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美琴「食蜂の胸、柔らかかったな……」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2016/09/02(金) 19:18:54 ID:3ePeeVvk
美琴「って私はなにを考えて──」

食蜂「あらぁ? 御坂さんじゃない」

美琴「うひゃぁ!?」

食蜂「ちょっとぉ? 口裂け女に会ったときみたいな反応はやめてもらえるかしらぁ?」

美琴「あ、アンタがいきなり話しかけるからでしょうが!」

食蜂「はァ? 話しかけるときはいちいち許可とらなきゃいけないわけぇ?」

美琴「アンタの場合はね」

食蜂「言ってくれるわねぇ……私だって好きで話しかけたわけじゃないわよ」

美琴「なによ、私になにか用?」

食蜂「それは私のセリフ。御坂さん、私の名前を呼んでなかったぁ?」

美琴(聞かれてたっ!?)ギクゥ

668以下、名無しが深夜にお送りします:2022/08/23(火) 23:01:05 ID:VG5nbOcE
食蜂「……? なんかあんまり力入ってなくなぁい?」

美琴「あ、ごめん。ちょっと強くするわよ」ググッ

食蜂「ふぎゅっ!」

美琴「なんて声出してんのよ」クスクス

食蜂「いっっ……いっだいのよぉ……!」

美琴「ちょっとだけ我慢。あと5秒」

食蜂「ながいぃ……!」

美琴「なに言ってんの。全身やるんだからね」

食蜂「うえぇぇ……!」

669以下、名無しが深夜にお送りします:2022/08/26(金) 19:19:58 ID:nBEiGCSs
5分後・ストレッチ終了

食蜂「もうムリぃ……もぉかえるぅ……」グテー

美琴「こっからが本番だっつの」

食蜂「これだけ痛い思いしてまだ準備ってぇ……」

美琴「もう痛いことないから。それに……」スッ

食蜂「はぇ……?」

美琴「せっかく膨らませた浮き輪、使ってほしいんだけど?」

食蜂「なによぉ……さっきは使うなって言ってたくせに……」

美琴「ほら、立った立った」

食蜂「……はいはぁい」

670以下、名無しが深夜にお送りします:2022/08/27(土) 02:36:02 ID:gTvUuSnI
平和で好き

671以下、名無しが深夜にお送りします:2022/08/31(水) 08:11:42 ID:Kzy8zdVU
美琴「じゃ、ゆっくり足からね」ポチャ

食蜂「ん……」ポチャ

美琴「温くて気持ちいいわね」

食蜂「そぉ? もっと温度高い方がいいと思うけど」

美琴「お風呂じゃないから。よっと」ザブン

食蜂「ゆっくり入るんじゃなかったのぉ」

美琴「水温わかれば充分でしょ。ほら、アンタも入って」

食蜂「……」

672以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/13(火) 12:57:37 ID:mb/hvJOk
好きすぎて定期的に読み返してるわ

673以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/13(火) 23:23:50 ID:SAlDu3S2
熟女中出しhttps://ux.getuploader.com/detail/

674以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/14(水) 03:38:53 ID:VGHkWZkY
>>672
わかりみ

675以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/16(金) 19:29:49 ID:pC4I.QDI
美琴「どうしたの?」

食蜂「……入らないとダメぇ?」

美琴「うん」アッサリ

食蜂「……」ブルブル

美琴「もしかして浮き輪してても怖いの?」

食蜂「ここっ、こ、怖いなんて言ってないでしょぉ!」

美琴「言ってないだけでしょ。身体震えてるわよ」

食蜂「む、武者震いですぅー!」

美琴「プール入るだけで武者震いする時点でおかしいっつーの」

676以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/19(月) 23:42:55 ID:1ZsCz6E.
食蜂「と、とにかく怖いわけじゃないからっ。私には私のペースがあるの」

美琴「で、そのペースだといつプールに入れるのかしら」

食蜂「んー……1時間後?」

美琴「待ってられるかっ。もういいわよ、ほら」ギュッ

食蜂「ふぇっ」

美琴「手、掴んでてあげるから。これなら怖くないでしょ?」

食蜂「な……あ、アナタは本当にぃ……!」ゲシゲシ

美琴「痛っ。なにすんのよっ」

食蜂「アナタが悪いんでしょぉ!」

677以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/20(火) 06:14:10 ID:rPhjYAg.
あかん
ニヤケがとまらない

678以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/23(金) 20:16:54 ID:ffM2RAgs
美琴「意味わかんないし、もー……グダグダ言ってないで入んなさいっ!」グイッ

食蜂「きゃっ──」グラッ

ザブンッ

食蜂「はっ……はっ……」

美琴「ほら、なんともないでしょ」

食蜂「……でしょ、じゃないわよぉ! ビックリしたじゃなぁい!」

美琴「こうでもしないとホントに1時間かかりそうだったし」

食蜂「せめて予告しなさいよぉ!」

美琴「したって拒否るでしょアンタは」

679以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/24(土) 01:51:05 ID:QHRk93KI
美琴「ま、やっと入れたことだし早速──」パッ

食蜂「ちょっとぉ!? なんで離すのよぉ!」ギュッ

美琴「えっ」

食蜂「ちゃんと掴んでなさいよぉ!」

美琴「入るときだけのつもりだったんだけど……」

食蜂「……プールの中にいるときは離さないで」ギューッ

美琴「……」キュン

食蜂「ねぇ……聞いてるのぉ?」

美琴「う、うん。離さないわ」ギュッ

680以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/24(土) 05:41:56 ID:O.R2WkQQ
これもうプールから一生出ないでしょ

681以下、名無しが深夜にお送りします:2022/09/25(日) 13:52:47 ID:6tff2Xz2
ところでスク水かな!

