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魔娘「好きです」
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:14:32 ID:.wzzUd46
中年【にしても検死結果間違ってるんじゃないか?】
アイツ【脳の破裂ですからねぇ】
アイツ【脳に小型爆弾が設置されてたとかっ?】
中年【んなSFじゃあるまいし】
アイツ【......どうしましょうかねぇ】
中年【まっ、とりあえず聞き込みだろ】
アイツ【はーい】
聞き込みと言っても、事件発生時に近くにいた人は少なく
実際に爆発を目(ま)の当たりにした人は、死亡した2名の子供である、まだ幼い女の子だけであった。
女の子【.........】
だからっ!まだ心の傷が癒えてないんですよっ!?
中年【しかし、目撃者はあの子だけなんです!】
アイツ【そこを何とかっ!】
警察は人を事件の証拠としかみてないんですかっ!?
中年【い、いや、そんなことは..】
345
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:32:35 ID:.wzzUd46
とにかく帰ってくださいっ!!
中年【......また来ます】
〜〜〜〜〜
アイツ【病院、追い出されちゃいましたねぇ】
中年【......】
アイツ【どうします?これから】
中年【似たような事件がないか調べる】
アイツ【はいっ】
言葉にすると酷いものだが、女の子の傷が癒えるまでの暇つぶしのようなつもりだった。
しかし共通点がそこにはあった。
中年【エツジン教?なんだそれは、宗教か?】
アイツ【はい、まだ小さい宗派みたいなんですけど...】
中年【それがどうしたんだ?】
アイツ【これ、みてくださいよ】バサッ
346
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:44:59 ID:.wzzUd46
そこには似たような事件...と言っても道中で突然痛みを訴えだしたりと、今回と比べて極めて小さいものだ。
その小さい事件が起きた箇所が赤く、アイツの雑なグルグルマークで示された地図だった。
中年【これがどうかしたんだ?】
アイツ【そのエツジン教って団体は小さいにも関わらず、各地に分館があるんですよ】
中年【世間様の目が厳しいって中で珍しいな】
アイツ【事件はそのエツジン教の施設がある近くで起きてるんです】
中年【っ!今回もか?】
アイツ【はい】
中年【...いや、だとしたら爆発の原因は?】
中年【俺たち警察が知らない未知の兵器を所有していることになるぞ】
アイツ【あ、ありえないですか...】
中年【SFの世界ならあり得るかもな】
アイツ【ただの偶然ですかね...】
347
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:54:09 ID:.wzzUd46
その後も、幾度となく病院を訪れた。
またですか!帰ってくださいっ!
何度も。
しつこいですよっ!
なんであんなに食らいついていたのか、今となってはよく分からない。
女の子【......】
そんなある日、許可がでた。
あまり刺激になることはやめてくださいよ...言っておきますけど、この子から話した言っていったんです。
...私は反対ですからねっ
女の子【......お母さんとお父さん、死んじゃったんですか?】
中年【......っ】
何も言えなかった。
348
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:02:13 ID:.wzzUd46
女の子【もし、犯人がいるなら】
中年【.........】
女の子【捕まえてください】
俺はただ、その子の目をみて、
強く頷いた。
唯一の手がかりと思われるエツジン教団体を徹底的に調べ上げると、思わぬ収穫を得た。
アイツ【...これ、どういうことですかね?】
中年【...なんでこんなことが...】
アイツ【なんでこいつらは堂々とこんなことができるんだっ!!】ガンッ
あともう少しのところだった。
349
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:14:05 ID:.wzzUd46
〜〜〜〜〜
中年【............は?】
アイツ【ど、どういうことですかっ!?】
何度も言わせるなっ、打ち切りだよ打ち切りっ!上からの命令だ
中年【......そ、そんな...】
突然の告知、間もなくして俺たちの科は解体され、俺もアイツも飛ばされた。
その後
【上と繋がってる以上、もう警察としては何もできないです】
そう言い残してアイツは警察を辞めた。
でも俺は...
ーーーーーー
ーーーー
ーー
350
:
祝350!!!
:2015/03/13(金) 10:25:06 ID:.wzzUd46
ブロロロロロ
中年「俺はこうやって警察続けてんだよ」
中年「笑えるだろ?」
新米「(警備第二課...)先輩、本庁の人だったんですか...」
中年「......お前は俺みたいになるなよ」
新米「で、でもっ!先輩はっ!」
ポンッ♫間もなく目的地です♫
新米「...あっ」
中年「いまから話にいくのが」
ガチャ
中年「話にでてきた女の子だ」
ピンポーン
新米「......」
中年「悪いがお前はここで待っててくれないか?」
新米「......はい」
351
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:36:31 ID:.wzzUd46
ガチャ
少女「はーいっ」
中年「...どうも」
少女「............」ペコっ
〜〜〜〜〜少女の家
少女「お久しぶりですね、えっと中年さんですよね?」
中年「ああ、久しぶり」
少女「あの人は?」
中年「辞めたよ...2年前に」
少女「っ、そうですか」
中年「今日きたのは両親の事でじゃないんだ」
少女「もう、あの事件のことはいいですよ」
中年「この...男の子、知ってるよね」ピラッ
352
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 10:41:30 ID:.wzzUd46
少女「っ...お、男さんがどうかしたんですか?」
中年「この少年の家にいったことは?」
少女「ないですけど...男さんに何かあったんですか?」
中年「ないんだね、分かった」ガタッ
少女「ちょっとっ、中年さんっ男さんに何かあったんですかっ?」
中年「......」
少女「......また、何も教えてくれないんですか?」
中年「......失礼するよ」
少女「今度は男さんですかっ!?ねぇっ!!お母さんとお父さんの次は男さんなんですかっ!?」
中年「...そんな大声、今の親御さんの迷惑になっちゃうよ」
少女「....あんなの親なんかじゃない」
中年「...それじゃあ」
ガチャ
353
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 20:41:47 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜
新米「先輩、どうでした?」
中年「いや違った」
新米「これからどこ向かいます?」
新米「いったん署に戻りますか?」
中年「あぁ、とりあえずそうだな」
ブロロロロロ
中年「(女という外人も外れて、少女も外れた...)」
中年「(じゃああのハンカチは、一体...)」
〜〜〜〜〜総合病院
看「はーい、注射の時間だよ〜」
幼「......看護師さん」
看「ん〜?どうかした〜?」
幼「私……トイレ…行きたい」
看「注射終わったらね〜」カチャカチャ
354
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 20:47:17 ID:lKV4Zw.A
看「っ!キャッ!」ちくっ
幼「ーっ」
看「いたた…あはは、間違って自分に刺しちゃった」
看「…あれ?幼馴染ちゃんどうしたの?」
幼「……痛い」
看「えっ!?ど、どこが痛いの?」
幼「…指...」スッ
看「どこっ!?......って何もないじゃない」
幼「痛い……」
看「人差し指は、いま私が怪我したのっ...」
看「もう幼馴染ちゃん...もしかして気遣ってくれてるの〜?」
幼「……痛い」すりすり
〜〜〜〜〜警察署
新米「外に出ると警察官らしく仕事してるって感じるけど」
新米「ここに戻ると、お荷物部署の新人...」
355
