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美琴「食蜂の胸、柔らかかったな……」

700以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/24(木) 00:24:39 ID:Ax5DhIXI
美琴「はぁー、ったく……ドジなんだから」

食蜂「あ、アナタが気がかりな表情してたせいでしょぉ!」

美琴「ほら、足元気をつけなさいって」ギュッ

食蜂「むぅぅ……!」

美琴「睨んだってダメでーす」フイッ

食蜂「……ありがと」ボソッ

美琴「っ……しょ、しょうがないから更衣室までは手繋いどいてあげるわ」ギューッ

食蜂「そこまでは頼んでないけどぉ……」

美琴「ダーメ。強制ね」

701以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/25(金) 01:37:16 ID:qhPddHH2
ツンデレ同士だと先が長いな。。

702以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/27(日) 20:54:59 ID:cMb/5jWY
帰りのバス

食蜂「んー……」ウトウト

美琴「ちょっと、頭ぶつけるわよ」

食蜂「ん……場所替わって」

美琴「アンタが先に乗り込んだんでしょうが……しょうがないから寄りかかってもいいわよ」

食蜂「は……?」

美琴「私の肩、枕にしていいって言ってんの」

食蜂「……」ジーッ

美琴「イヤなら別にいいけど」

食蜂「……まぁせっかくだし使ってあげるわぁ」ポスン

703以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/27(日) 21:33:12 ID:cMb/5jWY
美琴「そういえばさ」

食蜂「……」

美琴「これもアンタがこの前言ってた『使う』に入るの?」

食蜂「……」

美琴「ねぇ、聞いてる? 操祈?」

食蜂「……すぅ……すぅ」

美琴「なによ、寝ちゃったの」

食蜂(なんなのぉもぉ……! 完っ全に目が覚めちゃったじゃないのぉ!)ドキドキ

704以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/02(金) 06:43:49 ID:xBqq2xl6
降車後

美琴「今日はしっかり休みなさいよ」

食蜂「言われなくてもそうしますぅ」

美琴「じゃあまた明日ね」

食蜂「あら、上がっていかないのぉ?」

美琴「アンタ疲れてるでしょ。よく寝てたし」

食蜂「ま、まぁそうねぇ……」

美琴「でしょ。お風呂入ってストレッチして、よく寝ることね」ポンポン

食蜂「……子ども扱いするんじゃないわよぉ」ペシッ

705以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/02(金) 23:03:18 ID:J0e.tKYs
やっぱみこっちゃん優しい(。-`ω´-)

706以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/03(土) 18:34:01 ID:lHSV.OT6
帰り道

美琴「あ、もしもし? 佐天さん? 御坂だけど」

佐天『はーい。どうしました?』

美琴「ちょっと聞きたいことがあって」

佐天『お、都市伝説ですか?』

美琴「じゃなくて」

佐天『えー、残念』

美琴「なんていうか、うーん……友達がさ……」

佐天『友達が』

美琴「あー……その……友達が手にきっ……キスするのって、どういうことだと思う……?」

707以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/04(日) 02:26:01 ID:0qvLhjIQ
佐天『キス? 手に?』

美琴「うん、手」

佐天『されたんですか? 誰から?』

美琴「……それは内緒だけど」

佐天『白井さんじゃないですよね。白井さんの普段の行いからしたらむしろかわいいレベルですし』

美琴「黒子じゃないわ」

佐天『婚后さん?』

美琴「あの、言わないからね?」

佐天『湾内さん?』

美琴「だから言わないって!」

708以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/05(月) 00:58:02 ID:hAOwl5pY
当たるまで当ててきそうなところさすが佐天さん(当たったら反応でわかりそう)

709以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/05(月) 18:04:47 ID:I6RVv/ao
こういう質問のされ方、正解を言われると「違う!」って言えなくなる
絶対無言になってしまう

710以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/05(月) 22:29:18 ID:DTN2uGK6
美琴「絶対楽しんでるでしょ?」

佐天『いやいやまさかそんなー』

美琴「もういいっ」

佐天『あーウソです、ごめんなさい! ちゃんと聞くんで許してください!』

美琴「はぁ……それで、佐天さんはどう思う?」

佐天『んー……ちなみに誰なんですか?』

美琴「ちょっと!」

711以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/07(水) 03:01:40 ID:JUMKofhI
ほ、ほら、誰がしたかによってどんな意味合いを含んでるか変わってくるかもだからそりゃー誰だか気になっちゃうよね?佐天さん?w

712以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/07(水) 20:12:30 ID:lWL3b.po
>>711きも

713以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/11(日) 03:30:15 ID:/uXmKOK.
>>709
これわかる

714以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/13(火) 22:30:29 ID:36BTOYDc
佐天『でも真面目な話、どんな人かわからないとなんとも言えないですよ』

美琴「む……」

佐天『人によっては軽いスキンシップで誰にでもそういうことしますし』

美琴「それはない──と、思う。そういうやつじゃないし」

佐天『ほうほう』

美琴「……なに?」

佐天『いえ、断言できちゃうんだなと』

美琴「まあ……知らない仲じゃないから。だからなおさら謎なの」

715以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/19(月) 22:32:33 ID:qTInLyD2
佐天『あの御坂さんをそこまで悩ませるなんて罪な人ですねー』

