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兵士「お...女...?」
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/10(土) 23:51:54 ID:eCr.nIAg
「号外!!号外!!魔王が我が国に宣戦布告!!号外!!」
「おい!一枚くれ!!」
「毎度!!ほらほら号外!!」
「おいマジかよ...!!」
「すでに国境付近の村には魔王軍の姿が...だってよ...」
「首都にも攻めてくるのか?!」
『当直幹部より全兵へ、外出中の全兵は城へ帰隊せよ繰り返す』
曹長「...とんでもない事だなこりゃ」
兵士「宣戦布告って...めっちゃやばくないっすか?」
曹長「あぁ、一波乱ありそうだぜ、戻るぞ」
_
___
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 20:57:16 ID:aaTbmSKQ
隊長「決めろよ」
兵士「はい!!次の投げ込みで決めます!みんな!布を広げて!投げられた壷を取ってくれ!」
「「「「おう!!!」」」」
上等兵「来たぞ!!!」
ヒュウウウウウウ... ヒュウウウウウウ....
兵士「取れ!!」ガバッ
「おしっ!上手くいったぜ!!」
兵士「ぶん投げろォォォオ!!」
「おうよ!!」ブウウンッ!!!
「ウラアアアアア!!!!!!」ブウウウウウウンッ!!!
ガシャーンッ!! ナゲカエサレタ!!ウワアアアアアモエルウウウウウウ...
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 20:59:14 ID:aaTbmSKQ
隊長「被害状況は?」
少尉「っは、四名が重軽傷を負っています、戦闘はできないでしょう...」
隊長「分かった、要塞まで連れて行き治療を頼もう、しかしもう仕掛けてくるとは...」
少尉「山岳地帯の迂回は...」
隊長「迂回したら三日は掛かる、要塞歩兵が不足している状況では一日も無駄には出来ない、怪我人もちるからな...各隊警戒を怠らず縦隊で前進!!」
「っは!!」
曹長「上も下もぜーんぶ見渡せよ!!どこに罠があるか分かったものじゃない!」
兵士「とんでもない仕事になるかもな〜...」
上等兵「無事に帰れッかな〜...」
_
__
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:01:01 ID:aaTbmSKQ
__
_
「移動中の部隊で早速怪我人だとよ」
「ほぉ、山賊か?」
「らしいぜ、先が思いやられるなぁ」
勇者「オオオオオオオオ...」
エルフ「彼が怪我をした訳ではない、あまり深く考えるな」
賢者「ていうかもうそこまで入り込まれているんだね」
戦士「だよなぁ、大将あたりに掛け合って俺らも...」
勇者「掛け合おう、今すぐに!」
エルフ「変なマネはよせ、大将にも面子がある、勇者一行頼りでは国の面目が立たん」
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:02:12 ID:aaTbmSKQ
勇者「でも...兵士が...」
エルフ「彼なら大丈夫だろ、だって魔王と口論で渡り合っていた男だぞ?今頃、無茶な作戦を決行して敵を全滅させている頃だと思うがな」
賢者「え?口論してたの?魔王と?」
戦士「野朗何モンだよ」
勇者「でも大将と掛け合う位なら...いいよね?」
戦士「そろそろ置物じゃつまんねぇんだよ」
エルフ「しかしなぁ...」
僧侶「不安でしたら、エルフ様もご同行なされては如何でしょうか?」
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:02:57 ID:aaTbmSKQ
賢者「まぁ...それならいいんじゃないかな?」
エルフ「う〜ん...それなら...」
勇者「ッシャアイクゾオゴラア!!」
一同「?!?」
_
__
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:04:02 ID:aaTbmSKQ
__
_
兵士「ッハア...ッハア...」
上等兵「ふう、山の強行軍は疲れるな〜おい」
兵士「...ッハア、山岳育ちは余裕だな...」
上等兵「ったりめぇだ、山岳地帯の行進は慣れているぜ」
曹長「そんなモンかよ...ハアハア...」
隊長「おいてめえ暇ならこれ持てや...!」
上等兵「あぁ軽いもんすよこれ、もっこよりも軽いっすよ」
211
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:04:55 ID:aaTbmSKQ
兵士「上等兵の奴まさか登山が得意とは...」ッザッザッザ
曹長「俺も最初はびっくりだったぜ...ッハアッハア...」
上等兵「♪〜」
隊長「少尉、いまどこら辺だ?」
少尉「えぇっと..お、そろそろ山岳地帯を抜けそうです、後は平野をしばらく歩けば
もう要塞ですよ」
隊長「よーし...いっちょがんばっかなぁ...」ッザッザッザ
212
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:05:54 ID:aaTbmSKQ
そして...
