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男「念願のセクサロイドを手に入れたぞ!」メイド型「膣温は3000度」
1
:
◆/7WpKbL.5s
:2016/11/21(月) 02:03:27 ID:UNvLn9F6
ポチッ
男「買っちまったー! アハハハハハハッ!……ヒック」グラグラ
(現代科学が産んだ究極的に非生産なテクノロジーの結晶――)
(――セクサロイドォッ!!)
男「ぶっちゃけどんな性癖も笑顔で、あるいは苦悶の表情で、あるいは憐憫の眼差しで貫いたり受け止めてくれたりする機械のパートナーを……ゲフゥ」
男「格安のお値段で! (1万円ポッキリ!)」ヒック
男「衝動的に! (今月もクッソ厳しいのに!)」ゥィー…ヒック
男「めくるめく夜の性活のはじまりだぜー! ヒャッホー!」
ボフッ
男「……あ゛ー布団冷たくて気持ちイイな〜」ゴロ
男「明日はもっと気持ち良くなっちゃうな〜グヘヘ〜」ゴロゴロ
男「鉄面皮クールだけど〜夜は思わず頬染めちゃう感じの〜メイドさんと〜」
男「あぁぁんなことしたり、こぉぉんなことしたりしてもらったりの直結して前後で上下で〜……ウップ」ゴロ…
男「んが……ぷひゅー……」
男「むにゃ……グヘヘ……」スピー
509
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/04(月) 02:17:24 ID:0PkkRJ92
姫エルフ「いーち……」
姫エルフ「にーぃ……」
姫エルフ「さーん……」
姫エルフ「しーぃ……」
姫エルフ「ご……」
姫エルフ「…………」
姫エルフ「じゃなぁぁぁぁぁいッ!!」ザバーッッ!!
姫エルフ「なに!? 一体何が起こったの!? 魔法!? 幻術の類!? それともまさかあの男脳に直接何かを」
―コンコン
姫エルフ「ピギャァァァァァッ!?」―ザブンッ
男『あがったらすぐ言えよー。ドライヤーかけっから』
姫エルフ「い、言うからそっから出ていきなさいよ! 覗いたらただじゃ――」
男『へいへい』
―トッ トッ トッ…
510
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/04(月) 02:18:48 ID:0PkkRJ92
姫エルフ「…………」
姫エルフ「何……」
姫エルフ「もう……」
姫エルフ「何なのよ……あいつは……」ブクブク…
姫エルフ「…………」
姫エルフ「………………」
姫エルフ「……………………」
姫エルフ「……いーち」
姫エルフ「にーぃ……」
…カポーン
――――
511
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/04(月) 02:19:22 ID:0PkkRJ92
ここまで
512
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/04(月) 02:23:47 ID:eUog7p8Y
なにこの風呂で前後不覚になるこねこかわいい。
乙。
…だがもっとだ!もっと管理人=サンを!おっぱいをよこすでち!!
乙。
乙。
513
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/04(月) 02:54:45 ID:s2M74qlM
乙
514
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/04(月) 06:47:50 ID:wFfUf8NA
管理人さんにもその内このテクを…乙乙
515
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/04(月) 15:47:34 ID:26F7oGbQ
続きを猛烈に所望してるー!
516
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/04(月) 22:10:00 ID:NalJk5lI
最高かよ
517
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 13:14:57 ID:sPV55nY6
おつ
518
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:17:51 ID:xaDg1ahk
――――
ガラッ…
―ヒョコッ
姫エルフ「…………ねぇ」ホコホコ…
男「ん? ちゃんと浸かってきたか?」
姫エルフ「浸かってきたわよ! 数ぐらい数えられるわ馬鹿にしないでッ!」ホコホコ
男「ならいいけどさ」
男「…………」
男「何でこっちへ来ないの? 髪さっさとドライヤーあてないと痛んじゃうから、はよこい」チョイチョイ
姫エルフ「……何でってねぇヒューマン……ッ!」―バァンッ!
姫エルフ「アンタがこんな服寄越したからでしょ!」ダルーン…
男「ああ、ジャージ? 洗ってあって且つ着れるっつったら俺のジャージくらいしか」
519
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:19:01 ID:xaDg1ahk
姫エルフ「一目見れば分かるでしょ!? こんな巨人みたいなサイズをワタシが着れるわけないじゃない! 大体何よこの薄汚い緑色は! あと洗ってあっても微妙にヒューマンくさいの!」ズルッ…
男「あ、あァー……歩くな。止まれ。俺が今それ何とか――」
姫エルフ「 ワ! タ! シ! に! 命令! しないで!」ズルッ…
ズルッ―ツンッ ズッ―
姫エルフ「ふゃっ!?」ピンッ
―ズッテーンッ! ―ゴンッ!
姫エルフ「み゛っ!?」
姫エルフ「…………ひたひ」ズキズキ
男「……言わんこっちゃない。少しは頭使えよなまったく……」ハァー…
520
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:21:48 ID:xaDg1ahk
―クルクル ―マキマキ
男「ほれ。袖と裾まくったからこれで動きやすいだろ」
姫エルフ「……な、何て」フルフル
男「お、気に入ったか?」
姫エルフ「何て……何てダサさなの……? 美的センスの欠片も無い……装飾すら一つも無い……服飾の成れの果て――虚無そのもの……?」
男「だよな。段々お前のこと分かってきたよ」
姫エルフ「これをデザインしたヒューマンの頭は脳の代わりに粗悪な綿でも詰まっていたのかしら……?」
男「部屋着兼作業着に何を求めてるんだお前は。動きやすさと着心地重視だからそれでいいんだよ」
姫エルフ「……フン。その点はまぁ、ギリギリ及第点ね。褒める程ではないけれど」ハンッ
男「……ほーん。意外と金髪と緑ジャージしっくりくるもんだな」
姫エルフ「…………やっぱり、何かこう、駄目ね。落第点だわじゃーじ」
姫エルフ「だからワタシは女性が身に着ける衣服を所望するわ。用意しなさい」
男「だからねーよそんなもん」
姫エルフ「そこのメイドロイドの衣服の替えを繕い直すとか、色々あるでしょ」
メイド型「…………」
521
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:26:49 ID:xaDg1ahk
メイド型「確かに私のメイド服は、ありとあらゆる服飾に可変可能なヴァリアブルクロスを採用していますが」
姫エルフ「あら! 最高じゃない! 破壊することだけが能のデストロメイドじゃなかったのね!」
メイド型「……私のメイド服があなたを『主人』として正しく認識できるかどうかは、保証致しかねます」
姫エルフ「……か、仮に……に、認識できなかったら、ど、どうなるのかしら?」タラ…
メイド型「異物として認識されたが最後、その全身の肉と骨を砕きながら小さくまとまり続け……最終的には廃棄物として吐き出されるでしょう」ギラァッ…!
姫エルフ「…………」カタカタカタ…
男「そんな目で俺を見んな」
姫エルフ「あるんでしょう!? ヒューマンは変態なんだから鑑賞用の服とか持ってるんでしょう!?」
男「そんなマニアックな趣味はない! 持って――あー……」
姫エルフ「ハンッ! その反応っ。持ってるのねっ! 変態なのねっ! その服貸しなさいよっ! ワタシが着てあげるっ!」パァァッ!
