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しりとりスレ 第四章
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たまたま拾ったギアがあった
偏心で、欠損で、楕円で、五重で、すごく不細工なギアだった
穴だらけで傷だらけのそれが、僕は面白くって
何に使ってたのかってずっと考えてたんだ
少し大きくなっても、僕はまだそのギアを大切に持ってた
その頃には難しい本だって読めたから、色々調べたんだ
そのギアは何に使われてたのか、何に使えるのかって
ちょっと分かると面白くなって、他のギアを買ってきて噛み合わせてせてみたんだ
真ん中の歯車と、周りのギアが不思議に回るのがもっと見たくなって
僕は沢山買ってきた
ギアも、カムも、アクスルも、プーリーも
まるでそのギアが教えてくれるみたいに、それぞれのパーツが、ピッタリ組み付くんだ
そこしかない、って場所に
最初は組み立てるのが楽しかっただけなんだ
そのうちに、歯車が何を作らせたがってるのか知りたくなって
ひたすらそれをなぞってただけなんだ
だから僕だってそんなものは知らないんだ
まさかこんなものを作ってるなんて思ってもいなかったんだ
『崩壊の歯車』は、深呼吸するように、白い蒸気を吐き出した
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