隊長「山岳地帯は抜けられたな、今日は途中による村の詰め所で宿泊するぞ」
兵士「この街道を歩いていると言う事は...自分の村に泊まるんですか?」
曹長「そうだ、宿泊ついでに顔出しとけ」
兵士「あぁ〜何話そうかな〜」
上等兵「隊長、おなかすきました」
隊長「もうすぐで付くから我慢せいや」
曹長「要塞に付けば幾らでも食えるから安心しろ」
213
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:06:39 ID:aaTbmSKQ
曹長「...ん?ありゃぁ...」
兵士「煙...村が燃えているのか...?」
隊長「くっそ!急げ!!」ッタッタッタ
上等兵「兵士!!ボケッとしてないで行くぞ!!」ッダダ
兵士「あ...あぁ...」ッダダ
曹長「各員密集せずに離れて行動せよ!!」
「「「「はいっ!!」」」」
214
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:08:04 ID:aaTbmSKQ
『兵士の村』
ボオオオオオオオ...
「村民諸君!無駄な抵抗はやめて、武器を捨てて出て来なさい、我々の指揮官は慈悲深く、君達を痛めつける様な事はしたくないと、仰せられている!」
「5分時間をやる!それまでに出て来なければこの女性と子供達の命は保障できない!」
「あんたぁ!助けてぇ!」
「父ちゃん!怖いよ!!」
「くっそ、おっかぁを人質にとるたぁ...!!」
「っで、出ようぜ...あぁ言ってるのなら殺しはしないだろ!」
「しかし隣村はでても殺されたらしいぞ?!」
「現場見てねえなら確かじゃねぇだろ!」
「ふん、もういいな、ヤれ」
「っは...」チャキン...
215
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:09:47 ID:aaTbmSKQ
隊長「んの外道共がぁ!!!」
「?!」
「な、もう応援が来たのか?!」
曹長「その短剣を捨てろ、そして地面に伏せろ、早く!!!」
兵士「村の住人を解放しろ!!」
「っく、クッソ!!応援を!」
少尉「村は我が隊が包囲している、援軍はもう呼べんぞ」
「ッヒ...っこ、降参だ...」
「お、おい!降参したら東国の正規軍に...」
隊長「安心しろ、おまえらの雇い主が粛清せずとも、俺ら直々におまえらを殺す」
上等兵「住人の解放終わりました!!」
216
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:10:45 ID:aaTbmSKQ
曹長「兵士家族んとこ行ってやれ、多分怖がってるだろうぜ」
兵士「っは、はい」ッタタ
上等兵「住人から聞きましたが村民の半数は郊外へ逃げたそうですよ」
曹長「はぁ?マジかよ...そりゃちょっとヤバイな...」
隊長「そりゃイカンな...小隊を村の周辺の捜索にあたらせろ、住民を発見した場合は怪我人の有無を確認し村へ連れてこい」
「「「っは!!」」」
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:13:20 ID:aaTbmSKQ
兵士「姉さん!みんな!!」
「お前の家族なら村の郊外へ逃げたぞ」
「あぁ、要塞の方面へ行ったぜ」
「大丈夫かねぇ」
兵士「あぁ...ありがとうございます」
「山賊を率いた東国の軍隊が方々にちらばっとる...捕まってないと良いが」
218
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:14:58 ID:aaTbmSKQ
隊長「ふざけるな!住人をココに置いていけと言うのか?!」
『首都では東国の正規軍も戦闘に加わってる影響で厳戒態勢に入っている、追加の命令がない限り今は一つの小隊も動かせない』
隊長「この地方で暮らしているかねてから住人は山賊と正規軍の恐怖に怯えて過ごしてたんだぞ?!それで今日襲われたんだ!!せめて要塞に収容させろ!!」
『それは出来ない、住人の中にスパイがいるかも知れない、要塞の中から破壊させる気か』
隊長「くそが!!もういい切れ!」
少尉「っは」チンッ
隊長「一体どうすれば...」
_
__
219
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:16:06 ID:aaTbmSKQ
__
_
姫「...どう言う事か説明してくれる?」
参謀「っは、東方の要塞へ移動中の隊が住人の防衛の為に大隊の増援をと抜かして...」
姫「...増援を向かわせなさい、足りない戦力は西方の要塞から引き抜いて」
参謀「っし、しかしそれでは西方の要塞の守備が...」
姫「今は敵が居ない西を守ってどうするの?第一の目標は住人の安全の確保、いい?」
参謀「いやあのですねぇ...!」
姫「早くしなさい”!!大事な国民をこれ以上殺す気?!」
参謀「...承知しました」ツカツカ...
220
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:18:25 ID:aaTbmSKQ
バタンッ!!
