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ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2 Part2
1
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/09/05(月) 00:33:49 ID:mOJDqg96
ルルーシュ「正攻法でいこう」C.C.「……そうだな」R2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373520530/
の続きです
よろしければそちらから読んでみて下さい
155
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:38:18 ID:yeI2XzgU
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「VVはルルーシュのギアスイーターを知らないこと」
マリアンヌ「それは間違いないと思うわ」
マリアンヌ「そして、それなのに中華連邦を放っておいてまでやりたいこと」
マリアンヌ「結論から言えば」
マリアンヌ「VVはナナリーの中に入るつもりよ」
CC「???意味が分からない」
マリアンヌ「ええ、私も混乱したわ」
156
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 14:39:14 ID:yeI2XzgU
マリアンヌ「でも間違いない、アーカーシャの剣を使うつもりだということは」
マリアンヌ「それ以外考えられないわ」
CC「アーカーシャの剣、Cの世界を壊すための武器だったはずだが?」
マリアンヌ「……CC、それはあくまで使い方の一つに過ぎないわ」
マリアンヌ「あの装置は本来、人々の集合無意識であるCの世界と、この世界との境界に干渉する」
マリアンヌ「つまり、人の意識の本質的な繋がりを断ち切る装置なのよ」
CC「本質的な繋がり?」
マリアンヌ「要は装置を起動した人間の意識を強制的に人の脳に焼き付け」
マリアンヌ「Cの世界から隔離し、新しいCの世界をこちら側に作るの」
マリアンヌ「一つの共通意識が、全ての人に作用するようになる」
マリアンヌ「云わば、意識をアップデートする装置」
マリアンヌ「VVはその機能を、ナナリーという個人に使おうとしている」
マリアンヌ「つまり、ナナリーに自分の人格を上書きしようとしている」
157
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:16:41 ID:H.YuFgX6
CC「ナナリーがVVになる?」
マリアンヌ「ええ」
CC「いや、だが待てマリアンヌ」
CC「VVがCの世界との繋がりの破壊ではなく」
CC「ナナリーに使おうとしている根拠はなんだ?」
マリアンヌ「……やっぱり、そうなるわよね」
CC「当たり前だ」
CC「それに、それができる装置なのだとしたら」
CC「今までいつでもナナリーに使うチャンスがあったはずだ」
CC「あの子は本国の学校に通っていたのだから」
マリアンヌ「いいえ、今までと」
マリアンヌ「今では違うことがあるわ」
CC「なんだ?」
158
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:17:17 ID:Dv.SpktM
マリアンヌ「ルルーシュが、本当のルルーシュであることよ」
マリアンヌ「そして、貴女のコードを奪うほどに、ルルーシュのギアス能力が順化していること」
CC「……つまり」
CC「ルルーシュが戻ってきたから、奴は計画を実行することにした?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「唯一、貴女からコードを受ける資格をもち」
マリアンヌ「ナナリーを守ろうとするルルーシュがいるから」
マリアンヌ「VVはナナリーになり、ルルーシュに貴女のコードを奪わせたあと」
マリアンヌ「ルルーシュにコードを渡させるつもりよ」
マリアンヌ「貴女と違って、ルルーシュは抵抗できない」
マリアンヌ「ナナリーのために、ルルーシュはコードを諦める」
マリアンヌ「……そして、ナナリーを器に、ギアスは完成する」
マリアンヌ「VVの思うままに、世界は変えられてしまうわ」
159
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:17:48 ID:Dv.SpktM
CC「……いろいろ納得できないんだが」
CC「コードが欲しいなら、例えば私に対してルルーシュを人質にとったらどうだ?」
CC「私がルルーシュのためにコードをVVに渡すように」
CC「要は、コードを諦めさせればいいんだろう?」
マリアンヌ「そうね、それが出来ればやるでしょうけど」
マリアンヌ「やらないのは、そちらの方が手間がかかる上に、不確定な要素があるからでしょうね」
CC「不確定?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「貴女にとって、ルルーシュがただの人間以上であることは、VVも知っている」
160
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:20:32 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「だけど、二年前に」
マリアンヌ「貴女はルルーシュではなく、ルルーシュの思いを優先した」
マリアンヌ「もし仮にルルーシュが」
マリアンヌ「俺のことはいい、絶対にコードを渡すな、と言ったら?」
マリアンヌ「また貴女がその言葉を優先してしまったら?」
マリアンヌ「そうされないためにはルルーシュ自身にも、洗脳や意識のアップデートをする必要が出てくる」
マリアンヌ「そして、それは出来ない」
マリアンヌ「なぜなら、貴女はルルーシュと契約していて、ルルーシュのことをよく知っているから」
161
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:21:29 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「VVにとって、ルルーシュはただの可能性の一つだった、ルルーシュに成り代わって完璧に演じることは」
マリアンヌ「出来ない」
マリアンヌ「そして、もし貴女に気付かれれば」
マリアンヌ「また計画は振り出しに戻ってしまう」
マリアンヌ「皮肉なものよね、貴女のコードを奪うためにルルーシュを利用しようとしていたのに」
マリアンヌ「そのルルーシュがまた計画の中心で邪魔になっている」
マリアンヌ「さあ、ここまで話せば、私が今何故ここにいるのか分かるかしら?」
CC「私にそのVVの計画を説明する以上の意味があるんだな?」
マリアンヌ「ええ」
162
