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勇者「あんかでまおうをたおすぞー!」
1
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/19(日) 20:20:55 ID:Gv5TCJ5Y
勇者「まおうたいじに出発だー!」
お前ら「ちょっ! 待て待て待て! その前にやることがあるだろ!?」
勇者「あ、お前らさん……んー? そんなのあったっけ?」
お前ら「いや、あるだろ……! 大事なことが! 冒険に出発する前にやるべきことがさ!」
勇者「えー……? ぜんぜんわかんないよー、お前らさんおしえてー」
お前ら「いや……まずは
>>2
しないと駄目だろうが……」
35
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/21(火) 02:15:09 ID:6wpuYv2w
終わり?
乙
36
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/21(火) 05:15:42 ID:Bu/53EyE
復活の呪文まだー?
37
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/21(火) 07:04:14 ID:50CQCAw2
これどのみち魔王にたどり着く前に事故で死んでたんじゃ…
38
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 11:35:56 ID:ZYdkDHh2
「おお、勇者よ! 死んでしまうとは情けない!」
「まさか魔物をたった一匹倒しただけで死ぬとは……」
「ああ情けない! 何と情けない! それでも勇者のつもりか?」
「貴殿はまずは己の身の程をしっかりと弁えるのだ!自分にできるのが何なのかをしっかりと見極めること! いいなっ!?」
「では行くがよい勇者よ! どうせなら後十匹くらい魔物を倒して死ねい!」
39
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 11:43:58 ID:ZYdkDHh2
お前ら「っ!?」ビクッ
勇者「お前らさん! あのおじさんへんなこといってるけどさ! どうするのー?」
お前ら(えっ……!? ゆ、勇者……!? い、生きているのか……!?)
二兵士「グヌゥゥゥゥ……おじさんって……俺まだ20代だぞ……」
お前ら(間違いない……勇者が死ぬ前にタイムリープしている……!)
お前ら(そうか……あの声の主が俺にもう一度チャンスを……)
お前ら(誰かは知らないが……もう一度やり直せると言うのなら……! 俺はやるべき事をやるだけだ!)
40
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 11:53:16 ID:ZYdkDHh2
勇者「お前らさん! どーすーるーのー?」
お前ら「そ、そうだな……」
お前ら(勇者は本来、ただの五歳児くらいの子供で……魔物以外だと勇者としての力を発揮できない……)
お前ら(下手に魔物以外と戦わせようとすると……いとも簡単に殺されてしまう……)
お前ら(そりゃそうだ……勇者の力が無い勇者なんて……ただの五歳児、子供だ……ぶっちゃけ俺でもその気になれば簡単に勇者を殺せるだろう)
お前ら(……となると)
お前ら「勇者! ここは
>>42
だ!」
41
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/21(火) 12:35:30 ID:YTZnNuU6
勇者のみが使えるという伝説の呪文
42
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/21(火) 12:50:36 ID:1y52dges
お前らが順を追って事情を話す 最悪、王様から証明書貰ってくるとかする
43
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 16:17:39 ID:ZYdkDHh2
お前ら「勇者! ここは順を追って事情を話すべきだ!」
勇者「そうなのー? お前らさん!」
二兵士「……はぁ?」
お前ら「まず、この勇者ですが! 作成が開始されたのは今から三年ほど前で……!」
二兵士「いや、お前何言って……」
お前ら「最初にこの勇者計画を提案したのは我等が一の村の王、一王で……! 我々はその日から魔王に見つからないよう極秘にプロジェクトを……!」
二兵士「……………………………………」
44
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/21(火) 16:38:41 ID:KN8B6dgk
勝ったな(白目)
45
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 17:02:42 ID:j6QlIylQ
───
──
─
勇者「くぅー…………すぴー…………」
お前ら「こうして……! 我々は二の村に迫る魔物の軍勢の討伐に手を貸すべく! 遥々ここ、二の村へやってきたのです!」
二兵士「…………………………」
お前ら「以上です、ご清聴ありがとうございました」ペコッ
二兵士「はぁぁぁ……やっと終わりか……長すぎてガキ寝ちまってるし……」
お前ら「はい、これで我々の事情は全て説明したつもりです! さあっ、早く私達を村の中へ! 対抗策を練らないと……」
二兵士「いや、だからさ……俺言ったよな……言葉だけじゃ信用ならないって……」
お前ら「…………ええっ!?」
二兵士「いや……ええっ!? じゃねえだろうが! ったく……大人しく聞いてた俺もアホだが……お前もそれ相応のアホだな……」
46
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/21(火) 17:26:13 ID:KN8B6dgk
また安価だな...まともなのが取ってくれればいいのだが...こういう手のは下手すると詰みまくるからな...
