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ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 Part2
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/05(月) 00:33:49 ID:mOJDqg96
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373520530/
の続きです
よろしければそちらから読んでみて下さい
312
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:21:53 ID:.456nyaE
ラクシャータ「で、それの研究に私も付き合えと?」
ロイド「もちろん」
ラクシャータ「嫌だと言ったら?」
ラクシャータ「あたしが機械工学方面に鞍替えした理由知ってんでしょ?」
ロイド「大丈夫、僕は死んだりしないよ」
ラクシャータ「あのねぇ、あたしが医学研究してた頃よりよっぽど危険性が高いのよ」
ラクシャータ「マウス実験も出来ない、ぶっつけ本番なんて……」
ロイド「できるよ」
ロイド「ねぇ、ルルーシュ君?」
ラクシャータ「……あんた、それはダメだって分かってるわよね」
ラクシャータ「CCが言ってたはずよ、ギアスを使いすぎれば身体を侵食し、やがてギアスの力に囚われるって」
ラクシャータ「あんた、自分の研究のためにこの子を犠牲にするつもり?」
ロイド「違うよ」
ロイド「そっちじゃないさ」
313
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:26:05 ID:.456nyaE
ラクシャータ「はぁっ!?じゃあどっち……」
ロイド「ルルーシュ君の身体を動かすギアス」
ロイド「これは確かルルーシュ君自身のギアスから作られたギアス反応体、所謂ギアス結晶から発生してるんだよね」
ロイド「そのエネルギーを解析すれば、仮説はより強固になる」
ラクシャータ「でもだめよ、それを人に使えるのかって問題が残るじゃない」
ロイド「だから僕にやるんじゃないか」
ラクシャータ「それがダメだって言ってんでしょ!」
ラクシャータ「ギアスの命令を打ち消す、つまり一歩間違えば」
ラクシャータ「少しでも命令が違ってしまったら、あんたの身体にどんな影響が出るか」
ロイド「僕の命は僕のものだよ」
ロイド「それはラクシャータがとやかく言えるものじゃない」
314
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:29:36 ID:.456nyaE
ラクシャータ「……あっそう」プツン
ラクシャータ「ルルーシュ、セシルを連れて先に帰ってくれる?」
ラクシャータ「あたし、まだこのバカと話さなきゃいけないことがあるから」
ルルーシュ「あ、ああ」
ルルーシュ「そのようだな」
ルルーシュ「セシルさん、行きましょう」
セシル「え、でもルルーシュ君……」
ルルーシュ「ここは2人に任せましょう、どのみち俺達では解決できない問題です」
セシル「ロイドさん……」
ロイド「いいよん、ここは僕が何とかしておくからさぁ」
セシル「……」
ルルーシュ「ラクシャータ、後は任せる」
ルルーシュ「どんな結論であれ、俺は2人を尊重するつもりだ」
ラクシャータ「はいはい、わかったからサッサと行って」
315
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:41:30 ID:.456nyaE
ロイド「……で?」
ラクシャータ「なぁにが、で?、よ」
ラクシャータ「あんたの命はあんたのもの?そんなの当たり前よ」
ラクシャータ「でもね、あんた分かってる?あんたが死ねば、それは周りに影響を与えるのよ」
ラクシャータ「自分の命が自分だけで完結出来るもんだと思ってんなら」
ラクシャータ「あたしが叩き直してやるわよ」
ロイド「……ほんと、ラクシャータがカレン君と気が合う理由が分かる気がするよ」
ラクシャータ「何が」
ロイド「君は、煙に巻くような、どこか浮世離れしたような印象を受けるけど」
ロイド「その実、とても現実的だ」
ロイド「僕のゲフィオンディスターバーが構想段階だった時も、現状を再確認し、問題点を一つ一つ改善していったよね」
ロイド「僕自身が科学者というより発明家に近い研究を打ち出している中、君は実に技術屋らしい考えで研究を進めていた」
316
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:46:06 ID:.456nyaE
ロイド「その結論がお互い近いところに出てきているのは、なんとも皮肉なものだけど」
ラクシャータ「何?自慢話でもしたいわけ?」
ロイド「そうじゃないよ」
ロイド「僕はね、さっき言った通りギアスについては考えていたんだ」
ロイド「でも、少々甘く見ていた所もあった、それはルルーシュ君のギアスを知った時に誤解したことが大きい」
ロイド「ギアスとは、直接目に触れる、もしくは至近距離までよらなければ発現しない能力だと考えていたんだ」
ラクシャータ「……」
ロイド「でもどうだろう、さっきの仮説がもしその通りだとするならば」
ロイド「例えば聴覚に働きかけられるとすれば?例えば嗅覚なら?」
ロイド「またそれに準ずる何かで広範囲に影響を与えられるとすれば?」
317
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:51:12 ID:.456nyaE
ロイド「今は様々な伝達手段が存在する」
ロイド「さっき発現した直後から伝達する過程は波動の性質があると言ったけど」
ロイド「それがどこまでかは分からない」
ロイド「ということは、電気信号に置き換えられるまでの過程は今もって謎のままなんだ」
ロイド「視覚情報や聴覚情報なら」
ロイド「テレビは?電話は?ラジオは?」
ロイド「なんなら気付いていないだけで、すでに影響を受けている可能性すらあるわけだ」
ラクシャータ「……言いたいことは分かるわよ」
ラクシャータ「けど、今のところは何も起きてないでしょう」
ロイド「そう、あくまで今は、だ」
ロイド「僕にギアスをかけた連中、今までの話を総合すれば誰だかは見当がつくよね?」
ラクシャータ「……」
318
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:53:55 ID:.456nyaE
ロイド「ブリタニア皇帝の演説なんて、世界中で流れるよ?」
ロイド「それによってギアスを掛けられたら、僕らはどうやって止めればいいんだい?」
ラクシャータ「そんなの、極論すぎて議論に値しない……」
ロイド「でも起こりうる未来だ」
ロイド「少なくとも、僕らは今これを止めるための布石が打てる」
ロイド「広範囲に発現したギアスを観測、演算して消すための力が」
ロイド「これはある意味僕らが手に出来るギアス能力のようなものだよ」
ラクシャータ「……でも、その研究を急いだ結果あんたが死んだら元も子もないでしょ」
ロイド「死なないさ」
ラクシャータ「そんなのっ!」
ロイド「だって、君がいるだろう?」
ラクシャータ「……ロイド」
319
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 06:58:26 ID:.456nyaE
ロイド「さっきも言った通りさ」
ロイド「僕は発明家だ、実現可能かどうかではなく、可能性を追いかけてしまう」
ロイド「だから、君にはその可能性を正しい道へ進める手助けをして欲しいんだ」
ロイド「どうやら今回は、僕1人じゃ出来そうもないからねぇ」
ラクシャータ「……ばーか、今回も、でしょ」
ロイド「んー、まあそういう捉え方もあるかもね」