682以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/02(日) 01:55:49 ID:nqnQOFlo
キュンッw

683以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/05(水) 06:46:28 ID:Xt576Tnk
美琴「それじゃあ最初は真ん中の方まで歩いてみましょ」

食蜂「いきなりハードル高くなぁい?」

美琴「フツー」

食蜂「まずは外周から始めた方が──」

美琴「ほら、壁から手離して。そっちの手も握っててあげるから」

食蜂「……これで勝ったと思うんじゃないわよぉ」スッ

美琴「なんの勝負よ……」ギュッ

食蜂(吊り橋効果吊り橋効果これは吊り橋効果……!)ドキドキ

美琴(……なんか可愛い)キュンキュン

684以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/11(火) 22:46:04 ID:441Di3D6
美琴「動いても平気?」

食蜂「煮るなり焼くなり好きにすればぁ……」

美琴「なんなら浮いてるだけでもいいわよ。引っ張ってあげるから」

食蜂「じゃあそうさせてもらうわぁ」ダラー

美琴「極端なんだから……浮き輪から抜けても知らないからね」ザブザブ

食蜂「くるしゅうないわぁ」

美琴(まあ……ビビりまくってるよりは全然いいわね)

685以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/13(木) 21:44:43 ID:N0Xru8W2
美琴「今気づいたんだけど」ザブザブ

食蜂「はぁい?」

美琴「アンタの手に直接触れるのって結構珍しいわよね」

食蜂「……そうねぇ。それがどうかした?」

美琴「どうってわけじゃないんだけど……手、綺麗だなって」

食蜂「……はい、あとでオシオキ確定☆」

美琴「なんでよ!?」

食蜂「発言の不快力が高かったからっ」プイッ

美琴「一応褒めたつもりなんだけど!?」

食蜂(もぉぉ……今日の御坂さんホントになんなのぉ……!?)ドキドキ

686以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/15(土) 23:59:44 ID:2vIOLDzY
見てるこっちがキュンキュンするわ

687以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/16(日) 00:36:00 ID:K79sezug
美琴「たまには私に優しくしたってバチ当たらないと思うわよ」ムスッ

食蜂「はァ……? なぁに? 私から優しくされたいのぉ?」

美琴「アンタの言動が理不尽すぎるから文句言ってんの」

食蜂「誰のせいだと思って……」ボソッ

美琴「は? なんて?」

食蜂「なんでもないわよぅ。っていうかぁ、ご褒美あげてるんだから充分優しいでしょぉ」

美琴「そういう取引とか条件みたいなやつじゃなくて、普通に」

食蜂「ワガママねぇ……じゃぁほっぺにちゅぅしてあげる」

美琴「えっ!?」

食蜂「え」

688以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/16(日) 17:56:04 ID:ORzOQnY6
えっ!!!?!!!?!?!?!!

689以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/18(火) 22:03:43 ID:jwLq4D6.
美琴「あっ、ああっアンタなに言って……!」アワアワ

食蜂「な、なに本気にしてるのぉ? 冗談に決まってるでしょぉ。私の唇は安くないの」

美琴「あ、あー……そりゃそうよね。あはは」

食蜂「……どうして残念そうなのぉ?」

美琴「べっつに残念じゃないけど? アンタ本気なのか嘘なのかわかりづらいのよ」

食蜂「今度は怒ってる」

美琴「怒ってないし」プイッ

食蜂「耳真っ赤」

美琴「あ、赤くないっ」

食蜂(……そんなに意識したのかしら)キュン

690以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/24(月) 08:22:12 ID:j0Jwmup2
食蜂「……ねぇ」

美琴「……なによ」チラッ

食蜂「私の手がどうとか言ってたけどぉ、アナタの手だって綺麗じゃなぁい?」

美琴「は……? なに急に……」

食蜂「指長いし、爪の形も綺麗」ニギニギ

美琴「あ、アンタに言われても煽りにしか聞こえない」ドキドキ

食蜂「ひどいわねぇ……じゃぁこれなら信じられる?」スッ

美琴「……?」

食蜂「……ちゅっ♡」

美琴「っっっ!!!??!?」

691以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/25(火) 22:18:11 ID:zXjL5TC.
美琴「なっ、あ……アンタ今っ……!」パクパク

食蜂「こ、これでウソじゃないってわかったでしょぉ」プイッ

美琴「そうじゃなくて! てっ、手にキ──」

食蜂「っ……!」ツネッ

美琴「いっつぅ!?」

食蜂「いちいち口に出さないでいいのよぉ! っていうか勘違いしないで! 特別な意味なんてないんだからねぇ!」

美琴「……じゃあどういう意味があったの?」

食蜂「うるっさい! もぉいいから次の練習始めなさぁい!」ペチペチ

美琴「いたっ、痛っ! わ、わかったわよっ」

692以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/26(水) 13:21:37 ID:gl/tAzOc
ミサカ「え?!」
食蜂「え」
読者「え?!?!?!!?」
三連弾クソワロタwww

