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触手「転生先が触手とか詰んでね?」

1 ◆k93Gc42qOc:2017/07/13(木) 22:39:36 ID:WSjX3Y5s
触手「う……うぅ……? まぶしっ……えっ? なに? ここどこ?」

147 ◆k93Gc42qOc:2017/10/04(水) 14:40:37 ID:oPEVFqhk
触手「っと、分かれ道か……よし、それじゃあこっちに」 ウネウネ

女の子「〜〜、〜〜〜〜〜?」 チョイチョイ

触手「ん? 何か……あっと、そうだったそうだった忘れてた……こうして、っと」 ガリガリガリ

触手(通り道やら分かれ道やら、小まめに印をつけて歩く……こんな少しの工夫で探索の安心感が全然違う)

触手(ほんと、昨日は迷うのが怖くておっかなビックリだったけど……この調子ならガンガン進めそうだ)

触手「こんな単純な事に気付けなかったってのは、いい歳した大人として少し恥ずかしいけどな」 ウネリ

148 ◆k93Gc42qOc:2017/10/04(水) 14:58:31 ID:oPEVFqhk
女の子「……?」

触手(な〜んて言ってばかりもいられない、反省するなら何より行動すべしってね……お?)

女の子「!」

触手「これは……光苔が少なくて視界が効かないけど、かなり広い空間に出たっぽいな」

触手(丁度いい、ここまでの道中で繰り返しやってる内に段々とコツみたいなのも掴めてきた所だし)

触手「今の全力でどの位までエコーで探れるのか、試してみようじゃないの……っ!」 ...リィィィィィィッ!!

149 ◆k93Gc42qOc:2017/10/04(水) 15:13:13 ID:oPEVFqhk
......ィィィィィッ

触手(……思ってた以上に、かなり広いみたいだな……辛うじて天井の高さは分かるけど)

触手(……ダメだ、もう少し進んでみないと……あれ?) リィィィィッ

触手(今チラッと、岩とかモンスターじゃ無いっぽい何かが……こっちの方だな)

触手(よし、もう一度……っ! やっぱり間違いない、このシルエットは人だ!) リィィィィッ

触手(こっちの……アレだ! あの岩陰に! お、落ち着け? 脅かさないように、先ずはそ〜っと…………?)

150以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/04(水) 16:05:02 ID:LXB7wwnw
いいとこで切るねぇ

151以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/05(木) 08:58:31 ID:XTfBn.ZM
そ〜っと私の尻穴に侵入するんですね

152 ◆k93Gc42qOc:2017/10/05(木) 22:22:13 ID:vPrL5.8Q
触手(……っ、ここまでの道中を考えれば、出くわさなかった事の方が不思議だったのかもしれないけど)

触手(白骨死体……明らかに人間だよなこれ……クソッ、落ち着け、落ち着け落ち着け!)

触手(どデカイ鬼に蛇に蠍に百足に魔法だぞ? そんなのを見てきて今更、死体の一つや二つで……っ)

女の子「? ……ッ! 」

触手(っ! い、いけない! こんなモノ、子どもが見るべきじゃn)

女の子「……〜〜」 ...スッ

153 ◆k93Gc42qOc:2017/10/05(木) 22:47:44 ID:vPrL5.8Q
触手(えっ……死体に向かって……これは、もしかして……お祈りか何かをしている感じ、なのか?)

女の子「……」

触手(……そう、だよな……怯えるより何より、そうするべきだよな……参ったな、俺なんかよりよっぽど……)

女の子「……〜〜〜?」 スクッ...ゴソゴソゴソ

触手(…………えっ…………えぇぇ〜〜っ!?)

触手(お、おいおいおい……今の今までお祈りしてた死体の荷物を……動きに一切の躊躇がなかったぞ)

154以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/07(土) 16:24:05 ID:PWWAlxII
来てたか

155以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/08(日) 22:27:52 ID:apGMjQkc
期待

156以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/12(木) 13:49:54 ID:hxCk1aSs
スライム

157 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 17:37:12 ID:a6ZkgE8Y
女の子「〜〜……〜〜、〜〜」 ...ゴソゴソ...ヒョイ...ゴソゴソ

触手(……動きに迷いも淀みもない……ひょっとして、この世界じゃ死体を漁るのって普通の事なのか?)

触手(子どもが白骨死体を見つけてお祈りからの死体漁りが普通って……もしそうなら、どんだけ世紀末な世界なんだここは)

触手(いやでも、それにしたってあんまりにも行動に迷いが無さ過ぎるよう……な……)

女の子「……」 ゴソゴソゴソゴソ

触手(……違う、普通の事とか迷いがないとかそう言うんじゃない……生きるために必死なだけ、なんだな)

158 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 19:57:13 ID:a6ZkgE8Y
触手(何か手伝う……のは、無理そうだな……仕方ない他にも何かないか……ん?) リィィィィッ

触手(あっちの方、何だか反響の仕方が他と違うような……何だろう) ウゾウゾ

触手(……心なしか、空気が少し冷たくなって来たような……それに岩の表面がやけに滑る)

触手(それにしても、こんなに湿気っぽいんだし、もっと苔が生えてても良さそうなのになぁ……寒さのせいか?)

触手(……っと、反響が変だったのはこの辺りか……あれ?) チャプッ

触手(この感触、冷たさ……これは、水だ!!) パチャチャ

159 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 19:58:31 ID:a6ZkgE8Y
触手(よし! よしっ!! これで一番の問題が何とかなりそうだ)

触手(って、待てよ? ひょっとして、この反響の違うのって全部水なのか? だとしたら、かなりの広さなんじゃ)

触手(そうなってくると、魚とかの食べれそうな生き物がいたりするかも……!) リィィィィッ

触手(お……おぉぉ!? いるぞ……明らかに魚って感じの影がチラホラと……しかも割と大きい)

触手(位置的にも、これくらいなら腕を伸ばして捕まえられそうだ)

触手(そうと決まれば早速……万全を期してあともう少s……っ) ゾクッ

160 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 19:59:09 ID:a6ZkgE8Y
触手(な、なんだ? この感じ……何処からか見られてる、ような? どこから? いや、それより) ゾクゾクッ

触手(……悪寒が、止まらないっ……何なんだ? どうして急に……分からない、分からないけど早くここから)

......ャァァァッ......

