[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 Part2
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/05(月) 00:33:49 ID:mOJDqg96
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373520530/
の続きです
よろしければそちらから読んでみて下さい
471
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 00:20:21 ID:5S6Avm/k
カレン「やっぱり」
皇后「どうして分かったんだい?」
皇后「こういっちゃなんだけど、かなりうまくやっていたはずだよ。私は気付かれるような素振りはしてこなかったはずさ」
皇后「こう見えても、ここに来る前は芸人をやっていたんでね」
カレン「あたしは、あなたのことはよく知らないんです」
カレン「ただ、皇帝陛下と大宦官のやり方に違和感があっただけです」
皇后「ほう?」
カレン「いくら天子ちゃんしか直系の子供がいないといっても」
カレン「まだ小さな子に実権を譲るかしらって」
カレン「それに、大宦官たちも今みたいに政治の表舞台に立つのはそれなり以上のリスクがあるはず」
カレン「病気だっていっても、表向きは皇后陛下の命令って言った方が、そんな危険を犯さずに済むのにって」
皇后「……そうだね」
472
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 00:24:52 ID:5S6Avm/k
カレン「だから、こんな可能性はないかなと」
カレン「皇后陛下が政治を動かすことに、どうしても許せない事情があるんじゃないか」
皇后「……なるほど」
皇后「お前の言っていることは、殆ど正解だ」
カレン「殆ど?」
皇后「ああ」
皇后「皇帝陛下は、別に私が政治をすることに嫌悪感があったわけじゃない」
皇后「いや、むしろ天子が成長するまでは、私が天子を手助けする手筈だった」
天子「そ、そうだったのですか?」
皇后「2人とも聞いてくれるかい?」
皇后「誰も知らぬまま消え去るはずだった、歴史の一幕を、さ」
473
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 00:39:09 ID:5S6Avm/k
皇后「私のいた集落は、京に行っては商売をしたり、私のように芸で金を稼いで細々と暮らしていた」
皇后「だが、流行病のせいでバタバタと人が倒れてな」
皇后「私は若い連中を連れて、宮廷へ向かった」
皇后「流行病といっても、今の医療ならば薬もあり、治療もできる」
皇后「そう大したものでもなかった」
カレン「……それで?」
皇后「幸い、私たちは主に京にいたおかげで感染はしなかった」
皇后「だから皇帝陛下に懇願した、薬と治療費を貸してほしい、部族全てで必ず返すから、と」
天子「願いは聞き入れられたのですか?」
皇后「……いや」
皇后「皇帝陛下は立派な方だった、少数民族には見向きもしない、いや、蔑む連中の多い中」
皇后「きちんと対応してくれようとした」
皇后「だが、大臣たちはこぞって反対した、皇帝陛下といえども、それら全てを捻じ曲げる程我らに肩入れするわけにはいかなかった」
皇后「そうしてしまえば、必ず他の民族からも要求がくる、そうなれば今の国そのものが危険になるからな」
474
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 00:52:43 ID:5S6Avm/k
皇后「それだけじゃなかった」
皇后「皇帝陛下はこっそり、集落の子供達だけは京の医者のところまで運ばせ、治療してくださった」
皇后「そして、里親を見つけて、あの子達を生かして下さったんだ」
皇后「おかげで私たちは、民族という括りは無くしたけど、死なずにすんだ」
皇后「……みんな感謝してたよ、当時の私は、あんまり納得出来てなかったけどね」
天子「その子たちは今……?」
皇后「生きてるはずだよ、殆どが自分の生まれなんて知らないだろうけどね」
皇后「……話はそれで終わりじゃないんだ」
カレン「皇后様がここにいる理由、ですよね?」
皇后「その通りさ」
皇后「狙われたのは私達だ、奴らにしてみればここで私たちを殺してしまえば、面倒ごとが一つ減ると思ったんだろうね」
皇后「滅ぼすなら一気にした方がいいだろう?帰る家のなかった私たちは逃げたけど、一人、また一人と」
皇后「日に日に数は減っていった」
475
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 01:05:44 ID:5S6Avm/k
皇后「そして、私は最後の一人になった」
皇后「一年くらい逃げていたのかな?もう身も心も疲れきっていた」
皇后「心の中は恨みで一杯だったさ、皇帝陛下への感謝もどっかへすっ飛んでいって」
皇后「どうやって殺してやろうか、ずっと考えていた」
皇后「逃げ回って逃げ回って、結局京のはずれで息を潜めていた時」
皇后「あの方に出会ったんだ」
天子「……それが、お母様……?」
皇后「そうだ」
皇后「もっとも、まだその時は後宮の、ただの女官だったけどね」
皇后「あの方は、私を後宮の侍従達に紛れさせて、匿ってくれた」
皇后「どれだけ危険か、知らないわけはないのに」
皇后「それから、自然と私たちは一緒にいる時間が増えた」
皇后「年は私の方が上だったし、妹が出来たみたいで」
皇后「最初こそ私が一方的に警戒していたけど、それも時間とともになくなっていった」
476
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 01:14:04 ID:5S6Avm/k
皇后「たまに舞なんか見せてあげると、それはもう手を叩いて大はしゃぎするんだ」
皇后「天真爛漫で、人懐っこくて」
皇后「皇帝陛下に見初められるまで、そう時間もかからなかった」
皇后「皇帝陛下は私に気付いていたけど、知らないふりをしてくれた」
皇后「恨んでいた気持ちも、時間が癒してくれた、もちろん二人の人柄に触れたおかげで」
皇后「恨むべきは別にいると分かった、ってのもあるんだけどね」
皇后「ごめんね、長々話して」ゴホッ
皇后「天子、水をとってくれないかい?」
天子「水……?」ハッ
天子「カレンさん、わたくしちょっとお水を汲んできます」
天子「お義母さま、少し待っていて下さいね」
カレン「ついていかなくて平気?」
天子「はい、大丈夫です」タッタッタッ
カレン「……」
カレン(やっぱり、そういうことよ、ね)
477
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 01:16:22 ID:5S6Avm/k
ここまで。オリキャラしかしゃべってねぇヤベェよヤベェよ……
でも中華連邦は本編じゃほとんどクローズアップされてないし、少しは厚み作らないと薄っぺらくなるから多少は仕方ないよね?