男「妹がうちに来た時に泊まる時用のはあるにはあるが……」
姫エルフ「素晴らしいわ! アナタの妹にワタシから勲章を授与するから貸しなさい!」
男「駄目。見ず知らずの他人に服着られるとか気持ち悪いだろ? 却下却下」
姫エルフ「むぅぅぅぅぅッ!」
522
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:29:01 ID:xaDg1ahk
男「……あんな? 滞在するつもりならドンキでもしまむらでも行ってやるよ。もちろん対価は要求するけどな」
男「でももう少しでお前帰るんだろう? だったらそのジャージで我慢しとけよ」
姫エルフ「う゛……む゛……」
姫エルフ「…………」
姫エルフ「……フン。分かったわ。じゃぁさっさと髪を何とかしてちょうだい」
男「へいへい」…ブォー
姫エルフ「……ん……」ピク
男「さっきも驚いたけどさ……全然引っかからないのな。とんでもねぇ髪質」スッ―スッ― ブォー
姫エルフ「んっ……ん……」ピクン
男「……知ってるか?」スッ―スッ― ブォー
姫エルフ「…………なに……を?」ファァ…
男「ああいう気ぃ抜いた普段着、ジャージとかさ。男とかにはかえってポイント高かったりするんだぜ?」スッ―スッ― ブォー
姫エルフ「…………フーン」
姫エルフ「……フーン」
523
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:30:37 ID:xaDg1ahk
――――
男「はい手鏡」
姫エルフ「…………」チラ
姫エルフ「…………」フワッ
姫エルフ「…………」スーッ…
姫エルフ「………………まぁ、ワタシがギリギリ怒り出さないレベルね。限りなく落第に近い及第点よ」
男「はいはい。じゃぁまぁ、さっさと帰ってくれ。床もいつの間にか直ってるし」
姫エルフ「……言われなくたってこんなくさいところ、さっさと出て行くわよ」
―ピタッ
姫エルフ「あっ……ジャージ……」キュ…
男「やるよ。安物だし」
姫エルフ「…………安物をワタシに着させるなんて、やっぱり最低だわ、アナタ」ハンッ
男「最後くらいお礼を言えんのかお前は」
姫エルフ「……メイデン。座標計算は流石に終わってるわよね?」
エデン「……ハイ。男様ノ住宅ノ床モ修繕完了済ミデス」
524
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:33:43 ID:xaDg1ahk
姫エルフ「…………じゃぁさっさと跳ぶわ。空間跳躍のセットアップを開始して」
エデン「……アノ」
姫エルフ「何? 壊れたアームなら帰ってから直すから別にいいでしょ。前より精錬した魔力鋼使ってパワーアップさせてあげるわ」
エデン「ソウデハナクテ、デスネ。アノ、姫サマ」
姫エルフ「何よ」
エデン「……帰レマセン」
姫エルフ「…………はぁ?」
エデン「イエッ、デスカラッ……ソノッ……エルフォーク ニ戻レナインデス……」
姫エルフ「……機械的な問題?」カジカジ…
エデン「マ、」
エデン「《マナパワー》不足デシテ……」
姫エルフ「…………ハーァ〜?」
525
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:35:07 ID:xaDg1ahk
姫エルフ「たっぷり3時間経ったでしょ? 足りないどころかお釣りまである計算よ? ポンコツなの? スクラップにされたいの?」
エデン「チ、違ウンデス! エルフォークト違ッテ、コノ世界ノ空気中ニアル《マナパワー》ガトテモ少ナインデスヨ!」
姫エルフ「でも床を修理してたじゃない!」
エデン「アレハ残ッテイタ《マナパワー》ヲウマク使ッテ……デスカラモウ《マナパワー》ハ無インデス……」
姫エルフ「……チッ」ガジガジ
姫エルフ「……で?」
エデン「ハイ?」
姫エルフ「少ないならどれ位かかるのよ。計算できてるんでしょ、勿論そうよね?」ニコニコ
エデン「…………ハイ」
姫エルフ「ならいいわ。で、何時間なの?」
526
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:37:46 ID:xaDg1ahk
エデン「………………3」
姫エルフ「フン、あと3時間なのね」
エデン「…………イエ……」フルフル
姫エルフ「…………まさか30時間? 1日もこんなくさい――」
エデン「……違イマス……姫サマ……」フルフル
姫エルフ「………………冗談。み、3日とか?」ダラ―
エデン「…………」フルフル
姫エルフ「……………………3週、間?」ダラダラ…
エデン「…………」
エデン「3ヶ月デス、姫サマ」
姫エルフ「 」
エデン「正確ニハ2119時間13分後ニ、空間跳躍ニ必要ナ《マナパワー》ノチャージガ完了シマス……姫サマ」
姫エルフ「な……ッ! な、な……ッ、にゃっ……ッ、かっ……ッ!」ブルブルブルブル…
―ッ
527
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:38:51 ID:xaDg1ahk
―
――
――――
姫エルフ「 ぬ わ ぁ ん で す っ て え ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ッ ッ ! ? ! ? 」 ド ッ ギャ ァ ァ ァ ァ ン ッ!!!!
―ァンデスッテェ…
―デスッテェ…
―スッテェ…
―ェェ…
――――
――
―
528
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/11(月) 05:39:25 ID:xaDg1ahk
ここまで
529
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/11(月) 07:48:45 ID:0Yk3RIT6
乙
530
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/11(月) 08:33:49 ID:NM03EAcU
金髪ジャージロリエルフ…可愛い乙乙
531
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/12(火) 11:04:47 ID:Fz4XrMD2
ロリエルフとオーク、密室、3ヶ月 何も起きないはずもなく
532
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/13(水) 18:30:54 ID:RrQp/ywc
乙
>>531
メイドによる惨殺死体が一つ出来上がるにならなければいいね
533
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:02:07 ID:h4aJAtTo
――――
姫エルフ「な、何よこれ……マナ濃度がエルフォークの0.3%以下!?」
エデン『デスカラ、最初ニ御報告申シ上ゲヨウトシタノデスガ……』
男「覚えてる。おもっくそ遮ってたな」
姫エルフ「ヒューマンッ! この世界の魔法事情はどうなってるの!?」
男「魔法? ねぇよそんなもん」
姫エルフ「な、無いってことはないでしょ? 初歩的な発火呪文だとか、発達してないだけで原始的な魔法くらい――」
男「だから無いって。俺らのご先祖様が初めて火を点けた頃からずー〜っと科学オンリーだよ」
姫エルフ「だってあなたが喋っているのはエルフの言葉よ!? ワタシの世界ととても近いはずで……!」
男「あぁ自動変換してた訳じゃないのか。そりゃ偶然だよ。それにエルフどころかオークもいないんだから別に近くもないだろ」
姫エルフ「そんな……嘘、でしょ……エルフォークに帰れない、なんて……」
男「…………」ポリポリ
男「まぁ、3ヶ月待てば帰れるの確定してるんだし。そこまで絶望しなくてもいいとは思う」
男「――が」
男「姫エルフは……向こう3ヶ月はどうやってこっちで過ごすご予定で?」
姫エルフ「――ッ!!」
534
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:02:51 ID:h4aJAtTo
姫エルフ「………………ねぇ」
男「こっちの世界の観光とかかな? 魔学的? だっけ? な発見も含めて調査かな?」
姫エルフ「〜〜〜〜ッ!!」―バッ
エデン『……姫サマ。ドウカ懸命ナ御判断ヲ』
姫エルフ「…………そ、その」
男「うん」
姫エルフ「…………ッ」
535
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:04:22 ID:h4aJAtTo
姫エルフ「ワタシをッッ! ここに泊めなさ――」
―フワッ…
姫エルフ(――ジャージ。ちょっとだけヒューマンくさい、美的センスの欠片も無い衣服)
――――
男『やるよ。安物だし』
――――
姫エルフ(――嫌いな匂い。エルフにはキツ過ぎる動物臭。オーク程じゃないけれど、くさい。とても、くさい)
姫エルフ(――でも)
―スンッ
姫エルフ(……このヒューマン――男の匂いは。……少しだけ。他のヒューマンよりほんの少しだけ)
姫エルフ(……嫌いじゃない)
―スンスンッ
姫エルフ(……かもしれない)
536
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:04:56 ID:h4aJAtTo
姫エルフ「……ワタシを、ここに泊めて欲しいの」
男「………………へぇ」
姫エルフ「くっ、その、そうじゃなくて……」ギュゥッ…
姫エルフ「……と、泊めて……くだ、さい」ペコリ
男「…………」
姫エルフ「……エルフもオークもいない。魔法も存在しない」
姫エルフ「あなたがワタシの容姿を隠さなきゃいけないほど、エルフが――ワタシが、この世界にとって奇異な存在であるなら……」
姫エルフ「……ここを出て、ワタシが危険に出会わずに――もしくはこの世界に悪影響を与えずに過ごすには」
姫エルフ「……3ヶ月、という時間はあまりにも長いわ」
男「…………」
537
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:05:30 ID:h4aJAtTo
姫エルフ「何故か……本当に理由は分からないけれど、異世界の住人であるワタシをすんなり受け入れたあなたが……」
姫エルフ「あなたが……」ギュッ…
エデン『……ッ! ……ッ!』ググーッ…!
