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魔娘「好きです」
245
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/07(土) 11:03:28 ID:P.z8/Mvc
男「!!(施設にいた人達だ!ってことは、パズズの召喚もエツジン教が!?)」
司「ここまでくれば安心でしょう、他に何か質問はありますか?」
友「...あんたは自分の教えで、
一体どんな世界にしたいんだ?」
司「生き物の皆を愛す...
友「そういうことじゃなくてだっ!!」
司「隣の人を愛し、そしてその隣の人がまた隣の人を愛する、その繰り返しで愛情の線がいつしか自分に帰ってきて、愛情の和ができる...そんな世界です」
友「......そうかい」
司「よろしければ自宅までお送りしますが」
男「俺はいいや」
友「俺もだ」
友「あんたはこれからどうするんだ?」
司「またやり直しますよ、あのビルはもう使えないでしょうしね」
男「それって...」
司「私は諦めませんよ、では」
246
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/07(土) 21:38:07 ID:P.z8/Mvc
ブロロロロロロロ
男「(いっちゃった...)」
友「...はぁ、俺は挑む相手を間違えてたのか...俺、帰るわ、今夜は悪かったな俺の勘違いで」
男「お、おう(心ここにあらずって感じだ)」
友「じゃ」とことこ
〜〜〜〜〜
男「今日は忙しかったな〜、あっと、いまいるか?」
ビ「いるよー」
男「明日、司久さんが言ってたことを整理したいから頼むな」
ビ「今じゃなくて?」
男「今日は本当忙しかったからもう疲れちゃって、明日に......」
男「......明日?」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
【君のお母さんと連絡が取れないし、それに 少女 って子知ってるでしょ?君が図書館で話してるのを見たって人がいたんだ。その子も"昨日の夜"自殺してるし...】
247
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/07(土) 21:47:17 ID:P.z8/Mvc
男「ーーーっ!」ドッドッ
男「(【昨日の夜】、これを警察に言われたのは明後日のパズズ召喚後のお昼頃だ...ってことは明日!明日の夜には少女ちゃんは...)」
ビ「どうかしたの?」
男「いや、明日の記憶の確認頼むな」
ビ「あいよー」
男「(夜遅いが一応連絡しよう)」ポチッ
男[夜遅くごめんね、
いきなりだけど今なにしてる〜?]
男「送信っと...(今の段階で自殺はしていないだろうけど、それはあくまで前の周での話だ、今回はどうなるか分からない)」
男「...くそ、帰ってこない!」
男「そうだ!学生君!あの子なら少女ちゃんの家を知ってるだろ!」ポチッ
男[夜遅くごめんね!緊急なんだけど少女ちゃんの家知らないかな!?
知ってたら教えて欲しい、連絡待ってます!]
248
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/07(土) 22:02:36 ID:P.z8/Mvc
学生[すみません、知らないです、少女さんに何かあったんですか?]
男[何もないよ、知らないならいいんだ、急に連絡してごめんね]
学生[そうですか、分かりました]
男[おやすみ]
学生[おやすみなさい]
男「少女ちゃん大丈夫かな...?」
ピロリン♫
男「少女ちゃんからだ!!」
少女[メールありがとうございます、お風呂はいってましたよー(^-^)]
男「よ、よかった...」
男[お風呂、夜遅いね、俺は結構早めに入っちゃう(笑)]
少女[そうなんですか!私の場合クセになってて( ; ; )]
〜〜〜〜〜
その後もメールを続けたが、
少女ちゃんは明るく、とても自殺するような様子じゃなかった。
ただ実際に会ってみないと分からないこともあると思い、明日一緒に出かけることになった。
249
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/08(日) 13:00:15 ID:jQsty07o
乙
250
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/08(日) 13:52:40 ID:6sZ0cx.U
〜〜〜〜〜
落ちついた女性「ふぅ......それで、2人とも逃がしたってわけ?」
いえ、2人ではなく3人です。
落ちついた女性「3人?あのビルに来るはずだったのは、司久と私たちが依頼した友の2人だけでしょ?」
いえ、もう一人、男性を確認しました。
落ちついた女性「はぁ...というか、そう言うことを言いたいわけじゃないのよ私は、なんで逃がしたのか聞いてるの、信者の投薬レベルは5でしょ?ターミナルよターミナル」
も、申し訳ございません...落合様、相手側も私たちの想像以上に警戒していた、ということでしょうか...
落「そうね、でなければあんな手の混んだことはしないわ...それにしてもあんたが予想を外すなんて珍しいわね」
?「......もう一人の男性についての情報は?」
はっ!監視カメラからの録画データです!
落「はぁ?なによ男性じゃなくて、またま男の子じゃないの!」
?「.........この男...」
落「なに?知ってるの?」
?「......あぁ」
251
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/08(日) 14:13:21 ID:6sZ0cx.U
誤字ほんとすみません。
あと祝250言い忘れた...
252
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/08(日) 17:40:28 ID:wlI69IiM
乙
祝250!
253
:
ありがとうございます!
:2015/03/08(日) 20:20:44 ID:6sZ0cx.U
落「その3人を逃がしたっていうのはとても痛いわね」
そ、それとなんですが、6階の会議室からこんなものが...
落「なによ」パシッ
落「...CSR、メセナ...あぁ水質検査施設のことね」
この資料があるってことは...
落「感ずかれてるかもね、明日の召喚式」
!!そんな!どこから!?
落「知らないわよ、それを調べるのもあんた達の仕事でしょ?」
す、すみません!!
落「一杯食わされたってことかしら、司久もやるわね」
明日の召喚式はいかがにしましょうか...?
落「中止よ中止!、あんたもそれでいいわね?」
?「あぁ、また日を改めよう」
254
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/08(日) 20:26:09 ID:6sZ0cx.U
〜〜〜〜〜遊園地
少女「こっちですよ!男さん!」
男「ちょ、ちょっとまってぇ(元気なのはいいけど、元気すぎるよ!)」
少女「次、これ乗りましょう!」
激走バクハツアー!!!
男「え、これ?まじ?」
少女「はいっ!!」
はーい!お二人様ですねーー!
こちらへどうぞーー!
男「あ、え、ちょっと待って」
はい!こちらがシートベルトです、必ず閉めてください!
少女「はい!男さん!いきますよ!」ガチャ
いってらっしゃーーーい!!!!
男「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ」
少女「きゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
255
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/08(日) 20:30:45 ID:6sZ0cx.U
男「ぐわぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああ」
少女「きゃああああああああああああああああああ!!!さいこぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!」
ぐるんぐるんぐるんぐるん
男「」カクッ
少女「きゃああああああああああああああああ」
ギュゥゥィィィイイイインンン
男「」
少女「あはははははははははははははははははは!!!!!!」
〜〜〜〜〜
男「コワカッタコワカッタコワカッタコワカッタコワカッタ」ブツブツブツブツ
少女「男さん...大丈夫ですか?」ひょいっ
男「少女ちゃんは怖くなかったの?」ガクガク
少女「ぜんっぜん!すっごく楽しかったですよっ」にこにこ
男「そ、それはよかった」
256
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/08(日) 22:35:33 ID:wlI69IiM
乙
257
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 20:57:05 ID:ArskSkb6
少女「次!いいですか!?」ぴょん
ホラーパンデミック屋敷
男「え"、こ、ここいきたいの?」
少女「はい!」
男「...こわいよ?」
少女「はい!!」
男「...とってもとっても怖いよ?」
少女「はいっ!!!」
男「(俺、お化け屋敷とか大っ嫌いなんだよぉぉおおおおお、諦めて他のところにいかないかなぁ?)」チラッ
少女「♫〜」キラキラ
男「(無理だぁぁぁぁぁああああああああ!!!!この子の瞳を曇らせちゃあダメだぁぁあああ)」
男「...少女ちゃん...」ゴゴゴゴゴゴ
少女「...はい?」
男「...いこうか」ニコっ...
