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しりとりスレ 第四章
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しりとり
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ルールはルールだ。悪いがそれは変えられない。
お前達にはこれからある仕事をしてもらう。危険極まりない仕事をな。
生きて帰ることが出来ればお前達は晴れて自由の身だ。不正は通じないから忘れないように。
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逃げて逃げてまた逃げて、逃げ続けた先には何がある
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累積する重責、逃げる程に辛く険しい道になる。
『今日逃げたら、明日はもっと勇気が必要になる』とは誰の言葉だったか…
まぁ、お前さんがこんなところに逃げ落ちて、全てから目を背けていたいってんなら俺は何も言わないさ
言う資格も無いからな
…歓迎しよう、マケイヌ
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ぬるま湯に漬かりすぎて弱くなったか?
そんなお前に、ルーマニアで狂った吸血鬼と死闘を繰り広げた話を聞かせてやろう
いや、ドイツで凶悪な人狼の一家を相手取った話の方がおもしろいか
いやいや、イギリスでゾンビの群れを焼き払った話の方がいいかもしれん
おっと話が逸れた……いいか、今すぐに俺とフランスに向かうぞ
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憎悪のこもったその目……いーいねぇ、最高だ
そんな目をした奴を俺は何人も破壊してきた
いずれも素晴らしい相手だった……全てが心躍る戦いだった……!
さて小僧、お前はどうかな?
……ガッカリさせてくれるなよ!!
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……余計な真似はするな
役目はもう終わっただろう
無駄な時間を喰えば今回の作戦に大きな支障を来すことになる
今はとにかく成功を収めることが先決だ。これは俺たちの使命だ
忘れるな。失敗は決して許されない
そのために俺たちは即刻アジトに引き上げるべきだ。理解したか
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固いねぇ、あんたは相変わらず
へいへい。よーく解りましたよリーダー様
今回ばかりは例の件もあるし大人しくしますよ
…おい、テメェと殺り合うのは一旦お預けだとよ
だがな、安心するなよ。俺の顔面に一発くれやがったんだからな
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なーんだぁ〜それでさっさと帰ってきちゃったの?
この前も邪魔してきた奴らでしょ?
リーダーにしかられて、トドメ一発オアズケされてさっさと戻ってきちゃったの?
ねぇ、そこ切れてる。うん、クチの横。格好悪い。
ねぇ、格好悪い。ねぇねぇ格好悪い。ダサい。ちょっと何怒ってんの?
だってさートドメさしてくる事も出来ずに帰ってきちゃったんでしょ?
任務だけ済まして、邪魔者の排除も出来ずに帰ってきちゃったの?ねぇねぇ。
そ〜ゆ〜のって『ガキの使い』って言うんだよ?ねぇ知ってる?
ねぇ!?今どんな気持ち!!?ねぇ教えてよ、ほらほらコメカミぴくぴくさせてないでさっ!
ヤバいチョーウケる!!捨て台詞吐いてノコノコ戻ってきたの?ねぇってばー!!
あっもしかして『覚えとけよ!』とか『次はねぇぞ!』とか言っちゃったの?
ねぇーこーわーいー、アタシを睨んだってしょーがないでしょ?
睨むべき相手を置いて帰ってきちゃったんだもんねー?
なぁに?クールにキメたつもりで怖い顔作りながら相手睨んで凄んだり?
地面にツバ履きながらリーダーの背中にひっついて『アニキー待って欲しいでヤンスー』みたいな?
それとも過去の武勇伝をイイカンジに語って脅しつけてみたり?
さぁこれから一戦交えようってタイミングでリーダーにオアズケされたり?
ねぇねぇねぇねぇ、どんなブザマなカンジでサヨナラしたの?ねぇどうやってバイバイしてきたの?
やばいー、笑いすぎてお腹痛いんですけどウケんだけどマジで!!
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でも、リーダーの言うこと聴かない奴なんて組織には要らないんだよね。
私情で足を引っ張る要因に成り得るし、プラスに転んでも褒められたものじゃない。
寧ろ、一時とはいえ自身のチームを裏切った事を考えれば、指示を無視できる奴の精神性は塵屑以下だと評価するだろうよ。
……という訳でダサいかどうかは置いといて、私はちゃんとリーダーに従ったという点に評価するよ。
少し回りくどかったかな?
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何をバカなことで言い争ってるんだお前ら
そんなことであの怪物を相手にできるのか?
お前らが何の為にここに派遣されたかを考えろ
生きて帰りたければ……まあ、精々頑張ることだ
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だから言ったんだよ、この依頼は危険だって
確かに報酬は凄いよ、一生遊んで暮らせる程だ
でもそういう話には確実に裏があるもんだろう?