47
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 17:32:12 ID:j6QlIylQ
お前ら「………ならば! 王から証明書を貰ってきます! それさえあれば文句はないでしょう!?」
二兵士「ああ、それさえ見せてもらえるなら文句はねえよ、というか……普通貰ってくるだろ……」
お前ら「ここまで門番が強情だとは思わなかったんでね! んじゃ勇者! お前はここに残れ! ちょっとガンダッシュで取ってくるから!」
勇者「ぼくのこるのー? わかったよ、お前らさん!」
二兵士「ちょ!? お前! こいつここに置いていくのかよ!?」
お前ら「すぐ戻りまーーーす!! 少しの間面倒を見ててくださーーい!!」ダダダダダタッ
二兵士「…………おいおい、マジかよ」
勇者「あ、ちょうちょさん〜♪」
48
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 21:57:12 ID:j6QlIylQ
二兵士「それよりお前……寝てたんじゃねえのかよ?」
勇者「うん! ねてたけど、お前らさんのこえでおきちゃった!」
二兵士「ほー、その外見の割りには……随分と寝起きがいいガキなんだな、俺のガキとは大違いだ」
勇者「がきじゃないよ! ぼくはゆうしゃ! もー! あたまがわるいおじさんだなー! なんかいもいってるよ!」
二兵士「るせーっ! 信用ならねえんだよ! お前が勇者だなんてな! 大体ガキにガキって言って何が悪いってんだ!? ァァァァン!?」
勇者「むぅー! おじさんのばーか! ばーか!」
二兵士(ケッ……怒った時にとりあえず馬鹿を連発するところとか……俺のガキそっくりじゃねえか……)
二兵士(やっぱ……信用したくねえな、こんなガキが……こんなちっぽけなガキが……俺達の夢を背負って魔物と戦う……勇者だなんて……)
49
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 22:10:43 ID:j6QlIylQ
二兵士「なあ、ガキ……お前本当は……」
勇者「………………」ムスー
二兵士「……ケッ、口も聞きたくないってか! 勝手にしろ!」
勇者「……………………」ムスー
二兵士「……………………………………」
勇者「…………………………………」
二兵士「……………………………………」
二兵士「………………………………………ハァ」
二兵士「分かった分かった……俺が悪かったって……だからいい加減機嫌を……」
50
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 22:15:16 ID:j6QlIylQ
勇者「……………………」チャキッ
二兵士「お、おいおい……んな物騒な物とっととしまえって……! 悪いこと言わねえから止めとけ! なっ!?」
勇者「…………おじさん、おじさんって……このむらのもんばんなんでしょ?」
二兵士「はっ? あ、ああ……そうだが……」
勇者「そっか、じゃあ……いっしょにたたかう?」
二兵士「は? 何を言っ……」
ドゴオオオオオオオオオオオン
51
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 22:20:46 ID:j6QlIylQ
二兵士「ゲホッゲホッ! な、何だ……突然目の前で爆発が……」
勇者「ばくはつじゃないよ〜おじさん、いまのはただちゃくちをしただけ!」
二兵士「はぁ? 着地!? いったい何が着地したらこんな……事……に……」
そうやって戯言を口にしてる間に煙は晴れる
煙が晴れた先にいたのは
ワイバーン「グルルルルルルル……」
巨大な、龍だった
52
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 22:28:03 ID:j6QlIylQ
二兵士「な、何だこれは……こ、こんな……馬鹿な…………」
ワイバーン「ナンダ……デムカエ……ハ……フタリ……ダケ……カ……」
ワイバーン「オマケニ……ヒトリハ……タダノコドモ……」
ワイバーン「ツマラン……コレデハ……センコウシテ……キタイミガ……ナイトイウモノ……」
二兵士「グオオオ!? せ、先行して来たって……! ま、まさか……!」
ワイバーン「ソノトオリ……グンゼイガ……タドリツクマデ……タイクツ……シテタモノデナ……サキニ……アバレニ……キタゾ……」
二兵士(くそっ……! 確認された軍勢の中に……これほど巨大な魔物はいなかった……! となると……こいつがあの軍勢を率いていた親玉……!)
53
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 22:37:33 ID:j6QlIylQ
ワイバーン「サテ……ドウクワレタイ? ニンゲン……」
ワイバーン「ジワジワ……クッテホシイカ? ソレトモ……マルゴト……クワレタイカ?」
二兵士「くっ……」ジリッ
二兵士(どうする……! どうする……! 今の衝撃で隊長達は異変に気づいただろうか……)
二兵士(いくら隊長の右腕である俺でも……こんな龍相手に一人で……おまけにガキを守りながら戦うのは……辛いものがある……!)
ワイバーン「キメタ……ヒトオモイニ……マルゴト……クッテヤル……」
二兵士(どうするっ……! どうするっ……!)
54
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 22:42:22 ID:j6QlIylQ
ワイバーン「シネエエエエエエエエッ!!」グワッ
二兵士(くっ……こうなりゃ自棄になってやるしか……!)チャキッ
勇者「とー!」ズバッ
ワイバーン「グオオオオオオオッ!?」
二兵士「!?」
勇者「えいえいっ! やあっ! しぇぁぁぁぁっ!」ズバッズバッズバッ
二兵士「お、おいガキッ!? 何やってやがるっ!! 危ねえ……」
ワイバーン「グオオオッ……!?」ヨロッ
二兵士「馬鹿な……効いてる……? あんなヒョロイ攻撃が……あの龍に効いてるとでも言うのか……!?」
55
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 22:49:50 ID:j6QlIylQ
ワイバーン「バ、バカナ……ケンヒトツ……トオサヌ……ワレノ……カラダニ……キズヲツケル……ダト……?」
勇者「………………」スタッ
ワイバーン「マサカ……! ソノケンハ……デンセツノケン……ドラゴンスレイヤーダトデモイウノカ……!?」
勇者「ふっ! やぁーっ!」ズバッ
ワイバーン「ガァァァッ!? バ、バカナ……! バカナアアア……! ナゼ! ナゼドラゴンスレイヤーガ……! コンナコドモノテニ……!」グラッ
勇者「とどめーっ」ズバッ
ワイバーン「グオオオオオオオッ!! ナ…………ゼェェェェ………………!」
ズゥゥゥゥゥゥン……!
二兵士「………………」ポカーン
56
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/21(火) 23:00:47 ID:j6QlIylQ
勇者「たおしたよ! おじさん!」ニコッ
二兵士「お、おいおい……何かのドッキリか……? あの巨大な龍があんなショボい攻撃でやられるわけが……」
ワイバーン「」シュゥゥゥゥン
二兵士「き、消えた…………嘘だろ……? ホントに倒しちまった……」
二兵士「が、ガキ!? お前どんなトリック使いやがった!? も、もしかしてその剣は……! 本当にあの伝説の……ドラゴンスレイヤーだとでも言うのか!? 馬鹿な! あれは二百年前に伝説の騎士! フェイウォンが……幻の龍! グラディスを討伐する際に使用され……激闘の末……グラディスの命と引き換えに……ドラゴンスレイヤーは効力を失い……石の剣となった! そう、ドラゴンスレイヤーはそこで永遠に失われたはずだ! そもそもあそこは魔の谷と言われ魔物でさえ近づかない……」
勇者「おじさん! これただのけんだよー? なに? どらごんすれいやーって」
二兵士「…………はぁぁぁぁぁっ!? ドラゴンスレイヤーじゃないのか!?」
57
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/22(水) 01:44:34 ID:h.zJS8ko
勇者「ほらっ!」チャキッ
二兵士「ほ、本当だ……伝説によれば……ドラゴンスレイヤーは常に熱を帯びていると言う……」
二兵士「グヌウウウ……だが! この剣からは熱を全く感じんっ……!」
勇者「でしょー?」
二兵士「オオオオッ!! それじゃあ……いったいどうやってあの龍を!?まるで分からんぞ!?」
二兵士「ハッ……もしかして……あの個体だけ異様に弱かったとか……」
二兵士「いや……あの威圧感は本物だった……! そもそも奴は軍勢の親玉……! 弱いと言う線はない……!」
二兵士「何故だ……何故こんなガキがあの巨悪な龍を……ドラゴンスレイヤーもなしで……あんな簡単に打ち倒すことができたんだ……!?」
58
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/22(水) 01:51:33 ID:h.zJS8ko
勇者「あのさーおじさん! ぼくなんどもなんどもいってるよね!」
勇者「ぼくはゆうしゃ! がきじゃないよ! おじさんはたいへんなおばかさんだね!」
二兵士「このガキッ……まだそんな戯言……!」
二兵士(いや、待てよ? 勇者……? ま、まさか……まさか本当に……?)
