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反省会スレ

719名無しの厨二能力者:2015/10/24(土) 13:10:50 ID:nwFihW5c0
風の咆哮を放つ間も、両断された自らの肉体が千切れ飛び、消えゆくのを感じる。
最早鬼には、自らの放った置き土産が相手へどれほどの効果を挙げているのかすら検討もつかない。見事命中し、女を道連れにしたのか。それとも既に躱されて、攻撃範囲の外に女はいるのか。
今思えば、全く無駄な一生だったと思う。生へとしがみ付くために罪を重ね、ヒトとして生きる資格さえも失い__あまつさえ、人外へと成りさばらえたこの身もじきに死ぬ。
果たして、自分は一生の証として何をこの世へ残せただろうか。人々の怨嗟と苦悶の声が精々といったところか____

「____ア」

そこまで思考して、彼はようやく自らがヒトであったころの感覚を取り戻したのに気付いた。
解る。自らが今何処にいるのか、何をしているのか、どういう状況に置かれているのか__その感覚を「思い出した」。

やがて咆哮と共に放たれた烈風も吹き止み、戦の終焉を告げる。
辺りを包むは静寂。人々へ恐怖を齎した悪鬼の生命に、とうとう終焉が訪れる。
最早五感は殆ど機能していない。従って、女が今生きているのか死んでいるのか、それももちろん彼にはわからない。
まどろむような感覚の中、嘗て人間だった鬼は__少し考えてから、ぽつりと呟いた。誰に向けてかは知らぬが、確かに。

「____嗚呼。俺ガ、ワるかった」

__その生命が事切れ、身が塵へと掻き消える寸前の事であった。




____老婆はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。
そうして、そこから、短い白髪を倒(さかさま)にして、門の下を覗きこんだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。
 下人の行方は、誰も知らない。____


____【羅生門鬼】の記憶


//どうしようもない遅レスで本当に申し訳ない。文書く上で単語の取捨選択がまともに出来ず、結果的に完走させることが出来なかった
//【剣墓自陣】の人ありがとう。久々のロールだったが楽しかった


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