たぶん次で皇后さまは暫くお休みなので、もう少しお付き合い下さい。
それでは、おやすみなさい、良い夢を〜
478
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/17(土) 02:26:53 ID:AeXZR7Sg
一気に読んで追いついた。乙です。
479
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/17(土) 02:39:52 ID:eZdO7bDY
おつい
480
:
たたそまん
:2017/06/17(土) 03:05:17 ID:UNunsV5.
おつん
481
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/17(土) 10:57:33 ID:lcyInJJo
おつ
482
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 22:33:38 ID:5S6Avm/k
天子「……お待たせしました、お水です」
皇后「ありがとう」
皇后「……ふぅ、こんなに美味しい水は何年ぶりだろうか」
皇后「さて、話を続けようか」
皇后「数年が経ち、やがて二人にも子供が出来た」
皇后「それが天子だ」
皇后「だが、あの方は出産の時にひどく衰弱してしまい、一年を待たずに起き上がることも出来なくなった」
皇后「……今でも忘れない、あの方は私に天子を頼んで、笑顔で逝ってしまった」
皇后「思えば、それが大きな転機だったのかもしれないね」
皇后「程なくして皇帝陛下も病気がちになり、奴が力を持つようになった」
皇后「大宦官、高亥がね」
天子「が、高亥……!」ガタガタ
カレン「天子ちゃん!?」
483
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 22:51:13 ID:5S6Avm/k
皇后「奴は狡猾だった」
皇后「皇帝陛下の右腕として長く働いてきた、その信頼を利用したんだ」
皇后「皇帝陛下も奴の政治手腕に頼らざるを得なかった」
皇后「連邦を纏めるために、奴は表に裏に、皇帝陛下のために尽くしているように見えた」
皇后「私は馬鹿だった、高亥が何を考えているのか」
皇后「何を狙っているかも考えず、ただ奴の言う通り皇帝陛下と天子の側に居たんだ」
皇后「気付いたのは、そう、皇帝陛下が亡くなる頃だから」
皇后「……何もかも遅すぎたのさ」
皇后「皇帝陛下も、最期の時には殆ど何も出来ないほど力を奪われていた」
皇后「いや、逆かな」
皇后「中華連邦はかつての、連邦になる前の体制に大きく逆戻りさせられていた」
皇后「……ただ、その実権を握っていたのが高亥だったというだけだ」
484
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 23:01:33 ID:5S6Avm/k
皇后「皇帝陛下は飾りだけの存在にさせられた」
皇后「私は皇帝陛下の亡き後、天子を守るために皇后の立場になったのさ」
皇后「……もっとも、私に出来たのは」
皇后「私自身が奴の傀儡と成り下がる代わりに、天子、あんたを朱禁城の外へ出すことだけだったけどね」
天子「……それでは、わたくしは……」
天子「お義母さまに嫌われていたわけでは、無かったのですか?」
皇后「……嫌うもんか」
皇后「あんたは、私の命より大事な、宝物なんだからね」ゴホッ
皇后「……天子、あんたはこの国にいちゃいけない」
カレン「皇后様!」
皇后「いいかい、この一年で、高亥はさらに滅茶苦茶をはじめている」
皇后「ただの役人だった宦官を、皇帝を中心とした支配構造の頂点に置き」
皇后「かつての仲間すら容赦無く粛清して、名実ともにこの国を支配している」
皇后「今の大宦官たちも、奴の出す甘い汁に集るだけの、私と同じ傀儡さ」
皇后「そんなやつが、とうとうこの国を手放そうとしている」
485
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 23:05:45 ID:5S6Avm/k
皇后「この国は、もう滅ぶしかない」
皇后「でも、あんたは……」
皇后「それに付き合う必要はないんだ」
皇后「皇帝陛下は、今際の際にこう仰った」
皇后「天子は、天子だけは私達のように」
皇后「権力に振り回されることのない、自由な世界を見せてやって欲しいと」
皇后「私は……もう長くないだろう」
皇后「……カレンも気付いているだろうが」
カレン「皇后様……」
皇后「……ふふ」
皇后「妾はもう、目も見えぬ、味も、触れた感触すらも感じぬのだ」
皇后「だが耳が聞こえて良かったよ、あんた達と話せたのは、きっと」
皇后「……あの方達が、最期にくれた」
皇后「私へのご褒美なんだろうねぇ」
486
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 23:13:30 ID:5S6Avm/k
天子「……」
カレン「……皇后様」
カレン「ご無礼を承知で、あたしは」
カレン「あなたに、お願いしたいことがあります」
皇后「……私に出来ることかい?」
カレン「はい」
カレン「あと三ヶ月、いえ、あと一ヶ月」
カレン「なんとしても生き延びて下さい」
皇后「……一ヶ月……」
皇后「長いなぁ、とてつもなく」
カレン「……天子ちゃんのためなんです」
カレン「あなた達がどれだけ苦しい思いをしてきたのか、あたしには想像することしか出来ないけれど」
487
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 23:20:34 ID:5S6Avm/k
カレン「お願いします」
天子「カレンさん……!」
皇后「……おまえが」
皇后「天子を守ってくれるのか?私の代わりに」
天子「……お義母さま」ギュッ
皇后「天子……?」
天子「わたくしは、もう」
天子「守られるだけの存在ではありません」
天子「今まで、ずっとわたくしは……」
天子「……っ、私は!守られてきましたが」