こんな気味悪い離れ小島まで来て、あんな化け物相手にするなんて命が幾つあっても足りないよ
やっぱり船に乗る前に引き返せば良かったんだ
まさかこんな所で一生を終える事になるなんて
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テメェはいつまでそーやってウジウジしてんだよ。
ほら、陽が登ったぞ・・・昼間のうちにやるべきことを準備しとけ
・・・幾つあっても足り無ぇはずの命だが、不思議な事にまだ生きてるんだ。
せいぜい生き延びようや・・・
どーしても戦うのが嫌になったってんなら、夜までそこに寝そべってろ。
日付が変わる前にゃ化物のエサになってるさ。
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彷徨う人影の群れが現れるのは、いつも決まって夕方らしい
昼という表から夜という裏へと切り替わる、ちょうどその狭間だな
どうして現れるのかとても気になるが……先に仕事を済ませるとしよう
アレは昼間の内に仕留めなければ危険過ぎるし、何より時間が掛かってしまう
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巧く避けろよ坊や、そらっそらそら……そうだ上手だぞ?
成る程、俺に声がかかるのも頷ける。久々に活きの良い獲物じゃないか
久しぶりの仕事が子供の相手と聞かされたときは憤慨もしたが、これは楽しめそうだ
それでは、せいぜい足掻いてくれたまえ
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「絵葉書か?まあいい、ちょっと見せてみろ……ゥオッ(裏声)
クッ、目があああああ……ポァアオ!!」
――以上が今朝の出来事です
あんなにクールでカッコよかった先輩がアホみたいな悲鳴を上げて……ウッ
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ったくもう・・・しょうがない奴ね
ほら、起きなさい!
そんなくだらないイタズラでくたばる野郎じゃないのは分かってるんだから
寝てる暇あったらさっさと働く!
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くたばりかけ・・・だな、こりゃ
イタズラにしたってちょっと度が過ぎるだろ、おーい大丈夫かー?
毎回毎回よくもまぁそう簡単にひっかかるもんだ
ほれ立てるか?外傷は無さそうだな、ほらいつまでうずくまってやがる
あん?何をぶつぶつ言ってんだ?
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濁流に飲まれたあのとき以来だよ、こんな気分は
まだ気分は優れないが、その内に治――ア、グゥッ!?
……なんだ今のは……どうもおかしいな
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……なんだ今のは……どうもおかしいな
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なんだろう…途轍もない何かが動いている気がする
いや、何でもないんだおじさん…本当に何でもないんだ
…何だったんだろう、今のは……どうもおかしいな
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なんで、なんでお前らは気付かないんだよ!?
何かが始まってる!この異常な事態がなんで分からない!!
なnウッ……あ、ぺ
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ペガサスのユニコーンの違いなんざ誰でも知ってる事だ
そう、翼が有るか無いか
その点、アレときたらよくみればあれだしみなくてもあんなかんじなわけだからしてみればみるほどうちゅうのほうそくがみだれる
・・・なんだ今のは・・・どうもおかしいな
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何をしているんだお前らは……
電波にでもあてられてついにトチ狂ったか
……ふ、まぁその方がこちらとしても都合が良いがな
力の抜け切ったお前らを出し抜くなど造作も無いこと
よく見ておけ、目の前にいる聖獣カーバンクルは私のものだ
!?
何だ、これは……視界が、ぶれて……!?
…………う……
……な、何だ今のは……
どうも……おかしいな
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何が待ち受けていようと、対策さえ講じておけば恐るるに足らず!
クヘヘヘヘ、残念だったなこの化け物。ここは通してもらうぜ
ッ!まだこんなに!?そんな、三頭だけのはず――
……なんだ今のは……ここはどこだ?どうもおかしいな
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なんなんだよこのドラマ……全然先に進まないじゃないか
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かっ…は……はぁはぁ……
危なかった…ありがとう
噂には聞いていたけど、恐ろしい術だね
いったい『何周』したのかすら覚えて無いや
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やばい事は確かだが…俺にとってはこんな術は無意味だな
何故なら、ループをしていない俺なんて何処にもいないからだ
そう、「世界は無数に存在している」んだ今も世界は別れて行っている
残念ながら…君はこの術からは逃れられない、決してね
さぁ、ループを始めようか…
世界が、一つになる
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ループなんかさせない・・・絶対に
俺がこの無数に広がった世界を繋ぎ止める楔になる
俺になら出来る・・・俺の、全魔力を使えば・・・!
きっと多くの犠牲が出るだろう、世界が壊れる可能性もあるだろう
・・・でも、それでも!このまま停滞した世界のままだなんて、俺はごめんだ!
エゴイストと言われようと、世界を壊した悪党と言われようと、このまま止まって腐っていく世界なんて・・・!
なにより・・・明日を求めたアイツの死を!これ以上踏みにじられてたまるかぁぁぁぁ!