「っへ...傀儡の小娘が...」
「どうするよ?西方の要塞から兵を出すか?」
「いや、増援はいらないだろう...これから姫君には情報は漏らすな?面倒だ」
姫「丸聞こえ...参謀の腐敗っぷりはここまで来ていたのね
大将「クソが...大変申し訳ありません...ちと参謀を信頼し過ぎた、参謀長は信頼が出来ます、一声かけて中の人事を一新させます」
姫「そうして頂戴...あとあの参謀は島流し」
大将「っは」
221
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:21:57 ID:aaTbmSKQ
コンコン
姫「はぁ...どうぞ」
勇者「姫、話は聞いた」
姫「勇者...貴方達は関わらないと...」
勇者「状況は芳しくない様子だ、大将から聞いた」
姫「それで...どうするの?」
勇者「僕達は山賊を討伐する、正規軍の討伐は派遣されている部隊に任せる」
姫「...そうね...全部あなたに任せたら、えこ贔屓する世界の英雄じゃなくなっちゃうものね」
勇者「全部やってあげたいよ、本当は」
姫「彼の事が心配なのね...」
勇者「...あぁ、とても心配だ」
222
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:22:43 ID:aaTbmSKQ
姫「それなら...仲直りしなさいよちゃんと」
勇者「うん、ちゃんと謝ってくる」
_
__
223
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:26:06 ID:aaTbmSKQ
__
_
曹長「残された住人はどうなります!?クーデタ軍に皆殺しさせられるのがオチだぞ!なぁ頼むよ同期の好だろ!通信隊の弱み喋べっぞ!!」
『バカやめろお前!俺だって増援を出してやりてえが参謀連中が聞かねぇんだよ!!首都はいま厳戒態勢で兵の増援は出来ないって!!』
曹長「ならどうすれば?!」
『住民は置いて...ちょっと待て...はぁ...はぁ...!はい分かりました!!ありがとうございます大将殿!!』
曹長「...なんだ」
『いいニュースだ!勇者一行と二個大隊がそちらに向かっている』
曹長「勇者...様がだと?」
『あぁ、あくまでも山賊討伐だぞ?正規軍はお前らがヤれって、遅くても明日の昼に到着する、それまでは村に待機せよとの命令だ』
曹長「あぁ...分かった...さっきはすまん」
『俺もすまなかったよ、通信終了』
224
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:27:02 ID:aaTbmSKQ
曹長「イイッヤッホオオオオオオオオオ!!!!!!!」
上等兵「うえい!?どうなされました?」
隊長「あかん...曹長がイカれてもうた」
曹長「二個大隊の増援と、勇者御一行が山賊討伐の為こちらに向かってくれています!到着は明日の昼と!」
少尉「それは朗報だな!」
隊長「よぉし、これで参謀の気にくわねえ声を聞かなくて済むぜ」
兵士「勇者様が...」
上等兵「いや〜これで勝ち戦だべ」
225
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:28:09 ID:aaTbmSKQ
曹長「はぁ〜...これで安心して寝られる...」
隊長「あぁ、誰の差金かしらねえが感謝しねえとなぁ」
兵士「後は要塞に移動するだけですね」
隊長「あぁ、ようやっと動けるぜ」
上等兵「要塞に行く前にまだ村人探さねえと」
兵士「あぁ、今夜見て回るつもりだ」
上等兵「俺も一緒に探すぜ」
隊長「そうだった...住民が正規軍ならまだしも、山賊に捕まったら大事だ...」
少尉「であれば話は早い、我々もすぐ捜索いたしましょう」
隊長「よし、少数は村に残り他の部隊で捜索しよう、文句無いな?」
「「「「はい!!」」」」
226
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:28:49 ID:aaTbmSKQ
僧侶「ッハア...ッハア...」
賢者「ちょっと...大丈夫?」
僧侶「っは、はい...」
戦士「ふう〜...いい加減疲れたぜ...兵士がいる部隊はこの山を一日で越えたんだな」
勇者「あぁ、やっぱ彼らは山の強行軍に慣れているんだろうね...」
「っはっはっは、先に行きますよ〜!」
戦士「くっそ〜後で追いついてやっからな〜!」
僧侶「ふぅ...少し楽になりました」
勇者「ホントに大丈夫か?」
賢者「僧侶は無茶し過ぎる所があるからね...」
227