ロイド「ラクシャータ、僕は自分の過去が何か大きなものに繋がっているような気がするんだ」
ロイド「それこそ、今暗躍しているであろう奴らの、何か致命的なものへ、ね」
ロイド「僕らはすでに、2年」
ロイド「遅きに失しているんだよ」
ロイド「明日にも取り返しのつかない事態に進展してしまうかもしれない」
ラクシャータ「……」
ロイド「頼む、僕が死ぬかもしれないと言うなら」
ロイド「僕を守ってくれないか?ラクシャータ」
320
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 07:01:55 ID:.456nyaE
ラクシャータ「……なによ、それ」
ラクシャータ「あんたはナイトじゃなくてプリンセスってわけ?」
ロイド「そうさ、なにせプリン伯爵だからね」
ラクシャータ「……あーバカバカしい」
ラクシャータ「ちなみに、どのくらいの期間で想定してる?」
ロイド「ひと月」
ラクシャータ「あーあ、そんなことだろうと思ってたわよ」
ロイド「現実的な話だと?」
ラクシャータ「そうね、本当なら短くても1年はかかる話だけど」
ラクシャータ「ちょっと裏道と抜け道と近道すれば」
ラクシャータ「半年くらいにはなるかもねぇ」
ロイド「それは1人で?」
ラクシャータ「……そ、1人で」
321
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 07:06:28 ID:.456nyaE
ロイド「2人ならどうだい?」
ラクシャータ「そうねぇ」
ラクシャータ「意思疎通が完璧で
お互い理解し合ってて、完全な役割分担ができて」
ラクシャータ「かつ有能な助手と資金と権力を併せれば……」
ラクシャータ「案外ひと月くらいかも、ね」
ロイド「じゃあ僕らはとても運がいいね」
ラクシャータ「……そうね、ほんと運がいいわ」
ラクシャータ「ねぇロイド」
ロイド「なんだい?」
ラクシャータ「あたしらはさ、ラブロマンスが似合うようなキラキラして綺麗なもんじゃなくて」
ラクシャータ「血と汗と油と、金属の臭いが染み付いた、泥臭い感じだけど」
ラクシャータ「でも、あたしは結構特派でみんなといたり」
ラクシャータ「……あんたと喧嘩してるの、そこそこ気に入ってる」
ロイド「気が合うね、僕もだよ」
ロイド「思っていたより、他人といるのも悪くない」
322
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 07:11:29 ID:.456nyaE
ラクシャータ「いいよ、あんたが無茶して死なないように、あたしが面倒見てあげる」
ロイド「さっすがぁ」
ラクシャータ「それで?報酬はどれ位頂けるのかしらねぇ?」
ロイド「えっ……?」
ロイド「僕が無事に生きているだけじゃ?」
ラクシャータ「んー、足りないわよねぇ」
ロイド「お金は?」
ラクシャータ「今以上は要らないかなぁ」
ロイド「えっと、それなら……」
ロイド「うーん」
323
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 07:12:12 ID:.456nyaE
ラクシャータ「そうねぇ、なにせ命を守るわけだから」
ラクシャータ「あんたの大事なもの、一つ貰うわ」
ロイド「え?それって一体……」
ラクシャータ「考えておきなさいな」
ラクシャータ「さ、とりあえず今日は帰るわよん」グイッ
ロイド「ら、ラクシャータ!?」
ラクシャータ「さぁて、プリンセス伯爵さんは何をくれるのかしらねぇ?」
ロイド「ひ、ヒントは?」
ラクシャータ「あげませぇーん」
ロイド「ど、どうしましょ……」
324
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/24(水) 07:16:15 ID:.456nyaE
久々すぎる更新、いっそ何も考えずに当たって砕けようとしたらロイドとラクシャータばっかりになってた。
今後も大まかな流れだけ決めて勢いで書いていくと思うんで、何か齟齬があったらここでもTwitterでもお願いします。見直してはいるんだけど見落としも多いからね……
新しいギアスの展開に合わせることはないです、こっちはこっちで別の時間軸ということでひとつ。
途中であったマリアンヌ矛盾してるじゃねーかの話はなんとなく今回で補足してます。確信は後々書きますが、想像の手助けは出来たかなーといったかんじ。
それではおやすみなさい、良い夢を。
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/24(水) 09:00:52 ID:ER8xST.U
乙です
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/24(水) 09:03:13 ID:mC/1t7Yk
超乙
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/24(水) 23:11:14 ID:TEHiR.vY
遅かったではないかあぁぁああああああああ
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/24(水) 23:43:52 ID:68tA8pyY
乙
待ってた
セシルさんはお気の毒でしたね……まさかアラサーだったなんて
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/25(木) 01:42:54 ID:0tk4Ikvo
たかだか二年余計に年食ってた事が判明したとしても生き遅れは生き遅(ハドロン
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/25(木) 07:45:58 ID:Njl3ILPE
嫁き遅れが手遅れになるかならないかの瀬戸際なんですよ!
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/25(木) 10:38:56 ID:OPZJc.m6
やってみる価値ありまっせ、ということか
332
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/25(木) 23:38:33 ID:b48eFJe.
〜数日後 中華連邦〜
カレン「……はぁ」
天子「どうしたんですか?カレンさん」
カレン「あーら天子ちゃん、また遊びに来たの?」
天子「これでも私、ナンキンジョウタイという奴なのです」
カレン「難しい言葉知ってるのね」
天子「まぁ見張りがいる訳では無いですし、要は政治に口出しできないように、というだけですけど」
天子「だから、ある意味毎日暇なのです」
カレン「なーるほろ」
天子「それでどうしたんですか?」
天子「もう30分くらいそうしてますけど」
カレン「え?マジ?」
333
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/25(木) 23:45:50 ID:b48eFJe.
カレン「んー、色々分からない事だらけでさ」
カレン「ちょっと怪しい情報が出てきたんだけど、私の勘違いだってことしか言ってくれなくて」
カレン「まぁ向こうに戻ってから聞けばいいんだけどさ」
カレン「もやもやするのよ」
天子「ちょっとわかります、その気持ち」
天子「星刻もわたくしには何も教えてくれないのです」
天子「もう子供ではないのに」
カレン「……」
天子「カレンさん?」
カレン「ああ、ごめんごめん」
カレン「なんかそう考えるとさ」
カレン「あたし難しいこと苦手だし、子供扱いされてる方が楽だなって気持ちもある」
カレン「そんなこと考えてて」
334
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/25(木) 23:50:15 ID:b48eFJe.
