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姉と僕と
163
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:54:01 ID:it00iFz.
姉友「ところで姉、私は何故こんな早くに家に来いと言われたのか知りたいんだけども?」
姉「わー美味しそう。 起きて一緒に食べればよかった」
姉友「おーい」
男「姉ちゃん、姉友さんが聞いてるよ」
姉「ん? なーに?」
姉友「なんで昼前に来いって言ったのよ? 」
姉「それは後で教えるよ。 今はご飯食べなきゃ」
姉友「……」
男「……ゲームでもして時間潰します?」
姉友「そうする」
姉「いただきまーす」
164
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:56:02 ID:it00iFz.
─────
───
─
姉「では、早めに家に来てもらった理由を説明します」
姉友「今いいところだから待って。あっ、セコい!」カチャカチャ
男「姉友さんだろうと容赦しません!」カチャカチャ
姉「……」ストン
姉友「ぐっ……そうだ!」
男「何か逆転する秘策でも思い付きましたか? でも勝ちは俺の──」
姉友「……ふぅー」
男「はぁんっ」ビクンッ
姉「!」
姉友「よしっ、逆転勝利!」
男「ちょ、何で」
姉「姉友! 何してんの!」
姉友「あっ……負けそうだったからつい」
165
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:57:19 ID:it00iFz.
姉「つい……じゃないわよ!」
姉友「ごめーんて、悪気があってやったんじゃないよー!」
男「……姉ちゃん」フルフル
姉「男が耳に手を当てながら震えてる! 男、大丈夫だった?」
姉友「弟君、さっきはゴメンね……」
男「……そこに正座」
姉「へ?」
男「姉ちゃんはそこに正座して。 姉友さんは大丈夫ですよ。 全然平気です」
姉友「そ、そう」
姉友(身体震えてるけど)
姉「え、なんで私が」
男「さん、にい、い──」
姉「はい」スッ
姉友(はやっ)
166
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:58:04 ID:it00iFz.
男「……俺は今、とても恥ずかしいところを見られました」
姉「……そうですね」
男「あの情報はどこから漏れたの?」
姉「えっと……私です」
男「どこまで言ったの?」
姉「ほぼ……全てを教えました」
男「姉友さん以外には言ってないだろうから、まぁ……いいでしょう」
姉友(なぜわかる!?)
男「もうね」
姉「ん」
男「本当に恥ずかしいから広めないで……!」モジッ
姉・姉友(可愛い)
167
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:58:52 ID:it00iFz.
姉「ゴメン」キリッ
姉友「私以外には言ってないと思うから許してあげて」キリリッ
男「ん……」
姉友「で、さっき姉が言おうとしてたヤツは何だったの?」
姉「あー、早く来てもらった理由の説明をしようと思って」
姉「今日観に行く映画あるでしょ?」
姉友「うん」
男「……ホラーね」
姉「あれって二作目なのよ」
姉友「うん?」
男「……」
168
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 21:59:45 ID:it00iFz.
姉「実は昨日、帰る途中レンタル屋さんに寄って一作目を借りてきました」
男「な、なんでそんな事」
姉友「さ、流石に二連続ホラーは聞いてない」
姉「シリーズモノだし、前作との関係は理解してた方が面白いでしょ。 ね?」
男「ソウダネ」
姉友(弟君が諦めた!? これはもしかして)
姉「ディスク入れて、カーテン閉めて、電気消して、男に抱き枕投げて」ポイッ
男「……」ギュッ
姉友(逃げられない)
姉友「……弟君、一緒に頑張ろうね」
男「はい、生きて帰りましょう」
姉「飲み物はご自由に」ニコニコ
169
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 22:00:53 ID:it00iFz.
ガヤガヤ ガヤガヤ
姉「映画面白かったね」
姉友「前作とあまり関係なかった……」
男「……」ギュッ
姉「あんまり強く裾引っ張らないで、ほら手出して」
男「暫くは姉ちゃんと映画行かないから」ギュッ
姉「残念だなー」ニコニコ
170
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 22:01:54 ID:it00iFz.
