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兵士「お...女...?」
53
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 11:59:42 ID:WtQzLexs
__
_
上等兵「明日がお前の命日にならねぇと良いな」
兵士「言うなよ、お互い様だ」
上等兵「しかし何で戦争も始まってるってのに今から稽古なんかするのかね、全軍を挙げた
練成らしいぜ?」
兵士「さぁ?まぁ俺らは明日生きられる事を祈ろうよ」
上等兵「そうだな〜たっぷり寝るかいな...」
_
__
54
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:04:50 ID:WtQzLexs
__
_
姫「ちょっと勇者?大丈夫?」
勇者「...」ポケー
姫「だめだこりゃ...」
執事「はてさて、困りましたな...」
姫「んも〜!!しっかりしなさい!」 ポカッ
勇者「ヒャッ...あぁすまない、書類はどこまで進んだ?」
姫「もう終わりました!何しにきたのよもう!」
執事「気分が優れないご様子ですな...休憩なされては?」
勇者「しかし...」
姫「居たところで何も出来てないじゃないの...今日はもう休みましょう?」
55
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:12:16 ID:WtQzLexs
勇者「すまん、そうしようか...」
姫「ねぇ!久々に大浴場行かない?」
執事「大浴場でございますか...?あそこは兵のたまり場となっております
から、あまりお勧めは...」
姫「いいのよ!!今の時間は居ないでしょ?あ!勇者の仲間も呼ばない?」
勇者「あぁ、聞いてみようか」
_
__
56
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:14:20 ID:WtQzLexs
__
_
戦士「俺大浴場初めてだな〜!!何かテンションあがってきたぜ!!」
賢者「勇者、男女と別れてるの?」
勇者「ううん、混浴だよ」
僧侶「混浴...私が入っても大丈夫でしょうか...」
姫「いいのよ、どうせ神も今は女神とイチャコラして人間なんか眼中にないわよ」
僧侶「そ、その発言は聞かなかった事とします!」
戦士「僧侶、お前いつ帰ってきたんだ?」
僧侶「はい、昨晩のうちに帰って参りました」
57
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:17:39 ID:WtQzLexs
勇者「国中の孤児院を回るのは大変だったろう、僕も一緒にいけたらよかったが...」
僧侶「いえ、この程度勇者様の苦労に比べたら...」
姫「んまっ〜この謙虚さ!戦士にも見習って欲しいもだわ〜」
戦士「んだこらぁ!!」
「すいませ〜ん!ちょっと静かにしてもらえませんか?」
勇者「あ、すまな...あっ」
兵士「気をつけて下さいよ...あっ」
勇者「っ〜///っき君は///!」
兵士「っど、どうも...」
戦士「あ?なんだお前?」
勇者「お前が吐いた時に助けてくれた人だ...そういえば礼はまだだったな...」
戦士「あ、あん時の...あぁそりゃすまねぇ!といっても...記憶はねぇんだが」
兵士「い、いえなんて事は無いですが...他の兵も寝てるので静かにして下さいね...では」
58
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:18:35 ID:WtQzLexs
勇者「すまない...また迷惑を掛けてしまったな...」
兵士「いえ、あ...そうだ、ちょっと時間いいっすか?」
勇者「僕か?」
兵士「はい、すぐ終わりますんで...」
勇者「っそ///そうか...じゃぁみんな先にいっててくれ」
賢者「誰、その男...」
勇者「...っ///知り合い...かな///?」
賢者「っぼ、僕も一緒に...!」
勇者「すぐ終わるから...ね?」ソワソワ
賢者「ムーッ...君!」
兵士「な、何でしょう」
賢者「...」チョイチョイ
兵士「?」
賢者(勇者と一緒にいる時間は僕のほうが長いんだからね!)
兵士(はぁ、そりゃそうでしょうが...)
勇者「っは、早く出来ないかな...///」ソワソワ
59
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:20:10 ID:WtQzLexs
兵士「っすすいません」
戦士「そら賢者...勇者のおねえさんは大事な話があるそうだから俺らはいきましょうね〜」
僧侶「っせ、戦士様!!あなた今!」
戦士「?う、あっと...聞いた?」
兵士「何をでしょうか...?」
魔法「っほ...なんでもないんだ、すまない行くぞ」
賢者「ッムー」
「聞かれてたかな〜」
「恐らく大丈夫だと思いますが...」
「あれ勇者の彼氏!?どうなの?!」
兵士「時間を取らせて申し訳ありません...手短にすませます」
勇者「...///」
兵士「勇者様、俺と飲み仲間になって下さい」
勇者「...えっ」
兵士「前に勇者様に申し上げたのですが...うまく伝わってない様子でしたので...」
60
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:22:20 ID:WtQzLexs
勇者「前...」
兵士「はい、勇者様が...その...勘違い的な事を...」
勇者「...あ」
兵士「その...前の大戦で飲み仲間を結構亡くしまして...居酒屋にも一人で行く
のは寂しいもので...」
勇者「...僕の事...好きって事じゃないんだ...」
61
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:26:17 ID:WtQzLexs
兵士「は...?」
勇者「あの時...僕に告白してくれたのかと思って...」
兵士「っそ、そりゃ勇者様は魅力的ですし...じ、自分も憧れはありますが...って言うか...え?好き?」
勇者「...」コクッ
兵士「その...どういった経緯で...」
勇者「初めて...僕の初めてを...!」
兵士「え?え?」
勇者「あんな気持ちになったのは初めてなんだっ!!君は言っただろう!?
僕は僕...他人は関係ない...って」
兵士「...は、初めてってそれ?」
勇者「僕は嬉しかった!!胸のモヤモヤが...取れた気がしたんだ!!」
兵士「え...でもそれだけの理由なら...自分が言わなくても...それを言った人間に
なびくんじゃ...」
勇者「分からない...今までそんな事言われたことが無いんだ...さっきも言っただろう...
「僕の初めて」って」
兵士(めっちゃ分かりにくい!)
62
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:29:59 ID:WtQzLexs
兵士「あ〜...すいません...でも...」
勇者「...」 グスッ
兵士「自分も...勇者様の事は好きですよ...はい...」
勇者「...えっ///」
兵士「いや、っで、でもねあれっすよ?!まだお互いの事はよく理解できてないから...その...まずは友達
からって言うのは...」
勇者「...あぁ、段階を踏まないとな」
兵士「そう言う事です」
勇者「こんな事...初めてだ...とんでもない奴だなお前は」
兵士「はは...すいません...」
勇者「でも、嫌いじゃない...」 チョイチョイ
兵士「?」
勇者 チュッ
兵士「...」
兵士「...いや、それは卑怯じゃありませんか?///」
勇者「まだ頬で十分だ、もっと凄いのは...段階を踏んでから」
63
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:30:40 ID:WtQzLexs
兵士「了解であります...」
勇者「っざ、残念そうな顔をするんじゃない!だって口で接吻などしたら...
っそ///その赤ちゃんが...///」
兵士「...そうですね」
兵士(まずは基礎教育だな...)
_
__
64
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:32:02 ID:WtQzLexs
__
_
上等兵「おい!起きろ!寝過ごしたぞ!!」
兵士「んあ...うおっ!何時?」
上等兵「九時!朝礼には...間に合わんか」
兵士「諦めるか」
曹長「ゴルア!!!」
上等兵「ヒエ〜」
65
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/12(月) 12:32:47 ID:WtQzLexs
そして
隊長「上等兵はまぁ、珍しくないが...お前が遅刻とはな」
兵士「申し訳ございません」
曹長「今日の稽古の切り込みはこいつにしましょうか」
兵士「え?自分ですか」
隊長「そうだな、生け贄となって貰うか...」
上等兵「ッホ」
曹長「お前は二番目だぞ」
_
__
66
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/13(火) 08:34:37 ID:u1hnpA4k
立て直すの3回目とかじゃないのか
そろそろ完結させてくれよ
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2018/02/13(火) 17:41:14 ID:2mW6AgZI
ついでに地図のほうも頼むよ
68
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/07/08(月) 02:37:37 ID:IWlaC8QY
まだか
地図落ちたし
69
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:30:56 ID:TJycpoQs
__
_
隊長「そろそろ我が隊の番だな」
少尉「私らは見学と言う事で...」
曹長「お、前の隊が帰って着ましたよ」
「うぅっ...」
「ッヒュー...ッヒュー...」
兵士(瀕死じゃねえか...)