少女「はいっ♫」
258
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:07:48 ID:ArskSkb6
お二人様ですねーー!!恐怖の館へごあんなーーーい!!!
...お兄さん、ここめちゃ怖いですよ...ボソッ
男「っ!!」ゾゾゾッ
少女「♫〜」
男「...少女ちゃん」ゴゴゴゴ
少女「はい?」
男「イコウカ」ニコリ
少女「はいっ♫」とことこ
いってらっしゃーい!!
〜〜〜〜〜お化け屋敷
ひゅ〜〜どろどろどろぉ...
男「く、くらいね、はは(何も見えない何も聞こえない何も感じない、僕はこの世界の物質にしか過ぎない、僕という物質が生み出す恐怖という感情はこの世界にとって、とても微々たる物、そう恐怖を感じるということ自体小さいことなのだ、世界、地球、宇宙...そしてアマラの海を超えた異次元という名の空間にとっても極々小さい物...だいたいお化け屋敷は人間によって作られた産物!すなわち、他人を驚かすことを目的としたアトラクションッッ!!!!そのような物に私自身は...
ギャアアアアアアアアアアアアアア
259
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:14:13 ID:ArskSkb6
男「ぎゃああああああああああああああああああああっっ!!!!!」ギュ
少女「あっ///」
男「...っていきなり出てくるけれどネ、驚いてあげるのも大人ってことなんじゃないかな?」ギュウウ
少女「は、はい///」
男「俺はね?俺は怖いとかそういうの知らないけどね、少女ちゃんがさ?キツイもんね?」
少女「そうですね...じゃあ///」ぐいっ
男「え?」
少女「も、もっとギュってしますっ///」
少女「私が怖いので...///」
男「し、少女ちゃんが怖いなら!しかたがないっ!」ギュウウウ
少女「やった///」ボソッ
260
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:19:01 ID:ArskSkb6
少女「じゃ、じゃあいきましょうっ///」とこっ
男「...」
少女「...?、男さん?」
男「ひ、ひざの調子がオカシイナー、ナンデダロー?」ガクガク
少女「大丈夫ですよっ、ここのお化け屋敷は短いですから、ここの先左いけばすぐですっ」グイッ
男「ちょ、ちょっとぉぉ」
ドンッガラガラガラガラガラガラッ!!!!!!
男「」ガクッ
少女「お、男さん!?大丈夫ですか!?」
男「」ぷらーん
少女「男さーーーーーん!!!!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
261
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:24:59 ID:ArskSkb6
〜〜〜〜〜
男「...ん...ここは?」
少女「あっ!目が覚めました?」
男「...あれ?お化けは?」
少女「もう、お化けはもう逃げちゃいましたよ?」クスクス
男「あれ?...って!!」ガバッ
少女「もういいんですか?ら」
男「ごめん!ひざ枕痛かったでしょ?」
少女「ふふ、大丈夫ですよ、男さんの寝顔...子どもみたいでとっても可愛かったです///」
男「そ、そう....あはは(子供...か...)」
男「...その、ごめん、俺気絶してた?」
少女「はいっバタンキューって♫」
男「......はぁ...かっこ悪いところ見せちゃったな...」
262
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:31:15 ID:ArskSkb6
少女「いえいえっ、男さん、私を気遣って手握ってくれたじゃないですか!」
男「そ、それは...」
少女「ふふ大丈夫ですよ、それに私、始めてじゃないんです...ここのお化け屋敷」
男「そうだったの!?...あ、だから左いけばすぐって分かったのか...」
少女「だから、大丈夫ですっ♫」
男「前は彼氏とかとかな?」
少女「ちっちがいますっ!!、そ、その家族とですよ...」
男「そっか、はは、ゴメンからかって」
少女「......」ぼぉー
おかあさーーん、もう一回これのりたい!
んもう、あと一回だけよ?ふふ
263
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:39:01 ID:ArskSkb6
少女「......」ぼぉー
男「...?、少女ちゃんどうかした?」
少女「...え?、あ、いや、なんでもないですよっ」
男「祝日だから、家族連れが多いねー」
少女「......そうですね」
男「っと、次何か行く?」
少女「...男さん...」
男「?」
少女「私に何か話したいことがあるんじゃないんですか?」
男「!?...いや...とくにないよ...?」
少女「ふふっ、男さんウソ下手すぎですっ」
男「あはは...」
少女「自分で言うのもなんですけど...私、空気読めます、今相手がどんな会話を望んでいるか、欲しい話題とか、振っちゃいけない話題とか」
264
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:46:49 ID:ArskSkb6
少女「今日の男さん何だか固いです...ぎこちないっていうか、何か私に聞きたそう...」
男「...すごいね、そこまで分かっちゃうんだ」
少女「男さんは特別分かりやすいんですよ、ふふ」
男「そっか」
少女「女さんが言ってたのも、私に送ってくれたメールもそういう意味ですか?」
男「まぁ...そうかも」
少女「!...そうなんだ...」ボソッ
男「ごめんね、うまい方法分からなくてさ」
少女「男さんは知ってるんですか?」
男「なにをだい?」
265
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 21:56:18 ID:ArskSkb6
少女「昨日、男さんがメールを
送る時、私が何をしていたのか」
男「どういう意味?」
少女「そのまんまですよっ!!」
男「っ!」ビクッ
少女「私が何をしていたか知ってるんでしょ!?だからあの時メールを送って!だから...たがら......」ポロポロ
男「(少女ちゃん...泣いてる...)」
男「俺はただ少女ちゃんが何か困ってないか心配だったんだ!それだけだ!少女ちゃんがどう考えてるか分からないけど、俺は少女ちゃんの味方だっ!」
少女「......男さんは知らないんですか?」
男「俺にはさっきら少女ちゃんが何を言ってるのか分からないよ...」
少女「そうですか」にこ
男「...え?」
少女「私、観覧車乗りたいです」にこ
その時の少女ちゃんの笑みが、
俺には恐怖に感じた。
266
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 22:03:14 ID:ArskSkb6
〜〜〜〜〜観覧車
男「.......」
少女「......」ぎゅっ
男「あ、あの」
少女「私、今この瞬間が幸せです」ぎゅぅぅ
男「え?あ、はい」
少女「私が男さんと一緒にいるところを第二の私が見ているんです」
男「...は?」
少女「なんだか、自分のことなのに自分じゃないみたいです」ぎゅぅぅ
男「あ、そういうこと、えっと、落ちついた?」
少女「はいっ、さっきはすみませんでした」
男「いやいや、思春期にはいろいろあるさ(俺も思春期みたいなもんだけど)」
少女「...男さん」
267
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 22:09:59 ID:ArskSkb6
男「ん、どうかした?」
少女「この後大丈夫ですか?」
男「全然オッケーだけど」
少女「私、男さんと行きたい場所があるんです」
男「ほぉ」
〜〜〜〜〜
男「でだ、俺たちはどこに向かってるの?」とことこ
少女「内緒ですっ♫」とことこ
男「こんな森の中、危なくないか?」
少女「大丈夫ですっ♫」
男「(なんだか道なき道を進んでいる気が...)」とことこ
少女「心配しなくても大丈夫ですよっ、道分かりますからっ」
268
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 22:27:32 ID:ArskSkb6
男「ほ、ほんとにぃ?」とことこ
少女「ほら!見てくださいあれ!」
男「んー、なにあれ?(木に赤い紐がくくりつけられてる)」
少女「この木から始まって、右斜め方向に罠が取り付けられてるんです!」
男「どういうこと?詳しくお願い」