姉友「……姉」
姉「んー?」
姉友「もう片方の手を出してくれてもいいのよ」
姉「ふふっ、いいよ」
姉友「ありがと」ギュッ
姉「今日は泊まっていくでしょ?」
姉友「そのつもり」
姉「姉友に会えるなら父さんも母さんも喜ぶよ」
姉友「うん」
姉「帰ろー」ニコニコ
171
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 22:03:16 ID:it00iFz.
─────
───
─
男「……」
男(怖くて眠れない)
男(部屋の扉が、天井の角が、ベッドの下が、暗がりに見える全てが気になる)
ガチャ、キィィィ……
男(怖すぎて変な音まで聞こえてきた……布団被ろう)
??「……」モゾモゾ
男「ひっ」
男(近付いて来てる……)ビクビク
??「……」ゴソゴソ
男(誰か、た、助けて……)
??「……」ギュッ
男「あっ、うあ」
??「すすり泣く程怖かったの?」
172
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 22:04:21 ID:it00iFz.
男「ね、姉ちゃん」
姉「怖くて眠れてないんだろうなと思って来たんだけど、これはビンゴかな?」
男「その、あの」
姉「大学生なのにこんな事で眠れなくなるなんてね? でも大丈夫、私が居るから安心して目閉じていいよ」ギュッ
男「……姉友さんは?」
姉「ぐっすり寝てるよ。 ほら目を閉じて」
男「ん」
姉「うん、今日は無理させてゴメンね」
男「別に……」
姉「お風呂とか怖かったでしょ。ビクビクしながら頭洗ったり?」
男「まぁ……うん」
173
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/05(土) 22:05:16 ID:it00iFz.
姉「ふふっ、だと思った」
姉「暫くは怖くないよう一緒に寝てあげようか?」ナデナデ
姉「んふふ、流石に駄目かな。ね?」
男「……」
姉「もう寝ちゃったの? もう少し喋りたかったんだけど……まぁ、いっか」
姉(色々と堪能できたし)
姉「おやすみ」ギュッ
男(おやすみ)
姉友(トイレ行きたいのに怖くて行けない……。姉はどこ行ったのよ……誰か助けてぇ)
174
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 22:58:54 ID:Vcc.Lp1I
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
友「映画行ったらしいじゃん? 何観たんだ?」
男「ホラー」
友「えっ、お前ホラー映画苦手だよな? ゲームはするけど……何で行ったんだ?」
男「色々あって行ったんだ」
友「色々って?」
男「姉ちゃんの友達に姉友さんって人がいるんだけど、その人が来なかったら俺も行かないって方向で話を進めてたんだよ。 だけど、土曜の昼に姉友さんが家に来て……一緒に行った」
友「相変わらずお姉さんに振り回されてるのな」
男「まぁ……慣れてるよ」
175
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 22:59:40 ID:Vcc.Lp1I
友「夜も怖いからって一緒に寝てもらったり? 流石に大学生だしそんな事しないか」
男「……」
友「おい?」
男「腹へったな?」
友「分かりやすすぎないか?」
男「…… 怖くて眠れなかったところに来られたらどうしようもないじゃん? そういうことだよ」
友「なにが、"そういうことだよ"だ」
男「あんまり言いふらすなよ?」
友「しないけども……うちの家族だったら言ってもいい? いや、言いたい」
176
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:00:26 ID:Vcc.Lp1I
男「友の家族にならまぁ……」
友「言いたい衝動は家族だけに留めるから」
男(しばらくは友の家に遊びに行けないわ)
先輩「おーい、おとこくーん、ともー」フリフリ
男「ん?」
友「先輩? どうしたんですか?」
先輩「今帰り? ちょうどよかった」
後輩「友先輩、男先輩こんばんはー」
友「おっ、後輩ちゃん」
男「こんばんは」
177
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:01:13 ID:Vcc.Lp1I
先輩「友達から映画のチケット貰ったんだけど使う機会が無くて困ってるのよ。今日か明日の午後は暇だったりする?」
男「明日だったら空いてます」