上等兵(遺書書いときゃよかったなぁ...)
曹長「いけるか?」
兵士「厳しい戦いだと思います」
_
__
70
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:33:43 ID:TJycpoQs
__
_
戦士「んだよ!張り合いねぇな!」
勇者「あまり痛めつけるな?戦力の低下につながる、ちょっとは手加減というものをだな」
戦士「でもよぉ...百戦練磨の俺がこんな師範代みてえな爺臭い事なんかできっかよ〜まだ隠居しねえぜ」
勇者「まぁ良いじゃないか、以前の君は誰彼かまわず喧嘩を吹っかけては相手は大怪我...
やっていた事は、君の忌み嫌う山賊と同じだったんだ」
戦士「そうだけどさ...」
勇者「だが今は違う、今は君を必要としている人が沢山いるんだ」
戦士「あぁ...」
隊長「失礼します!!○○師団、△部隊!入ります!!」
戦士「おう!!今日は楽しもうぜ!」
71
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:35:18 ID:TJycpoQs
兵士「怖いな〜...」
上等兵「なぁ拝啓ってこれであってたっけ?」
兵士「違う違う、背中の背に景色の景で...」
勇者「あ...///」
兵士「あ...」
勇者「二番手は君の部隊だったのか...」
兵士「っど...どうも、お手柔らかにお願いします...」
戦士「さぁ一番手は誰だぁ?」ブンブン!!
兵士(自分よかでけえ大剣振り回してる...)
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:37:24 ID:TJycpoQs
兵士「自分が一番手であります!よろしくお願いします!」
戦士「お前か、前は世話になったな。だが今日はそんな事関係ねぇよな?」
兵士「はい、そのつもりで」
ゴ〜ン!
戦士「ウルア!!」 ブウンッ!!
兵士「あぶねっ!」スカッ
戦士「てめぇよけるな!」ブンッ!!
兵士「ッフ」ガキインッ!
戦士「ウオッ...」
兵士(粘るだけなら...イける!!)
兵士「ッシャらぁ!」
ドゴオッ!!
戦士「ウグッ...ってェ〜...
上等兵「そうだ!蹴っちまえ!!」
曹長「落ち着けバカモンが」
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:39:01 ID:TJycpoQs
勇者「な、中々姑息な手を...」
兵士「うちの隊はこれで何度も死線をくぐり向けてきたんだ、立派な戦術ですよ」
戦士「っく...くっそおおおおおお!!!!」
_
__
74
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:40:17 ID:TJycpoQs
__
_
兵士「ちょ...調子に乗りすぎた...」ボロボロ
戦士「ったく、粘りやがって...」
上等兵「おーい大丈夫か?」
兵士「あぁ...息が出来るって素晴らしい...」
曹長「こりゃいかんな、衛生兵。こいつを医務室へ頼む」
衛生兵「了解しました、ほれ行くぞ」
兵士「うっ...」
勇者「っぼ、僕も着いて行こう」
衛生兵「いえそんな...人数はそろってますので手助けは...」
勇者「あ、いや...っそそう!僧侶に用事があるんだ!」
75
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:41:45 ID:TJycpoQs
衛生兵「そ、そうっすか」
勇者「こちらは私が持とう」
兵士「あっ...じいちゃん見える...」
上等兵「三途の川渡り始めたぞ、早く連れてってあげてくれ」
衛生兵「はいよ...よいしょっと!行くぞほら」
_
__
76
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 18:44:37 ID:TJycpoQs
__
_
勇者「僧侶は不在か」
衛生兵(てか僧侶って医務室に来るのかな)
軍医「そ、僧侶様ですか...?医務室に来たっけな...すみません確認してないもので」
勇者「あ、あぁ大丈夫だ大した用じゃないから...先の兵卒はどこへ?」
軍医「あぁ、あいつでしたら端の個人部屋に寝かせてます、兵卒が何か?」
勇者「あぁちょっとな...」
軍医(勇者様が兵卒に何の用だ?まぁ良いか)
軍医「では私は戻りますので何かあったら医務室へ来て下さい、では失礼」
勇者「ありがとう」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 20:40:47 ID:TJycpoQs
勇者「ここか...」
コンコン
「どうぞ〜」
勇者「失礼する」
兵士「勇者様?わざわざこんな汚いところまで...」
勇者「あぁ、死にかけてたからな、とっても心配したぞ...?」
兵士「すいません...どうも昔から弱い癖して意地だけはいっちょ前に...」
勇者「ふふっ...無茶な事をしたものだ、あの戦士がほぼ本気で戦ってた位だぞ?」
兵士「はは...そんなまさか(絶望)」
78
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 20:42:58 ID:TJycpoQs
勇者「何か飲んだか?飲むなら水を汲んで来よう」
兵士「あ、すいません。お願いします」
勇者「あぁ、ちょっと待っててくれ」
バタン
ガチャ!
兵士「あれ?早かった...なんだお前か」
上等兵「よう、もう動いても平気なのか?」
兵士「いや、軍医さんはしばらくは安静にしとけって」
上等兵「そっか〜大変だったな」
兵士「お前は終わったのか?」
上等兵「おうよ、戦士様が疲れたから今日はやめるってさ」
79
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 20:45:20 ID:TJycpoQs
兵士「クソ、運が良かったな」
上等兵「日頃の行いだ、っと、隊長から伝言だ『なるたけ安静にして飯もきちんと食うように
、あと盛るなよ〜』ってさ」
兵士「あぁ?!盛るなってどういうことだ!」
上等兵「知らんがな、じゃぁ俺夕方に勤務あるから行くわ」
兵士「あぁ、気をつけて」
バタン
兵士「ったっく...」
コンコン
兵士「はぁ...どうぞ」
「あ、開けてくれ...僕だ」
80
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 20:47:29 ID:TJycpoQs
兵士「アレ?どうしたんですか?大丈夫...うわっ」
勇者「ははっ...蛇口が壊れてしまった...」ポタポタ...
兵士「タオルは...えーっと」
勇者「あぁすまない、水だ...」ポタポタ...
兵士「タオルです、すいません水が欲しいって言ったばっかりに...」
勇者「何てことは無いよ...ちょっと捻りすぎただけ、僕は着替えに戻るよ、今日は安静にしないと
だめだよ?」
兵士「了解しました...おやすみなさい」
勇者「あぁ。おやすみ...」チュッ
兵士「...まだ頬ですよね///」
勇者「少し大胆にしてもバチは当らないね...///」
兵士「...はい」
_
__
81
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/28(土) 20:51:21 ID:TJycpoQs
__
_
?「来た...来たぞォ...!!こいつだ!こいつが!!!」
?「おォ...?おいおい占い師さんよ〜あんたも歳だなぁ?別の人間みてんだろ?こんな冴えない男が...」
?「勇者の...想い人?」
?「勇者にとって大切か...そんな事ワシには分からん...一時的な好奇心やも
知れぬ...が、今一番勇者が求め欲している者である!!」
?「はぁ〜...とにかくこの男を魔王のとこに持っていけばいいんだな?」
?「この男が...」
『あぁ?!盛るなってどういうことだ!!』
_
__
82
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:18:26 ID:pVFYhyrI
__
_
『正門』
兵士「退院してすぐに一人で夜勤ですか...」
上等兵「ボヤクなよ〜お前が入院してるときに俺が変わりに出てやったんだぜ?」
兵士「んだば出ねえ訳にゃいかねえな、ありがとよ
上等兵「ハナっから素直になれって、んで、今日は深夜帯の納品は無しだ、朝まで暇だぜ」
兵士「おう、了解」
_
__
83
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:23:07 ID:pVFYhyrI
__
_
兵士「Zzz...ンガッ...あ寝ちゃった、今何時っと...一時間も経ってねえや...」
リー... リー...