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:22:59 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「しばらく貴女の力を抑えつけているのは、計画の実行を出来る限り遅らせるため」
マリアンヌ「そして、その間にルルーシュには」
マリアンヌ「中華連邦を押さえ、そのままブリタニアに切り込んでもらう」
CC「切り込む?」
マリアンヌ「ええ」
マリアンヌ「ルルーシュにVVを殺してもらうの」
マリアンヌ「そのための協力者が、外にいるわ」
CC「ルルーシュは人を殺したりしない」
マリアンヌ「ええ、そうでしょうね」
マリアンヌ「でも、VVは人ではないし、殺すというのもコードを強制的に引き剥がすだけよ」
163
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:27:02 ID:H.YuFgX6
マリアンヌ「ルルーシュのギアスイーターがあれば、ギアスによる意識のアップデートも効果はない」
マリアンヌ「今ナナリーを人質にとっても、ルルーシュが貴女からコードを奪うことは出来ないもの」
CC「まて、まだ分からないことがある」
CC「それならナナリーを守るのが先じゃないのか?私に何かする前に」
マリアンヌ「いいえ、それは出来ないわ」
マリアンヌ「VVが痺れをきらせて、ルルーシュを殺してしまおうとすれば」
マリアンヌ「だれもVVを止められなくなる」
マリアンヌ「ナナリーを過度に守りすぎる訳にはいかないの」
マリアンヌ「VVがルルーシュの武器に気付く前の、今が最後のチャンス」
マリアンヌ「どのみちナナリーの身体はVVにとっても必要なもの、殺されることは無いわ」
マリアンヌ「だから、私はここに来た」
164
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:27:38 ID:H.YuFgX6
CC「……ふぅ」ドサッ
マリアンヌ「あら、疲れちゃった?」
CC「……分かるような分からないような、とにかく混乱している」
CC「質問したいことも、まだあるしな」
マリアンヌ「いいわ、どうせ暫くここにいるしかないのだから」
マリアンヌ「少しずつ聞きなさいな」
マリアンヌ「答えられる範囲なら、教えてあげる」
165
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:28:33 ID:H.YuFgX6
CC「……なぁ、マリアンヌ」
CC「どうしてお前は、ここまで詳しく知っているんだ?」
マリアンヌ「知っているって、VVの計画のこと?」
CC「……あぁ、それでいい」
マリアンヌ「簡単よ」
マリアンヌ「だって、そのナナリーの役が」
マリアンヌ「本来私のやるはずだったところだもの」
CC「……え?」
マリアンヌ「ふふ」カチャカチャ
マリアンヌ「さて、向こうは上手くやってくれているといいけれど」ズズッ
166
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:41:53 ID:H.YuFgX6
〜執務室〜
ルルーシュ「全く、どうなっている」カタカタ
ルルーシュ「咲世子とは連絡がとれないし、監視カメラ含め犯人がどうやって侵入したのかも分からない」
ルルーシュ「どういうことだ……」
コンコン
ルルーシュ「誰だ?今忙し……」
ルルーシュ「ロロ?」
ロロ「……」
ルルーシュ「どうした?ロロ」
ロロ「咲世子と他数名がやられた」
ロロ「さっき医務室へ運ぶように手配してきたよ」
ルルーシュ「なに?」
ルルーシュ「ナナリーは?」
167
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:42:49 ID:H.YuFgX6
ロロ「……」
ルルーシュ「ロロ!」
ロロ「……っ!」ハッ
ロロ「ナナリーは、攫われた」
ルルーシュ「……くっ」ドンッ
ルルーシュ「咲世子たちは無事なのか?」
ロロ「命に別状はないよ」
ロロ「これからどうするの?」
ルルーシュ「……とにかく、まずはこの混乱を収めるのが先決だ」
ルルーシュ「ロロ、お前は広報課の方に向かってくれ」
ルルーシュ「犯人の映像さ極端に少ないが、この国の外に出られる前に」
ルルーシュ「探させる必要がある」
ロロ「……うん、分かったよ」
168
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:43:19 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ(くっ、ナナリー)
ルルーシュ(また医務室か、しかし咲世子が目覚めれば犯人について何か分かるかもしれない)
ルルーシュ(ここにいてもやれる事はほとんど無いし、まずはCCと咲世子の目覚めを待つか)
コンコン
ルルーシュ「今度はなんだ!?」
アーニャ「ご、ごめんなさい」
ルルーシュ「!君は確か……」
ルルーシュ「どうしたんだ?」
アーニャ「貴方に、話すことがあって」
169
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:44:02 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ「……聞こう」
アーニャ「え?」
ルルーシュ「大事なことなんだろう?」
ルルーシュ「聞かせてくれ、俺に話すこととは何だ?」
アーニャ「……何を話しても、信じてくれる?」
ルルーシュ「嘘をつくつもりはあるか?」
アーニャ「……」ブンブン
ルルーシュ「ならば信じよう、話してくれ」
アーニャ「……うん、分かった」
170
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:49:42 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ(……)カツカツ
ルルーシュ(アーニャの言っていたこと、俄には信じ難いが)
アーニャ『私も、全部、知ってるわけじゃない』
アーニャ『だけど』
アーニャ『VVを止めないと、大変なことになる』
アーニャ『それだけは、分かるの』
ルルーシュ(VVのことを知っていた)カツカツ
ルルーシュ(VVの罠という可能性は?)
ルルーシュ(いや、それにしても中華連邦を取らせる意味は無い、むしろアーニャの言っていた)
ルルーシュ(中華連邦を取って向こうに宣戦布告するという流れは)
ルルーシュ(ある意味VVやシュナイゼルの思考とも噛み合っている)
171
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:50:25 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ(奴らにしてみれば、ギアスの研究施設を押さえたこちらは邪魔でしかないだろうからな)
ルルーシュ(だが、ナナリーはなぜ安全だと言いきれる?)
