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これを魔女の九九というようです

5名も無きAAのようです:2015/04/28(火) 10:03:56 ID:SOhsxYKs0
なんて、理不尽なのだろう。
理不尽だ!と叫びたくなったその時であった。

「見つけた」

不釣り合いな少女の声がした。
僕が死んでいる事などまったくどうでも良さそうな、冷徹で気まぐれさを孕んだ声だった。
それを聞き、はたと冷静になった。

こんな時間にいったい誰が、ここに?

さり、さり、と歩く音。
少女は問う。

「これ、あなたのお夕飯だったの?」

そうだ、カキフライを食べながらビールでも飲もうとしたんだ。
糖質控えめの発泡酒だけれども。

口がきけたなら、僕はそう返していただろう。
しかし生憎それはできない話であった。

「首、折れちゃってるのね」

視界が少し揺れた。
どうやら少女がしゃがみこみ、僕の首を触ったようだった。
おそらく血塗れであろうに、触るのに抵抗はないらしい。
肝っ玉が据わっているなと思った。


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