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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」

346ぬえ ◆ufIVXIVlPg:2017/09/07(木) 23:32:14 ID:m.FE6kXk
さとり「心配してくれてありがとう。でも妖怪だもの。この程度じゃ死なないわ」

もう一度深くさとりが煙管を大きく吸い込む。

濁った瞳は俺を捉えているのかどうかが分からない。見ている気もするし、ここではないどこかを見ている気がする。

瞳自体は別物だが、どこかさきほどの少女と同じ印象を抱かせる。

文「また寝てないんですか? 妖怪は丈夫と言いましても精神はそうではないのですよ?」

さとり「寝れないわ。寝れないのよ。大丈夫、まだ健康よ。なにも問題はない」

その言葉は射命丸さんに返したものなのだろうか。俺には自分自身に言い聞かせてるように思える。

文「それでは少年さんも心配するでしょう。睡眠不足でそんなもの吸ってちゃ倒れてしまいますよ」

さとり「大丈夫。私がこんななのはここだけ。あの子は知らないわ。それよりもお話に来たんでしょう?」

さとりが座ってる対面の椅子を顎で示される。椅子は一人用で三人では到底座れそうにない。誰を座らせようかと考えたがどうやら指名されているのは俺だけらしい。

さとりの三つの瞳にじっとりと見られながら席に着く。

ナズ「いや、待っておくれよ。そいつはただの人間さ。話なら私やマミゾウが」

さとり「あなたはお客様じゃないの。私のお客様はあなただけよ。男」

さとり「話はあまり得意じゃないの。口下手でね。だから見せてくれるかしら。貴方の心」

訊ねてはいるが有無を言わせぬじっとりとした陰鬱な迫力があった。俺は断ることもできずに少し頷き、さとりは少し大きく目を開け俺を見つめた。


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