美琴「別に悩んでるってほどじゃないけど……アイツに心乱されるのが癪ってだけよ」

佐天『心乱れてたら悩んでるんじゃ』

美琴「そ、それはいいから佐天さんの意見を聞かせてっ」

佐天『そうですねー。愛情表現なのは間違いないと思いますけど』

美琴「や、やっぱりそうなの?」

佐天『ただの一般論ですよ? 食蜂さんのことはよく知らないですし』

美琴「たしかに普通の枠に収まるやつではないけど……」

佐天『レベル5ですもんねぇ』

美琴「……ちょっと待って。私、食蜂の名前出したっけ?」

716以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/21(水) 05:14:36 ID:pUwRS0Xg
普通に鎌かけられてそのままハマるのさすが美琴ちゃん

717以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 17:17:51 ID:Wg2PiPBE
佐天『実は最初から割と予想できてました。あとは御坂さんの口ぶりで確信しました』フンス

美琴「口ぶりって……?」

佐天『アイツ呼びとか』

美琴「それだけじゃわかんないでしょ!?」

佐天『御坂さんがそこまでくだけた感じで話す人って案外少ないですし』

美琴「いやいや、そんなこと──」

佐天『──ありますよね?』

美琴「……否定はしない。けどアイツを特別扱いしてるわけじゃないからね!?」

佐天『はいはい、わかってますって』

718以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 17:41:57 ID:q2BTvoB2
佐天『にしてもそっかー、やっぱり食蜂さんかー』

美琴「そう、だけど……なに?」

佐天『以前デパートで会ったときからただならぬ関係だとは思ってましたけど……やっぱりかー』

美琴「変に解釈しないでよ!? 手にキスされたってだけだから!」

佐天『でも御坂さんはそれがどういう意味なのか気になりまくり、と』

美琴「ふ、普通気になるでしょ!? 友達にそんなことされたら!」

佐天『えー? じゃああたしが同じことしてもそんなに気にします?』

美琴「……もちろん」

佐天『露骨な間』

719以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 18:20:13 ID:q2BTvoB2
佐天『やっぱり食蜂さんだから気になるんじゃないですかー?』ニヤニヤ

美琴「ちがっ……佐天さんだって知ってるでしょ!?」

佐天『はい?』

美琴「食蜂がとんでもない美人だってこと!」

佐天『えーっと……? どういうことですか?』

美琴「あんな美人が手にキスなんてしてきたらっ……き、気になっちゃうでしょうが!」

佐天『は、はぁ……まぁわからなくはないですけど……』

720以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 18:51:34 ID:q2BTvoB2
佐天『でも常盤台って綺麗な人ばっかりですよね。白井さんはもちろん、婚后さん達だって』

美琴「そりゃみんな綺麗だけど、食蜂は明らかにレベルが違うの!」

佐天『ほ、ほう』

美琴「入学時なんてすっっごく綺麗な子がいるって話題になったくらいなのよ!?」

佐天『へ、へぇ〜……』

美琴「私が会った人の中で間違いなく一番美人ね。それもダントツで」ウンウン

佐天『わ、わかりました。食蜂さんの美しさはもうわかったのでっ』

美琴「はっ……と、とにかくそういうことだからっ」

721以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/31(土) 06:49:23 ID:MuyrPc5s
更新おつー!
佐天さん内心では「これただの惚気じゃないか」とか思ってそう

722以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/31(土) 10:44:52 ID:OzZw/a6c
佐天『話をまとめると……顔がタイプの人からキスされて嬉しかったってことでいいですか?』

美琴「全然まとまってないどころか違う話になってるけど!?」

佐天『あれ、違いました?』

美琴「『顔がタイプ』も『嬉しかった』も言ってないでしょ!」

佐天『そこは素直じゃない御坂さんのことなので、推し量りました』

美琴「欠片も合ってない!」

佐天『本当に?』

美琴「う……」

723以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/31(土) 11:06:56 ID:OzZw/a6c
佐天『御坂さんの本音が聞きたいなー』

美琴「……」

佐天『そもそも電話してきたのは御坂さんなのになー』

美琴「ぐっ」

佐天『それなのにウソばっかりなのは寂しいなー』

美琴「わ……わかったわよ。正直に話すっ」

佐天『待ってました!』

美琴「話す、けど……絶対他の人には言わないでよ!?」

佐天『もちろんです!』

724以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/01(日) 10:09:13 ID:X3HWvGWA
佐天『で、実際嬉しかったんですか?』

美琴「……」

佐天『御坂さーん?』

美琴「……嬉しかった、けど」

佐天『ほほう♪』

美琴「な、なによっ。悪い!?」

佐天『なにも言ってませんよ』ニヤニヤ

美琴「絶対腹立つ表情してるっ」

佐天『ひどいなぁ、そんなわけないじゃないですかぁ』ニヤニヤ

725以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/01(日) 19:04:58 ID:4NJAHY..
美琴「う、嬉しいって言っても1割くらいだから! ビックリ9割だから!」