姫エルフ「あ、あなたが……便りなの」
男「…………」
エデン『〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!!!』ダバーッ
姫エルフ「……い、今までの非礼を詫びるわ」
姫エルフ「だから、お願い、ワタシを……」
姫エルフ「違う、ワタシと、メイデンをここに――」
男「プッ」
姫エルフ「……プ、プ?」
538
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:07:22 ID:h4aJAtTo
男「アーッハッハッハッハ!!」ハッハッハッ!
姫エルフ「……え? な、何よ。何であなた笑って」
男「いやいや笑うだろ! さっきまであんだけ威張り散らしてた奴がこんだけかしこまってるんだから!」ワッハッハッ!
姫エルフ「くっ……!」
男「ハーッ……まぁ、今笑った分で暴言は全部チャラってことで」
姫エルフ「……え?」
男「返事はOK。3ヶ月泊めてやるよ」
姫エルフ「……え……え?」
男「本当は大体言うことが命令形なお前が『泊めて欲しい』って言ったところでOKするつもりだったんだけども」
姫エルフ「な゛ッ!?」
男「勝手にどんどんへりくだってくもんだから面白くなっちゃって放置してた」
姫エルフ「あんたねぇッ! ――じゃない、お、男さんそれはあまりに趣味が悪いのではな」
男「あーダメダメ。それ気持ち悪いからなしで」
姫エルフ「き、気持ち悪ッ!?」
539
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:08:57 ID:h4aJAtTo
男「お前の素を見た後だもの、あれでいいって。もう慣れたし」
姫エルフ「……ッ」
姫エルフ「……ハァー……」
姫エルフ「……あんた、趣味悪いってよく言われない?」
男「趣味がコアだとはよく言われる」
姫エルフ「……意味わかんない」
男「でもこれで筋は通った」
姫エルフ「……ありがとう」モジッ
男「ま、それはそれとして、だ」
男「――そこの居候エルフさんや」ビシッ
姫エルフ「い゛ッ、居候エルフですってぇッ!?」ガタッ
男「当たり前だろ。衣食住ぜーんぶ俺に乗っかろうってんだから」
540
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:10:33 ID:h4aJAtTo
姫エルフ「対価を払えば居候にはならないでしょ!」
男「そうだな。で、その対価ってのは?」
姫エルフ「もちろんお金に決まって――うぐっ!」グヌゥ
男「そう。通貨が違うよな」
姫エルフ「ならマナパワーを溜めて、この世界で金銭的価値のあるものを創ってで取引を――」
男「駄目」
姫エルフ「何で……!」
男「確かに魔法で偽造も錬金術もやりたい放題かもしれないけどな」
男「魔法が使える=ルールを犯していいってことじゃないだろ?」
姫エルフ「あんた色々テキトーな癖に何でそこだけ真面目なのよ!」
男「この世界は金持ちになるのに正当な理由がちゃんといるの。守らないと冷たい飯を食わされるか金をむしられるの」
姫エルフ「じゃああのメイドはッ!? その程度でどうこう言うならあのメイドはどうなのよ!」ビッ
メイド型「…………」
男「メイドさんは……」
541
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:13:01 ID:h4aJAtTo
姫エルフ「超規格外の戦闘能力を有したメイドロイドよ? ワタシのメイデンを圧倒したってことは軍事兵器、いえそれ以上――」
メイド型「セクサロイドです」―バーンッ
姫エルフ「そんなわけないでしょッ!?」バンッ
男「そう、メイドさんはセクサロイドだから」
姫エルフ「あんたまで何でッ――ねぇ、あのメイド心なしか顔がドヤってるように見えるわ何なのあいつ」ビシッ
メイド型「……私はドヤってなどいません」フルフル
男「うわー見れなかった……無表情ドヤメイドさん……見逃した……」
メイド型「御主人様、それはドヤ顔をしろという命令でしょうか? でしたら私にそう命じていただければ、いつでもドヤります」
男「うーん天然モノが見たいから、それはちょっと違うんだよなぁ」
姫エルフ「ちょっと! ワタシを無視して2人の世界へ入らないで!」プンスコ
男「うん。じゃまぁ、総括するとね」
男「姫エルフは3ヶ月の間、家の為に『何か』働いてくれ」
姫エルフ「…………」
姫エルフ「……は、働く? ワタシが?」
542
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:14:19 ID:h4aJAtTo
男「働かざる者食うべからず。俺は外でサラリーマン。メイドさんは家事全般と夜伽の調査、開発」
男「姫エルフは今のところ外に出られないんだから、家の中で何かできることを探して貢献して欲しい」
姫エルフ「何かって……何よ」
男「自分で考えてくれ。得意なことでいい。あ、家事系は完全にメイドさんの縄張りだからダメね」
メイド型「…………」ペコリ
姫エルフ「…………」
エデン『……姫サマ。私モ微力ナガラ御手伝イサセテイタダキマスノデドウカ――』
姫エルフ「……分かったわ」
エデン『姫サマーッ!』ダバーッ!
543
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:16:19 ID:h4aJAtTo
姫エルフ「フン! やってやろうじゃない! あなたがワタシ抜きではいられないって位、素晴らしい働きをみせてあげるんだから!」
男「ほー、楽しみだな。何かさっぱりわからんが」
姫エルフ「何かとっても素晴らしいものよ! 誇り高きエルフの血統に為せないことなんてないの!」フーン!
男「頭洗えないのに?」
姫エルフ「…………」プイ
男「おい」
メイド型「……御主人様、そろそろ夕飯の支度をしてもよろしいでしょうか?」
男「うわ、もうそんな時間か。是非お願いします」
姫エルフ「…………ね、ねぇ」チョンチョン
男「……あーはいはい。メイドさん、3人分よろしく」
メイド型「かしこまりました」ペコリ
姫エルフ「ワタシお魚が」
男「好き嫌いしたら即退去な」
姫エルフ「に゛ゃッ!?」
――――
544
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:17:12 ID:h4aJAtTo
―
――
――――
管理人(久しぶりに色々引っ張り出してみたけれど……)
管理人(意外に着れるものね)
ズラァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ―…
管理人(うーん、全部胸がキツくなってるのがちょっと問題かなぁ……)ウゥーン…
管理人(自作とはいえ、しっかり縫製したから裂けたりはしなかったけれど……)ウゥーン…
管理人(……むしろ市販品の方が危ないかしら。ここら辺の婦警服とかチャイナドレスはかなり怪しい気が……)ウゥーン…
管理人「……あっ」ガサッ
管理人(これ高校の時のジャージかな?)
