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これを魔女の九九というようです
430
:
名も無きAAのようです
:2017/10/11(水) 21:48:07 ID:PogJdj520
ζ( ヮ *ζ「嘘、嘘、全部嘘。そんなのデタラメ」
从 ゚∀从「デレ、」
ζ( Д #*ζ「気安く呼ばないで!」
こちらへと伸ばされる手をはたき落とし、わたしは叫ぶ。
ζ( Д #*ζ「だって、わたしは彼に救われた!
誰も助けてくれなかったけど、彼だけがわたしを助けに来てくれた!」
ミセ*゚ー゚)リ「……君の過去は知らないから、君がそう言うのならきっとそうなのだろうね」
从; ゚∀从「けどさ、結局あいつは誰にも出来ないような手柄欲しさに魔女になったんだ」
ζ( Д #*ζ「そんなの、あんたたちから見た の姿でしょう!」
ずっと一緒に居たわけじゃないのに、どうして彼が悪だと言い切れるのか。
それは、一部分しか見ていないから。
彼がどれほどに献身を注いでいるのか。
無垢な祈りを拾わんとして耳を傾けているのか。
彼の愛を理解出来ずに立ち去った人間を、なおも許す姿を見ていないから。
ζ( Д #*ζ「あんた達は、見たいものしか見ていないんだ!!」
从 ゚∀从「……話は通じない、か」
諦観を含んだ嘆息に混じり、躑躅の嵐が吹き荒れる。
視界を塞ぐ色取り取りの躑躅。
腹が立つほどに匂い立つ甘露。
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