二兵士(そうだ……もしもこのガキが本当に勇者だったのなら……!)
二兵士(あの龍をいとも簡単に打ち倒せた事にも……充分な納得が行くっ……)
二兵士(こんなガキが勇者だなどと……色々な意味で信じたくは無いが……もはや……信じざるを得まい……)
59
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/22(水) 02:00:05 ID:h.zJS8ko
二兵士(というか……もし本当に……このガキが勇者なんだとしたら……俺がこれまで取ってきた行動は…………)
二兵士「………………ヤバ」ゾッ
二兵士「あー……えっと……」
勇者「おじさん! ぼくはもうおこったよ! もうおじさんとはおはなししないから!」
二兵士「そ、そう言わずに……」
勇者「…………ごめんなさいは?」
二兵士「…………ゆ、勇者様……? ど、どうか……ゆ、許して……ください」ピクピク
二兵士(いくら勇者とは言えっ……! 何でこんなガキに……大の大人である俺が謝らなきゃならんのだっ……?)ピクピク
二兵士(な、納得がいかんっ……)ピクピク
60
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/22(水) 13:46:53 ID:h.zJS8ko
勇者「やだ! ゆるさない!」ムスー
二兵士「…………!」
二兵士(いかん! もしも……もしもこの不祥事が隊長にバレてしまったら……! 俺はっ……!)
二兵士「あー! 勇者様っ! ごめんなさいっ! ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!!」ドゲザ
二兵士「俺が! 俺が悪うございましたぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
お前ら「ゼエ……ハァ……へ、兵士さん……! これ……ゲホッゲホッ! しよ、証明書っ……!」ヨロヨロ
二兵士「……あっ」ドゲザ
勇者「あっ、おかえりお前らさん!」
お前ら「な、何? この状況……」
61
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/22(水) 22:40:01 ID:h.zJS8ko
───
──
─
お前ら「そんなことがあったんですか……」
二兵士「あんなもんを目の前で見せられちゃ……勇者だと納得するしかないってもんよ……」
お前ら(ワイバーンを倒すだなんて……やっぱり勇者の力は本物だ……! これならきっと魔王も……!)
二兵士「てなわけで……二の村は勇者ご一行の来訪を歓迎する、さっ……入ってくれや」スッ
勇者「わーい! にのむらー!」
お前ら(ああ……やっと入れる……)
二兵士「あ、後だな……俺の不祥事は……くれぐれも中にいる隊長には……ご内密に……」ボソボソ
お前ら「分かってます……証明するものを持参しなかった俺らにも非はありますから……」ボソボソ
二兵士「かたじけない……」ボソボソ
62
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/22(水) 23:03:13 ID:h.zJS8ko
勇者「それじゃあ! にのむらにはいるよ!もんよー! ひらけー! ごまー!」
お前ら「ハハハハ……勇者……そんなんじゃ門は開かな……」
ガラッ……
お前ら(え……マジで開いたの)
二兵士B「おい! 二兵士!」
二兵士C「大丈夫か? 何か凄い音が門の向こうから聞こえたけど……」
お前ら(何だ……兵士の人が内側から開けたのか……ビックリした……)
二兵士「このバカ共! 今更になって様子見に来るんじゃねえよ! 」
二兵士B「おいおい……これでも急いで来たんだぜ……」
二兵士C「休憩中に駆り出される俺達の身にもなってくれや……」
63
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 00:21:00 ID:Yk8JcYrU
二兵士B「それで……いったい何があったんだよ? というかそこの二人は……」
お前ら「アハハ……どうも……」
勇者「?」
二兵士「ちょうどいい、お前ら俺の代わりにちょっと門番やっててくれねえか」
二兵士C「別にいいけどよ……お前はどうするんだ? 俺も休みたいから、何て理由なら悪いがお断りだぜ」
二兵士「いや、ちょっとそこの勇者ご一行様達を我等が王の元へ……ね」
二兵士B 二兵士C「…………………………」
二兵士B 二兵士C「えっ……」
64
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 01:22:21 ID:Yk8JcYrU
──二城──
二兵士「王! お話がございます!」スタスタ
二王「んー、何ですかぁ? こちとら迫る魔物の軍勢の事で忙し……」
二兵士「勇者ご一行をお連れしました!」
二王「はー?勇者ぁー?」
勇者「はーい! ゆうしゃです!」
お前ら「ど、どうもどうも……!」ペコペコ
二王「んーー……この方々が勇者ご一行? 兵士……それは確かな事実なのかぁ?」
二兵士「実を言うと私も……最初見た時はぶっちゃけバリバリ疑っておりました……しかしっ……」
二兵士「先程この子供は……私の目の前で村に攻めてきたワイバーンを……一人で見事討伐して見せたのです」
二王「わ、ワイバーン? おまけに村に攻めてきただと? どういうことだ? 詳しく話すことを許可する!」
65
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 01:33:48 ID:Yk8JcYrU
───
──
─
二王「な、なるほど……一歩間違えばそのワイバーンによって村が……」
二兵士「そういうことです……」
勇者「えへへー」
二王(魔物を殺す究極の人造人間……勇者……あいつ……ついに完成させたのか……! これで……これで魔王もっ……!)
二兵士「あのー……王?」
二王「あ……ああっ……そこの子供が勇者様だと言うのは分かった……それで……そちらはぁ?」
お前ら「わ、私は一の村から勇者をここまで連れてきた者です……! あっ、これ! 一王から授かった証明書ですっ!」ペラッ
二王「ふむっ…………確かに本物のようだ……あいつの字は分かりやすい」
66
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 01:44:22 ID:Yk8JcYrU
二王「うむ、これで疑いの余地はあるまいて……いやー勇者様! ホントよく来てくれました……ありがとう……ホントありがとう……」
二王「聞いての通りだ……ここ二の村は迫る魔物の軍勢により、最大の危機に陥っているっ」
二王「勇者様……どうか……どうか貴方のその反則的な力で……二の村をお救いください……」
勇者「うん! わかった、まかせて!」
二王「おお……ありがたやありがたや……!」
二兵士D「王! 監視班より報告! 軍勢の統率が乱れ……魔物達の士気が明らかに落ちています……!」
二王「うむ……恐らく勇者様が討伐したワイバーンが……その軍勢の親玉だったことは……これでほぼ確定のようだなぁ……」
67
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/23(木) 02:42:42 ID:aBRiQgr.