管理人(実家じゃなくてこっちに持ってきちゃったんだ……)
管理人「…………」
545
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:18:29 ID:h4aJAtTo
管理人(……いやいや)ブンブン
管理人(……これは、流石に、ねぇ)
管理人(…………でも)
――――
管理人『お兄ちゃーん』
――――
管理人「……着るだけ、そう、着るだけなら別に……いいよね」
―シュルッ…パサッ
――――
546
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:20:45 ID:h4aJAtTo
――――
グッ ググッ…ジッ…ジジッ…
管理人「あとぉ……うぅぅ……もうちょっとで……!」―ムチィ
―ジジッ…ジッ
管理人「入っ……たぁっ! あっ、ふぅ、くはぁ……」ハァー…ハァー…
―ムチィ―バルン
―ギュチィ―キュゥッ
―ムチムチィ―ボンッ
管理人(チャックが何とか上がりきった! 学生時代のジャージを何とか着れたわ、わたし! やったぁっ!)
管理人(……体操服は胸のところ伸び切っちゃってるし、短パンは完全にお尻に食い込んじゃってるけど……ふふっ)
管理人「〜〜♪」クルンッ
管理人(うふふー、何だか若返った気分♪)
管理人(…………でもこれってお兄ちゃんってよりむしろ)
管理人(『先輩』の方がしっくりくるかもっ)ウンウン
547
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:23:52 ID:h4aJAtTo
管理人「――男せーんぱいっ♪」―タユンッ
管理人「え、えへへー……な、なんちゃって……」///
ピシッ―
管理人「へ?」
バツンッ―
―ッチャックボォォォォォッンッ!
管理人「きゃぁっ!」―フルルン
―ドタユン…ユン…ユヨン…ユァン…
管理人「…………あぁ……チャックが……飛んでっちゃった……」
管理人「ハァ……やっぱり……もう少し痩せないとダメかしら……」ハァーー……
管理人(うん。男さんにおデブだって思われたくないもんねっ。ファイトだ、わたしっ)フンスフンス!
――――
――
―
548
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/09/18(月) 10:24:26 ID:h4aJAtTo
ここまで
549
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 10:27:37 ID:WGs6LcO2
リアルタイムの更新、初めて見ることができた。
応援してます、これからもお願いしますorz
550
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 10:34:33 ID:rd21J3.s
乙
管理人さんとのムフフなシーンが待ち遠しい
551
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 10:40:55 ID:Fx4us/cI
チャックボーンか
552
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 11:45:32 ID:zIbdz6r2
乙
家の中縛りなのに家事手伝いができないとなると・・・
これはこれはエルフちゃんどうするんでしょうねぇ〜?^^
553
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 13:36:32 ID:BG/r.J3s
セクサロイドを差し置いてそんなまさか
554
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 20:59:22 ID:beL3EEPQ
カンリニンサン良いよね…乙乙
555
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 21:57:42 ID:NuDqKXTI
乙
管理人さんそれ完璧にイメクラです
556
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 09:58:40 ID:zlf6patQ
姫エルフが最高にドストライク過ぎる
抱きまくら係でいいだろ
柔らかくて良い匂いしそう
557
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/28(木) 00:12:36 ID:PVz.mKqE
何処ぞの擬人化されたSATUIちゃんから乳を削ぎ落としたような見た目なんだろうか耳長姫。
ふぁっきゅう!きるゆあせるふ!みたいな?
かわいい乙。
だが私個人は ただただ、男とこのアパートの管理者がむちゃくちゃいちゃこらぬちょっくすする有り様を期待するんですよ…。
かわいくて、だぷだぷで、たゆたゆ。
妹属性アリで更にそこそこの年齢でこの性格とか登場したときから確実に俺を萌え殺しに来てる…!
すてき!はよ!はよぉお!!
558
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/28(木) 12:07:17 ID:3MlTbdsY
お薬だしときますね〜
559
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/28(木) 19:49:29 ID:TuA7XfsE
ありがとう。
560
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/28(木) 21:18:11 ID:lXfbk58c
乙
妹襲来という核地雷級のイベントもまだ残ってるんですね(白目)
561
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/30(土) 21:18:20 ID:dRLcykpg
ヤれる日が来るのだろうかw
562
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:30:08 ID:e3XbuyPE
>>537
修正
便り→頼り
ひでぇ誤字
563
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:31:04 ID:e3XbuyPE
――――
男「ごちそうさまー! いやぁ晩飯めっちゃ美味かったよメイドさん」
メイド型「お褒めに預かり光栄です」ペコリ
姫エルフ「…………」
男「お前一口食べてから黙りっぱなしだけどな姫エルフ。『ごちそうさま』は言えよ。例え口に合わなかったとしてもだ」
姫エルフ「口に合わない……ですって……?」ユラァ…
男「ん?」
姫エルフ「とんでもないわっ! それどころかワタシの今まで食べてきた魚料理の中で一番美味しい料理よっ!」キラキラ
メイド型「……………………お褒めに預かり、光栄です」
姫エルフ「この料理……ブ、ブル……ブルノ」
メイド型「鰤の照り焼きです」
メイド型「そう、ブリノテリヤキ! 甘辛くて、香ばしくて、もう色々最高よ!」フンフンッ!
男「なら良かった。だったらなおのこと感謝の意を込めてごちそうさまって言え」
姫エルフ「ごちそうさま! あなた抹殺するだけが能のターミネートメイドじゃなかったのね!」
男「一言余計なんだよなぁ」
564
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:32:08 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「あなた程の腕前ならワタシのお城で総料理長を務められるわ! 現総料理長はクビにするから一緒にエルフォークへ帰りましょう! それがいいわ!」フンフン
男「現総料理長とばっちり過ぎる。あと人様のメイド勝手にヘッドハントしないでくれ」
メイド型「……丁重にお断りさせていただきます」ペコリ
姫エルフ「……エルフ王国の誇る最高峰の魔学機関と貞装工房のバックアップもつけてどうかしら――」―ギランッ
エデン『私ハソノ貞装工房デ姫サマニ創ラレタンデスヨ』ヒソ
男「へー。あいつ姫やっててエンジニアもやってるの?」ヒソ
エデン『ムシロソッチガ本職デスネ。工房ノ開発主任ハ姫サマデスシ。……イヤハヤ、エルフ王ハ婚期ガ遠ノクト私ニ愚痴ルノガ常デシテ――』ヒソ
姫エルフ「――勿論待遇はVIP中のVIP。装備のアップデートからメンテナンスに至るまで、最高のサービスを約束するわ」
メイド型「申し訳ございませんが」スッ―
メイド型「私が仕えるのはこの世でただ一人、御主人様だけです」
姫エルフ「……うー。頑固ね。あなた程の兵器ならエルフ王国の技術発展に貢献間違いなしなのだけれど」カジカジ
男「ついに本音を出しやがったな姫エルフ。あと何度でも言うがな。うちのメイドさんは兵器でなくて――」
男 「――セクサロイドだから」
メイド型「――セクサロイドです」
姫エルフ「ハァーーーッ!?」ガタッ
565
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:33:00 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「そんな訳ないでしょ!? それはあくまで表向きの話で、本当は秘密裏に開発された極殺兵器か何かなんでしょ!」ブンブン
男「――――」
男「セクサロイドだから」
姫エルフ「今の間は何よ!」
男「さぁ」ヘロリ
姫エルフ「目を合わせて喋りなさいよ!」
男「さぁーて風呂入ってくっかなー」コキコキ
姫エルフ「ちょっと! ねぇってば!」グイグイ
男「それともメイドさん先入る?」
メイド型「お気持ちだけ感謝を。お風呂は後でいただきます。私は後片付けもありますので」
姫エルフ「無視しないでってば! ねぇ! ――って待ちなさい! 何でメイドロイドがお風呂に入る必要があるのよ!」ズルズル…