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:29:51 ID:aaTbmSKQ
戦士「よぉ〜し...行くぞ〜...」
「おい...山賊の死体だ、目障りだカンバス掛けとけ、埋葬は後続の部隊に任せとこう」
「っは」
エルフ「兵士の部隊がやったんだろうな」
戦士「だろうぜ、補給部隊からカッパラッた武器を持ってるなぁ...僧侶、お祈りでもしといてやれば?」
僧侶「はい...」
_
__
228
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:31:25 ID:aaTbmSKQ
__
_
曹長「何か見えるか〜?」
上等兵「人っ子一人見えませんね〜ホントに援軍くるんすか?」
曹長「ばっか野郎お前〜、俺は通信の聞き損じをした事は一回もねえぜ?」
隊長「新兵の時期に何度かヤらかかしただろうが」
上等兵「ですって」
隊長「お前ほど聞き損じはないがな」
上等兵「隊長!あっ!!先遣隊が見えました!!勇者御一行もおられる様子です!」
隊長「っしゃあ出迎えだ、木から降りろオラァ!座が高い!!」
上等兵「ひえ〜」
「いや〜遅れて申し訳ない!」
隊長「っはっは、十分くらいどうって事ねえよ、落伍者は?」
「一人もねえよ、運がよかった」
隊長「そりゃ良かった、ちょっと勇者様に挨拶してくるわ」
「おうよ」
229
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:33:45 ID:aaTbmSKQ
勇者「...」キョロキョロ
隊長「勇者様、こんな所までわざわざお疲れ様です!」
勇者「あ...っど、どうも...」
隊長「兵士なら住人の挨拶にあ、ここが兵士の地元なんですよ。そろそろ戻る頃合でしょう...上等兵!兵士が戻ってきたらいの一番に勇者様の前へ差し出せ!」
上等兵「了解!!」
僧侶「東国軍の兵は今どのあたりに...」
隊長「東国軍と言うよりも、今は山賊ですな、それがまだ分からないのです、ここいら周辺って事は分かってんですが...」
「おいおい何だよ!!」
上等兵「いいっから来い!!」ポイッズドンッ
兵士「ってて...何しやがる!!」
勇者「っへ...いし...」
兵士「ウオッ!な、何で来たんですか?!」
賢者「っや」
戦士「状況はよろしくないようだな?え?」
兵士「ちょ、ちょいとこっちへ...」
エルフ「はい...」
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:34:53 ID:aaTbmSKQ
兵士(どう言う事か一から説明しろ!!)
エルフ(あ、あたしは最初はしかし姫が山賊討伐ならってGOサイン出しちゃってさ!)
兵士(ええいこんちくしょう!とっても気まずいじゃねえかよ!)
勇者「ずっと会えなかったから...寂しかったんだよ?」トコトコ
兵士「っま、まだ二日くらいでしょう?っさ、流石にこらえ性が何で近づいてくるんです...んえ
チュウウウウウウウ...
勇者「ンッ...レロ...///」ッチュパ
兵士「」
エルフ「」
賢者「ウワア...///」
戦士「ウッヒャッヒャッヒャ!!!!大胆だなぁおい!」
僧侶「ハワワワ...///」
勇者「ンチュ...ップハ、ンムッ...///」
兵士「...ッハ ええい!!っや、やめて下さい///!!」
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:37:48 ID:aaTbmSKQ
勇者「ハア...ハア...」ズイッ
兵士「おおお落ち着けって!!あ、そうだ!赤ちゃんできるって!」
「出来るわけねぇだろバーカ!」
兵士「っだ、黙っといて!」
勇者「出来ないのはもう知ってる...エルフに教えてもらった...僕...兵士に嫌われたら...ウック...ヒック...」
上等兵「兵士の奴ってば隅に置けませんね〜」
曹長「皆の前でやらんでくれるかなぁ...」
隊長「う〜む、さっさと要塞へ行きたいんだがこれも見たい」
上等兵「勇者一行といきましょうよ、楽しそうだ」
少尉「ですね、上等兵の案が得策かと」
隊長「だな...ではこの空気のなかどうやって話しかけるかだ」
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:38:59 ID:aaTbmSKQ
兵士「った、隊長...どうすれば」
曹長「お、自分から掛かってくれたぜ」
上等兵「ナイスタイミング」
兵士「な、何が?」
隊長「あー...勇者様、我が隊はその兵士を含め要塞へ今から移動せにゃなら無いんですよ、村人も連れて行きますから...