触手「っ!? いま、聞こえたの……あの子の、ひめ……っ!!」 ズオッ!

触手(俺の……馬鹿野郎!! どうして、どうしてあの子の傍を離れた!? どうして……クソォッ!!)

触手(頼む、頼むから……無事でいてくれっ!!) グバッ

161 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 19:59:55 ID:a6ZkgE8Y
女の子「〜〜〜〜〜〜〜!」 モガモガモガ!!

緑小鬼1「〜〜〜! 〜〜〜〜!!」 グイグイ

緑小鬼2「〜〜〜〜〜!」 バタバタ

触手(な……何だあいつら!? 一体どこから? いや、今はとにかくあの子をっ) ググッ

緑小鬼3、4「〜〜……! 〜〜〜!」 ワタワタ

触手(っ! 気付かれた! だけど、この距離ならすぐに捕m) ...ッ、ドスッ!

162 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 20:01:21 ID:a6ZkgE8Y
触手「っ!? なっ、これ……弓矢、か?」

触手(いってぇ……けど、コレくらいなら我慢できない程じゃな……いぃっ!!?) ズクンッ

触手「がっ!? い、いってぇぇぇっ!!? 」 ザワワワッ

触手(何だこれ!? 痛みが、傷口からドンドン拡がってっ……ヤバイヤバイヤバイッ……!)

緑小鬼1、2、3、4「「「「〜〜〜〜〜!!」」」」 ガシィィッ! ダダダダッ!!

女の子「〜〜〜!! 〜〜〜〜!! 〜〜〜〜〜〜!」

163 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 20:02:19 ID:a6ZkgE8Y
触手(っあ、ま、待っ……あの子、連れてかれ……〜〜〜あぁぁぁっ!!) ギチッ...ブチブチブチィ!!

緑小鬼1、2、3、4「……? 〜〜〜〜!?」

触手(ってぇぇ……けどっ……いける!!) グググッ

触手「待ち……やがれぇぇぇ!!」 ウゴゴゴッ

触手(細道に逃げ込まれたらアウトだ! ここにいる間に何としても、追い付いてみせる!)

緑小鬼1「〜〜! 〜〜〜〜!!」 ギリリッ...バシュッ!

164 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 20:04:16 ID:a6ZkgE8Y
触手「ってぇぇっ!? ……んの、くらいでぇぇ!!」 ブチブチィ

緑小鬼2「〜〜〜!? 〜〜〜〜!」

女の子「〜〜〜! 〜〜〜〜〜〜!!」 バタバタ

触手(よ、よし! このままいけば、逃げ込まれる前に追い付……!?)

緑小鬼3「〜〜!! 〜〜〜……〜〜〜〜〜!! 」 ドスッ!

女の子「……ッ!」 カハッ

165 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 20:05:22 ID:a6ZkgE8Y
触手(アイツ、暴れるあの子を……殴りつけ……っ)

触手「……クソ野郎どもがアァァァァッ!!」 ズギュルッ!

緑小鬼4「〜〜ッ!? 〜〜〜〜!!?」

緑小鬼1「……ッ、〜〜〜!!」 バッ! チャキッ

触手(1匹離れてこっちに? 持ってるのは短刀? 俺を足止めしようってか! 上等だ!!)

触手「そこを! どきやがれぇぇぇ!!!」 シュバッギュルルルッ

166 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 20:15:32 ID:a6ZkgE8Y
緑小鬼1「〜〜〜〜!!」 ズバッ! ズシャシャッ!!

触手「っぎぃ!? っあがあぁぁぁぁっ!!? なに、くそぉぉぉっ!!」

触手(この短刀も、さっきの矢と同じか!? 痛え!! け、どっ……!)

触手「俺を止めたきゃ! その4倍持って来やがれぇぇっ!!」 ギュオォォッ ガシッ ガシッ!

緑小鬼1「……ッ!?」 グルンッ

触手「オォォオオォォッ! ぶっ飛べぇぇえぇっ!!」 ゴウッ! ビュオッ!

167以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/12(木) 21:04:00 ID:Qhw0GEBo
面白いからもっと更新しろ

168以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/12(木) 21:18:48 ID:kxfAdNh6


169以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/12(木) 21:42:22 ID:rwxzphdI
おもしろいです。乙

170 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 21:54:24 ID:a6ZkgE8Y
緑小鬼2「……? 〜〜!? 〜〜〜〜!!?」

緑小鬼3、4「〜〜? ……〜〜〜〜〜!?」

ドゴラガシャーーッ!!

触手「……っはぁ、はぁ……追い、ついたぞ……っ!?」

緑小鬼1、2、3、4「「「「……〜〜ッ!」」」」 ジャキッ、ジャキキッ

触手「そうかよ……どうあってもその子を連れてこうってんだな……なら」 ググッ

171 ◆k93Gc42qOc:2017/10/12(木) 22:30:17 ID:a6ZkgE8Y
触手(アイツらの短刀が全部同じ物なら……いや、だとしても)

触手「テメェら! 骨の一本や二本は覚悟しやがれぇぇぇっ!!」 グオォッ!