メイド型「御主人様のいついかなる時でも性的欲求に応える為、私の躰は常に清潔に保たれています」
メイド型「ですが『風呂上りの上気した頬にムラムラする』『お風呂とは、これから性行為をする為に気持ちを昂らせる為の儀式である』――」
メイド型「『濡れた髪をアップにした後のうなじが最高だ』『シャワー音を背景に脱衣所でロイドが脱いだ下着を嗅ぎたい』『そもそも風呂の中で致したい』」
メイド型「――といった意見も多く見られた為……全局面対応人型汎用官能素体である私は入浴が可能なのです」
566
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:33:51 ID:e3XbuyPE
男「ヒュー! 流石はメイドさんだぜ! 男のロマン全部入りたぁ股間が唸るってもんよ!」
姫エルフ「待ちなさいって言ってるでしょ! セクサロイドに偽装した兵器ならまだギリギリ話は通るけれどッ!」
姫エルフ「兵器並の力を宿したセクサロイドなら何もかも狂っているわ! 何一つ合理的じゃないもの!」
男「人だってエルフだって得手不得手あるだろ。ならロイドだってそうさ。メイドさんはちょっと――かなりパワフルなだけだ」
姫エルフ「それを受け入れるあんたはもっと狂っているって気付きなさいよ!」
男「……いいか。生き残れる生物ってのはな、強い奴じゃない」―ガシッ
姫エルフ「……は、はァ?」ビクッ
男「変われる奴だ。自然界でも、人間界においても、環境に適応できなかった奴が消えていくんだ。……分かるか?」
姫エルフ「馬鹿にしないでっ! ワタシに学を説くなんて100年――」
姫エルフ「…………?」
―ハッ
姫エルフ「んやっぱり狂ってるってことじゃないッ!」
男「慣れろ。……もう俺はこの2日間で幾度となく死にかけてる」フッ…
姫エルフ「ッ……あ、あんた……対オーク最前線に配備されて3ヶ月以上経つ騎士エルフみたいな目をしてるわ……」ガクガク…
567
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:34:55 ID:e3XbuyPE
エデン『……2日間、デスカ? ト言ウ事ハ……』
男「ああ。メイドさんは昨日うちに届いたばかりなんだ」
エデン『……驚キマシタ。ソレニシテハマルデ、長年連レ添ッタ夫婦ノヨウナ親密サヲ感ジマス』
メイド型「…………」チラッ
姫エルフ「ああっ! またドヤったわね! 腹立つ! あなたの顔外骨格みたいにガッチリ微動だにしないのに目だけで感情表現するからムカつくわ!」ギリギリ…!
男「クソッ。また見逃したか。……てかよく分かるな。俺でも感情読み取るのに結構時間かかったのに」
姫エルフ「ハンッ。ヒューマンやオークと違ってエルフの目は節穴じゃないの。しかもワタシはエルフの王たる血筋を引く高貴な姫! 観察眼はエルフォークいちと言っても過言じゃないわ!」フンッ
男「へーすごいすごい」ホジホジ
姫エルフ「心と姿からこれっぽっちも称賛してないってことが分かるわ……! こんな屈辱を受けたのは今さっきぶりよ……!」プルプル
男「じゃぁ風呂入ってくるから」
姫エルフ「待ちなさい! あんたあのメイドロイドが昨日届いたばかりって言ったわよね?」
男「そうだけど」ヌギヌギ
姫エルフ「脱ぐなら向こうで脱ぎなさいよ! あのね……ワタシ、いまいちこの世界を掴み切れてないのよ」カジカジ
姫エルフ「……まずあなたは貧乏なのよね?」
男「おン前はったおすぞ。普通だよ普通。そんでお姫様よりは貧乏だよ」
568
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:35:34 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「…………」
姫エルフ「……あんなものが流通してるとは考えにくいし」
姫エルフ「そう、金銭的価値――あんたあのメイドロイドを幾らで手に入れたの?」
男「1万円」
姫エルフ「10000……エン? 通貨単位だけじゃさっぱりよ」
男「えーとだな……大体、朝夕2食付きのそこそこの宿の宿泊代くらいで買えたんだ」
姫エルフ「…………」
姫エルフ「…………………………」
姫エルフ「…………………………………………」
569
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:36:13 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「――――――――――――――――」
570
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:37:24 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「安ぅーーーーーーーーッ!?」―ガァァァァン
姫エルフ「な、何よそれーッ!? 一国の国家予算でも作れなさそうな兵器よ!? この世界はどうなってるの!?」
男「ここは世界でもかなり平和な島国の日本ってところだよ」
姫エルフ「こんなのが配備されてて平和もへったくれもあったもんじゃないわよッ!」
男「経緯はどうあれ、俺はメイドさんを買ったんだから、最後まで責任をもってエッチをする義務があるんだ」
姫エルフ「……エ、エッチ……って……」///
男「あー、えーと……セックス。子作り。性交渉。くんずほぐれつでぬちゃいちゃする――」
姫エルフ「し、知ってるわよ! バカにしないで!」///
姫エルフ「じゃぁあなたは、本当に……セクサロイドなの?」
メイド型「はい。私はセクサロイドです」
姫エルフ「ハァー……、絶対何かの間違いよ……致命的なエラーか設計ミスか……」
男「セクサロイドであることは、俺が認めてるから別に間違いじゃない」
571
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:39:13 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「……頭痛くなってきたわ。ちなみにどうやって届いたの?」
男「宅急便で来た。あのイカツいケースに入って」ビッ
姫エルフ「ハァーッ!? 『アノ子』を、普通の流通システムで送ってきたのッ!?」
男「おう。ガタイのいい兄ちゃんが何かちっさいキャタピラついた台車みたいな奴に乗っけて運んできたぞ」
姫エルフ「……〜〜っ」―クラッ
姫エルフ「……ワタシだったら、エルフォークの町すべてに戒厳令敷いて、要所にエルフ軍の精鋭魔法スナイパーと魔法特殊部隊と上位貞装体を配置させた後に――」
姫エルフ「ロイドは幾重もプロテクトをかけた可能な限り頑丈にした特殊車両に格納、ありったけの護衛車両をつけて――」
姫エルフ「外見はまったく同じなダミー車両を同時に違う方面へ走らせてから、予め掘っておいた地下通路を走行させる位の段取りはするわよ……!」ダンッ
男「分かる分かる。で、その地下通路で味方が裏切って大惨事になるまでがお約束だよな」HAHAHA
姫エルフ「真面目に聞きなさい! ワタシは娯楽作品の話をしてるんじゃないのよ!」
男「俺の目的はメイドさんと致すこと。メイドさんの目的は俺と致すこと。そこに意見の相違はない。違うか?」
姫エルフ「違わない! けどね!」
男「俺はメイドさんが自分をセクサロイドだと名乗った以上、それを信じるまで」
姫エルフ「な、何よ、それ……」
男「お前だって俺から『お前は姫じゃねぇ!』って言われたら嫌だろ? 居候エルフって言ったら見事にキレるじゃん?」
572
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:40:22 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「……この子はロイドよ? 作られた存在なのよ?」
男「ほーう、エルフォークじゃそういう割り切り方になってるのか。じゃぁ今度一緒にブレードランナー見ような」
姫エルフ「……あんたがバカなのか、どうしようもない程にバカなのか分からなくなってきたわ」
男「暴言1つごとに魚メニュー減らすぞこのやろう」
姫エルフ「……少し、バカ?」
男「もう二度とブリ照り食わせないからな」
姫エルフ「ッ!? やめなさッ――謝るからそれだけはッ」
男「……とにかく建設的にいこうってのが俺の方針。それには従ってくれよ」
姫エルフ「建設的に?」キョトン
男「文句を幾ら垂れたところで何も変わらないから。問題点を確認したら改善するか、対応を変えていく方がいいじゃん」
姫エルフ「……あんたも、まともなこと考えられる脳ミソあるのね」
男「だから一言ォ!」
573
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:40:58 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「まぁ、分かったわ。無限に湧き上がってくる疑問は胸の内に留めておくとして……」
男「おう。じゃぁ風呂に」
姫エルフ「……待ちなさいよ」
男「何? 早く入らないと追い焚きかけなきゃならなくなるんだが」
姫エルフ「……そ、その」ツンツン
男「?」
姫エルフ「あ、あなたとメイドロイドは……い、いつ……」コホン
姫エルフ「いつ……い、致すの……?」///
男「……はい?」
姫エルフ「だ、だからその、時間が分からないと……ホラ……」モジッ
男「?」
姫エルフ「メイデンの操縦席に入れば、音はシャットアウトできるから……」モジ
男「え、何? 何の話?」
姫エルフ「だからその、時間さえわかれば、ワタシはメイデンの中に、い、致している間だけいればいいし……」モジモジ…
男「…………」
574
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:42:35 ID:e3XbuyPE
―ポンッ!