佐天『驚きながらもしっかり喜んでいた、と』

美琴「なんであえて表現を変えるのよ!?」

佐天『素直な表現にしただけですよ。御坂さん、すぐ照れるから』

美琴「……だって恥ずかしいし」

佐天『食蜂さんの美人っぷりはあんなに力説したのに』

美琴「っ……! それは忘れて!」

佐天『さすがに無理ですよ。あれだけ聞かされたら』

美琴「んがぁーっ!」

佐天『女子が出しちゃいけない声』

726以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/03(火) 17:55:41 ID:8KIjw0wk
佐天『結局ですね、あたしに聞くより御坂さんがどう思ったかなんじゃないですか?』

美琴「ビックリした」

佐天『じゃなくて、食蜂さんがなんでキスしてきたのかです』

美琴「……からかってる、とか」

佐天『そういうタイプなんでしたっけ?』

美琴「違うけど……普段から私だけ扱いひどいから」

佐天『本当に嫌いなら触れる方がイヤな気がしますけど』

美琴「アイツ気分屋だし……」

佐天『そういう人はなおさらイヤなことはしないんじゃ』

727以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/03(火) 18:17:52 ID:8KIjw0wk
佐天『今の話を聞いてて思ったんですけど』

美琴「なんかわかった!?」

佐天『いえ、そうじゃなくて……なんかあえて悪い方に考えようとしてません?』

美琴「う……」

佐天『もしかしてまだ恥ずかしがってます?』

美琴「べ、別に……」

佐天『もう嬉しかったって白状したんだから、ここも素直に話しちゃいましょうよ』

美琴「うぅ〜……」

佐天『御坂さんっ』

728以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/03(火) 18:31:35 ID:8KIjw0wk
美琴「……実はね」

佐天『はい』

美琴「その……される前に、手が綺麗だって言われて」

佐天『……ぉ?』

美琴「あー、だから……わ、私の手が好き──とか? ちょっと思ってたり……」

佐天『……御坂さん』

美琴「は、はい」

佐天『キスされるまでの流れ全部話してください!』

美琴「ぜ、全部っ?」

佐天『全部です! 隠し事なしですからね!』

729以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/04(水) 04:31:57 ID:jT9fCnwU
なんというか、さすてんだわ

730以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/04(水) 23:24:24 ID:qXDJQ3os
佐天『──なるほど。プールに遊びに行ってそんなことに……』

美琴「なんか変……?」

佐天『……公衆の面前でイチャついてたんですか?』

美琴「や、やってきたのは向こうなんだけど!?」

佐天『いや、そもそもずっと手繋いでるって……仲良すぎません?』

美琴「だって食蜂が怖がってたから……!」

佐天『御坂さんって結構過保護なんですね』

美琴「あ、アイツが特別世話がやけるのよ!」

731以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/04(水) 23:50:23 ID:qXDJQ3os
佐天『手を繋ぐのは初めてなんでしたっけ?』

美琴「うん」

佐天『ふーむ……』

美琴「な、なに?」

佐天『もしかして、それが嬉しくてキスしちゃったとか?』

美琴「え……そんなことある……?」

佐天『あたしだったら好きな人と触れ合えたら嬉しくてちょっと大胆なことしちゃうかも』

美琴(でも……これまでもハグはしてるんだけど……)

732以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/05(木) 00:06:27 ID:QHjbBZdY
ああ〜
このスレのために生きてる

733以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/05(木) 06:59:22 ID:DS.MBIjE
>>732
分かる…
最近更新頻度高くてめちゃんこ嬉しい…

734以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/06(金) 22:45:26 ID:AE3LIQ6.
佐天『まあ、あたしだったらの話なんで、全然見当違いかもですけど』

美琴「うーん……どうなんだろ……」

佐天『そんなに気になるなら直接聞いてみたらどうです?』

美琴「え……無理無理! 絶対無理!」

佐天『拒否っぷりがすごい』

美琴「聞いた瞬間キレられる光景が目に浮かぶわ……」

佐天『案外それも照れ隠しだったりして』

美琴「だとしても怒らせたくないわよ……」

佐天『多少のリスクは受け入れないと』

美琴「リターンと見合ってる気がしないんだけど!?」

735以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/06(金) 23:15:57 ID:AE3LIQ6.
佐天『じゃあこうしましょう。もう1回キスしてってお願いしてみる!』

美琴「はい!?」

佐天『それでしてくれるなら間違いなく好意アリだし、また嬉しい思いができて一石二鳥じゃないですか?』

美琴「リターンよりもリスクが爆上がりだから! 絶交される可能性すらあるわよ!」

佐天『だったらそもそも今日してきてませんて』

美琴「たしかに……って違う! それでもおかしいでしょ!?」

佐天『えー? 御坂さんはもう1回してもらいたくないんですか? 食蜂さんからキス』

美琴「それは……してくれたら嬉しいけど……」

736以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/10(火) 04:52:00 ID:1j39Py0Q
>>733
同じく
更新めっちゃ嬉しい

737以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/12(木) 23:04:43 ID:IF659E/I
佐天『ここは欲望に素直になりましょう!』

美琴「なんかすごくイヤな言い方なんだけど!」

佐天『間違えました。ここは勇気を出しましょう!』

美琴「うー……恥ずかしいし、そもそもどう切り出せばいいのかわかんない……」

佐天『そこはほら、ムード作りを頑張る感じで』

美琴「ムードってどう作るの?」

佐天『あたしも経験があるわけではないので……』

美琴「勧めるだけ勧めてソレ!?」

738以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/03(金) 21:10:08 ID:UbZFAFl2
佐天『ま、まあ大丈夫ですよ。今日の流れを再現すればいいんです!』

