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5巡目のしりとりスレ
350
:
名無しの厨二能力者
:2015/05/02(土) 04:24:52 ID:LgitPaUA0
時期は遡る
かつてとある場所に一人の人間がいた
『彼』は俗に言うヒーローであった
一人の兄でもあり、優しい心を持ち、誰からにも好かれていた……そんな人間だ
ある日、『彼』は殺された
心を持たず、記憶を持たず、愛するべき者を持たず……まさに『無』と言うべき者に殺された
その時『無』は心を手に入れた、記憶も手に入れた……全ては『彼』の物だ
だがそこに愛するべき者はいなかった
『彼』だけの愛するべき者を愛してはいけないと、そう心で理解してしまったから
だが愛するべき者達を悔恨から救ってやらなければならなかった、他の誰でもない『彼』の記憶を持っていたから
『無』は嘆いた
自らの誕生が、多くの者に悲劇をもたらしてしまったことを
『無』は悩んだ
どうしたら、『彼』の愛するべき者達に『彼』の贈り物を届けてやれるのか
『無』は決意した
最後に『彼』が約束してきたことを自身が果たそうと
約束を果たした時、『無』は深い眠りに落ちようとした
『彼』が生涯にやりきれなかった事を成し遂げて、ただ孤独に
だがその時、その眠りを制する者がいた
それは『無』が生き急いできた人生の中で手に入れた他の誰でもない
『無』の……『私』だけの愛するべき者だ
『私』はこの物語はこう締め括るとしよう
『愛するべき者』を持て
例えこの記憶がなぞられた物でも、この心が元は『彼』の物であろうと
この人生の内に手にいれてきたものは他の誰でもない『自分自身』の物なのだから
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