男「……あー! そういう意味ね! 分かった分かった!」
姫エルフ「……つ、伝わって良かったわ。それで1時間?――それとも2時間? もっと……?」///
男「……いや気を使ってもらってるところ悪いんだけどさ」ポリポリ
男「現状、メイドさんと致せる方法がまだ見つかってないんだ」
姫エルフ「………………は?」パチクリ
男「どこやったっけな……。リスト作ったんだけど――あ、これこれ。例えば――」
男「――、――――。――――」
―
―――
―――――――――
―――
―
姫エルフ「…………」
男「――って感じでさ。ま、大雑把にまとめると『性的快感、興奮を感じるとヤベーことになる』ってとこだけ覚えておけばOK」グッ
姫エルフ「こッ、これだけ大変な目に遭って……! それでもあんたはこのメイドロイドをセクサロイドだって認めるわけッ!?」ブルブル…
男「そりゃセクサロイドだって言ってるからね」コクリ
575
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:47:34 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「セックスできないセクサロイドって、それって……それって一体何、何なのッ!?」グルグル
男「今はまだできないだけだし。説明したけど3ヶ月経てば劇的に状況は好転するし」ピープー♪
姫エルフ「あ、あんたポジティブでも建設的でも無く単なる狂人よッ!? ここがエルフォークなら問答無用で精神病院に叩き込んでるところだわ!」
男「……男ってのは射精せないと狂う生き物なんだ。焦らされれば焦らされるほど、正気を失っていくんだ」
姫エルフ「ついに認めたわねッ! やっぱりヒューマンとオークって何にも変わらないんだわッ! 脳が下半身にある生物なのよ絶対ッ!」
男「何とでも言え。……あと第一にだな、メイドさんは――」
576
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:48:13 ID:e3XbuyPE
男「―― 俺 の タ イ プ ド 真 ン 中 だ 」 ド ン ッ
577
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:50:21 ID:e3XbuyPE
姫エルフ「くっ……何て真っすぐな眼差しなの……ッ!? 破廉恥な思考とは真逆の爽やかさ……ッ!」ビリビリ…
メイド型「…………」フッ
姫エルフ「あーッ!? このメイドロイドまたドヤッたわ! ご丁寧に鼻息まで小さくつけて! ムキーッ!」ダンダンッ!
男「あー、また間に合わなかった……今日は厄日だな。居候エルフも増えるし散々だ」
姫エルフ「に゛ゃッ!?」
男「風呂入ってさっぱりしてこよ」テコテコ…
姫エルフ「あんたその居候エルフって言い方何とかしなさいよッ! ワタシにはれっきとした姫エルフって名前が――」ズカズカ
578
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:52:04 ID:e3XbuyPE
男「風呂場にまでついてくんなよ。それとも一緒に入るつもりか?」ヌギヌギ
姫エルフ「ぬ、脱ぐなー! 年頃のエルフの目の前で破廉恥よッ! あと脱ぐとヒューマンくさいのがブワッてこっちまでくるんだからッ!」アワワ…
男「デデンデンデデン♪ デデンデンデデン♪」ヌギヌギ
姫エルフ「聞きなさいよ……この変態ッ! ド変態ッ! この最低の屑ヒューマンッ!」///
男「パララーパーパーパー♪」ガチャッ―
メイド型「下着とタオルはここに置いておきますね」スッ―
姫エルフ「ヒゃァうっ!?」ビクーン!
男『うーい。ありがとメイドさーん……あ゛〜〜っ……』ザバー…
姫エルフ「あ、あなたは音もなく背後に立たないでくれるッ!?」ドキドキ
メイド型「……バカ。どうしようもない程にバカ。少しバカ」キュィィン…
姫エルフ「……え、え?」
メイド型「変態。ド変態。最低の屑ヒューマン……」キュィィン…
メイド型「一言一句違えずに記憶しておりますので。……今後の食事メニューの行く末が楽しみですね、姫エルフ様」ペコリ
―ガシッ
姫エルフ「ま、待って! ご、誤解なのッ! これは売り言葉に買い言葉って言うかッ! わ、悪気はそんなに無くて……待って、お願い……!」ズルズル…
姫エルフ「ブリテリだけはやめないでーッ!」ウワーン!
――――
579
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/05(木) 00:52:46 ID:e3XbuyPE
ここまで
待たせてごめんね
580
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/05(木) 01:08:42 ID:6bCKbLlg
SUSHI食ったら狂喜乱舞しそう
581
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/05(木) 01:26:50 ID:GdI3Ugzw
待った超待った公国の残党一味くらい待った。
だがなンだろーな…そう、だぷんたゆんゆさりが足りねェッ…!
はやく!超はやく!風邪引いてまう!!
乙。
582
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/05(木) 01:29:25 ID:6VTKOKDU
乙
メイドきてからまだ二日しかたってないのか…
583
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/05(木) 01:36:25 ID:GdI3Ugzw
>>580
メイデンに拘束して、スシ=トーチャーでもやるかい?
584
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/05(木) 02:20:39 ID:moVKayNQ
居候エルフと致せばよくね…?
585
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/05(木) 02:55:34 ID:fa/kLzpY
エルフと致す→お預けプレイと認識、興奮→メルトダウン
586
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/06(金) 01:46:53 ID:d9R2tIUE
待っていた
587
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:35:21 ID:Fy9xM2uI
――――
…スピー
姫エルフ「んん……ぶり……てりぃ……んふふ……」スヤァ…
男「おい起きろ」ユサァ
姫エルフ「くさ……くさぁ……んむぅ……」ゴロン…
男「……居候エルフ」ボソ
姫エルフ「んふぁっ!? にゃ、ん誰が居候エルフよ!」ガバッ
男「起こすのに苦労しなくていいや。朝だ。飯だから顔洗ってこい」
姫エルフ「……あー……洗ってぇ……」ショボショボ…
男「自分でやれ。おら洗面所行くぞ」グイッ
姫エルフ「んやぁ……引っ張らないでぇ……眠いのよぉ……」ユラユラ…
588
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:36:05 ID:Fy9xM2uI
――――
姫エルフ「……届かなぃ」
男「ほれ、台に乗れ」グイッ
姫エルフ「分かったぁ……分かったわよぉ……」ショボショボ
男「あー、髪が水に浸かるから結――べねぇよなぁ多分。適当にとかしてポニテにしとくぞ」スッ―スッ―
姫エルフ「んー……」パチャ…パチャ…
男「おらちゃっちゃと洗え」クッ―クイッ
姫エルフ「……顔……顔拭くやつ……」ンー…
男「洗う前にタオルの場所確認しとけ。拭いてやっから急げ急げ」ゴシゴシ
姫エルフ「わっ――ぷふっ――やめぇ――んぶふっ」バタバタ
589
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:37:38 ID:Fy9xM2uI
――――
男「ふぃー、メイドさんおまたせ」
メイド型「丁度出来上がったところです」ホカホカ
男「んー……いいねぇ、味噌の香りがふんわりと」スーッ…
姫エルフ「んー……ん?」…スンスン
姫エルフ「何この香り……とってもいい匂い……」
男「味噌汁だよ。ほい席ついたついた。朝は時間そんな無いんだから」スッ
姫エルフ「う゛っ。茶色くて濁ってる……この緑色のは野菜、かしら」スッ
メイド型「…………」スッ
姫エルフ「…………」
姫エルフ「ああ、そうだったわね。えーと……」
男 「いただきます」ペコッ
姫エルフ「いただきます」ペコッ
メイド型「はい。どうぞ熱い内に召しあがってください」ペコリ
590
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:39:41 ID:Fy9xM2uI
―デンッ!