勇者「では僕も行こう!」
隊長「話が早くて何よりです、んじゃ行くぞ」
曹長「はい!よしお前ら立て!出発だ!」
「「う〜い」」ゾロゾロ
兵士「え?え?ちょ」
勇者「では要塞へ行こうか」ッズン
兵士「っひ、引っ張らないで!ちょいエルフ!!何とか!」
エルフ「いや、これもう無理だと思う」
兵士「諦めんなよぉ!これじゃあ計画がオジャンだ!畜生!」
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/01(水) 21:41:14 ID:aaTbmSKQ
僧侶「え?もう出発ですか...」
賢者「どうやら僕らも行くみたいだね...はぁ...」ヨイショッ
戦士「ッシャアもう一踏ん張りか〜僧侶頑張れよー」トコトコ
僧侶「ちょ、ちょっと待ってください...荷物が重くて...」
上等兵「おんや?大丈夫ですか?」
僧侶「あ...はい大丈夫です...えへへ...荷物を持って来すぎちゃって....ンショ...お、重い」
上等兵「こんな大荷物持って行軍してたんですか?貰いましょう、うわ重いなぁ、ガッツありますね〜...ヨイショッ」
僧侶「あ...すみません...」
上等兵「いえいえ、荷物もちが取り得なので...早く行かないとお仲間においてかれますよ?」
僧侶「あ、はい...」
上等兵「♪〜...?」
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:27:48 ID:XCXdHUoY
僧侶「...」トコトコ
上等兵「...先に行かないんですか?」
僧侶「に、荷物を持って下さってるので...先に行くのはちょっと...」
上等兵「そんな事気にしなくてもいいっすよ」
僧侶「でも...心配なので...」
上等兵(そんな大層な物がこん中に入ってんのか...落としたら割れるかな)
上等兵「いいえ、一所懸命に運ばさせて頂きます、中身の安全は保障しますよ」
僧侶「っそ、そんな事では...!」
曹長「お?お前が荷物もちとは珍しいな」
上等兵「先日隊長に荷物もちさせられてたでしょ!」
曹長「っはっはっは、そうだったかなぁ〜、では若いもん同士...」スタコラ
上等兵「ちっくしょ〜帰ったら奥さんに言い付けてやるぞ〜」
僧侶「この隊はみなさん仲が良いのですね」
上等兵「はい、皆何度も死線を一緒に越えてきた仲ですしね〜!しかもこの隊に入ったら最期嫌でも曹長の酔っ払いに付き合わんと生きて帰れない」
僧侶「っふふ...面白い方ばかりなのですね」
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:30:11 ID:XCXdHUoY
上等兵「中でも兵士ってばめちゃくちゃ運がいい奴ですよ、今でもホラ、美人の姉さんと美少年に囲まれちゃってまぁ、しかし男同士のキスだったのに...」
僧侶(少年...?あ、勇者様の事ですね...話さらさないと...)
僧侶「じょ、上等兵さんはどちらのお生まれですか?」
上等兵「自分?自分は大陸の西の生まれでしてねぇ、山と海に囲まれて静かでいい所ですよ〜」
僧侶「へぇ...いつか行ってみたいなぁ」
上等兵「まぁ交通の便はアホみたいに悪いんですけどね」
兵士「あ、歩きにくいんで...離れて下さいよ」
勇者「酔っ払った僕を部屋に連れ込み唇を奪ったのによくそんな事が言えるな!!」
エルフ「あぁ、リップクリーム渡すか渡さんか悩んでたやつか」
兵士「起きてたんすか?!ねぇ!」
上等兵「元気なやっちゃなあいつは」
僧侶「勇者様も元気そうで何よりです」
上等兵「そ言えば、僧侶さんの生まれはどちらで?」
僧侶「私は大陸の南にある小さな村で生まれました、勇者様も同じ村ですよ」
236
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:31:15 ID:XCXdHUoY
上等兵「へ〜幼馴染なんすね〜」
上等兵(ふうん、僧侶さんと勇者さんが幼馴染√に入らなかったお陰で今の兵士√があるのか...これは興味深い)
僧侶「?」
上等兵「幼馴染かぁ〜自分の故郷にも幼馴染がいましてねぇ、昔は弟と幼馴染とで一緒に遊んだなぁ...弟もそれがまた人形みたく可愛くってまあ婿に出したくない程でしてねぇ」
僧侶「...」ポカーン
上等兵「幼馴染も別の村の男子によく告白されてましてねぇ、毎日がドキドキの連続でしたよホントっはっはっは」
上等兵「でも俺、帰ったら幼馴染と弟とで結婚するんだ」
「っや、やめろぉ!!」
上等兵「あ...熱く語りすぎ?」
僧侶「ッ...」プルプル
上等兵「おーい...?これ引かれた?」
僧侶「ップ...ウフフッ...ンフフフッ...」
上等兵(何かが壷に入ったらしい)
僧侶「ッフウ...上等兵さんも面白い方ですね...?」
上等兵「そうですか?」
237
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:32:13 ID:XCXdHUoY
僧侶「はい…ウフフッ…」
上等兵(うーん可愛E…おっといかんいかん…俺には幼馴染と弟が…)
兵士「はぁ〜…もうどうでもよくなって来た…」
エルフ「最初から難しく考え過ぎなんだよ、さぁ肩の力を抜いて」
兵士「うるせぇ!こちとら気まずい思いしてんのにお前ときたら!」
