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( ^ω^)剣と魔法と大五郎のようです

195 ◆x5CUS.ihMk:2016/10/29(土) 21:58:38 ID:eV43cX2A0


(//‰ ゚) 「さて。飯時に邪魔して悪かったナ」


 ジョルジュの目の前で湯気を立てるトーストを一瞥し、ヨコホリは席を立つ。
 傍らにあった例の包みを担ぐ。
 よほどの重量があるのか木製の床が軋みを上げた。

  _
( ゚∀゚) 「行くのか」

(//‰ ゚) 「ああ、予定を聞いときたかっただけなンでな」
  _
( ゚∀゚) 「……くれぐれも、余計な真似はよせよ」

(//‰ ゚) 「…………グッグッグ」


 明確な返事をせずに、ヨコホリは店を出て行った。
 嫌な予感がする。胃が痛むのを自覚する。
 使える男ではあるが扱いが難しいことに変わりはない。
 大五郎がもう少しあっさりと折れてくれていればあんな難物を使用する必要は無いのだが。

 ため息を一つ。
 精神を落ち着け、胃を宥める。
 三週間後に控えた襲撃をなんとしてでも成功させなければならない。
 今は、そのための準備に精を出すべきだ。ヨコホリの動向を気に掛けて調子を落としたのでは本末転倒である。

 出来る限り明るい気持ちに切り替え、ジョルジュはトーストにかぶりつく。
 いつものトーストはいつも通りに美味く、彼の荒んだ胃と心に、つかの間の幸福感を与えてくれた。


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