そして最近ニヤニヤシチュエーション多くてほっぺたがやられる
いいぞ、もっとやれw

693以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/06(日) 02:34:08 ID:WOEmNR3w
1時間後

食蜂「──ぷはっ! はぁ、はぁ……どぉ!?」

美琴「ギッリギリだけど10秒いけたわよ」

食蜂「ふ、ふふっ……まぁ私が本気になればこの程度当然よねぇ」ファサァ

美琴(10秒潜れるようになるのにこんなかかるとは……)ムーン

食蜂「なに難しい顔してるのよぉ」

美琴「今後の練習計画考え直さないとなって思って」

食蜂「あら、私の飲み込みが早すぎて計画前倒しかしらぁ?」

美琴「あーはいはい、そうそう」

694以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/06(日) 09:59:03 ID:mWEfN9fA
かわいい

695以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/10(木) 21:32:09 ID:T2wLQm4g
食蜂「その反応すごく腹立たしいんだけどぉ?」

美琴「え、本気で言ってたの? そういう振りかと思ったわ」

食蜂「なっ……私が成長力著しいのは確かでしょぉ!?」

美琴「どこが」

食蜂「浮き輪なくても10秒も潜れるようになったぁ!」

美琴「いやいやアンタね……それならせめてひと──あ」

食蜂「なに?」

美琴「あー、いや……なんでもない」

食蜂「ふんっ……どうせ悪口でしょぉ」

美琴(……手はこのままでいっか)ギュッ

696以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/21(月) 21:58:55 ID:0NbOQNNE
美琴「じゃあそろそろ上がりましょ。アンタも疲れたでしょ」

食蜂「やっと終わりぃ? 長かったわぁ」パッ

美琴「あ……」

食蜂「早くシャワー浴びたいわぁ」ザバァ

美琴「ちょっと……」

食蜂「はぁい?」

美琴「……」ジトッ

食蜂「なに……? っていうか上がらないのぉ?」

美琴「上がるわよっ。いいからさっさと行けっ」ザバッ

食蜂(なんで怒ってるのぉ……?)

697以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/22(火) 05:47:22 ID:eyxgVAh2
地味に定期的に更新チェックしに来てるので更新あると嬉しい

698以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/22(火) 06:11:24 ID:sfqIa7Bs
食蜂って人の気持ちわからないよね

699以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/23(水) 23:43:21 ID:c5DsFWr.
食蜂「……」ペタペタ

美琴「……」ペタペタ

食蜂「ねぇ……それやめてくれなぁい?」

美琴「は?」

食蜂「その不機嫌そうな顔よ。こっちまで気分悪くなるわぁ」

美琴「アンタの身勝手さに呆れてるだけよ」

食蜂「はァーッ? 私がなにしたって──きゃっ」ツルッ

美琴「ちょっ」ガシッ

700以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/24(木) 00:24:39 ID:Ax5DhIXI
美琴「はぁー、ったく……ドジなんだから」

食蜂「あ、アナタが気がかりな表情してたせいでしょぉ!」

美琴「ほら、足元気をつけなさいって」ギュッ

食蜂「むぅぅ……!」

美琴「睨んだってダメでーす」フイッ

食蜂「……ありがと」ボソッ

美琴「っ……しょ、しょうがないから更衣室までは手繋いどいてあげるわ」ギューッ

食蜂「そこまでは頼んでないけどぉ……」

美琴「ダーメ。強制ね」

701以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/25(金) 01:37:16 ID:qhPddHH2
ツンデレ同士だと先が長いな。。

702以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/27(日) 20:54:59 ID:cMb/5jWY
帰りのバス

食蜂「んー……」ウトウト

美琴「ちょっと、頭ぶつけるわよ」

食蜂「ん……場所替わって」

美琴「アンタが先に乗り込んだんでしょうが……しょうがないから寄りかかってもいいわよ」

食蜂「は……?」

美琴「私の肩、枕にしていいって言ってんの」

食蜂「……」ジーッ

美琴「イヤなら別にいいけど」

食蜂「……まぁせっかくだし使ってあげるわぁ」ポスン

703以下、名無しが深夜にお送りします:2022/11/27(日) 21:33:12 ID:cMb/5jWY
美琴「そういえばさ」

食蜂「……」

美琴「これもアンタがこの前言ってた『使う』に入るの?」

食蜂「……」

美琴「ねぇ、聞いてる? 操祈?」

食蜂「……すぅ……すぅ」

美琴「なによ、寝ちゃったの」

食蜂(なんなのぉもぉ……! 完っ全に目が覚めちゃったじゃないのぉ!)ドキドキ

704以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/02(金) 06:43:49 ID:xBqq2xl6
降車後

美琴「今日はしっかり休みなさいよ」

食蜂「言われなくてもそうしますぅ」

美琴「じゃあまた明日ね」

食蜂「あら、上がっていかないのぉ?」

美琴「アンタ疲れてるでしょ。よく寝てたし」

食蜂「ま、まぁそうねぇ……」

美琴「でしょ。お風呂入ってストレッチして、よく寝ることね」ポンポン

食蜂「……子ども扱いするんじゃないわよぉ」ペシッ

705以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/02(金) 23:03:18 ID:J0e.tKYs
やっぱみこっちゃん優しい(。-`ω´-)

