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これを魔女の九九というようです
76
:
名も無きAAのようです
:2015/05/08(金) 17:09:34 ID:v1Qmnnm20
ペニサスにどやされながら頼まれた用事を終えた僕は、薬作りを見学させてもらうこととなった。
真っ黒な服に身を包んだ彼女の表情は、真剣そのものであった。
('、`*川「わたしがいいって言うまで喋らないで」
分かったという代わりに、僕は頷いた。
手始めにペニサスはちりちりと小さなベルを鳴らした。
それを鳴らし終えると、次は乳鉢にいくつかの種を入れた。
ごりごりと種がすり潰される音がキッチンに響く。
手際よく作業は進み、次に小さな釜の中に潰した種や葉っぱや黒い塊などを入れ始めた。
なにやら小さなボトルをポケットから取り出し、それも加えてしまった。
ボトルの中に入っていたのはとろりとした液体であったが、正体はまったく分からなかった。
ボトルと入れ替わりに、今度は鞘に収まったナイフが出てきた。
凝った装飾が施されたそれで空を切りながら、ペニサスは言葉を紡ぎ出した。
なにを詠っているのか僕にはやはりわからない。
でも鼓膜を心地よく揺らすそれは、非常に穏やかで嫌いではなかった。
ペニサスはナイフをしまい、小さな釜を持ち上げた。
釜が向かった先はコンロだった。
歌は緩やかに、蛇行する川のように遅くなる。
と同時に火がつけられた。
('、`*川「 、 、 ……。 …………」
ちりん、ちりん。
ぐつり、ぐつり。
呪文は止み、ベルの音と釜が煮えかける音がキッチンを支配する。
僕は夢から醒めたような、不思議な気分になった。
('、`*川「もう喋ってもいいわ」
(´・_ゝ・`)「お疲れ様」
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