xWCouO2s
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
母「お風呂空いたから誰かどーぞ」
男・姉「「んー」」スマホ ポチポチ
母「じゃあ父さん入っちゃって」
父「そう? んじゃ入ろうかな」
母「お姉ちゃん達もお湯冷める前に入るのよー」
男・姉「「はーい」」ポチポチ
父「よっこらせ、お風呂入ってくるよ」
母「うん、私は寝室に行ってるわね」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/20(木) 00:04:59 ID:xWCouO2s
男「ん、もうこんな時間か……」
男(いつの間にか姉ちゃんも父さんも居なくなってる)
男「よいしょっと」ノソッ
男(父さんは風呂上がってから寝室へ向かったんだよな。 姉ちゃんはトイレに行くと言ってから戻って来てないし)
男(俺がスマホ弄っている間に自分の部屋にでも行ったのかな)
男「風呂入ろう」
男(そのあとは少し酒でも飲もうかな……)
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/20(木) 00:06:04 ID:xWCouO2s
男「それじゃあ、お風呂〜お風呂〜」
ガチャ
姉「えっ」
男「あっ」
姉「……」
男「ゴメン」
バタン
男「……」
男(久々にやっちまった……)
男(風呂に入ってると分かってれば上がるまで近付かなかったのに)
男「はぁ、スマホ弄ろう」
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/20(木) 00:09:17 ID:xWCouO2s
姉「……」
姉(あー、ビックリした)
姉「男、久々に入ってきたなぁ」
姉(洗面所で出会うときって、服を脱いでいるときか体を拭いてるときだもんなぁ)
姉(気付かないまま入っちゃうのは、まぁ仕方ない……のかな?)
姉(しかし、自分で言うのも難だけど、このナイスなバディを見ておいて『ごめん』の一言だけで済ますのはなんか悔しい……)グヌヌ
姉「まぁ、姉弟なんてそんなもんよね……」
姉(姉弟だから……)
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/24(月) 22:41:11 ID:Fh9EamdM
姉「そこにアイテムあるよ」
男「ん」
姉「次は右に曲がる」
男「姉ちゃん」
姉「なに?」
男「近い」
姉「……」
男「顎を肩に乗せないで」
姉「……男の部屋のモニター小さいからくっつかないと画面も見えないから仕方なく」
男「いままでは横かベッドで見てたじゃん」
姉「気のせい」
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/24(月) 22:42:07 ID:Fh9EamdM
男「操作しにくいんだけど」
姉「これ以上離れると泣く」
男「……」
姉「今日は抱き付いてないと私は泣く」
男「はぁ」
姉「頑張れ」
男「じゃあせめて左に顎を乗っけて……あっ」
姉「?」
男「とりあえず左側に移動して」
姉「いいけど、右が駄目な理由は? あとさっきの声は何?」
男「……右肩が痛いから」
姉「ふーん」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/24(月) 22:43:16 ID:Fh9EamdM
男「次はどこ行けばいいの」
姉「次は、ここかな」チョン
男「肩に指押し付けて何したいんだよ。早く次に進むエリアを教えて」
姉「それとも、ここかな」ツー
男「ひぅっ」ビクン
姉「首筋弱いんだっけ?」
男「……弱くない」
姉「左は?」ツー
男「んっ」
姉「右は?」ツー
男「あがっ、ひっ」ビクンビクン
姉「右側の首筋が異常なほど敏感と」
男「はぁ、はぁ」
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/24(月) 22:44:24 ID:Fh9EamdM
姉「耳に次いで首も弱いんだ……。マフラー嫌いな理由ってコレ?」
男「よ、弱くない、苦手なだけで……、んっ」
姉「……ふふっ」
男「くび、ひゃわらなぁぁぁぁぁ」
姉「ここが弱いの?」ボソボソ
男「いま、囁かないで、おねがっ」
姉「気持ちいい? それともくすぐったい?」
男「くすぐったいから、あんまり触らない、ひゃぁぁぁ!」
姉「ふふっ、身体がすごい跳ねてる」
男「く、くすぐったいだけだからぁぁ! お願い、それ無理、おかしくなる」
姉「可愛い声まで出しちゃって、そのままおかしくなってみる?」
男「む、無理。ひゃっ、あがっ、手ぇはなしっ、んっ」
姉「そっか」パッ
男「はっ、はぁ、はぁ」
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/24(月) 22:45:08 ID:Fh9EamdM
姉「大丈夫?」
男「だ、誰のせいでこんな」