天子「それは……」
天子「いえ、でもやっぱりわたくしは」
天子「自分のこと、周りのことをちゃんと知りたいです」
天子「知らないところで誰かが傷付くのは、もう嫌だから」
カレン「……そうね」
カレン「ん、やっぱり天子ちゃんは偉いよ」ナデ
天子「そ、そうですか?」
カレン「あたしも見習わないと」
カレン「家族をささえられるくらいには、しっかりしたいなぁ」
天子「家族、ですか」
カレン「あ、ごめんなさい」
335
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/26(金) 00:26:58 ID:8sfwil3A
天子「?」
天子「あ、いえ、別に暗くなっていた訳ではないのです」
カレン「でもご両親は」
天子「ええ、確かにもう居ませんが……」
天子「でも、完全に居ないという訳でもないんです」
カレン「?どういうこと?」
カレン「って、ごめん、あたしズケズケ聞いちゃう癖あるみたい」
天子「いえ、大丈夫ですよ」
天子「実は、私の本当のお母様はもういらっしゃらないのですが」
天子「義理の母がいるのです」
カレン「そうなの?」
天子「ええ……関係が良かったとは言い難いですけど」
336
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/26(金) 00:45:46 ID:8sfwil3A
カレン「今はその人も……?」
天子「いいえ、ご存命です」
天子「尤も、病に臥せって居られますが」
カレン「病気?」
天子「ええ、そもそも今の大宦官たちがこの国を支配していられるのは」
天子「正確に言えば皇后の代理という立場があるからなのです」
天子「わたくしの補佐をするという立場は、本来皇后であるお義母様が付くべきものですから」
カレン「でもご病気じゃ仕方ないわよね」
天子「……もともと、あの方にとってわたくしはあまり好ましくない存在でしょうからね」
天子「ごめんなさい、結局暗くなってしまいました」
カレン「ははは、それを言ったらあたしのせいなんだから気にしないで」
カレン「でも知らなかったな、よく考えてみればあたしこの国の仕組みとか全然知らないのよね」
337
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/26(金) 00:55:56 ID:8sfwil3A
天子「ふふふ、それなら一緒にお勉強しますか?」
天子「わたくしも星刻に教わっている所なのです」
カレン「それいいかも、知ってて損ないものね」
天子「お仕事の後で宜しければ星刻にお願いしてみます」
カレン「やったー!天子ちゃん愛してるー」ギュッ
天子「わ、わわっ、恥ずかしいですカレンさん!」
カレン「んー、丁度いいサイズ感よね」
カレン「いいじゃない、ここ男ばっかりでつまらないのよー」
天子「むぅ」
天子「カレンさんは不安にならないですか?女性1人というのは」
カレン「まあずっと1人ってわけじゃないし」
338
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/26(金) 01:21:01 ID:8sfwil3A
カレン「それに、なんというか」
カレン「そういうの慣れてるのよね、騎士団にいた頃も似たような状態だったし」
カレン「ま、今はみんな必死だからね」
カレン「でも、もしあたしが皆に襲われたら助けてね」
天子「わ、わたくしに出来るかしら」
カレン「頼りにしてるわー」
カレン「あたしもこんなに可愛い子が笑顔でいられる国造りに協力したいもの」
カレン「頑張らないとね」
天子「ごめんなさい、結構お邪魔をしてしまいました」
カレン「へーきへーき、どうせ今はまだ部品の慣らしと調整がメインだもの」
カレン「でも、そのうちもっと大きく進んでくるわ」
カレン「あたしの師匠はすんごい技師でもあるんだから」
339
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/26(金) 01:21:50 ID:8sfwil3A
また明日か明後日、書きたいと思いまーす(不確定)
おやすみなさい、良い夢を〜
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 01:24:50 ID:/9rG6HrQ
おつい
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 08:55:46 ID:wKNlBTy2
乙
天子ちゃんマジ天子
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 18:31:41 ID:6zjz5iCU
待ってた!
乙!楽しみ!
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/26(金) 18:32:13 ID:6zjz5iCU
ごめんなさい
sage入れたのに消えてたorz
344
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:00:16 ID:0elLDHq.
〜エリア11 政庁〜
スザク「……」カリカリ
シャーリー「……」サラサラ
ロロ「……」
咲世子「……」
スザク「…………」カリカリ
スザク「……あの、何か?」
ロロ「別に」
ロロ「兄さんとCCがあんな状態なのでする事がないだけです」
咲世子「私はお手伝いの為に待機しています」
スザク「咲世子さんは休んでいた方がいいんじゃないかと」
咲世子「不覚は取りましたが、生憎とそこまでヤワには出来ておりませんので、ご心配なさらず」
スザク「……そうですか」
シャーリー「……」サラサラ
スザク(めちゃくちゃ居心地が悪い)
345
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:06:04 ID:0elLDHq.
スザク「シャーリーも別にここじゃなくて、別の所で仕事してもいいんだよ?」
シャーリー「ううん、大丈夫」サラサラ
スザク「そ、そっか」
スザク(一体何が大丈夫なんだ)
スザク(どうにも、ルルーシュが居ないことで皆妙に浮き足立ってるというか)
スザク(改めて、僕らを動かしてたのはルルーシュなんだと痛感するね、ほんと)
スザク(僕も何か手伝えればと思ってたけど、皆を纏めることはまだできそうもないや)
スザク(でも、これが連日となったら、僕が一番先にダウンしそうだ)
スザク(ただでさえ慣れないデスクワークだし、何か考えないと)
咲世子「何かご用事ですか?」
スザク「え?」
咲世子「いえ、こちらを見ていらしたので」
346
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:10:55 ID:0elLDHq.
スザク「………えっと、別に…」ピコン
スザク「!!いや、咲世子さんちょっと外に付き合ってくれるかい?」
咲世子「ええ、もちろんです」
スザク「ロロ、悪いんだけどもしほかの部署から承認依頼が来たら僕に連絡してくれないかい?」
ロロ「別に構わないけど」
ロロ「いいの?これでも僕らは情報部から出向してる」
ロロ「まあわかり易く言えばスパイだけど」
シャーリー「ちょっと、私まで巻き込まないでくださいよ」
ロロ「そう?君は君で何か考えがありそうだけど」
シャーリー「そんなことないです」
ロロ「あ、そ」
347
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:13:04 ID:0elLDHq.
ロロ「何でもいいけど、僕らはここでは立場一緒なんだし、普通に喋ってくれない?」
ロロ「歳も君の方が上でしょ」
シャーリー「そういう訳には……」
スザク「と、ともかくよろしく」
スザク「大丈夫、ルルーシュが信じてる2人だから、僕も信じるさ」
スザク「じゃあ、夕方には戻るから」ダッ
咲世子「それではお2人とも、後はおまかせ致します」
咲世子「私も信じてはいますが、ここで不穏な動きをされると」
咲世子「あまり楽しくない展開にならざるを得ないので、そこだけはご注意下さいませ」
ロロ「脅し?」
咲世子「いえ、業務連絡のようなものです」
咲世子「それでは」パタン
348
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:17:36 ID:0elLDHq.