少女「この森は鳥類専門猟師の仕事場だったんですよ、鉄砲で仕留められない獲物は罠で捕まえるわけです」
男「すごい世界だな」
少女「罠が設置してある木を見つけるために赤いひもは右斜めの、青いひもは左斜めの木に、それぞれ罠がしかけられてるわけです」
少女「ほら、見てください上」
男「本当だ、木の上の方に罠がしかけられてる」
少女「ひもを見つけたら、その方向に進んでいき、バツ印が付いてる木が罠の木です」
269
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 22:34:25 ID:ArskSkb6
男「手が込んでるな〜、でもそれと道に迷わないってのは...」とことこ
少女「罠にかかった鳥を捕まえ猟師が帰る先はどこでしょう?」とことこ
男「家...とか?」とことこ
少女「正解ですっ!」
ヒュゥゥォォォォォウ
男「す、すげぇ...」
少女「まぁ、家と言っても今は、ただの丘ですけどね」
男「すごいよ!なにここ!?見晴らし最高だしっ!キレイだっ!!」
少女「ふふっ秘密の場所です」
男「(こんな見晴らしのいい場所があったのか!!)」
少女「ここに生えてる、一本しかない木で涼むのが私の贅沢です」
男「感動だ......」
270
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 22:40:08 ID:ArskSkb6
____________
____木×_______
______木_____
________木___
__________青_
________木___
______木×______
____木_______
__赤_________
__↑_________
__頭_________
分かりにくくてすみません。
【木×】罠が仕掛けられてる木です
271
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/09(月) 22:45:45 ID:ArskSkb6
あと、森すっごく広くて
【__】のところ全部木です、
言い忘れてましたすみません。
272
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 21:17:35 ID:w7VRPW8c
ヒュゥゥオオオオ
少女「ここだけは平和なんです」
男「時が止まってるみたいだ...」
少女「男さん」
男「なんだい?」
少女「この木で抱き合った二人には永遠の愛が約束されるんですよ」
男「永遠の愛?噂か何かかな?」
少女「...男さん...私ね...」すっ
男「!ちょ!少女ちゃん!?」
少女「このままギュってしてもらっていいですか?」
男「いいですか...って、(マズイだろ、中学生と永遠の愛だなんて...それに俺には女が...)」
少女「あとは男さんがギュってしてくれれば」
男「ん、あれ?」
273
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 21:24:26 ID:w7VRPW8c
少女「どうかしましたか?」
男「いや、それ...」
少女「?」
男「その腕のキズ、どうしたの?」
少女「!!!」サッ
男「アザになってたけど、ここに向かう途中でどこかにぶつかった?」
少女「い、いえ、転んだだけですよ」
男「ずいぶん痛そうだけど、見せてごらん」ズイッ
少女「お、男さんっ!!」
男「っ!はいっ!?」
少女「...この先に私の祖父の家があるんです」
男「おじいちゃんいいとこ住んでるなぁ」
少女「よかったら行きませんか?」
男「え、いいの?」
少女「はいっ♫、喜ぶと思います」
274
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 21:31:14 ID:w7VRPW8c
少女「こっちですよ!」たったった
男「ちょ!まってぇ!」
少女「おいて行っちゃいますよー!」
〜〜〜〜〜少女の祖父の家
ピンポーーン
男「いきなりお邪魔して大丈夫かなぁ?」
少女「そんなに気を使わなくても大丈夫ですからっ♫」
ガチャ
祖父「はいーどなたで...っ!おおっ!少女ちゃんっ!」
少女「こんにちわ!おじいちゃん!」
祖父「おぉ、久しぶりだねー、おぉいっ!婆さんや!少女ちゃんがきたぞーっ!」
はいはーーい
祖父「ささ、早く入りなさい...あれ?」
男「あはは...」ペコ
275
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 21:36:43 ID:w7VRPW8c
〜〜〜〜〜
祖父「ほうほうっ!それで近所の男さんに、うちの少女が」
男「あはは、いきなりお邪魔してすみません」
祖母「いや、いいんだよぉー」
祖父「そうだそうだ、若いのに遠慮しちゃーいかんぞ」
少女「あはは、おじいちゃんったら」
祖母「それにしても少女が人連れて来るなんてめずらしいねぇー」
祖父「考えてみれば...」
男「そうなんですか?」
祖父「そうじゃ、そうじゃっと、婆さんお茶」
祖母「今用意しますよ、っと」ガタッ
少女「あっおばあちゃん!私がやるよ!座ってて!」
276
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 21:46:17 ID:w7VRPW8c
祖母「いいのかい?すまないねぇ」
少女「いいのいいの!」とことこ
男「あっすみません!俺も...」
祖父「君はここに座っとれ!」
祖母「そうだよ、お客さんなんだから」
男「なんか、すみません、はは」
祖父「それに聞きたいこともあるしな」
男「聞きたいこと?」
祖母「いやね、たいしたことじゃないんだけどね」
祖父「少女の様子じゃ、どうなんだ?」
男「よ、様子ですか?」チラッ
少女「ふふふふふーん♫」カチャカチャ
男「いやぁ、普通じゃないんですか?」
祖父「...そうか、普通か」
277
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 21:54:38 ID:w7VRPW8c
祖母「そうだね、前よりは明るいね」
男「そうなんですか」
祖父「...って知らんのか?」
男「いや、知らないです、暗かった時期があったんですか?」
祖父「当たり前じゃろっ、両親が亡くなった時はすごく暗かったぞ」
祖母「そうそう」
男「え?」
祖母「今は父親の弟さんが引き取ってくれてるんでしょ?会いにこないからよく知らないけど」
祖父「どうかしたのか?」
男「少女さん、両親亡くされてるんですか?」
祖父「っ!なんじゃ!知らなかったのかっ!?」ガタッ
少女「お茶おまたせー」
男「......」
少女「あれ?どうかしたの?」
278
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 22:02:41 ID:w7VRPW8c
祖父「...いや...」
祖母「な、なんでもないのよ」
少女「そうですか....?」
祖母「さっ!男さん!お茶飲んでっ」
男「は、はい」
祖父「.........」
少女「?」
〜〜〜〜〜
少女「じゃ、おじいちゃんっおばあちゃんっ!」
祖父「それじゃぁの」
祖母「またきなよー、男さんも」
男「はい」
祖父「少女、ちょいと先いっててくれ」
279
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/10(火) 22:06:42 ID:w7VRPW8c
少女「ん?分かった、男さん先いってますね」とことこ
男「あ、あのさっきの...」
祖父「すまん、さっきの話は近所だから当然知ってるものだと...その忘れてくれかの?」
男「はい、僕こそ知らずにズケズケと」
祖母「いや、男さんは悪くないよ」
祖父「少女もな、辛いだろうに」
祖母「もっと私たちを頼ってくれればいいのにね...」
祖父「そうだな...」
男「......」
祖父「呼び止めて悪かったの」
男「い、いえ!」
祖母「少女のこと、よろしく頼むね」にこっ
男「はい、それでは」
少女「男さーーん!こっちですよーー!」
280
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 07:23:11 ID:L4EdeaGA
その後は少女ちゃんを家まで送り届けて、そのまま解散となった。
少女「わざわざ、送ってもらっちゃって!すみません!」
男「男として当然さ」ふふん
男「(お爺さんには忘れてくれと言われたが...)」チラッ
少女「それじゃあ、すみません失礼します」
男「(両親が亡くなってるって...相当きついだろ)」
男「あぁ、じゃあね」
〜〜〜〜〜