706以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/03(土) 18:34:01 ID:lHSV.OT6
帰り道

美琴「あ、もしもし? 佐天さん? 御坂だけど」

佐天『はーい。どうしました?』

美琴「ちょっと聞きたいことがあって」

佐天『お、都市伝説ですか?』

美琴「じゃなくて」

佐天『えー、残念』

美琴「なんていうか、うーん……友達がさ……」

佐天『友達が』

美琴「あー……その……友達が手にきっ……キスするのって、どういうことだと思う……?」

707以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/04(日) 02:26:01 ID:0qvLhjIQ
佐天『キス? 手に?』

美琴「うん、手」

佐天『されたんですか? 誰から?』

美琴「……それは内緒だけど」

佐天『白井さんじゃないですよね。白井さんの普段の行いからしたらむしろかわいいレベルですし』

美琴「黒子じゃないわ」

佐天『婚后さん?』

美琴「あの、言わないからね?」

佐天『湾内さん?』

美琴「だから言わないって!」

708以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/05(月) 00:58:02 ID:hAOwl5pY
当たるまで当ててきそうなところさすが佐天さん(当たったら反応でわかりそう)

709以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/05(月) 18:04:47 ID:I6RVv/ao
こういう質問のされ方、正解を言われると「違う!」って言えなくなる
絶対無言になってしまう

710以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/05(月) 22:29:18 ID:DTN2uGK6
美琴「絶対楽しんでるでしょ?」

佐天『いやいやまさかそんなー』

美琴「もういいっ」

佐天『あーウソです、ごめんなさい! ちゃんと聞くんで許してください!』

美琴「はぁ……それで、佐天さんはどう思う?」

佐天『んー……ちなみに誰なんですか?』

美琴「ちょっと!」

711以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/07(水) 03:01:40 ID:JUMKofhI
ほ、ほら、誰がしたかによってどんな意味合いを含んでるか変わってくるかもだからそりゃー誰だか気になっちゃうよね?佐天さん?w

712以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/07(水) 20:12:30 ID:lWL3b.po
>>711きも

713以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/11(日) 03:30:15 ID:/uXmKOK.
>>709
これわかる

714以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/13(火) 22:30:29 ID:36BTOYDc
佐天『でも真面目な話、どんな人かわからないとなんとも言えないですよ』

美琴「む……」

佐天『人によっては軽いスキンシップで誰にでもそういうことしますし』

美琴「それはない──と、思う。そういうやつじゃないし」

佐天『ほうほう』

美琴「……なに?」

佐天『いえ、断言できちゃうんだなと』

美琴「まあ……知らない仲じゃないから。だからなおさら謎なの」

715以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/19(月) 22:32:33 ID:qTInLyD2
佐天『あの御坂さんをそこまで悩ませるなんて罪な人ですねー』

美琴「別に悩んでるってほどじゃないけど……アイツに心乱されるのが癪ってだけよ」

佐天『心乱れてたら悩んでるんじゃ』

美琴「そ、それはいいから佐天さんの意見を聞かせてっ」

佐天『そうですねー。愛情表現なのは間違いないと思いますけど』

美琴「や、やっぱりそうなの?」

佐天『ただの一般論ですよ? 食蜂さんのことはよく知らないですし』

美琴「たしかに普通の枠に収まるやつではないけど……」

佐天『レベル5ですもんねぇ』

美琴「……ちょっと待って。私、食蜂の名前出したっけ?」

716以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/21(水) 05:14:36 ID:pUwRS0Xg
普通に鎌かけられてそのままハマるのさすが美琴ちゃん

717以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 17:17:51 ID:Wg2PiPBE
佐天『実は最初から割と予想できてました。あとは御坂さんの口ぶりで確信しました』フンス

美琴「口ぶりって……?」

佐天『アイツ呼びとか』

美琴「それだけじゃわかんないでしょ!?」

佐天『御坂さんがそこまでくだけた感じで話す人って案外少ないですし』

美琴「いやいや、そんなこと──」

佐天『──ありますよね?』

美琴「……否定はしない。けどアイツを特別扱いしてるわけじゃないからね!?」

佐天『はいはい、わかってますって』

718以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 17:41:57 ID:q2BTvoB2
佐天『にしてもそっかー、やっぱり食蜂さんかー』

美琴「そう、だけど……なに?」

佐天『以前デパートで会ったときからただならぬ関係だとは思ってましたけど……やっぱりかー』

美琴「変に解釈しないでよ!? 手にキスされたってだけだから!」

佐天『でも御坂さんはそれがどういう意味なのか気になりまくり、と』

美琴「ふ、普通気になるでしょ!? 友達にそんなことされたら!」

佐天『えー? じゃああたしが同じことしてもそんなに気にします?』

美琴「……もちろん」

佐天『露骨な間』

719以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 18:20:13 ID:q2BTvoB2
佐天『やっぱり食蜂さんだから気になるんじゃないですかー?』ニヤニヤ