ここまで安価5回
68
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 02:56:27 ID:Yk8JcYrU
二兵士「王……! ここは……!」
二王「うむ……絶好の攻め時だろう……!」
二王「集められるだけ兵士を集め……軍勢を一気に討ち滅ぼせ! 我々には勇者様がいる! 負けはないっ!」
二兵士 二兵士D「ハッ!」
お前ら「二王……集めるだけの兵士を集めるということは……ここの守りを捨てると……?」
二王「うむっ、何事も叩ける時に叩いておかねば! 時には、守りを捨てる事も考えなければならない!」
お前ら「…………………………」
お前ら(二王はそう言ってるけど……もし全戦力を投入してる間にさっきのようなワイバーン級の敵が二の村に飛んで来たりしたら……)
お前ら(うーん……不安だな……)
69
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 03:04:42 ID:Yk8JcYrU
勇者「お前らさん、なんかなやんでるの?」
お前ら「うん……ちょっと……」
二兵士「何だ、もしかして全戦力を投入するってのが不安なのかい?」
お前ら「だって……全戦力を投入してる間にさっきみたいなワイバーンが来たら村は……」
二兵士「うーん、言ってることは最もだがな…兵士を分配してる余裕もねえし……ですよね? 王」
二王「うむ、相手は魔物……村を守ろうと下手に部隊から兵士の数を減らしてしまうと……肝心の勝機を失いかねん」
お前ら「うーん……」
勇者「じゃあ、ぼくがひとりでたおしてくる?」
お前ら「!?」
70
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 03:10:54 ID:Yk8JcYrU
二王「勇者様……いくらなんでもそれは……」
勇者「へいきだよ、まものにはぜったいにまけない!」
お前ら「さっきみたいに一対一じゃなくて……集団を相手に一人で戦うんだぞ? いくら勇者と言っても……」
勇者「かずなんてかんけいない! ぼくはゆうしゃ! まものにはまけないよ!」
勇者「でも……そうするかしないかはお前らさんがきめて! ぼくお前らさんに従う!」
二兵士「って言ってるが? どうするよ?」
二王「勇者様を信じて一人で行かせるか……それとも我が全戦力と共に勇者様を行かせるか……」
二兵士D「勇者様がここに残って村を守るって選択肢もありっちゃありですね」
二王「兵士達だけで倒せるのなら……それに越した事はないのだがなぁ……」
71
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 03:18:15 ID:Yk8JcYrU
勇者「お前らさん! どうするー?」
お前ら「そんな事言われても……! というかそんな大事な事……俺が決めていい訳が……」
二王「勇者様がそう言うのならば……我々はそれに従うよ、どうやら君が勇者様の司令塔的な存在らしいからな」
二兵士「そういうこった、下手に機嫌を損ねると何するか分からんし」
お前ら「わ、分かった…………」
お前ら「……………………………………」
お前ら「…………………………………………」
お前ら「よしっ!決めた!
>>73
だ!」
72
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/23(木) 04:33:57 ID:1Xo.ULhs
村に守りを残しつつ余りの兵で敵を陽動してる隙に勇者が敵を叩く
73
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/23(木) 06:20:23 ID:8HzmFohw
村に戦力を残し斥候だけつけて勇者単身で向かわせる
74
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 14:10:36 ID:Yk8JcYrU
お前ら「村に戦力を残し……斥候だけつけて勇者単身で向かわせよう」
二兵士「斥候がいるとは言え……やっぱ単身か」
お前ら「これが一番現実的だと思うんだよね……」
勇者「せっこー?」
二兵士D「簡単に言えば偵察などを主に行う少数の部隊だよ、そいつらを勇者様と一緒に行かせるんです」
勇者「?」
二兵士「もっと簡単に言わねえと駄目だって、要するにサポートだよサポート」
勇者「さぽーと! なるほど! ありがとうおじさん!」
二兵士「グゥゥゥゥゥ……だからおじさんじゃ……」
二兵士D(何か偉く仲がいいな……二兵士の奴……)
75
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 15:30:04 ID:Yk8JcYrU
二王「斥候ならすでに二隊長率いる監視班が先行しておる、そいつらと合流すればいいだろう」
お前ら「二王……恐らく勇者一人じゃ監視班まで辿り着けないかと……迷う的な意味で……」
二王「ああ……それもそうだな、では二兵士……」
二王「お前は勇者様と共にここを出て監視班と合流、監視班と共に勇者様が軍勢を打ち倒す助力をせよ」
二兵士「ええっ!? 私も……ですか!?」
二王「さっきから見ていれば勇者様と随分仲が良いようなのでな」
二王「それにお前は二隊長の右腕だ、腕も立つ……この任務に持って来いだろう」
二兵士「ハァ……承知っ」
76
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 15:33:26 ID:Yk8JcYrU
勇者「あとお前らさんも!」
お前ら「ええっ!? 俺も行かなきゃならんの!?」
勇者「うん!」
お前ら「いや、大体……俺の任務はここに勇者を送り届けた時点で……」
二兵士「勇者様じきじきのご指名だ、諦めてお前もついてきな」
お前ら「んな……馬鹿な……」
二王「では……くれぐれも頼んだぞ?」
二兵士「ハッ、お任せください……」
勇者「よーし! がんばるっ!」
お前ら「何で……何で……」
77
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/23(木) 15:34:16 ID:BUyijm32
二兵士...何かポッと出キャラかと思ったが、主要人物っぽくなってきたな...
78
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 18:57:32 ID:Yk8JcYrU
―――
――
―
勇者「ふーんふーんふんころがっしふふんふーん♪」
お前ら「ハア……ハア……後……どれくらい……です?」
二兵士「もう少しで隊長が率いてる部隊と合流できる……あとちょっとだ、我慢しろ」
お前ら「ゼエ……ハア……少し……痩せるか……」
勇者「……ねえっ? なにかきこえるよ?」
二兵士「……? 別に何も聞こえねえぞ?」
勇者「いや、きこえる……まもののこえだ!」ダッ
二兵士「魔物の声……!? まさか……!」ダッ
お前ら「ま、また……走るのか……!? ま、待って……!」ヘロヘロ
79
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 19:34:41 ID:Yk8JcYrU
グオオオオオオオオオオ!! ギャオオオオオオオ!!