ロロ「……はぁ、色々面倒だな」
シャーリー「釘刺されちゃいましたね」
ロロ「……で?」
シャーリー「え?」
ロロ「どこまで踏み込んでるわけ?こっち側に」
シャーリー「こっち側?」
ロロ「……」
ロロ「まぁいいや」
ロロ「それなら、あんたはなんでここに来たの?」
シャーリー「それは、もともと学生時代に過ごした土地ですし」
ロロ「普通に話していいって」
ロロ「元を辿れば同じ情報部、腹の探り合いばっかりしてても仕方ないし」
349
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:21:14 ID:0elLDHq.
シャーリー「私は別に……」
ロロ「命令した方がいい?」
シャーリー「……はぁ、分かったわよ」
ロロ「そうそう、素直が一番ってね」
シャーリー「素直から程遠い感じだけどね、あなたも」
ロロ「それはあんたもでしょ」
ロロ「狙いは兄さん?それともCC?」
シャーリー「腹の探り合いはなしなんじゃないの?」
ロロ「探り合いじゃなくて、一方的に聞いてるだけだから」
シャーリー「……」
シャーリー「さっきから兄さん兄さんって、ルルのことでしょ?」
シャーリー「ルルの家族はナナちゃんだけのはずだけど」
350
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:28:12 ID:0elLDHq.
ロロ「その辺は色々あるんだよ」
ロロ「信じられないとは思うけど、僕も別にあんたが憎いわけでも、あんたのやりたいことを邪魔したいわけでもない」
ロロ「ただ、立ち位置だけ知りたい」
シャーリー「立ち位置?」
ロロ「今のところ、僕はここの連中の動きを出来るだけ見ておきたい」
ロロ「見極めたいこともある」
ロロ「だから、そのためにもあんたの動きは僕にとって結構重要なんだ」
ロロ「多分、あんたにとって僕がそうであるように、ね」
シャーリー「……」
シャーリー「確かに、信じられないよね」
シャーリー「特に私達みたいな仕事をしてると」
ロロ「……それもそうだね」
351
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:40:10 ID:0elLDHq.
シャーリー「そもそも、君と違って」
シャーリー「私に出来ることはそんなに多くないの」
シャーリー「だから気にしなくていいわ、少なくとも誰かの邪魔をする余裕なんて、今の私にはないから」
ロロ「ふーん」
ロロ「あんたさ、情報部についてどう思ってる?」
シャーリー「?」
ロロ「正確に言うと、そこの実質的トップのシュナイゼルのことをさ」
シャーリー「別に、特別なことはないけど」
シャーリー「お会いしたのも1度だけだし、報告も直接は全然」
シャーリー「ここに来る時に、どうしてお話したのか分からないくらい」
ロロ「なるほどね」
352
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:48:28 ID:0elLDHq.
ロロ「やっぱり、あんた情報部向いてないよ」
シャーリー「え?」
ロロ「一応訓練や基本はやって来たんだろうけど、実際に体験として身についてない」
ロロ「ま、それならそれでって感じだけど」
シャーリー「ちょっと、どういうこと?」
ロロ「あんたその作業あとどのくらいでできる?」
シャーリー「え、さ、30分くらいだけど」
ロロ「どうやら兄さんのために頑張りたいみたいだし、その手伝いをしてあげるよ」
シャーリー「……信じる根拠は?」
ロロ「あのスザクって人の言葉は?」
ロロ「これでも僕は、あんたよりは兄さんに近い所にいるんだよね」
ロロ「ま、完全に仲間ってわけじゃないけど」
353
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 02:54:48 ID:0elLDHq.
シャーリー「……」
シャーリー「いいわ、確かに君の言うことも正しいし」
シャーリー「でもあまり甘く見ないで欲しいわね、私だって半端な気持ちでここにいる訳じゃないんだから」
ロロ「?怒ってるの?」
シャーリー「そりゃあ、バカにされたら誰だって怒るわよ」
ロロ「ああ、別にバカにした訳じゃないよ」
ロロ「単純に向いてないって思っただけ、向き不向きは誰にでもあるでしょ」
シャーリー「……ムカつく子ね、ほんと」
ロロ「?」
シャーリー「……はぁ、とりあえず見せてもらうわよ、君の言う手伝いってやつ」
ロロ「きっと気に入るよ」
354
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 03:03:45 ID:0elLDHq.
ロロ(この女、思っていた以上に何も知らされていないみたいだ)
ロロ(シュナイゼル側でもないようだし、本当に兄さんの事だけ考えてここに来たんだろうけど)
ロロ(これは兄さんの弱点になる、こいつを何もさせずにここに置いてるのがいい証拠だ)
ロロ(そして、僕の保険には丁度いい、兄さんが失敗した時はこいつを人質にすれば安全に元の立場に戻れる)
ロロ(ごめんね兄さん、でも、僕も生きるために必死なんだ)
ロロ(ここの居心地は昔に比べたらマシだから、上手くいくように協力はするけど)
ロロ(あんまり期待はずれなことすると、すぐ見限っちゃうよ、あまっちょろい兄さんとは違うから)
ロロ(ね?)
シャーリー(何か変だわ、この子)
シャーリー(よく分からないけど、ちょっと怖い……)
シャーリー(……でも、私は逃げない)
シャーリー(確かめなきゃ、ルルのためにも、私のためにも)
355
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/27(土) 03:04:47 ID:0elLDHq.