緑小鬼1、2、3、4「「「「!!?」」」」

触手「!? なっ……どう、して?」

女の子「……ッ」

触手「どうして、キミが……そいつらを、庇って……?」

172以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/17(火) 12:23:14 ID:wca0kTAg
ええぞ

173 ◆k93Gc42qOc:2017/10/24(火) 00:36:37 ID:47nfQJxI
触手「そいつらは、キミのことを攫おうとして……その上……なのにっ」

緑小鬼1、2、3、4「「「「〜〜〜! 〜〜! 〜〜〜〜!!」」」」 ワタワタ

触手(……? なんだ? あいつら何を慌てて)

女の子「〜〜〜……〜〜〜〜」 ソッ...ギュッ

触手(うおっ? なんだ? 急に俺の腕なんか掴んで何を)

緑小鬼1、2、3、4「「「「!!?」」」」 ビクーン

174 ◆k93Gc42qOc:2017/10/24(火) 00:40:32 ID:47nfQJxI
緑小鬼1、2、3、4「「「「〜〜〜〜!! 〜〜〜!? 〜〜〜〜!」」」」 ワーワーギャーギャー

触手(んなっ!? どうしたってんだこいつら……急に騒ぎだして)

女の子「〜〜〜、〜〜〜〜……〜〜〜〜」 キュッ

緑小鬼1「〜〜!? 〜〜〜〜! 〜〜〜〜〜!!」 ブンブンッ

緑小鬼2「〜〜〜! 〜〜! 〜〜〜〜〜!?」 オロオロ

触手(まるでこの子に俺から離れろって言ってるみたいに……いや、待て……まさか、ひょっとして)

175 ◆k93Gc42qOc:2017/10/24(火) 00:42:32 ID:47nfQJxI
緑小鬼3「……〜〜〜、〜〜〜〜〜!」 ジャキッ

緑小鬼4「〜〜〜!! 〜〜! 〜〜〜〜〜〜!」 ワタタッ

女の子「〜〜〜、〜〜〜? 〜〜〜〜」

触手(俺に向ける視線とこの子に向ける視線の違い……それにさっきからのやり取り)

触手「キミは……こいつらと知り合い、なのか?」

触手(それじゃあ、つまり……なんだ? さっきのは攫おうとしたんじゃなくて、俺からこの子を……助けようと?)

176 ◆k93Gc42qOc:2017/10/24(火) 00:46:27 ID:47nfQJxI
触手(何だよそれ……だとしたら、俺は? 俺は……何を、しようとしてた?)

触手(この子を助けようとしてる彼らに、俺は……お、俺は……なんて事をしようとしてっ?) サァァッ

触手「っあ、あの! 俺! 勝手な早とちりで……あんたらに、酷いことをっ」 ユラッ

緑小鬼1、2、3、4「「「「!!」」」」 ジャキッ!

触手「っ! ま、待ってくれ! 俺は、違っ」 ウネネッ

女の子「〜〜! 〜〜〜!! 〜〜〜、〜〜〜〜〜!」 バッ

177 ◆k93Gc42qOc:2017/10/24(火) 00:55:35 ID:47nfQJxI
触手(あぁ、ウソだろ?……この子は、自分が助けられることだけ考えてれば良いってのに、まさか……俺を、一緒に?)

触手(だけど、一体どうして? 俺は確かにこの子を助けはした……だけど、こんな見るからに化け物な俺のことを何故そうまで?)

緑小鬼1「〜……〜〜〜! 〜〜〜〜、〜〜〜〜〜!」 ザリッ

緑小鬼3「〜〜〜〜〜!? 〜〜! 〜〜〜〜、〜〜〜〜!?」 ブンブンッ

触手(今度はあちらの仲間内で揉め始めた……状況からして、俺を連れて行くかどうかっぽいけど……何だろう)

触手(それだけにしては、何だかやけに焦って見えるような……まるで、一刻も早くここから)

178 ◆k93Gc42qOc:2017/10/24(火) 00:57:49 ID:47nfQJxI
..........カタタッ.......

触手(……? なんだ? いまなにk…………っ!?) ゾワワワッ

女の子「……? 〜〜〜〜?」

緑小鬼2「〜〜〜、〜〜〜! 〜〜〜〜……〜〜〜〜ッ」 キョロキョロ

......タタッ...カタタタッ...

...ゴゴ...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!

179 ◆k93Gc42qOc:2017/10/24(火) 01:04:30 ID:47nfQJxI
触手(なんだ、これ? なんだこれ、ナんだこれなんダこレなんだコれなンだこれ!?) フルフルフル

触手(なに……何か? 近づい、て? くる、いや来てる! こっちに、ハヤいもうすぐ……そこに!!) ガタガタガタ

..........ザパァァァァァ...ァァァ.......

緑小鬼4「…………〜〜……〜〜〜〜」 ヘナ

女の子「……〜〜、〜〜……?」 サァァ

巨水龍「…………ッ、コアアアアアアァァアアァアァア!!」 キィーーーーーンッ!!

180以下、名無しが深夜にお送りします:2017/10/28(土) 12:42:03 ID:wNaKrCHM
詰み

181以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/02(木) 16:26:54 ID:Grz2cr7.
支援

182以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/06(月) 19:57:14 ID:tKpAyd.o
諦めたらそこでイチャコラ終了ですョ?

がんがれ触手。

183以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/08(水) 21:42:02 ID:1fhs49ok
蜘蛛

184 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 11:49:27 ID:CnBHv.Yg
触手(な、ん……デカ……あ……ぅあ?) ヒククッ

触手(や……べ……からだ、うごか……な……っ) ヒクンッ

巨水龍「……コルルルゥゥゥ」 ...ズォォォッ

触手(っ! く……くるっ! に、にげな……あぁ、あぁぁぁぁあぁ) グ...ググッ......キュッ

触手「っ!」 ガバッ

巨水龍「ゴアアァァッ!!」 キュボァッ‼︎

185 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 11:50:40 ID:CnBHv.Yg
ドバンッ‼︎ ドザパァァァァッッ

触手「うぉあぁああぁぁあぁ!!?」 ザパアァァンッ

触手(ななおななんだ!? なにがおきた!? なにをされ……っぐ!?)

触手(腕が何本も引き千切れ……っ、あの子は? あの子はっ!?)

女の子「ゲホッエホッ! ゴホッ!!」 ポタポタ

触手(よ、良かった……見た感じずぶ濡れなだけでケガは……ずぶ濡れ?)