姉「ふふっ、楽しかったから今日は勘弁してあげる。 眠いし寝ようかな」
男「寝るなら自分の部屋でね」
姉「ん。おやすみ」
男「おやすみ」
男「……」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/24(月) 22:46:10 ID:Fh9EamdM
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男「なぁ友」
友「なんだ」
男「オススメの催眠音声とかない?」
友「は?」
男「お前さ、高校の頃に催眠音声にハマってたじゃん? だからオススメのやつ聞こうと思って」
友「急にどうした。 頭打ったなら病院連れてってやるぞ」
男「いつも通り健康だよ。あと首弄ってくれる内容とかあったりする?」
友「」
友(神様、俺の親友が新しい道を開いてしまったようです)
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/26(水) 22:52:32 ID:fVa12bCY
男「なんだよ」
友「男がそんな事を聞いてくるなんて……」
男「下ネタとか普通に話してたろ」
友「こっちは性癖聞かされたようなもんだぞ……」
男「えっ、そんなに?」
友「取り敢えずオススメとかまとめてやるから明日まで待ってな」
男「あ、ありがとう」
友「あと、俺以外にそれ言うなよ」
男「え、なんで」
友「言うなよ! 分かったら返事ぃ!」
男「は、はい!」
友「よし」
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/26(水) 22:53:10 ID:fVa12bCY
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
友「よし、じゃないんだよ!」バァン
友「なんで、どうしたんだよ! しかも首ってなんだよ!」カタカタ
友「親友と言えど聞きたくなかったよ!」
友妹「お兄ちゃんうるさい」
友「なら俺の部屋から出てけ」
友妹「はぁ? 漫画読みに来てんのに何それ」
友「漫画だけ持って自分の部屋に行けばいいだろ」
友妹「別にいいでしょ」ムスッ
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/26(水) 22:53:54 ID:fVa12bCY
友「はぁ」カタカタ
友妹「妹が部屋に居るのになんでそんなサイト開いてんのよ」
友「男からの頼まれて色々やってんの」
友妹「男さんがそんなサイト開かなきゃいけない事を頼むわけ無いでしょ。なに嘘ついてんの馬鹿じゃないの?」
友「酷い」
友妹「その、そういうのが気になるんだったらその、私がやってあげても……」
友「おっ、すげぇ首を弄るやつあった、メモしとこ……。よし、これで明日教えられるな」
友妹「……」
友「おい、そんな怖い顔でこっち見んなよ。何かあったのか?」
友妹「うっさい、こっち見んな」
友「はいはい」
友妹「……」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/26(水) 22:54:34 ID:fVa12bCY
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
友妹『で、お兄ちゃんが変なサイトで音声作品漁ってるんですよ! 男さんからも何か言ってあげてください!』
男「えっとそれは俺が──」
友妹『しかも男さんを言い訳にしてるんですよ! 私が耳元で囁いてあげようかって言っても聞いてないし……。イライラします!』
男「そ、そうだね。あと俺を言い訳にしたんじゃなくて──」
友妹『はっ!? もしかして寝てるお兄ちゃんの耳元で囁き続ければ今の状態から何かしら変わり関係が進歩するのでは……?』
男「えぇ……」
友妹『素直になれない分、一種の洗脳的な事で私を好きにすればいいと……。睡眠薬は……オッケ。男さん、ちょっと用事が出来たので失礼します』
男「えっと……、うん。バイバイ」
友妹『はい、いつも急な相談に乗ってくれてありがとうございます。おやすみなさい』
男「おやすみ」ピッ
男「なんか話が変な風に曲がっちゃったけど……、別にいいか。友、頑張れ」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/26(水) 22:55:19 ID:fVa12bCY
姉「こんこん」ガチャ
男「口で言いながらじゃなく入る前にドアを叩いて欲しい」
姉「愛嬌」
男「別にいいけどさ」
姉「話声が聞こえたけど友くんとか?」
男「いや、友の妹と」
姉「あー、あの子ね」
男「うん。お兄ちゃんが大好きな妹ちゃん」
姉「なに話してたの?」
男「へっ?」
姉「女の子とさ、どんな内容の会話をしたのかなーって」
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/12/26(水) 22:56:14 ID:fVa12bCY