アーニャ『ナナリーは大丈夫、あの子はVVにとっての、鍵、だから』
ルルーシュ(ナナリーが鍵、一体どういうことだ)
ルルーシュ(……ともかく医務室に向かおう)
ルルーシュ(CCとも話し合わなければ)
172
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 15:52:18 ID:H.YuFgX6
僕の中の設定と、どこまで情報を伝えられているかが不安なので、前みたいな考察は大歓迎です。
とりあえずの説明話はここで終わりなので、この時点で感じた矛盾、不明点なんかはどんどん書いちゃってください。
出来る限りはまとめたつもりです。
今日はまだ書きます。
173
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:00:34 ID:H.YuFgX6
〜再び医務室〜
ルルーシュ「ラクシャータ、いるか?」
ラクシャータ「あ、ああルルーシュ」
ラクシャータ「ちょおっと、マズイ感じかもね」
ルルーシュ「咲世子達のことだろう?話は聞いた」
ラクシャータ「うーん、そっちもあるけど」
ラクシャータ「CC?ルルーシュが来たわよぉ」
ルルーシュ「CCが目覚めたのか?」
ラクシャータ「うん、目覚めたはいいんだけどねぇ」
ルルーシュ「?」
CC「……」ボヤ
174
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:01:11 ID:H.YuFgX6
ルルーシュ「CC?」
CC「……あの」
ルルーシュ「うん?どうした」
CC「貴方は、どなたでしょうか?」
ルルーシュ「……ラクシャータ、これは一体」
ラクシャータ「聞いての通りよん」
ラクシャータ「この子、記憶喪失みたい」
ルルーシュ「……なんてことだ」
CC「……?」
175
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:09:07 ID:H.YuFgX6
〜中華連邦〜
技師「カレンさん、これどこに運べばいいんです?」
カレン「それどこの部品?……ああ、腕はまだ手をつけてないから、向こうのとこにひとまとめにしておいて」
カレン「それと、趙さん呼んできて、ここのコードの書き方訳分からないから」
技師「分かりましたー、すぐ呼んできますー」
カレン「ふぅ、あたしだけってのは不安ねぇ」
カレン「何より言葉が難しいわ、全く、もう少し向こうから連れてくればよかった」
星刻「精が出るな」
176
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:10:55 ID:H.YuFgX6
カレン「あら星刻、見学?」
星刻「まあそんなところだ」
星刻「完成度はどんな感じだ?」
カレン「どんなもなにも、見ての通り足の一部とむき出しのコックピットブロックだけよ」
カレン「設計自体はラクシャータさんとロイドさんがやってくれてるけど、如何せんこっちの技師さんたちに伝えるのが難しくて」
星刻「迷惑をかけるな、なにせこちらではガン・ルゥ程度のナイトメアしか無かったので」
カレン「ま、そこに関してはグダグダ言っても仕方ないことだから」
カレン「なんとかするわ、それがゼロの命令だからね」
星刻「ゼロ、か」
星刻「なぁ、君はラウンズの部下なんだろう?」
星刻「こんなところに居ても大丈夫なのか?」
カレン「大丈夫よ、私は普通に公務をしていることになってるから」
カレン「それに、あたしはもともと騎士団のメンバーだもの」
177
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:16:35 ID:H.YuFgX6
星刻「騎士団であり、ラウンズでもある」
星刻「それでは、君の真意はどちらにあるんだ?」
カレン「え?ちょっと今の単語分からないんだけど」
星刻「あ、ああ済まない」
星刻「そちらの言葉で話そう」
カレン「凄いわよね、色々話せて」
星刻「そちらも、日本とブリタニア、二つ分だろう?」
カレン「あー、それはそうなんだけど」
カレン「中華連邦の言葉は日本ともまた違うから本当こんがらがるわ」
カレン「発音も難しいし」
星刻「上達しているさ」
178
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:17:14 ID:H.YuFgX6
星刻「それで、君の真意はどこにある?」
カレン「真意?」
星刻「ブリタニアと日本、どちらなのか」
カレン「んー」
カレン「もちろん日本、と言いたいところだけど」
カレン「最近は分からないかな」
星刻「わからない?」
カレン「なんというか」
カレン「日本はもちろん取り戻したいけど、だからといってブリタニアを無くしたいって気持ちは薄れてきたかなって」
カレン「なんというか」
カレン「それをしちゃったら、ブリタニアに私達がされた事を、やり返すだけになって」
カレン「いつまで経っても解決しないかなって思ってる」
179
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:29:50 ID:H.YuFgX6
星刻「いつまでも変わらないか」
カレン「なーんて、口では簡単に言えるんだけどね」
カレン「実際はどうだろ、やっぱりブリタニアを憎んでいる気持ちは」
カレン「完全には無くなってないかな」
星刻「まあ人間そう簡単に割り切れるものでもないさ」
星刻「それより、少し休んできたらどうだ?」
星刻「そろそろ昼時だ、何かあれば私があとでまとめて伝えよう」
カレン「いいの?」
星刻「ああ」
星刻「こういったことには詳しくないので、手伝えないことが歯痒いんだ」
星刻「我が国のためのことなのに、何も出来ないのはな」
星刻「だから、少しくらい役に立ちたい」
カレン「そう……」
180
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:32:13 ID:H.YuFgX6
カレン「それなら、少し甘えさせてもらおうかな」
カレン「一時間くらいで戻るわ」
星刻「ああ、ゆっくりしてきてくれて構わない」
カレン「ありがと」
カレン(……)
カレン(せっかくのことだから従ってはみたけど)
カレン(あたし、まだこのあたりのことよく知らないのよね)
カレン(山の中だから街があるわけじゃないし)
カレン(ま、外の空気でも吸ってこようかな)
カレン「よし!」
181
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:38:32 ID:H.YuFgX6
〜中華連邦拠点 外〜
カレン「んー、こっちの方が日本より暖かいかなー」ノビー
カレン「お腹はあんまり空いてないし、そこらで寝転がりますか」
カレン「お、いい所発見!」
カレン「あぁ〜」ゴロン
カレン(……やっぱり、1人で異国ってのは寂しいわね)
カレン(今頃ルルーシュとCCは結婚式かな?あたしも行きたかったけど)
カレン(ま、あの2人を休ませるには働かないとね)
カレン(それにしても)
チュンチュン……チチチ……
カレン(平和よね、驚くほど)
182
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:40:01 ID:H.YuFgX6
カレン(今、世界の何処かでは相変わらず戦争が起きてる)
カレン(それもこれも、全部ブリタニアが侵略を進めるから)
カレン(だから、あたしもゼロも……ルルーシュも止めたいと思ってる)
カレン(けど、どうやったら止まるんだろう)
カレン(ブリタニアが亡くなったら?日本が完璧に独立したら?中華連邦が生まれ変わったら?)