186 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 11:52:34 ID:CnBHv.Yg
触手(そう言えば俺も全身が濡れて……って事は、いま俺はあの龍が吐きかけた水を?……いや、待て待て待て待てっ)

触手(さっきより龍との距離がかなり離れてる……それだけ吹き飛ばされたって事は、まだ分かる)

触手(だけど……さっき立ってた辺りの岩がゴッソリ抉られてやがる! あんなのがマトモに当たったら……っ) ゾワッ

巨水龍「コォルルルォォオォォッ!!」 ゴボボボボッ

触手(ヤッバ! もう次が!? 早く逃げないと! あぁあでも、あんなのからどうやっt)

緑小鬼1、2、3、4「「「「〜〜〜〜! 〜〜〜〜〜〜!!」」」」 ギャーギャー‼︎

187 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 11:53:39 ID:CnBHv.Yg
触手(っ!? な……あいつら、いつの間にあんな遠くに)

触手(って、ちょっと待て? あいつらのいる所……あれはひょっとして通路、なのか? それじゃあ、まさか)

触手(俺を、呼んでる? コッチに来いって……事なのか?) ゾワッ

巨水龍「…………ッッ!!」 ゴボボボッ‼︎

触手(……っ、迷ってる暇は無い!) グググッ

触手「う……おぉおおぉぉおっっ!!」 ダダッ

188 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 11:55:50 ID:CnBHv.Yg
キュババババッ‼︎

触手「ぃっぎ!? っか、あぉああぁあああぁ!?」 ゴロゴロゴロッ

触手(っあっぐぃ、ぅあぁぁ……ぃってぇぇぇぇっ!!?)

触手(なんっ、だってこんなにぃっ!? 腕が端から、擦り下ろされたみたいに……っ)

触手(くっそぉ! 今ので腕をかなりやられた!使い物になりそうな腕は……10本、か……っ)

巨水龍「コルルォオオォォオ!!」 ゴボゴボボボッ!

189 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:05:47 ID:CnBHv.Yg
触手(!! ヤバイヤバイヤバイヤバイ! 動け、動け!! でないと、次は俺の腕が吹き飛ぶだけで済まない!)

触手(でもさっき全力で走ってダメだったのに、腕が減った状態で……どうやって……!) ハッ

触手(違う、俺の腕は早く走るのに向いていない……むしろ、掴んだり引き寄せる方が……なら!) シュシュッ!

緑小鬼1、2、3、4「「「「〜〜〜〜〜〜!!?」」」」

巨水龍「…………ッッ!!」 ゴボバボボボッ!!

触手「おあぁぁあぁぁっ!! 間に、合えぇぇぇっ!!」 ギュチチチチッ...! ビュオッ!!

190 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:07:10 ID:CnBHv.Yg
キュボボボボッッ‼︎

緑小鬼1、2、3、4「「「「〜〜〜〜〜!! ……? ……!!?」」」」 ササッ

触手「っ! ぐぅぁあっ……!」 ドカッ! ゴロロッ

女の子「ッ、〜〜〜! 〜〜……〜〜〜……!」 アタフタ

触手(3本やられ、た……っ、けど……通路に辿り、着いた!!) ギチリッ

触手(もう、少しだ! あと20mもここを進めば、あの図体じゃ追ってこれない、はず……っ!) ズリ、ズリリ

191 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:08:17 ID:CnBHv.Yg
緑小鬼4「……〜〜、〜〜〜?」 ワタワタ

緑小鬼3「……〜〜〜〜!」 フンッ

緑小鬼2「〜〜〜、〜〜……〜〜〜? 〜〜〜!?」 ビクッ

緑小鬼1「〜〜、〜〜〜……ッ、〜〜〜〜〜〜!」 ダダダッ

触手(ん? 何だ? あいつら、通路の入口の方を見るなり慌てて走り出し……んっ?)

...ゴ...ゴゴ...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!

192 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:08:59 ID:CnBHv.Yg
触手(地鳴り……いや、違う! これは、水の……や、ヤb)

ドザッパァアァアァア! ドドドドドドドドッ!!

触手「うあぁあぁああぁあぁああ!!?」 ゴボボボッ

緑小鬼1、2、3、4「「「「〜〜〜〜〜〜!!!」」」」 ガボボボボッ

女の子「〜〜〜〜……!」 ブククククッ

・・・

193 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:21:08 ID:CnBHv.Yg
...ピチッピチチッ...ビチチチッ

触手「……ぅ……? お、れは……そうだ、水にながされ……っ!?」 パチャッ

触手(あの子は? あの子はどうした!? しっかり掴んでた筈なのに!! ま……まさか、俺が!?)

...ピチャッ、ピチャピチャピチャッ

女の子「……! 〜〜〜! 〜〜〜、〜〜〜〜!」 バチャチャ! ギュッ‼︎

触手「うぉわっ!? あ……な、なんだ先に気が付いて……は、はは……良かった……本当に……っ」 ホッ

194 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:34:23 ID:CnBHv.Yg
緑小鬼1「……〜〜〜〜、〜〜〜〜」 パチャッパチャッ

触手「んなっ……! お前は……っ!!」 バチャッ

触手(くっ、マズイぞ……腕の数が減ってる現状、さっきみたいなゴリ押しは、もう……っ) ジリッ

緑小鬼1「……〜〜……〜〜〜〜、〜〜〜〜? 〜〜」 ビチチッ...ポイッ

触手「ん? なっ! お、おぉっ!?」 パシッ、ビチチチッ

触手(な、なんだ!? 何か投げてよこし……これ、魚だよな? は? ど……どういう事だ?)

195 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:41:52 ID:CnBHv.Yg
女の子「〜〜〜、〜〜〜〜〜?」

緑小鬼1「…………〜〜、〜〜〜〜……〜〜〜〜」 ハァ

女の子「〜〜〜! 〜〜〜〜! 〜〜〜〜〜!!」 バシャンッバシャンッバシャンッ

触手(えっ? えっ?? なんだ? なんでこの子は飛び跳ねて喜んで? えっ???)

