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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」

97以下、名無しが深夜にお送りします:2016/08/18(木) 22:13:26 ID:dS3MJYto
〜俯瞰視点〜

夜の闇に紛れるには黒よりも紺の方が良い。

しかし人の目から逃れるためには紺の服を着るよりもずっと良い方法がマミゾウにはあった。

狸の化生であるマミゾウにとっては山を進むなら下手に化けるよりも本来の姿で走った方がよっぽど都合が良い。

草をかき分ける四足の音はかすかであり、大きなしっぽも今は小さくしている。

誰も気づくはずがない。

誰も気づけるはずがないとマミゾウは自負していた。

実際その通りで妖怪の目も人間の目も掻い潜りマミゾウは目的の場所まで近づいていた。

マミ「やれやれ、老体にはなかなか厳しい世の中よのう」

月を背にして見上げるは長い階段。そのうえにあるのはこの幻想郷のルールである博麗神社。

マミゾウはぽんと軽い音をたてながらいつもの姿へとその身を替えた。

いつの間にか口にくわえた煙管から紫煙をくゆらせ、マミゾウはゆっくりと階段を上がっていった。


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