美琴「なんかテキトーに言ってない?」

佐天『科学的に考えた結果です。再現性は超重要』

美琴「似非科学者っぽい……」

佐天『とりあえず手を繋ぎましょう! 今日みたいに!』

美琴「……手を繋いで、そのあとは?」

佐天『そこからはそのときの流れで臨機応変に』

美琴「再現性はどこ行ったのよ!」

739以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/19(日) 14:52:02 ID:QW61F0Jk
その夜・食蜂の部屋

「あぁもぉ……!」

もう何度目になるだろう、ベッドの上で一人呻く。
こんな醜態、誰にも見られていないとわかっていても情けなくてイヤになる。
それでも湧き上がる感情を抑えられないのは──

「なんであんなことしちゃったのよぉ……!」

夕方のプールでの出来事がフラッシュバックするからだ。

あのときの私は血迷っていたのだと思う。
たしかに普段から御坂さんといるときは冷静力を失いがちではある。
それでも今日のアレは、多少冷静力を欠いていたくらいではありえない。
あろうことか御坂さんの手にキスしてしまうなんて……!

740以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/19(日) 15:52:50 ID:QW61F0Jk
全部御坂さんのせい。
御坂さんがあんな表情をしたから。

『冗談に決まってるでしょぉ。私の唇は安くないの』

私がそう言ったあとの、御坂さんの残念そうな顔。
そんな顔を見せられたら、どうしたってときめいてしまう。
私のキスを期待してくれたのだと思うと嬉しくて、その顔を晴らしてあげたくて。
高鳴る鼓動に促されるままに、私は彼女の手をとってしまった。

「あぁ! 私のバカぁ!」

だからって本当にキスしなくてもいいのに、どれだけ舞い上がっていたと言うの?
普段と違う環境だから?
それもあるかもしれない。
吊り橋効果はバカにできない。
でもなによりも違ったのは──御坂さんだ。

741以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/19(日) 21:17:44 ID:7yfWJqmY
いいね!

742以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/21(火) 22:53:49 ID:0SUMOnNA
うおおおお!!最高!!!

743以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/21(火) 23:03:01 ID:1yO7MUi6
更新待ってたぜぇぇええ
最高

744以下、名無しが深夜にお送りします:2023/03/26(日) 22:31:40 ID:g1mYpnng
今日の御坂さんはやけに優しかった。
ずっと私のことを気にかけてくれていた。
優しい人なのは知っているけど、私だけは優しくされることはないと思っていたのに。
私の心は隙だらけで、ほとんど取り繕うことができなかった。

どうして今さら優しくするの?
下心?
やっぱりご褒美目当て?

「はぁ……そうじゃないから困ってるのよねぇ」

そんなに単純な話だったらこんなに心乱されない。
大体、御坂さんがやらしいことを考えてたら表情でわかる。
今日、私の着替えを盗み見ようとしてたときみたいに。
だからこそ、ただ私のことを想ってくれているとしか思えなくて。
あんなにわかりやすい御坂さんのことが、なにもわからなくなる。

745以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/01(土) 01:59:29 ID:aVJOXkKA
悲観的なツンデレ×2!

746以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/09(日) 22:08:51 ID:LaX/aiP6
「……御坂さんのバカ」

そうして私の思考はまたも行き止まりにぶつかる。
帰ってきてから何十回と繰り返したのでこの先に進めないことはもうわかっている。
だから御坂さんに八つ当たり。
散々人を悩ませているのだからこれくらいは許されるだろう。

八つ当たりの効果か、あるいは単に同じことを考えすぎて頭が疲れたのか、少し落ち着いてきた気がする。
また例の記憶がフラッシュバックする前に寝てしまおうと、枕に頭を乗せて──

「っ……!」

なんで?
どうして?
私の脳はバグってるんじゃないだろうか。
この枕とは全然違うのに、なぜか私は帰りのバスの……御坂さんの肩枕の感触をはっきりと思い出していた。

747以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/10(月) 06:59:26 ID:9wl8KkiA
とりあえず久々のご褒美であるハグをしてもらいましょうか(期待

748以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/10(月) 13:15:14 ID:cyo7soIw
地の文の到来で全俺が萌え死んだ

749以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/16(日) 16:03:56 ID:BilN7Hk6
肩を貸してくれた御坂さんには悪いけど、実はあのときまったく眠れなかった。
だってしょうがないでしょう?
そもそも想定外の提案だったし、耳元で柔らかく──

『操祈?』

本当に柔らかく、私の名前を呼んでくるんだから。

御坂さんはもう慣れたみたいだけど、私は未だに呼ばれるたびに顔が熱くなってしまう。
ドリーと似ているようで、少し大人びていて、意志の強さを秘めた声。
本人には口が裂けても言えないけれど、私はそんな彼女の声が好きだったりする。
そうしてこれまで聞いたことのない声音で名前を囁かれたら、落ち着いて眠れるわけがない。

「いつもは失礼なことしか言わないくせにぃ……」

枕に顔をうずめて歯噛みする。
いつもみたいに悪態をついてほしかった。
そしたら意識しないで済んだのに。
なによりも彼女は素でやっているだけなのが悔しかった。

750以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/15(月) 23:16:48 ID:qahqMHdY
御坂さんは今ごろなにをしているのかしら。
少しは私のことを考えていてほしい。
でないと不公平だ。
これじゃあまるで私の片──