美琴「ちがっ……佐天さんだって知ってるでしょ!?」

佐天『はい?』

美琴「食蜂がとんでもない美人だってこと!」

佐天『えーっと……? どういうことですか?』

美琴「あんな美人が手にキスなんてしてきたらっ……き、気になっちゃうでしょうが!」

佐天『は、はぁ……まぁわからなくはないですけど……』

720以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/30(金) 18:51:34 ID:q2BTvoB2
佐天『でも常盤台って綺麗な人ばっかりですよね。白井さんはもちろん、婚后さん達だって』

美琴「そりゃみんな綺麗だけど、食蜂は明らかにレベルが違うの!」

佐天『ほ、ほう』

美琴「入学時なんてすっっごく綺麗な子がいるって話題になったくらいなのよ!?」

佐天『へ、へぇ〜……』

美琴「私が会った人の中で間違いなく一番美人ね。それもダントツで」ウンウン

佐天『わ、わかりました。食蜂さんの美しさはもうわかったのでっ』

美琴「はっ……と、とにかくそういうことだからっ」

721以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/31(土) 06:49:23 ID:MuyrPc5s
更新おつー!
佐天さん内心では「これただの惚気じゃないか」とか思ってそう

722以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/31(土) 10:44:52 ID:OzZw/a6c
佐天『話をまとめると……顔がタイプの人からキスされて嬉しかったってことでいいですか?』

美琴「全然まとまってないどころか違う話になってるけど!?」

佐天『あれ、違いました?』

美琴「『顔がタイプ』も『嬉しかった』も言ってないでしょ!」

佐天『そこは素直じゃない御坂さんのことなので、推し量りました』

美琴「欠片も合ってない!」

佐天『本当に?』

美琴「う……」

723以下、名無しが深夜にお送りします:2022/12/31(土) 11:06:56 ID:OzZw/a6c
佐天『御坂さんの本音が聞きたいなー』

美琴「……」

佐天『そもそも電話してきたのは御坂さんなのになー』

美琴「ぐっ」

佐天『それなのにウソばっかりなのは寂しいなー』

美琴「わ……わかったわよ。正直に話すっ」

佐天『待ってました!』

美琴「話す、けど……絶対他の人には言わないでよ!?」

佐天『もちろんです!』

724以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/01(日) 10:09:13 ID:X3HWvGWA
佐天『で、実際嬉しかったんですか?』

美琴「……」

佐天『御坂さーん?』

美琴「……嬉しかった、けど」

佐天『ほほう♪』

美琴「な、なによっ。悪い!?」

佐天『なにも言ってませんよ』ニヤニヤ

美琴「絶対腹立つ表情してるっ」

佐天『ひどいなぁ、そんなわけないじゃないですかぁ』ニヤニヤ

725以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/01(日) 19:04:58 ID:4NJAHY..
美琴「う、嬉しいって言っても1割くらいだから! ビックリ9割だから!」

佐天『驚きながらもしっかり喜んでいた、と』

美琴「なんであえて表現を変えるのよ!?」

佐天『素直な表現にしただけですよ。御坂さん、すぐ照れるから』

美琴「……だって恥ずかしいし」

佐天『食蜂さんの美人っぷりはあんなに力説したのに』

美琴「っ……! それは忘れて!」

佐天『さすがに無理ですよ。あれだけ聞かされたら』

美琴「んがぁーっ!」

佐天『女子が出しちゃいけない声』

726以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/03(火) 17:55:41 ID:8KIjw0wk
佐天『結局ですね、あたしに聞くより御坂さんがどう思ったかなんじゃないですか?』

美琴「ビックリした」

佐天『じゃなくて、食蜂さんがなんでキスしてきたのかです』

美琴「……からかってる、とか」

佐天『そういうタイプなんでしたっけ?』

美琴「違うけど……普段から私だけ扱いひどいから」

佐天『本当に嫌いなら触れる方がイヤな気がしますけど』

美琴「アイツ気分屋だし……」

佐天『そういう人はなおさらイヤなことはしないんじゃ』

727以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/03(火) 18:17:52 ID:8KIjw0wk
佐天『今の話を聞いてて思ったんですけど』

美琴「なんかわかった!?」

佐天『いえ、そうじゃなくて……なんかあえて悪い方に考えようとしてません?』

美琴「う……」

佐天『もしかしてまだ恥ずかしがってます?』

美琴「べ、別に……」

佐天『もう嬉しかったって白状したんだから、ここも素直に話しちゃいましょうよ』

美琴「うぅ〜……」

佐天『御坂さんっ』

728以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/03(火) 18:31:35 ID:8KIjw0wk
美琴「……実はね」

佐天『はい』

美琴「その……される前に、手が綺麗だって言われて」

佐天『……ぉ?』

美琴「あー、だから……わ、私の手が好き──とか? ちょっと思ってたり……」

佐天『……御坂さん』

美琴「は、はい」

佐天『キスされるまでの流れ全部話してください!』

美琴「ぜ、全部っ?」

佐天『全部です! 隠し事なしですからね!』

729以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/04(水) 04:31:57 ID:jT9fCnwU
なんというか、さすてんだわ

730以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/04(水) 23:24:24 ID:qXDJQ3os
佐天『──なるほど。プールに遊びに行ってそんなことに……』