男「でだ、昨日の夜の事で整理だ」
ビ「あ、忘れてなかったんだね」
男「当たり前だろ」
ビ「まずは何が起こったのか、まとめてみよう」
男「了解」
281
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 07:34:57 ID:L4EdeaGA
友の意見は、ヒジン教が信者達に薬を流している、ということ。
司久(もりひさ)さんの意見は、ヒジン教はそんなことはしていない、とそもそもエツジン教に雇われてる友は信用ができない、という事。
言い争いの中、突然謎の集団が会議室に入ってくる。
奥の部屋の隠し会談で一階まで降りて、車で逃走。
車の中の会話で、その集団がエツジン教の信者と判明、月と蛇のマークが理由だ。
エツジン教がつくられた経緯、またなぜ分裂したのか司久さんが話す。
落合という女性こそが悪だと。
282
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 07:49:33 ID:L4EdeaGA
男「その話が本当なら、一周目の深夜VIPビルの爆破や」
男「水質検査施設でのパズズ召喚は全てエツジン教の仕業という事になる」
ビ「そうだね」
男「実際、水質検査施設には月と蛇の印が確認できた」
ビ「うん、たくさんの人がいたね」
男「だとしたら、とても大きな敵だ」
ビ「これだけ大掛かりな事ができるんだ、敵はエツジン教団体だけじゃないかもよ?」
男「確かに...」
ビ「怖くなったかい?」
男「お化け屋敷にくらべれば、どうってことない」
男「それにしてもビルでのことが気になる」
ビ「と言うと?」
283
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 10:37:55 ID:mxDm8uLY
男「突然突入してきた信者だよ」
男「タイミングが出来過ぎじゃないか?」
ビ「君が会議室に入って、3人とも逃げ場がない時に突入ってことかい?」
男「そうそれ」
ビ「そうかな?」
男「俺の場合は外にいたから会議室に入ったか入ってないかは、すぐに分かるけど」
男「友は違うだろ」
ビ「そう言われればだけど...」
男「だろ?」
ビ「友に随分とこだわるんだね」
男「友は前の周で爆発によって死んでしまった」
男「今回も、そうなりそうだったんだよ」
ビ「前回はともかく、今回も同様のことが起こりそうになったのは、何か理由があるんじゃないかと?」
男「そう」
284
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 10:45:44 ID:mxDm8uLY
男「それともう一つ」
ビ「もう一つ?」
男「あぁ、司久さんのこと」
ビ「ふぅん」
男「あの人、前の周で死んでないぞ?」
ビ「おっ!確かにそうだね」
ビ「だけど...」
男「だけど、前の周でビルにいたとは限らない...だろ?」
ビ「うん、その時は友だけが被害にあったことになる...」
ビ「...あれ?それだと司久さんが、はめたみたいになるけど...」
男「それなんだよ、安全なところまで送ってくれたのはありがたいけど」
男「俺はどうも司久さんのことが信じられない」
ビ「うーん...複雑になってきたね」
男「ということで、いくつかのパターンを考えてみた」
285
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 11:03:36 ID:mxDm8uLY
男「聞いてくれるか?」
ビ「興味深いね、頼むよ」
パターンA:司久さんがエツジン教とグルの場合
この場合は、昨日の夜の出来事...つまり友と俺が無事に家に帰られた所までが、思い通りのシナリオ。
よってエツジン教とヒジン教が分裂しているのは表面上だけで、本当は深いところで繋がっているということになる。
俺が友と一緒に来ることが想定外だったため、今は様子見、後でべつべつに始末される可能性がある。
男「どう思う?」
ビ「うーん、細々とした所は無視して言うけど」
男「おう」
ビ「【後で別々に始末】は行き過ぎじゃない?」
男「そうかなぁ?」
ビ「いくら大きな組織とはいえ、始末って...警察が黙ってないでしょ」
男「でも前回の友は実質的に始末されたってことじゃないのか?」
ビ「......難しいねぇ...保留ってことで」
286
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 11:11:24 ID:mxDm8uLY
男「分かった」
ビ「あともう一つあるけどいいかい?」
男「マジか...そんなに穴ある?」
ビ「まぁまぁ」
ビ「もう一つは友の仕事について」
男「吸収合併の仲介人だろ?」
ビ「それを頼んだのがエツジン教」
男「うん」
ビ「君のさっきの話だと、このビルでの出来事はエツジン教が起こしたことになるけど、それだと面倒くさいよ」
男「面倒くさい...?どこが?」
ビ「友を始末するためなら、わざわざビルじゃなくてもいいじゃないって話さ、友に仕事を頼んだってことは」
ビ「もちろんその前に友のことを知ってるわけだ、ましてや大きな団体がそんな面倒くさいことしなくても手を下せるんじゃないかな?」
男「あー、たしかに」
男「じゃ、じゃあ団体は誰でも良かったって線は?」
ビ「詳しくお願い」
287
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 11:20:23 ID:mxDm8uLY
男「もともと吸収合併の仲介人は必要だった訳で、たまたま友のいる会社に依頼が来た」
男「それでたまたま友の仕事になった...どう?」
ビ「つまり、友を始末したいんじゃなくて、仕事に関わった仲介人を始末したいってことかな」
男「そうそれ!」
ビ「ってことは深く繋がっている両団体だけど、本当のところは、おおやけに合併することを望んでた...」
男「混乱してきた...」
ビ「次のパターンは?」
男「えっと...」
288
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 11:33:00 ID:mxDm8uLY
パターンB:司久さんがエツジン教とグルではない場合
その場合、司久さんの言ってたことは全て真実、エツジン教の落合って女性のトップが悪で、それを知った司久さんが設立したのがヒジン教ってことになる。
司久さんは落合さんの悪行を知っているため、自分の命が狙われていることに気付いていた、隠し扉があったのはそのため。
現在1人で行動していると思われる司久さんは、エツジン教団体に今も命を狙われている、もしくはもう既に...って可能性がある。
もちろん友も俺も命を狙われている可能性がある。
男「どうかな?」
ビ「質問いい?」
男「えぇ、また穴あるのかよ...」
ビ「司久さんと落合さんが仲悪いのに、わざわざ吸収合併する理由が分からない」
男「そ、それは司久さんと友を始末する口実...」
男「ってそれだと、またさっきの本当に始末したいのは友か仲介人かって話に戻る...くそ」
289
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 11:40:40 ID:mxDm8uLY
ビ「落合って人が本当に望んでるのは理由がどうあれ、司久さんと友と死」
ビ「そしてエツジン教にはなく、ヒジン教にはある何か」
男「おぉ、何かそれっぽい」
ビ「パターンも大事だけど、今後相手がとってくる行動さ」
男「行動...」
ビ「どっちのパターンであれ、命を狙われてるのは?」
男「ーーーっ!友っ!!」
ビ「そう、たとえパターンBであっても現在司久さんの居場所は分からない」
ビ「その場合でも今できることは友の安全確保じゃないのかな?」
男「まずは友が始末される未来を阻止して、相手の行動から敵を判断していくってことかっ!!」
ビ「ふぅ...今後の方針が決まったね」
290
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 11:59:44 ID:mxDm8uLY
男「(一周目には、ただの爆発事故だと思ってたけど)」とことこ
男「(エツジン教とかヒジン教とか、なんだか複雑になってきたなぁ)」とことこ
ビ「で、僕たちどこに向かってるの?」
男「女が入院してる総合病院だよ」とことこ
ビ「あぁ、あそこ」
男「あんまりお見舞いけなかったからな〜」
〜〜〜〜〜総合病院
男「それにしても人間の医療技術が神様にも対応してるなんてな」
ビ「......」
男「神も人間も変わらないって、案外本当かもな」
男「...?前、お前言ってたよな?」
ビ「...あぁ」
落ち着いて!ね!