天子「今度は私が、お義母さまを守る番です」
天子「私は……」
カレン「……うん」ナデ
カレン「すぐに医者と薬を運ばせます、もちろんこっそり」
カレン「……ごめんなさい、連れ出すことはできませんけど」
488
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 23:28:30 ID:5S6Avm/k
皇后「……ふふ、ふふふ」
皇后「いいだろう、これでもしぶとさが売りだからね……」
皇后「今日はもう疲れた、また話そう」
皇后「どうせここはいつも人がいない、おまえ達くらいなら来られるだろう?」
皇后「こっそり、な?」
カレン「……はい」
天子「必ず来ます」
皇后「うむ、苦しゅうないぞ」
がたたっ
カレン「!?」
カレン「天子ちゃん、ここに居て」
カレン「あたし、少し外を見てくるから」ダッ
天子「カレンさん!」
カレン「心配しないで、あたし強いから!」
489
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 23:38:35 ID:5S6Avm/k
天子「……カレンさん、大丈夫かしら……」
皇后「……天子」
天子「は、はい」
皇后「もう一つ、いや二つ言い忘れてたよ」
天子「?」
皇后「一つは私からさ」
皇后「ごめんね、本当は近くで見てやりたかったけど」
皇后「私にはあんたを遠ざけるしか、守る方法が思いつかなかった」
皇后「許してくれとは言わない、でも」
皇后「……どうか、わかって欲しい」
天子「……分かっています、私ももう、大人ですから」
490
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/17(土) 23:43:09 ID:5S6Avm/k
皇后「それともう一つ」
天子「……」
皇后「あんたの母さんからさ」
天子「……!」
皇后「どうか、みんなを愛し、愛される子に育ってね」
皇后「私も、そう思ってる、皇帝陛下もね」
皇后「……まぁ、二人の娘だ、きっと心配いらないと思うけどね」
天子「……はい」
天子「私の父、そして……」
天子「二人の母の名に恥じぬよう、これからも頑張ります」
皇后「……ありがとうね……」
皇后「……麗華……」スゥ…
天子「……はい、お母さま」
491
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/18(日) 00:06:23 ID:306r32us
???「………」
???「……」ピッ
???「はい、予想されていた通りでした」
???「……問題ありません、事前に見張りは眠らせてありますし、監視の映像もここ数時間分、全て問題ないものに差し替えてあります」
???「……はい、もうそろそろ戻らないと、高亥に気付かれてはコトですから」
???「気付かれてはいないはずです、古がヘマをしかけましたが……」
???「……はい、時が来たら……」
古「……で?俺たちは?」
???「……」
古「おい、香凛!」
香凛「うるさいぞ、考え事の邪魔だ」
香凛「さぁ戻るぞ、次に失敗をしたらその刀で首を断ち切ってやる」
古「おいおい、バレてなければ失敗ではないだろう!」
古「っておーい、話を聞けー!」ドタドタ
492
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/18(日) 00:11:00 ID:306r32us
〜天子邸〜
星刻「……」
星刻「よもや、本当にカレンの予想通りになるとは、な」
星刻「しかし、天子様を危険な目に遭わせるとは、後でキツく言わねば……」
星刻(だが、止めようと思えば、いつでも止められたのに)
星刻(私は何故止めなかったのだろうな)
星刻(……存外、私もまた真実を知りたい気持ちが優っていたのかもしれない)
星刻「……ともかく、二人を出迎える準備をせねば、な」
星刻「こうなればゼロに任せるばかりではない、我らは我らでこの国の未来を切り拓く」
493
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/18(日) 00:12:54 ID:306r32us
ちょっと休憩、たぶんまた戻ってくる。
天子ちゃんがメンタルよわよわだと次の展開が嘘くさ過ぎるからと成長話入れたかった。後悔は今の所少しだけ。
次はスザク、ここからはルルーシュ、スザク、カレンの活躍がどうしても必要になるので、スザクくんも悩んでもらわねばならんのだ……すまぬ……
では、少々お待ちください。
494
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/18(日) 02:22:20 ID:306r32us
〜エリア11 政庁 中庭〜
スザク「……」
スザク(はー、分からない)
スザク(僕ならどうするか……)
スザク(僕は一体どうしたいんだろうか)
スザク(……もともと、日本を取り戻したい)
スザク(そのために、ブリタニアの内部から世界を変えるつもりだった)
スザク(でも、ルルーシュとユフィのおかげでそれもあとは僕の力がなくても自然になんとかなりそうだし)
スザク(僕は結局、ただ皆について行ってるだけなんだよなぁ)
スザク(僕は、何を……)
???「だーれだ?」
スザク「えっ?えっ!?」
495
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/18(日) 15:00:59 ID:9LBh2.So
スザクくんには早めに一皮むけてもらわねば……お前を遊ばせておけるほど悠長な局面ではないのだ
496
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/19(月) 11:33:11 ID:aqsx9O0c
乙です
497
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/19(月) 22:20:17 ID:r4LTGyT.