カレン(そうしたら、人は争わなくなるのかしら)
カレン(……ほんとに、それで全部終わるのかしら)
カレン(ギアスが無くなって、それでも)
カレン(争いが終わらなかったら、あたしは次に)
カレン(何と戦うんだろう)
183
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 16:43:11 ID:H.YuFgX6
カレン(ルルーシュとCCは、ギアスが無くなったらどうなるんだろう)
カレン(ふたりともギアスの力で、今生きている)
カレン(てことは、ギアスが無くなったら、二人ともいなくなるってこと?)
カレン(……)
カレン(あーもう、全然分からない)
カレン(何かないのかしら、皆でただ平和に過ごせるだけの世界を作る方法)
カレン(……なんてね)
カレン(あたしももう子供じゃないんだし、そんな夢物語がないことくらい)
カレン(……)
カレン「分かってる、分かってるんだけどなぁ」
カレン「どうにか、ならないのかなぁ」
天子「何がですか?」
カレン「え?」
184
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:01:42 ID:H.YuFgX6
天子「こんにちは」
天子「すみません、お休みしてたみたいなのに」
カレン「いいえ、それはいいんですけど」
カレン「日本語、分かるんですか?」
天子「ふふふ、少しなら分かります」
天子「それで、カレンさんは何をどうにかしたいのですか?」
カレン「あ、あはは」
カレン「あの、ものすごく子供っぽい考えなんですけど」
天子「見ての通り、わたくしはまだ子供ですから」
天子「ちょうどいいと思いますよ」
カレン「そ、そうですかね」
天子「ええ」
カレン「それなら、ちょっと聞いて貰えますか?」
天子「はい、ぜひ聞かせてください」
185
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:05:52 ID:H.YuFgX6
天子「なるほど」
カレン「ね?子供っぽいでしょう?」
天子「そんなことないと思いますよ」
天子「もしそういう考えを持たなくなることが大人になるということなら」
天子「わたくしは子供のままでいたいです」
カレン「そ、そうですかね」
天子「……わたくしの話になってしまいますが」
カレン「?」
天子「わたくしが生まれた頃から、この国は弱りきっていて」
天子「争う元気もない国民と、その上に君臨する者達という」
天子「そんな環境以外を体験したことがありません」
天子「たしかに、見かけ上は争いがありません」
天子「でも、けして平和、というわけでもないです」
186
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:08:55 ID:H.YuFgX6
天子「カレンさん、わたくしは」
天子「争っていることも含めて、生きるという事なのではないかと」
天子「そう思っているんです」
カレン「争うことが、生きること?」
天子「はい」
天子「抵抗する、というのが正しいかもしれません」
天子「現状をただ受け入れるのではなく」
天子「より良いものになるように抵抗する」
天子「限界と思うことも、その壁を乗り越えるために抵抗する」
天子「わたくしたちは今まさに、抵抗するための準備をしているのです」
天子「みなが一様で、争いのない世界は」
天子「平和かもしれませんが、健全ではないと思います」
187
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:11:43 ID:H.YuFgX6
カレン「……言いたいことは分かりますけど」
カレン「でも、現にその抵抗で」
カレン「死んでる人が、たくさんいるんですよ」
カレン「ここでも、もしかしたら」
カレン「……そう思うと、どうしていいか分からなくなって」
天子「……」
天子「わたくしは、戦う力を持っていません」
天子「いつも、外から皆さんを見ているだけです」
天子「だから、いざとなればこの身を捧げることを厭わないように」
天子「心に誓っています」
188
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:17:32 ID:H.YuFgX6
カレン「……立派ですよ、天子様は」
天子「うふふ、言葉だけなら言えるんですけどね」
カレン「!」
天子「なかなか難しいです」
天子「でも」
天子「カレンさんが考えていることも、わたくしのこの覚悟も」
天子「まずは持っていることが大事なんじゃないでしょうか」
カレン「持っていることが、大事?」
天子「そうです」
天子「持っていれば、もしかしたら使えるかも知れません」
天子「でも、持ってもいない人は、そもそも使う選択肢もありません」スック
天子「いいじゃありませんか、争いましょうカレンさん」
天子「わたくしも、出来る限りのことをします」
189
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:23:58 ID:H.YuFgX6
天子「それでもダメなら」
カレン「……ダメなら?」
天子「その時は、また2人で考えましょう」
天子「三个臭皮匠,勝過一个諸葛亮です」
カレン「えっと、三人寄れば文殊の知恵?かな」
天子「それです」
カレン「私達2人だけどね」
天子「じゃあ、まずは3人目を探すところからですね」
天子「……わたくしは、カレンさんたちのお陰で今やっと希望を持てています」
天子「中華連邦を代表して、カレンさんの理想とする世界を作る手助けをすることを、お約束しますよ」
カレン「ふふ、やっぱりお国の代表となると、器が大きいですね」
天子「えへん」
天子「でも」
190
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:26:00 ID:H.YuFgX6
カレン「でも?」
天子「そんな器の大きな人は」
天子「今1番欲しいものが手に入りません」
カレン「1番欲しいもの?」
天子「はい」
カレン「何が欲しいんですか?」
天子「……あの、とても子供っぽいんですが」
天子「聞いて下さいますか?」
カレン「……ふふ」
カレン「はい、もちろん」
天子「お友達が」ボソボソ
カレン「え?」
天子「お友達が、欲しいんです」
191
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:28:18 ID:H.YuFgX6
カレン「……」
天子「……」
カレン「ふふっ」
天子「あっ」
天子「カレンさん!何も笑うことはないと思います」
カレン「ふふふ、いや、だって」
カレン「さっきまであんなにしっかり話してたのに」
カレン「と、友達が欲しいものなんて」ククク
天子「し、仕方ないのです」
天子「中華連邦の方々は、みなわたくしを天子としてしか扱ってくれませんし」
天子「むぅ」
カレン「あははは」
192
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:38:49 ID:H.YuFgX6
カレン「じゃあ、天子様」
天子「なんですか?」
