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これを魔女の九九というようです
401
:
名も無きAAのようです
:2017/10/11(水) 21:14:20 ID:PogJdj520
生命が終わりを迎える眠りの季節、冬。
太陽を取り戻し、芽吹きの到来を告げる季節、春。
死と生の境が最も薄くなるのが今宵、ヴァルプルギスの夜。
魔を呼び、霊を呼び、人にすり替わろうと画策する夜。
こちらへと近付いて来るのは、死者の魂だけではない。
志半ばで倒れ臥し、己が存在価値を見失った魔女は、透明な死へと誘われる。
生きながらにして透明にされてしまった魔女の行く末は、記録されていない。
いや、記録が消されてしまう。
深く愛されようが、信仰を集めていようが、
透明にされた魔女の痕跡は、跡形もなく消えてしまう。
知識をばら撒き、他人の見識を深めるきっかけを与える。
それが魔女にとって生涯を掛けた大仕事となる。
つまり、その仕事の成果を台無しにしてしまうのが透明な死である。
ζ(゚ー゚*ζ(冷え冷えとした視線を感じるわ)
透明になった魔女が、再度形を得ようともがく今。
灰色のリボンを抱くように、わたしは を追いかける。
ζ(゚ー゚*ζ(魔女になる)
ただ一つの願いを、
ζ(゚ー゚*ζ「魔女に、なる」
口にして、
ζ(゚ー゚*ζ「 を救う、魔女になる!」
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