ごめん、ちょっとやらなきゃいけない作業が溜まっているので2.3日書けないかもしれません。
そのあとまた書くので少々お待ちください。
498
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/19(月) 22:27:54 ID:gULl1AOk
おっつおっつ
ゆっくり待ってます
499
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/19(月) 22:37:45 ID:BVLfbexg
乙
まってる
500
:
たたそまん
:2017/06/25(日) 23:26:42 ID:7TkkQgYY
まだかな
501
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/26(月) 22:18:11 ID:q5m0WJz6
???「さぁ、わたくしが誰なのか」
スザク「ゆ、ユフィだろ?」
ユーフェミア「せいかいでーす」
ユーフェミア「どうしたのですか?こんな所に一人で」
ユーフェミア「ものすごーく難しい顔をしていたようですが」
スザク「……あぁ、いや」
スザク「大したことじゃないんだけど」
スザク「でも少し悩んでて」
ユーフェミア「あら、そうだったのですね」
スザク「……ごめん、ユフィ」
スザク「ちょっと、聞いてくれるかい?」
ユーフェミア「ふふ、お安い御用です」
ユーフェミア「ユーフェミア・リ・ブリタニア、誠心誠意相談に乗りましょう」
スザク「……実はね」
502
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/26(月) 22:42:48 ID:q5m0WJz6
スザク「……って感じなんだ」
スザク「笑っちゃうだろ?」
ユーフェミア「いえ、笑いませんよ」
スザク「えっ?」
ユーフェミア「つまり、今のスザクは無気力症というやつです」
ユーフェミア「夢を叶えたミュージシャンとかが陥るやつです」
スザク「そ、そうかもしれないね」
スザク「ユフィはいつもやりたい事があってすごいと思う」
スザク「僕は、もうやりたい事が何も無いんだ」
ユーフェミア「……本当に、やりたいことはありませんか?」
スザク「……」
ユーフェミア「わたくしはこれまで、やりたい事だけをやろうと努めてきました」
ユーフェミア「でも、疲れることもあります」
ユーフェミア「そして、スザクの今の状態は、そんな時のわたくしにソックリです」
503
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/26(月) 23:51:28 ID:5RVl6Ps2
燃え尽き症候群にかかるにはまだ若すぎるぜスザクゥ!
504
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/27(火) 00:31:40 ID:4WU7Vv2A
「やりたいことをすればいい」のギアスのせいで超自由人になっちゃったなぁユフィ
それでいてちゃんと公務もこなしてるんだろうなぁ(シスコン姉ちゃんのせいで触らせて貰ってなかったから多分やりたいことの一つに入ってるはず)
505
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 03:13:19 ID:.KyH8TY.
スザク「ユフィにも、やりたい事が無くなることがあるのかい?」
ユーフェミア「もちろんです」
ユーフェミア「やりたいことをやってやって、やり続けて」
ユーフェミア「そうしてやり遂げた後、達成感でいっぱいになると」
ユーフェミア「……なぜか妙に寂しくなるのです」
ユーフェミア「もうやりたい事が無くなってしまった、次は何をしようかって」
ユーフェミア「でも、それはとても自然な事なのです」
スザク「自然なこと……」
ユーフェミア「はい」
ユーフェミア「ですから、スザクは別にすぐ何かを見つける必要はないのではないでしょうか」
506
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 03:35:43 ID:.KyH8TY.
スザク「……ははは、それは、そうなんだけどね」
スザク「でも、なんだか僕だけ皆と」
スザク「なんというか、温度が違うんだ」
スザク「それが、何か嫌でさ」
ユーフェミア「……なるほど」
ユーフェミア「つまり、皆の」
ユーフェミア「……スザクの場合はルルーシュの為になる仕事がしたいということですよね?」
スザク「まぁ、そうなるかな」
スザク「ルルーシュにも恩返しをしないとだからね」
スザク「……ま、地道に考えるよ」
スザク「ありがとう聞いてくれて」
507
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 03:39:09 ID:.KyH8TY.
ユーフェミア「……ねぇ、スザク」
スザク「なんだい?」
ユーフェミア「もし、わたくしが」
ユーフェミア「ルルーシュの手伝いを出来ることがあると言ったら」
ユーフェミア「あなたは、どうしますか?」
スザク「え?」
ユーフェミア「スザクは、ずっとラウンズとして」
ユーフェミア「ルルーシュと一緒にいましたよね?」
スザク「う、うん」
ユーフェミア「それならば、知っているはず」
ユーフェミア「……ルルーシュが、この2年間」
ユーフェミア「本物のルルーシュでは無かったことを」
スザク「!?」
508
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 03:44:11 ID:.KyH8TY.
