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これを魔女の九九というようです

48名も無きAAのようです:2015/04/30(木) 17:32:39 ID:q9TyRmLg0
混乱しているのかめちゃくちゃになった日本語を叫びつつ、彼は頰に伝っていたよだれを拭った。

(´・_ゝ・`)「いやまあ、色々あってね」

言葉を濁しつつ、僕は自分のデスクへと移動した。
引き出しを開けるとお気に入りの万年筆や様々な形をしたゼムクリップが入っていた。
それをスラックスのポケットに突っ込み、また違う引き出しを開けた。
その中にはお菓子が山ほど入っているのだ。
小腹が空いた時にはもちろん、仕事がうまく進まなくてイライラしている子やうまく書類を作った子にあげるためのものだった。
それを折りたたみ式のバッグに片っ端から入れていった。
あとはもう別に欲しいものはなかった。
長居をしてもしょうがないので、僕はすぐ帰ることにした。

(,,゚Д゚)「部長、何を…………」

まさかお菓子だけ取りに来たんじゃないんだろうな?と彼の目は訴えていた。
本当にそれだけであった。
しかしそれでは格好がつかないので、僕は咳払いをして大仰にこう言った。

(´・_ゝ・`)「ギコくん」

(,,゚Д゚)「は、はい」

(´・_ゝ・`)「こんな時間になるまで残業するほど仕事熱心なのは感心するが、きちんと家に帰って休むんだよ」

(,,゚Д゚)「え、あ、はい」

キョトンとする彼は、どうして僕がこんなことを言うのか分かっていないようだった。
まあ分かるわけもないだろう。
僕にだって分からないのだから。


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