カレン「まずはあたしとお友達になりましょう」
カレン「ちょうどあたしも、お話し相手が居なくて困ってたから」
天子「……」
カレン「天子様?」
天子「あ、いえ」
天子「わたくしお友達というのは」
天子「どういう風にすればいいのかわからなくて」
193
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:39:26 ID:H.YuFgX6
カレン「……あはははは」
天子「な、なんですか?」
カレン「じゃあ、はい」スッ
天子「あくしゅ?」ギュッ
カレン「そう」
カレン「これで、あたしたちは友達」
カレン「よろしくね、天子ちゃん」
天子「天子、ちゃん」
カレン「だめ?」
天子「い、いえ」
天子「かわいいと思います」
カレン「ふふ、そうでしょう」
194
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:42:13 ID:H.YuFgX6
カレン「さ、せっかくだから見学していかない?星刻さんもいるし」
天子「いいんですか?」
カレン「もちろん!」
カレン「さ、行きましょ?」
天子「……はいっ!」タッタッタッ
195
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 17:43:14 ID:H.YuFgX6
さて、とりあえずここでおしまい。
また次回さよならー
196
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 18:01:39 ID:JotxhrgA
乙です
197
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 19:35:54 ID:YJmpyWl.
アニメやるのか?
198
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 20:16:45 ID:LkF03tBY
おつい
199
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 22:30:19 ID:a381tM5c
乙
天子ちゃんあざとかわいい
200
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 22:54:59 ID:koLwXVps
コードギアス 復活のルルーシュ
キタコレ
201
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/27(日) 23:06:16 ID:Enqaiedg
>>200
やったぜ
202
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/11/27(日) 23:52:49 ID:0OR.EY.w
はやく完結させないと、追いつかれたら確実に先が書けなくなる(NARUTOの二の舞
203
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/28(月) 14:12:54 ID:UbOUpo6k
>>149
こんなんで恥だと思えるのが凄いと思うわw
204
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/28(月) 14:23:30 ID:UbOUpo6k
>>202
期待してるよ頑張って!
205
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/28(月) 15:14:03 ID:6v3.C58g
>>203
後で煽られる羽目になるから止めてっての
206
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 14:24:13 ID:8sVg5i2s
>>205
どんだけネット命で生きてるんだよw
こっちからしたら考察に対して薄ら馬鹿だの恥かくぞだの煽ることに必死な方恥なんだが。
まあこれ以上は荒れるだけだし辞めとくわ。
スレ汚し申し訳ない。
207
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 16:56:28 ID:UJvPXJZE
>>206
ネットで煽られても平気だしとかって余裕ぶっこいてるヤツにかぎって現実世界で知ったかしたり知ったような顔で考察して後で的外れだったのを馬鹿にされるんだよ
それをする相手も居ないなら無敵なんだろうが
ネットだって操作してるのは現実の人間である以上そこでの振る舞いは現実の振る舞い(逆も然り)になりかねない
208
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 18:01:26 ID:hzewVgWk
>>207
うん、そうだね。
こちらが悪かったわ申し訳ない。
209
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 18:10:04 ID:kiZm6LUA
平和が1番だ 余計な争いはせず、黙って更新を待とう
210
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/11/29(火) 18:22:04 ID:hzewVgWk
>>209
本当それだわ。
内容以外で争った所で無意味な上面倒だしこういう時は謝るのが一番だw
てか随分前からの作品だけど意外と人いるんだな、少し驚いた。
211
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 00:10:37 ID:1KaxaKwY
お待たせしました。更新始めます。
212
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 00:16:07 ID:1KaxaKwY
〜中華連邦 基地宿泊施設〜
カレン「んー」ノビー
カレン(こっちはニュースとかやらないのかしら)ピッ
カレン(……バラエティすらないのね、あるのは過去の演説やら中華連邦の歴史やら)
カレン(もしかしたら、そもそもテレビを見られる人自体が少ないのかしら)
カレン(……まぁここが山奥だから電波が来てないだけかもしれないけど)
カレン(にしても、妙な話よね)
カレン(ルルーシュはここにブリタニアのギアス研究所が幾つもあるって言ってたけど)
カレン(別にブリタニアにだって見つかりにくい場所なんて沢山あるだろうし)
カレン(資源云々だってこっちに密輸したりこっちで採取するより、ブリタニアの保有分から出せばいいだろうに)
カレン(なんでわざわざ中華連邦でやるのかしら)
213
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 00:24:58 ID:1KaxaKwY
カレン(そもそも、ルルーシュの居ない2年間)
カレン(なんでシュナイゼルもVVもルルーシュ、……CCに何も関わって来なかったのかしら)
カレン(CCが居なくなった方が都合がよかった?)