美琴「なんか変……?」

佐天『……公衆の面前でイチャついてたんですか?』

美琴「や、やってきたのは向こうなんだけど!?」

佐天『いや、そもそもずっと手繋いでるって……仲良すぎません?』

美琴「だって食蜂が怖がってたから……!」

佐天『御坂さんって結構過保護なんですね』

美琴「あ、アイツが特別世話がやけるのよ!」

731以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/04(水) 23:50:23 ID:qXDJQ3os
佐天『手を繋ぐのは初めてなんでしたっけ?』

美琴「うん」

佐天『ふーむ……』

美琴「な、なに?」

佐天『もしかして、それが嬉しくてキスしちゃったとか?』

美琴「え……そんなことある……?」

佐天『あたしだったら好きな人と触れ合えたら嬉しくてちょっと大胆なことしちゃうかも』

美琴(でも……これまでもハグはしてるんだけど……)

732以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/05(木) 00:06:27 ID:QHjbBZdY
ああ〜
このスレのために生きてる

733以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/05(木) 06:59:22 ID:DS.MBIjE
>>732
分かる…
最近更新頻度高くてめちゃんこ嬉しい…

734以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/06(金) 22:45:26 ID:AE3LIQ6.
佐天『まあ、あたしだったらの話なんで、全然見当違いかもですけど』

美琴「うーん……どうなんだろ……」

佐天『そんなに気になるなら直接聞いてみたらどうです?』

美琴「え……無理無理! 絶対無理!」

佐天『拒否っぷりがすごい』

美琴「聞いた瞬間キレられる光景が目に浮かぶわ……」

佐天『案外それも照れ隠しだったりして』

美琴「だとしても怒らせたくないわよ……」

佐天『多少のリスクは受け入れないと』

美琴「リターンと見合ってる気がしないんだけど!?」

735以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/06(金) 23:15:57 ID:AE3LIQ6.
佐天『じゃあこうしましょう。もう1回キスしてってお願いしてみる!』

美琴「はい!?」

佐天『それでしてくれるなら間違いなく好意アリだし、また嬉しい思いができて一石二鳥じゃないですか?』

美琴「リターンよりもリスクが爆上がりだから! 絶交される可能性すらあるわよ!」

佐天『だったらそもそも今日してきてませんて』

美琴「たしかに……って違う! それでもおかしいでしょ!?」

佐天『えー? 御坂さんはもう1回してもらいたくないんですか? 食蜂さんからキス』

美琴「それは……してくれたら嬉しいけど……」

736以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/10(火) 04:52:00 ID:1j39Py0Q
>>733
同じく
更新めっちゃ嬉しい

737以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/12(木) 23:04:43 ID:IF659E/I
佐天『ここは欲望に素直になりましょう!』

美琴「なんかすごくイヤな言い方なんだけど!」

佐天『間違えました。ここは勇気を出しましょう!』

美琴「うー……恥ずかしいし、そもそもどう切り出せばいいのかわかんない……」

佐天『そこはほら、ムード作りを頑張る感じで』

美琴「ムードってどう作るの?」

佐天『あたしも経験があるわけではないので……』

美琴「勧めるだけ勧めてソレ!?」

738以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/03(金) 21:10:08 ID:UbZFAFl2
佐天『ま、まあ大丈夫ですよ。今日の流れを再現すればいいんです!』

美琴「なんかテキトーに言ってない?」

佐天『科学的に考えた結果です。再現性は超重要』

美琴「似非科学者っぽい……」

佐天『とりあえず手を繋ぎましょう! 今日みたいに!』

美琴「……手を繋いで、そのあとは?」

佐天『そこからはそのときの流れで臨機応変に』

美琴「再現性はどこ行ったのよ!」

739以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/19(日) 14:52:02 ID:QW61F0Jk
その夜・食蜂の部屋

「あぁもぉ……!」

もう何度目になるだろう、ベッドの上で一人呻く。
こんな醜態、誰にも見られていないとわかっていても情けなくてイヤになる。
それでも湧き上がる感情を抑えられないのは──

「なんであんなことしちゃったのよぉ……!」

夕方のプールでの出来事がフラッシュバックするからだ。

あのときの私は血迷っていたのだと思う。
たしかに普段から御坂さんといるときは冷静力を失いがちではある。
それでも今日のアレは、多少冷静力を欠いていたくらいではありえない。
あろうことか御坂さんの手にキスしてしまうなんて……!

740以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/19(日) 15:52:50 ID:QW61F0Jk
全部御坂さんのせい。
御坂さんがあんな表情をしたから。

『冗談に決まってるでしょぉ。私の唇は安くないの』

私がそう言ったあとの、御坂さんの残念そうな顔。
そんな顔を見せられたら、どうしたってときめいてしまう。
私のキスを期待してくれたのだと思うと嬉しくて、その顔を晴らしてあげたくて。
高鳴る鼓動に促されるままに、私は彼女の手をとってしまった。

「あぁ! 私のバカぁ!」

だからって本当にキスしなくてもいいのに、どれだけ舞い上がっていたと言うの?
普段と違う環境だから?
それもあるかもしれない。
吊り橋効果はバカにできない。
でもなによりも違ったのは──御坂さんだ。

741以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/19(日) 21:17:44 ID:7yfWJqmY
いいね!