__
____
238
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:35:08 ID:XCXdHUoY
__
_
『東の要塞』
「投石器用の麻縄結っとけ!もう時間無いぞ!」
「タール詰めた樽はどこに置けば?!」
「んなもん火の気の無いとこに置いとけ!」
ワー ワー
隊長「なにやら慌しいな」
守備隊長「お!増援部隊か?!」
隊長「あぁ、今着いたところだ」
大隊長「いやー!運が良かったなぁ、あと一日早く着いてたら山賊の大所帯と交戦する所だったぜ!っささ、今のうちに休憩しといてくれ!いつ敵が来るか分かったもんじゃねえ」
隊長「それはありがたいが...被害の方は?」
大隊長「あぁ、20人戦死で15人が重軽傷...少将の奴、着任してから、最初の小競り合いでチキりあげて一切顔出しやしねぇ...連れてきた部隊が役に立つ部隊でまだ良かったが」
隊長「おいおい状況は芳しくねえな」
大隊長「あぁ、我が方は劣勢も劣勢、第二次総攻撃なんか食らったら十分持つ自信なんか無かったぜ」
239
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:36:27 ID:XCXdHUoY
大隊長「なぁ、後ろに居るのって」
隊長「あぁ、勇者ご一行だ、山賊討伐で来て下さった」
勇者「もう...兵士は僕の後ろについていればいいんだよ?」
兵士「ええイ!バカ言わんで下さい!僕もう行きますからね!」
賢者「勇者、他の人にも迷惑かけるからもうやめなよ」
エルフ「まぁ今更だがな」
大隊長「いやぁ勇者様一行も元気だねぇ!増援軍もアレだけ元気ならウチの守備隊の士気も上がるってもんだ!っはっはっは!!」
隊長「おめえも元気じゃねえかよ」
曹長「隊長、部隊の全員が作業の手伝いをしたいと」
240
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:37:19 ID:XCXdHUoY
上等兵「ふう〜ここに置いても大丈夫です?」
僧侶「はい、本当にありがとうございました...」
上等兵「いえいえ、いいんすよ別に...んじゃ俺行きますわ」
僧侶「はい、ありがとうございます!この御恩は...」
兵士「ひい〜...やっと抜け出せた...」
上等兵「お前もようやるなぁ」
兵士「ならもうちょっと労わってくれよ...くっそ〜...勇者様の事気になってしょうがねえじゃんか...」
上等兵「君それ恋やで」
曹長「はいはいサボってないで物資運ぶぞ」
_
__
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:39:03 ID:XCXdHUoY
__
_
「作業終了!!ご協力感謝いたします!」
隊長「とりあえずこれで攻撃に対処できるな、行軍した後の作業で疲れたろう、休んでもいいぞ」
上等兵「ふぅ〜...ツッかれた〜!」
兵士「タール弄ってたお陰で手がべとべとだよ...」
曹長「ご苦労さん、あと上等兵よぉ後続隊が手紙持ってきたぜ、弟さんからだ」ッス
上等兵「え?!あいつからですかい?!ウホホ!」
__________________________________
お兄ちゃんが兵隊へ行ってもう4年たちました、お体に変わりはありませんか?
母も父も、勿論僕もとても心配しています。
さて、本題に入りますが夏明けに僕と幼馴染さんとの結婚式を挙げる事になりました
まだ手紙で詳しくは書けていなかったので馴れ初めを書いておきます。
お兄ちゃんが兵隊になった後、幼馴染さんはとても心配してました、幼馴染さんは
お兄ちゃんの事がちょっと気になっていたみたいで僕も二人の中を応援しようかと
意気込んだのですが。。。
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:39:59 ID:XCXdHUoY
。。。どうも幼馴染さんと一緒に過ごしている間に僕らの間で恋愛感情が生まれた訳で、お兄ちゃんが兵隊へ行った年のうちに交際、そして僕の就職内定が決まり次第、結婚式を挙げようと約束しました。
前の手紙でも書いた通り、今年僕は村の近くにある街の大手金融機関から無事内定を貰えたので、今年の夏明けに幼馴染さんと結婚式を挙げようと決意した次第です。詳しくはまた送りますので楽しみにしててください。 返信不要
_____________________________________________________
上等兵「」
兵士「」
曹長「」
隊長「」
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:41:13 ID:XCXdHUoY
上等兵「」
曹長「恋愛に対して優柔不断なのが仇になったなぁ...」ヒソヒソ
隊長「まさか最愛の弟に寝取られるとはな」ヒソヒソ
兵士「まだ交際にもいけて無いのでただの片思いですよ」ヒソヒソ
上等兵「」
兵士「なぁ...まぁアレだな...」
上等兵「ン...」
兵士「ん?」
曹長「お、おい...大丈夫か?」
上等兵「ンホオオオオオオオオオオオオ!!!!!!バカにナリュウウウウウウウウウウ!!!!!!」ガバッ!!!!