二兵士「い、今のは……! 魔物の声か!?」タッタッタッタ
勇者「いっぴきだけじゃなくてたくさんいるよ!」タッタッタ
二兵士「おいおい……! この先は隊長達が……!」タッタッタッ
二兵士「どうやらかなりヤバそうだ……おい、急ぐぞ!」ダッ
勇者「うん! お前らさんがんばれー!」ダッ
お前ら「ヒー! ヒー! ウップッ……! ヒー! ヒー!」ヨロヨロ
80
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 19:56:27 ID:Yk8JcYrU
―――
――
―
二兵士「おいおい……何じゃこりゃあ……!」
勇者「わあー」
お前ら「ゼエ……ゼエ……え、ええっ……!」
二隊長「グオオオオオオオオオオオオオッ!!」ドゴォン
魔物「ギュウアアアアアア!!」ドサッ
ゴブリン「ブモォォォォォォ!!」ブンッ
監視兵A「くっ!?」ガキン
オーガ「グオオオオオオオオオオ!!」ドゴォ
監視兵B「っ!!」ガキンガキン
81
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 20:00:49 ID:Yk8JcYrU
二兵士「何故監視班が魔物と……!? それに……あの魔物の数は……!」
勇者「みんなたたかってるねー!」
二隊長「グヌウウウウウウウアアアアアアアア!!」ドゴォン
お前ら「な、何か魔物みたいな叫び声を上げてる鎧着た人間がいるんですけど……」
二兵士「あ、ああ……あれが俺達の隊長だよ……魔物のようだが普通の人間だ……」
二兵士「年中ああやって魔物みたいに吠えるもんだから……俺もクセで吠えちまうようになるくらいだ」
二隊長「ギャオオオオオオオオオッ!! グヌォオオオオオオオオッ!!」ドゴォンドゴォン
ゴブリン「ギォオオオオオアアアアアアッ!?」ドサッ
お前ら(うわっ……すっげえなアレ……まさに鬼神だ……)
82
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 20:06:54 ID:Yk8JcYrU
二兵士「状況がいまいち呑み込めないが……ヤバイ事は明らかだっ!」
二兵士「助太刀に入ってくる!! お前は危ないからここで待ってろっ!」
二兵士「行くぞっ、勇者! オオオオオオオオオッ!!」ドドドドドド
勇者「わかったおじさん! じゃあお前らさん! いってくるね!」
お前ら「…………………」
お前ら「あっ、ちょっと待て! 勇者!」
勇者「とっとっとっ……なあに? お前らさん!」
83
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/23(木) 20:08:21 ID:Yk8JcYrU
お前ら(戦闘面じゃ全く助けにはなれないが……)
お前ら(勇者に作戦ぐらいは伝えられるかも……!)
お前ら(ガンガンいこうぜとか……! いのちをだいじにとか……!)
お前ら(よしっ……!)
お前ら「勇者っ!
>>85
っ!」
84
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/23(木) 22:08:13 ID:uZ0YvyIo
仲間の流れ弾で死にそうで怖いな
バッチリ頑張れ
85
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/24(金) 04:08:29 ID:gRIIgzt6
↑
86
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 15:48:28 ID:EW6zpVWk
お前ら「勇者っ! バッチリ頑張れ!」
お前ら「仲間の流れ弾に当たらないようにな!」
勇者「わかった! ばっちりがんばる!」
勇者「それじゃあ、いってきまーすっ!」ピョン
お前ら「……頑張れ、勇者」
87
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 17:11:41 ID:EW6zpVWk
勇者「っと」スタッ
二兵士「たいちょおおおおおおおおお! 助太刀しますっ!! ハアアアッ!」ズバッ
ゴブリン「ギャォォォォォォオ!」ドサッ
二隊長「二兵士か!! 何故ここにいるのかは知らんが助かる! グオォォォォォッ!!」ドゴォン
オーガ「グルウウウウウウウウアアアッ!」ズゥゥゥゥン
勇者「みんながんばってるなー」チャキッ
勇者「よーしっ! ぼくもばっちりがんばるぞー!」タッタッタッタッ
88
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 17:14:21 ID:EW6zpVWk
二隊長「むっ!? 何故子供がこんな所に!? おい君っ、ここは危険だっ! 早く逃げ……」
二兵士「いえっ……隊長! アレは……!」
勇者「とぉりゃっー!」ズバッ
魔物「ギャオオオオオオオオオオオオオッ!!」ズゥゥゥゥン
二隊長「な、何だとっ……!?」
勇者「よーしっ、つぎー!」ダッ
89
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 17:19:30 ID:EW6zpVWk
勇者「はぁっー!」ズバッ
魔物「グオオオオオオオオオオンッ!」ズゥゥゥゥゥン
勇者「よーし! まとめてやっちゃうよー!」タッタッタッタッ
勇者「てーいっ! とぉぉぉっ! おりゃーっ! はぁぁっ!」ズバババババッ
魔物「グアアアアアアアアアアアアア!」ズゥゥゥン
魔物「ギョォオオオオオオオオオエエ!?」ズゥゥゥン
魔物「ガアアアアアアアアアアアアアッ!」ズゥゥゥゥゥン
二隊長「すれ違う魔物をたった一太刀でなぎ倒しているっ……!?」
二隊長「何だ!? あの子供はっ……!?」
90
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 17:36:11 ID:EW6zpVWk
二兵士「隊長! ああ見えてあいつは勇者です! 対魔物において絶対的な力を発揮しますっ!」
二兵士「先程もあいつはたった一人でワイバーンを……!」
勇者「ばっちりばっちりっ!」スパッ
魔物「ギョォォォ……」ズゥゥゥン
二隊長「あれが勇者……どうやら本物の様子! ならばっ! 皆の者! もう一踏ん張りだッ!!」
二隊長「我々には勇者様がついている! 負けは無いっ! 勇者様に続けっ! 魔物共を蹂躙せよっ!」
監視兵A「おっしゃーっ!」ズバッ
監視兵B「オラアアアアアアアアッ!」ドゴォォォン
魔物「ギャース!」ズゥゥゥゥン
ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!