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ぁ・・・啼いてる・・・聞えた?ねぇ今の聞えた?
龍が啼いたの!龍が気付いたの!止められようとしてるの!
ねぇ聞えた?っていうか聞いてんの?ループが止まろうとしてんの邪魔されちゃうの!
永劫に続く連鎖を止め様としてる奴がいるの、奴等がアタシ等を出し抜こうとしてんの!!
せっかく巧い事、今回の世界も元通りフリダシに戻ろうとしかけてたのに、余計な事されようとしてるの
それぞれバラバラに、それぞれ都合よく周ってた世界が繋がれようとされてんのよ!!
リーダーの口癖だったでしょ!!!?『失敗は許されない』
失敗したらもう戻れないの、二度とループ出来ないの!!
二度と繰り返せないの、そんなのヤなの!
・・・だから今度こそ排除すんじゃんかっ!!
周り続ける世界に続きを求める愚か者に『白夜』を
不要な明日を求める奴等に『永遠の今日』を・・・
身の程知らずに『永遠の罰』を・・・思い知らせてやる!!!!
-
ルールは破られた……奇しくもあの青二才の手によってな
だがまあ、そのお陰で私もようやくメビウスの輪から抜け出せたんだ
こればかりは感謝せざるをえないね
さて、長い長いこの戦いに、終止符を打とうじゃないか、『未来を否定する者』達よ
元より進歩を拒絶したお前達が、未来を目指して歩み続けてきたあいつらに勝てる筈が無いんだよ
どうしてそのことに気付けないのか……いや、そんなこと今更どうでもいいか
さて、「過去」と「未来」
世界はどちらを選ぶのか……今こそ審判の時だ
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談笑の夢が誘う、後悔という罠。
涙をどれほど流せども、還ることはない情景。
一輪の花が咲く夜道に、殺意を秘めた風が吹く。
環から抜け出した物語が迎えるは破滅か、それとも……。
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……物語は此処で終わっている。いや、途切れていると言ったほうが正しいだろうか。
この後に彼は何を書きたかったのだろうか。
何を表現し、伝えたかったのだろうか。
彼が居なくなってしまった今、我々に知る術はない。
しかし奇妙だ。この物語、まるで現実のように矛盾が無い。
彼の才能なのだろうか……しかし、物語ならば必ず何かしら矛盾が存在するはずなのだ。
矛盾の存在しない物語は有り得ない。
……これではまるで、彼が『別の世界』を作り上げているみたいじゃないか。
まさか……それとも、彼は我々のこの世界とは『別の世界』を見、語っていただけなのだろうか?
『別の世界』がある――そう考えなければ、この事実は存在することさえ許されないはずなのだ。
空を龍が泳ぎ、天は馬が羽ばたき、人は地を浄化し、少年が鮫を喰らい、
断ち切られた時間で作られた裏表の無い輪の上で只管回る世界を……?
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? ああ、汝はまた記憶喪失らしいな。
と、すれば此れからの話も理解できぬか。しかし、我々も吐き出さずにはいられないのだ、赦せ。
“また”彼等は永劫回帰の理がお気に召さなかったらしい。
砂粒程度の力とはいえ、我に。僕に。私に。俺に与えた力を撃ち破り、新たな理の世界へと新生させるとは……。
宇宙が死せる時の果て、彼等を待つのは滅び以外あるまい。
だが、それでも彼等は進化していくのだろう果てに向かって……。
同時に、それは既に幾億も見た結末でもある。
しかし……ああ、愉快。実に愉快だ。何度体験しても心踊る。
停滞を否定し、進歩し進化していく姿はかくも素晴らしくも美しい事よ。
汝には見えるか?
未来の不幸全てに目を背け、今を幸福な終わりとして観測を終える観測者のなんと滑稽な様が!
……失礼。
何せ、幾京ぶりの珍事なのでな。一方的とはいえ、多目に見て貰えると幸いだ。
支配権をもぎ取られてしまったが撿撿ここで取り取り上げる、というのも不粋か。
では、我々は次の世界を創成するとしよう。
恒星、惑星、衛星撿撿次の宇宙には何を配置するか。
何でもいい。今度こそ 未知を見せてくれ
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冷酷なる大地に死した男
しかし、男はまた別の形でこの街に再び姿を現すだろう
滅びた命は戻らずとも、肉体と憎悪は怪物の糧となる
「私を殺めたすべての者に、無間の如き苦痛を」
一族を苦しみの海に突き落とす呪いは、その夜、幕を開けた
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手繰り寄せ、かき集め、束ね、固めた怨みの塊
最初のソレには、邪なれど意思と目的があった
『彼の者に復讐を』
…されど、災いは彼の者に留まらず
一族を巻き込み、さらなる憎悪を蓄え続けた
災悪は、最悪の過程を経て、やがて目につく全てに災いをもたらす『サイアクの怪物』へと成り果ててしまう
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運命と呼ばれるモノが実在するのなら、あの日の邂逅がそうなのだろうか
運命が見せる幻に浸り、敷かれたレールをただ進む……それが人生だというのか
私は決して認めない
そして断固として抗おう
それが彼女へのせめてもの償いだ
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騙されたぁ?こらこら人聞きの悪い事言うんじゃないよ
あたしゃアンタに頼まれた通りにしてやっただけじゃないか
あそこっから逃げ出したい、自由になりたいって頭下げたのはアンタだろう?