兵士「おっ!おい落ち着け!!お前はもうバカだ!!っそ、曹長!助けて!!」
曹長「うわ、こりゃ凄い」
上等兵「ンホオオオオオオオオオオオ!!!!!!冥府へイグウウウウウウウウウ!!!!!」
兵士「っお、俺を!巻き込むな阿呆が!!離せ!!」
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:41:57 ID:XCXdHUoY
勇者「っへ...兵士...?ウソ...」
賢者「...っほ、ホモだったの?」ッサ
戦士「ありゃりゃ...」ッサ
僧侶「っれ、恋愛に性別はございませんし...」
エルフ「おいおいマジかよ」
兵士「おい!尻隠すな!」
上等兵「アヘエエエ」
曹長「落ち着けバカもんが!!!!」ポカッ
上等兵「ッハ?!俺は一体...ん?この字は...弟?!」
隊長「っみ、見せるな!破り捨てろ!」
少尉「はい」ボオオオ
上等兵「アアアア弟の手紙が消し炭に!」
兵士「いいか?お前は今何も見ていなかった、いいか?何も見ていなかった」
上等兵「お、おう...?」
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:42:56 ID:XCXdHUoY
そして
上等兵「実はさ...ちょっと分かってたんだ...最近弟と幼馴染がいい関係になってるの、弟との手紙のやり取りでさぁ、でも...油断してたわ...」
兵士「へぇ...」
上等兵「昔さ、幼馴染が俺に『大人になったら結婚しようね!』って言ってくれたの...
あいつまだ覚えてやがってさ...俺も(あ〜いつか幼馴染と結婚するんだろうな)って思ってたのよ...」
兵士「...」
上等兵「で、それもあってか...何か油断してたんだろうな〜...出征前に幼馴染が俺に『待ってるから』って言ってくれたんだけど...
俺ってばその時は兵隊に行くってんでテンション上がってて適当に話流しちゃったんだわ...「あーはいはい、気長に待ってて」
ってさ...」
兵士「...」
上等兵「その時の...あいつの顔ったらさぁ...何かを諦めて達観したような...すべてが吹っ切れたような顔してて...馬車に乗った後に
事の重大さに気づいて...手紙だしまくってたんだけど...」
上等兵「三十通目くらいかな?その内容が『無理して手紙を出す必要はありません』って、何かこう...他人行儀で書かれててさ...」
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:43:43 ID:XCXdHUoY
上等兵「それで俺もバカだからさ...面倒になってたし出さなくなったのよ、手紙」
兵士「...」
上等兵「したらこれだよ」
兵士「お前...クズだな」
上等兵「だろ...?笑っちゃうぜ」
兵士「ハア〜...どうすんだ」
上等兵「どうしよ」
兵士「もう諦めろ...としか言いようがない、いやなら二人の結婚式をぶち壊すか?」
上等兵「いや...大切な幼馴染と弟の結婚式だ...俺は祝福するよ...うん」
兵士「う〜ん...もう一回幼馴染に手紙出しとけば?それでもう終いにしろよ」
上等兵「そうだな...なんて書こうかなぁ...」
兵士「自分で考えろホモ」
上等兵「う〜ん...」
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:44:18 ID:XCXdHUoY
兵士「じゃあ俺もう寝るからな」トコトコ
上等兵「こりゃ参りましたなぁ...幼馴染の写真見てたら涙出てキソーッス」
僧侶「あの...」
上等兵「ん?あぁ...僧侶さん」
僧侶「もう大丈夫ですか?」
上等兵「え、えぇ...何とか...ウン...」
僧侶「本当に?」
上等兵「っほ、ホントですよ?俺はポジティブなのが売りですから...」
僧侶「ウソ、とても辛そうな顔してますよ?」
上等兵「っそ、そうですかねぇ...」
僧侶「その方が...とても好きな方だったのですね」
上等兵「え...あぁ...そうっすね...」
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:45:46 ID:XCXdHUoY
上等兵「僧侶さん...ちょ、ちょっと自分本音いいっすか...?」
僧侶「えぇ...どうぞ」
上等兵「これホントに俺が悪いんすかぁ?いや、確かに蔑ろにしてたのはイカンですが幼馴染ってば流石に諦め早く無いっスカこれ」
僧侶「どうぞ続けてください...」ッス
上等兵「いや昔した結婚の約束をこの歳まで覚えていてですよ?それを出征の時に持ち出して...勝手に自分で完結してしかも俺はずっと結婚するって言って来たのにあのタイミングで持ち出して来て...人も一杯いるのに...真剣に答えれる訳が...ウウッ...」
僧侶「...」ナデナデ
上等兵「ずっと一緒に居たなら俺の性格もッグス...分かる筈でしょうに...ヒッグ...」
僧侶「ここで吐き出して...ずっと...全て聞いてますから...」ナデナデ
上等兵「冗談じゃぁねえよぉ...何が少し気になっていただよぉ...めっちゃ諦めてた顔してたじゃんかよオ...」
僧侶「...」
上等兵「あいつね、小学校の時も中学の時も...他の男達がいるグループに出入りしてたんすよ...?んで「仲いいんだな」って言ったら『ずっと見てるのは上等兵君だけだよ』って、もうね、アホかと、バカかと...ちょっと問い詰めてみたら『嫉妬してるの?』って...当たり前だろうがよぉ...」