91
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 20:00:36 ID:EW6zpVWk
―――
――
―
魔物「ギョェェェェ……」ドサッ
二隊長「ギュオオオオオオオアアアアアッ!! 我らの勝利だああああああああっ!」
監視兵A「は……はぁぁぁぁぁぁぁぁ……勝ったぁ……」ドサッ
監視兵B「し、死ぬかと思ったー……」ドサッ
勇者「やったねおじさん!」
二兵士「だからおじさんじゃ……! ああ……もういいや……」
92
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 20:34:18 ID:EW6zpVWk
二隊長「助太刀感謝するっ! 勇者殿っ!」
勇者「えへへーどういたしましてー」
お前ら「勇者ー! 大丈夫かー!?」タッタッタッ
勇者「うん! 大丈夫だよお前らさん! ぼくばっちりがんばったよー!」
お前ら「そ、そっか……良かったあ……」
二兵士「それで隊長……! 何故軍勢と戦闘に……?」
二隊長「いやー、偵察の一人がドジってな? 魔物に発見されちまったのよ」
二隊長「で、慌てて逃げ帰る時にまんまと後をつけられて……後はご想像の通りだ」
二兵士「……………」ジロッ
監視兵E「あ……アハハ………ホントゴメンナサイ……」
93
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 20:38:43 ID:EW6zpVWk
二隊長「まあっ、そいつには後で宴会の金を出してもらうとして……」
二隊長「二兵士! お前は何でこんな所に!? 今日は門番をしてたんじゃなかったか!?」
二兵士「助っ人ですよ助っ人! 一の村から勇者を連れた使いが来たもんで!」
二兵士「大慌てでそいつらを連れてここに参上仕った次第です!」
二隊長「なるほどっ! お手柄だなっ! 二兵士っ!」
お前ら(調子のいい奴……)
二隊長「それで君が一の村からの使いか?」
お前ら「はいっ! お前らと言います!」
94
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 20:47:25 ID:EW6zpVWk
二隊長「そうかっ……いやー、本当に助かった! これで二の村は軍勢からの危機を免れた!」
二隊長「助っ人に来てくれた勇者殿も二兵士も! 勇者殿を連れてきてくれたお前ら殿も!」
二隊長「3人共お手柄だ! 褒美に死をやろうっ!」
お前ら「え」
二隊長「ガハハハハハハ! 冗談だよ冗談! ガルルウウウウウッ!」
お前ら「えぇぇぇ……」
二兵士「スルーしてくれ……ノリがたまにめんどくさいんだ……」
勇者「あははー、あのひとおもしろーい」
―――
――
―
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/24(金) 20:48:57 ID:KcbWnGBM
もうあいつ一人で良いんじゃないかな
96
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 20:53:33 ID:EW6zpVWk
―二の村―
二隊長「グオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! 帰還だぁぁぁぁっ!!」
二隊長「我らは見事っ!! 我が村に迫る軍勢を討ち破ったぞおおおおおおおおおおおっ!」
勇者「うちやぶったぞー!」
ワアアアアアアアアアアア! スクワレター! ヤッタ!ヤッタ! サスガタイチョー! ナニコノコ! カワイイー!!
二兵士「はぁぁぁ……これで何とか一息つけそうだな……」
お前ら「俺も一安心ですよ……ホント軍勢が迫ってるとか聞いた時はどうしようかと……」
二兵士「ああ……お前達には感謝してもしきれねえよ、特にあのガキ……勇者にはな」
お前ら「ハハハ……俺もですよ……勇者には感謝感謝です……」
97
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 21:26:51 ID:EW6zpVWk
二兵士「それでよ、二の村はめでたく救われた訳だが……お前らはこれからどうするんだ?」
二兵士「勇者はこれから魔王退治に旅立つんだろうけどさ」
お前ら「……そういえば考えてなかったな」
勇者「ぼくといっしょにまおうをたおすんだよね! お前らさん!」
二兵士「えっ、そうなのか……?」
お前ら「いや……というか普通に俺が仲間扱いになってるけどさ!」
お前ら「俺はお前の旅には同行しないぞ……? 勇者……」
勇者「えー!? なんでー!?」
お前ら「当たり前だろ! 俺はあくまで勇者が旅立つまでの世話係!」
お前ら「戦闘は嫌いだし! 魔物がウヨウヨいる外で野宿も嫌だし! 俺は帰るぞ! 帰る!」
98
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 21:42:52 ID:EW6zpVWk
勇者「お前らさんがいっしょにいかないなら……まおうたおすのやーめた!」
お前ら「フェウァァァッ!?!?」
二兵士「おっ、そうしなそうしな」
お前ら「お、おい! 勇者! お前は魔物と魔王を殺すだけの存在なんだろ!?」
お前ら「もしそれを辞めるなんてなったらお前の存在意義が……!」
二兵士「存在意義とかうわー……ひっでー……なんつー言い草だ……悪魔だね〜閻魔様もおったまげだ」
勇者「そんなことをおもってたなんて! もうお前らさんなんてしらない! じっかにかえらせていただきます!」
お前ら「分かった……分かったよ……ついて行けばいいんだろ……両親に伝票送ろ……」
勇者「やったーやったー! お前らさんといっしょー!」
お前ら「ついて来なきゃ良かった……」
99
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 21:55:27 ID:EW6zpVWk
―――
――
―
勇者「それでおまえらさん! これからどうする?」
お前ら「さっそく俺に質問か……」
勇者「うんっ!」
お前ら「えっと……そうだな……」
お前ら「……そもそも魔王の城って何処にあるんです?」
二兵士「……………」
お前ら「……………」
二兵士「えっ? 俺に聞いてんの?」
お前ら「勇者が知ってる訳ないでしょ……そう、貴方に聞いてるんです」
100
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 22:09:37 ID:EW6zpVWk
二兵士「グルルル……それもそうか……」
二兵士「んー、具体的には知らねえけど……γ洞窟の奥にあるって話だぜ?」
二兵士「あくまで噂だけどな、この間酒場でちょっくら耳にしたんだ」
お前ら「γ洞窟……ですか……それって何処にあるんです?」
二兵士「β森の中らしいぜ……だが魔物がかなり手強いらしくてな、並みの冒険者じゃ瞬殺らしい」
お前ら「あのっ、β森は何処に……」
二兵士「ああ……β森は三の村付近にに広がってるよ……お前ホント何も知らねえんだな……」
お前ら「なるほど……」
101
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/24(金) 22:14:01 ID:EW6zpVWk
お前ら(今のところ……特に目的みたいな事は無いし……)
お前ら(このまま一気にそのβ森って所を目指すか?)
お前ら(かといって……まともに戦えるのが勇者しかいないってのも考え物だし……)
お前ら(魔王城がγ洞窟の奥にあるってのはあくまで噂だ)
お前ら(それをそのまま鵜呑みにするってのも微妙なところ……)
お前ら(うーん……どうしよう……)
お前ら(とりあえず
>>103
か……?)