短いけど明日早いんでここまで。
次はスザクと咲世子さん。
それでは良い夢を〜
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/27(土) 09:16:59 ID:s0aWQzIA
O2
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/27(土) 10:07:49 ID:Ja8lrgcY
おつん
358
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/27(土) 11:54:53 ID:GrY6o1a6
乙
シャーリーはまず生き残ることを頑張ってほしい
359
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 02:05:18 ID:WF.3DwU2
〜庭園〜
スザク「………ふぅ」
咲世子「お疲れのようですね」
スザク「それはもう」
スザク「一時の代わりなら、と思ってましたけど、やっぱりルルーシュが居ないと」
スザク「みんなバラバラな感じですね」
咲世子「それは、きっとルルーシュ様も分かっているはず」
咲世子「それでも、信頼している枢木卿にお願いされたのです」
スザク「はぁ、嬉しいような重いような」
スザク「あ、そうだ」
スザク「抜け出しついでに医務室に行こう、コーネリア様も目覚めているかも」
360
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 02:49:31 ID:WF.3DwU2
咲世子「そうですね」
咲世子「ヴィレッタさんも大丈夫かしら」
スザク「そうだね、久しぶりな上に2年間どこに居たのかも直接聞きたいし」
スザク「あの時の状況も詳しく聞かないと」
スザク「とにかく、まずは皆が快復するといいんだけど」
咲世子「……そうですね」
スザク「咲世子さんは、あの時の侵入者のことはよく分からないのかい?」
咲世子「見たことない人間なのは間違いありませんが」
咲世子「およそ人間の動きではありませんでしたし、警戒するに越したことはないかと」
スザク「咲世子さんより?」
咲世子「少なくとも、私より速く動く人間は久しぶりに見ましたわ」
スザク「な、なるほど」
361
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 02:56:09 ID:WF.3DwU2
スザク「咲世子さんが居れば大抵の事はどうとでもなりそうな感じだったけど」
スザク「敵が人間の範疇を超えてくると、そうも言ってられなくなるよね」
咲世子「ギアスという不確定要素もあります」
咲世子「これから明確に敵対することも考えて、なんらかの策は必要でしょうね」
スザク「いっそ僕らもギアスの契約をするっていうのはどうだろう?」
咲世子「それは認めてくれそうもありませんね」
スザク「ああ、あの2人なら怒るよね、きっと」
咲世子「それに、ギアスの力を得るには強い思いが必要とのことでしたけど」
咲世子「私にはそういった望みがありません」
362
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:00:25 ID:WF.3DwU2
スザク「僕は……」
スザク「あれ、あそこにいるのって」
咲世子「あら」
ミレイ「だーかーらー、取材させて貰いたいだけなのよ」
ミレイ「ルルーシュに連絡をとって貰えば、許可は出してくれるはずよ」
職員「で、ですから、まだ事件があってから日も浅く」
職員「総督閣下の安全のためにも、極力政庁内に部外者を立ち入らせないことになっていまして」
リヴァル「そこをなんとかお願いしますよ〜」
職員「し、しかし……」
スザク「会長!」
ミレイ「あら!スザク君じゃない」
職員「く、枢木卿」
リヴァル「スザク!」
363
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:04:20 ID:WF.3DwU2
スザク「ご苦労様、この人たちは僕の友人だ」
スザク「あとは僕が何とかするから、君は持ち場に戻ってくれるかい?」
職員「は、はい、宜しくお願いします」タッ
スザク「……」
スザク「お久しぶりです会長、リヴァル」
ミレイ「もう、会長はやめてよね」
ミレイ「でもほんと久しぶり、いつぶりかしら」
リヴァル「ルルーシュもスザクもブリタニアとこっちを行き来してるから、なかなか会えないもんなぁ」
リヴァル「やっぱりその服似合ってるじゃん」
スザク「ははは、ありがとう」
ミレイ「咲世子さんも元気そうね!」
咲世子「はい、これでも頑丈なのです、私」
364
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:09:10 ID:WF.3DwU2
スザク「とりあえず、こんな所で立ち話もなんだし」
スザク「今から医務室に行くところなんです、良かったらどうですか?」
ミレイ「医務室?またどうして?」
咲世子「襲撃事件の怪我人がまだ目を覚まして居ないのです」
スザク「事情は分からないけど、その中にヴィレッタさんもいるんです」
スザク「記事に出来るかどうかは分からないですけど、何か分かるかもしれないですし」
スザク「犯人探し、協力していただけると助かります」
リヴァル「お、そういうことなら」
リヴァル「……いや、でもカメラは流石にやめておいた方がいいよな」ピッ
ミレイ「そうね……いい気分の話ではないだろうし」
ミレイ「まぁいいわ、どうせ取材は口実で、ルルーシュに会いに来ただけだもの」
ミレイ「連絡しても全然返事がないから、心配になっちゃって」
スザク「その当たりも道すがら説明しますよ」
365
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 03:12:14 ID:WF.3DwU2
ちょっと短いけど、明日はお休みだしもう少し長く行けるだろうということでこの辺で。
ナルトの方もおいおい進めて行くつもりです。なんとか今年中にはどちらも終わらせて、新しいものを書きたいと思ってます。さすがに時間が経ちすぎてこっちもテンションが持たないところもありますし。
まぁここまで付いてきて下さったのなら最後までお付き合い下さいな。
それでは、おやすみなさい、良い夢を〜
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 03:18:12 ID:oSGnSIL6
おつう
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 03:31:05 ID:w6RQCIPs
乙乙
自分より速く動く人を久しぶりに見たというのが恐ろしい相手であるという評価に即繋がるというのもとんでもない人だ
彼女が敵ではなかったことを神に感謝しないと……
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 09:05:53 ID:fMwvQFCY
乙でした
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/28(日) 11:18:46 ID:sC1izgHs
咲世子さんがおいつけないとなると忠義ジェレミアもキツいか、相手できそうなのがスザクってのもヤバい身体能力だな
370
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/28(日) 23:59:42 ID:WF.3DwU2
勝手ながら今日は仕事の準備をしなければならなくなったのでお休みします。
明日は最近の通り少しでも進めますので、ご了承ください。
おやすみなさい、良い夢を〜
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/29(月) 23:19:43 ID:CRgfYskY
追い付いたー!
372
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:05:43 ID:g1f/TVi.
〜医務室〜
ミレイ「なるほどねぇ」
リヴァル「皆目覚めないのか?」
ヴィレッタ「……」
コーネリア「……」
スザク「そうみたいだね」
咲世子「ギルフォードさんたちは軽傷だったようですが」
咲世子「お2人は侵入者の攻撃をまともに受けていましたから」
ミレイ「咲世子さんは大丈夫だったの?」
咲世子「こう見えても色々装備しておりますので」
ミレイ(色々ってなんだろう)
咲世子「咲世子は着痩せするタイプなのです」
リヴァル「へぇ……」
ミレイ「くぉら、ヤラシイ目で見るな」ベシ
373
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:11:14 ID:g1f/TVi.
マオ「おや、みんな揃ってお見舞い?」ガラッ
スザク「あはは、やっぱり気になってね」
咲世子「マオ様、お手伝い頂き感謝します」
マオ「構わないよ、基本的に僕は暇だからね」
マオ「初めまして、ではないよね」
ミレイ「マオさんってことは、二年くらい前の……」
マオ「ミレイさんでしょ、前の写真に比べると、さらに綺麗になったみたいだね」
ミレイ「そ、そんなこと無いですけど」
マオ「そして、隣の君は……」
リヴァル「俺はリヴァル、リヴァル・カルデモンドです」スッ
マオ「よろしくリヴァル」ギュッ
マオ「さて、握手も済んだことだし、せっかくだからそこに座ってよ」
マオ「中華連邦から持ってきたお茶があるんだ、美味しいんだよ〜」
374
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:17:48 ID:g1f/TVi.
マオ「2人の身体はかなり回復してるんだけど」ズズッ
マオ「たぶん事件のショックが大きいんだろうね、なかなか目覚めないのは」
スザク「そういうものなのかい?」
マオ「ルルーシュもそんな感じだったから、分からなくはないんだ」
マオ「身体が元気になっても、心はそう簡単には治らないからね」
マオ「それに、2人とも軍やそれに類する訓練はしてるんだろうけど」
マオ「咲世子さんの話じゃほぼ不意打ちに近い攻撃を受けているし」
マオ「何より女性だからね、大の男が本気で殴ってくればそれだけでも衝撃は大きいさ」
ミレイ「なんだかゾッとしない話よね」
リヴァル「許せないですよね」
375
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:29:40 ID:g1f/TVi.