あははっ!大丈夫ですよーっ!!
ビ「あれって」
291
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 12:06:00 ID:mxDm8uLY
男「幼馴染じゃないかっ!」
あははははっ!
男「いくぞっ!」ダッ
〜〜〜〜〜病院内の庭
だめよ、幼馴染ちゃん!そんなところ入っちゃ!
とんとんとーんっとっ!あははー!!!
男「幼馴染っ!!」
幼「ー?あれ?男!?」
幼「男だーー!」たんったんっ
や、やっと帰ってきたぁ〜ってあなたは?
男「あ、えぇっと」
幼「友達ですよっ!看護師さんっ!!」
看「あぁ..そうなの...てっきり」
292
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 12:07:17 ID:mxDm8uLY
すみません、出かけます。
293
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 14:32:44 ID:nQlPXCNs
乙
294
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 15:04:19 ID:/P0naedM
男「幼馴染の彼氏かって?」
看「えぇ、ごめんなさいっ!、私の勝手な勘違いですっ」
幼「あははっ!!あやまってるーっ!!」
看「もうっ!からかわないのっ」
男「あはは...」
看「じゃ、じゃあ今日はここまでにしようね幼馴染ちゃん」
幼「またあの部屋ぁ!?やだやだやだーーっ!!」ジタバタ
男「......」
〜〜〜〜〜
幼「...すぅ...すぅ」
看「ごめんね、せっかく来てくれたのに...」
男「いえ、俺のことは大丈夫です...」
男「ただ、幼馴染が...」チラッ
幼「...すぅ...すぅ」
295
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 15:15:00 ID:/P0naedM
看「興奮状態が続くとね、自身にも周りにも危害がでちゃうから...」
看「...し、失礼だけど、幼馴染ちゃんとは?」
男「昔からの友人です、最近まで会ってなかったんですが」
看「...そう、辛いわね」
男「もう一人の友人に聞きまして...」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
友【今日はどんな顔してた!?明るく笑ってたか!?それとも暗い表情だったか!?】
友【話しかけた時、【どっちかの幼馴染】なのが、とても怖い...!】
男「......っ」
看「...その君はどこまで知ってるのかしら?」
男「結構知ってると思います...日によって変わるんですよね、彼女」
看「っ!そこまで...辛かったらいいのよ?私が後で伝えとくから」
296
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 15:26:28 ID:/P0naedM
男「いや、大丈夫です」
看「本当はこういう事、家族以外の人に言っちゃいけないけど」
男「?」
看「彼女、最初は精神疾患でうちに来たのよ」
男「精神疾患...(友が言ってたな)」
看「でも、どの症状にも当てはまらなくてね...そ、その...」
看「虐待によるADHD(注意欠陥・多動性障害)やASD(自閉症スペクトラム障害)も疑われたのよ」
男「ぎゃ、虐待っ!?」
看「安心して、該当しなかったわ」
看「こんな症状初めてだって、先生も言ってたの」
男「そうですか...」
297
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 15:28:52 ID:/P0naedM
すみません、今気づいたんですが
なんだかIDコロコロ変わってますよね、
最初から、今まで、文章書いてるの同じです。
一応よろしくお願いします。
298
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 15:37:57 ID:/P0naedM
男「すみません」
看「どうかしたの?」
男「もし...なんですが、薬でこういう症状って出るんですか?」
看「薬?副作用とかかな?」
男「...麻薬とかです」
看「............そういう事、する子だったの?彼女」
男「しませんよっ!」
看「......」
男「ただ、気になって」
看「MRIで撮った画像では特有の脳の萎縮(いしゅく)は見られなかったわ」
男「(友が言っていた薬物反応が出ないって、尿とか脳の影響を含めてだったのか?)」
男「(でも脳に影響がでないなら、そもそも異常行動はとらないだろ...)」
299
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 15:46:43 ID:/P0naedM
看「まだ他に気になる事あるの?」
男「いや、ないです、なんかすみません」
看「麻薬なんてやらないって、友達のあなたが一番良く分かってるんじゃない?」
男「はい...そうですよね」
幼「...すぅ...すぅ...」
看「彼女ね、昨日はとっても暗かったの」ナデナデ
男「...そうですか」
看「昔の幼馴染ちゃんはどんな感じだったの?」
男「昔...ですか...」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
友【おらおらっ!どうだっ!」カチャカチャ
男「お、おいっ!友っ!その裏ワザ卑怯だぞっ!!」カチャカチャ
幼「...友くん、ずるい...」カチャカチャ
300
:
祝300!!!
:2015/03/11(水) 15:53:24 ID:/P0naedM
友【ずるいも何もねぇ!勝者だけが神だ!】
男【なんだよ、その謎理論...】
幼【...ふんっ...ふんっ】カチャカチャ
友【おいおい幼馴染、正気か?このゲームで俺に勝てる訳ねぇだろ!!】カチャカチャ
男【そうだぞ、ゲーム持ってるからって変なバク見つけやがって...諦めろ幼馴染】
幼【...やだ...】カチャカチャ
男【お?】
友【あれれ?なんかやばい感じ?】
幼【.........】カチャカチャカチャカチャカチャカチャ
男【おいおい、マジかよ】
友【この俺が...押されてるだと!?】カチャカチャ
幼【...チェックメイト】カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
301
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 16:00:45 ID:/P0naedM
__YOU_WIN__
男【...すげー】
友【キャラがありえない動きしてた】
幼【......最後の詰めが甘い】ふふん
ーーーーーー
ーーーー
ーー
男「大人しかったです、でも負けず嫌いで...」
看「そう」
男「(昔はよく遊んだよな...)」
看「私ね思うの」
男「何をですか?」
看「日によって違う幼馴染ちゃんは、全部幼馴染ちゃんなんだって」
男「全部...幼馴染の気持ちって...そんなわけっ」
看「だって嬉しそうだったじゃない?」
302
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 16:11:04 ID:/P0naedM
男「嬉しそう?」
看「男くん見つけた幼馴染ちゃん、とっても嬉しそうだったわよ?」
幼【男だーー!】たんったんっ
看「普段、あんまり私のいう事聞いてくれないのに、すぐにあなたの方へ行ったじゃない」
男「......」
看「嬉しい時も悲しい時も苦しい時も楽しい時も!変わらない、いつもの幼馴染ちゃんじゃないのかなーって」
男「いつもの...幼馴染」
看「まっ、あくまで私の感想なんだけどねー?」
男「今は感情のコントロールができていない...ってことですか」
303
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 16:17:10 ID:/P0naedM
看「そうかもね、毎日話しかければ何か変わるかもっ」
男「......」すっ
男「おーい、俺だー、また3人でゲームしようなー」
幼「...すぅ...すぅ」
男「......(そんな都合良くいかないか)」
看「あはは、ま、毎日ね?」
幼「ぅぅん......ん」
男「!!」
幼「友くんずるいよぉ...すぅ...すぅ」むにゃむにゃ
看「ほ、ほらね!?」
男「(友、幼馴染はお前に会いたいみたいだぞ)」
304
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 16:30:37 ID:/P0naedM
〜〜〜〜〜
女「...すぅ...すぅ」
男「よう、久しぶりだな」
男「女も毎日話しかければ早く目覚めるのか?」
女「...すぅ...すぅ」
男「...女が寝てる間にな、いろんなことが起こったぞ」
男「まだ、爆発起きてから2日しかたってないんだよな」
女「...すぅ...すぅ」
男「なぁ、前の周で...