友「自分も同じですね。 今日は男も俺もバイトなんですよ」
先輩「そうなんだ。明日の午後は映画行けたりする……かな?」
友「いいですよ。 家に帰ってもコイツとゲームするくらいしか予定入ってないんで」
先輩「あはは、男くんはどう?」
男「暇なのは事実なんで行きます。ところでチケットは四枚ありますけどもう一人は誰ですか?」
後輩「私です!」
友「後輩ちゃんか……映画とか興味あるんだね」
178
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:01:51 ID:Vcc.Lp1I
後輩「チケットは押し付けられておどおどしてる先輩に誘われたので!」
先輩「ちょ、ちょっと、恥ずかしいからやめてよ」
男「チケット押し付けられたんですか?」
先輩「友達がWデートに使う予定だったらしいんだけど、その……お互いに別れちゃったみたいで、押し付けられた」
男「あー」
友「現実でもそんな事あるんですねー」
後輩「一緒に行ってくれる人を探そうと歩き始めたら先輩達が現れたんです!」
先輩「こんなチケットで行く映画とかイヤ……かな?」
男「全然平気です」
友「はい、俺達はなにも気にしませんから無料映画と思って楽しみましょう!」
先輩「そっか……うん、ありがとう」
179
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:02:27 ID:Vcc.Lp1I
後輩「じゃあ明日はどこで何時に集合しますか?」
先輩「講義とかあるだろうし映画館集合でもいいよ? 私は午前で終わるから先に行って席取っておくよ」
男「了解です。授業終わったら連絡しますね」
友「後輩ちゃんはどうするの? 俺達は三限までなんだけど」
後輩「私は四限まで入ってます……大丈夫ですよ! 終わったら急いで行きます!」
男「じゃあ俺が先に行くからお前が待つということで」
友「ん」
後輩「へっ?」
先輩「……いつも馬鹿みたいにじゃれてるのに人が変わった様に優しいじゃない」
男「酷い」
180
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:03:04 ID:Vcc.Lp1I
友「待つのは慣れてるんで平気ですよ。後輩ちゃんは授業終わったら俺に連絡してね」
後輩「は、はい」
男「バイトあるんでそろそろ帰りますね」
友「お疲れさまでしたー」フリフリ
先輩・後輩「「あ、お疲れ(様でした)」」
先輩「やっぱりあの二人は優しいね」
後輩「そうですね」
先輩「帰ろっか」
181
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:03:47 ID:Vcc.Lp1I
後輩「あっ、友先輩の連絡先教えてもらってない! せ、せっかくのチャンスが……」
先輩「私が教えてあげるよ」
後輩「ありがとうございます!」
先輩「あと……」
後輩「?」
先輩「頑張ってね」ニコッ
後輩「な、なな、何がでひゅか?」
先輩「知らなーい」テクテク
後輩「せ、先輩! からかわないで下さい!」タタッ
友「なんの映画行くんだろうな?」
男「まったく気にしてなかったな、流行ってるアクションのヤツとかだと嬉しいな」
182
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:04:24 ID:Vcc.Lp1I
─────
───
─
男「明日は帰り遅いから」モグモグ
母「そうなの? 夜ご飯はいる?」
男「うーん、いらないかな」
父「あまり遅くならないようにな」
男「ん」パクッ
姉「どこ行くの? 迎えに行ってもいいよ?」
男「……友と映画」
男(先輩や後輩も一緒とか言うと不機嫌になりそうで言えない)
183
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/17(木) 23:05:06 ID:Vcc.Lp1I
姉「友君とか、迎えはどうする?」
男「だ、大丈夫! 友とグダグダ喋りながら帰るから」
姉「……? まぁ、あんまり遅くならないようにね」
男「うん」
姉「でも映画館ってあそこでしょ? 着いたら連絡ちょうだいね」
男「えっ、なんで」
姉「仕事帰りに行けそうだったら行こうかなって」
男「自転車だから車には乗れないよ」
姉「そっか……」シュン
男「お土産になんか買って帰るから」
姉「ん、気を付けて行くんだよ」
184
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:42:34 ID:lkRghhjY