女の子「〜〜! 〜〜〜……〜〜〜〜〜〜!」 ムンズッ、グイグイ

緑小鬼1「〜〜!? 〜〜! 〜〜〜〜〜〜!!」 ジタバタ

196 ◆k93Gc42qOc:2017/11/11(土) 12:48:54 ID:CnBHv.Yg
女の子「〜〜〜! 〜〜〜〜、〜〜〜〜?」 ギュッ、クイッ

触手(んんん??? ちょ、ちょっ!? なに!? なんで、俺の腕とそいつの腕をくっ付けようと!?)

女の子「〜〜! 〜〜〜〜〜……〜〜?」 ジトッ

緑小鬼1「……………………〜〜」 ムンズッ、ブンブン

触手(!? お、れの腕を……握って、これは……ひょっとして……握手、って事なのか?)

女の子「……〜〜! 〜〜〜、〜〜〜〜〜!」 ニッコリ

197以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/11(土) 14:53:33 ID:tlzoD/Xg
待ってたぜー!ゴルディーマーグばりに待ってたぜぇ!

198以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/11(土) 16:20:44 ID:wOh6sOWY
ゴブリン234は死亡のお知らせ

199以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/11(土) 18:23:39 ID:K0Itj9YA
出てないだけでは

200以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/12(日) 05:58:33 ID:uTpScCzg
擬音が多いからなのか触手以外の台詞がわからないからなのか
何やってんのかわかりにくいな
ともあれ乙
続き楽しみに待ってる

201 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:18:31 ID:wGVJhSe6
・・・

触手(……あれはやっぱり、仲直りの儀式って事で間違いなかったんだと思う) ヒョイッヒョイッ

触手(こっちが近づくと警戒されてる感じはするけど、それでも……) ...タシッ

緑小鬼1「…………」 パシッ

触手(服越しに肩を叩くくらいなら触っても平気だし、俺が拾ってきた魚も普通に受け取る……無言でだけど)

触手(少なくとも直ちに危険ではない、くらいには思ってもらえてる……と思いたい)

202 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:24:27 ID:wGVJhSe6
触手(それにしても、まさかこんな形で食料がまとまって手に入るとはなぁ……そこだけは、あの龍に感謝、かな?) ヒョイッ...ビチチッ

触手(……にしても、魚の種類とかよく分からんし、水が磯臭くなかったから川魚なのかなってくらいしか分からないけど) ヒョイッヒョイッ...ビチビチッ

触手(これはもしかしなくても、この体になって初めて食べるまともな物になるんじゃなかろうか) ヒョイッヒョイッヒョイッ...バクンッ

触手(……味が分からないんじゃ、魚も虫も大差ないかもだけど……気分は大事だよな、うん) ヒョイッビチッ

触手(……それにしても、アイツが魚を捌く担当って事は分かるんだけど……あの子はさっきから何してるんだ?) チラッ

女の子「……〜〜……〜〜〜? 〜〜……〜〜!」 ガコガコ...ゴトッ

203 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:27:50 ID:wGVJhSe6
触手(石がコの字型に積まれて……あっ、ひょっとしてかまど……なのかな?)

触手(随分と昔に連れてかれたキャンプで、確かあんな感じのを作った記憶が……だけど、薪になりそうな物がどこにも……)

女の子「〜〜〜、〜〜〜……〜〜?」 パラパラ

触手(ん? なんだあの袋……ひょっとして、さっきの死体の荷物からとったのか?)

触手(中身は……赤い、砂? で、なんだかキラキラして宝石を粉にしたみたいにも……?)

女の子「……〜〜〜、〜〜〜……〜〜!」 ...シュボッ!

204 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:28:41 ID:wGVJhSe6
触手「う、おっ」 ビクッ

触手(び……ビックリした、いきなり炎が……前は指先に灯るくらいだったのに、今度はメッチャ燃えてる)

触手(しかも、指先じゃなくてかまどの中で……さっきの赤い砂が燃えてる、のか?)

女の子「〜〜〜? 〜〜〜〜」 ジッ

触手(ぅ……心配そうに見られてる……我が事ながら、これくらいで心配されるってのは何とも情けないなぁ)

触手「あ〜……大丈夫、平気平気! ……って、これで伝わるかな」 ブンブンッグッグッ

205 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:30:54 ID:wGVJhSe6
緑小鬼1「……〜〜〜〜〜?」 ジーッ

触手(……っ!? いつの間に後ろに……って、何だ? 心なしか表情と声に呆れのニュアンスを感じるような)

女の子「〜〜〜、〜〜〜〜〜……〜〜?」 クスッ

触手(……何やってんだコイツ……みたいな感じか? くっ、なんか女の子の方まで苦笑気味なのが……っ)

緑小鬼1「……〜〜、〜〜〜〜〜〜……〜〜〜」 ペチャチャチャッ

触手(ん? あぁ、そうか捌いた魚を渡しに……って、多っ!? えっ、さっき持ってった魚を全部この短時間で? 早っ)

206 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:37:25 ID:wGVJhSe6
...ジュウゥゥ

触手(おぉ……網も串も無いのにどうするのかと思ったけど……まさか落ちてる平らな石を鉄板がわりに使うとは)

触手(流石に鉄板ほどすぐ熱くはならなかったけど、美味そうな音がジワジワと……それに、この匂い)

触手(あんまり嗅いだことのない匂いだけど、イヤな感じはしない……寧ろ食欲をそそられる)

触手(調理の手際も中々だったし……これはひょっとして、期待できるかも?)

