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これを魔女の九九というようです
466
:
名も無きAAのようです
:2021/12/25(土) 18:11:42 ID:wfKNAKAs0
ζ( ヮ ;ζ(だけど、でも、)
が、嘘をつくはずもない。
いつだって彼は誠実で、親身にわたしを導いてくれた。
魔女としての経験だって、優に積んでいる。
所詮わたしは、彼の弟子にすぎない。
ζ( ヮ ζ(そう、猿真似ばかり――)
胸裏にひとつ、泡が浮上する。
すかさずわたしは、泡を握りつぶした。
表立って割れるよりも先に、何者にも気づかれないうちに。
(´・ω・`)「あそこには何があるの、と聞かれたから
入ってはいけないよとだけ言い聞かせておいたんだ」
は悠然とした所作で、コンロの火を消した。
琴線の上で綱渡りをする心地で、わたしは次の句を待つ。
(´・ω・`)「すると彼女は、「開けばいいのに』と口に出した」
ζ(゚ヮ゚;ζ「…………」
絶句。
望みを直接口に出すことは、魔女にとっての禁句だ。
わたしたち魔女は、人の目には見えぬ境界から祈りを分けてもらう。
人の目に見えるものには、祈りを捧げない。
本来魔法というものは、この世の理を曲げて成す奇跡である。
虚構を現実へ持ち出す行為は、一般的に広く知られていいものではない。
だから祈りの言葉は暗号化され、静々と狭く広がるべきなのだ。
大々的に口にしてしまったら、それはもう祈りとは呼べない。
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