ユーフェミア「どうしますか?わたくしと来ますか?」
ユーフェミア「きっと、今よりは忙しくなります」
ユーフェミア「……より危険にはなりますが」
スザク「ユフィ、君は一体……?」
ユーフェミア「うふふ、実はわたくしもちょうど」
ユーフェミア「人手が必要だったのです」
ユーフェミア「よく考えたら、スザクはそういう意味では適任でしたね」
ユーフェミア「どうしますか?」
スザク「……」
スザク「僕はラウンズであると同時に、ユーフェミア様の騎士」
スザク「どこまでもついていくよ」
ユーフェミア「それでは、まずはこちらへ」
509
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 03:57:22 ID:.KyH8TY.
〜医務室〜
ユーフェミア「……誰もいませんね」
スザク「医務室ってことは……」
ユーフェミア「はい」
ユーフェミア「わたくしもすぐにお見舞いに来たかったのですが」
ユーフェミア「なかなか来られませんでしたから」
コーネリア「……」
スザク「まだ目が覚めないんだね」
ユーフェミア「はい、それだけの相手だったのでしょう」
ユーフェミア「ですが、お姉様もやられっぱなしということは無いでしょう」ゴソゴソ
スザク「ゆ、ユフィ?」
510
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 03:58:57 ID:.KyH8TY.
ユーフェミア「わたくしもそうですが」
ユーフェミア「……二年前から、わたくしたちは、こういう事態にずっと備えていました」
ユーフェミア「なにせ、相手にはわたくしたちとは違って」
ユーフェミア「……ギアス、の力があるかもしれませんから」
スザク「!!!」
ユーフェミア「ありました」
ユーフェミア「お姉様のブローチには小型のカメラが付いていました」
ユーフェミア「そして、そのデータはこのイヤリングの中に記録されています」チャリ
ユーフェミア「行きましょうスザク」
ユーフェミア「お姉様、目が覚めるまではお任せ下さい」
ユーフェミア「やりたい事をやる、それがわたくしですからね」
511
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 04:05:05 ID:.KyH8TY.
〜政庁 資料室〜
スザク「こ、こんなところに来てどうするんだい?」
スザク「それにさっき言っていた……」
ユーフェミア「話は後です」
ユーフェミア「ねぇスザク、わたくしとお姉様が1番疑われないように活動するならどこがいいか」
ユーフェミア「分かりますか?」
スザク「え?」
ユーフェミア「皇女であるわたくしたちが」
ユーフェミア「他の皇族の目から逃れるのに丁度いいところ」
ユーフェミア「わたくしも、そしてお姉様も頻繁に来ても疑われない所」
ユーフェミア「それがここです」
スザク「資料室、かい?」
ユーフェミア「いいえ、正確には政庁自体です」
512
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 04:10:49 ID:.KyH8TY.
ユーフェミア「わたくしは虐殺☆皇女の公演や、公務でも頻繁にエリア11に来ます」
ユーフェミア「そしてお姉様は、不慣れなルルーシュのために、同じくよくここに立ち寄りますよね?」
ユーフェミア「ですから、拠点を置くならここしかないと考えました」
ユーフェミア「なにせ、はじめは誰が敵かも分からない状態でしたからね」
ユーフェミア「ルルーシュがこのエリアの総督に任命されるまでの数ヶ月、その間に信頼できる部下達を通して、お姉様はここに作ったのです」
ユーフェミア「わたくしたちが敵と戦うための城の入口を」カチッ
スザク「これは……」
513
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 04:14:01 ID:.KyH8TY.
ユーフェミア「ここに来られるのは、限られた人間だけです」
ユーフェミア「さぁ、こちらへ」
スザク「これは、エレベーター?」
ユーフェミア「はい、ここから降りて、そのままもう少し移動します」
ユーフェミア「着いてから、改めて詳しくお話しましょう」
ユーフェミア「気をつけて下さい、かなり高速なので、慣れるまでは気分が悪くなるかも」
スザク「う、うん」
514
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 04:25:47 ID:.KyH8TY.
〜拠点〜
ユーフェミア「……着きました」
機械音声「入室者、ユーフェミア・リ・ブリタニアを確認」
機械音声「他1名は登録されていません、登録されていない入室者がいる場合、1分以内に設定変更コードを入力されずにいると」
機械音声「この施設を閉鎖した上でデータへのアクセス及びシステムへの干渉は全てロックされ、酸素供給がカットされます」
ユーフェミア「コード認証、声紋、ユーフェミア」
機械音声「第一認証完了、続いてランダムワードの読み上げを」
スザク(ここは一体なんなんだ……?)
スザク(ユフィも、まるでいつもの姿とは違う)
スザク(なんだろう、ユフィは何を知っているんだ?)
スザク(ギアスの事は知っているみたいだけど、それも……)
515
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 04:30:16 ID:.KyH8TY.
機械音声「コード承認」
機械音声「入室者一名を登録しますか?」
ユーフェミア「お願いします」
ユーフェミア「さぁ、スザクこちらへ」
スザク「あ、う、うん」
スザク「これは……」
ユーフェミア「ここが、私たちの城です」
ユーフェミア「ロロ、来ていたのですね」
スザク「!」
ロロ「なんだ、お姫様、結局この人を連れて来たんだ」
ロロ「最初に声かけてなかったみたいだし、てっきり巻き込みたくないものと思っていたよ」
スザク「どうしてここに……」
ロロ「……簡単さ」
ロロ「僕は所謂、三重スパイだって、それだけだよ」
516
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 04:34:44 ID:.KyH8TY.