マオ「僕もチラッと姉さんを撃ったやつは見たけど」
マオ「とても怖い感じだったよ、なんというか」
マオ「すごく人間味が薄いというか」
スザク「んー」
スザク「咲世子さん、そいつは国外には出てないんだよね?」
咲世子「ええ、船舶、航空機を使っての脱出はないと思われます」
咲世子「それらしき人物がエリア入りする姿は監視カメラに映っていましたが、事件当日からの映像には全く」
咲世子「小型の船での航行はその限りではありませんが」
スザク「ここから小型の船でって言うと」
マオ「ありえるのは中華連邦かな」
マオ「まぁでも、今の中華連邦がブリタニア相手にコトを構えるとは思えないけどね」
咲世子「それに、彼との会話からもブリタニア人ではないかと思います」
376
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:39:44 ID:g1f/TVi.
マオ「言語のことならその通りかも知れない」
マオ「中華連邦のためにそこまでの危険をおかすほど愛国心が強いなら、伝わらなくても普段通り話すんじゃないかな」
マオ「あの国ではかなりの選民思想を教育するはずだからね、エリートであればあるほど」
マオ「それに、僕が最後に聞いた言葉も、ブリタニアに栄光あれ、だったし」
スザク「全てがフェイクって可能性は?」
マオ「無いとは言い切れないけど」
マオ「それだとわざわざ僕に聞かせたことになるし、微妙じゃない?」
スザク「確かに、どうせアピールするならもっと目立つことをしていたか」
咲世子「でもそうなると不可解な要素もまた増えます」
咲世子「ルルーシュ様の暗殺が目的だったのであれば、失敗した時点で大人しく去るべきなのに」
咲世子「ナナリー様を連れ去るためにわざわざ現場に残っている」
咲世子「あの状況でナナリー様を連れて逃走するリスクを負うなら、もっと別のタイミングを狙うのではないでしょうか」
咲世子「こう言ってはなんですが、ナナリー様はご自身では逃げられないのですから」
377
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:48:50 ID:g1f/TVi.
ミレイ「え!?」
リヴァル「どういうことだよスザク!」
スザク「あ、そうか、2人には説明し忘れていたね」
スザク「ナナリーは攫われてしまったんだよ」
リヴァル「おい!そんなにアッサリ言えることじゃ……」グイッ
ミレイ「……待って、リヴァル」
リヴァル「会長……」
ミレイ「ごめんなさいね、あなたたちの方が悔しいわよね」
ミレイ「ナナちゃん、無事なの?」
スザク「……分かりません」
スザク「でも大丈夫です、ルルーシュがそう言ってました」
ミレイ「ルルーシュが?」
スザク「まだ説明出来ないと言ってましたけど」
スザク「たぶん、何か情報を持ってるんだと思います」
378
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:53:59 ID:g1f/TVi.
リヴァル「じゃあルルーシュに聞けばいいじゃないか」
リヴァル「こんな所でウダウダしてないでさ!」
ミレイ「リヴァル!」
ミレイ「あんたはちょっと黙ってなさい」
スザク「まぁ、僕もそうしたいとは思うんだけどね、リヴァル」
スザク「でもルルーシュが今話さないってことは」
スザク「何か理由があるんだと思う」
スザク「だって、他ならぬナナリーのことなんだから」
マオ「そうだよね」
マオ「だから、僕らもルルーシュの手伝いをするために考えているんだよ」
マオ「妹と奥さん、1度に傷付けられて今一番辛いのはルルーシュのはずだからね」
リヴァル「……ごめん、俺」
ミレイ「反省したなら座りなさい、どうせあたしたちじゃ何も出来ないわ」
ミレイ「部外者が外からギャーギャー言っても、何も意味無いわ」
379
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 01:59:27 ID:g1f/TVi.
ミレイ「正直悔しいわ」
ミレイ「後輩が困ってるのに、何もしてあげられないなんて」
ミレイ「……」
ミレイ「リヴァル、帰りましょ」
リヴァル「会長……」
ミレイ「もう会長じゃないわ」
ミレイ「ごめんなさい、ちょっと整理したいの」
ミレイ「私達に協力出来ることがあったらいつでも言ってちょうだい、これでも報道人なんだから」
リヴァル「……」
ミレイ「ほら、いくわよ」グイッ
リヴァル「お、俺に出来ることなら何でもするからな!」
ミレイ「病室で騒がないの」ガラッ
バタン
380
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:03:24 ID:g1f/TVi.
スザク「……あー、やっちゃったよ」
マオ「たぶん、怪我人がいるとはいえ」
マオ「みんな無事だったと思ってたんだろうね」
マオ「ちょっと軽率だったかな、僕も」
咲世子「……私も気が抜けていたのかも知れません」
スザク「2人のせいじゃないよ、やっぱりモヤモヤしたままで」
スザク「……そのことから目をそらしてた僕のせいさ」
スザク「リヴァルの言う通りだよ、ルルーシュに聞けばいいんだ」
スザク「君は何を知っているんだい?って」
スザク「……なんだろうね、親友なのに」
スザク「最近はルルーシュがすごく遠くに居るようで、色々任せ切りになってる」
マオ「スザク……」
381
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:12:47 ID:g1f/TVi.
スザク「僕もルルーシュと同じものを見られるようになりたいよ」
スザク「出来るかは分からないけど」
マオ「ルルーシュは色々抱えてるからね」
マオ「僕はあんまり気にしてないけど」スクッ
スザク「そうなのかい?」
マオ「僕はもともと記憶ないからね」チャプン
マオ「それに、何もかも分かっていなきゃ相手を理解出来ないってこともないんじゃない?」フリフリ
マオ「咲世子さん、良かったらお湯入れて来てくれる?」
マオ「これ空になっちゃった」
咲世子「かしこまりました」
マオ「……行ったかな?」
382
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:15:25 ID:g1f/TVi.
マオ「スザク、僕はさ」
マオ「君の感じること、ちょっと分かるんだ」
スザク「?」
マオ「ルルーシュは、僕について何か大事なことを未だに隠してる」
マオ「なんとなく分かるんだ、聞こえてくるというか」
マオ「でも、一緒にいた2年くらいの間、僕は1度もそれを聞かなかった」
マオ「なんでか分かるかい?」
スザク「……いや」
マオ「だって、それがルルーシュの優しさだったからさ」
スザク「優しさ?」
マオ「そう、優しさ」
383
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:18:43 ID:g1f/TVi.