742以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/21(火) 22:53:49 ID:0SUMOnNA
うおおおお!!最高!!!

743以下、名無しが深夜にお送りします:2023/02/21(火) 23:03:01 ID:1yO7MUi6
更新待ってたぜぇぇええ
最高

744以下、名無しが深夜にお送りします:2023/03/26(日) 22:31:40 ID:g1mYpnng
今日の御坂さんはやけに優しかった。
ずっと私のことを気にかけてくれていた。
優しい人なのは知っているけど、私だけは優しくされることはないと思っていたのに。
私の心は隙だらけで、ほとんど取り繕うことができなかった。

どうして今さら優しくするの?
下心?
やっぱりご褒美目当て?

「はぁ……そうじゃないから困ってるのよねぇ」

そんなに単純な話だったらこんなに心乱されない。
大体、御坂さんがやらしいことを考えてたら表情でわかる。
今日、私の着替えを盗み見ようとしてたときみたいに。
だからこそ、ただ私のことを想ってくれているとしか思えなくて。
あんなにわかりやすい御坂さんのことが、なにもわからなくなる。

745以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/01(土) 01:59:29 ID:aVJOXkKA
悲観的なツンデレ×2!

746以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/09(日) 22:08:51 ID:LaX/aiP6
「……御坂さんのバカ」

そうして私の思考はまたも行き止まりにぶつかる。
帰ってきてから何十回と繰り返したのでこの先に進めないことはもうわかっている。
だから御坂さんに八つ当たり。
散々人を悩ませているのだからこれくらいは許されるだろう。

八つ当たりの効果か、あるいは単に同じことを考えすぎて頭が疲れたのか、少し落ち着いてきた気がする。
また例の記憶がフラッシュバックする前に寝てしまおうと、枕に頭を乗せて──

「っ……!」

なんで?
どうして?
私の脳はバグってるんじゃないだろうか。
この枕とは全然違うのに、なぜか私は帰りのバスの……御坂さんの肩枕の感触をはっきりと思い出していた。

747以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/10(月) 06:59:26 ID:9wl8KkiA
とりあえず久々のご褒美であるハグをしてもらいましょうか(期待

748以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/10(月) 13:15:14 ID:cyo7soIw
地の文の到来で全俺が萌え死んだ

749以下、名無しが深夜にお送りします:2023/04/16(日) 16:03:56 ID:BilN7Hk6
肩を貸してくれた御坂さんには悪いけど、実はあのときまったく眠れなかった。
だってしょうがないでしょう?
そもそも想定外の提案だったし、耳元で柔らかく──

『操祈?』

本当に柔らかく、私の名前を呼んでくるんだから。

御坂さんはもう慣れたみたいだけど、私は未だに呼ばれるたびに顔が熱くなってしまう。
ドリーと似ているようで、少し大人びていて、意志の強さを秘めた声。
本人には口が裂けても言えないけれど、私はそんな彼女の声が好きだったりする。
そうしてこれまで聞いたことのない声音で名前を囁かれたら、落ち着いて眠れるわけがない。

「いつもは失礼なことしか言わないくせにぃ……」

枕に顔をうずめて歯噛みする。
いつもみたいに悪態をついてほしかった。
そしたら意識しないで済んだのに。
なによりも彼女は素でやっているだけなのが悔しかった。

750以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/15(月) 23:16:48 ID:qahqMHdY
御坂さんは今ごろなにをしているのかしら。
少しは私のことを考えていてほしい。
でないと不公平だ。
これじゃあまるで私の片──

「ありえないっ! ありえないわぁ!」

頭の中に浮かびかけた言葉を無理矢理かき消す。
今のは適切な言葉が出てこなかっただけ。
御坂さんのせいで脳の働きまで鈍っているみたい。
ついでに今さらプールの疲れが出てきたのか、身体の節々が痛み出してきた気がする。

「……本当に寝ましょぉ」

能力を使って今日の記憶を消せばいいのはわかってる。
でもそれはしたくなかった。
別に名残惜しいとかではなく、そこまでしたら本当に意識しているみたいだから。
誰に向けたのかもわからない言い訳を考えながら、私は睡魔が訪れるのを待った。

751以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/20(土) 00:01:08 ID:Whoxyg/A
去年の七月に始まった一日がようやく終わりそう!

752以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/22(月) 22:30:41 ID:VSWTehdQ
翌朝・食蜂の部屋

美琴「──全身筋肉痛で動けない?」

食蜂「そ、そうよぉ……」

美琴「いやいやアンタね……あの程度の運動でそんなわけ──」グイッ

食蜂「んぎゃぅ!」ビクン

美琴「え……マジ?」

食蜂「だからそう言ってるでしょぉ……!」

美琴(昨日なんて運動とすら呼べないただの水遊びレベルだったんだけど……)

753以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/24(水) 15:13:03 ID:Fy5lfBc6
食蜂なら普通にありえそうで笑う

754以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/29(月) 22:24:29 ID:fSOubonw
美琴「学校どうすんの?」