なら、コレが一番手っ取り早い方法さ
このまま一緒に来るのがイヤなら、どーぞお好きに?
指名手配のおたずねものとして一匹狼で生きていけるなら、どぉ〜ぞご勝手に?
・・ふふっ、ならしょーがないな、連れてってあげるよ
おいで!皆に紹介するから!
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楽に大金を手にしたいと、そう言ったのは君だ
私はその願いを聞き入れ、君に方法を教えただけのこと
実行したのは君であり、私ではない……失敗したのもまた然り、何も違わないだろう?
罪には罰がいるものだ――さあ、歌ってみせてくれたまえ
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えらい事態になっちゃったわね
アナタもそんなつもりは端から無かったのでしょう?
ええ、知っているわ。私は知ってる。これは不幸な事故なんだと
アナタを中心に起きるここ最近の一連の出来事……蔓延る屍鬼、たくさんの人が死に、そして地図の上から都市が消えた
あまりに現実離れした話にも関わらず、コトはいたって淡々とテンポ良く進んでいく
まるで敷かれたレールの上を辿るように
ーー否、本当にその通りなのよ
だってこれは巧妙に仕組まれた罠なのだから
そう、安心して。アナタは何も悪くない
ただ他の人よりもちょっと運が悪かっただけ
……本当は幼馴染のよしみとしてアナタを見逃してあげたいところだけど、今後を考えるとそういうわけにもいかないの
ね、恨まないでちょうだいね。全ては運命と言う名のレールに置かれた必然
さぁ、運命に従いましょう?
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噂に聞く『能力者狩り』の犯人が君達だったとは驚きだね
しかし、しかしだ。ボクに狙いを定めたことはとても大きな過ちさ
ボクは殺されない。この情報と君達の誰かの首を持ち帰り、各方面に広める
年端も行かない者を手に掛けるのは好まないが、命を狙われたのならやむを得ないな
些か前置きが長くなったが……君達、狩られる準備は出来ているかい?
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いやだなぁお兄さん、異能者に年齢なんて関係無いでしょう?
問題は能力の強さだけだって、僕のチカラなら誰でも消せるんだって…
そう教わったんだ
難しく考えずチカラを使えって
言われた通り殺せる子は良い子だって
僕は『優秀作』だって!!
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天狗なんて、物語の中だけの存在だとばかり思っていたよ
まさか実在している上に、この目で見ることになろうとはビックリだ
この体験を貴重な思い出として残したいから……ここはひとつ、頑張ってみよう
-
嘘ではないさ
気高き狼の心やプライド……そんなものはまやかしだ
貴様は弱い自分が露呈しないよう、牙を剥いて周囲を威嚇していただけに過ぎん
おいで、私がその牙を抜いて楽にしてやろう
そしてただの哀れな子犬へと成り下がったおまえをこの手で飼い殺してやろう
もう虚勢を張る必要も無くなるんだ
貴様もいい加減疲れたと感じているのだろう?
さあ、楽になれ
-
冷静に考えて検討した結果、その提案には乗りません。否、乗れません
私はある大バカ者と約束してしまった。最後の最後まで戦い続ける、とね
まあ私があなたに出来ることと言ったら、どうにかして喉笛に牙を突き立てるか考えるくらいなのですが
それが私の唯一の抵抗手段、最後の攻撃方法
・・・戦い続けるとは、抗い続けること。だから私は牙を剥く
さあ、いくぞ怨敵よ。獣の矜持を見せてやる
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類似したモノ同士・・・いやケモノ同士か・・・くふふ・・・
どっちが生き残っても俺にゃ得になら無ぇが、どっちかがくたばりゃそれで良い
噛み合い、喰い合い、せいぜい殺し合えば良いさ
お前等の振りかざした大儀なんざぁ所詮、矜持でも無きゃ使命でも無ぇ
それはただケダモノの本能だろうさ、闘争本能のままに戦う事しか出来ゃし無ぇんだ
どれ、ここで高みの見物とさせて貰おうかな・・・はてさて、どっちが生き残るかな
くふっ・・・ふふふふ・・・・
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復讐を果たした主人公
夜空を見つめるその恋人
静かに下りる幕
流れるエンドロール
暗転する視界
目覚める少年
呆けた意識に響く掠れた声
それは見知らぬ少女の囁き
「幕の裏側にようこそ――」
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そう。真実へと気付くことで狂人となり、裏側へと立つことで観客となる。
理を書き換えるでもなく、役割を放棄する訳でもなく。
汝は世界から脱け出した。
そうして知ると良い。
今まで追ってきた仇など、運命に弄ばれた“役割を貸せられただけの人形なのだ”と。
運命を弄ぶ脚本家が在り、悲運を「面白かった」とのたまう観客が在ると言うことを。
さて撿撿、我等が干渉するのは此処までだ。
おめでとう、少年よ。
おめでとう、復讐者よ。
汝らの終演を腹の底より嘆こう。
汝らの始まりを心の底より祝福しよう。
願わくば、汝が辿る道程が未知の軌跡であらんことを撿撿。
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ヲジサンぢゃねぇ!オニーサンだ!!