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:47:06 ID:XCXdHUoY
僧侶「...お手紙はお書きになられるのですか?」
上等兵「え〜書きますとも...くたばる前に目一杯幼馴染ちゃんの愚痴書いてやる...」
僧侶「いい心がけです、でも死ぬなんて言われたら私悲しいです...」
上等兵「あ、すみません死にません...あっ〜...ッスっきりしたぁ〜!」
僧侶「よかった...」
上等兵「手紙は時間が出来たときにでも書くかなぁ...」
_
__
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:48:56 ID:XCXdHUoY
__
_
上等兵「...」サラサラ
_________________________________________________
拝啓 幼馴染さん
そちらは初夏の梅雨も過ぎいよいよ夏本番に入るといった所でしょうか。しかし東の地方は肌寒いです、本題に入らさせて頂きます。
結婚の話は弟から聞きました、ご結婚おめでとう御座います。
大変に喜ばしく思う一方で、出遅れたよ畜生と思うのも正直な話、出征前に貴方には沢山の迷惑をお掛けしたことをここで謝罪します。
大切な弟と貴方が人生を一緒に過ごされるので特に心配事はありません...ですが弟の寝癖の悪さはどうにか治して出征しようと思ったのですがこれが中々に手強く治せませんでしたので就寝の際は注意して欲しいです。
で、僕は今少し危険な所で仕事しています、あまり考えたくはありませんが僕が死亡した場合は弔慰金が遺族に支給されます、私の両親は居ませんので弟に弔慰金を渡すように手続きをしました。弟と二人で将来生まれる子供さんの為に使って下さい、余り暇な時間が無いのでココまでとさせて頂きます。いっぱい書きたいことはありますが何か疲れたのでやめときます
返信不要
_________________________________________________
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:49:40 ID:XCXdHUoY
上等兵「...ふう、こんなもんか」
兵士「終わったか?」
上等兵「あぁ、綺麗さっぱり」
兵士「しっかしまぁスッキリした様な顔しちゃって...そろそろ休憩時間も終わりだから行くか」
上等兵「おうよ」
『大休憩終了!各自作業に戻れ!』
_
__
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:52:15 ID:XCXdHUoY
__
_
「山賊はこの地方に散らばっている雑木林の中に陣を張っている様子です」
隊長「ここから一番近い陣地は?」
「はい、こちらの要塞の正門から見下ろして...あそこです、あそこの雑木林に先日の総攻撃の際、撤退した残党が残っています、正規軍の高級将校も見受けられました」
隊長「そうか...ご苦労、休息に行ってもいいぞ」
「っは...ですが自分は味方の作業を手伝って参ります、では」
隊長「...すまない」
大隊長「あの雑木林はギリギリ射程内だな、しゃにむに火炎樽でもお見舞いするか?」
隊長「いや...ただの野焼きになっちまうからダメだ...」
大隊長「しかしなぁ...
隊長「そうだな...少尉!賢者様を呼んできてくれ」
少尉「っは」
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:54:26 ID:XCXdHUoY
そして
賢者「あの雑木林に?簡単だよ」
隊長「それでは早速かまして貰えませんか?」
賢者「ココに着てから一発も打ててなかったからねぇ〜...腕が鳴るよ」
戦士「おぉ、久々に賢者の魔法が見れるぜ」
勇者「要塞を巻き込まないようにね」
賢者「分かってるよ〜...ッフー...」
賢者「дэлбэрэх аюултай шидэт!!!」
キュイイイイイイイイインンン...
ズドン!!!!!!!!ズドンッ!!ズドンッッッ!!!!
ワー!! マホウコウゲキダー!!
大隊長「おぉ...雑木林諸共吹き飛ばした...」
隊長「あの賢者様...とうの昔に滅びた賢者一族の末裔か」
大隊長「滅んだ賢者...あぁ、かつての北西大陸戦争で、敵国の王都を大陸諸共消し飛ばしたって言う?」
隊長「あぁ...これはとてつもない戦力になるぞ...」
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2020/01/02(木) 01:55:44 ID:XCXdHUoY
少将「いや〜...素晴らしい魔法でした...」パチパチ
賢者「そうかな?60点くらいだよ...てかいたの?」
戦士「いつもなら雑木林から500m以内を吹き飛ばしてもんな〜」
上等兵「めっちゃ煙たいんだが...」
兵士「さぁてどっかのバカが火遊びでもしたんじゃねえの?」
賢者「そのバカは...もしかして僕の事?」
兵士「ん?」
キイエエエエエエエ
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