「ありえないっ! ありえないわぁ!」

頭の中に浮かびかけた言葉を無理矢理かき消す。
今のは適切な言葉が出てこなかっただけ。
御坂さんのせいで脳の働きまで鈍っているみたい。
ついでに今さらプールの疲れが出てきたのか、身体の節々が痛み出してきた気がする。

「……本当に寝ましょぉ」

能力を使って今日の記憶を消せばいいのはわかってる。
でもそれはしたくなかった。
別に名残惜しいとかではなく、そこまでしたら本当に意識しているみたいだから。
誰に向けたのかもわからない言い訳を考えながら、私は睡魔が訪れるのを待った。

751以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/20(土) 00:01:08 ID:Whoxyg/A
去年の七月に始まった一日がようやく終わりそう!

752以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/22(月) 22:30:41 ID:VSWTehdQ
翌朝・食蜂の部屋

美琴「──全身筋肉痛で動けない?」

食蜂「そ、そうよぉ……」

美琴「いやいやアンタね……あの程度の運動でそんなわけ──」グイッ

食蜂「んぎゃぅ!」ビクン

美琴「え……マジ?」

食蜂「だからそう言ってるでしょぉ……!」

美琴(昨日なんて運動とすら呼べないただの水遊びレベルだったんだけど……)

753以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/24(水) 15:13:03 ID:Fy5lfBc6
食蜂なら普通にありえそうで笑う

754以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/29(月) 22:24:29 ID:fSOubonw
美琴「学校どうすんの?」

食蜂「動けないんだから行けるわけないでしょぉ」

美琴「筋肉痛で学校休むとか前代未聞じゃない?」

食蜂「か、考え方を変えれば前人未到とも言えるしぃ」

美琴「普通の人は情けなくてその考え方はしないわね」

食蜂「うるさ──んぅっ!」ビキッ

美琴「ちょっと、どうしたの?」

食蜂「ふ……腹筋に力入ったから痛みが……」

美琴(……これでどうやってムード作れって言うのよ)

755以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/29(月) 22:51:13 ID:fSOubonw
美琴「はぁ……寮監と先生には私から伝えとくわ」

食蜂「理由は体調不良にしておいてちょぉだぁい」

美琴「また意味ない見栄張って……あと、無理はしないでいいけど動かせたら身体動かしなさいよ」

食蜂「はぁ……? 動けないから休むのよぉ」

美琴「ストレッチとかそのレベル。少し身体動かした方が治りが早いんだって」

食蜂「本当かしら。私に痛い思いさせようとウソついてなぁい?」

美琴「そんなくだらないことしないっつーの」

756以下、名無しが深夜にお送りします:2023/06/02(金) 18:56:38 ID:Wd62gsHI
美琴「じゃあ私はもう行くわよ」

食蜂「行ってらっしゃぁい」ヒラヒラ

美琴「……ねぇ、ちょっと手出してよ」

食蜂「どうしてぇ?」スッ

美琴「……」ギュッ

食蜂「……なに?」ジトッ

美琴「あー……なんでもない。じゃ」パッ

食蜂(一体なんなのよぉ!?)ドキドキ

美琴(めっちゃ睨まれた……ムードとか作れる気がしない……)

757以下、名無しが深夜にお送りします:2023/06/03(土) 03:36:49 ID:7A4CtW2M
美琴頑張ってるじゃん。。。!もっとぐいぐいいってほしいけど無理だろうな

758以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/04(火) 05:38:17 ID:8.KYlVkc
更新待機

759以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/19(水) 22:29:12 ID:aIiPbaHg
休み時間

帆風「ごきげんよう、御坂さん」

口囃子「ごきげんよう」

美琴「こ、こんにちは(え……私なんかしたっけ……?)」

帆風「女王、お休みになってしまわれて残念でしたわね」

美琴「あー……明日には復活してると思うんで大丈夫ですよ」

口囃子「あら、御坂さんはお休みの理由をご存知なんですね」

美琴「まあ……今朝様子見てきたので」

口囃子「噂では御坂さんが女王に無理を強いたことが原因と聞いたのですが」

美琴「どこでそんなデマが!?」

760以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/19(水) 22:32:09 ID:aIiPbaHg
休み時間

帆風「ごきげんよう、御坂さん」

口囃子「ごきげんよう」

美琴「こ、こんにちは(え……私なんかしたっけ……?)」

帆風「女王、お休みになってしまわれて残念でしたわね」

美琴「あー……明日には復活してると思うんで大丈夫ですよ」

口囃子「あら、御坂さんはお休みの理由をご存知なんですね」

美琴「まあ……今朝様子見てきたので」

口囃子「噂では御坂さんが女王に無理を強いたことが原因と聞いたのですが」

美琴「どこでそんなデマが!?」

761以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/22(土) 18:18:23 ID:KTZJrS0Y
口囃子「どこと言われると、今朝派閥のグループメッセージで」

美琴「誰が!?」

口囃子「女王ご本人から」

美琴「……あんの性悪女ぁ!」

口囃子「なので一応真偽を確かめようと思いまして」

美琴「誤解です! アイツの悪ふざけです!」

口囃子「本当に?」ジーッ

美琴「本当ですっ」

762以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/07(木) 08:15:03 ID:tKiNgu1E
待ってるぜ…!永遠になあ!

