[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
企画されたキャラを小説化してみませんか?vol.3.5
7
:
スゴロク
:2012/03/04(日) 00:10:06
>えて子さん
では、拾わせていただきます。「我孫子 佑」をお借りしました。
最後、佑の能力関連でフラグがあります。
「こいつー?」
少女に懐中電灯について聞かれた理人は、何のことはない、とあっさりその秘密を明かした。
「こいつはねー、俺の力ーで特殊能力を付加してあーるんだよ。照らしたものの動きが遅くなるーというね」
「………」
「……なーんともまたー、微妙なかーおを。ちなみに俺ーは、『赤銅 理人』と言うので、そこはヨロシーク」
「は、はあ……」
反応に困る、とでも言いたげな少女に、理人は言う。
「こーの喋り方はー、スルーしてくーれると助かる。ガーキの時からの習慣ーってやつでーね、普通ーに話すと疲れーるのよ、かなり」
「はぁ……」
「……話ーを戻すーと、俺のー力は『性質付加(アドクオリティ)』っつう、別の物体に特殊能ー力を付加すーる力。で、この懐中電ー灯には」
「照らした物質を遅くする力……ですか」
「そーう、そう」
まだうまく呑み込めない、といった感じだったが、事態の深刻さは理解しているのかそれ以上の問いかけはなかった。
とりあえずの答えが出たところで、今度は少女が言う。
「あの……私は『我孫子 佑』って言うんですけど……なんで、私を助けてくれたんですか?」
「たーまたま見かけたーから。以上」
あっさり切り返す。良くも悪くもそれだけだ。それよーりも、と理人は話題を戻す。
「入口ーから戻るのーは……今ん所難ーしいか。増えてるし」
「え!?」
瓦礫の陰から佑が顔をのぞかせると、あの機械兵が3体に増えているのが見えた。
「な、なんで……」
「あれーはもともと、量産型だーからなぁ……数で押すのがやーり方。んで、一つ聞くけども」
振り返った理人は、真剣そのものの目で言う。これは確認せねばならない。
「あいつらは、弱い『能力者』を優先的に狙ってくる。なんの力もない、普通の人間は無視するように組まれてんだよ」
間延びした喋り方を強引に通常に戻し、佑に問いかける。
「その上で君が狙われた。ということは、君は特殊能力者って話になる」
「ぇ――――」
「まあ、その辺はあとだ。その様子だと、ほとんど何も知らないみたいだし」
言って目線だけで向こうを見る。機械兵――パニッシャーの1体が、こちらに近づいてきているのが見えた。
「やーばいな、一体こーっちに来てる」
「!」
佑が腰を浮かすが、ここまで走り続けた状態では逃げられない。
しかし、理人には逃げるという選択はなかった。数が増えたのは想定内、ここはやるしかない。
「とーりあえず、向こうにいーる二体も含めて倒、す。手持ちは……」
ナップサックを持ってきていたのが幸いした。それに、瓦礫や石ころが山ほどある。大きさはさほどでもないため、付加できる力は単純なものに限られるが、奴ら相手ならば多少は無理が効くだろう。
「道はひーらくから、隠れてな」
言うと、佑の返事を待たずに理人は飛び出した。
――結論から言うと、パニッシャー3体は4分ほどで沈黙した。
「誘導弾」の性質を付加された石や瓦礫の集中砲火を受け続け、手近の1体が沈黙。音を拾って攻撃してきた2体は、「電磁波発生」能力を持ったオルゴールで混乱して同士討ち、と相成ったのである。
「やーれやれ、片付ーいたか」
ふう、と息をつく理人の声に、瓦礫の陰から佑が出てくる。
「……助かったん、ですか?」
「今のとーころは。距離ーを取るたーめとはいえ、ずーいぶんと離れたからなぁ……」
入口の方を見る理人。佑も横に寄って見ると、今の時点では何もいないように思える。
「とーりあえず、こーこからはスピード重ー視ってことーで。一気に走」
言葉が、途切れた。一拍遅れて数発の銃声が立て続けに響く。
「ぐっ!?」
肩から左腕にかけて、後ろから機能を辛うじて回復した1体が放った銃弾が、理人を撃ち抜いていた。
ズタズタにされた左腕から赤いしぶきが、勢いのまま宙に舞う。
目の前で起きた事態がとっさに理解できず、銃弾は一発が佑の頬をかすめ、飛び散った血がその顔を汚した。
「ちぃっ、油断したかー……」
理人の方は腕よりも、仕留め損ねた方を気にしていた。傷の修復なら、自身に付加してある高速治癒で何とでもなる。発動が極端に遅いのが難点だが、今はそれより奴から逃げることだ。
――高速で思考を巡らせる理人は、後ろの佑に何が起きているのか、知らない。
転回、そして展開
(単なる偶然)
(それが呼んだものは……)
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板