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:04:51 ID:lKV4Zw.A
中年「……」
新米「って先輩?」
中年「男の部屋での俺の推理は間違っていたのか?」
新米「俺は正しいと思いますっ」
中年「だが二人はハンカチの持ち主じゃないだろ」
新米「女と少女から、男の身元を調べるのは無理そうですね」
中年「(だとしたらハンカチの持ち主は男という少年になる)」
中年「(そうなれば、男はエツジン教信者…でなければ、あの刺繍のハンカチは持っていないはずだからな)」
中年「(だが、なぜ信者が団体のビルに侵入する必要があるのか)」
新米「どうしました?」
中年「ハンカチが男の私物だとしたら、男はエツジン教信者ってことになるよな」
新米「…まぁ、そうですよね」
356
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:13:55 ID:lKV4Zw.A
中年「ならなぜ、ビルに侵入なんてしたんだ?」
新米「……ん〜分からないです」
新米「っていうかハンカチから離れませんか?」
中年「いや待て、あのビルは信者なら誰でも入れる場所じゃないのか?」
新米「わ、分からないです」
中年「そうでも、そうでなくても何故侵入なんてしたんだ...」
新米「何か欲しいものがあったからじゃないですか?怪盗みたいに盗みたかったんですよ、きっと」
新米「あはは…なぁ〜んて」
中年「欲しいもの?」
新米「じょ、冗談ですっ!すみません!」
中年「(犯罪をおかしてまで欲しいもの…金か?いや…ビルの物には一切、手を出してなかったんだよな…)」
中年「(だったらエツジン教の秘密か?……すべてがひっくり返るような秘密……)」
357
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:24:42 ID:lKV4Zw.A
ーーーーーー
ーーーー
ーー
アイツ【...これ、どういうことですかね?】
中年【...なんでこんなことが...】
アイツ【なんでこいつらは堂々とこんなことができるんだっ!!】ガンッ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
中年「俺たちが最後まで分からなかった秘密……」
新米「はい?」
中年「……そうだっ!!分かったぞっ!!!」ガタッ
新米「はいっ!?」
中年「2年前の俺達と同じだ!!」
新米「どどどどういうことですか!?」
中年「いくぞっ!」
新米「えええっ!!?ど、どこに!?」
中年「アイツのところだよっ!」
358
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:39:15 ID:lKV4Zw.A
ブロロロロロ
新米「ちゃんと説明してくださいよっ!訳がわからないですよ!」
新米「……運転してますけど」
中年「簡単な話だ、団体が一個人を捜査対象にしたには訳がある」
新米「それは、不法侵入したからじゃあ…」
中年「不法侵入したその先だ、男は何かを得た、それこそお前がさっき言った【欲しいもの】だ」
新米「お金!…は違いますよね」
中年「団体がこんな形で俺たちに依頼したんだ、とんでもない物だぞっ!」
新米「と、とんでもないもの」ゴクリ
中年「あぁ、団体がひっくり返るほどの秘密だ!」
中年「俺たちのするべきことは男を見つけて団体に引き渡すことじゃない」
中年「男を団体から保護することだっ!」
359
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:50:58 ID:lKV4Zw.A
新米「で、一体どこに向かってるんですか?」
ポンッ♫50m先、左折です♫
新米「…一応ナビの言う通りにしてますが」
中年「言っただろ、アイツのところだ」
中年「警察辞めてからも、団体付近を調べてる」
新米「調べてるって、警察じゃないのに…」
中年「アイツのところは特別さ」
中年「この名刺の番号に連絡しろ、いまから俺が行くってな」
新米「あ、はいっ!」
新米「……」
新米「サンカク出版社カトウ?」
ブロロロロロ
360
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:54:21 ID:lKV4Zw.A
ちょっと出かけますッッッッ!!!!!!!!!
361
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 21:56:38 ID:lypwJr5.
いってら乙!
362
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 22:40:24 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜サンカク出版社
プルルルル、ポチッ
カトウ「はい、カトウですが」
カ「はぁ、えぇ、あぁ中年さんがっ?」
カ「あぁ今から来ますか...はい、分かりました」ポチッ
カ「ふぅ〜中年さんかぁ〜懐かしいなぁ」
なんだカトウ、誰かお客さんか?
カ「あ、はい、前の職場の上司が来ます」
前の...って警察かっ!?
カ「そうですけどぉ」
とうとう、うちの違法取材がバレたか……
カ「ははっ違いますよぉ、別件です」
カ「それに、この件に関しては同志ですから」
363
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 22:52:50 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜
ブロロロロロ
新米「サンカク出版社〜っと」
ポンッ♫目的地周辺です♫
新米「おっ、ここですか」
中年「みたいだな、実際に行くのは俺も始めてだ」
ブロロロロロ……ガチャ
新米「今から会うカトウって人、一体どんな人なんですか?」とことこ
中年「あー、何というか、基本能天気な奴だ」とことこ
新米「そ、そうなんですか」とことこ
新米「(でも本庁の人だったんだよな〜)」
中年「そんな緊張するなっ!ははっ」バシッ
新米「いたっ」
364
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 23:12:16 ID:lKV4Zw.A
〜〜〜〜〜サンカク出版社
新米「結構広いですね、有名なんですか?ここ」
中年「サンカク出版社って言えば、グレーのサンカクだろ」
新米「グレーのサンカク?何ですかそれ」
中年「ギリギリの取材が有名なんだよ」
中年「限りなく黒に近い白、だからグレー」
新米「……大丈夫なんですか?」
大丈夫じゃないですよ
新米「!!」
大丈夫じゃないけど、自分たちは取材し続ける
カトウ「そこに情報がある限りね」
カ「お久しぶりです、中年さん」
365
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 09:03:50 ID:10Vbwaz6
中年「おう、久しぶりだな元気してたか?」
新米「(こ、この人がカトウさんっ)」
カ「あはは、おかげさまで」
中年「もう俺なんかとは会ってくれないんじゃないかって思ってたんだが」
カ「そんなことないですよ、はは、ちゃんと名刺渡したじゃないですか」
中年「そうか、っとそうだ」
カ「?」
中年「今日、少女に会って来た」
カ「っ!なんで今更」
中年「いろいろあってな」
カ「…まぁそのことも含めて奥で話しましょうか、ここではあれなんで」
カ「あれ?そちらは…」
新米「初めましてっ!今年で2年目の新米と申しますっ!!」
366
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 10:36:58 ID:10Vbwaz6
新米「よろしくお願いしますっ!!」
中年「……ったく、はぁ」
カ「あぁ、電話くれた人?よろしくね」
中年「……そんなに張り切るなって」
新米「はいっ!」
〜〜〜〜〜
中年「というわけだ、お前は
どう思う?」
カ「その男という少年が、団体の重大な秘密を握ってる…ですか」
カ「その少年は19歳なんですよね?」
中年「あぁ、まだ子供だ」
カ「そう考えると妙ですね、団体がわざわざ依頼するなんて」
中年「だろ?」
367
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 12:31:14 ID:QKqSxMdA
カ「うーん…でも何か…」
中年「足りないか?」
カ「はい、決定的な何かが欲しいです」