兵士「鈴虫か...コーヒーでも飲んで静かに聴いてたいねぇ」
コンコン
兵士「はい。今出ます」
フードの男「夜分遅くにすまん、ここはこの城の正門か?」
兵士「あ、あぁ、納品ですか?本日は納品の予定がないからなぁ...ちょっと門は開けられないんですよ...身分証明書見せてもらえばあさイチで入門出来ますよ」
フード男「そっか、ならこれで」
兵士「?...ウーン、ちょっとこれでは...てか、どちらの国の言語で...?」
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:28:42 ID:pVFYhyrI
フード男「...なぁこれメンドクセエんだけど?!!」
フード女「はぁ...大声を出さないで下さい、応援を呼ばれたらどうする、騒いで申し訳ない
私達は旅の物で身分が分かるような物は一切持ち合わせてないのです」
兵士「あちゃ〜...それはちょっとまずいですねぇ...明るいうちなら何とか
手続きで済ませられるんですが...あさイチって訳にゃあ」
フード男「もうめんどくさいからさっさと持ってこうぜ、時間掛けるような事じゃねぇ」
フード女「はぁ、貴方は少し性急すぎる」
兵士「ちょっと...?無視っすか」
フード男「魔王様から生を受けた日から俺はこんなもんさ、文句は魔王にってな」
兵士「おーい」
フード女「ハア...ย้ายมายากล!!」
キイイイイイインッ
兵士「っは?はぁ?えっちょ...俺光ってる?!」
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:32:08 ID:pVFYhyrI
兵士「っぐ...ってめェ!俺光らせてどうすんだ!!」ッグイ
フード女「ッキャ!...っクソ、離せ」
兵士「んなろ...ッグ...キイイイイイイイン...
ッパア...
フード男「っさ、さってと...自分たちも帰りますか...?」
フード女「あ、あぁ...」
_
__
86
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:33:47 ID:pVFYhyrI
__
_
隊長「バックレ...ってこたぁねぇだろうよ...」
少尉「はい、兵士はこと仕事に関しては真面目です」
曹長「じゃぁ兵士はどこに...」
隊長「ウーン...少将殿に報告して...」
上等兵「った隊長...兵士をもう少し休ませときゃ...」
隊長「...大丈夫だ、お前の所為じゃねぇ、大丈夫だ」
バタンッ
87
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:34:30 ID:pVFYhyrI
上等兵「...」
曹長「気負うことはねぇ、兵士はああ見えてタフだ...戦場で何度も見たろうが」
上等兵「はい...ッヒッグ...グスッ...」
_
__
88
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:37:42 ID:pVFYhyrI
__
_
隊長「...」
少将「つまり逃げた...と?」
隊長「いや...逃げた訳じゃないと思います...真面目な奴なんで」
少将「...はぁ、真面目かは知らんが?魔王国との戦争も控えているしな、戦争が始まったから逃げた...いつもの事だ、気の弱い兵が逃げることは」
隊長「っ...無駄な時間を取らせて申し訳御座いません、失礼しまし...
ガチャ
勇者「失礼する、僕の教練プログラムについてだが...今は大丈夫か?」
少将「あぁ申し訳御座いません...おい、さっさと出ろ」
隊長「はい...」
89
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:42:43 ID:pVFYhyrI
隊長「あ、勇者様...あそうだ、兵士の居場所って」
勇者「兵士の居場所?兵士に何かあったのか...?」
隊長「っは、昨晩の単身夜勤中に兵士が姿を消しました...バックレなどという事は無いです...」
勇者「...何か魔王側から使者等は来ていないか?」
少将「っは、今はそのような者は来ておりません」
ガチャ!!
「失礼します!」
少将「何だ」
「魔王国から使者が参りました、勇者殿もご同行願えますか?」
少将「使者...勇者様」
勇者「あぁ、話はその使者から聞いた方がはやそうだ...」
_
__
90
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:44:22 ID:pVFYhyrI
__
_
兵士「てめぇこんな一兵卒捕まえて何の得があるってんだおい!!」ッガシャン!!
フード男「...」イライラ
兵士「冗談じゃないぞおい!!皆勤賞逃しちまったじゃねえかよ!!」ドオン!!!
フード男「あぁっ!!うっるせぇ!!ずっとそればっかじゃねえか!言ってて飽きねぇのか!!」
兵士「うるせぇ!!何だそのキザなフードは!!」
フード男「フードは関係ないだろ!?」
フード女「勇者が興味を持つのも頷ける、こんな強烈な性格の人間は初めてだ...」
フード男「おい、こいつに睡眠魔法掛けてくれ。じゃなきゃ俺が寝られない...」
兵士「また眠らそうってか!!もう目が冴えて寝られんぞ!」
フード男「頼むっ...頼むから寝かせてくれ...!!」
91
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:46:21 ID:pVFYhyrI
兵士「寝ればいいじゃん」
フード男「こんのっ...!」
フード女「もうお前は別室へ行ってこい、檻に入れてるんだから私だけでも何とかなるさ」
フード男「はぁ〜そうするわ...」
兵士「ッチ...暇つぶしが出て行きやがった...」
フード女「君は見てる限り性格が一転二転しているが...どれが本物の性格なんだ?」
兵士「それ本人に聞くか?」
フード「まぁ...それもそうか、私はここにいるから何かあったら呼んでくれ」
92
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:53:42 ID:pVFYhyrI
兵士(はぁ〜...騒いでたら何かすっきりした...しかしここは...魔王城か?)
兵士「なぁ」
フード女「ここは魔王城では無いよ」
兵士「...俺の考えてた事分かったんだな」
フード女「あぁ、まぁもっとも、いつもは他人の心なんて読まないけどね」
兵士(伊達に魔王に使えてないってか...)
フード女「ははっ...怖いかい?」
兵士「怖いかそうじゃないかって聞かれたら怖い、エロい妄想出来ないし」
フード女「そう...」
兵士「で、ここはどこなんだよ?」
フード女「ここは間諜や隠密で行動する者が使う拠点兼隠れ家だよ」
兵士「真っ直ぐ城に行かせてくれよ」
フード女「私はあまりいい目で見られるては居ないんだ、だからあの城にはいたくないんだよ」
兵士「謀反でも起こしたのか?」
フード女「君に教える義理は無いよ」
93
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:58:36 ID:pVFYhyrI
兵士「...」ホワンホワン
__
_
兵士『ははっ、無表情な割には随分と濡れ濡れじゃないか...ちょっと激しくしてみるか』クチュクチュ
フード女『っや...///』
兵士『おっ、今声が...』
フード女『っこ、声など出してない///!』
兵士『っは、でもここは正直だぞ?ほら...大洪水だ...』ヌルヌル
フード女『んひっ...///っや、やめろぉ...痴れ物ぉ///』
兵士『ははっ今夜は寝かさないぞ...』
フード女『...んっっ///』
_
__
兵士「ウヘヘ...」
94
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 01:59:19 ID:pVFYhyrI
フード女「っ///!!!っき貴様///!!」
兵士「フヘヘ...」
フード女「っや、やめんか///!!おいっ///!」
兵士「なんですか?」
フード女「貴様...分かっててやっただろう...!!」
兵士「勝手に人の心読むなよ!!!」
フード女「こ...殺す...!」チャキッ
兵士「あっ、ウソウソ!すいません!もうしません!!」
フード女「次は無いぞ...!?」
兵士「了解しました」
_
__
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 02:01:56 ID:pVFYhyrI
__
_
大将「して、相手はなんと?」
中将「はい、内容は人質の有無と今後、我が国が魔王国に服従するか否か...との事です。
人質の有無に関しては我が国の兵を捕らえ監視下においている...と」
勇者「それは彼が言っていた兵士という男か?」
中将「名前などは一切記載されておりません、しかし兵の失踪は先ほど聞いた
兵士だけなので...間違いないかと」
勇者「そうか...」
中将「それと...」
勇者「なんでしょう?」
中将「これはただの挑発かと思われますが...兵を救出するのならば勇者一人
で来い...と」
96
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 02:06:34 ID:pVFYhyrI
勇者「ほう...?」
少将「ふん、幼稚な挑発ですな...」
勇者「それだけか?」
中将「はい。以上です」
勇者「一人で来い...か」
大将「敵の軍勢は分かっているだけでも300万です、勇者様が不在の間、魔王が何もしてこない訳がありません」
勇者「う〜ん、仮に僕が魔王城に乗り込んで魔王を倒したとしたら...?」
中将「それは...して下されば幸いですが、無謀です、我が軍を練兵し決戦に臨みましょう!」
勇者「...その事だが、短期間の訓練で魔王の軍と対等に渡り合うのは
いささか厳しいんじゃないか?」
大将「...」
97
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 02:13:38 ID:pVFYhyrI
勇者「...はぁ、魔王軍は多種族で構成されている、突撃隊にゴブリンやオーク、ドラゴンを操る騎士...対してこの国の戦闘対象は人間...
