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男「お願いだ、信じてくれ」白蓮「あらあら」

274ぬえ ◆ufIVXIVlPg:2017/05/01(月) 13:52:08 ID:sH0k4KCw
文「ひとつ聞きたいのですが。いや聞きたいことは山積みですけども」

ようやく開放された射命丸さんが正座をした状態で右手を上げた。

文「貴方達は確か中立、というより不干渉でしたよね。そんな貴方達がなぜ?」

もっともな質問だ。だがその質問に返せる答えがぱっと思い浮かばなかった。

ナズーリンが目をそらし聖さんはニコニコと笑う。帰ってこない返事に射命丸は頬を掻いて続けた。

文「貴方達を連れた結果地底が何かの災禍に巻き込まれる可能性はありますよね。あなた方が逃げるぐらいの何かがあるのですか? さっきは負けて了承してしまいましたが流石にその理由を聞かなければ協力はできませんし場合によっては全力であなた方を阻止します」

文「命に代えても、あの人達を危険にさらすわけにはいかないのです!」

射命丸さんの剣幕に気圧される。彼女の言う事は正論であり、ごまかしたり避けたりはできない。もしそうすればきっと信頼など築けないだろう。

文「答えてください。聖さん。いえ、そこの人間でしょうか」

向けていた視線が聖さんから俺に移る。原因が俺にあると考えているのだろう。たしかにその通りだ。

だが一つ訂正するならば逃げるのではない。救いにいくのだ。だがこんなちっぽけな一人の男が救うといっても説得力は微塵もない。

だが一つ、説得できるとしたらばそれは俺ではない。

男「ついてきて、くれますか」

文「その先に納得できるものがあるのならば」


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