男「恋愛相談……、なのかなぁ?」
姉「恋愛相談ねぇ」
男「友の事を聞いたり話してくれたり。兄妹だけど近いようで遠いんだって」
姉「ふーん」
男「……?」
姉「ゲームしよっ」ギュッ
男「……今日も抱きつくの? もう勘弁し欲しいんだけど」
姉「昨日みたいにはしないから安心していいよ」
男「はぁ……、顎を乗せるなら左ね」
姉「ん」ギュッ
男「ん、始めるよ」
姉「頑張れ」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:00:19 ID:VNx.BNOg
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
姉「この映画さー、結構面白そうだよね」
男「……いや」
姉「この映画さー、結構気になるよね」
男「……全然」
姉「この映画、さ! 観てみたいよ、ね!」
男「……まったく」
姉「なんでそんな事ばかり言うの?」
男「だって、その映画ってホラーでしょ?」
姉「……違うよ?」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:01:46 ID:VNx.BNOg
男「このCMのどこをどう見て違うんだよ……女の人が足掴まれて引きずられてたけど」
姉「ぬぅ」
男「怖いの無理」
姉「ホラゲーはするくせに」
男「あれは別なんだよ。 映画とは違うの」
姉「私は久々に男と映画を観に行きたかったんだけど。確か土曜日はシフト入ってないんでしょ?」
男「そうだけど……」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:02:31 ID:VNx.BNOg
姉「じゃあ行こうよ」
男「怖いやつじゃなければ行くよ」
姉「面白そうなのがこれしかないから駄目」
男「えぇ」
姉「ね?」
男(ヤバい、このままじゃ押しきられる気がする。どうにか逃げ道を……)
男「あれだ。姉友さんと一緒に行けばいいんじゃない?」
姉「姉友と?」
男「俺以外に誘う相手が居ないから俺を無理矢理連れていこうとしてるけど、姉友さんという姉ちゃんの少ない友達の内の一人がいるじゃん?」
姉「姉友かぁ……」
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:03:16 ID:VNx.BNOg
姉「姉友が来るなら一緒なら行ってくれるの?」
男(駄目だ逃げられない)
男「なんでそんなに俺と行く事に拘るんだ。姉友さんと二人で見に行けばいいじゃん」
姉「ちなみに姉友はホラー苦手だよ」
男「……ほう?」
男(姉友さんもホラー苦手かぁ。あの人なら苦手な映画を誘われても断るだろうし、一緒に行く人も居なくなれば流石に姉ちゃんも諦めるかな?)
姉「ねぇ、行こう?」
男「……」
姉「ねっ?」
男「はぁ、わかった行くよ」
姉「うん」ニコニコ
男「ん……」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:03:57 ID:VNx.BNOg
姉「じゃあ後で姉友に聞いてみる」
男「姉友さんが行かないなら俺も行かないからね」
姉「道連れに出来る人が居ればホラー行けるんだ?」
男「そんなんじゃ……」
姉「姉友来なかったらレンタル屋さんで映画でも借りて一緒に観ようか」
男「りょーかい」
男(姉友さん頼む! 断ってくれ!)
153
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:04:54 ID:VNx.BNOg
─────
───
─
男「姉ちゃん起きて。もう昼だよ」ユサユサ
姉「んっ……」
男「ほら、起きないとせっかくの土曜日が終わるよ」
姉「おきた……」
男「目を開けてから言って」
姉「んっ……」
男「俺はちゃんと起こしに来たからね。後で休日無駄にしたとか言わないでよ」
姉「あい……」スー
男「はぁ……」
男(お昼作って一緒に食べようかと思ってたんだけど起きれないなら仕方ない……)
男(少しだけ寂しいけど一人で食べよう)スタスタ
154
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:05:35 ID:VNx.BNOg
男(そういえば姉友さんには連絡したのかな? )
男(まぁ、同じ職場だしあの日の夜に電話かメールしてなくても会って話は伝えてるか)
男(姉ちゃんは何も言ってこないし、今日は家で映画見る日になりそうだな)
男「ホラー映画なんて見たら、頭洗ってる時の天井とか寝る前の扉とか変に意識しちゃってなぁ」
男「ほんと、見なくて済みそうで良かった」
155
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:06:41 ID:VNx.BNOg
ピンポーン
男「ん?」
男(誰だろう……。何かの配達とかかな?)