戦士の実演訓練を見て感じた...魔物との戦闘は想定外だろう?」
中将「っ...そんな事はっ...」
大将「やめろ中将、確かにそうです。我が国は魔族との戦闘は経験しておりませんし...想定していませんでした」
勇者「そうか...もういい、やはり僕が単体で乗り込もう、無駄な犠牲が出なくてすむ」
大将「...」
中将「...国境まで護衛をつけましょう」
勇者「いや、魔王はどこから見ているか分からない、護衛はいりません」
中将「っで、では資金を用意します!」
勇者「大丈夫です、ちょっと出かけるだけですので」
バタン
中将「っはぁ〜...」
大将「兵の一人くらい見捨てておけば...と思う俺は相当この階級に慣れたらしい...だが、勇者様の考えることは分からん...」
98
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 02:15:53 ID:pVFYhyrI
少将「この兵...何か握っているのでは...」
中将「小隊の兵卒風情と勇者様に交友なんぞあるわけが無いだろう」
大将「ンなことはどうでも良いんだよ...」
_
__
99
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 02:52:39 ID:pVFYhyrI
__
_
兵士「ん...」 ムクリ
フード女「眠れたか?」
兵士「あぁお陰さまで」
フード女「飯だ、食ったらここをでて魔王のところへ行くぞ」
兵士「はい...?」
兵士(魔王...?この女は眷属じゃないのか?)
フード女「悪いが君に教える義理は無いよ」
兵士「勝手に心読むなっつーの...」 ハフハフ
100
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:10:20 ID:pVFYhyrI
兵士「...他人の心読めるとか結構苦労したんじゃねえか」
フード女「あぁ、余計な事まで耳に入ってしまうからな。私の周りはいつも険悪な
ムードだった、でも皆が思っている事は一つ、『邪魔者め、うせろ』ってね」
兵士「ふーん、魔界にも俺らと同じようなのがいるんだな」
フード女「言葉が話せる生物の根本は変わらないよ。いい奴もいれば悪い奴もいる」
兵士「へぇ〜大変だな、お茶ないの?」
フード女「水で我慢しろ」 コトッ
兵士「っちぇ...しけてやんの...ゴクゴク...ップハア!!そいえばあんたの同僚は知り合いじゃぁないのか?」
フード女「今回の仕事で初めて顔を合わせただけでよく知らん、仕事が終わればまた自分の持ち場に戻るだけさ」
101
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:11:03 ID:pVFYhyrI
兵士「なんだ、仲よさそうに見えたが」
フード女「あいつはアレでかなり魔王を狂信している、私は魔王のことは...まぁあれだ、早く食え」
兵士「...?」
_
__
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:13:07 ID:pVFYhyrI
__
_
フード女「...ッスー...フウー」
兵士「大丈夫か?」
フード女「あぁ、大丈夫だ...そろそろ謁見の間だ、身なりを整えろ」
兵士「...」
フード女「よし、行くぞ」
兵士「...仕事が辛いんだったら、忠義立てしてないんなら辞めてもいいんじゃないか」
フード女「魔王様がいらっしゃる、喋るな」
兵士「...」
フード女「開けるぞ」
フード女「辞められるならこんな所...今すぐにでも辞めてやるさ」ボソッ...
兵士「...」
フード女「例の兵卒を連れてまいりました!入ります!!」
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:14:26 ID:pVFYhyrI
ゴオオオオオオ...
兵士(...でかいから壁かと思った)
衛兵「魔王様がお待ちだ」
フード女「あぁ、行くぞ歩け」
兵士「あ、はい」
衛兵「そのしけた男が魔王様の客か?」
フード女「客だとしたら君は今すぐ不敬で首をはねられている、口に気をつけろ」
衛兵「ッチ...魔王様!連れてまいりました!」
魔王「...貴様が?おい、こいつがか...?」
フード女「はい、確かに勇者の最も大切な人間です」
104
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:15:29 ID:pVFYhyrI
魔王「にわかには信じがたいが...」
フード女「あの耄碌爺が映し出しました、信用は出来るかと」
魔王「そうか...それならいい。おい貴様」
兵士「はい?」
魔王「お前は勇者のなんだ?恋人か?家族か?」
兵士「さぁ...?」
フード女「適当な事は抜かさない方が君の為だ」
兵士「そうは言われましても...ウーン...友人...かな?」
魔王「もっとも大切な人が友人?」
兵士「いや...これ以上の言葉が見つかりませんで...」
105
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:16:57 ID:pVFYhyrI
魔王「フーン...解せぬ...勇者の思考が全く持って解せぬ」
衛兵「魔王様、勇者はやってくるでしょうか」
魔王「来たとして、小僧っ子一人に何が出来る?今頃は人間界との国境付近にある
風俗街の男娼で調教を受けてるころだろう、そうは思わんか?兵卒」
兵士「っへ...そりゃ貴方みたいな変態には胸熱な話でしょうな...」
衛兵「貴様!!口が過ぎるぞ!!」チャキッ
魔王「...」
ザシュッ
衛兵「...っへ?お、俺の腕...?」
魔王「上司は客に剣を向けろと衛兵の教育で教えてきたのか?」
106
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:18:15 ID:pVFYhyrI
衛兵「アアアアアアアアッッッッ!!!!!」
魔王「外へ出せ、目障りだ」
フード女「っは」
兵士(こいつ...基地外か...)