男【神だって言われても、見た目は女の子だからな、少なくとも俺は仲間だと思ってる】
男【奴隷が図々しいけど、はは】
女【...男...私...じ、じつは】
男【?】
女【い、いえ、なんでもないわ、いきましょう】
男「本当は何て言おうとしたんだ?」
305
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 16:39:26 ID:/P0naedM
女「...すぅ...すぅ」
男「.........俺な...女のこと...好きなんだ」
男「おかしいよな?会って何日もしてないのに...」
女「...すぅ...すぅ」
男「.......好きなんだよ、本当に」
男「......」
男「そろそろ帰るか...」すっ
ガラララ
母「あれ?男?」
男「あ、母さん(...聞かれてたかな?)」
母「なにー?朝からずっと看病してたのー?あついねーー」
男「来たのさっきだよぉ」
母「そうなの?...まぁいいや」
男「母さんこそお見舞いに来たの?」
306
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 16:47:09 ID:/P0naedM
母「そうだよー」
ドンッ
母「ミカンとか梨とか、たくさん買ってきたよ!」
母「女ちゃん、海外育ちでしょ?」
男「え、ああ(そういう設定だった)」
母「だから、日本のもの食べてもらいたくてー」
男「いいんじゃないか?」
母「で、容態どう?」
男「変わらないよ、すぅすぅ寝てる」
母「そっか...男が来てから変化はない?」
男「あぁ、本当さっきだから、母さんとほぼ変わらないよ」
307
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 16:53:51 ID:/P0naedM
母「あんた、朝早くから出てったじゃない」
男「今日は少女ちゃんと遊園地に行ってきたんだ」
母「え?遊園地?少女ちゃん?」
男「少女ちゃんだよ、覚えてない?」
母「うーん?」
男「あの背がちっちゃい子」
母「ん、もしかして昔、よく公園で遊んでた子?」
男「...?遊んでたっけ?」
母「たしか、少女って名前の女の子だった気がする」
母「あんた良く一緒に遊んであげてたじゃない」
男「(全然覚えてない...)」
母「それにしても...あんた...」じろー
男「な、なんだよ」
308
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 17:05:13 ID:/P0naedM
母「べーつーにー?」
男「勘違いしてるぞーたぶん」
母「ふーん?でも普通、遊園地なんて行くー?」
母「それも二人っきりでー?」
男「いや、だから違うって...」
男「...............」
母「?」
男「............」
男「二人っきりって言ったっけ?俺」
母「っ!」
男「俺、言ってないぞ、何で知ってるんだ?」
母「ふ、普通、遊園地なんて二人で行くもんでしょっ?」
男「母さん、俺に何か隠してないか?」
309
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 17:11:14 ID:/P0naedM
母「隠してないわよっ、ちょっとお手洗い行ってくるねっ」
ぱさっ
男「おい、ハンカチ落としたぞっ」
男「(何だこれ...?)」すっ
男「......月と...............へ...び.........?」
ビ「バックが無いぞ」
男「ーーーーーっ!」
ビ「追いかけるんだ」
男「くそっ!どうなってんだよっ!!」ダッ
310
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 17:22:16 ID:/P0naedM
母【ちょっと男ぉ!、あんたまだ寝てんの?】
母【じゃっ夕食の準備してくるね】
男「(なぁ母さん...)」たったった
母【朝から元気ねぇ」】
母【女ちゃんはねーまだ寝てる、あ、起こしちゃダメだからね、女の子なんだから】
男「(母さんは俺の味方じゃないのか?)」たったった
〜〜〜〜〜
ビ「あれだ、見つけた」
男「はぁはぁ」たったった
男「母さんっ!!」ぐいっ
母「きゃあっ!」
男「......なぁ...どういうことだよ...」ギリギリギリ
母「ちがうの、ちがうのよ」
男「何が違うんだよっ!!!!!!!!!説明しろよっ!!!!!!!」
母「ひぃっ!」
311
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 17:30:40 ID:/P0naedM
母【楽しいね男】
男「このっ!」ぐいっ
母「きゃっ!」
母【楽しいね男】
男「前もそうだ...前も...」はぁはぁ
母【楽しいね男】
男「てめぇのせいでっ......」
母「...ぅぅう...ぅぅぅ」
男「.........」ギリギリギリ
男【っ!!!お前かっ!知ってて行かせたんだろっ!?俺だけじゃなくて女も殺そうとしたのかっ!?】
母【ぐっ!ち、ちがう...ぐぐ】
男【知ってて行かせたんだ知ってて行かせたんだ!!!!】
男「ーーっ!!」ばっ
母「...ぅぅぅ...ぅぅう」
312
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 17:36:27 ID:/P0naedM
男「.........はぁはぁ...」
母【...まぁ?お母さんとしては?これから何かあっても、落ち着いてまずは、ちゃんと話して欲しいなー】
男「............」
母「...うぅ、私...うぅ」
男「...話してくれないか?」
男「エツジン教信者なんだろ?母さん」
母「っ!なんでっ!ぅう」
男「ハンカチの月と蛇のマークだよ」
母「......ぅぅ......」
男「なぁ、教えてくれないか?」
男「母さんは俺の見方なのか、それとも...」
男「敵なのか」
313
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 20:50:26 ID:/P0naedM
〜〜〜〜〜6day
ブロロロロロ
新米の警察官「すみません先輩、次って左ですか?」
中年の警察官「あぁ?カーナビみりゃ分かんだろ」
新米「ここの地図って北が上なんですよね」
中年「......はぁ」
新米「どうしました?」
中年「こういう馬鹿のせいで、カーナビ代分の市民様の血税がなくなると思うとよ...」
新米「ちょっと!どういう意味ですか!それ!」
中年「そのまんまの意味だよ...」
中年「二つの事件抱えてる、クソ忙しい時に、どうして俺の部下はこうも使えないのかねぇ〜」
新米「...す、すみません」
ポンッ♫100m先、左折です♫
新米「あ!やっぱり左かー!」
中年「......はぁ」
314
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 20:59:26 ID:/P0naedM
新米「二つの事件って言っても、一つ目は写真があるから大丈夫ですよっ」
中年「だといいんだがな」
新米「あっ、この家ですね」
ブロロロロロ...ガチャ
新米「大学入学前に家出なんて...なんていうかお母さん、悲しいですね...」
中年「私情を挟むなっ、ったく家出の一つや二つで"悲しい"なんて言ってたら、この先もたねぇぞ」
中年「.........」
新米「どうしました?」
中年「...いや、前にもこんな会話したような...」
新米「へ?」
中年「なんでもねぇよっ!いくぞ!」
新米「あ、はいっ!」
315
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/11(水) 21:09:57 ID:/P0naedM
ピンポーーン
ガチャ
母「...はい」
中年「通報いただいた者です」
母「あっ警察の方ですかっ!?よかったぁ...」
新米「(クマすごいな...この奥さん)」
母「す、すみませんっ、どうぞ中へっ」
〜〜〜〜〜
中年「それで、一昨日から家に帰らなくなり、一日経っても帰ってこないから警察に通報したと」
母「はい...」
中年「すみませんが、何か心当たりは...?」
母「一昨日、息子と口喧嘩をしたんです...たぶんそれだと思います...」
新米「その、もし差し支(つか)えなければ...内容の方を...」
母「...すみません、ちょっと」
新米「そうですよねぇ」ガックリ
316
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 09:31:36 ID:NIvYHWqI
中年「あー、こほん」
新米「?」
中年「適当に書類書いてもらって、俺たちは帰るぞ」コソコソ
新米「えっ!?」
中年「っ、ばかっ」
母「あ、あのぉ、どうかしました?」
中年「い、いやぁ、何でもないですよ、はは」
新米「どういうことですか先輩っ」コソコソ
中年「こんなの、ただの家出だろ...ほっときゃ帰ってくる」コソコソ
新米「俺、嫌っすよっ、母さんのクマみましたっ?」コソコソ
中年「過保護なだけだ、安心しろ」コソコソ
中年「だいたいなんで俺たちがこんなこと...交番の仕事だろ...」コソコソ
母「あ、あのぉ」
中年「あぁ、すみません、詳しいお話を聞く前に、まずは書類の方を」
317
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 09:39:23 ID:NIvYHWqI
母「は、はぁ、分かりました」
中年「記入が終わりましたら、お近くの交番の方へお持ちいただいてください」
新米「......」
母「え、そ、それって...」
中年「こういう年頃のお子さんには、よくおることなんですよ」ガタッ
新米「そ、それでは...」ガタッ
母「っ!そ、捜査してもらえないんでしょうかっ?」
中年「ですから必要書類に記入していただければ大丈夫ですよ、はは」とことこ
母「そんなっ!せめて写真だけでもっ!息子の写真ですっ!!」ぐいっ
中年「.........」
新米「...申し上げにく...
