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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」
30
:
ぬえ
◆ufIVXIVlPg
:2016/04/05(火) 18:22:01 ID:ny/h//cc
目を開けると体に違和感。身動きが取れない。
ぜんぜんというわけではないが腕は動かせないし、足も動かせない。
唯一自由に動く首を曲げて体を見ると縄が俺の体を縛り付けていた。
今俺がいる場所は薄暗くどこかの部屋の中のようだ。
白蓮「目を覚ましましたか」
男「………貴方は」
正座をして俺をじっと見る女性がいた。まず目に入るのは特徴的な髪の色。紫の髪が先に行くにつれ茶色へと変化していく綺麗なグラデーションの髪。
そして身を包むゴシック染みた黒と白のドレス。
白蓮「始めまして。私は聖 白蓮と申します。まずは貴方の自由を奪っていることを謝罪しましょう」
男「あぁ、分かってます。今の俺はただの危ない人でしかないですからね」
白蓮「一つ聞きたいことがあるのですが、なぜ命蓮寺に?」
男「………皆の力になるために」
嘘ではない。俺はじっと聖の目を見つめてそう言った。
俺の瞳の中を覗き込むようにじっと俺を見つめる聖だったが、数秒後に小さく息を吐いて俺の縄と解いた。
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