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
男(先輩は……いた、UFOキャッチャーしてるな)
男「先輩」
先輩「ひゃっ!? な、なんだ男くんか、ビックリした」
男「普通に声を掛けただけなんですが……」
先輩「急に声を掛けられたら誰だってこんな風になるよ」
男「すんません」
先輩「うん」
男「ところで景品は取れましたか?」
先輩「これ全然取れなくて困ってるの! 右のアーム弱すぎ!」
男「あー……」
185
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:43:25 ID:lkRghhjY
先輩「アームがねぇ……」チャリン
男「……先輩、本屋行きましょう」
先輩「待って取れるから、落としてみせるから!」スカッ
男「無理ですって! お金が溶けるだけですから!」
先輩「ぐぬぬ……」
男「ほら、あっちの本屋行きますよ!」グイグイ
─────
───
─
先輩「……」ズズズッ
男「……」ズズズッ
先輩(本屋行った後に隣接してるカフェで休憩……外から見たらカップルとかに見えちゃうのかなぁ)
186
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:44:03 ID:lkRghhjY
先輩(恋愛とかしたことないからよく分からないけど、こういった時はどんな会話するんだろう)
先輩(ゲーセンから本屋、カフェに行って最後に映画……まるでデートよね)
先輩(男くんと付き合ったら……マイペースで変な所あるから大変そうだなぁ)ポワポワ
\ピロン/
先輩「ん? 後輩ちゃん達こっちに着いたってよ」
男「そうですか、じゃあコーヒー飲んだら移動しますか」
先輩「そうだね」
友「おーい」
男「あれ?」
先輩「え? な、なんでここに?」
187
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:44:59 ID:lkRghhjY
友「外から丸見えの場所で寛いでたので近くに来てから少し観察してました」
後輩「先輩!先輩! 遠目からだとカップルみたいでしたよ!」
先輩「かっ……! ち、違う、私たちはカップルとかそういうのじゃなく」
男「先輩落ち着いてください」
先輩「あうあう」
友(恋愛の話題になるといつも暴走してるな)
後輩(ピュアピュアだぁ)
男「あっ、トレイ下げてきますね。映画楽しみだなー」スタスタ
先輩「待って男くん! 今一人にしないで!」
188
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:46:03 ID:lkRghhjY
──映画館──
男「……」
友「……ドンマイ」
後輩「これ面白いんですかねー?」
先輩「どうだろ、でも楽しみだね。 私こういうの得意なんだ」
後輩「そうなんですか!? 実は私も平気な方なんですよー!」
男「……っ」ガタガタ
友「泣くなよ……ほら、ティッシュ」
後輩「最近のデートだと恋愛モノとか行かないんですねー」
先輩「あれかな? 怖がって腕に抱きついたりとか」
189
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:46:38 ID:lkRghhjY
後輩「むむっ、あざといですね」
先輩「私には出来ないなぁ」
後輩「あっ! 怖いフリして友先輩の腕に抱きつけば……」
友「もう遅いって、怖いの平気なんだろ?」
後輩「てへっ」
先輩「おっ、人が入り始めたね」
後輩「行きましょー」
男「」
友「頑張れ」
190
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:47:18 ID:lkRghhjY
─────
───
─
男「ただいま……」
姉「おかえり、ご飯は食べた?」
男「友と食べてきた。はい、お土産」スッ
姉「わーい」
男「母さん達は?」
姉「明日早いからって二人とも寝たよ」
男「そう……」
姉「どうかした?」
男「ちょっとでいいからさ」
姉「うん」
男「抱き締めてもらっていい?」
姉「うん……ん? も、もっかい言って?」
191
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:48:19 ID:lkRghhjY
男「少しの間でいいから抱き締めてほしいっていうか……、その、あの」
姉(可愛い……でも急にどうしたんだろう? 添い寝のせいで私の身体を求めてるとかは……無いか。でも、取り敢えず今は──)
姉「いいよ、こっちおいで!」
男「ん」ギュッ