マオ「ルルーシュは、皆の分の苦労とか、そういうのを背負い込む癖があるんだよね」
マオ「もともとそうだったのか、それとも色々あってそうなったのかは分からないけど」
マオ「でも、そんなルルーシュだから、きっとみんなこう思うんだよ」
マオ「ルルーシュの力になりたいって」
マオ「スザクもそうだろ?」
スザク「……」
マオ「ルルーシュは決して、僕らを信じてない訳じゃない」
マオ「むしろ信じているから、そんな僕らを守るために黙っていることもあるんだ」
マオ「スザク、人を理解するのに必要なのは、相手の考えを100%知ることだと思うかい?」
384
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:23:22 ID:g1f/TVi.
スザク「……分からないよ」
スザク「僕は分からないんだ、ルルーシュが何を抱えていて、何に苦しんでいるのか」
スザク「少しでもその苦労を……」
マオ「分かって、それでどうするんだい?」
スザク「え?」
マオ「分かっても、スザクがルルーシュになる訳じゃない」
マオ「境遇も違う、考え方だって根本はきっと違ってる」
マオ「でも、僕達人間は同じ目的のために一緒に頑張れるだろう?」
マオ「人を理解するってそういうものだと思うんだよ」
385
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:26:12 ID:g1f/TVi.
マオ「きっと、こうすればあの人のためになるはず」
マオ「こうやれば、役に立てるはず」
マオ「そりゃあ失敗することだってあるけど」
マオ「でも上手くいった時、1人では出来なかったことができるようになる」
マオ「だから面白いんじゃないか」
スザク「マオ……」
マオ「総督代理のことも悩んでるんだったら」
マオ「ルルーシュならこうする、じゃなくて」
マオ「スザクならどうするのか、考えてみたらどう?」
スザク「僕ならどうするか……?」
386
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:29:45 ID:g1f/TVi.
マオ「そうさ」
マオ「ルルーシュはスザクなら出来ると思ってお願いしたんだ、僕もスザクなら出来ると思うよ」
マオ「君も、ルルーシュと同じで優しいみたいだからね」
スザク「……うん、ちょっと考えてみるよ」
マオ「あはは、偉そうに言っちゃったけど、僕もまだまだ分からないんだけどね」
マオ「いやぁ恥ずかしいこと言っちゃった」
咲世子「ただいま戻りました」
マオ「さすが咲世子さん、ナイスタイミング」
マオ「ま、もう1杯飲んでいきなよ、スザク」
マオ「なかなかイケてるだろう?このお茶」
スザク「……あはは、そうだね!」
咲世子「うふふ」
387
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/30(火) 02:31:30 ID:g1f/TVi.
次はどうなるかな、実はまだあんまり決まってないんだよね。
マオの原型無さすぎてやばいけど、よく考えたら誰にも原型なんて残ってないから大丈夫だよね。
また明日来ます、ぜひ楽しんで下さいな。
それではおやすみなさい、良い夢を〜
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 07:06:05 ID:sf79l4FY
乙でした
最近知ってようやく最初から今日の分まで読ませていただきました
応援しておりやす
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 08:46:43 ID:GKVA2p2s
乙です。
俺も久しぶりに読み返してこようかな…
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 19:43:03 ID:PDLHbml6
そりゃssなんてキャラ改変が普通だから原型無くて当たり前だと思いますがね...乙です
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/30(火) 20:58:18 ID:OGSct/lY
そもそもマオは記憶飛んでるんだから別人でもだな
392
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:27:12 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「む」
CC「どうされました?」
ルルーシュ「いや」
ルルーシュ「少し痛かった」
CC「まぁ!申し訳ございません!」
CC「もっと優しくします」
ルルーシュ「ああ、頼む」
ルルーシュ「さすがの俺も、そこは鍛えようがなくてな」
CC「そうですよね……」
CC「でも少しずつ慣れてきてますよ、私も」
CC「やり甲斐があります」
ルルーシュ「そうか……」
ルルーシュ「まぁ慣れるのはいいことだ、引き続き頑張ってくれ」
CC「はい!」
393
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:30:32 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(CCも随分打ち解けてくれるようになったな)
ルルーシュ(そもそもかつての主人の仕打ちがトラウマのようになっていたのだろうが)
ルルーシュ(まあいい傾向だろう)
ルルーシュ(何かあれば連絡は来るはずだし)
ルルーシュ(この状態のCCを放っておくわけにも行かないからな)
ルルーシュ(……ナナリーを攫った連中が、次にCCを狙ってくる可能性も十分にある)
ルルーシュ「CC、反対側も頼む」
CC「はいはーい、じゃあふわふわしますね」クリクリ
CC「……」フー
CC「よし、耳掃除片方、綺麗になりました」
ルルーシュ(……まぁこれはこれでいいものだ、うん)
394
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:42:48 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(特区の方は相変わらず変化なしか)
ルルーシュ(中華連邦の方も順調だという話だし)
ルルーシュ(まあ時間がかかるのも仕方ない、今は待ちの1手)
ルルーシュ(つまりはそういうことだ)
CC「大きいのみつけました」
ルルーシュ「取れそうか?」
CC「痛くしないように頑張ります」
ルルーシュ「任せたぞ、CC」
ルルーシュ(俺は決してサボっている訳では無い、じっと機会を伺っているんだ)
ルルーシュ(誰に咎められることでもない)
395
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 02:52:40 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(アーニャに聞きたいことが山ほどあるが)
ルルーシュ(あれ以降なぜか避けられているようだし)
ルルーシュ(ナナリー……)
ルルーシュ(だが、今は無事を祈るしかない)
ルルーシュ(ここで慌てても無意味だ、無理にでも落ち着かないとな)
CC「……もう少しです」
ルルーシュ「最後まで気を抜かないようにな」
CC「もちろんです」
ルルーシュ(そう考えると、今のCCは最適だな)
ルルーシュ(もともとこういうマイペースというか、のんきな性格だったのかもしれないな)
CC「取れました!大物です」
ルルーシュ「よくやった、褒めてやろう」ナデナデ
CC「う、うふふふ」ニマ
396
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:03:43 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「食事にするか」
ルルーシュ「今日は完全にフリーだし、食材もメイドが届けてくれたしな」
CC「それなら私が作りましょうか?」
ルルーシュ「いいさ、どうせすることもないんだ」
ルルーシュ「さっきのお礼もしたいしな」
CC「お、お礼なんて必要ないです!」
CC「私は当然のことを……」
ルルーシュ「CC、前も言ったが」
ルルーシュ「今のお前は奴隷ではない、俺も助けてもらったら礼はするし」
ルルーシュ「もちろんお前の働きには感謝している」ナデナデ
CC「で、でも」
ルルーシュ「すぐに慣れろとはいわないが、そういうものだと納得してくれ」
ルルーシュ「な?」
CC「……は、はい」
397