食蜂「動けないんだから行けるわけないでしょぉ」

美琴「筋肉痛で学校休むとか前代未聞じゃない?」

食蜂「か、考え方を変えれば前人未到とも言えるしぃ」

美琴「普通の人は情けなくてその考え方はしないわね」

食蜂「うるさ──んぅっ!」ビキッ

美琴「ちょっと、どうしたの?」

食蜂「ふ……腹筋に力入ったから痛みが……」

美琴(……これでどうやってムード作れって言うのよ)

755以下、名無しが深夜にお送りします:2023/05/29(月) 22:51:13 ID:fSOubonw
美琴「はぁ……寮監と先生には私から伝えとくわ」

食蜂「理由は体調不良にしておいてちょぉだぁい」

美琴「また意味ない見栄張って……あと、無理はしないでいいけど動かせたら身体動かしなさいよ」

食蜂「はぁ……? 動けないから休むのよぉ」

美琴「ストレッチとかそのレベル。少し身体動かした方が治りが早いんだって」

食蜂「本当かしら。私に痛い思いさせようとウソついてなぁい?」

美琴「そんなくだらないことしないっつーの」

756以下、名無しが深夜にお送りします:2023/06/02(金) 18:56:38 ID:Wd62gsHI
美琴「じゃあ私はもう行くわよ」

食蜂「行ってらっしゃぁい」ヒラヒラ

美琴「……ねぇ、ちょっと手出してよ」

食蜂「どうしてぇ?」スッ

美琴「……」ギュッ

食蜂「……なに?」ジトッ

美琴「あー……なんでもない。じゃ」パッ

食蜂(一体なんなのよぉ!?)ドキドキ

美琴(めっちゃ睨まれた……ムードとか作れる気がしない……)

757以下、名無しが深夜にお送りします:2023/06/03(土) 03:36:49 ID:7A4CtW2M
美琴頑張ってるじゃん。。。!もっとぐいぐいいってほしいけど無理だろうな

758以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/04(火) 05:38:17 ID:8.KYlVkc
更新待機

759以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/19(水) 22:29:12 ID:aIiPbaHg
休み時間

帆風「ごきげんよう、御坂さん」

口囃子「ごきげんよう」

美琴「こ、こんにちは(え……私なんかしたっけ……?)」

帆風「女王、お休みになってしまわれて残念でしたわね」

美琴「あー……明日には復活してると思うんで大丈夫ですよ」

口囃子「あら、御坂さんはお休みの理由をご存知なんですね」

美琴「まあ……今朝様子見てきたので」

口囃子「噂では御坂さんが女王に無理を強いたことが原因と聞いたのですが」

美琴「どこでそんなデマが!?」

760以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/19(水) 22:32:09 ID:aIiPbaHg
休み時間

帆風「ごきげんよう、御坂さん」

口囃子「ごきげんよう」

美琴「こ、こんにちは(え……私なんかしたっけ……?)」

帆風「女王、お休みになってしまわれて残念でしたわね」

美琴「あー……明日には復活してると思うんで大丈夫ですよ」

口囃子「あら、御坂さんはお休みの理由をご存知なんですね」

美琴「まあ……今朝様子見てきたので」

口囃子「噂では御坂さんが女王に無理を強いたことが原因と聞いたのですが」

美琴「どこでそんなデマが!?」

761以下、名無しが深夜にお送りします:2023/07/22(土) 18:18:23 ID:KTZJrS0Y
口囃子「どこと言われると、今朝派閥のグループメッセージで」

美琴「誰が!?」

口囃子「女王ご本人から」

美琴「……あんの性悪女ぁ!」

口囃子「なので一応真偽を確かめようと思いまして」

美琴「誤解です! アイツの悪ふざけです!」

口囃子「本当に?」ジーッ

美琴「本当ですっ」

762以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/07(木) 08:15:03 ID:tKiNgu1E
待ってるぜ…!永遠になあ!

763チョコ:2023/09/21(木) 20:24:35 ID:0nZfyFjM
こういうの大好き

764以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/24(日) 02:51:10 ID:kbtSUV3.
定期的に読み返しちゃうくらい好き

765以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/25(月) 22:34:08 ID:4xDdrfmw
口囃子「……実はそうだろうと思っておりました」クスッ

美琴「あっさり信用されるのも怖いんですけど……」

口囃子「御坂さんのことになると女王は特に天邪鬼になりますので」

美琴「単純に私の扱いがひどすぎるんですよ、アイツは」ムスッ

帆風「そ、それは女王からの信頼の証と言いますか……」

美琴「にしたって限度があると思います」

口囃子「あら、信頼されてることは否定しないんですね」

美琴「へ?」

766以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/27(水) 22:15:52 ID:r6tQHvMA
口囃子「以前なら即座に否定していたかと思うのですが」

帆風「まさか……女王との関係に進展が!?」

美琴「進展とかじゃないですけど……まぁ、少しは頼られるようになったかも」ポリポリ

帆風「御坂さん……っ!」ウルッ

口囃子「あらあら♪」

美琴「い、いや! やっぱり体よく使われてるだけです!」

口囃子「もう言質は取りましたので」ニコリ

帆風「はい、しっかりメモしておきました!」

美琴「本気すぎて怖い!」

767以下、名無しが深夜にお送りします:2023/09/28(木) 14:08:06 ID:VkAc1p8.
口囃子さん登場、いいね!


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