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これを魔女の九九というようです
46
:
名も無きAAのようです
:2015/04/30(木) 17:29:28 ID:q9TyRmLg0
そもそも会社に行こうと思ったのは、朝ペニサスの家へ向かう時にその近くを通ったからであった。
三十分あれば会社へ着く距離に、まさか魔女がいるなんて。
まさに日常と非日常の境界線に立っているような気分になった。
別に魔女だの魔法だのに嫌悪感があるわけでもない。
ただ、僕はまだ自分の死を受け入れきれていなかった。
本当はすべて夢で、気付いたら会社と家の往復をするいつもの暮らしに戻れてしまうのではと思っていたりもする。
けれども僕は確かに死んでいるのだ。
痛覚は以前より鈍く、耳を澄ませても鼓動は聞こえない。
飲食はするし、汗や涙などは出てもやはりどこか違うのだという感覚は拭えなかった。
少しずつ、生前の僕を回収しなければ。
誰にも迷惑をかけないように、後腐れのないように。
(´・_ゝ・`)「ここだよ」
自転車をビルの隅に寄せ、僕は裏口へと案内した。
('、`*川「鍵はあるの?」
(´・_ゝ・`)「一応ね」
鍵穴に差し込み、回そうとする。
が、手応えはなかった。
(´・_ゝ・`)「……開いてる?」
('、`*川「ノー残業デーとかいう日じゃなかったの?」
(´・_ゝ・`)「そのはずなんだけどなぁ」
少し待つようにペニサスに言って、僕は先に中へ入った。
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