魔王「基地外とは心外だな、大切な客に剣を向ける無法者...それを罰しただけの
事だ、そちらの国王もそうすると思うが」
兵士「何が客だよ...てかあんたも心が読めるのか...」
魔王「ふんっ我には造作もない事だ...ただ、あの女の心だけはどうしても読めない、気に入らん」
兵士「女...あのフード被った女か...秘書か?」
魔王「眷属...と言えば奴は不快感を表す...まぁ無理もない、教えてやろう
あの女はな、我の奴隷だ」
兵士「奴隷...?」
107
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:21:06 ID:pVFYhyrI
魔王「あぁ、直属の奴隷だ、奴はこの国より北にある山脈の麓に拠点を置く、『エルフ族』の
の王の娘だ」
兵士「お、王の娘...?が何で奴隷なんかに...?」
魔王「我はいまあの女の大切な”者”を預かっている、釈放の条件は...我の言うことに従い任務は確実に成功させる事...」
兵士「...んなこたぁどうでも良いんだよ」
魔王「っふ...質問に答えよう...あの女の父、つまり族の国王は我に戦争を仕掛けて
きたのだ、それも少ない手勢でだ...バカな話だとは思わないか?我がエルフの女郎達を言い値で買おう話を持ちかけてやったのに...」
兵士「おい...まさか...」
魔王「若い女全員に決まっておろうが、エルフのメスは何千年とその容姿を変えずに生きれるのだ、我の元に置かずしてどこにおくのだ?」
兵士「お前...この腐れ外道めが...!」
108
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:23:59 ID:pVFYhyrI
魔王「感情的になるな...男も貴様になら分かるだろう?女を常にそばに置き、自分の欲求を満たす...それなりの地位に付けばそれが可能になる、なれば実行に移す!...お前にも分かるだろう?」
兵士「ハーレムは良いがなぁ...相手が幸せだからこそハーレムは築けるんだよ...!!それを貴様はぁ...!」
魔王「フーン...分かり会えぬか...まぁどうでも良い...勇者が来れたとしても貴様も勇者も殺すまでだ...」
兵士「今殺せよチンカス野郎...!」
魔王「本人の目の前で殺したほうが赴きがあるだろう?」
魔王「まぁ来れたらの話だ、あまり鵜呑みにせず死ぬ覚悟だけしていれば良い」
兵士「勇者様が来れたらって...何かやったのか?」
魔王「何か...そうだな、主要な街道に軍を配置したくらいだな...総勢290万ほど」
兵士「ほぼ動員させたのか...」
109
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:24:59 ID:pVFYhyrI
魔王「前までは1000万ほどはいたのだが...粛清やらなんやらで逃げ出して
しまってな、全く腰抜け連中め...」
フード女「魔王様、勇者が」
魔王「ほう?もうやられたか?」
フード女「...」
魔王「なんだ...?もう男娼で指名度No1にでもなったか?」
フード女「勇者、こちらです」
勇者「お初にお目に掛かりますだね...魔王様?」
兵士「は?」
魔王「は?」
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:28:37 ID:pVFYhyrI
魔王「あ、あらっ?え?」
兵士「お、おい!!290万の軍勢はどうしたんだよ?!!」
魔王「い、いや...確かに配置したはず...」
兵士「じゃ、じゃぁ何で勇者様がここに立ってるんだ!!おかしいだろ!!」
魔王「し、知るかぁ!!っな、何で貴様がキレてるんだ!!!」
兵士「切れてねえよ!!びっくりしてんだよこっちは!!!」
勇者「兵士、なんで怒ってるの...?」ウルウル...
兵士「いっ、いえぁ怒ってねぇっすびっくりだだけ、幽霊じゃないですよね?」
勇者「ッムー!失礼だなぁ!ちゃんと生きてますぅ!」
フード女(兵士の前ではキャラが違う...)
魔王「っわ、我が配置した兵は...?」
勇者「兵?あぁ全然骨が無かったね、もう一回鍛え直した方がいいよ、まぁもっとも...もうみんな死んじゃってるけど...」
兵士「...ッ」ゾクッ
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:30:18 ID:pVFYhyrI
魔王「おっおいエルフ!!こやつを何とかしろ!!」
フード女「...申し訳ございませんが、契約は只今を持って終了となります」
魔王「何をバカな!!」
フード女「...」ッス
エルフ「お母様と妹ももう死んでいる...」
魔王「んなにをバカな事を!しゃんとい、生きておるわ!!!」
エルフ「...貴方が切りつけた衛兵が死に際に吐きました...」
__
_
衛兵『お前の母はとうに死んでる...妹は...陵辱されて死んだ...おっ俺は見たん...だ!』
エルフ『...』
衛兵『お、俺は関係ないぞ!俺は止めた...だが...』
エルフ『分かっていた...とうの昔に...大方そろそろ魔王も私に辱めを...?』
勇者『君はエルフ族だね...?魔王のいる所まで案内して欲しい』
エルフ『...了解しました』
_
__
112
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:31:45 ID:pVFYhyrI
エルフ「魔王よ、貴方は言った筈だ、任務をこなせば二人は返すと」
魔王「bbっば、死に際の戯言だ!!信用するな!!」
エルフ「勇者、後はお好きに...」
勇者「うん、ここで終わらせる」
魔王「っへ兵卒よ!勇者を止めろ!互いの性癖を語り合った仲ではないか!!」
兵士「ハーレム物と男色が好きな変わり者と語り合った覚えは...」
魔王「さっきの男娼のは冗談だっ!さらっと流せそのくらい!」
エルフ「貴様ホモだったのか...?」
魔王「違う!断じて違う!!」
勇者「フッ...!!」
魔王「貴様だいた...い...」ズシャッ!!
兵士(こいつほんとに魔王かよ...まぁ魔王の理想像知らねえからなんとも言えんが)
113
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:32:48 ID:pVFYhyrI
兵士「イチャラブ物が好きだったのなら生かす事も考えてやったが...」
勇者「性癖...?何を話してたの?」
兵士「えっ?あ〜っと...世界情勢などを...」
エルフ「勇者よ、そいつはかなりの変態です、気をつけた方がよろしいかと」
勇者「え?え?変態?」
エルフ「兵士よ...昨晩はよくもやってくれたな?」
兵士「え?あぁ...えぇ?!今それ話す?!」
エルフ「あぁ、お陰で私の純潔は奪われたも同然だ違うかな?」
兵士「多分違う!!俺は妄想しただけで!!」
勇者「何...?なにかしたの?」
エルフ「勇者よ、君は保健はどこまでやったかな?」
勇者「え?あぁ...応急処置のあたりまでで...」
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:34:01 ID:pVFYhyrI
エルフ「そうか、では簡潔に話そう、私は昨日彼と逢引をした!それも彼から強引に!」
勇者「逢引?」
エルフ「そうだ!お陰で赤子を身ごもったかも...」オヨヨ
兵士「っはぁ?!ヤッてないから!考えただけだか...ら...?」
勇者「赤子...赤ちゃん...?口でキス...?」ウルウル
エルフ(あれ?まさかそうとうウブなのか?)ヒソヒソ
兵士(お前がが思っている数万倍はウブだ!!)
115
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/29(日) 05:34:33 ID:pVFYhyrI
勇者「ッヒッグ...グスッ...エウッ...」
エルフ「あちゃ〜」
兵士「あちゃ^〜じゃねえよ!弁解して!ねぇ弁解してぇ!」
勇者「ウエエエエエエエエン!!ビエエエエエエエエエ!!!」
兵士(今までに無い程のガチ泣き!?)
勇者「っ結婚...グスッ幸せな家庭っ...ヒッグ...ウエエエエエエン!!」
兵士「理想の家庭をもう考えてたんすか?!」
エルフ「...とりあえず、国に帰るか?」
_
__
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:17:41 ID:7TafwdK6
__
_
兵士「そいえばエルフだっけか...聞いていいかワカンねぇけど、故郷とかはどうなってんだ?」
エルフ「あぁ、帰る場所はもう無いな、も 国自体が存在してない。生きている仲間は方々に散らばってしまっているんだ」
兵士「へぇ〜何かと入用なんだねどこの国も...しかし起きないなぁ」
勇者「Zzz...」
兵士「重いな...ヨイショット」
エルフ「女心を分かっちゃおらんな君は、少女に重いは禁句だぞ?」
兵士「寝てるからダイジョブ」
勇者「...ダイエットしてるもん...」
兵士「...」ガタガタ
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:19:55 ID:7TafwdK6
エルフ「耄碌爺の千里眼で君たちを見てきたが、勇者は特にキャラが変わっているな、特に兵士の前ではコロコロと」
兵士「耄碌爺って存在が気になるが...そうなんですか勇者様」
勇者「っそ、そんなことは...///」
エルフ「察してやれ」
兵士「わぁったよ、あ、そうだお礼言ってなかったな...勇者様、改めてありがとうございます」
勇者「そんなの気にしないでよ...カゾクナンダカラ...///」
兵士(あれ?もう家族化計画始まってんの?)