カレン「あー、もう」
カレン「何か引っかかるのよねぇ」バフッ
カレン「……ベッド硬いなぁ」
カレン(結局、あたしはギアスってものについて全然分かってないのよ)
カレン(ルルーシュ、ゼロとCCに言われるがままにやってるし、実際今までそれでなんとかなってたし)
カレン(……それが不満って訳じゃないけど)
カレン(なんか、大変なところは全部押し付けてるみたいなとこが嫌なのかも)
カレン(……少し調べてみようかしら)ムク
カレン(でもどうやって?紅蓮で中華連邦を動いていたら、さすがに目立っちゃうし)
214
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 00:36:09 ID:1KaxaKwY
カレン(んー、研究所の一つでも分かれば、研究データか何かあるかもしれないのに)
カレン(……ちょっと待って)
カレン(こっちで研究したらデータは、一体どうやってブリタニアにいる連中に渡していたのかしら)
カレン(今時手渡し?VVってのは表に出てこないにしても、シュナイゼルは公務もあるでしょ)
カレン(となると、やっぱりブリタニアと繋がってる所があるはず)
カレン(それこそ位置的に日本を経由して送るんだろうけど)ガサゴソ
カレン「あった、持ってきた端末」
カレン(もしそうだとすれば、逆に日本を経由して中華連邦のサーバーに総当りして)カタカタ
カレン(何かやりとりのあった所に研究所があるはず)
カレン(履歴は追えないでしょうね、さすがにそこまで馬鹿じゃないでしょ)
カレン(うー、これって洋上に中継局でもあったら完全に無駄な行為なのよね)
カレン(いやいや、そんな目立つ動き、さすがにしないでしょ)
カレン「頼むわよー、なにかヒントくらい見つかってよね」カタカタ
215
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 00:44:35 ID:1KaxaKwY
カレン(……)
カレン(やっぱり特に変な通信は無さそう)
カレン(そもそも規制がかかってないだけの端末が一つあるだけじゃ、全然処理が追いつかない)
カレン(他に何かないかしら、見逃してることは……)
カレン(もし、あたしが隠したいものをこっそり送信するならどうするかしら)
カレン(とりあえずは偽装するわよね、なんてことないものに紛れさせたり、相手にしか分からないような暗号つかったり)
カレン(でも研究データなんて膨大なものを全部暗号化してたら、逆に目立つか)
カレン(そもそも日本と、いえエリア11と中華連邦の関わりなんて無いに等しいはず)
カレン(まだブリタニアの統治下にあるエリア11で中華連邦とってのは)
カレン(……んー)
カレン(よく知らないけど、中華連邦とエリア11って全く何の交流もないのかしら)
カレン(……先にそっちを見てみよ)
216
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 00:53:28 ID:1KaxaKwY
カレン(……)ポチ
カレン(へぇ、農産物なんかは輸入してたのね)
カレン(電波とか、情報とかに関しては、さすがにエリア11の記録見てもよく分からないわ)
カレン(ん?サクラダイト?)
カレン(……まあ別に変じゃないか、富士のあたりは世界有数の……)
カレン(ううん、やっぱり変よね)
カレン(だって、特区はブリタニアとしか取引していなかったはず)
カレン(それなのに、どうしてブリタニア側からまた改めて中華連邦に輸出しているのかしら)
カレン(サクラダイトなんて、兵器に使うことも出来るし、表立った争いはないにしろ一応敵国よ?)
カレン(量は大したことないけど、気になる)
217
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/09(金) 01:03:17 ID:8GBBdCws
期待
218
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:04:23 ID:1KaxaKwY
カレン(えっと、エリア11の輸出入管理してるのはどの部署だったかな)
カレン(あった……パス?ふふん)
カレン(これでも一応ラウンズ付きなのよ、そのくらいほぼフリーパスだっての)
カレン(こういう時だけは、ブリタニアの役職があるって便利よね)
カレン(ま、あるものは使わないと)
カレン(……遅い)
カレン(くー、でもさすがにここから日本経由してさらにエリア11にアクセスってのはきついかぁ)
カレン(こうなったら衛星でもなんでも使うしかないわ)
カレン(こんなとこでラクシャータさんのワルい知識が発揮されるわけよ)カタカタ
カレン「なんか楽しくなってきたわ」
219
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:15:23 ID:1KaxaKwY
カレン(……よし、重いは重いけど、なんとか見るくらいなら出来そうね)
カレン(ふーん、普通に取引記録も残ってるんだ)
カレン(……おっ)
カレン(……変よねぇ?ただの輸出入のはずなのに、毎回本国に確認の通信を入れてるなんて)
カレン(表向きは使途不明にならないようにってことらしいけど、あたしにとったら怪しさしかないわ)
カレン(さーて、どこと通信してるのかなぁ?)