男「はーい」ガチャ
姉友「こんにちはー」ヒラヒラ
男「へっ?」
姉友「弟君じゃん。久しぶりー」
男「」
156
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:07:56 ID:VNx.BNOg
姉友「姉は居る? 弟君と三人で映画行こうって誘われたから来たんだけど……」
男「」
姉友「おーい?」
男「……はっ! な、なんで来たんですか!?」
姉友「は? 映画行こうって言われたから来たんだけど」
男「姉友さんは何の映画を見に行くか知ってるんですか!?」
姉友「ホラーでしょ?」
男「ホラー……って、え? 知ってたんですか?」
姉友「そりゃ誘うときに聞いたからね」
男「ホラー苦手って聞きましたけど」
姉友「苦手だよ? でも私が来れば弟君も来るからってお願いしてきたから来たの。 そろそろ家にお邪魔してもいい?」
男「あっ玄関でこんな事してすいません。 どうぞ上がってください」
157
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:08:42 ID:VNx.BNOg
姉友「よっと、お邪魔しまーす。ところで姉は?」
男「まだ寝てます。 何時から行くとか決めてたんですか?」
姉友「レイトショーって言ってたんだけど、昼前に家に来てーって言われたから来たのよ」
男「そうですか……。あっ、お昼は食べましたか?」
姉友「食べてないよ。弟君は何か食べた?」
男「いえ、今から作ろうかと思っていたので。あの……お昼一緒にどうですか?」
姉友「え!? いいの?」
男「姉ちゃんと一緒に食べようと起こしに行ったんですが、なかなか起きないので一人で食べようかと思ってたんです」
姉友「そっかー……」
姉友(弟君も相当シスコンよねー。まぁ、姉には悪いけどご一緒しちゃおうかな♪)
姉友「じゃあ一緒に食べてもいいかな?」
男「はい! 一緒に食べましょう」ニコッ
158
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:09:22 ID:VNx.BNOg
姉友(ほんと姉に似て可愛いし、その……堪らないわ。姉が独り占めしたくなる理由も少しだけ分かる)
男「じゃあ作りますんで座って待ってて下さい。 姉ちゃんは……後で起こせばいいか」
─────
───
─
姉友(なんだこれ……)
男「うーん、少ししょっぱいですかね?」
姉友(美味い……本当に美味しいわ)
男「えっと……」
姉友(たまに料理する程度って聞いていたけどこんなに美味しいなんて)
男「あの……美味しくなかったですか?」
姉友「え、いや、美味しくてビックリしてたの」
男「ビックリ……?」
159
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:09:57 ID:VNx.BNOg
姉友「料理はたまにする程度って姉から聞いてたんだけど、こんなに美味しいなんて思わなかったわ」
男「お、美味しいですか? それなら良かったです」ニコニコ
姉友(くっそう! 姉に似て可愛い笑顔しやがって! 可愛いなぁもう!)
姉友「えぇ、これならお店でも出せるんじゃない?」
男「そんな事ないですよー」
姉友「お世辞じゃないよ。本当に美味しいんだから」
男「そう言ってもらえると嬉しいです」
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:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/03(木) 21:40:06 ID:OaifZYmQ
姉友も惚れるな
161
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:51:49 ID:it00iFz.
姉友「そう言えばお母さん達は居ないの? お土産持ってきたんだけど」
男「今日は二人とも仕事です。お土産は今貰ってもいいですか?」
姉友「ほい、冷蔵庫に入れてね」
姉「おはよ……」
男「あっ、姉ちゃんおはよう」
姉友「おはよう」
姉「ん……ん? あれ、なんで居るの?」
姉友「あんたが呼んだんでしょうが」
姉「あー……確かに」
男「早く顔洗って歯磨いてきなよ」
姉「ん」スタスタ
姉友「扱い慣れてるね」
男「弟なんで」
姉友「ははっ、流石」
162
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以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:53:11 ID:it00iFz.
姉「何か食べた?」
男「姉ちゃんが寝てる間に食べたよ」
姉「そっか……」シュン
男「しゅんとするなら起きてくればよかったのに」
姉友「『一緒にお昼食えなくて寂しいよー』って嘆いてたもんね?」
男「そんな事言ってません!」
姉友「あははは」
姉「姉友はご飯食べた? お昼はちょっと過ぎたけど一緒にどう?」
姉友「私も食べたよ。弟君の料理美味しかったわー」
姉「そう……私も食べたかった」
男「姉ちゃんの分も残してあるから」
姉「元気出てきた」
姉友「愛されてるねー?」ボソッ
男「……そうですね」
姉「……?」
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