新米「決定的な何かですか……」
中年「それでだっ」
カ「言わなくても分かりますよ、それで俺のところにきたんでしょ?」
中年「察しが良くて助かる」チラッ
新米「(なんでこっち見てるんだろ?)」
中年「本当は男の情報が欲しいが、無理そうだから…どうするか」
カ「男とは直接関係ないと思いますが、いいですか?」
中年「話してくれ」
カ「団体の周りで起こってる妙な事件があるんです」
中年「妙な事件?」
カ「はい、俺がこっちに移ってからずっと進めてる調査です」
368
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 12:43:58 ID:QKqSxMdA
カ「最近起きた有名なのは、これです」ピラッ
新米「スーパー爆発事件?」
カ「はい、ちょうど3日前に起きた爆発事件です」
中年「この事件はうちの署で扱ったやつじゃないか」
新米「あ、本当だ」
中年「ちょっと貸してくれ」ピラッ
中年「……」パラパラ
新米「この事件に団体が関わってるんですか?」
カ「そうです、正確には末端の信者ですが」
中年「おい待て、これは確か【事故】だったはずだ」
カ「これは人が起こした事件なんですよ、中年さん」
新米「犯人はいませんでしたよね?」
中年「あぁ、この書類間違ってるんじゃないか?」
369
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 12:59:06 ID:QKqSxMdA
バサッ
カ「うちでかき集めた、信用性のある証拠です」
カ「どうぞ見てください」
新米「うわぁ、すごい量」スッ
中年「……こりゃすごい」スッ
中年「(膨大な数の現場写真、それと犯人と思われる人物への調書……全会話が記録されているのか)」
カ「文面で信じられないのでしたら全調査時の動画もありますが」
中年「い、いや大丈夫だ(それにしても撮影場所は確か)」
新米「ここの現場写真ってまずくないですかね……?」
新米「…規制線写ってますし……」チラッ
カ「あはははっ!まっ!そこはグレーのサンカクですからっ!」
新米「(あきらかブラックですよ)」
370
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 13:17:58 ID:QKqSxMdA
中年「違法取材はともかく、問題は俺たち警察と調書の内容がまるっきり違うってことだ」
新米「は、はい」
カ「団体は信者を利用して何かを企んでる、もしくは信者独断の凶行」
中年「前者だな、間違いなく」
新米「この犯人は今どこに?」
カ「おそらくどこか、俺みたいな取材人が入れない施設……」
カ「そう……警察署とか」
新米「そ、そんな」
【何度も言わせるなっ、打ち切りだよ打ち切りっ!上からの命令だ】
中年「(2年前と同じ、警察内にも団体の根は張り巡らされてるっわけか)」
カ「そこの資料にある通り犯人と思われる人物はとても興奮している状態でした」
カ「ここ見てください」ピラッ
調査時、犯人と思われる人物はひどく興奮しており、目の焦点のズレや奇妙な言動が多々確認された。
上記の様子は【薬物摂取時】にとてもよく似たものだった。
しかし薬物が引き起こす症状とは異なる点も確認された。
371
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 13:28:49 ID:QKqSxMdA
カ「まるで人形のように手足をブラブラさせ…俺たちと同じ人とは思えませんでした」
新米「(調書内容、笑い声ばっかだ…怖いなぁ)」
中年「俺たちの予想以上に、団体は大きいのかもな」
新米「…そうですね」
カ「これが俺の今調べてるものです」
中年「いや本当に助かった」
カ「そう言っていただけるとありがたいです」
新米「よく上司の人許してくれますね、あはは」
カ「うちは結果第一主義でね、こういう違法取材にはすこし寛容なんだよ...、いけないことってわかってるけどね」
カ「……あれ?」
中年「内容はともかくだ、俺たちのするべきことは見つかった」
新米「男の保護ですよね」
372
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 13:50:16 ID:QKqSxMdA
中年「それも並行して続けるが、肝心の男が見つからなきゃ話は進まん」
カ「いったいどこにいるんでしょうかね」
中年「まずは信者のことから調べたい、また同じような事件を起こされちゃ堪らないからな」
新米「そうですねっ!」
カ「でも、信者を調べるって…警戒されませんか?」
中年「……う〜ん」
新米「誰か信者じゃないけどエツジン教に詳しい、そんな都合のいい人いませんかね〜」
中年「いたら苦労しないだろぉ」
カ「いたらいいんですけどね、そんな人、あははっ!!」
カ「…………あれ?」
中年「どうした?」
373
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 14:04:55 ID:QKqSxMdA
カ「……そこの資料」ガサガサ
新米「?」
カ「エツジン教の付近を調査してる時に…んっと、いたんですよ」ガサガサ
中年「いたって…誰が?」
カ「確か…ここらへんに…おっ!あった」ピラッ
新米「なんですかこれ?」ズイッ
中年「なになに…吸収合併?」ズイッ
カ「近頃団体が、過去に分裂したヒジン教って小さい団体と再び合併しようとしてたんです」
カ「気になって調べていくうちに、
その合併の仲介役として○○社の友って人が出て来たんです」
新米「仲介人の友ですか〜」
カ「この人なら団体内のこと、詳しいんじゃないかって」
中年「可能性としては十分あり得るな」
374
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 14:16:17 ID:QKqSxMdA
新米「で、でも話してくれますかね?仕事相手の情報なんて…」
中年「なぁに、いざとなればコイツの出番さ」スッ
新米「あっ警察手帳、その手がありましたか!」
カ「国家権力きましたね」
中年「そうと決まれば、善は急げだっ!友のもとへ行くぞっ!」
新米「了解ですっ!」
カ「分かりました!」
中年「エツジン教の悪事を暴いてやる!」
〜〜〜〜〜
フレイア「って言ってるけど、どうするの?」
落合「ふふ♫、全部聞こえてるわよ……霧のユミルを通してね♫」
フレイア「私いってくるね〜」
落「ふふふ♫、中年と新米とカトウ……それに友、エツジン教の秘密を知る者を同時に消せるなんて…」
落「友に出会った時が、貴方達の最後……ふふ♫」
375
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 14:25:12 ID:QKqSxMdA
〜〜〜〜〜友の家
中年「ここのアパートだな」
カ「やっぱり警察すごいですね、あの短時間で特定するなんて」
新米「…………」
中年「どうかしたか?」
新米「手帳だすの、俺やりたいですっ!」
カ「あはははっ!」
中年「(まぁ友の事も、その前の事も、こいつの鶴の一声があったからだよな…)」
中年「分かった、頼んだぞ」
新米「やったっ!俺もう死んでもいいですっ!!」
カ「大げさだな、あははっ!」
新米「そ、それでは」
ピンポーーン
…………
376
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 15:01:06 ID:QKqSxMdA
新米「……あれ?」
カ「反応ないですね」
はい……友です
ガタッガタッ
中年「……おい、何か様子がおかしいぞ」こそこそ
カ「何か聞こえませんでした?インターホン越しでよく分かりませんが」コソコソ
新米「え、え?」
中年「最初から警察と名乗るのはやめだ、カトウ、お前ので名乗れ」コソコソ
カ「すみません、サンカク出版社のカトウと申します」
…………
…………今開けます
中年「サンカク出版社、ずいぶんと信頼されてんな」コソコソ
カ「俺は直接会ったこと無いんですが...」コソコソ
377
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/14(土) 15:03:56 ID:QKqSxMdA
新米「(これをみろっ!警察だっ!……これぐらいのトーンでいいかな?)」ドキドキ
ガチャ
友「はい友です」
中年「(きた!)」
カ「(きた!)」
〜〜〜〜〜
フレイア「(きた!)」ニコッ
〜〜〜〜〜
新米「(きたっ!!!)」
カ「あの、突然でもうし……」
〜〜〜〜〜
フレイア「さようなら♫」スッ
〜〜〜〜〜
バンッ!!!
