したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」

435ぬえ ◆ufIVXIVlPg:2018/07/26(木) 16:21:42 ID:ArKksw8Y
会談は中断。はたてが誰かは知らないが、椛がだれかは知っている。

千里眼を駆使した、天才軍師………確かそう呼ばれていたはずだ。

ちらりと見かけたときは鋭く厳しそうな顔つきをしていたが、今は年ごろの少女のように安らかな寝顔を浮かべている。

肌には軽いすり傷が見えるがひどいケガには見えない。

ひどいケガは

はたて「あっはっは。もうだめかと思ったわよ」

右羽が折れているこの少女だ。声をだして笑ってはいるがその笑顔はどこか空虚に感じる。おそらく痛みを我慢しているのだろう。

いくら丈夫な妖怪といえど、この傷が平気だとは思えない。

文「こんな無茶して、死んだらどうするつもりですか!!

はたて「そんなに怒らなくっても。生きてるんだからいいじゃない。それに死んでもあそこから逃げたかったのよ」

はたて「わかるでしょ、天狗連中がどんな奴らかって。あいつらは椛を道具としか見てない。椛の命令には従ってるけど心の中では椛を見下してる。自分より惨めな白狼天狗だから。女だから。そんな理由でね」

はたて「いくつもの戦場を休みなくつれまわせ、そのたび体も心もすり減っていく椛を………私はもう見てられなかったのよ」

はたての明るい笑みが崩れ、憂いを帯びた笑みへと変わる。おそらくこっちが本当の表情で

その嘲笑はどこか自分自身に向けられているように見えた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板