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黙ってろ!
今はそれどころじゃねえんだよ!!
作戦が計画が野望が、たった二人の人間に!!
クソッ……クソがあああ!!
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あーあああもう!
うるさい!うるさい!うるさいって言ってんのよ!
まだ可能性が完全に潰えたわけじゃないの!余所見して怒鳴る暇があったらこっちに集中してよ!
それともアンタ、特攻してあいつらを道ずれに死んでくれたりするわけ!?
私はまだ諦めないわ!
血反吐を吐いて這いつくばってでも作戦を成功させて生き延びてやる!
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ルイス・キャロルが描いた、摩訶不思議なその世界。
君も行ってみたくはないかね、不思議の国へ。
会ってみたくはないかね、そこで暮らす者達に。
さあ、私の手を取り、目を瞑りなさい。
そのまま七つ数えれば…君は見えざる門の向こう側だ。
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ーー騙された!
クソッ、あのウサギ野郎め
夢と希望のワンダーランドなんて嘘っぱちじゃねえか!
……いや、そんなことは最初から言ってなかったかな……
いやいやいや、どっちにしても!
アタシはあたかも童話の中の世界のような、そんなファンシーな世界の幻想を抱いてここまでやって来たんだ!
それがどうだ、この現状を見てみろ
鬱蒼と茂った森に、蠢く血色の花
辺りには摩訶不思議よりも奇々怪々と称した方が適切な気味の悪い生物たちが蔓延っていて
奥には荒廃した建物が立ち並び、空は炎の色に燃えている……
不思議の国だなんてとんでもない
ここは、地獄だ
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だからですね、それは個人の主観なのですよー?
あなたの地獄は天国かもしれないしあなたの天国は地獄かもしれないのです
おわかりですか?事実など簡単にねじ曲がるものなのです
さぁ…あなたはこの「楽園」でやるべきことがあるはずなのです
既に知っているはずですが
-
ガクゼンとしちゃってる?ガッカリしちゃってる?
変化を望んで不思議に飛びこんじゃって、今更コンワクしちゃってる?てるてる坊主?
坊主じゃ無いね、ごめんごめん
でもでもダイジョブ安心しちゃって!
変化だらけの天国地獄、全部ヘンテコ不思議の国でも『普通で何でもない』部分もあるんだよ!
さぁ一緒にお祝いしよう!?
何でもない今を!何でもない今日を!
さぁほらっ!お茶飲む?ミルクいる?お砂糖は?
どこ行くの?どこにも行け無いよ?
なんにも無いからなんでも無いの
なんでもない日おめでとう!!
-
海原を走る風に乗る歌声に耳を傾け、目を瞑りなさい
感じるでしょう、もう長らく止まったままの世界の情景を
六つ時を刻んだ世界を、さらに進ませねばなりません……さあ、もうすぐです
間もなく現れる光の球は淡い朱色を以て、あなたを暖かく迎えてくれます
-
筋は悪くなかったが、アレと出会うには早すぎた
あの若造はもうダメだ…捨てていこう
-
嘘言うなよ、なぁ!?
アイツ、あんなに頑張っていたじゃないか!
何があそこまで奴を駆り立てるのかは分からないけどさ
毎日毎日、血を吐くような思いをしてまで修行を重ねて
それなのに、捨てるって言うのか?
アイツの気持ちを、努力を踏み躙るのか?
なぁ、親父!何か言えよ!
今すぐ戻って助けに行こう、あの傷であんな場所に放置されたら、本当の本当に死んじゃうよ!
-
よもや我々にそのような道は残されていない
我々が此処を離れなければ、あの街の何万という人々がアレに食い荒らされるのだ!
一人の死と一街の滅、どちらが被害が少なく、人類に有益なのか、幼稚園児でも分かる!