緑小鬼1「……〜〜〜〜」 ガッガッガッ

207 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:38:40 ID:wGVJhSe6
...ゴチャ

触手(……盛り付けは豪快なんだな……不思議と不味そうには見えないんだけど)

触手(……まぁ、生きてる虫の山盛りと比べたら大概の物は美味そうに見えて当然か)

触手「さてと、それじゃあ早速……?」 ウネリ

女の子「……〜〜〜〜……」 ゴニョゴニョ

触手(目を瞑って手を組んで……食前のお祈りみたいな感じかな? この世界にもそういうの有るんだな)

208 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:42:56 ID:wGVJhSe6
緑小鬼1「……ダキマッ」 ボソッ モソモソ

触手「……んんっ?」

触手(あれ? いまの……どことなく、聞きなれた響きだったような)

女の子「……〜〜〜〜〜……〜〜! 〜〜〜〜!、」 ハグハグ

緑小鬼1「〜〜〜、〜〜〜〜?」 ゴクン...モソモソ

触手(…………気のせい、か? )

209 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:44:03 ID:wGVJhSe6
女の子「……っ…………」 ハグハグッモグモグ

触手(結構な勢いで食べてるな……まぁ、気持ちはよく分かる)

触手(うん……とりあえず今は折角の焼き魚を頂くとしますかね、っと) ヒョイッバクッ

触手(……お? …………あれ? ……………んんん??) ピタッ

緑小鬼1「…………」 ジッ

触手(………………なんだか、思ってたのと違うな)

210 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:48:08 ID:wGVJhSe6
触手(味があんまり分からないってのは、ある意味で思った通り……それはまぁ、仕方がない)

触手(それよりもこの……食ってるのに食ってる感じが殆どしないってのは、どういう事だ?)

触手(食ってる量が少ないから? いや、でも……さっき拾いながらつまみ食いした小魚を食べた時はもっと……濃厚?)

触手(……って事は、何か? この焼き魚は味覚的な物と違う"何か"が薄いって事になる……のか?)

触手(……って事は、もしかして……!) ...ヒョイッバクンッ

触手(……やっぱり、生魚の方が食ってるって感じがする……え〜……マジか〜……) ズーン

211 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:50:32 ID:wGVJhSe6
触手(いや、なんだ……別に良いよ? 日本人だからね? 生魚バッチコイですよ?)

触手(でもさぁ、これって魚に限らず料理全般がこんな感じかも……って事だよね)

触手(……なんだかこの世界で生きていく上での今後の楽しみが、一つ失われたような気が…………って)

触手(…………バカだなぁ、俺は……そもそもの大前提を忘れてるじゃないか)

触手(洞窟で見かけた時点で人に殺されかける俺が、人里に行ったりしたらどうなる……料理だなんだ以前の問題じゃないか)

触手(……これはいよいよ、考えなくちゃいけないってことなのかもな……俺が今後、どうしていくのかを) ウネッ

212 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:52:16 ID:wGVJhSe6
女の子「……? 〜〜〜〜?」 キョトン

触手(……偶然の出会いではあったけど、この子がいなかったら俺はどうなってたんだろうな)

触手(見知らぬ場所で、訳の分からない状況で、人に殺されかけて)

触手(どこか、安全そうな所に引きこもってたか……もしかしたら、そのまま野垂れ死んでたかもな)

触手(少なくとも、人と関わりを持とうだなんて……考えもしなかっただろうなぁ)

触手(でも……結局そうするのが一番、誰にとっても良い選択……なんだろうな)

213 ◆k93Gc42qOc:2017/11/23(木) 21:55:52 ID:wGVJhSe6
触手(今までの様子からしても、この子はこの洞窟に間違って迷い込んだんだと思う)

触手(そんで、この子と顔見知りって事からしてコイツと他の3、人? は捜索隊か何かなんだろう) ウネッ

緑小鬼1「……」 ジロッ

触手(……こんな洞窟で女の子一人を探そうって位なんだから、帰り道も分かってる筈だ)

触手(あの冒険者の2人組ほどじゃ無かったとは言え、アレだけ戦えるんだし、俺がいる必要も……いや、待て? そう言えば) チョンチョン

女の子「?」 モグモグ...ゴクン

214以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/23(木) 23:29:54 ID:oBfAH4gU
食ってるのは魂なのか……?
でもってカービィよろしく特性をコピー出来る、と

215以下、名無しが深夜にお送りします:2017/11/24(金) 05:30:53 ID:rfYj3z0k
幼女Nに召喚される日はくるのか

216 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 13:46:25 ID:faqJgujU



・・・・・・・・

217 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 13:51:39 ID:faqJgujU
鬼娘「なになに? どうかしたの?」

触手「……」 ウネウネ...ガリガリッ

長男(……おいおいおいおい、なんてこった……まさかコイツ、絵を描いてやがるってのか?)

長男(しかも、それっぽいって程度じゃねぇ……お嬢と俺達をハッキリ描き分けてやがる)

長男(こっちの言ったことに反応できるくらいのオツムだと思ってたが……こいつぁ予想外だ)

鬼娘「え〜と……私と、オジちゃんとゴブさん達? で〜、それから?」

218 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 13:56:47 ID:faqJgujU
長男(参ったな……ただでさえ色々と厄介だってのに、こんなん俺らの手に負えねぇぞ)

長男(どっかで隙を見て撒いちまうか? ……いや、あの時の執着具合と機動力……お嬢を抱えた状態じゃあ厳しいな)

長男(それに何より、お嬢が抵抗するのが目に見えてる……クソッ、面倒なことになったもんだ)

触手「……」 ガリリッ...ガリリリッ

鬼娘「えぇっとオジちゃんと私、それに……ゴブ一さんかな?……を、グル〜っと……?」

長男(せめて、あと一人いりゃあなぁ……だったら、多少強引にでも)

219 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 14:00:29 ID:faqJgujU
触手「……」 ガリリリッ...チョイチョイ

鬼娘「残りのゴブゴブさん達をグルッと……あ〜……あ〜! そっかそっか、そのこと話してなかったっけね」

長男「……どうしやした? 何か其方さんが聞きたいことでもあるってんで?」

鬼娘「うん! あのね、ゴブ一さんの弟さん達はどこいったの? って!」

長男「…………其方さんが、そう言ってるってんですかい?」

鬼娘「そうだよ! ほら、コッチが私達とゴブ一さんでしょ? それで、他のゴブさん達がクルクルでチョンチョンだから……ねっ!」 エッヘン

220 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 14:09:00 ID:faqJgujU
長男「あ〜……まぁ確かに、そんな感じに見えなかぁないですねぇ」