姉「んっ、何かあったの?」
男「今日ホラー映画観た」
姉「ホラー映画って土曜日に観たヤツ? 苦手なのになんで観に行ったのよ」
男「色々あって……」
姉「そう」ナデナデ
男「んっ」
192
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:49:03 ID:lkRghhjY
姉「ふふっ、正面から抱き合うのって久々だね。 「僕はお姉ちゃんのお嫁さんになる!」ってぴょんぴょん跳ねてた頃辺りから少しだけ離れちゃって悲しかったなぁ」
男「そんなもんだよ」
姉「怖くて抱き付いてくるなんて……ふふっ、今も昔もあんまり変わらないね」
男「は、恥ずかしいからやめて……」
姉「なんで抱いてもらおうと思ったの?」
男「安心する……から?」
姉「どうして疑問形なのよ」
男「自分でもよく分からないし……取り敢えず落ち着くというか、安心する」
姉「そっか」ギュッ
男「……」ギュッ
193
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:50:23 ID:lkRghhjY
姉「一緒にお風呂入ってあげようか? 頭洗ってあげるよ」
男「大丈夫」
姉「じゃあ一緒に寝てあげようか?」
男「それも大丈夫……たぶん」
姉「ホントに?」
男「……」
姉「どうする?」
男「……風呂入ってくる」
姉「後ろとか気にしないようにね」ニヤニヤ
男「ちょっと!」
姉「あははっ、ほら、お風呂入りな」
男「ぐぬぬ」
姉「私は二階に行くね」
男「うん」
194
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 05:51:27 ID:lkRghhjY
姉「怖くて眠れない頃にお邪魔するから、じゃあね」スタスタ
男「ちょっ」
男「……」
男(怖いから仕方ない、仕方ない……はず)
─────
───
─
男「んっ……」パチッ
姉「んぅ……すぅ……」
男(また一緒に寝ちゃった)
男「はぁ……起きよう」
姉「んふふ……」
195
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 22:13:48 ID:lkRghhjY
>>192
×「僕はお姉ちゃんのお嫁さんになる!」
○「僕はお姉ちゃんのお婿さんになる!」
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/19(土) 22:32:03 ID:lkRghhjY
処女作で色々な書き方に手を出してしまい、とても読みにくい作品になってしまいましたが、書いてみて分かったことが多くとても勉強になりました
一番の反省点は終わりを考えないで書き始めた事と話のネタ不足です。これからこの作品をどう終わらせるか考えながらゆっくり書いていきます
もう少しだけ付き合っていただけると有難いです
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/20(日) 09:12:01 ID:N.5Vh8yI
>>196
おつ
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 22:42:45 ID:T8HW7OgE
イケメン「一度でいいので俺とデートして下さい!」
姉「用事があるのであるのでごめんなさい」
─一週間後─
イケメン「明日は暇でしょうか? 暇でしたら俺とデートして下さい!」
姉「明日は家族との用事があるの。ごめんなさい」
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 22:43:26 ID:T8HW7OgE
─更に一週間後─
イケメン「姉先輩、仕事終わりに飲みにでも行きませんか?」
姉「ごめんねイケメンさん、今日は飲む気分じゃないの」
イケメン「そうですか……」
─更に一週間後─
イケメン「姉先輩! 明日俺と映画でも行きませんか!」
姉「どんな映画?」
イケメン「ホラーなんですけど面白いと評判なんです!」
姉「そうなんだ、私はあんまり興味は無いから他の人を誘ったらどう?」
イケメン「そ、そうですか……」
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 22:44:04 ID:T8HW7OgE
姉友「……またイケメン君からアタックされてんの? あの人もしつこいね」
姉「悪い人ではないんだけどね」
姉友「そんな態度だから毎週やって来るのよ? いい加減『貴方に興味はありません』ってハッキリ断りなさいよ」