勇者「あっあぁ今のは無し!忘れて!!///」
兵士(後で恥ずかしくなるタイプのアレだ)
エルフ「君も罪な男だな」
_
__
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:21:14 ID:7TafwdK6
__
_
兵士「あと少しで国境ですが...疲れた心身で夜中に平原を歩くのはいささか酷とは思います」
勇者「うーん...野宿かな...?」
エルフ「なら、あと少し歩いたところに『聖域の森』がある、寝るならそこで寝よう、魔物も入ってこないから安全だぞ」
兵士「んじゃそこをキャンプ地とする!」
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:22:45 ID:7TafwdK6
『聖域の森』
兵士「きのこ光ってるよおい!」
勇者「そんなに珍しいかな」
エルフ「旅や冒険をしていればいやでも目に入るだろう」
兵士「俺は国粋主義者なんでね、実家と首都からは絶対に出ないように心がけてるんだよ」
エルフ「多分それは違うと思う」
勇者「う〜...やっぱり夜は冷えるね...毛布か何かあれば良いんだけど...」
兵士「毛布...は無いが...ちょっと待ってて下さいな...エーット」
エルフ「背嚢にずっと入れてるのか?」
兵士「ダニはちゃんと駆除してるよ...エーッツトお、あったあった」
『一人用テント』ボロボロ
勇者「年季入ってるね」
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:26:12 ID:7TafwdK6
兵士「ずっーと使ってますからね」
エルフ「しかし一人用のテントだぞ?」
兵士「前の大戦でテントが破けちゃった奴がいたんだ、二人で入ったら大きく動かなければ案外イケたんだよ」
勇者「誰と入るの?」
兵士「勇者様とエルフで入って下さいよ」
エルフ「君はいいのか、今日は冷えるぞ?」
兵士「焚き火でもして寝ますよ、ささっどうぞ入って入って」
勇者「え、でも...」
兵士「寝心地は最高ですよ?朝露がつかなければの話ですが」
エルフ「勇者は君を心配しているんだよ、どうするんだ君は」
兵士「自分は地面で寝るには慣れてるんで、これでも泥水すすって戦場這いずり回ったんですよ?」
勇者「そんな再々寝たい寝方じゃないよそれ...」
エルフ「わかった、では言葉に甘えよう、だが何かあればすぐに知らせるんだぞ?」
兵士「了解」
121
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:26:58 ID:7TafwdK6
そして...
テント内
勇者「狭いけど、何かワクワクするね」
エルフ「...勇者の噂は我がエルフの国にも届いてましたのでどんな方かと思ったのですが中々どうして」
勇者「え?変かな...?」
エルフ「いえ、常に人を気に掛けており接し易い...人望が在るのも頷ける」
勇者「えへへ...人前じゃあちょっとクールぶってるけど...こっちの方が僕は話し易いんだ」
エルフ「しかし周囲の人間がそれを良しとしない...ですか?」
勇者「...うん、お父さんからは「常に厳格な態度でいろ、それが勇者という物だ」って...
小さい頃に言われたから、その時は良く分かんなかったけど...今じゃ自然にクールぶっちゃって...」
エルフ「苦労なさったのですね...」
122
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:28:01 ID:7TafwdK6
勇者「エルフのお父さんはどんな人だったの?」
エルフ「私の父上は...みなから慕われておりました、幼い頃から剣術や弓術に長けてたそうで
私も周りからは常に期待されてましたが...どちらも妹の方が優秀でしたが」
勇者「妹さん...」
エルフ「時期の国王はエルフ族では初の女王かとまで噂されるようになり、次第にみなは私への関心を無くし妹と父上に着いて行きました」
勇者「...」
123
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:28:33 ID:7TafwdK6
エルフ「でも、それでもあの国は私にとってかけがえのない故郷でした...また仲間と
一緒に日々を過ごしたい」
勇者「...大丈夫だよ、きっとまた再建できるよ」
エルフ「勇者が言ってくれると心強い..
「あっちゃーーー!!!火強すぎた!」
エルフ「...フフッ」
勇者「もう...フフッ」
エルフ「国が再建できたら勇者を招待します、きっと気に入ってくれるはずだ」
勇者「うん、絶対に行くよ...」
_
__
124
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:32:33 ID:7TafwdK6
__
_
兵士「そろそろ我が国の国境ですな...」ゼエゼエ
エルフ「案外近かったな」
兵士「近くねぇよ、何で疲れてないんだ...」ゼエゼエ
勇者「もっと鍛えたほうが良いよ?そうだ!戦士の訓練をもう一回受けてみる?」
兵士「遠慮しておきます...ん?あの見覚えのあるアホ面は...」
上等兵「お〜い!!!!生きてやがったかぁ!!!」ブンブンブウンッ
曹長「やめろみっともない、勇者様もいるんだぞ?」
隊長「隣の美人さんはどちら様かねえ」
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:33:17 ID:7TafwdK6
兵士「みんな...お〜い!!!!」ッタッタッタッタ
勇者「...あっ」
エルフ「走るだけの元気はあったみたいだ」
勇者「...」
エルフ「...まだクールで行くか?」
勇者「...もう少しだけ...ね?」
エルフ「フフッ...それもまた赴きがある」
兵士「ウアアアンッ怖かったよォォォォ〜〜!!!!」
上等兵「っだ、抱きつくなアホウ!!」
曹長「やっぱり兵舎ウラで盛ってたのはお前らだったのか...」
隊長「勇者様、我が隊の仲間を救出して頂きまことに感謝いたします...」
勇者「はは...僕は個人的に行きたかっただけだよ」
隊長「突然の遠征でお疲れでしょう、我が隊が首都まで護衛します」
126
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:35:52 ID:7TafwdK6
勇者「あぁ、ありがとう」
曹長「お荷物預かります」
勇者「いや、これは僕が持つよ、君たちもここまでの移動で疲れてるだろう?」
曹長「ですが...うーんそうですね、兵士、お前持て」
兵士「ええ〜?自分も拘束中に拷問をば...」
曹長「どうせ大声で愚痴ばっかこぼして看守困らせてただけだろ」
エルフ(正解だな)
兵士(う、うるせぇ!)
勇者「兵士が持ちたいと言うのなら...な?」
兵士「勇者様に頼まれちゃ断れませんよ...ヨイショット」
エルフ「では私は兵士のテントを持とう」
勇者「あっ...僕が持つよ」
エルフ「いえいえここは私が...」
勇者「いやっ、兵士にばかり持たせるのも...っ!」
上等兵「...美人に美男子か、お前守備範囲広いな」
兵士「もう何とでも言ってくれ...」
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:36:25 ID:7TafwdK6
そして...