長男(……話せるってか、そんな感じの事を言いたいんじゃねぇか、位のもんか……話が通じるって言うにゃあ微妙なところだぁな)

鬼娘「う〜ん……どうしよ? みんなと逸れちゃってるって、どんな風に描いたら良いかなぁ……え〜っと」 カリカリ

長男(しっかし、そこを聞いてくるか……順当っちゃ順当だが……どう出る)

鬼娘「……んっ! こんな感じかな? オジちゃん! ホラこれ、見て見て! どうかな? 分かる?」 チョンチョン

触手「……」 ウゾウゾ......クルンッ

221 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 14:10:41 ID:faqJgujU
鬼娘「マル……って事は、分かったのかな? 良かったぁ〜」 ホッ

長男「……今のぁ、分かったって時の合図なんですかい?」

鬼娘「うん、そうだよ? 分かったよ〜って時はマルで、分かんないって時はバッテンなの」

長男「はぁ〜成る程ぉ? 因みに、そのマルやらバッテンってなぁ何なんです?」

鬼娘「前にオジちゃんに教えてもらったの! オジちゃんのいた国だと、"大丈夫"って意味と"ダメ"って意味なんだって」

長男「…………そう、ですかい」

222 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 14:14:42 ID:faqJgujU
長男(…………コイツァどうなってやがるってんだ?)

長男(まさか、本当に……いや、んな事がある訳が……あぁ、ダメだ! さっぱりだ!訳がわかりゃしねぇ!!)

長男(……しゃあねぇ、考えんのは後回しだ……どっちにしろ、俺だけじゃ手が足りやしねぇんだ) ムンズッ

鬼娘「あれ? オジちゃん焼いたお魚食べないの? いっぱい有るからもっと食べて良いんだよ?」

触手「……」 ウネウネフルフル

長男(動くのはアイツらと合流してからだ……だから、それまでは……) ガブッ...モグモグ

223 ◆k93Gc42qOc:2017/12/14(木) 14:15:50 ID:faqJgujU



・・・・・・・・



.

224以下、名無しが深夜にお送りします:2017/12/14(木) 22:09:45 ID:BHGPIf5o
どこから長男は来たんだ

225以下、名無しが深夜にお送りします:2017/12/15(金) 08:54:40 ID:IiQCwzW2
俺の玉袋からさ

226以下、名無しが深夜にお送りします:2017/12/17(日) 04:06:50 ID:NHFa1vP2
触手の事オジちゃんて呼んでるのか最初わからなかった
というかどこにオジちゃん要素があったんだ

227以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/10(水) 13:57:51 ID:cE/4Wrh.
終わったん?

228 ◆k93Gc42qOc:2018/01/10(水) 15:34:57 ID:KJiFZOwI
頭にあった展開と思いついた展開で迷い中につきご容赦をば

229以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/11(木) 02:09:07 ID:SI.q7gMk
私が触手に攻められて開眼するシーンはよ

230以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/11(木) 10:24:05 ID:PkuTX9ME
続いてくれるなら良いんだ
頑張ってくれ

231 ◆k93Gc42qOc:2018/01/16(火) 23:56:24 ID:EM/jRFKo
「……はぁっ、はぁっ……っぐ……はぁっ、はぁっ」

鬱蒼と茂る森の木々。その間をすり抜け、草を掻き分け、ひたすらに走り続ける。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……! はぁっ、はぁっ!」

道無き道を駆ける。 速度は落とさない。立ち止まってしまうなんて以ての外だ 。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ! はっ、はぁっ、っっく」

脚が地面を蹴る度、左腕に走る痛みで頭の芯が焼け尽きそうだ。だが、それで良い。

「はっ、はっ、はぁっ! ふっ、ぐぁ、はっ、ひゅっ」

もう無理だ。諦めろ。楽になれ。そう訴えかけてくる身体に喝を入れるには、これ位が丁度いい。

「っは! ひゅ、あぁっ、はぁっ、ふぅっ、っは!」

少しでも長く、走らなければ。少しでも遠くまで、走らなければ。でないと。

追いつかれてしまうから。

232 ◆k93Gc42qOc:2018/01/16(火) 23:57:11 ID:WSDUbyUg
・・・

緑小鬼1「……」 キョロキョロ...クイッ

触手「はぁ、はぁっ……ちょ、ちょっと待っ……もう少し、ゆっくり……」 グネグネ

緑小鬼「……」 ...スタタッ

触手「あっ、ちょっ! ……くぅぅ」 グテグテ

女の子「……〜〜〜?」 ソッ

233 ◆k93Gc42qOc:2018/01/16(火) 23:59:08 ID:WSDUbyUg
触手「あっ……だ、大丈夫! 大丈夫だから……重くない、平気平気」 ブンブン、ググッ

女の子「〜〜っ! ……〜〜〜」 ...クスッ

触手(ふぅ……笑ってるって事は安心してくれたって事かな?) ホッ

触手(しっかし、歩き出してからまだそんなに経ってないってのにコレかぁ……実際、先が思いやられるなぁ)

触手(昨日魚を食べたおかげで腕も何本か再生できたけど……この子を抱えて歩くには、まだキツかったか)

触手(いやでも……万全じゃあないにしても、もう少しペースが遅ければこんな、疲れたりなんて……っ)

234 ◆k93Gc42qOc:2018/01/17(水) 00:02:46 ID:YkTyfRAI
緑小鬼1「……」 ガリリ......サササッ

触手(……要所要所で待ってはくれてるし、この子を抱えてる俺を置き去りにするつもりは無いのは、分かる)

触手(だけど、立ち止まる度にコッチをジトーっと見つめてくるのが凄まじくプレッシャーと言うかなんと言うか)

触手(コッチは怪我人を抱えてるんだから、そこを少しは考慮くれても良さそうに思うんだけどなぁ)

触手(……でも待てよ? ひょっとして、俺がこんな風にへばってると思ってないって事もあり得る……か?)