姉「そうだけど……」
姉友「もうっ、言いにくいなら私がイケメン君に伝えようか?」
姉「……私から言ってみる。それでも来るようなら姉友に任せてもいい?」
姉友「うん、任せなさい」
─────
───
─
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 22:44:40 ID:T8HW7OgE
─ファミレス─
姉友「っていうのが一週間前」
男「はぁ」
姉友「そして昨日姉がイケメン君の誘い
を断ったと思ったら……」
男「思ったら?」
姉友「今日デートする事になっていた」
男「はぁ……はぁ!?」
姉友「そうなるよね! 意味わかんないよね!」
202
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 22:45:14 ID:T8HW7OgE
男「だ、だって、毎週何かしらのお誘いがあっても断っていたんですよね?」
姉友「そうよ」
男「そ、それなのになんでデ、デートに」
姉友「姉は『デートじゃないよ』と言ってたけど……うーん」
男「……」
姉友「どうかした?」
男「いつも断っていたんですよね?」
姉友「うん」
男「多分ですけど、一日一緒に過ごしてどんな人か知ろうとしてるんだと思います」
姉友「知ろうとする? イケメン君を?」
男「はい」
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 22:46:55 ID:T8HW7OgE
姉友「なるほどねぇ……まぁ、少しだけ分かった気がするわ」
男「姉は中学生辺りから急に他人に興味を示さなくなりました。何があったのかは知らないけど友達を持たなくなり、家で俺や家族と過ごす時間が急に増えました」
姉友「……」
男「多分ですが、イケメンさん?の事を自分なりに知ってから言葉を伝えたいんだと思います。 姉ちゃんはああ見えて「不器用」」
姉友「不器用だもんね?」
男「……それに人との距離感や他人の目にはとても敏感です」
姉友「そうね」
男「だがら今日一緒に過ごすんだと思います」
姉友「でも心配でしょ?」
男「まぁ……気になります」
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/01/27(日) 22:47:52 ID:T8HW7OgE
姉友「私が朝から弟君を此処に呼んだ理由はもう分かるよね」
男「……何処に行くとか聞いたんですか?」
姉友「自分から喋ったよ。私はこう見えて姉の"唯一の友達"なんだから」
男「はははっ、そうですね」
姉友「今から一時間半後くらいに窓から見えるあの石像前で待ち合わせらしいの」
男「なるほど」
姉友「尾行するわよ、準備はいい?」
男「はい」
姉友「じゃあ、お腹空いたし何か食べよう。 好きなの頼んでいいよ」
男「ありがとうございます」
姉友「いいのいいの」
姉「おとこ……お腹空いた、朝からどこに行ったのよぉ」グゥゥ
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 02:54:15 ID:oqrSJ.pk
姉「こんにちは」
イケメン「こんにちは、可愛い服ですね!」
姉「ありがとうございます。待ちましたか?」
イケメン「全然待ってないですよ」
姉「そうですか、じゃあ映画観に行きましょうか」
イケメン「映画まで少し時間が空くのでちょっとぶらついてみませんか?」
姉「いいですよ」ニコッ
イケメン「では行きましょう」スタスタ
姉「はい」スタスタ
姉友「……」ジー
男「……」ジー
姉友「あっ、移動した」
男「行きましょう」
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 02:54:57 ID:oqrSJ.pk
姉「──」
イケメン「──」
男「楽しそうですね」
姉友「ねー、あっ、これ美味しい」
男「本当ですか? ちょっと下さい、俺のもどうぞ」
姉友「姉と同じ事を言うんだね」
男「同じ?」
姉友「食べ物を交換しよーって、なかなか言えないじゃん?」
男「流石に知らない人とかには言いませんよ。姉友さんは……いいかなーって?」
姉友「ふーん、嬉しいこと言うじゃない」スッ
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 02:56:44 ID:oqrSJ.pk
男「いただきます。あっ、美味しい」
姉友「でしょー?」
男「俺のもどうぞ」
姉友「ん、こっちも美味しいじゃん」
姉「……」ジー
姉(男と姉友が食べあいっこしてる……なんで?)