・・・彼は確かに頑張った・・・根性もあった、が、運は全く無かったな
アレにこうも早く出会うというのは、今までに例が無かった
我々の予想不足といえばそれまでだが、アレの進化速度は加速しているようだ
人は皆、何か新しい巨大な存在を認識するには犠牲が必要なのだ
彼はその「必要犠牲」なのかもしれないな・・・そうでなければ、私は・・・グッ
-
グッバイ現世、ウェルカム来世。人間諦めが肝心さね
ただこのまま座して死を待つ訳じゃないぜ?
例え矢尽き、剣折れようとも俺は戦う・・・一人でも多く地獄に引きずり込んでやるために
さあ来い帝国の狗共、俺はここだぞ!
死にたい奴からかかってこい!
-
生きていますか?
-
かろうじて
-
天の怒りにより、やがて全てを流し去る豪雨が降り注ぐであろう
海から生まれた生命はまた海に還る時がやってきたのだ
-
黙れ・・・黙れよ・・・!
黙ってくれよ・・・頼むから・・・
でないと・・・「赤ん坊」が目を覚ましちゃうじゃないか・・・!
-
『斯くて、赤い世界へと繋がる門は開かれた』
……ダメだな、ここから先は何ひとつ書かれてねえ
手掛かりはまたしても0、悲しいくらいに進展しねえもんだな
しかし妙だな――無人のはずのこの屋敷に、何だってこんなに人の気配がするんだ
-
だろうね、さっき玄関ホールで血塗れのおっさんが天井に張り付いてこっち睨んでたし
-
知らせてなかったっけ、ありゃアルソック戦隊のレッドだ
-
誰だいそれは?
かなりの実力者なら是非うちの戦力としてスカウトしたいところだけど…
-
どこだ……敵はどこにいる……
まだだ……まだ、殺したりないんだ……!
-
大丈夫かいキミ、目がイっちゃってるよ
取り敢えずこれでも飲んで気を落ち着けるんだ
マザー特製のミネストローネさ
-
さて、ようやっと落ち着いたようで何よりだ
それじゃあ、そろそろ次の段階に移るとしようかな?
直に夜明けだ……今日は太陽が昇りきる前に終わらせて、戻っておいで
-
でかしたぞ!
さぁ、それを持って早くこっちに……って、でかっ!!
-
勝手に外に出るな!あぶな…でかっ!
-
っ!……って、そんなに驚くようなものじゃないじゃないか
全く、これだから9年前の大戦を経験してない奴は…
…ん?ああ、こいつは俺が盗った代物さ
というか俺を知らないのか?……冗談だろ?
こんなところに居るんだからこの世界に入って長いはずだが…
何?反省?…ふははっそんな事をいう奴がこの世界にいるとは思わなかったな…
そんな甘い事を言ってると捕まっちm…… っ!?お、お前は…!デカッ……!
-
かったるいなぁ・・・いつもの奴だろ?
いつものように僕の部下使っていいから、さっさと片付け・・・って、でかっ!!
-
完璧に仕上げてみせるぜ。アンタの依頼だ、当然のことだ。
で、肝心のブツは……えっ、これ?え?でかっ
-
かっわっいっい!でっかくてかわいい!でっかわ!!!
もふもふっていうよりごわごわ?抱えきれない毛むくじゃら?
飛びついて思いっきりうずくまりたい!よじ登ったりなんだりかんだりしてみたり!?
・・・うん、ごめん・・・流石にコレはナイわ・・・
流石に・・・テンション下がるわ・・・無理だもんコレ・・・だってホラ・・・
ねぇ?・・・なんていうか・・・うわぁ・・・でかっ
-
かわいさとカッコよさの融合!超パネェ!
でもなんつーかよぉ、これなんかアレじゃね?デカくね?
もうちょっと小さいほうが洗練されてるっつーkでかっ!
-
つまりだ。ようやくカマキリ野郎をぶち殺す時が来たってことだろ?
たまらねえなぁ、まずはあの気味悪い両腕を引きちぎってやろうか。
さて三日後だ……三日後の夜にここで落ち合うとしようぜ。
-
全員生きて帰れると思うなよ。お前らは俺を怒らせた。
死にたくなければ抗え、立ち向かえ、動きを止めるな。
少しは俺を楽しませろよ、雑種共!!
-
「もう少し自分を大切にした方がいい。分からないな、何故そうやって死に急ごうとする?」
「フン、死に急いでいるつもりなんて更々ねえよ。俺は俺のしたいようにやっているだけさ」
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「さようなら」と「ありがとう」を、私と君の共通の友人に伝えてくれないか
潰えた希望と膨らむ絶望……逆転のためには誰かが消えねばならない
-
嫌だ……嫌だよ……逝かないでよ……
残された方が、どういう気持ちになるかも分からないのかよ!!