兵士「帰った〜っ!!」バタン
上等兵「風呂入っぺ風呂!!」
曹長「早速だが兵士、大将様がお呼びだぞ」
兵士「あぁ...行かなきゃ駄目ですか」
曹長「お前とだけで話たいそうだ」
兵士「了解しました...」
_
__
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:40:58 ID:7TafwdK6
__
_
大将「捕まったのお前だったのか...まぁ掛けてくれ」
兵士「いえ、自分はこのままで結構です」
大将「長くなるぞ?」
兵士「...失礼します」ストン
大将「お前らの隊を離れてもう五年か、俺が隊長ん頃はまだ新兵だったな」
兵士「はい、懐かしいです」
大将「だな、良い隊だったよ...所で、話を聞きたい」
兵士「魔王の死に様でありますか?」
大将「んなこたぁどうでも良い、勇者様が自らの意思でお前を助けに行った事だ、ドエらい啖呵を切られたよ」
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:43:07 ID:7TafwdK6
大将「己の生命を投げ打ってまで危険なところまで行く様な事は...ただの兵士相手ならあぁまで啖呵切ってまでしない事だと思うが」
兵士「はい」
大将「率直に聞こう、勇者様との関係は?」
兵士「...今は友人であります」
大将「それ以上は?」
兵士「いえ友人であります、今はまだ...それ以上もそれ以下もありません」
130
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:47:16 ID:7TafwdK6
大将「...そうか、今は...か、二人の秘密ってか?」
兵士「そんなもんです」
大将「国の大事に関わるか?」
兵士「隊長...じゃない大将を核心とした我が軍と国民の気の持ちようならどうとでも無い問題かと」
大将「そうか...なら安心した!大いに親睦を深めろ?兵卒で逆玉なんかそうそうねぇからな!」
兵士「お、怒らないのですか...」
大将「大事な俺の元部下を勇者様が見ていてくれるだけで安心だ、これで話は終わりだ」
兵士「はい、失礼しました」
バタン
大将「...大した問題ではねぇか」
_
__
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:48:04 ID:7TafwdK6
__
_
居酒屋
上等兵「でさぁ幼馴染が早く帰って来いってうるさいんだよォ!」デレデレ
兵士「それ他の男との結婚の報告だろ」
上等兵「いや!あいつはまだ独身だ!俺にもチャンスはある!」
曹長「まぁ可能性はゼロじゃぁないな限りなく少ないが」
上等兵「曹長もはやく家に帰って奥さんに会ってやって下さいよ〜!」ヒック
兵士「あぁ、例の栗色ストレートですか?」
曹長「なんでお前まで知ってんだよ...」
上等兵「町の繁華街を美人さんと歩いてるとか嫌でも目に付きますよ〜!ヒック」
曹長「てめぇ俺の女房が視界に入るのが嫌ってか!!?」
店主「豚に真珠って意味だろ」
132
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:49:29 ID:7TafwdK6
曹長「あんたまで何を!」
店主「まぁそうカッカすんなよ、最近会ってんのかよ?なんで態々営内で暮らしてるから知らんが、家を首都に置いてんなら毎日帰ってやれよ」
曹長「次の休みには帰るつもりだ...子供も欲しいしな...」グイッ
上等兵「赤ちゃん生まれたら報告してくださいね〜」
曹長「お前にはしたくねえな〜」
兵士「ははっ」
上等兵「そういえば、兵士の実家って東の地方だよな?」
兵士「うん、結構離れてるから帰ろうと思って中々帰れなくて」
曹長「妹さん元気か?」
兵士「はい弟と姉が育ててます、俺は仕送り担当で」
店主「そっか、親御さん亡くなっちゃったんだよな...」
133
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:50:10 ID:7TafwdK6
兵士「まぁ悲しんでも仕方ないですよ、いまは残った家族を守らないと...」
曹長「カッコいいこと言うじゃねえかぁ!あぁ?!」
上等兵「あちゃ〜曹長酔っちゃった...」
曹長「俺だってよォ?!こんな中途半端な階級で満足できっかよォ!!」
兵士「はいはいそうですね」
上等兵(ちょっと出てくる)
兵士(いつものだ、早くな)
曹長「女房もよォ!これがまたキャワイイのよ!!」
兵士「あぁそうですね」
曹長「寝るときもよォ!ちょっと添い寝してやりゃぁ「キャッ///」なんてぇ〜デヘヘ」
ガチャ
134
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:51:59 ID:7TafwdK6
上等兵「こちらであります!」
女性「あなた!!」
曹長「でへh...お前...」
兵士「今日は添い寝でキャまで話されました」
女性「んもう!!いつもいつも酔っ払ったら...話があります!!」ガシッ
曹長「あっ!!違うんです!今日は家の猫の話で!」
「おいまたおしどり夫婦だぞ〜」
「まだ話聞いてねぇぞー」
曹長「黙りやがれ!!っは、話し合おう!」ズルズル
女性「私からも話がありますから!!」
上等兵「隊長にも曹長は明日休ませろって言ってたんで代休処置しときまーす」
兵士「3連休楽しんで〜」
曹長「兵士!!上等兵!!覚えてやg
バタン!!
135
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:53:26 ID:7TafwdK6
店主「この漫才俺の店だけでやってるって聞いたが?」
上等兵「気のせいですよ」
兵士「新聞読んでもいいですか?」
店主「あぁ好きにしな、第一お前はなぁ...」
兵士「少将、東の要塞に転属...要塞守備隊長に上番...」
店主「東の国は山賊や蛮族も多い土地だからなぁ、少将さんも苦労するだろうよ」
兵士「姉ちゃん達大丈夫かなぁ...」
上等兵「大丈夫だお前の故郷までは来られないさ...でも用心しといた方が良いかもな」
136
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:54:06 ID:7TafwdK6
兵士「さぁってと俺らも明日から3連休だ...そろそろ帰るか〜」
上等兵「そっだな店主さん、いくら?」
店主「2千」
上等兵「ちょっと位サービスしてくれよ...はいちょうど」
店主「おう、確かに丁度だな寄り道せずに帰れや」
_
__
137
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:58:30 ID:7TafwdK6
__
_
賢者「っほんとに!!無茶なばっか事して!!」
勇者「っす、すまない...僕の理性が吹っ飛んでしまっていたようだ...」
賢者「反省してるの!?」
戦士「おうおうお姉ちゃんがいなくて寂しかったのかねぇ〜」
僧侶「賢者が必死になるのも頷けます、せめて一言言って欲しかったです」
エルフ「姉弟の喧嘩とは...微笑ましい光景だ」
戦士「いつも賢者が説教食らわしてるんだよな〜」
僧侶「はいはい二人とも、そこら辺で終わりにしませんか?」
賢者「でも!今回という今回は!」
戦士「賢者君お姉ちゃんがいなくて寂しかったんでちゅか〜??」
138
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 04:59:25 ID:7TafwdK6
賢者「っそ、そんな事は...!」
僧侶「はいはい戦士も...明日は休みですよ?こんなことで疲れてはいけません」
勇者「あぁ、そうだったね、早めに寝よう」
_
__
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:00:31 ID:7TafwdK6
__
_
チュンチュン...
店主「さ〜て今日の朝刊はっと...」
『東の要塞守備隊長へ少将着任
関連記事:東の要塞の兵力増強の為に軍事物資運搬中、物資を武装集団に奪われる。キャラバンは全滅か』
店主「東の地方...何か胸騒ぎがするな...」
店主(杞憂だと良いが...)
_
__
140
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:22:00 ID:7TafwdK6
__
_
『正門』
兵士「はい確かに本人ですね、どうぞお通り下さい」
「あんがとよ〜」
兵士「ふぅ...今日休みだったはずなんすけどねぇ」
曹長「午前中だけだ、ほんと勘弁だ、東の地方の自治体が着任する少将へ挨拶まわりにきてんだな、つーか蛮族出たらしいが...お前んとこの姉弟は大丈夫か?なんだったら官舎の家族寮で一時住まわせられるが...」
兵士「知らせは出しましたが、農作業が本格的に始まったみたいなんで今は離れられないと...」
曹長「しかしなぁ...今は要塞がガラ空きだ...指揮もままならんのに町村の防衛が出来るかね...」
兵士「まぁ本格的にやばそうだったら呼びますよ」
曹長「そうだな、早めに呼んどけ?敵が来てからじゃ遅いんだ」
兵士「東国が宣戦布告しなけりゃ良いんですが」
141
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:22:33 ID:7TafwdK6
曹長「どうだかな〜...魔王の一件以来どうも奴らの動きがきな臭いんだ」
兵士「...」
曹長「...手紙だけでも書いとけよ」
兵士「はい...」
_
__
142
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:25:32 ID:7TafwdK6
__
_
「勇者様を是非我が地方へ!!」
「最近村の詰め所の兵が不審な動きを見せております!妻子は不安で寝られないと!」
姫「勇者派遣の件に関してはこちらで検討します、蛮族の動きに対しては調査部隊を派遣いたしますので少しの間我慢して頂けますか?」
「頼みますぞ!」
姫「はぁ〜〜...地方自治体の相手って疲れるのね〜...」
執事「姫様、これで来賓の予定はありません、休憩を取られて下さい」
姫「ふぅ〜...今なら大浴場開いてるよね?」
執事「?勇者様と入浴なさるおつもりですか?」
姫「いいでしょ?勇者一行と水入らず!」
執事「はぁ...あまり粗相の無いように...」
_
__
143
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:28:47 ID:7TafwdK6
__
_
『大浴場』
ガララッ
兵士「はぁ〜3連休っつうか通常の休みと半分か...まぁ良いや一番槍ならぬ一番風呂!」
チャプ...