378
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 04:47:49 ID:FuhSTPCk
乙
379
:
本当、更新遅くてすみません。文考えるので精一杯です。
:2015/03/15(日) 13:05:37 ID:WfPKMyQU
2日前〜〜〜〜〜4day
男「なぁ、教えてくれないか?」
男「母さんは俺の味方なのか、それとも...」
男「敵なのか」
母「ぅぅ…ぅ」
母「お母さんは味方よっ!!だって...」
男「ちゃんと説明してくれよっ!なんでエツジン教なんかに...っ!」
母「エツジン教を悪く言わないでっ!!」
男「(なんで...どうして母さんが)」
母「あなたを監視してもらってたのよっ!!お父さんみたいにいなくならないように!」
男「…いま父さんは関係ないだろっ」
母「ねぇ...あんたも私の前からいなくなるの?お父さんみたいに…」ガシッ
男「いなくなるわけないだろ…いなくならないからエツジン教から脱退してくれよ」
380
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:07:42 ID:WfPKMyQU
母「……」
母「それはできないわ」
男「どうしてっ!」
母「今まで、あなたを守ってもらってた恩があるから」
男「(くそっ!もうおしまいだっ!)」ダッ
母「っ!男っ!どこいくの!」ガシッ
男「もう一緒にはいられないっ……」
男「…………ばいばい」バシッ
母「あっ」
男「…っ」
たったった
〜〜〜〜〜男の部屋
男「くそっ!くそっ!」ダンッ
ビ「これからどうするんだい?」
381
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:13:43 ID:WfPKMyQU
男「この家から出ていく」
ビ「それからは?」
男「…あまり考えてない」
ビ「一旦、落ち着いたらどうだい?」
ビ「ゆっくり対策を考えよう」
男「いや、ダメだ…母さんが言ってただろ」
男「俺を監視してるって…それもエツジン教がっ!」
ビ「だからこそ一旦落ち着くべきだ」
男「だから!ここにいちゃダメなんだよっ!!」ダンッ
男「(でも女は…?、俺がここから離れても、今度は女が人質になるかもしれない)」
ビ「……」
男「(くそっ!どうすればっ!)」チラッ
男「(今はこのハンカチが、死ぬほど忌々しいっ!)」バッ
382
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:22:58 ID:WfPKMyQU
バサッ
ビ「このハンカチも、今は大事な証拠品だ」スッ
男「それに触るなっ!!」
ビ「……」
男「こんなハンカチも、この部屋もっ!」
男「もう、俺には関係ない」
ビ「君はもう少し冷静な人だと思っていた」
男「勝手に思ってろ、みんながみんなお前みたいに冷静に考えられる訳じゃない」
男「(女も少女も、友もっ!みんな狙われるかもしれない、俺のせいで)」
ビ「ロキはどうするんだい?このまま見捨てるの?」
男「お前は女のそばにいてくれ」
ビ「……」
男「ここからは俺1人でやってみる」
ビ「危険だよ?」
男「俺なんかより女の方がよっぽど危険だ」
383
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:33:06 ID:WfPKMyQU
ビ「…分かったよ」
男「悪いな」
ビ「……」
男「今までありがとな」
ビ「…自分より、好きな人の未来を取るのか…」
男「馬鹿だからな」
ビ「…じゃあね、こういう時はサヨナラは言わない方がいいんだよね」
男「当たり前だ…またいつかな」
スッ
男「……」
男「(女はこれで大丈夫だろう)」スッ
384
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:44:44 ID:WfPKMyQU
ポチポチ
少女ちゃん、また急なんだけど
俺しばらく親に内緒で旅行に出かけることにしたんだ。
もし俺の親が連絡してきたら、
悪いんだけどそう伝えてくれないかな?
