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これを魔女の九九というようです

459名も無きAAのようです:2021/12/25(土) 18:05:40 ID:wfKNAKAs0
……けれども結局、わたしは弱かった。
最初こそ返事は要らないと文末に記していた。
その通りに彼は返事を寄越さなかった。
段々と腹を立てている自分に気が付いたのは、果たしていつだろう。

ζ( 、 *ζ(本当に大丈夫だったら、手紙なんか書かないのに)

言葉にせずとも分かって欲しかった。
ましてや、    の方が長く活動を行なっている。
どんな気持ちでわたしが過ごしているのか。
ちょっと考えれば分かりそうなことだろう。

ζ( 、 *ζ(こっちは気を使ってるのに)

そう思えば思うほど、ペンを握る回数が増えていった。
三ヶ月に一度のつもりが、二ヶ月、一ヶ月、二週間、一週間。
徐々に間隔は狭まっていき、添えた遠慮もいつしか消えていた。
気付けば彼も、同じような返事を寄越してきた。
現在地、気候、食事、季節の挨拶。
互いの傷に触れないよう、細心の注意を払っているような内容の手紙。
それでもやはり、便りが来るのは嬉しかった。

ζ(゚ー゚*ζ(わたしは一人じゃない)

心強く思った一方で、言外に圧力を掛けたことを後悔していた。
今までは彼一人で戦ってきたのだ。
わたしにはその孤独が分からない。
いざとなれば    に頼るという選択肢が、最初から用意されていた。
わたしは、甘ったれだった。

ζ(゚ー゚*ζ「……頑張らなくちゃ」

わたしは、戦わなくてはならなかった。
逃げるなんてもってのほかだ。
確かに終わりは見えない。
けれども、彼を一人になんて出来るはずがなかった。


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