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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」

279ぬえ ◆ufIVXIVlPg:2017/05/01(月) 18:38:14 ID:sH0k4KCw
文「分かりました。不躾ですみませんね」

星「いいのです。私も貴方の立場は分かってるつもりですから」

文「時間ですが明日の明朝にここを出ます。私が先導しますがそちら見張りを何人かつけてください。流石に目立ちますから」

星「私は向こうでどうすればいいのですか?」

文「言い方は悪いですが人質です。おとなしくしてくれれば何も言いません」

二人の間で次々となされていく決まりごとや予定。それに口が挟めず俺は軽く項垂れた。

自分の思うこと全てがその通りに行くわけがない。

神も仏も誰も彼も俺を特別扱いしてくれるわけじゃない。

いくら未来を知っているからといっても小説の主人公ほど完全無欠にはなれない。

なろうと努力はしているといっても結果が出なければそれは言い訳にしかならないのではないだろうか。

もし、もし俺がもっと強くて特別で、未来は知らなくても皆を守れるほどの力を持っていればもっと楽だったのだろう。そしたら星さんだって。保母妖怪さんだって。

だがそうではなく、犠牲が一人増えた。

次の犠牲は―――誰なんだろう。


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