カレン(……ふむ)
カレン「車で行けばそこまでかからないかしら」
カレン(まだ使われてる可能性が高いし、危険だろうけど)
カレン(出来ることがあるなら、全部やってみないとね)
カレン「よしっ」
220
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:22:40 ID:1KaxaKwY
〜中華連邦 市街地郊外〜
カレン「この辺りね」
カレン(にしても大胆なものね、まあ生活用品とかは必要だろうから仕方ないにしても)
カレン(こんなに民家の近くにあるなんて)
カレン(見た感じ監視カメラどころか見張りすらいなさそう)
カレン(どうしようかしら、最初から潜入する方向でいくか)
カレン(もしくは迷い込んだ振りをするか)
カレン(といってもあたしの外見的に後者はキツそうだけど)
カレン(とりあえずサーモチェック)ビビッ
カレン(変ね、誰もいないのかしら)
カレン(銃は……)カチャ
カレン(うん、とりあえず入ってみましょう)
221
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:26:55 ID:1KaxaKwY
〜研究所内部〜
カレン(……)ザッザッ
カレン(普通の民家みたいね)
カレン(今更だけどどこかに隠し通路でもあって、そこから入るってパターンだったら)
カレン(今のあたし相当マズいわね)
カレン(少し焦りすぎたかしら)
カレン(……ま、もうここまで来ちゃったし)
カレン(……ん?)
カレン(なんだろ、なんか一瞬違和感が)
222
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:36:51 ID:1KaxaKwY
カレン「これ……」
カレン(床に擦れた跡、扇形ってことは……)チラ
カレン「ここが動くってことかしら?」コンコン
カレン(でもかなりホコリが溜まっているわね)
カレン(最近は動かしていないってこと?)
カレン「とりあえずスイッチを探さないとね」
カレン「んー、どこにあるかなー」
カレン「こっちかなー」カチッ
カレン「おっ」
ズズズズっ……
カレン「やりぃ」
223
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:43:46 ID:1KaxaKwY
〜地下〜
カレン(なに、この臭い……)
カレン(これじゃまるで……)
カレン「!?」
カレン(何、これ)
カレン「……」ユサユサ
カレン(死んでる……)
カレン(2……いや、3人ね)
カレン(ポッドの中は)
カレン「……こっちもダメか」
224
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:58:21 ID:1KaxaKwY
カレン「どういうことかしら、あの通信記録は1番新しいやつだったのに」
カレン「通信のあと、割とすぐにこうなったってことか」
カレン「でもどうして……」
カレン「とにかく、データ類が無いかだけでも確認しないと」
カレン「電力は……」カチッ
カレン「あ、まだ来てる」
カレン「機材の方はめちゃくちゃね、でも」
カレン「ここが市街地に近いから爆破は出来なかったか、確かに偽装されてる場所だし、機材壊しちゃえばどうにかなるだろうけど」
カレン「でも残念、こういう施設ならほぼ間違いなく……」ガチャガチャ
225
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 01:59:02 ID:1KaxaKwY
カレン「やっぱり、いくつかは破損しちゃってるけど」
カレン「壊すなら木っ端微塵にしないと、残っちゃうわよね、ハードディスク」
カレン「えーっと、こっちから繋いで……」カチャカチャ
カレン「よし、中身はどうかしら……」
カレン「御丁寧に消去してから壊したのね」
カレン「でも」
カレン「こういうのってただ削除しただけじゃ完全に無くならないのよ」カタカタ
カレン「なんとか復元できれば、断片的でも何をやっていたか分かるかも」カタカタ
226
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 02:15:10 ID:1KaxaKwY
カレン「……」カチッ
カレン「これね、多分」
カレン「内部のデータだから暗号化とかもされていないみたい」
カレン「えっと、人工的なギアス能力者の……」
カレン「これが前にルルーシュの言ってたやつね」
カレン「それからギアスキャンセラー、それにギアスエア……、いや、イーター?」
カレン「それに……んん?」
カレン「なにこれ、ギアスに関係ないのもあるのね」カチカチ
カレン「脳波によるナイトメアコントロールの研究?こんなのがなんでここに……」カタカタ
カレン「えっ?」カチッ
カレン「一体どういう……」
ピピピッ
カレン「はっ!?」
227
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 02:18:39 ID:1KaxaKwY
カレン「って、なんだあたしか」
カレン「電話、もうこんな時に誰よ」
カレン「ってか、電源くらい切りなさいよね、あたし」ピッ
カレン「もしもし?ああ、ラクシャータさん」
カレン「うん、うん、こっちは特に……」
カレン「ええっ!?襲撃?で、ルルーシュとCCは!?」
カレン「……そう、無事なのね、それならいいんだけど」
カレン「え?ああ、うん、ちょっと今外な上に地下で」
カレン「あ、そうだ」
カレン「これから基地に戻るんだけど、そっちで調べて貰いたいものがあるの」
カレン「うん、細かい話はその時、お願い」
カレン「じゃあ、すぐに戻るから」ピッ
228
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 02:20:35 ID:1KaxaKwY
カレン「ふぅ」
カレン(一体何が起きてるのかしら、結婚式に襲撃がきて)
カレン(それに……)
カレン(「脳波によるナイトメアコントロールの研究報告」作成者)
カレン「ロイド・アスプルンド……」
カレン「ロイドさん、どうしてギアス研究所に貴方の報告書が残ってるわけ?」
229
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/09(金) 02:21:07 ID:1KaxaKwY
とりあえず今日はここまで、まだもう少しだけカレン視点が続くんじゃよ。
それではまた日曜日に会えたら!おやすも!