102
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/24(金) 22:16:19 ID:dLQ0SOLE
仲間を探そう
103
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/24(金) 22:29:16 ID:0UYpxdCU
お前らが自分の身を守れる程度に護衛術身に付ける 現段階でお前ら死んだら勇者詰むからな
104
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 15:12:39 ID:pKL8rPEQ
お前ら「とりあえず……自分の身を守れる程度に護身術くらい身に着けるか……」
勇者「おまえらさんもたたかうの?」
お前ら「そりゃ勇者みたいにバリバリ魔物と戦うのは無理だろうけど……」
お前ら「勇者の旅に参加するなら当然危険は俺にも及ぶだろうし……」
お前ら「やっぱり勇者に守ってばっかりじゃ……俺、駄目だと思うんだ」
お前ら「だったらせめて自分の身くらい自分で守れるようにならないといけないかなって」
105
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 15:23:32 ID:pKL8rPEQ
二兵士「へえ、なかなか身の程が分かってるんだな、お前らは」
お前ら「まあね……」
二兵士「勇者が教えるのは無理があるし……」
二兵士「おっしゃっ! ここは隊長の右腕である俺が一肌脱いでやるよ!」
二兵士「俺の剣術をできる限りお前に教えてやる! 今からだっ!」
お前ら「えっ! 本当……って今からっ!?」
ワーワー! タイチョー! キョウハメデタイ! ノメノメー! ワハハハハハハ—!! ヒューヒュー!!
二兵士「ああ……と言っても、こう人が多くて騒がしい所じゃな……」
二兵士「うしっ、ちょっとついて来い」グイッ
お前ら「え、ちょっとまっ……!」スタスタ
106
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 15:28:57 ID:pKL8rPEQ
―修練場―
勇者「わー! 道場だ!」
二兵士「ここでなら人目も気にせずできるだろ、俺らがいつも使ってる所だ」
お前ら「おお〜……汗臭いけど……いい所ですね……汗臭いけど」
二兵士「汗臭いは余計だっつうの、ほれっ」チャキッ
お前ら「うおっ!? これってもしかして……」
二兵士「安心しろ、本物の剣じゃない……レプリカだ、当たっても切れやしない」
二兵士「ただし、重さは本物とあまり変わらんがな……しっかり持てよ?」
お前ら「うっ……なかなか重い……」ヨロヨロ
107
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 15:33:12 ID:pKL8rPEQ
二兵士「それじゃっ……やるかっ」チャキッ
お前ら「えっと……お、お願いします……!」チャキッ
二兵士「と、その前に……あのさ、敬語は止めてくれ……何かむず痒くて仕方ねえから」
お前ら「えっ……でも……」
二兵士「グオオオオオオオオオオオオッ! 俺がいいって言ってんだ! いいから止めろぉ!」
お前ら「………分かった! じゃあ遠慮なく……行くぞ? 二兵士!」チャキッ
二兵士「ああっ……ビシバシ扱いてやるよ……かかってきなっ! デブッ!」チャキッ
お前ら「だりゃああああああああああっ!」ドスッドスッドスッドスッ
勇者「お前らさん! がんばれー!」
108
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 15:43:21 ID:pKL8rPEQ
二兵士の教えはなかなかにハードで……
途中で何度か吐きかけたが……
勇者の声援のお蔭で何とか耐えつつ、最後まで俺なりに頑張った
二兵士の教えが上手いのか、俺の頑張りのせいか、勇者の応援のお蔭かは分からないが
俺の剣術は最初に比べれば多少はマシな物になっていた
お前ら「ゼェー……ゼェー……」
二兵士「ふぅ……まっ、こんなもんだろ!」
二兵士「俺から教えられるのはこれくらいだ、お疲れさんっ」
109
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 15:48:59 ID:pKL8rPEQ
お前ら「あ、ありがとう……二兵士……」
二兵士「散々世話になったしな、良いって事よ」
二兵士「後は……ほれっ、兵士に配られる本物の剣! 俺からの教えを終えた証だ!」チャキッ
二兵士「タイチョー ニ ハ ナイショナ……」
勇者「わー! けんだけんだー!」
お前ら「ああ……何から何までありがとう……」チャキッ
二兵士「気にすんな気にすんな! 取っとけ取っとけ!」ニカッ
お前ら(何やかんやで二兵士には世話になりっぱなしだ……)
お前ら(なんだかんだでもう夕方か……)
お前ら(今日は二の村の宿屋を使わせてもらうとして……後は
>>111
でもするか……?)
110
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 17:15:46 ID:Lo6qwl5c
三の村について情報収集
111
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 17:55:01 ID:WTHa8ISU
↑
112
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 19:46:54 ID:pKL8rPEQ
お前ら(そういえば三の村について全然知らないな……β森の近くにあるらしいけど……)
お前ら(もしもβ森に行くんだとしたら……近くにある三の村には立ち寄る事になるだろうし)
二兵士「ふぃ〜、鍛錬の後の牛乳は美味い……!」
お前ら(となれば……二兵士にでも聞くのが早いか……)ジィィィ
二兵士「もう一杯いっとくか……」
お前ら「…………」ジィィィィ
二兵士「……な、何だよ? さっきから人の顔じろじろ見やがって」
お前ら「いや、三の村について知ってる事があれば教えて欲しいなって」
113
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 19:53:32 ID:pKL8rPEQ
二兵士「三の村? また何でさ」
お前ら「いや、魔王城目指すならγ洞窟……β森と進む訳で……」
お前ら「そうなると三の村には絶対立ち寄る事になると思うんだよ」
二兵士「まあっ、そういう流れになるわな」
お前ら「でしょ? だから聞きたいんだよ、三の村について」
二兵士「と言ってもな、近くにβ森があるせいで人口が他の村より少なくて……」
二兵士「β森に生息する魔物目当ての冒険者が色んな所から集まってるくらいじゃねえかな」
114
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 20:10:27 ID:pKL8rPEQ
お前ら「魔物目当ての冒険者?」
二兵士「おうっ、β森の魔物はかなり手強いってさっき話したろ?」
お前ら「うん……」
二兵士「だからあそこの魔物の毛皮とか角とか爪とかはそれなりに貴重でよ、結構な額になるんだ」
二兵士「それ目当てで魔物を倒そうとあちこちから冒険者が三の村に集まって来るって訳」
お前ら「へえ……詳しいんだな」
二兵士「まあな、こういう情報は兵士やってりゃ嫌でも入って来るよ」
二兵士「と、こんなもんだな……三の村について言える事は」
お前ら「なるほど……」
115
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/25(土) 20:14:41 ID:pKL8rPEQ
お前ら(人口が他の村より少なくて、強い魔物の素材目当てで冒険者が集まって来る……これくらいか)
お前ら「他の人に聞いても同じ答えが帰って来るかな?」
二兵士「ああっ、それくらいしか特徴ねえと思うよ? あそこは……ゴクッゴクッ」
お前ら「そっか……」
お前ら(これ以上、三の村についての情報は得られそうにないな)
勇者「すぴー……すかー……」
お前ら(勇者の奴も寝ちまったし、今日はもう宿屋で休むか……?)
