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これを魔女の九九というようです
95
:
名も無きAAのようです
:2015/05/08(金) 17:33:58 ID:v1Qmnnm20
いつの間にかアスファルトは消え去り、砂利道と化していた。
思わずパンクの心配をしてしまうほどの悪路は思ったより短く終わった。
でもまだその方がマシだったかもしれないと僕は思った。
いかにも滑りそうな、赤茶けた地面の下り坂が待ち受けていたのだ。
(´・_ゝ・`)「待て待て待て」
僕は、ジェットコースターが大っ嫌いである。
幼少期に親父に乗せられて以来、もう二度と乗るものかと誓ったのだ。
それがどうして、自転車で再現されなければいけないのか!
(´・_ゝ・`)「……………………」
僕は悲鳴の一つも出せないまま、坂を下った。
なされるがままである。
後ろでペニサスがなにか叫んでいるような気がしたが、聞き取る余裕などなかった。
がっ、ごんっ!!!
勢いよく自転車が着地する。
君も大変だね、こんな目に遭うと思わなかっただろう。
なんてことを考えながら、無意識に自転車を漕ぐ。
気付けば道は消え失せていた。
その代わりに両側から現れた躑躅の木にはさまれていた。
鮮やかな桃色の花は、僕たちを押し潰さんばかりの勢いで咲き誇り、ギリギリまで迫る。
「……ヒータ パッサチーマ フィーラ フィーラ !」
「ヤッアヒータ パッサチーマ フィーラ フィーラ!!」
(´・_ゝ・`)「フィーラ、フィーラ?」
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