230
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/09(金) 03:42:12 ID:8GBBdCws
おつです
231
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/09(金) 05:36:29 ID:.FXUS.xg
乙
単独潜入とか無茶するなカレン
232
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/20(火) 16:27:17 ID:sXnleDRg
これ新ギアスのシナリオはどうすんだろう
ゼロレク前提の世界だろうから成り立たないかな
233
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/21(水) 09:53:03 ID:NPHINlxc
え?これ昔見てたけどまだ終わってなかったの?ww
やる気ないなら辞めるかサクッと終わらせるかすればいいのに
待ってる人に失礼過ぎるだろ
234
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/21(水) 14:27:58 ID:qP4Baruo
>>233
昔(一ヶ月前)
無茶言うな
235
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/21(水) 14:34:17 ID:h4ynlUhg
触るな
236
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/21(水) 16:14:15 ID:1e3fNMVM
〜車内〜
CC「……ここは……?」
ルルーシュ「ああ、起きたか」
ルルーシュ「すまない、よく寝ているものだからそのまま連れてきてしまった」
CC「え?あの、あ、はい」
CC「あの、ルルーシュ様、わたしたちはどこへ向かっているのですか?」
ルルーシュ「昔俺たちが住んでいた家だ」
ルルーシュ「事件のこともあって、暫く公務はスザクに任せることになったんでな」
ルルーシュ「政庁よりは落ち着くだろう」
ルルーシュ「部屋も咲世子と、……記憶を失う前のお前が定期的に管理していてくれたしな」
237
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/21(水) 16:18:03 ID:1e3fNMVM
CC「記憶を失う前の、わたし」
ルルーシュ「……そろそろ着くぞ」
ルルーシュ「中華連邦での工作が始まるまでは、またここが」
ルルーシュ「俺たちの家だ」
ルルーシュ「さぁ、いこう」
CC「は、はい!」
CC(ルルーシュ様、今までわたしが仕えた人とは、少し違う)
CC(でも、わたしの記憶が無いことでとても悲しんでいらっしゃるわ)
CC(ルルーシュ様のためにも、頑張って思い出さなくちゃ)
ルルーシュ「CC?どうした立ち止まって」
CC「いえ!問題ありません!」
ルルーシュ「???」
238
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/21(水) 16:41:49 ID:1e3fNMVM
〜アパートの部屋〜
ルルーシュ「懐かしい、というほど前でもないか」
ルルーシュ「まあ住んでいた時を考えれば懐かしいであっているだろう」
CC「それで、わたしのお仕事はなんでしょうか?」
ルルーシュ「仕事?」
CC「はい」
ルルーシュ「ははは、仕事か」
ルルーシュ「今のところはそこに座っていることくらいしかないな」
CC「へ?」
CC「でも、それだとご飯が……」
ルルーシュ「ご飯?」
239
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/21(水) 17:04:40 ID:1e3fNMVM
CC「仕事をしないとご飯が食べられません」
ルルーシュ「……なるほど」
ルルーシュ「それなら、冷蔵庫の中を確認して、何が入っているかここにメモしてくれるか?」
CC「あっ……」
ルルーシュ「?まだなにかあるのか?」
CC「申し訳ございません、わたし、字が書けなくて……」
ルルーシュ「ふむ」
ルルーシュ「それでは、飲みものがなにか入っているか確認して、ここに持ってきてくれ」
CC「かしこまりました!」ダッ
ルルーシュ(……なるほど)
ルルーシュ(仮説でしかないが)
ルルーシュ(CCの記憶喪失、これは普通のものではないな)
ルルーシュ(常識的な知識も同時に失っている)
CC「ルルーシュ様、レイゾウコとはどんなものでしょうか!」
ルルーシュ(これでは記憶喪失というより、一種の退行だ)
240
:
バレルルーシュ
◆wjd7R.7O.A
:2016/12/21(水) 19:47:44 ID:1e3fNMVM
ルルーシュ(そして、CCが退行するとすれば)
ルルーシュ(自ずと時期は見えてくるか)
ルルーシュ「CC、ギアスというものに聞き覚えはあるか?」
CC「いいえ、ありませんけど」
CC「それより、レイゾウコが……」
ルルーシュ(察するに、ギアスの契約をする前)
ルルーシュ(身体の治りも遅かったことを考えると、ギアスの力を得る直前の状態になっているということか)
ルルーシュ「扉を開けて、冷たい所が冷蔵庫だ」
CC「わかりました!」ダッ
ルルーシュ(原因は不明だが、今のCCは過去の自分に戻っている)
ルルーシュ(そして、コード保持者としての能力もほとんどない)
ルルーシュ(一体何が起こったのか)
241
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/21(水) 21:46:45 ID:h4ynlUhg
O2
242
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/22(木) 06:20:18 ID:chlNKSqA
乙乙
243
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/22(木) 10:56:19 ID:O5Rv8u0o
おつ
244
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2016/12/26(月) 23:03:14 ID:hEaB5gOg
ゼロが・・・ルルーシュが・・・帰ってくるっ!
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/05(木) 22:39:40 ID:N/y3EOO.
あげましておめでとうございます。
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/09(月) 18:27:18 ID:6QOL7zfQ
まだかな〜
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/09(月) 18:39:03 ID:fnnD66hM
新作の流れによっては進行に支障が出るからな
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/15(日) 14:04:46 ID:4Hzh4KS6
新作は新作で別ルートでいいんじゃね?
ナナナとかあるし
追いついた
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/01/23(月) 10:27:07 ID:n60EcB2s
いつまでも待つ
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/02(木) 13:53:42 ID:9B08tIfI
待ち続ける
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/02(木) 13:55:13 ID:XiiVzlck
舞ってる
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/14(火) 21:34:08 ID:aBY3bNww
あげ
253
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/15(水) 13:59:31 ID:/.mjmtSk
打ち切り
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2017/02/18(土) 15:24:03 ID:dGnp3iJc
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