ユーフェミア「お互い顔は知っていますよね」
ユーフェミア「……おや、訓練室はどなたが?」
ロロ「ああ、シャーリーっていう情報部のやつを、ね」
ロロ「大丈夫、ここにはゲスト扱いで入っているから、あの子1人では入れないよ」
ユーフェミア「シャーリーさんですか、まぁ彼女は信頼してもいいと思いますけど」
ロロ「万が一ってこともあるじゃない?」
スザク「……シャーリーもここに?」
スザク「なぁユフィ教えてくれないか?」
スザク「こんな大掛かりな施設やら何やら」
スザク「何のために、どうやって?」
ユーフェミア「そうですね、何のためか」
ユーフェミア「わたくしたちは、ブリタニアの支配構造の中枢にいる人物」
ユーフェミア「VVを捕らえることを目的としているのです」
ユーフェミア「そこに座って下さい、スザク」
ユーフェミア「貴方には、まず説明しなければならないことが沢山あるのですから」
517
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/27(火) 04:36:45 ID:.KyH8TY.
途中寝落ちからなんとかユーフェミアのところまで進んだぞ!
本当はここ無視して進めようかと思ってたんだけど、後でやってましたーだと薄っぺらいかなと突っ込みました。
ユフィがなぜギアスのことを知っているのか、拠点で何をしようとしているのか、その辺りを考えていて貰えると楽しんで読めると思います。
それではまた明日ー、更新遅れてすみませんでした。
良い夢をー
518
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/27(火) 09:14:19 ID:BRZr8IfE
乙
ユフィとネリ姉が頼もしく感じる!ふしぎ!
519
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/27(火) 13:52:44 ID:oEsTivgc
こういう展開がちゃんと書かれてるの大好き
520
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/06/28(水) 00:26:31 ID:2Wy7rer2
おつです
521
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/07/03(月) 13:13:20 ID:wIMp9N.6
すみません、最近忙しすぎて逃げてました。ちょっと落ち着くまで書けないと思うので、もう少しお待ちください。
働かずに生きていきたい今日このごろ…
522
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/03(月) 15:13:36 ID:2IhyGzE6
俺も働かずに生きていきたい
部屋でピザ食ってダラダラしてるだけの生活したい
523
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/04(火) 18:03:01 ID:v1.ZjJ.Q
ほしゅ
524
:
たたそまん
:2017/07/05(水) 17:40:44 ID:Y3SUeakc
ピザたべてぇ…あと一週間を43円で過ごす…
525
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/05(水) 23:23:54 ID:XiBFkLlU
>>524
俺は15までリアルに1円だぜ……
学校以外引きこもってないとマジヤベェ……
526
:
たたそまん
:2017/07/07(金) 10:35:06 ID:2IbaDkyM
>>525
そりゃやべぇわ
そんな俺は今から友達に金借りてギアスのスロット打ちに行こうか迷ってる
527
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/09(日) 01:02:35 ID:evft29Sw
支援上げ
最初から全部一気見してきた。続きが気になってしょうがないからペース上げてくれww
528
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/11(火) 22:25:32 ID:.KiYUY2I
保守
529
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/16(日) 15:37:34 ID:Ry6f5etY
楽しみに待ってます!
530
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/17(月) 02:10:04 ID:Uok65f3U
https://is.gd/DR5blP
531
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/07/25(火) 12:54:34 ID:av3bjynA
続き楽しみにしています!
532
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/07/26(水) 22:31:56 ID:Rx6O7qDY
風邪良くなってきた&携帯の機種変確認……
533
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/01(火) 05:59:09 ID:9iL8RIfw
早く治してくださいな
534
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/06(日) 23:16:00 ID:OMMOQCwE
バレルルさんの他の作品を誰か教えてくれませんかね
535
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/10(木) 14:18:39 ID:3eOQFwUY
復帰お待ちしてましぜぃ
536
:
たたそまん
:2017/08/11(金) 16:40:30 ID:KKpGJHT6
>>534
そろそろヒナタと結婚してシリーズやったと思う
あとは知らん
537
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/14(月) 10:02:20 ID:7O06bzTM
ほーしゅんぬ
538
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/16(水) 01:28:29 ID:4BC27MzM
去年くらいに言っていた毎週日曜書くんで書いてなかったらケツ叩いてくださいって今でも有効なのかな?なんといっても続きプリーズm(_ _)m
539
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/22(火) 00:24:20 ID:.Bl3e7Ek
スレってどの位レスが無いと落ちるん?
540
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/28(月) 00:54:24 ID:hTe4YOs2
バレルルさんのツイッター見て再開してるかなーと思って来たがされていないだと…
541
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/28(月) 09:26:27 ID:dRb2osfw
>>540
それな
542
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/28(月) 21:38:18 ID:jTQMTYTY
遅れてすまんな、ゲームのデイリー済んだら書くぞよ
どこから書こうかって感じだけどとりあえずスザクのとこがあまりに宙ぶらりんなのでそこから。
多分途中途中止まるんで明日の朝昼くらいに見てもらえればと思います
543
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 00:29:27 ID:7RTJmNKE
書いたところ読み返してたらこんな時間に!