どのツラ下げて、あいつに会えばいいんだ!!
お前は…お前だって、お前だって生きたいだろうに!!
なんで!なんでそんな風に割り切れるんだよ!!
-
よう!久しぶりだな。会いたかったぜ〜、お前にやられた傷が疼いて
しょうがないんだよ。もうあの時の俺じゃない、今度は逃げないさ。
俺かお前、どっちか死ぬそのときまで………殺り合おうじゃねえか!
-
かつて手も足も出せないままに殺されかけた男が言うには、些か勇ましすぎる発言だな。
お前のような若造がいくら力を振るおうと勇気を奮おうと、無駄にしかならん。
今宵、この手でお前を殺そう……奴等の持つ希望もすべて含めて、な。
-
名前も顔も忘れたままで、いったい誰をどうやって助けようというのかね?
間もなく、この海にも夜が訪れる……そこでおとなしく見ていたまえ
まあ精々、あの三日月にでも恨みつらみを吐き出すがいい
自身の無力と周囲の愚かさ、そして世を支配する忌まわしい摂理に
-
二度と失うわけにはいかないと、俺の魂が言っているんだよ
……確かに記憶もまだおぼろげで、いまいちハッキリしない
だが俺は……救わなくてはいけない者が居るということ……ただそれだけだが、思い出してしまった
ここで行儀よく待っているだけなど出来ないんだよ……!
誰をだと?知ったことか!!どうやってだと?行ってから捻り出してやる!!
俺が無力?かつて世界の七割を混沌に落とした男だぞ!!
周囲の愚かしさ?ハッ、生まれ落ちてから承知の上よ!!!
摂理などねじ曲げてやろう!道理に後ろ足で砂をかけてやる!常識に唾を吐き、法則を嘲笑ってやろう!!
天よ聞け!我が起こす破壊の音を!風よ謳え!我を讃える詩を!月よ見ろ!我が行う奇跡を!
ああそうそう、そうだ…ついでにくそったれの神々もご照覧あれ!!
貴様らの作ったルールがことごとく蹂躙されていく様をなァ!!
……さて、俺は行く。退いてもらおうか?
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かなわないだろうネ、そんな力じゃ
記憶がおぼろげ?ハッキリしない?・・・ハッ!聞いて呆れるヨ
一度失ったモノを取り返す事は、守り通すよりも難しいとは考えられないのかネ?
一度犯した過ちを、そっくりそのまま繰り返そうと言うのかネ?
全くこんなに暴れまわって騒ぎまわって"ルール"を造り出し、執着する連中が気付かない訳がない
ホォラ言わんこっちゃ無い、奴等が来るヨ
使命を果たす心意気は良いがネ、解決策はあるのかい?改善は?代案は?
せいぜい頑張って"奇跡"とやらを魅せてくれ給えヨ、ワタシは逃げるがネ
-
ねえ、ここであなたがどうなるか知ってる?
ねえ、わたしとペットの仕事が何か知ってる?
ねえ、あなたの仲間は今頃どうしているかしら?
……そんなに恐い顔しないでほしいな
大丈夫、冬は遅かれ早かれやって来るもの
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脳ミソを串刺しにしたところで、あやつは止まらんよ
我らの技術の全てを注ぎ込んだ愛しい愛しい「娘」……
頭を吹き飛ばそうと、心臓を穿とうと、一滴も残さず血を抜き取ろうと……彼女に、「死」は訪れない
……我々は……我々は、不死を生み出してしまったのだ……おお神よ……もしいるならば、罪深き我が身を焼いてくれ……
……もう、この研究所もおしまいさ
早くここから離れた方がいいとだけ言っておくよ
私を殺したくば殺すといい、私ももう……疲れたんだ
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ダメだめ駄目、だーめなんだよそういうのね
そうやってすぐ死ぬことによって償おうとする奴、大っ嫌いなんだよね、俺
研究所だろうが技術だろうがなんだかしらねえが、やっぱりお前らの所為なんだよな
確かにてめえらは俺なんか足元にも及ばないインテリ優等生サイエンティスト様だ
息子だろうが娘だろうがそれを弄繰り回して、もしくは最初から組み上げて「異端」として作るのもお手のもの
金もてめえらの上の奴・・・某連邦様のおこぼれでほくほくだろう、何の不自由もナイだろうよ
もっともお前らにとっては女で遊ぶとか、美味い飯を食うとか、バカンスにいくとかそんなことよりも研究が楽しいだろうが
だがてめえらには足りなかったものがある
「作ること」はプロでも、「育てること」は全くの無知以下だったようだな
あの娘がいい例だ
自分の能力を制御することもできずに、ただ振り回されてるだけだ
お前らが「不死人間」を生み出したこと自体は別に俺はどうと思ってねえが
ガキを作るってのはな、簡単なことじゃねえんだよ!