ごめんね、頼みます。
男「送信」ピッ
男「(少女ちゃんは団体とは直接関係ないからな、これでひとまず大丈夫だろ…)」
男「問題は……友だな」
〜〜〜〜〜友の家
友「はぁ?…悪いがもう一回説明してくれ」
男「だから、俺の母さんがエツジン教の信者だったんだ」
友「それは分かった、その先だ」
男「俺が監視されてたんだ」
友「それも聞いた、パターンの方だ!」
385
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 13:54:25 ID:WfPKMyQU
男「パターンAは司久さんがエツジン教とグル!、パターンBはグルじゃない!」
男「分かったっ?」
友「で、なんで俺のところに来たんだよ?」
男「どのパターンでも友、お前が命を狙われてるからだよ!」
友「お、俺が?」
男「そうだ」
友「とりあえず、落ち着きたい…」
友「お茶飲むか?」
男「……うん」
〜〜〜〜〜
友「ふぅ〜」
男「落ち着いた?」
友「あぁ落ち着いた」
男「よかった、それで続きなんだけど」
友「落ち着いたら、ある考えが浮かんだ」
386
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:00:31 ID:WfPKMyQU
男「考え?」
友「考えっていうか疑問、まずなんで司久さんを疑ってるのか分からない」
男「なんでってそりゃ……」
男【あぁ、司久さんのこと】
ビ【ふぅん】
男【あの人、前の周で死んでないぞ?】
男「(……俺が1回、前の世界を体験してるなんて言えない)」
友「ほら、大した根拠ないだろ?」
男「そ、そうだけど1つの可能性として」
友「だいたい、あの人は俺たちのこと逃がしてくれたんだろ?」
男「そうだけど……」
友「まぁいいさ可能性として考えておくか」
友「それともう一つ」
男「な、なに?」
友「お前、エツジン教に監視されてるんだろ?」
387
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:05:56 ID:WfPKMyQU
友「なんで俺のところに来たんだよ」
男「……あ」
友「それもまぁいいさ」
男「まぁいいって……」
友「俺の命が狙われるって話も司久さんがグルかもって話も、あんまり信じちゃいないからな」
男「は?なんでっ!」
友「俺は2つの仲介人なんだぜ?なんでそのクライアントに殺されなくちゃならないんだよ?」
男「(そ、それは……あれ?なんでだっけ?)」
男「と、とにかく!その!」
友「その?」
男「えっと……その…」
388
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:09:55 ID:WfPKMyQU
カ【コホン、実はこの事件なんだかおかしいことがたくさんあるんだ】
カ【ああ、まず取材許可がおりないこと、これは僕から言わせるとわけが分からない】
カ【過去の爆発事故もふくめて死者がでている、しかも今回に限っては、過去にない大規模だ】
カ【もうこの時点で、みんな気付きているが、同一犯ということは間違いない】
カ【この事件をメディアで発信しない理由がないんだよ】
カ【警察が取材許可をおろさないだけじゃないんだ】
男「そうだっ!」
友「?」
男「これから相手がとってくる行動だよ!」
友「はぁ?」
男「友が嫌でも信じるようになるんだっ!」
389
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:17:03 ID:WfPKMyQU
友「……」
男「(カトウさんが言ってた、警察もメディアもおかしいって)」
男「もし、俺と友の命が狙われてるとしたら当然ここにくるよね?」
友「…まぁ、そうだな…標的が2人いるからな」
男「でしょっ!?エツジン教が俺を監視してるから、俺が友の家にいるってことはバレてる」
友「……それで?」
男「エツジン教は警察とも報道機関とも繋がってるんだっ!」
友「……っ」
男「だから、友の家に誰か……そうっ!例えば警察の人が来たらっ!」
男「もうそれはエツジン教に命を狙われてるって証拠なんだっ!」
友「…………っ!!」ギリッ
バキッッ!!
390
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:22:23 ID:WfPKMyQU
男「っ!」ドサッ
友「…ハァ…ハァ」
男「…え?…ちょっ、友?」
友「ふざけるのもいい加減にしろよっ!!!!!!!」
友「なにが命が狙われてるだっ!!!何が警察も報道も繋がってるだっ!!!!!!」
男「え、え」
友「てめぇの言ってることは!!!」バキッ
友「全部!!!!!」バキッ
友「ただのふざけた妄想じゃねぇかッッ!!!!!」バキッ
男「ガッ!」ドサッ
友「お前よぉ...幼馴染の話聞いて、なんにも思わなかったのか?」
男「そ、そんなわけないだ…」
友「じゃあなんでそんなふざけた話ができるんだよ!!!それも俺の前でッッ!!!!!」
男「ーっ!」
391
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:32:30 ID:WfPKMyQU
友「もしよ…このタイミングで警察が来るんだったら、お前の話し信じてやるよ…」ズイッ
男「うっ」グイッ
友「……」
男「……」
友「…どうだ?なぁ」
友「一体いつ、俺たちの命を狙いに来るんだよっ」グイッ
ピンポーーン
男「ーーっ!」
友「……ちっなんだよ」
男「(ま、まずいっ!)」
友「お前の予想通り、警察だといいな、はは」
友「はい……友です」
男「(くそっ!逃げ道作らなきゃっ!)」ガタッガタッ
392
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:36:22 ID:WfPKMyQU
すみません、サンカク出版社のカトウと申します
友「ほらな、やっぱり警察じゃない」
男「か、カトウさん!?」
カ【そっか、じゃあ一緒いこうか、僕は君たちよりも現場の歩き方を知ってる、あ、これ僕の名刺ね】
男【サンカク出版社カトウ?】
友「なんだ?知り合いか?」
男「あ、あぁ」
友「で、こいつも敵なのかよ?はは」
男「ちがう、カトウさんは俺の味方だ」
友「けっ、そうかい」
友「…………今開けます」
ガチャ
友「はい、友です」
カトウ「あの、突然でもうし……」
393
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:38:33 ID:WfPKMyQU
バンッ!!!
新米「これをみろっ!!!警察だっ!!!!!」クワッ
友「ーっ!!!」
中年「ば、ばかっ!!!」
新米「(……き、決まった…)」
友「っ!くそっ!」
ガチャン!
〜〜〜〜〜
フレイア「は〜〜っ!?どういうことっ!?狙いそびれたじゃないっ!!」
〜〜〜〜〜
落「反応が早すぎるわね…もしかして予測してた……とか?」
〜〜〜〜〜
中年「馬鹿野郎ッッ!!!なんでその、タイミングで言うんだッッ!!」
394
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:45:37 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
友「ど、どうなってんだっ!おい男っ!」
男「早くっ!窓を開けたっ!逃げるぞっ!」
友「に、逃げるってっ!い、いやまだ決まったわけじゃ…」
男「……っ」ジッ
友「ーーっ!」
友「わ、分かった!くそ!」スッ
男「俺から、窓の外に出るっ!」
友「いや待てっ!車で逃げる!」
友「俺が先に行って、車まで誘導する!!」スッ
ドスンッ!
友「くっ!」
たったった
男「おっと!」
ドスンッ!たったった……
395
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:47:45 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
新米「すすすみません!き、緊張して」
カ「どうします?もうバレちゃいましたよ?」
中年「くそっ!令状待つしかねぇじゃねぇかっ!ドアさえ固めれば、
強引にいけたのによっ!」
新米「す、すみません」
カ「中年さん、落ち着いて!」
中年「……はぁはぁ、令状できるまでお前が見張ってろよ」
新米「じ、自分ですかっ!?」
中年「当然だろ!…万が一逃がしたりでもしたら……」ギロッ
新米「し、したら…?」ゴクリ
中年「…特性ゲンコツだ」ギリリリッッ
カ「(うわっ懐かしいなぁ)」
396
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 14:51:33 ID:WfPKMyQU
ブロロロロロ
新米「え?」
カ「…車の音?」
中年「下で走ってる車は何だ?」
カ「嘘でしょ?ここ2階ですよ、窓から出てったってことですか?」
ブロロロロロ……
新米「…行っちゃいましたね」
中年「フンッ!!」
ドゴォッッッ!!!!!