イケメン「──とかどうです?」
姉「ん? あっ、ごめんね。ボーッとしてた」
イケメン「……っ、つまらないですかね?」
姉「そんな事ないよ。でも少し疲れちゃったからあそこのカフェで休まない?」
イケメン「そうですね! あそこ行きましょう」
姉「うん」ニコッ
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 02:57:18 ID:oqrSJ.pk
姉友「ねぇ、店に入って来たんだけど?」
男「……来てますね」
姉友「今から動いたらバレちゃうかな?」
男「バレちゃいますね」
姉友「……」
男「……」
姉友「これ美味しいなー」パクッ
男「逃げないんですか?」パクッ
姉友「バレないバレない」
男「そうですよね」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 02:58:11 ID:oqrSJ.pk
店員「いらっしゃいませ」
イケメン「いい雰囲気のお店ですね」
姉(男の近く男の近く男の近く)
店員「こちらへどうぞ」
イケメン「はい」
姉(は、反対側……)
姉「あっ、すごく美味しい」
イケメン「美味しいですね!」
姉友「美味しい」パクパク
男「美味しい」パクパク
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 02:58:47 ID:oqrSJ.pk
イケメン「入場開始しましたね。映画楽しみです!」
姉「ホラー怖くないの?」
イケメン「怖いです。姉先輩はどうですか?」
姉「私は平気な方なんだよね」
イケメン「え、凄いですねそれ」
姉「ふふっ、そう? 」
イケメン「はい! でも俺も目を開けて見続けるよう頑張りますよ!」
男「無理ムリ、シアター内まで追うなんて出来ませんって。ホラーとか見たくないですって」
姉友「そうね……本屋でも行く?」
男「そうしましょう」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 03:05:43 ID:oqrSJ.pk
イケメン「今日はすごく楽しかったです!」
姉「私も楽しかったよ。私の為に色々してくれてありがとね」
イケメン「いえ……あ、あの!」
姉「ん?」
イケメン「またこうやって一緒にどこかへ出掛けたりしませんか?」
姉「……」
イケメン「俺は、姉先輩の事が好きです! 俺と付き合って下さい!」
姉「ごめんなさい」
イケメン「……っ、好きな人が居たりするんですか」
姉「好きな人がいたらイケメン君とこうして歩いたりしないよ」
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 03:07:29 ID:oqrSJ.pk
イケメン「俺が悪かったりしましたか? な、なら直していきます! 姉先輩の望む男になってみせます!」
姉「イケメン君の好意はすごく嬉しい。でも、私はあなたと恋人にはなれません」
イケメン「……」
姉「あなたのせいではないの、私にも原因があるの」
イケメン「原因?」
姉「それは言えないけど、でも今日、楽しかったというのは本心です。改めて、私の為にエスコートしてくれてありがとう」
イケメン「……はい」
姉「それじゃあ、バイバイ」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 03:09:08 ID:oqrSJ.pk
イケメン「……姉先輩!」
姉「ん?」
イケメン「また、食事などに誘ってもいいですか?」
姉「あー」
イケメン「俺は諦めません! 姉先輩の事が心の底から好きなんです! だから」
姉「ダメかな」
イケメン「えっ」
姉「ごめんなさい」
イケメン「あっ……」
姉「……」スタスタ
イケメン「……ぐっ」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 03:10:50 ID:oqrSJ.pk
姉友「イケメン君が泣きながら帰ってる」
男「……」
姉友「……」
男「なんかアレですね」
姉友「安易な気持ちで尾行なんてするもんじゃないね」
姉「そうね」
男「そうですね……うん?」
姉「……」ニコニコ
姉友「あっ……えっと、その」
姉「姉友は今日ウチに泊まっていくよね?」ニコニコ
姉友「……はい」
姉「あと男とのデート楽しかった?」
姉友「うん……あっ」
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/02/10(日) 03:11:21 ID:oqrSJ.pk
姉「男」
男「はい」
姉「帰りにレンタル屋さんに寄ろうね。とびきり怖いの借りるから、今日は二人とも寝かせないよ」ニコニコ
男・姉友「「ごめんなさ〜い」」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/05(火) 23:07:53 ID:2BUHneLk
本当にネタが浮かばなくなってしまったので終わりにしようと思います
半年程でしたがありがとうございました
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/03/06(水) 17:13:54 ID:1IeXM03s
乙。次回作に期待してる。
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/04/01(月) 05:36:38 ID:/DPEmJfY
すんごいドンピシャかのでネタができたら続編希望!またほっこりしたい。
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