中年「大丈夫ですよ、ちゃんと捜査しますから」ニコッ
ガチャン
318
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 09:45:35 ID:NIvYHWqI
中年「ったく、家出で警察が動くとでも思ってんのか?」
新米「......」
中年「なんだよ、言いたいことでもあるのか?」
新米「......いえ、ないっす」
中年「さっさと車だせ」
中年「あー、あとこと写真もしまっといてくれ」すっ
新米「...了解」ピラッ
新米「............これ」
中年「...っ、なんだよっ文句でもあるのかっ?」
新米「この写真の子...」ピラッ
中年「あぁ!?なんだよ」ピラッ
中年「.........おい」
新米「なんですか?」
中年「車戻せ、あの家にもどるぞ」
319
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 10:17:00 ID:NIvYHWqI
ちょうど1日前、俺たちのところにある捜査依頼がきた。
依頼主はエツジン教という怪しげな宗教団体。
エツジン教...その名前を聞くと2年前の事件を思い出すが、今はやめとこう。
内容は深夜VIPビルという建物の不法侵入であり、何かを盗まれたり、
壊されたりした訳でもなく、事件と呼ぶには些(いささ)か疑問に思う内容だった。
監視カメラから侵入者は1人、名前や住所などの情報は不明で、画像のみの捜査となった。
そして今、別件で受け取った母親からの写真。
その写真と監視カメラに写っていた少年が一致したのだ。
320
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 14:50:25 ID:BNEIgWUk
乙
321
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 15:13:22 ID:NIvYHWqI
人いますかね?
もう終盤近いんですが、文の書き方で変えて欲しいところあったら教えてくださいっ!
「...」の三点リーダーいっぱいなのは、ごめんね好きなんだ点々
322
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 15:28:14 ID:Cmu8vKyk
乙
このままでいいと思います。
自分が書いてる奴より読みやすいです。
323
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:05:02 ID:Da0/nYHk
ありがとうございますッッッッ!!!!!!!!
どんどん点々増えるよッッッッ!!!!!!
324
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:07:23 ID:Da0/nYHk
〜〜〜〜〜
中年「お名前は【男】...ですか」
母「はい...それで先ほどの書類なんですが」すっ
中年「あぁ!心配なさらずともっ、私たちがちゃんと捜査しますので!」
母「ほ、ほんとうですかっ!ありがとうございますっ!」
新米「あはは......(重要参考人と知ってからこの対応...)」
中年「お母様にお聞きしたいのですが」
母「は、はい」
中年「どこか、息子さんが訪れそうなところは?」
母「えーと...」
新米「ちょっとした事でもいいですよっ」
母「うーん」
男【今日は少女ちゃんと遊園地に行ってきたんだ】
母「...少女ちゃん...」ボソッ
新米「はい?」
325
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:11:20 ID:Da0/nYHk
中年「.........」
母「い、いえ、そんなわけ...」
中年「お母様、今、少女...とおっしゃいました?」
母「え、はいそうです」
母「一昨日、一緒に遊園地に行ったそうなんですけど...」
新米「は、はぁ、遊園地ですか」
母「いや、関係ないんです、ただ最後にあの子が話したことですから気になって」
中年「.........」
新米「...?どうしました、先輩?」
中年「失礼ですが、息子さんのお部屋を拝見しても?」
母「はいっ、もちろんっ」
新米「(何か気づいたのかな、先輩)」
〜〜〜〜〜男の部屋
母「私はどうすれば」
中年「部屋に戻っていて結構ですよ」
326
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:13:32 ID:Da0/nYHk
母「で、でも」
新米「心配しないでくださいっ、あとは自分らが責任持って仕事をするのでっ!」
母「わ、分かりました、何かあったら呼んでください」
ガチャ
中年「ふぅ...面倒くさい事になったな」
新米「そうなんですか?」
新米「2つの事件が1つになったんですよっ」
中年「そういうことじゃなくてだ...」
新米「す、すみません」
中年「そうだお前、検分してみろ」
新米「お、俺がですか!?」
中年「新人って言ってももう2年経ってるんだから、そろそろ本格的なことをやらせなきゃな」
327
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:17:50 ID:Da0/nYHk
新米「お、覚えててくれてたんですかぁ〜」
新米「俺、感激です!」
中年「(そろそろ経験積ませなきゃ、俺の上司としての教育力が疑われるからな...)」しみじみ
新米「まずはベットの下ですね」ぐいっ
中年「一発目から殴られてぇのか...?」
新米「ち、違いますよっ!」
中年「何が違うのか説明してみろ」
新米「.........」ダラダラ
新米「っ!そうです!ベットの下には皆、自分の秘密を隠すんですよっ!」
中年「...ほぉ、それで?」
新米「だから...その...何か重大な手がかりが...」ズイッ
新米「......」
328
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:22:32 ID:Da0/nYHk
中年「で、何か出たのか?その重大な手がかりとやらは」
ピラッ
新米「.........」
中年「......なんだ、これは」
新米「ハンカチ...っすね」ピラッ
中年「ーーーっ!!」ガタッ
新米「ど、どうしたんですかっ!?」
中年「なんで月と蛇のマークがあるんだっ!」
新米「先輩っ!落ち着いてくださいっ!」
中年「...はぁ...はぁ」
新米「ただのデザインですよ、ただの」
中年「いや違う、これはエツジン教の印だ」
329
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:24:55 ID:Da0/nYHk
新米「...エツジン教って、依頼主じゃないですか」
新米「っいうか、なんでそんなに詳しいんですか?先輩」
中年「...俺のことはどうでもいいだろ...検分を続けろ」
新米「は、はい」
中年「.........」
〜〜〜〜〜
新米「特に怪しいものは無かったですね」
中年「......」
新米「先輩?」
中年「お前、この部屋入って何も感じなかったのか?」
新米「え、す、すみません!感じなかったです」
中年「お前、一人暮らしした事あるか?」
新米「と、突然なんですか...ありますけど」
330
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:29:29 ID:Da0/nYHk
中年「男の一人部屋にクッションって、おかしいと思わないか?」
新米「自分、ピ○チュウのぬいぐるみ持ってますよ」
中年「そういうことじゃなくてだっ」ボカッ
新米「いたっ!」
中年「座布団みてぇなクッションが床に転がってて、テーブルも置いてあるってことだよ」
新米「......っ!ほ、ほんとだ...」
新米「......でも、クッションを座布団がわりにするなんて誰でもしますよね?」
新米「俺はしないですけど」
中年「座布団があるってことは、そこに人が座ってたって証拠だ」
中年「しかもそれが2つ」
新米「!」
中年「男友達がきた場合、クッションを座布団として貸す...なんてマメなことはしないと思う」
新米「(それは先輩の時代だけでしょ)」
331
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:32:50 ID:Da0/nYHk
中年「つまり、【女性】の客が部屋に出入りしていたってことだ」
中年「...まぁ、けっこう強引な推理だがな」
新米「いや、すごいです、俺なら絶対見逃してました」
