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セロ・フィナーレ
◆28219SKBSE
:2011/11/16(水) 18:16:57 ID:EDfaFrAs
ぞくっと背筋をふるわせて、思わず少し破れているウルキオラの服の襟をぎゅっと握った。
ただし、気づかれはしないように、ほんの少しだけ――。すぐに平静を取り戻す、それが”魔法少女”の巴マミである。
ウルキオラはそんな巴マミの感情の機微など意に介していない様子で、会話を再開し始める。
「俺は別にお前たちを救ったわけではない。
愛染様の元へ帰るため――そして黒崎一護と決着をつけるため、虚園へと帰ることを第一目標に置いた。それだけだ」
「ウェコ・ムンド……スペイン語で空洞世界だったかしら……」
「それでは答えになっていないの。ウルキオラ。
隠し事をするな。愛染の元に帰るのも一護と闘うのも、わしらを見捨てない理由にはなっておらんぞ?」
「いや、なっている。最初に言ったはずだ……愛染様の目的は王鍵の生成だと。
王鍵の生成には十万の魂魄が必要だ。人間は有象無象、蟻の掃き溜めのように多いが有限。無為に殺すことはない。
それに――さっきの”アレ”のようなものに暴れられては俺の体力も持たない。
封じれるチャンスがあったから封じた。お前らを救ったのはその副次効果だ。これで納得か?」
「私は納得したわ。ところでそのおうけんの下り、もう少し詳しく聞いてみたいのだけど……”魔女の口づけ”にも通じるところが」
「ああー、もう! 少し不満じゃが協力してくれるのならもう構わん!
なぜか黒猫の姿で放り出されたせいで荷物も川に落としてしまったし、協力者大歓迎じゃ! あと巴マミはもう少し落ち着け!」
「ご、ごめんなさい! ……でも気になるんだもの、仕方ないじゃない! 私、のけものはいやだわ!」
しびれを切らして怒鳴る夜一、びっくりして謝るも反論する巴マミ。
すぐにぎゃぎゃーと両者はじゃれあい始めて、ウルキオラは聞き耳を立てながら目を伏せて口をつぐんだ。
背中から聞こえる二人のやりとりを、ウルキオラはじっと観察している。
……王鍵の生成に関することや、あの”謎の大男”の封印チャンスのこと。
二つの理由がウルキオラを人助けなんて行動に走らせた理由の一助であることは確かだが。
実はウルキオラの目的は最初から、この二人――特に今背負っている少女、巴マミのことを観察したい欲求にあった。
(人間の「心」とは何なのか……まだその答えを俺は見つけていない)
思い出すのは巴マミよりは少し大人びた、しかし少し同じ雰囲気を持っている少女。
ウルキオラが拉致し、幽閉していた黒崎一護の仲間、井上織姫のこと。
彼女との対話や、行動を通じて。いつの間にか”心ない虚”であるはずのウルキオラは、人間に興味を持つようになっていたのだ。
巴マミを救ってしまったのも、彼がまだ”心ではないどこか”に隠し続けている、そういう感情からだった。
(見せてもらうぞ、巴マミ。お前がこの殺し合いの場で、どんな「心」を発現するのかを)
”心ではないどこか”で、ウルキオラはそう呟いて。
「四楓院夜一。巴マミ。俺はこのまま黒崎一護を探しにいくが、いいか?」
「……」
「……」
ようやく静かになった後ろの二人にそう問いかけたつもりだったが、二人ともすでにすぅすぅと寝息を立てていた。
「……」
時間は深夜。寝るのが当たり前の時間ではあるが……やはり人間と言うものは、分からん。
ウルキオラは呆れ顔の真似をして、二人を起こすか、ホテルにでも行って策を練るか――ひとりで考え始めた。
【G-2 /1日目・深夜】
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】 変身中、気疲れで睡眠
【装備】 なし
【持ち物】 ランダム支給品1〜3、基本支給品一式
【思考】
基本:困ったことになったわねえ、どうしようかしら
1:美樹さやかさんと暁美さんは見つけて保護しないと
2:ネガシオンとかエスパーダとか、すごく気になるわ!
3:私だけ除け者はいやだわ!
4:ケーキ、美味しかった……
【備考】
※本編10話の1周目世界において、暁美ほむらが鹿目まどかと出会った数日後から参戦。
1周目マミさんとさやか・杏子との接点は不明なため想像するしかないが、
とりあえずは「さやか→まどかのクラスメイトの子」、「杏子→隣町の魔法少女で顔見知り」ということで。
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