新米「ギャーーーーー!!!」
〜〜〜〜〜
落合「また逃げられたわね…」
落「もういいわユミル、戻ってらっしゃい」
ユミル「分かった」
落「そこにいても、もう何も得られないわ」
397
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:04:27 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
ブロロロロロ
男「どうなってるんだ…」
友「俺が聞きたいよ!くそっ!」
男「(カトウさん…味方じゃなかったのかよ)」
友「…………」
男「…………」
友「…ほら」スッ
男「…どうした?」
友「ティッシュだよ……そ、その悪い」
友「殴っちまって……頭に血が上ってて…」
男「いや、俺こそ悪かったよ」スッ
フキフキ
男「考えてみたら、トンチンカンなことしか言ってなかった」
友「だな……でも、これではっきりした」
398
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:10:21 ID:WfPKMyQU
男「俺の話、ちょっとは信じてくれる?」
友「……信じたくないけど、信じるしかないだろ…」
ブロロロロロ
友「はぁ……ただ仕事してただけなのになぁ〜」
男「ところでさ」
友「ん?」
男「どこ向かってるの?」
友「ん、あぁ俺の会社、さすがにこの短時間で戻れないだろ?警察も」
友「それより、顔ひどいぞ?」
男「…ったく誰のせいだよ」フキフキ
友「もうちょい左、まだ血ついてる」
男「え?」フキフキ
友「あ、俺からみて左ね」
399
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:16:53 ID:WfPKMyQU
男「ん〜鏡ない?」
友「ん〜ないな〜、ルームミラーでガマンしてくれ」スッ
男「んー」フキフキ
男「話し戻すけど、なんで会社に?」
友「資料……押さえとかないとな」
男「資料?」
友「俺が仕事するにあたって、団体からもらった資料」
友「大事なことは載ってなかった気がするけど、一応な」
男「自分でエツジン教を捜査するってこと?」
友「そうだな〜、あ、お前もだから」
男「え」
友「お前も他に行くとこ無いだろ?ちょうどいいじゃないか」
400
:
祝400!!!!
:2015/03/15(日) 15:23:21 ID:WfPKMyQU
男「(そうだ、もう家には帰れないんだった)」
友「いい提案だろ?」
男「おう」
ブロロロロロ
〜〜〜〜〜○○社
友「……警察いるか?」コソコソ
男「んーー…いない…かも」コソコソ
友「中入って、待機してたら終わりだな、はは」
男「…いやなこというなよ」
友「…おじゃまぁ〜」コソコソ
ガチャ…
あれ?友くん
友「あ、どうも」
401
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:28:23 ID:WfPKMyQU
男「誰?」コソコソ
友「俺の上司」コソコソ
友くん今日は確か休みじゃなかったっけ?
友「あはは、ちょっと忘れ物して…」
ふーん、まぁいいけど
友「資料、資料っと」コソコソ
あっ、そうだ、友くん
友「は、はいっ!」ガタッ
【もりひさ】って人から連絡があったよ、なんでもすぐに掛けなおして欲しいだとか
友「…あ〜、分かりました」
じゃ、確かに伝えたよ
男「(司久『もりひさ』さん…か…)」
402
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 15:34:09 ID:WfPKMyQU
トントン
男「ん?」
友「見つかった、車に戻るぞ」
男「おうよ」
友「それじゃ失礼しましたー」
男「…」ペコっ
はーい
あれ……もう1人の、うちにいたっけ?
〜〜〜〜〜
男「警察いなかったな」
友「あぁ、てっきりもういるのかと」
男「最初に会社の方にいくと思うんだけど…ふつう」
〜〜〜〜〜
あっ、警察の方から連絡あったよ!
……ってもういないか
403
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:03:18 ID:WfPKMyQU
やってしまった……
すみません313の6dayと379の4dayに2日のズレあります……
2日前の4dayで男が家から出て行き、その後野宿して
次の日の5dayで前の周のパズズ召喚が今回も行われるのか、実際に水質検査施設まで歩いて行き、黒塗りの車がないことに気付き、前の周とは違い、5dayでのパズズ召喚は無いものと判断して
もう一日野宿したあと6dayの中年グループと、男&友のグループとのエピソードということでお願いします。
本当すみません
言い訳なんですが、本当に手探りで書いているので細かいところグチャグチャです。
404
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:07:16 ID:WfPKMyQU
上記の補充設定の説明文も自分で書いてて意味分からないし…
僕のことは沈下す三点リーダーとお呼びください……
本当にごめんなさい。
沈下す三点リーダーより
405
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:13:00 ID:3L/hB1Yw
どんまい乙
406
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:22:38 ID:WfPKMyQU
〜〜〜〜〜
友「司久さん無事だったのか」
男「みたいだね」
男「(俺が前に考えたパターンだと、A.Bのどちらとも友が狙われる)」
男「(実際に警察組織を利用して、友を狙ったしな)」
友「連絡するか、合流して情報も欲しいし」
男「待って」
友「?」
男「(さっきの出来事だけじゃあ、司久さんがグルかグルじゃないか…なんて判断できない……でも)」
男「いま会うのは危険だと思う」
友「またパターンの話か?」
男「うん」
407
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/15(日) 22:28:37 ID:WfPKMyQU
友「司久さんがあの夜、俺たちを逃がしたのは」
友「この連絡に確実に返信させるための伏線ってことかよ?」
男「……分からないけど」
友「そんな回りくどいことしないだろ、例えグルだったとしても」
男「(俺も正直、今の状態に混乱してる)」
男「(ビューレイストの能力なしじゃあ、正確な記憶は期待できないし……くそ、離れたのは失敗だったか?)」
友「俺は行くぜ」
友「お前はどうする?ここに残るか?はは」
男「それはごめんだ…ったく分かってて言ってんだろ、はは」
男「(難しく考えちゃダメだな…友を見習おう)」
友「じゃこのメモに書いてある番号に連絡するか」ポチポチ
プルルルルル
408
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/16(月) 16:32:38 ID:qxOtsPPs
乙
409
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/21(土) 16:47:58 ID:YgoHiDyQ
ガチャ
司久「……友さんですか?」
友「はい、いま大丈夫ですか?」
司「はい…連絡ありがとうございます、掛けてはくれないのではないかと」
友「そんなことはしませんよ、っとそれでどうしたんですか?」
友「司久さんが今、どんな状況かは知りませんが俺たちは警察に追われてる途中でしてね」
司「…本当かい、それは」
友「本当ですよ、さっき警察から逃げてきたところです………」
410
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/21(土) 18:40:03 ID:YgoHiDyQ
友「……司久さん、どうしました?」
男「?」
友「なんだか声にハリがないというか…なんというか元気が無いようですが」
司「あぁ、察しの通り疲れててね、少し前まで私も追われていたんだ」
友「大丈夫なんですか?」
司「大丈夫だよ、今もう一つの私の別居にいてね…」
司「まぁ別居といっても小さい施設だが、そこにいる少数の私の部下(信者)と身を潜めている」
友「……そうなんですか」
411
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/21(土) 20:56:41 ID:YgoHiDyQ