新米「先輩の考えでいくと、ベットの下のハンカチも女性の私物ってことになりますね」
中年「正しければな」
〜〜〜〜〜
母「えぇ、女ちゃんのことですか?」
新米「女ちゃん、と言いますと?」
母「留学生の子ですよ、うちに来ているんです」
中年「(ホームステイってやつか)」
母「女ちゃんがどうかしました?」
332
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:36:28 ID:Da0/nYHk
新米「来日されてから、だいたい何日ぐらい経ってますか?」
母「一週間も経ってないですよ」
新米「そうですか、ありがとうございます」
中年「あぁ、それと」
母「はい」
中年「先ほどの少女、という子はこちらの家に来たことは...?」
母「えーと」
母「...私も家を空けることが何度かありまして、その」
中年「いえいえ、ありがとうございます」
〜〜〜〜〜
母「どうぞよろしくお願いします」
新米「任せてくださいっ」
中年「では」
ガチャ
333
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:38:59 ID:Da0/nYHk
ブロロロロロ
新米「少女、でしたっけ?その子がどうかしたんですか?」
中年「女って娘は海外から来たんだろ?」
新米「そうみたいですね、それと現在入院中だとか」
中年「外人は日本の宗教には興味ないだろ、たぶん」
新米「あー、そうかもしれないですね」
中年「それに入院中で意識もまだ戻らないとなると、聞き込みもできないだろ」
新米「で、少女という訳ですか」
中年「あぁ、可能性としては一番デカイ、署に連絡してくれ」
新米「あ、はいっ」カチャ
中年「これから居場所を突き止める」
ブロロロロロ
334
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:45:08 ID:Da0/nYHk
〜〜〜〜〜
たったったったった
コンコン
落合様失礼します
落合「どうぞ」
......その
落「で、いい報告はあるの?」
......すみません、見逃しました
落「はぁ」
す、すみませんっ!
落「まぁいいわ、司久はもう何もできないでしょう」
落「それに、司久と監視カメラの男の子を消す策はできてるわ」
と言いますと?
落「司久のことを探し出してくれるわ、彼ならきっとね」
落「その場面を......ばんっ♫」
335
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:49:39 ID:Da0/nYHk
友はどういたしましょうか?
落「生かしときなさい、大事なパイプよ」
分かりました
ガチャ
落「(あとはあの警察次第ね)」
コンコンッ
落「誰?」
失礼しますっ!
水質検査施設でのパズズ召喚担当ですっ!
落「あぁ、あなた?」
昨夜の召喚儀式はどうなったのでしょうか!?
わ、私のパズズはっ!?
落「中止と言ったはずだけど」ギロッ
わ、私たちの新たなる誕生の朝日はっ!?
336
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:55:36 ID:Da0/nYHk
落「話にならないわね...この人に投薬なんてしたかしら?」パチンッ
ズズズズズズ...
フレイア「呼んだー?」
落「この人と遊んでいいわよ」
フレイア「......」チラッ
私のパズズ...私の...愛する真の世界は...
フレイア「ふふっ♫」
グシャ
ぐわああああああああああつ!!!!
落「いずれ、あなたとユミルの二人で大きな仕事してもらうから」
フレイア「はいはーい」グチャッグチャッ
落「その時はよろしくね」ニコッ
フレイア「......」グチャッグチャッ
337
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 18:56:54 ID:Da0/nYHk
書き溜めした分終わりっ!
338
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 19:01:15 ID:qVWHRO.2
乙
339
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 19:12:59 ID:gbAIOrS2
乙
340
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 21:13:23 ID:Da0/nYHk
ブロロロロロ
新米「いやぁ、案外早く分かりましたね、少女の居場所」
ポンッ♫200m先、右折です♫
中年「...まぁな」
新米「?」
中年「お前がここに配属されてから2年経つよな」
新米「急になんですか?はは」
中年「いや、思い出してよ」
新米「...昔の話ですか?」
中年「あぁ」
新米「先輩ってあんまり話したがらないですよね」
新米「なんていうか、自分の過去...みたいなもの」
中年「なんだ、聞きたいのか?」
新米「ま、まぁ聞きたいですけど、いつも聞かせてくれないじゃないですか」
341
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 21:29:50 ID:Da0/nYHk
中年「......」
ブロロロロロ
新米「......」
新米「あ、あの俺」
中年「ん?」
新米「俺、配属されて2年目なんです」
中年「知ってるよそんな事、さっき俺が言ったろ」
新米「俺って信頼ないんですかね、はは」
中年「はぁ?」
新米「自分の過去、話してもいいですか?」
中年「......勝手にしろ」
新米「その、最初から警察官になりたかった訳じゃないんです」
新米「子供の頃から、いたずら小僧で悪さばっかりしてました」
新米「小学生の頃に夢みたんです、空からなんかが落ちて来て...」
342
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 21:39:12 ID:Da0/nYHk
中年「子供の頃に見る夢なんて、そんなもんだろ」
新米「すごく怖かったんです、周りから聞こえる悲鳴が本当の事みたいに、今でも覚えてます」
中年「それと警察官ってどうつながるんだ?」
新米「それが自分にも分からないんですよっ!はは」
新米「...ただ、このままじゃいけないって、こんな世界にしちゃいけないって」
中年「ずいぶんと正義感がある小学生だっ、あっはっは」
新米「俺、話しましたよ」
中年「はっ?」
新米「次は先輩の番です」
中年「いやいや、俺の番とかそもそも...」
新米「............っ」じー
中年「...ったく2年目で、その会話術じゃあ聞き込みの成果も納得だな」
343
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/12(木) 22:37:22 ID:Da0/nYHk
新米「すみません...」
中年「......分かった」
新米「はい?」
中年「話してやるよ、2年前の昔話...聞きたいんだろ?」
新米「はいっ!」
ブロロロロロ
中年「一件の爆発事件がすべての始まりだった」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
当時の警備第二課、爆発物対策係から事件がまわってきた。
大人の男女2名が爆発により死亡
しかし検死からは、身体の内側...【脳】の破裂による二次性ショックが主な死因だと分かった。
奇妙と言えるこの事件が、俺とアイツの最後の山となった。
344
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2015/03/13(金) 09:14:32 ID:.wzzUd46
中年【にしても検死結果間違ってるんじゃないか?】
アイツ【脳の破裂ですからねぇ】
アイツ【脳に小型爆弾が設置されてたとかっ?】
中年【んなSFじゃあるまいし】
アイツ【......どうしましょうかねぇ】
中年【まっ、とりあえず聞き込みだろ】
アイツ【はーい】
聞き込みと言っても、事件発生時に近くにいた人は少なく
実際に爆発を目(ま)の当たりにした人は、死亡した2名の子供である、まだ幼い女の子だけであった。
女の子【.........】
だからっ!まだ心の傷が癒えてないんですよっ!?
中年【しかし、目撃者はあの子だけなんです!】
アイツ【そこを何とかっ!】
警察は人を事件の証拠としかみてないんですかっ!?
中年【い、いや、そんなことは..】
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