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:08:10 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ(現状はCCのことも心配だ)
ルルーシュ(ナナリーの捜索も指示している、今は記憶の隅にしまっておこう)
ルルーシュ「CC、何が食べたい?」
CC「そ、それではさっぱりしたものがいいです」
CC「あぶらもの、苦手なので」
ルルーシュ「そうか、それなら……」
CC「な、なにか手伝うことはないですか?」
ルルーシュ「……んー」
ルルーシュ「じゃあ、少しだけ手助けしてもらえるか?」
CC「はい!喜んで!」
398
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:11:33 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「どうだ?美味いか?」
CC「とっても美味しいです」
CC「食べすぎちゃいそう」
ルルーシュ「そうかそうか、それは良かった」
ルルーシュ「好きなだけ食べてくれ、おかわりもあるぞ」
CC「あ、ありがとうございます」
ルルーシュ「食べ終わって少し休んだら、今日も文字の練習をしよう」
CC「はい!頑張ります」モグモグ
ルルーシュ「ほら、張り切りすぎて零すなよ」
CC「気をつけまふ!」モグモグ
ルルーシュ「はは、全く……」
399
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:16:24 ID:x5DJjsGY
〜夜〜
ルルーシュ「そろそろ寝るか、CC」
CC「そうですね」
CC「今日はいろいろな言葉を覚えました」
ルルーシュ「ああ、偉いぞ」
ルルーシュ「そのうち手紙も書けるようになるかな」
CC「てがみ!」
ルルーシュ「楽しみだな」
CC「はい、とっても楽しみです」
CC「それでは、私はあっちで」
ルルーシュ「CC、お前はベッドで寝てもいいんだ」
ルルーシュ「昨日も言っただろう?」
CC「……そうでした」
400
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:18:01 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「電気、消すぞ」
CC「はい」
ルルーシュ「悪いな、ベッド一つしかなくて」
CC「いえ」
CC「なんだか、不思議と懐かしい感じがします」
ルルーシュ「……早く思い出せるといいな、記憶」
CC「はい」
CC「ルルーシュ様のためにも頑張ります」
ルルーシュ「……そうだな」
CC「ここに来てから」
CC「不思議がいっぱいです」
ルルーシュ「そうか?」
CC「はい」
401
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:20:59 ID:x5DJjsGY
CC「知らないものだらけで」
CC「不安もありますけど、とても楽しいです」
ルルーシュ「……良かったじゃないか」
CC「ルルーシュ様も、今までのご主人さまとは全然違います」
CC「ご飯もお腹いっぱい食べられて、叩かれなくて」
ルルーシュ「……」
CC「今でも、こんな生活が夢なんじゃないかと」
CC「考えてしまいます」
ルルーシュ「……もしかしたら、夢なのかもしれないな」
CC「……」
ルルーシュ「なぁ、CC」
ルルーシュ「お前はどう思う?」
ルルーシュ「本当に、記憶を取り戻したいと思うか?」
402
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:37:43 ID:x5DJjsGY
CC「私は……」
CC「思い出したいです」
ルルーシュ「……そうか」
CC「ルルーシュ様はいつも優しい目で私を見て下さいますけど」
CC「でも時々、すごく寂しそうに見えます」
ルルーシュ「……俺は、今のお前もいいと思う」
CC「でも、ルルーシュ様の知っている私は、今の私ではありません」
CC「やっぱり、それは良くないことです」
ルルーシュ「良くない?」
CC「本当の私がいるのなら、私は」
CC「元の私がここに居るべきだと思います」
403
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:42:55 ID:x5DJjsGY
CC「私はもう、十分楽しみました」
CC「記憶が戻るまでは、出来る限りルルーシュ様のお手伝いをしたいと思います」
ルルーシュ「CC……」
ルルーシュ「まあそう難しく考えるな」
ルルーシュ「いつ記憶が戻るかなんて誰にも分からない」
ルルーシュ「記憶が有ろうと無かろうと、お前はお前だ」
ルルーシュ「俺の大切な相棒だよ」
CC「……はい」
404
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:44:31 ID:x5DJjsGY
ルルーシュ「もう寝よう、話はまた明日だ」
ルルーシュ「おやすみCC」ナデナデ
CC「……おやすみなさい」
CC「ルルーシュ様の手も、とっても不思議です」
ルルーシュ「そうか?」
CC「はい」
CC「とても」
CC「……安心します」
CC「あったかいです」
ルルーシュ「……そうか」
405
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/05/31(水) 03:46:09 ID:x5DJjsGY
ぶっちゃけ衝動を抑えられなかった。
うちのSS内でのキャラが崩れなきゃそれでいいよね、うん。
また明日……は分からないけど、この調子で毎日更新を目指して頑張ります。
来週末は大阪まで行くことになってるので、その間だけ更新出来ないと思います。それだけご了承ください。
それでは、おやすみなさい〜良い夢を〜
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 06:37:35 ID:bmYKHgvY
乙です
ここぞとばかりに普段頼みにくい事をお願いしてるのかルルーシュw
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 08:40:19 ID:s0msBSq.
もっともっといちゃらぶしようぜ!!乙
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 10:39:20 ID:1MD7etvs
乙
ニヤニヤした!
409
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/05/31(水) 20:10:06 ID:y6o1s6IA
こんな状況でイチャコラしやがって
いいぞもっとやれ
410
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 02:47:47 ID:usBDf1yg
〜中華連邦〜
星刻「……つまり、中華連邦という国の基礎には」
星刻「他民族による連邦制をとりつつも、その実は皇帝を中心とした独裁政治に近い統治システムが根付いている」
星刻「当然反発はあったが、強国ブリタニアによる侵略を意識せざるを得ない過去の情勢から」
星刻「最も数の多い漢民族を束ねる皇帝に従わざるを得なかったという事情もあり」
星刻「今は各民族の武力は大幅に削がれてしまい、現在まで継続されている」
カレン「なるほどねぇ」
カレン「つまり、思っていた以上にこの国自体は若いってことなのね」
星刻「その通りだ」
星刻「王朝自体は存在していたものの、時代ごとに統治者だけでなく、その民族すらも変わっている」
星刻「国土の広さもあって、いつの時代も争いは絶えなかった」
星刻「それを考えれば、皮肉なことだが現状が1番安定しているとも言える」
天子「……」スゥスゥ
411
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2017/06/02(金) 02:52:44 ID:usBDf1yg
カレン「あらら」
カレン「お姫様はおねむみたいね」
星刻「……本当は天子様にこそ学んで欲しいのだが」
星刻「仕方あるまい、政治ごとに興味が湧く年頃でもない」
星刻「時代が時代なら、何不自由ない生活を送れたのだろうに」
カレン「ほんと、まだ子供なのにねぇ」
カレン「あたし、この子をベッドに連れていくわ」ヨイショ
カレン「戻ったら、もう少しこの国のこと教えてくれる?」
星刻「もちろんだ、君に協力できるとしたらこのくらいしかないからな」
カレン「ありがとね」
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