司「ん?……あぁ、心配しなくとも信用できる人たちだよ」
司「もしかしたら君たちも狙われているんじゃあないかと思ってね、危険を犯して友さん、あなたの会社まで連絡したというわけさ」
友「いまからそちらに向かってもいいですかね?」
司「あぁ、もとよりそのつもりで連絡した」
友「よかった…」
司「ただし、ここにくる途中は追っ手に気をつけてくれ」
友「大丈夫ですよ、みたところ警察はいないようですし」
司「違う、私が言いたいのはエツジン教からの追っ手だ」
友「ですから…周りには誰も…」
412
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 00:30:51 ID:NPfF7tDY
おつ
413
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 00:44:26 ID:Sic9ieTE
乙
414
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 10:48:17 ID:aYUCiuGQ
司「私の勘違いであってほしいけれど、エツジン教には【超人的な能力】を持つ人がいると考えられる」
友「ちょ、超人的な…?」
司「あぁ、現実的じゃないけれどね」
司「私が落合の悪行を暴こうとした…と話しただろう?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
友【っ!クスリはエツジン側が流していたのかっ!】
司【はい、もちろん私は止めようとしました...だけど何者かに阻止されクスリの出どころを特定するどころか、彼女に近づくこともできませんでした】
男【強力なバックがいるのか...】
友「はい…(ビルから逃げる時、車内で言ってたな)」
司「前は言わなかったが、警察を利用しての捜査…いよいよ我々の想像を超える何かが絡んでいるのではないかと」
司「そう私は思っているんだよ」
415
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 13:35:46 ID:aYUCiuGQ
友「……」
司「くれぐれも注意したまえ、もしかしたら敵は……人だけじゃないのかもしれない…」
友「……分かりました」
司「話が脱線してしまったね、その小さい施設というのは、この先のーーーー」
〜〜〜〜〜
新米「男へ繋がる手がかり、友…逃げちゃいましたね」
カトウ「それにしてもずいぶんと警察を警戒していたね」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
新米【これをみろっ!!!警察だっ!!!!!】クワッ
友【ーっ!!!】
中年【ば、ばかっ!!!】
友【っ!くそっ!】
ガチャン!
416
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 15:01:51 ID:Sic9ieTE
乙
417
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 21:18:18 ID:aYUCiuGQ
新米「そうですよね、何かやましいことでもあったんでしょうか?」
カ「やましいこと…ね」
中年「いや、違う」
新米「はい?」
中年「俺のミスだ、やっちまった…くそ」
新米「ど、どういうことですか?」
中年「警察だと知ってからの、あの反応」
418
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 21:20:24 ID:aYUCiuGQ
中年「最初から、警察は敵だと…捕まったら即始末されると考えた上での行動」
中年「そんな感じがした」
新米「始末される…って謎の組織じゃないんだから、そんなことあり得ないですよ」
カ「僕もあの反応、おかしいと思いました」
新米「え、えっ!」
カ「僕たちは友に男の情報を聞き出すために来ました」
新米「そうです、はい」
419
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 21:22:59 ID:aYUCiuGQ
カ「友がエツジン教と繋がりがあるのなら…当然、団体が追っている男の居場所は言いません」
カ「ましてや警察には絶対に」
新米「そうですよっ!仲介人である友はどちらにも中立な立場であると考えたから、僕たちはここに来たんですよ!」
中年「だが、奴は逃げた…それも俺たち警察の名前を出した途端」
新米「なにが言いたいのかさっぱりです…」
中年「俺とカトウの2年前の出来事、話したよな?」
カ「……」
新米「はい…確か、捜査が途中で打ち切りに」
新米「それも上の命令で………あれ?」
420
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 23:34:01 ID:aYUCiuGQ
中年「そこでカトウは警察の上とエツジン教が何らかの形で繋がっていると考えた、だから警察をやめた」
中年「だろ?」
カ「はい」
新米「つまり、警察はエツジン教の仲間…」
中年「大雑把に言えばな、そういうことになる」
新米「友は警察を聞いた途端逃げ出した……」
421
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 23:35:05 ID:aYUCiuGQ
中年「そうだ、ビックリして固まるならまだしも…突然の逃亡」
中年「これは友が、【警察はエツジン教と繋がっている】ことを知った上での行動とすれば……」
新米「ーーっ」ゴクリ
中年「友はエツジン教とは対立する立場にあるということだ」
カ「敵の敵は味方ってやつですね」
中年「あぁ、そういうことだ…あくまで可能性としての話だがな」
新米「それってマズイじゃないですかっ、友逃げちゃいましたよ…」
422
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/22(日) 23:37:42 ID:aYUCiuGQ
ーーーーーー
ーーーー
ーー
バンッ!!!
新米【これをみろっ!!!警察だっ!!!!!】クワッ
新米「(あっ、俺のせいだ)」
中年「マズイな、とりあえず署に戻って……」
新米「?」
中年「もう、あの建物も信用できねぇな」
新米「あ、そっか」
カ「僕の出版社はどうでしょう?」
423
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 12:38:01 ID:sWd7fF.Y
中年「…いいのか?」
カ「ここまで来たら、僕も引き下がれないですよ」
中年「恩に着る」
新米「ありがとうございますっ!!」
カ「資料も、まだたくさんありますし、対策を練りましょう」
〜〜〜〜〜小さい施設
ブロロロロロ
ガチャ
友「おうおう、こんな山奥に」
男「小さいっていうか、木々に埋れてるな」
424
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 16:53:57 ID:pB9iiwIE
乙
425
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 18:44:41 ID:sWd7fF.Y
友「とりあえずいこうぜ」とことこ
サッ
男「!」
友「うおっ!」
……友さん、男さんでいらっしゃいますか?
友「そ、そうですけど」
こちらへどうぞ
スタスタ…
男「(警備は厳重ってわけか)」
友「び、びっくりした」
男「いこうぜ」とことこ
友「お、おう」とことこ
426
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 20:46:26 ID:sWd7fF.Y
〜〜〜〜〜
司「お久しぶりです」
友「っ!ひ、ひさしぶりです」
司「わざわざこんな山奥にすみません」
友「い、いや…こっちもいろいろあって大変だったので、ありがたいです」
男「(司久さん…すごいクマだ)」
司「男さんもお久しぶりです」
男「は、はいっ」
427
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/23(月) 22:35:30 ID:sWd7fF.Y
司「車の移動頼むね」
分かりました
スッ
友「あっ、え?」
車の鍵、お借りしてもよろしいでしょうか?