兵士「フウウウウウウウウン...生き返るぅ〜...」
兵士(そいえば2年くらい帰ってないな...妹俺の事覚えてるかなぁ...)
兵士「今度の長期休暇は帰ろ...」チャプッ...
「姫、いけません!ほかの者が入浴しております!」
「いいじゃないの、減るもんじゃなし!」
「せめてタオルだけでも!」
ガララッ
兵士(静かに入れないのかよ...ん?姫?)
姫「おやっ?君は確か...」
勇者「姫!タオルを...あ」
兵士「うおっ!ゆ、勇者様!タオル!タオル!...///」
勇者「あっごめん...もう入っていたのか...///」
144
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:30:53 ID:7TafwdK6
兵士「姫様とはいつもご一緒で入浴なされるのですか?」
勇者「姫とは時々だが、ここ最近はちょっと多くなってきたな」
姫「だって勇者ってばいつ国を出るか分からないんだも〜ん...所で君、勇者の秘密を知っているっぽいね?」
兵士「はい、眼福ですわ」
姫「エライ肝が座ってるね...珍しいね、秘密を教えるのはパーティーの仲間ぐらいなのに」
兵士「ちょっとした手違い?が御座いまして...ね?」
勇者「あ、あぁ...でも兵士は黙ってくれると約束してくれましたから僕は...
ガララッ!!
戦士「イヤッホーーウッッ!!」 バシャーーン!!
賢者「こら!!風呂場では走らない!あっ勇者だ」
戦士「おお、もう入ってたのか?っと?お前もいたのか!!お疲れさん!!」
兵士「はぁ...お疲れ様です...ではこれにて...」
兵士(さ、さっさと出よう...)コソコソ
エルフ「これが風呂か〜...君、脱走は重罪だぞ?」
兵士「ヒエッ...」
145
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:32:18 ID:7TafwdK6
兵士(俺をここから出せ!!)
エルフ(え〜?いいだろう?それに姫やエルフの裸体なんぞ滅多にお目にかかれるものじゃないぞ?)ポヨン
兵士(っぽ...ポヨンてしてんぞ...!!)
兵士(ってかお前エロ耐性着いてないもんだと思ったが案外平気なのな)
エルフ(この国の書物で勉強したからな!大抵の事では動じんぞ!)
兵士(いやそれはおかしい)
勇者「っな、何をコソコソと話している...?」
エルフ「兵士がポヨンポヨンの方が好みと...」
兵士「何言ってんだおま...え」
勇者「...」スカスカッ
兵士(絶壁っ!!それはまさに!絶p)
兵士「ってあんた何言ってるんだ!違いますよ?!勇者様のはステータス!希少価値!」
勇者「...グスッ」
賢者「君さぁ...」
戦士「無いわ〜」
146
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:33:52 ID:7TafwdK6
姫「おーよしよし...で?何か言い残すことは?」
兵士「待ってください!話を聞いておくんなせえ!」
エルフ「年貢の納め時ってやつだ」
兵士「何が年貢だ!常に納めとるわい!あんたが原因だろうが!ねぇ弁解してぇ!」
姫「とまぁ漫才はここまでにして...ほらしゃんとしなさい!」
勇者「はい...」
兵士(自分、脱走いいっすか?)
エルフ(まぁ常識的に考えて返してくれる訳がないだろう)
兵士「...」
_
__
147
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:34:33 ID:7TafwdK6
__
_
『居酒屋』
兵士「酷い目にあった...」
エルフ「この枝豆と塩辛を貰おう」
「はいよ!」
兵士「順応できてるな」
エルフ「あぁ、最初はちょっと怖かったが慣れると案外楽しい物だな」
勇者「...グスッ」
兵士「勇者様...機嫌直して下さいよ...自分が悪かったですから」
勇者「うるさい...もう大きいおっぱいでも追いかけてたら良いじゃん...!」
兵士(フード被せといて良かった...)
賢者「誠意が足りないよね」
兵士「うえっど、どうぞどうぞささっグイッと...」ペコペコ
賢者「ん、よろしい」
148
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:35:46 ID:7TafwdK6
兵士「ふぅ...」
賢者「でも...勇者がこんなに楽しそうなのは初めて見たよ」
兵士「え?今進行形で拗ねあげてますが」
賢者「いや今は良いよ...勇者ってさ、職業がら大勢の人に期待されるから...威厳を保つ為か、いつもムスッとした顔で過ごしてたんだけど...君と会ってからちょっとずつ変わってきたんだよ...前よりも笑顔になる事が多くなったし」
兵士「はぁ...」
賢者「悔しいけど...」
兵士(感じちゃう?...俺もう駄目かもわからんね)
賢者「君のお陰だって...みんなは思ってるよ?」
兵士「...///」
エルフ「なに照れているんだ初心な奴め」
兵士「って、照れてねぇよ!」
149
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:37:06 ID:7TafwdK6
賢者「個人的な事だけど勇者には、もうあまり無茶しないで欲しいんだ...」
兵士「...」チラッ
勇者「Zzz...」
賢者「君も勇者が無茶しそうになったら引き止めてね...たぶん僕らが引き止めるよりも効果がある」
兵士「え、しょ承知しました」
兵士(俺に出来るか...?)
エルフ「...」
エルフ「まぁ今はそんな大事に考えなくても、勇者の性格上そう言う時がいつかやってくるだろ...その時に決心すればいいんじゃないか?」
兵士「...そりゃそうだな、ありがとう」
150
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:38:03 ID:7TafwdK6
賢者「さーてっと...今日はお開きにしようか」
兵士「はい...勇者様は如何いたしましょう...」
エルフ「テイクアウトすればいいだろう」
兵士「バカ言うな、命が幾つあっても足りやしねえぞ」
賢者「部屋まで運ぶのを手伝ってくれるかな...僕は非力でね」
兵士(バイキルトでも唱えればいいじゃん)
エルフ(それは攻撃魔法だ)
賢者「ささっちゃっちゃと運ぶ!」
兵士「了解しましたっと...」
兵士「ふぅ...(言うほど重くねぇな)」
_
__
151
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:39:22 ID:7TafwdK6
__
_
『正門』
リーン...リーン...
上等兵「であるからして、自分は勇者様ネコ派論を主張した次第であります。終わり」
兵士「お前休み明けの一発めの夜勤でその話はディープだわ」
上等兵「勇者様タチネコ論争はお前の介入のお陰でさまざまな方向へ発展してしまったんだ、ちょっとは責任感をだな」
兵士「しらねぇや...」
上等兵「ちぇっ...で?勇者様とはどこまでイッたんだ?α?β?」
兵士「AもBも行ってないよ」
上等兵「はぁ?魔王城から帰還する時に野営したんだろ?だったらチャンスはあった筈だぜ?」
兵士「エルフがいたからテント譲ったんだよ...俺は外で寝た」
152
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2019/12/30(月) 05:41:27 ID:7TafwdK6
上等兵「っへ粋なことを...」
「ッハア...ッハア...」ヨロヨロ...
上等兵「ん?こんな時間に客か?」
兵士「いや違う、我がとこの兵隊だ!ど、どうした!?」
「ッハア...っじ、自分はカハッ...先日に襲撃されたキャラバンの隊員であります!!」
兵士「襲撃された...良くここまで...っと、とりあえず中へ入って休んでいて下さい!上等兵、隊長へ緊急連絡だ!」
上等兵「おうよ!」ッタッタッタ
兵士「どうぞこちらへ!」
「ありがとう...っ...」ヨタヨタ...
兵士(相当疲労している...ずっと走ってきたのか...)
「あぁ...っ...ッハア...武装集団を指揮してた奴...!東の国の...!」
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