触手(言葉が通じてないってのもあるけど、いまの俺の体じゃ傍から見てそういう変化が判り辛いってだけなのかも)

235 ◆k93Gc42qOc:2018/01/17(水) 00:04:26 ID:YkTyfRAI
触手(それに、ここは異世界なんだし……疲れてそうな雰囲気を察してペースを落とす、ってのは日本人的な感覚過ぎるのかも)

触手(こんな状況だからこそ、意思が伝わりにくいって言い訳しないで、こっちから積極的に訴えていけば……よし!)

触手「……ふ、ふぅ……あの〜、ちょっとここらで一休みとか、どうかな?」 クテッ

緑小鬼1「……?」 クイッ

触手(おっ? 様子の違いに気づいてくれてたかな? よしよし、この調子で)

触手「あ〜……少し進むのが、早いから……ここらで、休憩n」 クテクテ...スカンッ!

236 ◆k93Gc42qOc:2018/01/17(水) 00:05:16 ID:YkTyfRAI
触手「うおわっ!? ちょっ、いまの何っ!? 何か投げた!?」 ワタタッ

女の子「〜〜ッ!? 〜〜〜〜!」 ビクッ

緑小鬼1「…………〜〜」 ジロッ...クイッ

触手(うぇ〜〜……凄い睨まれてないかコレ……? ひょっとしなくても、怒ってらっしゃる?)

緑小鬼「…………」 クイッ!

触手(ふざけてないでサッサと歩けという圧を感じる……くっそぅ) ...グテグテ

237 ◆k93Gc42qOc:2018/01/17(水) 00:07:53 ID:YkTyfRAI
緑小鬼1「……!」 ササッ...ピタッ

触手(日本人的とか、関係なくっ……単に容赦が無いだけっぽ……ん?) グテグテ

緑小鬼1「…………」 ...ジィッ

触手(なんだ? 急に立ち止まって……壁を睨んでる、だけ……って事はないよな?)

緑小鬼1「……〜〜〜」 ガリガリッ...クルッ

触手(あれ? こっちに戻ってくる……! ひょっとしてやっぱり休憩することにしたとk)

238 ◆k93Gc42qOc:2018/01/17(水) 00:11:29 ID:YkTyfRAI
緑小鬼1「……」 サササッ...ガリガリッ...サササッ

触手(……あれ? 通り過ぎて……えっ? 来た道戻ってってるけど、もしかして)

緑小鬼1「……? 〜〜〜、〜〜〜」 ガリガリッ...クイッ

触手(うっげ、ウソだろ? 引き返すってのか? この前の分かれ道って、出発した所のすぐ近くだったような……)

緑小鬼1「……〜〜〜〜、〜〜」 クイッ

女の子「……〜〜〜〜、〜〜〜?」 アセッ

239 ◆k93Gc42qOc:2018/01/17(水) 00:13:44 ID:YkTyfRAI
触手(くっ……この子の反応からしても戻った方が良さそうってのは分かる……分かるけども)

触手(……! そうだ、こんな時こそエコーだ! アレを使ってこの先に何があるか確認を……っ) ...キィィィィン

触手(よしよし、いい感じに先が見え……見、え……ん、んんっ? 何だコレ、どうなってるんだ?)

触手(見え方がなんだか変だ……通路全体が歪んでる? いや、って言うよりむしろ……動いてる、みたいな)

触手(…………えっ、待って? って事はもしかしてコレ……全部、虫だったり?)

触手(う……うぇぇぇ! 気持ち悪っ! ちょっ、あり得ないだろコレは! 何なんだ!? 何がどうしたらこんな大量に……うわぁ)

240 ◆k93Gc42qOc:2018/01/17(水) 00:18:21 ID:bn6pl3ic
触手(……この世界に来てからの主な食料が虫な奴が言う事じゃないけど……こんな、壁から床から天井から虫まみれとか、流石に……)

触手(しかも一匹一匹の大きさも結構デカイな……キモいとか抜きにして、量も合わせて考えると単純に危なさそうだなぁ)

触手(となると、結局のところ引き返して別の道を行くのが一番ってことか……ぐぬぬ) ...ウゾゾゾ

緑小鬼1「…………」 フイッ...サササッ

触手(……気にくわないけど、この洞窟の進み方に関しては任せて良さそう、かな……仕方ない、いまは遅れず付いてくことに専念し……って)

触手「んなこと考えてる間にもうあんなに離れ……あ〜! くそっ!!」 ウゾウゾウゾッ

241以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/17(水) 03:04:19 ID:g6ImJefo
この作者はきっと虫が大量にいる画像とか大好き

242以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/17(水) 12:23:49 ID:WiAXX6us
そんなあなたに
https://m.youtube.com/watch?v=e1apLTfvdTc

243以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/17(水) 13:14:32 ID:9OULBRBU
>>241
PS2のsimpleシリーズで虫が大量に襲ってくるゲームあったよね

244以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/17(水) 15:55:48 ID:WiAXX6us
>>243
さあ君も

245以下、名無しが深夜にお送りします:2018/01/23(火) 14:07:48 ID:m63VDejQ
撤退は許可できない

246 ◆k93Gc42qOc:2018/01/24(水) 16:35:03 ID:62seofbY
・・・

触手「はぁ、ふぅ……ひぃ、へぇ……」 クテクテ

緑小鬼1「……」 ササッ...キョロキョロ...チラッ

触手(つ、つかれた……結局、あのペースで何度も行って戻って行って戻っての繰り返し、とか……そろそろ、限界) グデデッ

触手(や、ヤバイ……腕がプルプルしてきた……これ以上はマジで、マズイかも)

緑小鬼1「……〜〜〜」 ガチャ


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