763チョコ:2023/09/21(木) 20:24:35 ID:0nZfyFjM
こういうの大好き

764以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/24(日) 02:51:10 ID:kbtSUV3.
定期的に読み返しちゃうくらい好き

765以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/25(月) 22:34:08 ID:4xDdrfmw
口囃子「……実はそうだろうと思っておりました」クスッ

美琴「あっさり信用されるのも怖いんですけど……」

口囃子「御坂さんのことになると女王は特に天邪鬼になりますので」

美琴「単純に私の扱いがひどすぎるんですよ、アイツは」ムスッ

帆風「そ、それは女王からの信頼の証と言いますか……」

美琴「にしたって限度があると思います」

口囃子「あら、信頼されてることは否定しないんですね」

美琴「へ?」

766以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/27(水) 22:15:52 ID:r6tQHvMA
口囃子「以前なら即座に否定していたかと思うのですが」

帆風「まさか……女王との関係に進展が!?」

美琴「進展とかじゃないですけど……まぁ、少しは頼られるようになったかも」ポリポリ

帆風「御坂さん……っ!」ウルッ

口囃子「あらあら♪」

美琴「い、いや! やっぱり体よく使われてるだけです!」

口囃子「もう言質は取りましたので」ニコリ

帆風「はい、しっかりメモしておきました!」

美琴「本気すぎて怖い!」

767以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/28(木) 14:08:06 ID:VkAc1p8.
口囃子さん登場、いいね!

768以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/02(月) 21:32:29 ID:sxuGE9Ew
美琴「っていうか私のことはいいから! 問題はアイツの態度です!」

口囃子「それも信頼している人へのあの子なりの甘え方と思うと可愛いでしょう?」

美琴「ん……まあ──じゃなくて!」

帆風(頷きかけたような……)

口囃子(頷きかけましたね)

美琴「そうやって上級生が甘やかすから操祈も調子のるのよっ」

帆風・口囃子「「えっ!?」」

美琴「え?」

769以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/03(火) 23:02:14 ID:v8qGmixA
みこっちゃんかわいいな

770以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/05(木) 22:22:14 ID:ApgTrV9s
口囃子「女王のこと……名前で呼んでいるんですか?」

美琴「あ──い、今のはちょっと情緒がアレで……そ、そう! 普段とは違う言葉遣いが出ちゃったんです! いやぁ、行儀悪くてすみません、なーんて……」

帆風「御坂さん……いくらなんでもそれは……」

口囃子「小学生でも誤魔化されませんよ……」

美琴「な、なんのこと? 聞き間違いじゃないですか?」

帆風・口囃子「「……」」ジーッ

美琴「ぐっ……べ、別にいいでしょ! 同級生なんだから名前で呼んでも!」

771以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/10(火) 22:21:44 ID:p54NX/gU
帆風「御坂さんっ……これからも女王のことをよろしくお願いします!」ガシッ

美琴「なにが!? 呼び方以外なにも変わってないけど!」

帆風「いえ、これは間違いなく進展ですっ。おふたりの関係が大きく動き始めたんです!」

美琴「妙な言い方やめいっ!」

帆風「いつから名前で呼ぶようになったのですか? その日を記念日とするべきでは!?」

美琴「……絶対こうなるからバレたくなかったのよーっ!」

口囃子(帆風さんは女王と御坂さん強火推しですからねぇ)

772以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/19(木) 21:29:52 ID:g.2zBMIw
口囃子「御坂さん、そう恥ずかしがることはないと思いますよ?」

美琴「これだけ騒ぎ立てられてそれはなんの修行!?」

口囃子「わたくしも時々昔の呼び方で呼んだりしますし」

美琴「え……最初から女王じゃなかったんですか?」

口囃子「帆風さんとわたくしは派閥立ち上げ前からあの子と親交がありましたので」

美琴「ふーん……ちなみになんて呼んでたんですか?」

口囃子「食蜂ちゃん」

美琴「ちゃん付け!? 全っ然イメージできない……」

口囃子「昔のあの子は可愛さ全振りだったでしょう?」

美琴「……まあ、主に身長とかね」

773以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/24(火) 21:06:54 ID:QLtEtSIM
美琴「帆風さんは? なんて呼んでたの?」

帆風「わたくしは操祈さん、と」

美琴「ちょっと……自分も名前呼びしてるじゃない!」

帆風「み、御坂さんというのが重要なのです」

美琴「ないない。名前で呼んだらなんか怒ってたし」

帆風「す、素直に喜ぶのが恥ずかしかったのかもしれません」

美琴「それなら……せめて私のことだって……」ボソッ

口囃子(これは……ずいぶんと初々しいことになってますね……)ニヨニヨ

774以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/25(水) 20:13:26 ID:Ms1c63HI
口囃子「あの子は本当に意地っ張りですから」

美琴「知ってます。イヤと言うほど」

口囃子「でも実は人一倍優しい子なんです」

美琴「……それも知ってますけど」

口囃子「ですから御坂さんが諦めなければきっと応えてくれますよ」ニコリ

美琴「そうだといいけど……って別にそういうんじゃないからね!?」

口囃子「ふふっ、わかっていますよ」ニコニコ

美琴(ほ……帆風さんより断然手強い……っ!)

