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5巡目のしりとりスレ
142
:
名無しの厨二能力者
:2014/09/19(金) 08:00:07 ID:HlgiP3k20
【只の何の変哲もない木製の机に古びたカセットテープを納めた再生機がある】
【壊れているのか今まで微動だにしなかった再生機は息を吹き返すように動き出す】
―――この記録媒体が再び動き出していると言うことは創世から凡そ―――年後になる
と言ってもこの数字はかつての世界の基準に乗っ取った物だからあまり意味をなさないだろう
――事前に言ってこう、このテープは一回限りの使いきりだ
それをよく理解した上で私の言葉を聞いて欲しい
――遠い昔のことだ、ある少女は人間の枠を越えた力を持っていた
その少女は周りの者達に対して常にその笑顔を絶やすことなく、その周りの者達も彼女の微笑みに救われた
だが、ある時世界の中から彼女を危険視する者が現れ始めた、彼らは少女を魔女だと呼び始めた
百聞は一見にしかず、と言う諺が私の世界にはあったがどうやら彼らにとってはそうでもなかったらしい
――当然彼女の周りに居た者達は一人、また一人と姿を消していった
彼女を危険視する者達によって始末されたという可能性もあるが、真相は定かではない
ついに彼女はその胴を無慈悲な剣で貫かれた、最後まで彼女に味方していた騎士もその末路は同じだった
――恐らくはその頃だろう、私は狂い始めた
己の肉体を捨て、機械の体を複数持った後、亡霊となり無限とも言える時間を旅をした
全てはこの世界を根本から覆すためだ
――遂に世界を変える時が来た時、私は気付いてしまった
世界を何色で彩ろうと言う決意を忘却の彼方に捨て去ってしまったことに
私は、自身の狂気に全てを染め上げられてしまったのだ、最後に覚えているのは一人の少女と騎士の事だけだ
だから私は、全ての人々に最後まで自分の意思で歩めるように私の力の欠片を託した
そして世界を変える鍵もこちらの方へ持ってきた
私が作った世界を変えようと動き始める者がいるなら安心して欲しい、私はそれを阻害することはない
だが、一つ頼みがある
もし世界を創り直したいと思ったのなら
どうか、最後まで自分の目指した世界を忘れないでいて欲しい
私のようには、絶対にならないで欲しい――
【机の上に再生機は何かが切れるような音を発する、するとその再生機は心臓が止まるように動きが緩やかになり――】
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