・梅干し
・納豆(海苔と葱と胡麻)◆男、メイド型
・湯豆腐(海苔と葱とおかか)◆姫エルフ
・味噌汁(小松菜)
・温泉卵(半熟、うすだし)
・茄子の浅漬け
・炊き立てのご飯(少量の麦めし)
男「……小松菜の味噌汁たまらんなぁ」ホゥ…
姫エルフ「コマツナのミソシルって言う料理なの?」ホゥ…
姫エルフ「……スープの色はひどいけれど、香りと味わいの奥行が素晴らしいわ……このコマツナのシャキシャキとした食感も殺してない……絶妙な火の通し方ね」ズズッ…
男「メイドさん、ありがとう。今日の朝ごはんも最高です」ネリネリ
メイド型「お褒めに預かり光栄です」ペコリ
姫エルフ「……ねぇ。あんた達のとワタシの料理、一部違うのだけれど」
メイド型「……強い匂いが苦手なようでしたので……姫エルフ様のおかずは、同じ豆製品でも癖が少なく食べやすい豆腐に致しました」ネリネリ
姫エルフ「……そ、そう。それはありがたい、のだけれど……」チラッ
男「しょうゆを少し垂らしてーの、と」…ネリネリ
姫エルフ「……ねぇ。そのネバネバしたやつって美味しいの?」
591
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:40:49 ID:Fy9xM2uI
男「納豆? うまいよ。毎日食べたいくらい好き」ネリネリ
姫エルフ「…………」スンスン
姫エルフ「確かにかなりキツい香りがするわね」フムゥ…
男「日本人でもわりかし苦手なやつ多いしな」ネバー…
姫エルフ「……でも、エルフォークでももっとキツい発酵臭のチーズでも、ワタシ食べられたし……」チラ
男「……ふーん、結構チャレンジャーなんだな姫エルフ」ネリネリ
姫エルフ「…………」ソワソワ
男「交換してもいいが、残すなよ。じゃぁ湯豆腐もらうわ」ヒョイッ―ヒョイッ
姫エルフ「すごい……ネバネバしてて……トロトロ……///」ネバァァ…
姫エルフ「これはどうやって食べるものなのかしら?」ウキウキ
男「ごはんに乗っけて食う。またはご飯に全部混ぜて食う」
姫エルフ「あ、荒々しい食べ方ね。こうして、こうかしら」トロォ…
―ホカホカ ネバァァ…
592
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:41:35 ID:Fy9xM2uI
姫エルフ「……ッ」ゴクリ
アムッ―
姫エルフ「――ッ!?」ピクッ
男「あ、駄目っぽいか? 何か耳がめっちゃビクンッてしたけど」
姫エルフ「お……」
男「……お?」
姫エルフ「 お い ひ ぃ …… ! 」ピコピコッ♪
姫エルフ「確かに強烈な腐敗臭と粘りはあるけれど……それを補ってあまりある程の旨みが豆の中から破裂するように飛び出してくるわ!」ブンブン
男「あ」
姫エルフ「適切な発酵をさせることで複雑で豊かな味わいを引き出しているのね! それにこの塩分! 昨日のブリテリにも入っていた調味料と同じね!」ブンブン
男「なぁ」
姫エルフ「エルフォークでも様々な発酵食品はあるけど、方向性が違うと言うか……まるで保存性を目指したと言うよりも――」ブンブン
男「美味しくて舞い上がってるところ悪いんだけど」
姫エルフ「何よ!」ブンッ!
593
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:42:14 ID:Fy9xM2uI
男「納豆ついた箸をタクト代わりにするのは行儀悪いし――」
男「――どエラいことになる」
―ネバァ…フワァ…―ネバァ…フワァ…―
―フワネバァ…フワァ…―ネバネバァ…フワァ…―
姫エルフ「な、何よコレーッ!? クモの巣みたいにあっちこっちにひっついて……ひあァッ! か、髪についてるわ! 顔にもォ!」イヤァァァッ!
メイド型「……濡れタオルを持ってきます」
――――
594
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:43:18 ID:Fy9xM2uI
――――
男「じゃ、俺は会社に行ってくるわけだが……姫エルフ」
姫エルフ「……何よ」
男「昨日の今日で出来ること探せっつってもまぁ無理だろうから」
姫エルフ「で、出来るわよ! ワタシを誰だと思ってるの!」フンッ
男「まぁ無理だろうから」
姫エルフ「あなたねぇ!」フーッ!
男「生活に慣れることから始めて」
姫エルフ「…………」ツーン
男「で、外に出れないのはそれなりにストレスだろうし――はいコチラ」
姫エルフ「……ナニコレ」
男「人を堕落させる悪魔のマシン――もとい、暇つぶしの娯楽機械たち」
―ズラーッ!
姫エルフ「随分いろいろあるわね……シミュレーターか何かかしら?」シゲシゲ
595
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:44:26 ID:Fy9xM2uI
男「説明書はそこの棚に全部つっこんであるから」
姫エルフ「ふーん……これがソフトウェア?」ヒョイ
男「……説明いらねぇなこれ。そう、やりたいの選んで好きにやってて」
姫エルフ「ふーん……」ジーッ
男「さってと、俺は会社行きますかぁ」コキコキッ
スッ―
男「お、ありがとメイドさん。……いやー、この上着の袖通してもらうの地味に嬉しいな」イソイソ
メイド型「……あとこちらを」
スッ―
男「…………」
男「………………こ、これってまさか……!」プルプル…
メイド型「お弁当です」
男「ッやッッッたァァァァァァァッ!」ヨッシャァァァッ!
596
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:45:15 ID:Fy9xM2uI
メイド型「汁気のあるものはありませんので、傾けて入れても問題ありません」
男「おお……!」プルプル…
メイド型「こちらは温かいほうじ茶を入れておきました」スッ
男「おおおお……!」プルプル…
メイド型「……ご迷惑、でしたでしょうか?」
男「とんでもねぇ! ありがとう……! ありがとうメイドさん……!」ウウッ…!
メイド型「…………」キュィィ…
――
―――――
――
―ガチャッ♪
男「じゃっ♪ いってきまーす♪」
メイド型「いってらっしゃいませ、御主人様」ペコリ
姫エルフ「…………ん」ヒラヒラ
―バタンッ♪
597
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:46:13 ID:Fy9xM2uI
――――
サッ…サッ…
管理人「あ、男さんおはようございます!」―クルッ
…ユャン
男「おはようございます管理人さん! 朝からお掃除お疲れ様です! 今朝もいい眺めですね!」シュビッ
管理人「は、はい? い、いえ私はこれがお仕事ですから、そんな……」エヘヘ…
男「いえいえ謙遜なさらずに! いつもマンションがピカピカなのは管理人さんのおかげですから!」ハッハッハッ!