てめえは簡単に殺さねえぞ
この研究所だってあんな火で焼け落ちるちゃちい作りじゃねえのは分かってる
もうすぐあの娘が来るさ、お前に憎しみを持ってな
俺はその復讐を見届け、そして、「日記」に記憶することが任務だ
暇だし、それまでてめえでも嬲っておくかな
意外といい身体してんじゃねえか?ああ?
本当の人間様のガキの作り方ってのを教えてやろうか?
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……母様、無事ですか?あの獣は今私が始末しました
ええ、先ほど母様の見ていた通り、全身で喰らわせて頂きました
雑味が多かったですが……まあ贅沢はいいません
さて久方ぶりの再会です、積もる話もありますが、時間がありません
……母様、今すぐ貴女を取り込んで差し上げます
細胞の全てを私の中に……貴女は私と永遠の時を過ごすことになるのです
ああ、なんて素晴らしいのでしょう……これこそ、愛
さあ……逃げないで……1つに、なりましょう?
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海へと落ちた満月のお話
夜風に抱かれる少女のお話
昏い森へと消えた少年のお話
空に還ろうとしたある者のお話
それら全てに第四の悪魔は現れる
時に導き、時に欺く、神出鬼没の彼
その正体と出自を知る者はただ一人さ
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最果ての地にて彼は目を覚ます。
記憶は無く、感情も無く、ただただ彼は虚空を見上げる。
やがて彼は立ち上がり歩き出した。どこに行くとも知れぬまま
ゆらゆらと儚げに、終りの見えない道を歩き出す。
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素性も知れぬ男を町に入れるわけにはいかん、早々に立ち去るが……いや、待てよ
貴様、よく見れば素晴らしい剣を持っているではないか
そいつを寄越せ、もしそうすれば今回は通してやらんこともない
……早くしろ、日が暮れてしまえば奴らに食われてしまうぞ?
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雑兵・・・って言っちゃ失礼だろーが、町の警備にしちゃお目が高いじゃないの
ただ賄賂を要求するのは良く無ぇよなぁ、そういうのは嫌いだよ俺
夕闇にまぎれて町の中から手引きする予定だったが……気が変わった
……もう遅ぇよ、日没前にゃぁ町ごとアイツ等の餌だ
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黙ってろ
この仕事をお前のようなチンピラが横取り? ハッ、笑い話にもならんな
まあどうしようと最終的に決めるのはお前だが……ひとつだけ言っておく
邪魔をすれば必ず殺す――以上だ、忘れるな
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泣け!叫べ!そして死ね!
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鼠くん、そろそろおとなしく全てを吐いてはくれないかね?
君は私の……我々の大事なモノを、あるとき手中に納めただろう
これでもあまり強引な手は使いたくなくてねぇ、強情はやめてほしいものだ
……悪いが問答も忠告も、これで最後にしよう――さあ、話 し て も ら お う か
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……カフッ!ゲホッゴホッ……派手に…やりやがったな、このヤロー…
あのなぁ……俺達は、テメー…らを……全…員……ぶっ殺してやろーって…考えてんだぜ……
……分かるか?この、腐った世界で……誰も考えようとも……しなかった、ことだ
ここ…で……俺が口割るわけにゃ、いかねーのよ……
だが、まあ……一個だけ…教えてやってもいい…か…な……?へへへ、サービスだぜ……
テメーらの…探してるアレ……アレはもう……へへへ…使いもんになりゃ、しねー…よ…
アレは……あの…子は……もう、ただの……ニンゲンだ……
無駄なんだよ……もうあんたらの計画は…ぜーんぶ、おじゃんだ……
ハハハハ……ザマー、ミロ
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ろくでなしのところに来てしまったと思ったわよ
みんなみんな、底抜けに明るくて先のことなんか何一つ考えていないどうしようもない人たちばっかり
でもね、私それで良かったと思っているわ
だって、ただの兵器の私を娘と呼んで大切にしてくれたんだから
信じられる? いつ暴走してもおかしくない危険な道具なのよ……それを愛するだなんて
ホント、バカね。扱い方を間違えれば自分たちが死ぬかもしれないのに
……嬉しいに決まっているじゃない
だから私も、私を愛してくれたあの人たちを愛したいの
この気持ちはあの人たちがくれたもの
ただの肉の塊だった私にあの人たちは心をくれたの
私は貴方が作ったホムンクルス
臓器も、肉体も、血潮も、私を構成する物質のすべてが紛い物
だけどこの気持ちは偽物じゃないと信じているわ
人間として育てられたのだから、最期も人間として死にたい。これが私の答えよ
諦めてちょうだいね。ろくでなしに育てられた私も、ろくでなしなの
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