775以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/27(金) 08:26:38 ID:z6PaJpf6
更新されてる!
やったー!

776以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/27(金) 21:46:40 ID:YUXTEF.g
放課後・寮の中庭

美琴「あ、こんなところにいた」

食蜂「あら、今帰ってきたのぉ?」

美琴「うん。部屋にいないから探したわよ」

食蜂「そぉ。おかえり」

美琴「少しは悪びれなさいよ……ただいまっ」ストン

食蜂(……普通に返してくるのねぇ)

美琴(なんかルームメイトみたいになったわね……)

777以下、名無しが深夜にお送りします:2023/10/28(土) 23:13:59 ID:J1g2O/fU
美琴「で、なんでここにいんの?」

食蜂「アナタが言ったんでしょぉ」

美琴「は?」

食蜂「少しは身体を動かした方がいいって。だからちょっと歩いてたのよぉ」

美琴「あー、そういえば……偉いじゃない」

食蜂「上から目線力やめてもらえますぅ?」

美琴「素直に褒められときなさいよね」

778以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/02(木) 19:21:31 ID:BhNurw5M
美琴「もう筋肉痛は大丈夫なの?」

食蜂「朝よりはねぇ。まだ痛いわぁ」

美琴「さすがにあと1日経ったら完全に引いてるでしょ。明日から練習再開だからね」

食蜂「ちょっとは配慮があってもいいと思うんだけどぉ」プクー

美琴「……そんな顔してもダメ」プイ

食蜂「頭固いわねぇ」

美琴(なんでコイツはこう……いちいち可愛いのよ……!)

779以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/03(金) 14:48:37 ID:3KnhyMhI
おほお…☺��

780以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/05(日) 03:33:09 ID:Lx4sk/as
日常的に仕草でかわいいのはずるいぞ

781以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/05(日) 22:21:37 ID:sdRpNjBM
食蜂「うっ……」ブルル

美琴「ちょっと薄着なんじゃない? 部屋戻りましょ」

食蜂「む……どうして当然のように上がる気なのかしらぁ?」

美琴「え……」ガーン

食蜂「……冗談だから。アナタがいなかったら誰が紅茶を淹れるのよぉ」

美琴「な、なに勝手に決めてるのよっ。私はアンタの召使いじゃないからね!」

食蜂(……その割には嬉しそうじゃなぁい?)キュン

782以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/12(日) 22:06:54 ID:xDJdbcUA
食蜂の部屋

食蜂「はぁ〜……温かくて落ち着くわねぇ」

美琴「そ。それはよかったわ」

食蜂「御坂さん、結構淹れるの上手じゃない」

美琴「普通にやっただけよ」

食蜂「まぁウチの子はもっと上手く淹れるけどぉ」

美琴「一言余計だっつーの」

食蜂「総合すると今後に期待ってところかしら」

美琴「そういうこと言わないならまた淹れてあげるわ」

783以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/13(月) 22:43:55 ID:nULXxftU
食蜂「はい、机に置いておいて」スッ

美琴「ん」

食蜂「そっちはまだ残ってるの?」

美琴「ううん、飲み終わってる」

食蜂「それならどうしてこっち来ないのぉ?」

美琴「あー……その……」

食蜂「ど、どうせするなら早くしてほしいんですけどぉ?」クルクル

美琴「んーと……今日はハグはいいっていうか……」

食蜂「えっ……」

784以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/15(水) 21:12:59 ID:lYSHRT/s
美琴「代わりにさ……手、触ってもいい?」

食蜂「手……? どう触るつもりぃ?」

美琴「どうって……普通だけど」

食蜂「ハグの代わりって、ものすごくやらしい触り方をするんじゃ……」ジトッ

美琴「どんな触り方よそれ!?」

食蜂「……変なことしたら抓るからねぇ」スッ

美琴「あ、グローブ取ってもいい?」

食蜂「別にいいけどぉ……」

785以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/16(木) 22:55:40 ID:qamAcXlk
美琴「……」サスサス

食蜂「……」ピク

美琴「やっぱりすごく綺麗よね、アンタの手」ナデリ

食蜂「……そぉ」

美琴「今日は怒んないんだ」

食蜂「は?」

美琴「昨日は褒めたら不快だって言ってたじゃない」ニギニギ

食蜂「……もう慣れたから」

美琴(これって……一応ムード作れてるのかな……)ドキドキ

食蜂(御坂さんの手に包まれてる……)ドキドキ

786以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/18(土) 23:03:24 ID:vdsiRPLM
美琴「ねぇ、もう1個お願いしてもいい?」

食蜂「えー……今度はなにぃ?」

美琴「えっと……昨日みたいに……」

食蜂「うん」

美琴「その、私の手に……きっ、キスしてくれない!?」

食蜂「き……あ、アナタなに言ってるのぉ!?」

美琴「だから、私の手にキ──」

食蜂「恥ずかしいから何度も口にしないでっ!」

美琴「んぐ……ごめん」

787以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/19(日) 02:01:53 ID:UdxYvtiY
みこっちゃんの頑張りいいね!