開始します。
544
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 00:51:25 ID:7RTJmNKE
ユーフェミア「スザク、まずはこれを見てください」ピッ
スザク「えっと……?」
ユーフェミア「これは私たちがギアス結晶と呼んでいるものです」
ユーフェミア「サクラダイトに特殊な処理を施し、ギアスのエネルギーを注入して造られたと考えられています」
ユーフェミア「残念ながら私たちにはこれを複製することも、安全に処理することもできません」
ユーフェミア「他に回収したものを壊そうと実験もしました」
ユーフェミア「……しかし、残念ながら破壊を試みた研究者の方々は、未だに目を覚ましてくれないのです」
スザク「……」
ユーフェミア「これは二年前神根島から回収されました」
ユーフェミア「当時はもっと大きな塊も存在したようですが、どこかへ持ち去られて」
ユーフェミア「ここにあるのは周辺からなんとか掘り起こしたものです」
スザク「この結晶に何かがあるのかい?」
ユーフェミア「大ありです」
ユーフェミア「この結晶は、この世界とは少し違った世界に繋がる鍵となるものなのです」
スザク「少し違った世界?」
545
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 01:02:51 ID:7RTJmNKE
ユーフェミア「私たちに情報を提供してくれた方は」
ユーフェミア「そこをCの世界と呼んでいました」
スザク「Cの世界……?」
ユーフェミア「VVが到達しようとしている世界です」
ユーフェミア「そこは私たちこちらの世界のように、個という概念が存在せず」
ユーフェミア「意識の集合体、のような状態で成り立っているのです」
ユーフェミア「私も、うっすらとその記憶があります」
スザク「!ユフィはそのCの世界に行ったことがあるのかい?」
ユーフェミア「はい」
ユーフェミア「行く、という言い方が正しいかは分かりませんけれど」
ユーフェミア「触れたことがあります」
ユーフェミア「そう、ルルーシュにギアスを掛けられた時に」
スザク「……よく分からないな」
546
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 01:19:14 ID:7RTJmNKE
ユーフェミア「私とお姉様が帝都で秘密裏に探っていた情報の中にも、Cの世界らしきものがありました」
ユーフェミア「ブリタニアを建国したと言われている女王の話です」
ユーフェミア「かつて、その女王はその集合意識の中から」
ユーフェミア「民衆の意識を聞き分けて話を聞かずとも様々なことを知ったと」
ユーフェミア「また、その意識を操作して人の心を掴んだとも」
ユーフェミア「根拠としては希薄なものですが、私はこの力に似たものを知っていました」
スザク「ギアス……」
ユーフェミア「そうです」
ユーフェミア「Cの世界とは、我々が日々意識すらしていない、無意識が集まって出来たもので」
ユーフェミア「ギアスとはそのエネルギーを使って行使されているのです」
547
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 01:32:13 ID:7RTJmNKE
スザク「意識のエネルギー?」
ユーフェミア「今の科学技術で使うことは出来ませんが」
ユーフェミア「それを可能にする力がギアスであると」
ユーフェミア「ギアス結晶はサクラダイト反応を起こすことで、ギアスの源でもある集合意識に対して」
ユーフェミア「強制的に負荷を与えるものらしいのです」
スザク「負荷を与えるとどうなるんだい?」
ユーフェミア「無意識とはいえ、私たちと完全に切り離されている訳ではありません」
ユーフェミア「その負荷は私たちにもかかります」
スザク「それが、共振?」
ユーフェミア「スザクも知っているのですね」
スザク「う、うん、CCに体験させられたことがある」
548
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 01:38:43 ID:7RTJmNKE
ユーフェミア「CCさんは特別なのです」
ユーフェミア「彼女はCの世界だけではなく、Cという」
ユーフェミア「所謂死者の精神の塊のようなものにも干渉出来るのです」
スザク「死者の精神?」
ユーフェミア「ええ」
ユーフェミア「私たちが死ぬと、Cに意識は流され」
ユーフェミア「そこで新たな意識として生まれ変わり、またCの世界へと戻る」
ユーフェミア「ここは想像の域を出ませんが、恐らくもともと女王の持っていた能力の一つなのでしょう」
ユーフェミア「そして、VVが欲しているのはまさにこのCに触れる力なのです」
スザク「死者の精神ってことは、誰か死んでしまった人に会いたいとか?」
ユーフェミア「そうです、ただその死者というのが」
ユーフェミア「女王自身だろうというのが私にこの話を教えてくれた方の仰っていたことです」
549
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 01:54:13 ID:7RTJmNKE
スザク「その人に会って、一体何がしたいんだろう」
ユーフェミア「目的は色々と考えられるのですが」
ユーフェミア「問題はその過程で全ての人々の意識を支配できてしまうというところにあるのです」
ユーフェミア「今CCさんの持っている力は、ただCに触れるだけのものですが」
ユーフェミア「コードが完成してしまえば、かつての女王のように意のままに力を使えるようになると」
ユーフェミア「そうなればあの時神根島で起こりかけたよりもっと酷い結末が」
ユーフェミア「私たちに待っているのは火を見るよりも明らか」
ユーフェミア「だからこそ、私はVVを捕らえ、それを阻止するために」
ユーフェミア「お姉様と共に活動していたのです」
550
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 02:13:45 ID:7RTJmNKE
スザク「……色々言いたいことがあるんだけど、いいかい?」
ユーフェミア「構いません」
スザク「まず、その話が本当に正しいのかっていうことなんだけど」
スザク「確証はないんだろう?」
ユーフェミア「……そうですね、もしかしたら今のVVの野望は別にあるのかもしれません」
ユーフェミア「ですが、以前はそうしようとしていたのは間違いないのです」
スザク「どうしてわかるんだい?」
ユーフェミア「ロロ、あれを出してください」
ロロ「……一応黙って聞いてたけどさ、お姫様」
ロロ「いくら自分の騎士だからって話しすぎじゃない?もしかしたら裏切るかもしれないのに」
ユーフェミア「大丈夫です、スザクはそんなことしません」
ロロ「……」
ロロ「言っとくけど、僕はあんたと心中する気は無いし、ヤバいときは直ぐにあんたのことを見捨てるからね」
