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上条「I'll destroy your fuck'n fantasy!」

235以下、名無しが深夜にお送りします:2018/07/04(水) 00:57:24 ID:KEhiXDgE
Fortis931「おやおや。何があったかと思えば」
フォーティスも近づいてきた。口調も表情も平然としている。こんな光景を目にしながら、眉一つ動かしていない。

上条「なあ、これってさ……」

Fortis931「施術鎧による加護と天弓のレプリカ・・・恐らくさっき突っ込んでいった斥候だろうね。いや、『だった』というべきか。もっとも、顔を拝まない事には何とも」彼はそう言ってから、頭部を覆う兜を脱がせるよう手で促した。
兜に手をかけた時、バイザー(目覆い)の隙間からかすかに空気の漏れる音がした。俺はまさかと思い、バイザーを(すごい重さだった)上に押し上げる。
現れた顔を見ると、確かに建物へ突入する際に見たあの男だった。目を閉じて苦しそうにしながらも、辛うじて呼吸をしている。

上条「生きている! よかった、今ならまだ間に合い・・・」

Fortis931「いや、こいつはもう死んでいるよ」

フォーティスが宣言した時の声があまりにも冷たく聞こえ、俺は思わず振り返った。相変わらず無表情だ。

上条「は? いったい何を言って・・・」

Fortis931「ああ、心臓が鼓動している一点のみに限れば確かに生きているね。でも折れた肋骨が肺を突き破り、全身の血管がずたずたになっている。恐らく臓器もほとんど潰れているだろうね。それにさっきの衝撃で首も折ったろう。これはどうしようもない。もう手遅れだよ」

上条「なに言ってやがる!」

 俺は分からなかった。何故ろくに見もせずにそんな風に言い切れるのか。なぜまだ息のある人の前で無神経なことが平気で言えるのか。
もういい、こいつ相手じゃ話にならん。俺はつかみかかりたくなる衝動を抑えつつ、すぐ脇を通りかかった学生たちに声をかけることにした。


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