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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」
546
:
ぬえ
◆ufIVXIVlPg
:2019/06/05(水) 15:50:54 ID:pEAAwW7A
胸を突いて飛び出ている刃に輝いているのは七星。
豊聡耳 神子が背後から幽々子の胸を突き刺していた。
幽々子「そう、そういう―――っ!」
刃が逆袈裟に切り上げられる。胸から右肩を裂く痛みに幽々子は唇を噛んで悲鳴をこらえた。
神子「さすがに幽霊十匹分とまではいかないが、破邪の七星剣。それを聖人である私が使っているんだ」
神子「幽霊と言えども、効くだろう?」
立ち上がり応戦する気力はない。
幽霊とは魂の、心そのものである。
約束も誓いもなにもない、ただ残酷なだけの平穏に侵された幽々子の体は弱っていた。
戦って何になるのか。
このまま残って何になるのか。
後ろ向きな感情が傷口から漏れ出す。
妹紅「抵抗はしないのか?」
幽々子「えぇ………だけど、願わくば、桜の華の下で消えたいわ。私の最後を弔ってくれるのならば」
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