ロロ「……はい、これでしょ」
551
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 02:22:39 ID:7RTJmNKE
スザク「アーカーシャの剣?」
ユーフェミア「もともとはCの世界との関係を断ち切ることが目的とされていたようですが」
ユーフェミア「その実はこのギアス結晶を用いたCの世界に対する意識的干渉」
ユーフェミア「云わば意識の上書きをするための装置です」
ユーフェミア「神根島の事も考え併せると、これを使用するにはVVにもかなりの負担があると考えられます」
スザク「どういうことだい?」
ユーフェミア「神根島にあった装置はアーカーシャの剣の劣化版のようなもの」
ロロ「……ちなみに、そっちの資料はこれね」
ユーフェミア「こちらは上書きをするのではなく、単にCの世界に強烈な負荷を与えて、それに耐えきれない人間を強制的に狂化状態」
ユーフェミア「……ギアス中毒のような状態にしてしまうものです」
ユーフェミア「これで実際に意識を上書きしなければならない人間の数を減らそうとしたのではないか、と考えられます」
スザク「なるほど」
552
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 02:31:39 ID:7RTJmNKE
スザク「まあそれはじゃあ分かったとして、だ」
スザク「このアーカーシャの剣っていう装置をVVが作ろうとしていたことと、VVの狙いになんの関係があるんだい?」
ユーフェミア「この装置を使おうとしていたのはVVだけではありません」
ユーフェミア「この装置の研究を進めていたのは、VVの他に3人いたのです」
ユーフェミア「VVの真の目的を知らされていなかった3人」
ユーフェミア「1人はCCさん、そして1人はお父様」
スザク「シャルル皇帝も?」
ユーフェミア「ええ」
ユーフェミア「そして、私に先ほどまで説明したことを教えて下さり、ルルーシュのお手伝いとVVの野望の阻止を依頼してきた方」
スザク「一体誰なんだい?」
ユーフェミア「ルルーシュとナナリーのお母様である」
ユーフェミア「后妃マリアンヌ様です」
スザク「!?ルルーシュのお母さんは亡くなったはずじゃ」
ユーフェミア「生きているのです、もう肉体は存在しませんが」
553
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/08/29(火) 02:43:47 ID:7RTJmNKE
ちょっと寝ます、なんかユーフェミアがただの狂信者みたいになってるので、もう少し補足すると思います。
554
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/29(火) 07:09:10 ID:A/Jrjj4Y
おつい
555
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/29(火) 18:01:30 ID:QZO2cvI.
お疲れ様です
久しぶりに来たら更新されてたw
次も待ってます
556
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/08/31(木) 19:37:24 ID:5vQR8GXM
更新来てた!
557
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/05(火) 23:46:31 ID:leM03kC.
更新乙ですー続き待っとるぜ
558
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/09/08(金) 12:11:15 ID:Y.lGgvSU
日曜日に書けたら書きに来ます。
珍しく予定が詰まっててお待たせしてます。申し訳ない
559
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/08(金) 13:10:21 ID:BjI7jXb.
うぃー無理せず頑張ってくれ
560
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 08:31:15 ID:OIM845yo
書き込まないとはどう言う事なんだろう
561
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 08:33:37 ID:OIM845yo
書き込まない→書き込めない
すまぬミスった
562
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/18(月) 08:34:24 ID:OIM845yo
確かに返信は出来ないかもしれん
563
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/09/19(火) 04:06:42 ID:0OoaXmWo
ギアス映画化って事で、SSあさってたらここに辿り着いたんだけど、まだ続けてくれてたのね。なんか、凄く嬉しくなってしまった。
完結まで頑張って下さい
564
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/02(月) 10:41:19 ID:WmRCjLTc
ほしゅ
565
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/07(土) 00:56:13 ID:YL/3HGx2
まだかなー
566
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/12(木) 03:36:31 ID:9rWmZiv.
楽しみ
ほしゅ
567
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/22(日) 15:37:42 ID:FRreU46c
ほしゅんぬ
568
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/10/29(日) 02:19:08 ID:nMLWQhPw
ほえー
569
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/01(水) 20:42:04 ID:Jganwf.6
保守
570
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/11/04(土) 20:52:45 ID:RtLLdP2c
打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り打切り
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板