管理人「あ、あのー……男さん。何かいいことありましたか?」
男「そう見えます?」〜♪
管理人「え、ええ。いつもより笑顔が素敵――じゃなくて!カッコ良――でもなくて、えぇとあのその……!」グルグル
―ムニュゥ…ムニュゥ…!
男「ハッハッハ! 管理人さんも今日は一段とカワイイですね! ホウキが挟まる谷間最高ーッ!」オーッ!
管理人「あ? え? た、谷間さいこー?」オ、オー?
男「じゃっ! いってきます! あ〜早く昼休みにならないかなーっと♪」シュバッ―!
管理人「あ、はいっ! いってらっしゃいです!」フリフリ…
―タュン…プルン…
598
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:48:02 ID:Fy9xM2uI
管理人「…………」フリフリ
管理人(……えへへ)
管理人(えへへぇ……♪ 今日は朝から男さんといっぱいお話しちゃったなー、いい日になりそう♪)フンフーン♪
管理人(……そうだ! 今日は商店街の和菓子屋さんで塩大福を買ってぷちお祝いにしよう!)
管理人(……男さん、塩大福好きかな……そもそもつぶあん派なのか、こしあん派なのかも知らないし……)
管理人(……姪さん、甘いもの好きかしら)
管理人(一緒にお茶とかして、親睦をちょっぴり深めたりしたら……)
管理人(男さんの好みとか、聞けちゃったりするかも……?)
管理人(め、名案だわ私! 将を射んとすればまず馬を射よって言うじゃない!)
管理人(決してこの前くじけたから直接行きづらいってわけじゃなくて! これは立派な作戦なの! そうなの!)フンーッ!
管理人(……うふふー♪ 今日は朝からいい案浮かんじゃったし、本当にいい日ね♪)サッ♪ サッ♪
管理人(それにさっき男さんからカワイイって言われたし♪)サッ♪ サッ♪
管理人(そうそう♪ カワイイって言われた、し……)サッ…サッ…
管理人(カワ……カワイイ……?)サッ……サッ……
599
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:52:29 ID:Fy9xM2uI
管理人(…………………………)……
管理人「カッ、カワッ!?!?!?!?///」 ボ ン ッ !
―カターンッ…
――――
600
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/10(火) 02:54:08 ID:Fy9xM2uI
ここまで
>>518
姫エルフの風呂上りのくだり、流石に素ジャージだとチクチクして厳しいので
予備で買ってあったトランクスを男女共用の下着だと嘘ついて姫エルフに着せてることにしてください
上は洗って縮んでしまった雑巾にする予定だったTシャツです
601
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 02:58:05 ID:/LXzbwOA
ストレートにセクハラしたけど管理人さんなのでセーフ
乙乙
602
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 03:24:13 ID:cBK.RcSM
ナチュラルに浮気考えている管理人さんまじぽんこつ!
603
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 06:47:43 ID:HQggcVeM
待ちに待ったよ乙。
604
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/10(火) 21:47:39 ID:PLAObazg
ホウキが挟まってるおっぱい・・・、ホウキになりたいです
605
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:37:57 ID:1M5lJTHI
――――
男(月曜日……それはリーマンを滅ぼす審判の日……)
男(起床アラームは核ミサイルのビープ音……。眩しい朝日は核の光な憂鬱なジャッジメントデイ……)
男(――……のはずだった)
男(ワクワクドキドキが止まらないぜェ! まるで金曜日の定時上がりの時みてぇによォ!)
男(待ちに待った昼休みの時間だヒャッハー! そうだ! 今の俺にはこいつがあるんだァッ!)―スッ
―トッ…
男( 『 手 作 り 弁 当 』 )
男(嗚呼。一人暮らしして初めて分かる、他人が作ってくれる料理の尊さよ……)
男(『うまく作れた嬉しいな<疲れた自炊クッソだるい外食してぇ食費減らしたい』の残酷な公式に蝕まれる日常……)
男(嫌いなもん食わずに好きなもん食ってられるけど……何を作っても、どこで買っても既知の料理……)
男(――故に感じる。この『今日の弁当何だろな』に無常の喜びを感じるのだ……!)
男(……思えば学生時代は妹が作ってくれてたっけ。料理スキル向上のついでだとか言ってたけどさぁ……)
男(妹よありがとう。あの時の栄養でお前の兄さんは生きてますよ。あ、勿論母上殿の栄養でも生きてますよ……)
606
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:38:34 ID:1M5lJTHI
男(――そして!)
男( メ イ ド さ ん あ り が と う ! )グッ―
―パカッ!
男(こ、これは……ッ!)
・豚肉の生姜焼きwithキャベツの千切り
・卵焼きinカニカマ
・ちくわinチーズ
・いんげんの胡麻和え
・ミニトマト
男(何と色鮮やかな弁当なんだ……! 俺の一面茶色に覆い尽くされた弁当とは一線を画する……!)
男(そしてこのわざとらしい1つだけのミニトマト! あれば目に嬉しくて口の中を酸味でリセットできる憎い奴!)
男(このいかにも弁当な感じが堪らない! 流石だメイドさん!)
同僚「おっ、ミニトマトもーらいっ」―ヒョイパクッ
男「――は?」
同僚「うっわ。よく見たらめっちゃ凝ってるなこの弁当。何? 今更お前料理男子目指してるの?」ムグムグ
男「殺す」ググググ…
同僚「ぐぇぇ……! 待゛っ、ミ゛ニ゛ドマ゛ドぐら゛い゛で……ぐる゛ぢぃ……!」グェェ…!
607
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:39:21 ID:1M5lJTHI
――――
同僚「殺されるかと思った」ゲホゲホ
男「殺し損ねた」
同僚「いや、ごめんて。ミニトマトくらいでキレるとは思わなかったんだって」
男「……今日は流石に腹に据えかねた」
同僚「?」
男「まぁいいや。もう摘まむなよ」
同僚「恵んで」
男「もう恵んだんだよなぁ。……いただきます」パンッ
同僚「あのね。これ見て」チョイチョイ
男「この濃い目のタレがまた――そのクリームパンが何だよ?」ギュゥゥゥッ―
同僚「この5個入りのクリームパンな。残り3つだろ?」
男「うっっま。何これ。俺の知ってる生姜焼きじゃない」モニュ…モニュ…
同僚「熱い自画自賛」
608
:
◆/7WpKbL.5s
:2017/10/16(月) 03:40:03 ID:1M5lJTHI
男「箸止まらん……このふわふわのキャベツの千切りも――さっさと食えばいいじゃん」ナポォ…
―パクッ
同僚「いつもの味や……可も不可もない値段通りの味や……」ハハ
同僚「ごっそさん。これで残り2つなんだが」
男「何故冷えたご飯なのに硬くならないのか不思議だ。多めのタレで書き込む飯がまた――それで?」ガツガツ
同僚「オレの昼飯終わりなんだ」
男「……あー」
同僚「朝1つ。昼2つ。夜2つ。これが今日一日の食事なんだ……」フ…
男「…………まさかまた、金無いの」
同僚「無いんだ……あと1週間はこれで耐えないといけないんだよ……」フフフ…
男「今度は何買ったんだよ。てか先月もデスクリームパンマーチしてたろうに」
同僚「いやそれがな! セクサロイドのコアパーツが信じられない値段でオクに転がっててさ!」ヒソ
男「やっぱりか……学ばないなぁお前は……」ヒソ
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