友「あ、はい」チャリッ
スッ
司「中にどうぞ」とことこ
男「(ここで何か…何か手がかりを見つけるんだ)」
とことこ……
428
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 14:58:36 ID:SRVRysfA
〜〜〜〜〜
友「それにしても司久さん、こんな施設持ってたんですね」
司「……?」
男「どうしました?」
司「…いえ、友さんなんだか変わりました?」
友「え、はい?」
司「深夜VIPビルでは…なんていうか、その気性が荒かったような…」
友【俺の言い分ってやつは、あんた達ヒジン教のトップがクスリを下の信者達にばらまいてるってことだ】
友【今夜、てめぇが俺をはめようとしてたんだろ...】ボソッ
男「(あぁ)」
429
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 19:52:08 ID:0gXcXUto
乙
430
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:25:45 ID:djVofaB.
友「そ、それは…」
司「まぁ、私のことを信用してくださっていると受け取りますよ、あはは」
友「あのビルからっ!」スタッ
司「はい?」
友「…あのビルから車で逃げる時、あんた話してくれただろ?」
司「僕の夢ですか?」
友「あぁ、いつか和になって自分の元に帰ってくるっていうやつ」
司「それがなにか…?」
友「あの時の、あんたの目は嘘を言ってるようには思えなかった…」
友「信用してるぜ」
男「はは」
431
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:27:10 ID:djVofaB.
友「わ、笑うなよっ!一応言っときたかったんだ」
司「ありがとうございます」
友「この話は終わりっ!それでだっ、いまの俺たちの状況…」
男「警察に追われてます」
司「さっき電話で聞きましたが、だいたい私と同じ状態ですね」
司「まぁ私の場合はエツジン教にも追われているけどね、あはは」
友「そうか…」
432
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:28:05 ID:djVofaB.
男「あと一般の出版社も何か関係してると思います…おそらくですが」
司「一般の出版社?」
友「俺と男が部屋にいる時、サンカク出版が来たんだ」
友「名前は…たしか、カトウだったな?」
男「う、うん」
友「そのカトウって奴と男が知り合いだったらしくて、ドアを開けようとしたんだが」
433
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:29:31 ID:djVofaB.
友「開けた途端に警察が乗り込もうとしてきたんだ」
司「警察が?ということは警察と、そのカトウという人の2人で来たのかい?」
男「いえ、3人でした」
友「もう警察じゃなくても信用できねぇ」
司「そのカトウという人は、男さんにとって信頼できる人だったんですか?」
男「は、はい」
434
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:31:44 ID:djVofaB.
男「(前の周のあの人はビルの爆発事件の矛盾点を調べていた…上司の注意も振り切って…なのにどうして)」
司「警察はカトウと男さんが知り合いということを知っていて、それを利用したんでしょうね」
友「サンサク出版社が怪しいんじゃないのか?」
司「いえ、おそらく知人だから利用されたのでしょう」
友「知人……ねぇ?」
司「友さんにも何か心当たりがあるんですか?親しい人に」
435
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:33:30 ID:djVofaB.
友「いや…大丈夫だ」
男「……」
友「そういう司久さんはどうなんだよ?大丈夫なのか?」
司「私にはもう…彼らしかいません」
男「さっきの男性ですか?」
司「はい…実は私がこうやってエツジン教から脱退できたのも、彼らの支えがあったからなんです」
436
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:35:19 ID:djVofaB.
男「(彼ら…ってことは、他にもいるのか)」
司「もし彼らまでスパイ……なんてことになったら明日の作戦は終わりです」
男「(作戦?)」
友「確かに、なんていうか身のこなし…っていうのか?気配が普通の人じゃないよな」
スッ
男「!」
友「うおっ!」
437
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/24(火) 23:36:27 ID:djVofaB.
車の移動できました、鍵です
友「あ、ありがとう」
司「ご苦労様、明日に備えてもう休んでいいよ」
分かりました
スッ
男「すみません、いいですか?」
司「はい」
男「明日の作戦…ってなんですか?」
司「あぁ、そのことですか」
438
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 08:03:39 ID:0PQF9cP.
友「何かするのか?」
司「そうですね大きいことを……まぁともかく明日で私たちの不安な夜も終わりますよ」
男「っ!それって!」
司「明日、エツジン教の本部に乗り込みます」
友「!!」
司「私たちもジッとしてるだけでは、追い詰められて行く一方ですからね」
男「の、乗り込むって!」
439
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 08:43:40 ID:0PQF9cP.
司「もちろん、闘いますよ」
友「……」ゴクリ
司「!あ、心配しなくても、貴方達はここにいて大丈夫ですよ」
男「ど、どういうことですか」
司「直接乗り込むのは私と彼らだけです」
男「俺たち、ここで守られてるのに…そんな…」
司「貴方達には代弁者になって頂きたいんです」
友「代弁者?」
440
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:09:09 ID:0PQF9cP.
司「万が一、私たちヒジン教が敗れた場合、貴方達が正しいことを後世に伝えていく…ということです」
友「それじゃあ俺たちは足でまといってことかよっ!」ガシッ
司「っ」
スッ、やめなさい
男「!!」
友「うおっ!」グイッ
司「やめなさいっ!!」
………スッ
友「くっ…」
441
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:11:22 ID:0PQF9cP.
司「今ので分かったでしょう、貴方と彼らとの力の差を」
友「……でもよ」
司「…………」
男「……俺たちこのまま迷惑かけるだけじゃ嫌です」
司「……これは貴方達のことを思っての…」
友「……」
司「……分かりました」
男「え?」
司「夕食後、作戦について詳しく話します」
友「ほ、本当かっ!」
442
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/25(水) 09:25:16 ID:0PQF9cP.
司「ただし!!来るか来ないかは強制しません」
司「明日、二人で相談してください」
男友「「はいっ!」」
〜〜〜〜〜総合病院
女「……すぅ……すぅ」
女「…………っ」
女「…ん、あれ?」
きょろきょろ
女「ここ………どこ?」
ビューレイスト「……やぁ」
女「っ!?誰っ!?」
ビ「初めまして…かな?」
ビ「僕の名前はビューレイスト」
女「っ……?ビューレイスト?」
ビ「君の見方さ」
443
:
盛大に誤字…はずかしい
:2015/03/25(水) 09:27:37 ID:0PQF9cP.
_____訂_______正_____
司「ただし!!来るか来ないかは強制しません」
司「明日、二人で相談してください」
男友「「はいっ!」」
〜〜〜〜〜総合病院
女「……すぅ……すぅ」
女「…………っ」
女「…ん、あれ?」
きょろきょろ
女「ここ………どこ?」
ビューレイスト「……やぁ」
女「っ!?誰っ!?」
ビ「初めまして…かな?」
ビ「僕の名前はビューレイスト」
女「っ……?ビューレイスト?」
ビ「君の味方さ」
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