お前ら(明日にはここを出発するだろうし、最後に何かやっておくことはあるかな?)
>>117
116
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 20:24:12 ID:qQEQW8.k
勇者を支援するための道具、遠距離武器とか回復薬とか料理関係のツールでもいいので、使えるものを確保
無いならトレーニング
117
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 22:52:09 ID:F/e4NrkU
女の仲間を二人ほど探す
118
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 23:15:59 ID:xDdGJQ76
な、何故……?
119
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 23:19:52 ID:kbVurA5Y
勇者の世話や食事の用意してもらったり。精神面のキョウイク?みたいなの。
独身男に勇者の世話ができるとは思えないよ。
120
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/25(土) 23:35:17 ID:WTHa8ISU
わからんぞ?人は見た目に寄らないからなぁ...女でも世話できない人が最近は増えて来たし
121
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 15:05:03 ID:2rQBo1oo
お前ら(そうだよ……何よりもやっておく事があるじゃあないか……)
お前ら(このパーティには! 女の子が足りないっ!!)
お前ら(勇者の精神年齢は幼い! そ! こ! で! 精神面の教育を施してくれる女性が必要だ!)
お前ら(幼い子供のお世話=女の人は得意! のイメージがやっぱりあるし!)
お前ら(ぶっちゃけ俺だけでは無理があるからな! うん! よしっ!)
お前ら「……………………………………………………ヘヘッ」ニヤァァァ
二兵士「なっ、何だよ……突然笑い出して……気持ち悪いなオイ……」
122
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 16:29:02 ID:2rQBo1oo
お前ら「二兵士、金なら出す……勇者を宿屋で休ませておいてくれ、俺も後から行くから」チャリンッ
二兵士「え!? お、おう……分かった」
お前ら「それじゃっ、ちょっと行ってくる」グッ
二兵士「お、おいっ!? いったい何処に!?」
お前ら「なあに……ちょっと新たなる出会いを求めて……!!」タッタッタッ
勇者「んっ……?」ムクリッ
二兵士「……あいつ、さっきまで疲れてなかったか?」
123
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 16:55:55 ID:2rQBo1oo
―酒場―
お前ら「……いざっ」
カランコロン
「いらっしゃいませー」
お前ら「…………」キョロキョロ
女戦士「でよーっ!」
女僧侶「えへへっ! 女戦士さんのお話は面白いですっ!」
女魔法使い「ふぁぁぁぁ……眠い……」
お前ら「…………………………………………………………ヨシ」
お前ら「………………………………」スタスタスタスタスタ
124
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 17:01:51 ID:2rQBo1oo
女戦士「ん?」クルッ
女魔法使い「んー?」クルッ
女僧侶「はい?」クルッ
お前ら「お、俺と! 一緒に……でゅふっ……来てくれましぇんかっ!?」
女戦士「……………」
女魔法使い「……………」
女僧侶「………………」
お前ら「…………………」
女戦士「……いや、何言ってんだ? お前」
俺は恥かしさのあまり、酒場から全力で逃げ出した
125
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/26(日) 17:06:01 ID:56ECjgCo
やはりコミュ障だったか...
126
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 17:15:57 ID:2rQBo1oo
お前ら「ハア……ハア……ハア……!」
お前ら「き、緊張で噛みまくって……でゅふ! とか言っちまったよ……」
お前ら「ああ……情けねえ……」
お前ら「…………宿屋戻るか」トボトボ
その時です……後ろから声が……?
コンマ安価
>>128
0〜50:空耳だったか……
51〜60:女戦士の声が
61〜70:女魔法使いの声が
71〜99:女僧侶の声が
127
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/26(日) 17:46:07 ID:76H765uw
↓
128
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/26(日) 17:49:02 ID:O87yj.j.
z
129
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/26(日) 18:37:44 ID:j6tqoGqk
ここはコンマはなく、秒なんだがどうなん?
130
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 19:12:32 ID:2rQBo1oo
お前ら「ん……? 何か声が……」
お前ら「…………………」クルッ
し〜ん
お前ら「誰もいない……気のせいか……」
お前ら「はぁぁぁぁ……」トボトボ
131
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/26(日) 20:42:18 ID:ITDe07/2
まぁお前らだからな
132
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 21:41:00 ID:2rQBo1oo
―宿屋―
勇者「お前らさんまだかなー」
ガチャッ
お前ら「……………」
勇者「あっ、おかえり! お前らさん!」ニコッ
お前ら「…………もう寝るっ」ボフッ
勇者「うんっ! おやすみなさいお前らさん!」ニコッ
お前ら「………………………………」
勇者「くー……すぴー……」
お前ら「………………二人旅も悪くないか」
133
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/26(日) 23:56:57 ID:2rQBo1oo
―――
――
―
勇者「おはよう! お前らさん!」
お前ら「あー……おはようっ、勇者」
お前ら「! いっつつつ……」
勇者「どこかいたいのー?」
お前ら「ああ……昨日やった二兵士との鍛錬でちょっと筋肉痛に……」
勇者「へええー」
お前ら「さてと……色々準備して……二の村を出るとするか」
勇者「おーっ!」
134
:
◆a/tW8MMSD.
:2017/02/27(月) 00:11:22 ID:W3LuydH2
ガチャッ
お前ら「外はいい天気ですよっと〜」
お前ら「…………はぁ、重いな」
勇者「なにがー?」
お前ら「昨日二兵士からもらった剣だよ、背中に背負うと結構重いなって……」
二兵士「慣れりゃどーってことなくなるっての」
お前ら「あっ、二兵士……」
勇者「おはようっ! おじさん!」
二兵士「へいへい、おはようさん……今日出発するんだろ? 見送りに来てやったぜ」
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