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仮投下スレ

10 ◆28219SKBSE:2011/11/16(水) 18:19:44 ID:EDfaFrAs
投下終了
本スレで報告してこよう

11狩人の矜持 ◆BaIp17LTls:2013/09/16(月) 21:00:13 ID:IeZ5DMck
「な、なんだこれはぁ!?」

南斗聖拳伝承者、水鳥拳のレイは開始早々出くわした路上に転がった
恐ろしいものをみて悲鳴を上げた。

そこに転がっていたのは、少年と少女のバラバラになって散乱した死体であった。
北斗や南斗のような暗殺拳の使い手の仕業だろうか?

「恐ろしい……一体誰がこのような真似を!?」

自分の知らない恐るべき拳法家の使い手の存在を夢想しながらレイは
二人の仇を討つべく転がっている二つのディバッグに手を掛けようとした。

その時であった。

「うぅ〜。な、なにぃ〜?」
「ご、ごめんなさ〜い。これきっとドラえもんの秘密道具だよ〜。」

少女と少年の生首が転がりだし、喋り始めたのだ。

ぶんかいドライバー。

見た目はただのマイナスドライバーであるがその名の通り触れたありとあらゆるものを
バラバラに分解する、数あるドラえもんのひみつ道具の中でも最も危険な道具の一つである。

少女――巴マミが銃を持っていたことが災いし、慌てたのび太が咄嗟に
ディバッグの中に入っていた凶器を振り回して彼女と自分に当ててしまったのである。
結果全身がバラバラになった二人は地面に無造作に散らばっているのだ。

「ねぇ、のび太君だっけ?どうすればいいのぉ?」
「とりあえず体をくっつけよう!……ん?」

少年――野比のび太は顔を上に向け、驚愕と恐怖に満ちた顔をした強面の男の足下に
転がっていることに気付いた。

「―――おのれ貴様らモノノ怪の類だな!」
「わああ!大変だ!早く体をくっ付けないと!―――ええいっ!」

狂乱し頭部を蹴飛ばそうとするレイの攻撃を避けたのび太は
ゴロゴロと転がりピクピク痙攣している首なし死体と頭部をくっ付けて合体させた。

「……ねぇ、のび太君、その体……。」

そこに立っていたのは中学生離れした見事な巨乳をもったメガネ少年であった。

「うわああ!間違えたぁ!ごめんなさーい!」

ともあれ四肢を取り戻したのび太は襲ってくるレイから逃げる為に
転がっているマミの頭部を抱えてその場から一目散に逃げ出した。

12狩人の矜持 ◆BaIp17LTls:2013/09/16(月) 21:00:48 ID:IeZ5DMck

「うわぁ…まだ追いかけてくるよあの人。」
「うーん不味いわねぇ。この姿じゃどうにもならないし。」

なんとかビルの中に逃げ込んだ首から下がマミさんになっているのび太は
マミの頭部を抱きかかえながらビルの窓から周囲を見回しながら路上を徘徊する
水鳥拳のレイの姿を目視する。このままでは見つかるのも時間の問題だろう。

「仕方ないわね。緊急事態よ!―――あなたが私の体を使って戦いなさい!」
「ええ!そんなぁ!」
「大丈夫よ!私は魔法少女なんだから!さあ、手をかざして武器を取りなさいのび太君!」
「こ、こう?―――おぉ!これは!」

のび太が手をかざすと魔法陣が発生し、そこからマスケット銃が出現する。

「じゅ、銃!?」
「私のメインウェポン、マジカルマスケット銃よ。
 単発式だから弾は一発しか入ってないけどね。……のび太君?」

その銃を手にしたのび太の目つきが変わった。
先ほどまで頼りない少年だったというのに、まるで狩猟者のような鋭い眼光に。
のび太はマスケット銃の銃口を路上を走るレイに向ける。

「心配しなくていいよマミさん。一発で十分さ。」
「え?ここから狙撃するの?でも動いてる的にここから当てるなんて私でも至難の業……!?」

パァーーン!

マミが何か言いだす前に聞こえた発砲音が鳴りやんでしばらくした後、
路上を走るレイがその場に倒れこみ、ピクリとも動かなくなった。

「……え?当てたの?」
「マミさんの支給品のおかげだよ。」

マミがのび太の指さす方を見ると、ゴミのような物体がプカプカと空中を漂っていた。

マンハッタントランスファー。

先ほどのび太が使用したスタンドディスクに入っていた、
本体の放った弾丸を中継し標的に誘導する狙撃衛星のスタンドである。

これを使うことで無茶な角度からの狙撃が可能になるが、
そもそも一流のスナイパーでなければ空中を漂うこの小さなスタンドに当てることはできない。

「……うん、峰撃ちだからあの人は死んではいないだろうね。」

落ちこぼれである野比のび太であるが、宇宙一の殺し屋ギラーミンを一騎討ちで下し、
開拓時代の西部のアメリカで強盗団50人を一人で全滅させたその銃の腕前だけは尋常ではない。

なんとか危機を脱し一息ついたマミはもう一つの深刻な事態を解決しなければならないことに気づく。

「……ねぇのび太君、緊急事態は終わったし、そろそろお姉さんに体を返してくれないかしら?」

首だけになっているマミさんがぴょんぴょん跳ねて訴える。だが。
のび太の眼は戦闘が終わったにも関わらず狩猟者の鋭い眼光のままであった。

「なるほど―――これはこれでおもしろいじゃない!」

何かに目覚めたのび太はマミの頭部をディバッグにしまいその場から立ち去った。



【C-6 杉並区のビル/未明】

【野比のび太@ドラえもん】
状態:健康、首から下が巴マミ
装備:マスケット銃@魔法少女まどかマギカ、分かいドライバー@ドラえもん、
   ホワイトスネイクのスタンドディスク(マンハッタン・トランスファー)
道具:基本支給品、巴マミの頭部
基本思考:生き延びる
1:戦うときは遠距離から狙撃する

【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
状態:健康、頭部だけしかない、ディバッグの中に収納中
装備:
道具:
基本思考:まどか達を捜す

【レイ@北斗の拳】
状態:瀕死
装備:
道具:基本支給品、不明支給品×1
基本思考:気絶中

*のび太の胴体がC-6の路上に転がっています。

13名無しさん:2013/09/16(月) 21:01:35 ID:IeZ5DMck
投下終了。なんだこれ。

14 ◆wSaCDPDEl2:2015/08/27(木) 21:52:12 ID:S3wZOpJk
てせ


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