788以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/19(日) 21:25:41 ID:mqF0UjIY
美琴「それで……してくれるの?」

食蜂「するわけないでしょぉ!」

美琴「な、なんでよ! 昨日はしてくれたのにっ」

食蜂「あれはっ……ちょ、ちょっと魔が差しただけだから」プイッ

美琴「今日は気分じゃないってこと?」

食蜂「気分っていうか……と、とにかくダメっ」

美琴「……わかったわよ」シュン

食蜂(御坂さんが……私にキスしてもらえなくて落ち込んでる……)キュンキュン

789以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/21(火) 21:15:08 ID:YfiMFS/w
食蜂「だ、大体昨日してあげたのにまた私からっていうのが不公平よねぇ」

美琴「……は?」

食蜂「だから……御坂さんからするのは構わないけど」

美琴「え……わ、私がすんの!?」

食蜂「それで公平でしょぉ」

美琴「や、でも……私したことないし……!」

食蜂「イヤならしないでいいけどぉ……」

美琴「ま、待って! イヤじゃない! したいっ!」

食蜂(『したい』って……もぉぉ……!)ドキドキ

790以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/23(木) 21:18:52 ID:mVmp5Zng
食蜂「……ん」スッ

美琴「ほ、ホントにしちゃうからね?」

食蜂「い、いいから早くしなさいよぉ」

美琴「……ちゅっ♡」

食蜂「あっ……♡」

美琴(……する側もいいかも♡)

食蜂(御坂さんの唇プルプルだったんだけどぉ……!)

791以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/25(土) 22:33:01 ID:rMYmil/2
美琴「肌スベスベ……♡」スリスリ

食蜂「も、もぉ〜……♡」

美琴「えへへ……ちゅっ♡」

食蜂「ふぇ……!?」

美琴「ちゅ、ちゅっ♡」

食蜂「な、なっ……なにしてるのよぉっ!」バチィン

美琴「いったぁ!?」

792以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/27(月) 07:19:35 ID:t4Bq35ZY
食蜂「どういうつもりよぉ!?」

美琴「え……ぇ……」

食蜂「何度もするなんて聞いてないんだけどぉ!」

美琴「あ、ごめ……なんか夢中で……」

食蜂「む、夢中って……」ドキッ

美琴「……気持ち悪かった?」

食蜂「別に……ちょっとビックリしただけ」

美琴(ちょっとの割には本気のビンタ……言わないけど)ヒリヒリ

793以下、名無しが深夜にお送りします:2023/11/29(水) 20:26:32 ID:8BmcnkN6
確かに手袋に常時守られてる手ってスベスベそうだ

794以下、名無しが深夜にお送りします:2023/12/03(日) 21:22:55 ID:ct9Ml5E.
食蜂「でもちゃんと反省はすること! わかったぁ?」ビシィ

美琴「は、はいっ」

食蜂「次暴走したらしばらくご褒美禁止だからねぇ」

美琴「気をつける、けど……」

食蜂「けどぉ?」ジロッ

美琴「だ、だって気をつけてどうにかなるものかわからないしっ」

食蜂「自分のことでしょぉ!」

795以下、名無しが深夜にお送りします:2023/12/05(火) 20:56:55 ID:k3YCvzKo
美琴「……最近自分のことが一番わからないわ」

食蜂「はァ……? アイデンティティの話?」

美琴「じゃなくて……あ、アンタといると……」ギュッ

食蜂「え……」ドキッ

美琴「なんか……冷静じゃいられなくなるの」

食蜂「……それがこの手ってわけぇ?」

美琴「あっ」パッ

食蜂「もぉ……言ったそばから暴走してるじゃない」

796以下、名無しが深夜にお送りします:2024/01/03(水) 22:27:13 ID:0hG8B2OU
食蜂「ホント困った人だわぁ」ピトッ

美琴「ちょっ……」

食蜂「どうかしたぁ?」

美琴「えっ、と……言ってることとやってることが違くない……?」

食蜂「寒いから暖をとってるだけですけどぉ? まさかこれくらいで暴走しちゃうのぉ?」

美琴「……しないわよ」

食蜂「じゃぁ別にいいじゃない」スリスリ

美琴(なんなのホント……)ドキドキ

797以下、名無しが深夜にお送りします:2024/01/04(木) 00:46:47 ID:NU9crSqQ
今年も楽しみにしてる

798以下、名無しが深夜にお送りします:2024/01/05(金) 21:41:43 ID:JXrAgWXY
食蜂「ま、まだ少し寒いわねぇ」クルクル

美琴「え、そう?」

食蜂「こういうときこそ御坂さんの出番じゃなぁい?」

美琴「暖房つける?」

食蜂「暖房は喉に悪いからイヤ」

美琴「じゃあ厚着──」

食蜂「あ、アナタがどうにかするのっ」

美琴(もしかしてこれって……)

799以下、名無しが深夜にお送りします:2024/01/05(金) 23:32:11 ID:JXrAgWXY
美琴「あー……私があっためる?」

食蜂「ん……」コクリ

美琴(わかりづらい……けど、可愛い……)ギューッ

食蜂「御坂さんって結構体温高いわよねぇ」

美琴「自分じゃわかんないけど」

食蜂「やっぱり子ども体温なのかしら。胸囲力と同じで♪」

美琴「んなわけあるかっ」


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