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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」

329ぬえ ◆ufIVXIVlPg:2017/07/22(土) 13:35:18 ID:a1AQiFo.
この場を制したのは俺たちでも水橋でもない猛る風と共に現れた第三者だった。

そいつに遅れ一層強い風が俺たちの体を押す。転ばないように踏ん張っていると俺の右手を引いてそいつが支えてくれた。

見ると長い金色の髪。それよりも目立つのは体格と額から生えた朱色の角。顔だちと過剰な胸のふくらみがなければ俺は男と思っていただろう。

身長はおそらく2メートル近く、肩幅も俺より太い。大きさは原初からある強さをはかる基本的な物差しだ。そんな彼女からなぜか俺は体格がまったく違う萃香を感じ取っていた。

パル「なんで止めるのよ、勇儀」

勇儀「ありゃあ誰が見たって止める。血みどろ沙汰は勘弁さ。酒が不味くなる」

今なお距離を詰めようとする水橋の頭を大きな手で押さえ制する。水橋は数度頭を動かそうとしたが諦めて釘を橋の下へと放り投げた。

パル「鬼のくせに」

男「あんた鬼なのか?」

とっさに反応してしまい、口走る。突然の言葉に勇儀が目を丸くしていた。

勇儀「あぁ、鬼だけどそれがどうかしたか?」

男「いや、萃香の」

と言った瞬間に気づく。

俺と萃香の関係性について説明ができないと。言い換えようにも萃香の名前を取り繕うことはできない。

勇儀は更に目を丸くして、そのあとにかっと大きく笑った。


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